JP3043706B2 - 移動式脱水車 - Google Patents
移動式脱水車Info
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- JP3043706B2 JP3043706B2 JP10152062A JP15206298A JP3043706B2 JP 3043706 B2 JP3043706 B2 JP 3043706B2 JP 10152062 A JP10152062 A JP 10152062A JP 15206298 A JP15206298 A JP 15206298A JP 3043706 B2 JP3043706 B2 JP 3043706B2
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- Japan
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- sludge
- flocculant
- stirring
- pump
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は処理原水を凝集及び
濾過して濾液と脱水ケーキとに分離する設備を積載した
移動式脱水車、特に小型化された濾過装置を積載した移
動式脱水車に関するものである。
濾過して濾液と脱水ケーキとに分離する設備を積載した
移動式脱水車、特に小型化された濾過装置を積載した移
動式脱水車に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】移動式脱水車には汚泥吸引ポンプ、攪拌
機構を備えた凝集剤槽、薬注ポンプ、汚泥に凝集剤を添
加して攪拌凝集させる攪拌凝集槽、凝集汚泥を濾過脱水
する濾過装置等が積載される。このうち、濾過装置は機
能的にも空間占有率の上からも積載物中で大きな比重を
占めるものであり、従来より種々の形式が採用されてき
た。例えば、実開昭６３─１３３３０８号公報及び特開
平３─２７５８３０号公報に記載された脱水車では多重
円板型濾過装置を用いるが、実開昭６３─６６５９９号
公報及び特開昭５８─１６４８４３号公報に記載された
脱水車では濾布を用いたエンドレス・ベルトプレス濾過
装置を設置している。
機構を備えた凝集剤槽、薬注ポンプ、汚泥に凝集剤を添
加して攪拌凝集させる攪拌凝集槽、凝集汚泥を濾過脱水
する濾過装置等が積載される。このうち、濾過装置は機
能的にも空間占有率の上からも積載物中で大きな比重を
占めるものであり、従来より種々の形式が採用されてき
た。例えば、実開昭６３─１３３３０８号公報及び特開
平３─２７５８３０号公報に記載された脱水車では多重
円板型濾過装置を用いるが、実開昭６３─６６５９９号
公報及び特開昭５８─１６４８４３号公報に記載された
脱水車では濾布を用いたエンドレス・ベルトプレス濾過
装置を設置している。
【０００３】多重円板型濾過装置は、各１本の支軸に多
数の円板を配列したもの（円板列）を順次隣接配置し
て、各列の円板間に次の円板列の円板を噛み込ませてな
る濾過帯を上下２段に分けて構成し、徐々に狭められる
２段の濾過帯の間隔から、脱水ケーキが繰り出されるよ
うにしたものである。この装置は比較的大型であって、
多数の回転軸を駆動する複雑な伝動機構を必要とし、円
滑な回転駆動のための補修や防錆にも留意しなければな
らない。
数の円板を配列したもの（円板列）を順次隣接配置し
て、各列の円板間に次の円板列の円板を噛み込ませてな
る濾過帯を上下２段に分けて構成し、徐々に狭められる
２段の濾過帯の間隔から、脱水ケーキが繰り出されるよ
うにしたものである。この装置は比較的大型であって、
多数の回転軸を駆動する複雑な伝動機構を必要とし、円
滑な回転駆動のための補修や防錆にも留意しなければな
らない。
【０００４】またエンドレス・ベルトプレス濾過装置
は、２枚のエンドレス濾布を汚泥受入部の開口状態から
互いに重ね合わせ、この状態で多数のローラーを迂回・
曲折させてから他方の開口端（折返し端）より脱水ケー
キを絞り出すようにしたものである。従ってこの装置に
おいても比較的大型であって、多数の回転軸を駆動する
複雑な伝動機構を必要とするほか、濾布の劣化や伸びに
絶えず注意しなければならない。
は、２枚のエンドレス濾布を汚泥受入部の開口状態から
互いに重ね合わせ、この状態で多数のローラーを迂回・
曲折させてから他方の開口端（折返し端）より脱水ケー
キを絞り出すようにしたものである。従ってこの装置に
おいても比較的大型であって、多数の回転軸を駆動する
複雑な伝動機構を必要とするほか、濾布の劣化や伸びに
絶えず注意しなければならない。
【０００５】このように、従来の移動式脱水車に積載さ
れた上記２種類の濾過装置は、積載設備の大型化及び保
守の困難性が伴うほか、脱水効率もスクリュープレス濾
過装置に比して一般的に劣るものと言える。しかしなが
ら、スクリーン筒内にスクリューを擁する通常のスクリ
ュープレス濾過装置の場合、伝動機構が簡単で保守の容
易性及び脱水効率の向上は望めるものの、比較的長大な
外形を有することになる。
れた上記２種類の濾過装置は、積載設備の大型化及び保
守の困難性が伴うほか、脱水効率もスクリュープレス濾
過装置に比して一般的に劣るものと言える。しかしなが
ら、スクリーン筒内にスクリューを擁する通常のスクリ
ュープレス濾過装置の場合、伝動機構が簡単で保守の容
易性及び脱水効率の向上は望めるものの、比較的長大な
外形を有することになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良
された小型のスクリュープレス濾過装置を積載した移動
式脱水車を構成することにより、主要設備の車両積載体
積を小さくし、その分車両を小型化し、且つ少なくとも
２槽の凝集剤槽を含む種々の周辺設備を付設できるよう
にすることである。
された小型のスクリュープレス濾過装置を積載した移動
式脱水車を構成することにより、主要設備の車両積載体
積を小さくし、その分車両を小型化し、且つ少なくとも
２槽の凝集剤槽を含む種々の周辺設備を付設できるよう
にすることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、本発明は、ａ）処理すべき汚泥を吸引及び供給する
給泥ポンプと、 ｂ）攪拌機構を備えた少なくとも２槽の凝集剤槽であっ
て、そのうち少なくとも１槽がカチオン系高分子凝集
剤、アニオン系高分子凝集剤、又はノニオン系高分子凝
集剤を選択的に溶解するための槽であり、他の１槽が無
機金属凝集剤槽からなるように構成したものと、 ｃ）前記少なくとも２槽の凝集剤槽から凝集剤溶液を引
き出すための薬注ポンプと、 ｄ）前記給泥ポンプ及び薬注ポンプからそれぞれ供給さ
れる汚泥及び凝集剤溶液を受け入れて攪拌し、これによ
って汚泥を凝集させるための攪拌機構を備えた凝集攪拌
槽と、 ｅ）前記凝集攪拌槽から溢流する汚泥原水を受け入れて
脱水するための濾過装置であって、多数の固定開口プレ
ートと、同一面内で揺動可能な多数の可動開口プレート
との交互重畳配列からなり、各プレート間を濾過間隙と
した濾過筒を構成し、この濾過筒における全プレートの
開口列により形成された筒状空間を貫通するスクリュー
を配置してなる多重板型スクリュープレス濾過装置と
を、関連動作可能に積載し、 ｆ）前記濾過装置から排出される脱水ケーキを搬出する
ためのケーキコンベアを、積み下ろし可能に積載してな
る移動式脱水車を構成したものである。
め、本発明は、ａ）処理すべき汚泥を吸引及び供給する
給泥ポンプと、 ｂ）攪拌機構を備えた少なくとも２槽の凝集剤槽であっ
て、そのうち少なくとも１槽がカチオン系高分子凝集
剤、アニオン系高分子凝集剤、又はノニオン系高分子凝
集剤を選択的に溶解するための槽であり、他の１槽が無
機金属凝集剤槽からなるように構成したものと、 ｃ）前記少なくとも２槽の凝集剤槽から凝集剤溶液を引
き出すための薬注ポンプと、 ｄ）前記給泥ポンプ及び薬注ポンプからそれぞれ供給さ
れる汚泥及び凝集剤溶液を受け入れて攪拌し、これによ
って汚泥を凝集させるための攪拌機構を備えた凝集攪拌
槽と、 ｅ）前記凝集攪拌槽から溢流する汚泥原水を受け入れて
脱水するための濾過装置であって、多数の固定開口プレ
ートと、同一面内で揺動可能な多数の可動開口プレート
との交互重畳配列からなり、各プレート間を濾過間隙と
した濾過筒を構成し、この濾過筒における全プレートの
開口列により形成された筒状空間を貫通するスクリュー
を配置してなる多重板型スクリュープレス濾過装置と
を、関連動作可能に積載し、 ｆ）前記濾過装置から排出される脱水ケーキを搬出する
ためのケーキコンベアを、積み下ろし可能に積載してな
る移動式脱水車を構成したものである。
【０００８】上記の構成によれば、スクリュープレス濾
過装置が多数の固定開口プレートと、同一面内で揺動可
能な多数の可動開口プレートとの交互重畳配列からな
り、各プレート間を濾過間隙とした濾過筒を構成し、こ
の濾過筒における全プレートの開口列により形成された
筒状空間を貫通するスクリューを配置してなる多重板型
スクリュープレス装置であるため、汚泥の濾過・脱水は
スクリューによる濾過筒内での圧縮だけでなく、可動開
口プレートの揺動によるプレート間での濾過間隙再生機
能によっても推進される。従って、従来型スクリュープ
レス濾過装置と同一の濾過・脱水能力をその約１／２の
長さ（及び縮小した横断面積）で発揮できるため、その
体積縮小分を利用して汚泥の凝集から濾過・脱水までの
諸設備の車両への十全な配備、もしくは積載重量の軽減
に役立てることができる。
過装置が多数の固定開口プレートと、同一面内で揺動可
能な多数の可動開口プレートとの交互重畳配列からな
り、各プレート間を濾過間隙とした濾過筒を構成し、こ
の濾過筒における全プレートの開口列により形成された
筒状空間を貫通するスクリューを配置してなる多重板型
スクリュープレス装置であるため、汚泥の濾過・脱水は
スクリューによる濾過筒内での圧縮だけでなく、可動開
口プレートの揺動によるプレート間での濾過間隙再生機
能によっても推進される。従って、従来型スクリュープ
レス濾過装置と同一の濾過・脱水能力をその約１／２の
長さ（及び縮小した横断面積）で発揮できるため、その
体積縮小分を利用して汚泥の凝集から濾過・脱水までの
諸設備の車両への十全な配備、もしくは積載重量の軽減
に役立てることができる。
【０００９】また、凝集剤槽を少なくとも２槽構成とし
て適当な高分子凝集剤と、無機金属凝集剤を用意するこ
とにより、目的地の汚泥種類に対応した処理を施すこと
が可能となる。
て適当な高分子凝集剤と、無機金属凝集剤を用意するこ
とにより、目的地の汚泥種類に対応した処理を施すこと
が可能となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】 図１及び図２に示すとおり、好ま
しい実施例における移動式脱水車は必要設備をトラック
１の荷台に積載したものとして描かれているが、トラッ
ク１のシャシーに直接設置した専用車としても構成する
ことができる。本発明の脱水車として不可欠の要素はこ
の場合、荷台中央部に設置された凝集剤溶解槽２、この
溶解槽に隣接し凝集剤溶液及び処理用原水を受入れて後
者を凝集させる凝集攪拌槽３、凝集攪拌槽３の溢流出口
から突設されたシュート４上を流下する凝集化原水を、
自身の入口ホッパ５ａから受入れて脱水処理する筒状
の、車両前後方向に配置された多重板型スクリュープレ
ス装置５である。
しい実施例における移動式脱水車は必要設備をトラック
１の荷台に積載したものとして描かれているが、トラッ
ク１のシャシーに直接設置した専用車としても構成する
ことができる。本発明の脱水車として不可欠の要素はこ
の場合、荷台中央部に設置された凝集剤溶解槽２、この
溶解槽に隣接し凝集剤溶液及び処理用原水を受入れて後
者を凝集させる凝集攪拌槽３、凝集攪拌槽３の溢流出口
から突設されたシュート４上を流下する凝集化原水を、
自身の入口ホッパ５ａから受入れて脱水処理する筒状
の、車両前後方向に配置された多重板型スクリュープレ
ス装置５である。
【００１１】凝集剤溶解槽２の天板には凝集剤フィーダ
６、攪拌用モータ７、水入口蓋８が配置され、槽内で溶
解された高分子凝集剤は図１において凝集攪拌槽３及び
スクリュープレス装置５の下方に設置された薬注ポンプ
９より凝集攪拌槽３の一側面における薬注口１０（図
２）より同槽３の後半部に供給されるようになってい
る。凝集攪拌槽３のスクリュープレス装置５から離れた
側の前半部の端面には原水口１１が配置され、同前半部
における前記一側面には所望に応じて金属系凝集剤等を
供給するための前薬注口１２が配置される。現地の汚泥
中継槽（図示せず）から汚泥原水を吸い上げ、原水口１
１まで供給するための給泥ポンプ及びホースは、例え
ば、トラック１の荷台後部に設置される給泥ポンプ等収
納部１３に収納される。前薬注口１２には、図１〜図４
に示した凝集攪拌槽３下方の金属系凝集剤タンク１４に
収容された、例えばポリ塩化第二鉄溶液を、このタンク
に装備された薬注ポンプ１５（図４）により強制的に供
給するようになっている。
６、攪拌用モータ７、水入口蓋８が配置され、槽内で溶
解された高分子凝集剤は図１において凝集攪拌槽３及び
スクリュープレス装置５の下方に設置された薬注ポンプ
９より凝集攪拌槽３の一側面における薬注口１０（図
２）より同槽３の後半部に供給されるようになってい
る。凝集攪拌槽３のスクリュープレス装置５から離れた
側の前半部の端面には原水口１１が配置され、同前半部
における前記一側面には所望に応じて金属系凝集剤等を
供給するための前薬注口１２が配置される。現地の汚泥
中継槽（図示せず）から汚泥原水を吸い上げ、原水口１
１まで供給するための給泥ポンプ及びホースは、例え
ば、トラック１の荷台後部に設置される給泥ポンプ等収
納部１３に収納される。前薬注口１２には、図１〜図４
に示した凝集攪拌槽３下方の金属系凝集剤タンク１４に
収容された、例えばポリ塩化第二鉄溶液を、このタンク
に装備された薬注ポンプ１５（図４）により強制的に供
給するようになっている。
【００１２】凝集攪拌槽３の後半部には、やはり前記一
側面に第３の薬注口１６が形成され、凝集剤溶解槽２に
隣接して所望に応じて設けられる第２の凝集剤溶解槽１
７（図２においてのみ仮想線で示す）中で溶解された高
分子凝集剤の溶液がこの薬注口１６に供給されるように
なっている。この第２の凝集剤溶解槽１７は第１の溶解
槽２と同様に構成され、典型的には、第１の溶解槽２に
アニオン系高分子凝集剤を、また第２の溶解槽１７にカ
チオン系高分子凝集剤をそれぞれ収容する。しかしなが
ら、第１の溶解槽２にノニオン系高分子凝集剤を収容
し、第２の溶解槽１７を用いないでおく方式や、前薬注
口１２に第１の溶解槽２からのアニオン系高分子凝集剤
を供給し、次の薬注口１０に第２の溶解槽１７からのカ
チオン系高分子凝集剤を供給するようにしてもよい。
側面に第３の薬注口１６が形成され、凝集剤溶解槽２に
隣接して所望に応じて設けられる第２の凝集剤溶解槽１
７（図２においてのみ仮想線で示す）中で溶解された高
分子凝集剤の溶液がこの薬注口１６に供給されるように
なっている。この第２の凝集剤溶解槽１７は第１の溶解
槽２と同様に構成され、典型的には、第１の溶解槽２に
アニオン系高分子凝集剤を、また第２の溶解槽１７にカ
チオン系高分子凝集剤をそれぞれ収容する。しかしなが
ら、第１の溶解槽２にノニオン系高分子凝集剤を収容
し、第２の溶解槽１７を用いないでおく方式や、前薬注
口１２に第１の溶解槽２からのアニオン系高分子凝集剤
を供給し、次の薬注口１０に第２の溶解槽１７からのカ
チオン系高分子凝集剤を供給するようにしてもよい。
【００１３】凝集攪拌槽３から供給された凝集化汚泥を
脱水処理する多重板型スクリュープレス装置５は、その
後端下面において脱水処理物（ケーキ）を排出するため
のケーキ出口１８（図１）を有する。スクリュープレス
装置５の後半部の下方にはケーキコンベア収納部１９、
及びケーキ受け入れ用ホッパの収納部２０が設置され、
これらの収納部１９、２０内のケーキコンベア及びホッ
パはそれぞれ現地で取り出され、ケーキ出口１８から出
たケーキをケーキコンベア上に受け、地上に下ろしたホ
ッパに投入できるようになっている。以上は、本発明の
移動式脱水車として必須の構成に、若干の選択的要素を
加味して記述し、当業者において任意の配置及び形状を
が選択できる部分については仮想線で示したものであ
る。
脱水処理する多重板型スクリュープレス装置５は、その
後端下面において脱水処理物（ケーキ）を排出するため
のケーキ出口１８（図１）を有する。スクリュープレス
装置５の後半部の下方にはケーキコンベア収納部１９、
及びケーキ受け入れ用ホッパの収納部２０が設置され、
これらの収納部１９、２０内のケーキコンベア及びホッ
パはそれぞれ現地で取り出され、ケーキ出口１８から出
たケーキをケーキコンベア上に受け、地上に下ろしたホ
ッパに投入できるようになっている。以上は、本発明の
移動式脱水車として必須の構成に、若干の選択的要素を
加味して記述し、当業者において任意の配置及び形状を
が選択できる部分については仮想線で示したものであ
る。
【００１４】実施例の移動式脱水車において、好ましく
はトラック１の荷台前端の右側に洗浄ポンプを装備した
洗浄水タンク２１が、スクリュープレス装置５の周面に
散水・洗浄できるように設置され、左側には発電機２２
が配置される。発電機２２が設けられない場合、各部の
モータ等を駆動する電力は、現地の商用電源コンセント
から取り出される。さらなる選択的構成において、凝集
攪拌槽３上には攪拌用モータ２３、２４が、その側面に
は操作パネル２５が装備され、スクリュープレス装置５
の前端にはスクリュー等駆動モータ２６が、後端にはそ
のスクリュープレス装置５の出口側バルブ調整ネジ２
７、２８が装備され、また凝集剤溶解槽２の側面にも操
作パネル２９が装備される。なお図３は移動式脱水車と
して必須の構成の右側面を示し、図４はその前端面を示
すものであり、図１及び図２と併せて参照することによ
り設備の全体像及び各部の関係がよりよく理解されるで
あろう。
はトラック１の荷台前端の右側に洗浄ポンプを装備した
洗浄水タンク２１が、スクリュープレス装置５の周面に
散水・洗浄できるように設置され、左側には発電機２２
が配置される。発電機２２が設けられない場合、各部の
モータ等を駆動する電力は、現地の商用電源コンセント
から取り出される。さらなる選択的構成において、凝集
攪拌槽３上には攪拌用モータ２３、２４が、その側面に
は操作パネル２５が装備され、スクリュープレス装置５
の前端にはスクリュー等駆動モータ２６が、後端にはそ
のスクリュープレス装置５の出口側バルブ調整ネジ２
７、２８が装備され、また凝集剤溶解槽２の側面にも操
作パネル２９が装備される。なお図３は移動式脱水車と
して必須の構成の右側面を示し、図４はその前端面を示
すものであり、図１及び図２と併せて参照することによ
り設備の全体像及び各部の関係がよりよく理解されるで
あろう。
【００１５】図５は、以上述べた実施例の構成を全て採
用した（但し発電機を省略する）場合のフローシートで
ある。なお現地中継槽３０を含む各槽には、渇水検知器
３１、３２が設置され、、スクリュープレス装置５のケ
ーキ出口１８下には荷台上の収納部１９、２０から取り
出されたケーキコンベア３３及びホッパ３４が配置され
る。中継槽３０からポンプＰ１により吸い上げられた汚
泥原水は凝集攪拌槽３に供給され、各種凝集剤の作用に
より攪拌されるととともに凝集を促進される。この凝集
化汚泥を受け入れる多重板型スクリュープレス装置５
は、図５において破断して示したように多数の固定開口
プレートと、同一面内で揺動可能な多数の可動開口プレ
ートとの交互重畳配列３５からなり、相対的摺動を生ず
る各プレート間を濾過間隙とした濾過筒を構成し、この
濾過筒における全プレートの開口列より形成された筒状
空間３６を貫通するスクリュー３７を配置し、このスク
リュー３７及び前記可動開口プレートをモータ２６によ
り駆動するようになっている。この装置５は、スクリュ
ー３７により図５の右側へ汚泥を押圧・推進しつつ濾過
間隙から濾過搾水して排水口３８より排水するととも
に、右端の出口１８から脱水後のケーキを排出し、コン
ベア３３を介してホッパ３４に回収せしめる。
用した（但し発電機を省略する）場合のフローシートで
ある。なお現地中継槽３０を含む各槽には、渇水検知器
３１、３２が設置され、、スクリュープレス装置５のケ
ーキ出口１８下には荷台上の収納部１９、２０から取り
出されたケーキコンベア３３及びホッパ３４が配置され
る。中継槽３０からポンプＰ１により吸い上げられた汚
泥原水は凝集攪拌槽３に供給され、各種凝集剤の作用に
より攪拌されるととともに凝集を促進される。この凝集
化汚泥を受け入れる多重板型スクリュープレス装置５
は、図５において破断して示したように多数の固定開口
プレートと、同一面内で揺動可能な多数の可動開口プレ
ートとの交互重畳配列３５からなり、相対的摺動を生ず
る各プレート間を濾過間隙とした濾過筒を構成し、この
濾過筒における全プレートの開口列より形成された筒状
空間３６を貫通するスクリュー３７を配置し、このスク
リュー３７及び前記可動開口プレートをモータ２６によ
り駆動するようになっている。この装置５は、スクリュ
ー３７により図５の右側へ汚泥を押圧・推進しつつ濾過
間隙から濾過搾水して排水口３８より排水するととも
に、右端の出口１８から脱水後のケーキを排出し、コン
ベア３３を介してホッパ３４に回収せしめる。
【００１６】すでに述べた通り、多重板型スクリュープ
レス濾過装置は、プレート間の濾過間隙再生機能を加味
したことにより、従来型スクリュープレス濾過装置と同
一の濾過・脱水能力をその約１／２の長さ（及び縮小し
た横断面積）で発揮できるため、その体積縮小分は本発
明においても十分に利用されたものである。
レス濾過装置は、プレート間の濾過間隙再生機能を加味
したことにより、従来型スクリュープレス濾過装置と同
一の濾過・脱水能力をその約１／２の長さ（及び縮小し
た横断面積）で発揮できるため、その体積縮小分は本発
明においても十分に利用されたものである。
【００１７】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は多重板型スク
リュープレス濾過装置を積載した移動式脱水車を構成し
たことにより、主要設備の車両積載体積を小さくし、そ
の分車両を小型化し、且つ少なくとも２槽の凝集剤槽を
含む種々の周辺設備を付設することができる。例えば、
余分のスペースに移動した先々の処理原水を凝集テスト
する設備を配置すれば、前記少なくとも２槽の凝集剤槽
から凝集剤を選択して効果的な凝集を行うことが可能と
なる。また洗浄水系統を有することにより、その濾過間
隙再生機能と相まって濾過筒の洗浄効果がよく、この点
からも車両積載型の脱水機として適したものとなる。
リュープレス濾過装置を積載した移動式脱水車を構成し
たことにより、主要設備の車両積載体積を小さくし、そ
の分車両を小型化し、且つ少なくとも２槽の凝集剤槽を
含む種々の周辺設備を付設することができる。例えば、
余分のスペースに移動した先々の処理原水を凝集テスト
する設備を配置すれば、前記少なくとも２槽の凝集剤槽
から凝集剤を選択して効果的な凝集を行うことが可能と
なる。また洗浄水系統を有することにより、その濾過間
隙再生機能と相まって濾過筒の洗浄効果がよく、この点
からも車両積載型の脱水機として適したものとなる。
【図１】本発明の移動式脱水車の実施例を示す右側面図
である。
である。
【図２】図１の脱水車の平面図である。
【図３】同脱水車の積載設備主要部を示す左側面図であ
る。
る。
【図４】同脱水車の積載設備主要部を示す正面図であ
る。
る。
【図５】同脱水車の積載設備の全処理系統を示すフロー
チャートである。
チャートである。
１ トラック ２ 凝集剤溶解槽 ３ 凝集攪拌槽 ４ シュート ５ 多重板型スクリュープレス装置 ５ａ 入口ホッパ ６ 凝集剤フィーダ ７ 攪拌用モータ ８ 水入口蓋 ９ 薬注ポンプ １０、１６ 薬注口 １１ 原水口 １２ 前薬注口 １３ 給泥ポンプ等収納部 １４ 金属系凝集剤タンク １５ 薬注ポンプ１５ １６ 薬注口 １７ 凝集剤溶解槽 １８ ケーキ出口 １９ ケーキコンベア収納部 ２０ ホッパ収納部 ２１ 洗浄水タンク ２２ 発電機 ２３、２４ 攪拌用モータ ２５、２９ 操作パネル ２６ スクリュー等駆動モータ ２７、２８ バルブ調整ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E03F 7/10 B01D 21/01 B01D 21/24 C02F 11/14 ZAB
Claims (2)
- 【請求項１】 ａ）処理すべき汚泥を吸引及び供給する
給泥ポンプと、 ｂ）攪拌機構を備えた少なくとも２槽の凝集剤槽であっ
て、少なくとも１槽がカチオン系高分子凝集剤、アニオ
ン系高分子凝集剤、又はノニオン系高分子凝集剤を選択
的に溶解するための槽であり、他の１槽が無機金属凝集
剤槽からなるように構成したものと、 ｃ）前記少なくとも２槽の凝集剤槽から凝集剤溶液を引
き出すための薬注ポンプと、 ｄ）前記給泥ポンプ及び薬注ポンプからそれぞれ供給さ
れる汚泥及び凝集剤溶液を受け入れて攪拌し、これによ
って汚泥を凝集させるための攪拌機構を備えた凝集攪拌
槽と、 ｅ）前記凝集攪拌槽から溢流する汚泥原水を受け入れて
脱水するための濾過装置であって、多数の固定開口プレ
ートと、同一面内で揺動可能な多数の可動開口プレート
との交互重畳配列からなり、各プレート間を濾過間隙と
した濾過筒を構成し、この濾過筒における全プレートの
開口列により形成された筒状空間を貫通するスクリュー
を配置してなる多重板型スクリュープレス濾過装置と
を、関連動作可能に積載し、 ｆ）前記濾過装置から排出される脱水ケーキを搬出する
ためのケーキコンベアを、積み下ろし可能に積載したこ
とを特徴とする移動式脱水車。 - 【請求項２】 前記濾過筒に洗浄水を供給する洗浄ポン
プ及び洗浄水タンクからなる洗浄水系統を付設したこと
を特徴とする請求項１記載の移動式脱水車。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP10152062A JP3043706B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 移動式脱水車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10152062A JP3043706B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 移動式脱水車 |
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| JPH11324100A JPH11324100A (ja) | 1999-11-26 |
| JP3043706B2 true JP3043706B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15532232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10152062A Expired - Lifetime JP3043706B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 移動式脱水車 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3043706B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-05-14 JP JP10152062A patent/JP3043706B2/ja not_active Expired - Lifetime
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