JP6199120B2 - ダストシール - Google Patents

ダストシール Download PDF

Info

Publication number
JP6199120B2
JP6199120B2 JP2013182140A JP2013182140A JP6199120B2 JP 6199120 B2 JP6199120 B2 JP 6199120B2 JP 2013182140 A JP2013182140 A JP 2013182140A JP 2013182140 A JP2013182140 A JP 2013182140A JP 6199120 B2 JP6199120 B2 JP 6199120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
rib
seal
negative pressure
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013182140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015048923A (ja
Inventor
雄一 樽川
雄一 樽川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2013182140A priority Critical patent/JP6199120B2/ja
Priority to PCT/JP2014/052399 priority patent/WO2015033588A1/ja
Priority to CN201490000956.5U priority patent/CN205559567U/zh
Priority to KR1020167007401A priority patent/KR102105344B1/ko
Priority to EP14843081.2A priority patent/EP3043082B1/en
Publication of JP2015048923A publication Critical patent/JP2015048923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6199120B2 publication Critical patent/JP6199120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7886Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted outside the gap between the inner and outer races, e.g. sealing rings mounted to an end face or outer surface of a race
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6603Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
    • F16C33/6607Retaining the grease in or near the bearing
    • F16C33/6618Retaining the grease in or near the bearing in a reservoir in the sealing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/726Sealings with means to vent the interior of the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/324Arrangements for lubrication or cooling of the sealing itself
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/80Labyrinth sealings
    • F16C33/805Labyrinth sealings in addition to other sealings, e.g. dirt guards to protect sealings with sealing lips

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、シール技術に係るダストシールに関する。本発明のダストシールは例えば、自動車等車両用のハブベアリング部に用いられ、またはその他一般の産業用機器におけるベアリング部等に用いられる。
水、泥水、ダスト等の外部異物がより厳しい環境で使用されるハブベアリングの長寿命化およびロバスト性向上策として、図7に示すように、ハブベアリング用シール51の更に外側に外付けでダストシール61を設定し、ハブベアリング側への水、泥水、ダスト等の侵入を低減、ハブベアリングの長寿命化につなげる構造によるレベルアップ手法がある。
この場合、外付けでダストシール61を追加しても低トルクを維持することが要求されることから、外付け用のダストシール61としては、しめしろ無しのラビリンスシールとして作用させるものが多い。
一方、シール性の観点では、図示するように摺動リップ62を備えるしめしろ付きのダストシール61の方が有利となるが、ベアリング内の温度変化に伴う圧力変動(負圧発生)によりリップゴム部が変形し、リップ接触状態が悪化し、摺動トルクが増大する懸念があり、すなわち機器のベアリング部の外側に装着されて、機器外部Aのダストが機内ベアリング側Bへ侵入するのを抑制するダストシール61であって、相手部材71に摺動可能に密接するサイドリップ構造のシールリップ62を有するダストシール61において、機内ベアリング側Bに負圧が発生することによりリップ62が変形し、リップ62が相手部材71にベタ当たりし、摺動トルクが増大する懸念がある。
WO2006/008898
本発明は以上の点に鑑みて、ベアリング部の定常作動時に優れたシール性を発揮するとともに、機内ベアリング側に負圧が発生したときにこれを解消する機能を備え、もってリップ接触状態が悪化して摺動トルクが増大するのを抑制することができ、しかもリップを開弁させるためにリップの表面に設けたリブが相手部材に対し安定して接触する構造のダストシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるダストシールは、機器のベアリング部の外側に装着されて、機器外部のダストが機内ベアリング側へ侵入するのを抑制するダストシールであって、相手部材に摺動可能に密接するサイドリップ構造のシールリップを有するダストシールにおいて、前記シールリップの機内側表面上にリブを複数等配状に設け、前記ベアリング部の定常作動時は、前記シールリップのリップ先端が全周に亙って前記相手部材に密接し、前記ベアリング部に負圧が発生したときは、前記負圧で前記シールリップが変形することにより前記リブを梃子の支点として前記リップ先端が円周上一部で開弁し、前記負圧が解消したときは、前記シールリップが復帰動して前記リップ先端が閉弁する構造を備え、更に、当該ダストシールの中心軸線を含む平面で前記リブを裁断したときの断面形状において前記リブは前記相手部材に対する接触部を円弧状に形成されることにより前記相手部材に対し広く面接触し、前記リブのリップ先端側立ち上がり面または前記立ち上がり面から前記リップ先端へかけての前記シールリップの機内側表面に、潤滑用グリースを貯留可能な凹み状のグリース保持部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるダストシールは、上記した請求項1記載のダストシールにおいて、当該ダストシールは、自動車等車両用のハブベアリング部に用いられ、かつハブベアリング用シールの外側に装着されることを特徴とする。
上記構成を備える本発明のダストシールにおいては、サイドリップ構造のシールリップの機内側表面上にリブが複数等配状に設けられており、これによりダストシールが以下のように作動する。
(1)ベアリング部の定常作動時
ベアリング部の定常作動時、すなわちベアリング部に負圧が発生していないときは、シールリップのリップ先端が全周に亙って相手部材に密接する。したがって優れたシール性が発揮される。
(2)負圧発生時
ベアリング部に負圧が発生して所定値に達すると、この負圧でシールリップが変形し、リブを梃子の支点としてリップ先端が円周上一部で開弁する。したがって開弁箇所から外気(大気圧)が流入するため、負圧状態が解消される。
(3)負圧解消後
外気の流入により負圧状態が解消して所定値を上回ると、シールリップが復帰動し、リップ先端が閉弁する。したがって上記(1)の状態に戻るため、優れたシール性が発揮される。
また本発明では、リブの形状が特殊化されており、すなわちリブの相手部材に対する接触部の断面形状が円弧状に形成されることによりリブは相手部材に対し広く面接触する形状とされている。したがってリブが相手部材に対し線接触する場合と比較してリブの相手部材に対する接触幅が広く確保されるため、リブは相手部材の摺動面形状、偏心、傾斜、組み付け状況等の影響を受けにくく、リブの相手部材に対する接触状態が安定化する。したがって上記したところの内部負圧解消(リップ先端開弁)の作用効果を発揮しやすい状況が設定される。
リブは、相手部材に対し常に接触するものであっても良く、また定常作動時は相手部材から離れていて負圧発生時のみ相手部材に接触するものであっても良いが、いずれにしても相手部材と摺動するので、潤滑不足による過大摩耗の発生が懸念される。そこで、これに対策するには、リブの相手部材に対する接触部に潤滑用のグリースを供給するのが好適であり、このためリブのリップ先端側立ち上がり面またはこの立ち上がり面からリップ先端へかけてのシールリップの機内側表面に潤滑用グリースを貯留可能な凹み状のグリース保持部を設けて、このグリース保持部から接触部へグリースを供給する。したがってこの構成によればリブの相手部材に対する接触部にグリースが供給されるため、接触部に潤滑不足による過大摩耗が発生するのを抑制することが可能とされる。
本発明のダストシールは例えば、自動車等車両用のハブベアリング部に用いられ、かつハブベアリング用シールの外側に装着される。したがってこの種の用途に用いられるダストシール(ハブベアリング外付けダストシール)において、本発明の作用効果を得ることができる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、ベアリング部の定常作動時、シールリップのリップ先端が全周に亙って相手部材に密接するため、優れたシール性を発揮することができ、ベアリング部に負圧が発生したとき、リブによる梃子の作用でシールリップが開弁するため、負圧を解消し、もってリップ接触状態が悪化して摺動トルクが増大するのを抑制することができる。
また、リブの形状が特殊化され、すなわちリブにおける接触部の断面形状が円弧状とされて相手部材に対し広く面接触する形状とされているため、リブの相手部材に対する接触状態が安定化する。したがってリブが梃子の支点として作用しやすく、リップ先端が開弁しやすい。
また、凹み状のグリース保持部を設けてこのグリース保持部からリブの接触部へグリースを供給することにより、リブに潤滑不足による過大摩耗が発生するのを抑制することができる。リブの接触部が十分に潤滑されれば、低トルク化や耐鳴き性(摺接音発生の抑制)等についても貢献することができる。
また、本発明のダストシールが自動車等車両用のハブベアリング部に用いられるとともにハブベアリング用シールの外側に装着される場合には、この種の用途に用いられるダストシール(ハブベアリング外付けダストシール)において本発明の作用効果を得ることができる。
本発明の第1実施例に係るダストシールの要部断面図 同ダストシールの要部拡大断面図 同ダストシールの作動状態を示す要部拡大断面図 本発明の第2実施例に係るダストシールの要部説明図 本発明の第3実施例に係るダストシールの要部説明図 本発明の第4実施例に係るダストシールの要部説明図 従来例に係るダストシールの装着状態を示す要部断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明は、ハブベアリング外付けダストシールの内部負圧解消機能に関する。
(2)内部負圧解消リブを有するサイドリップ形状のハブベアリング外付けダストシール。すなわちリップ部を低トルクなサイドリップ形状とし、内部負圧解消リブを円周上等配で設け、内圧変動(負圧発生)に伴うリップ接触状態の悪化抑制と低トルク化の両立を目指す。
(3)具体的には、負圧発生時にリブと相手摺動部の接触によりリップ先端が開弁することになり、内部負圧を解消することで、リップ接触状態の悪化を抑制する。
(4)リブの形状、等配数、相手摺動部の形状を適切に設定することで、負圧発生時のみリップ先端が開弁し、負圧解消後はリップ先端からの接触に復帰し、シール性を維持することが可能となる。
(5)外付けダストシールをしめしろ付きとすることで、ハブベアリング内への水、泥水、ダストの浸入抑制を強化することができる。また、内圧変動(負圧発生)に対するロバスト性を向上させることで、シール性と低トルク化を両立することができ、結果としてハブユニットの長寿命化と低トルク化に貢献することが期待できる。
(6)本発明はサイドリップを対象にしており、サイドリップの内周面に設けたリブの相手軸と接触する部位をR形状とすることで、リブが面接触(接触幅大)となるため、線接触に比べ、相手摺動部形状、偏心、傾斜、組み付け状況等の影響を受けにくく、内部負圧解消(リップ先端開弁)の効果を発揮しやすい。
(7)また、本発明は、内部負圧解消リブとサイドリップの間に形成される領域にグリース保持部を備えていることにより、グリース保持部に保持されたグリースが遠心力の作用を受け、サイドリップ側にはリップ先端を開弁させる方向に働く。内部負圧解消リブ側にはグリース供給方向に働き、貧潤滑→リブ部過大摩耗となり内部負圧解消効果を発揮できなくなること等を防ぎ、長期間に亙る内部負圧解消効果の維持が期待できる。上記領域にグリース保持効果を備えている点でリブ部潤滑性、低トルク、耐鳴き性に優れたリブ仕様と考えられる。
(8)内部負圧解消リブとサイドリップの間に形成されるグリース保持部にグリースを保持しつつ、相手摺動面との間から外気を通せる点が本発明の優れた点である。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1は、本発明の第1実施例に係るダストシール1を示している。当該実施例に係るダストシール1は、機器のベアリング部の外側に装着されて、機器外部Aのダストが機内ベアリング側Bへ侵入するのを抑制するものであって、相手部材に摺動可能に密接するサイドリップ構造のシールリップ23を有している。また当該実施例に係るダストシール1は、上記従来技術(図7)と同様、自動車等車両用のハブベアリング部に用いられ、かつハブベアリング用シールの外側に装着されるものである。
ダストシール1の全体としては先ず、機器のハウジングやハブベアリング部のアウターレース等の装着部材に嵌合される金属製の取付環11が設けられ、この取付環11にゴム状弾性体21が被着(加硫接着)され、このゴム状弾性体21によって円筒状のリップ保持部22が成形され、このリップ保持部22の先端にサイドリップ構造のシールリップ23が一体成形されている。
図2に拡大して示すように、シールリップ23はそのリップ基端23aからリップ先端23bへかけて径寸法が徐々に拡大するようテーパー状(ラッパ状)に成形され、そのリップ先端23bの内周縁部をもって相手部材71の表面(軸方向端面)に摺動可能に密接する。リップ基端23aの機外側表面(外周面)にはリップ保持部22と比較して薄肉のクビレ部23cが設けられているので、シールリップ23は変形しやすく、相手部材71の表面(曲面)に追随しやすい。
また、このシールリップ23の機内側表面(内周面)上にリブ24が複数等配状に設けられており(例えば円周上6等配)、このようにリブ24が設けられることによってダストシール1が以下のように作動する。
(1)ベアリング部の定常作動時
ベアリング部の定常作動時、すなわち機内ベアリング側Bに負圧が発生していないとき、シールリップ23はそのリップ先端23bが全周に亙って相手部材71に密接する。したがって機器外部Aの水、泥水、ダスト等の外部異物が機内ベアリング側Bへ侵入しないように優れたシール性が発揮される。
(2)負圧発生時
機内ベアリング側Bに負圧が発生して所定値に達すると、この負圧でシールリップ23が変形し、リブ24を梃子の支点としてリップ先端23bが円周上一部で開弁する。すなわち図3に示すように、機内ベアリング側Bに負圧が発生してこの負圧が所定値に達すると、この負圧に吸引されるようにしてシールリップ23が矢印D方向に変形し、相手部材71に接触した状態のリブ24を梃子の支点としてリップ先端23bが円周上一部(リブ24の近傍部位)で矢印E方向に持ち上げられ、相手部材71から離れて、相手部材71との間に間隙cが形成される。したがってこの間隙cから機内ベアリング側Bへ外気(大気圧)が流入するため、機内ベアリング側Bの負圧状態が解消される。外気の流入時、リブ24は相手部材71に接触しているため、外気はリブ24の両横手(円周方向の両側方)を通って流入する。
(3)負圧解消後
外気の流入により機内ベアリング側Bの負圧状態が解消して所定値を上回ると、シールリップ23が復帰動し、リップ先端23bが閉弁する。したがって上記(1)に記載した全周に亙っての接触状態に戻るため、機器外部Aの水、泥水、ダスト等の外部異物が機内ベアリング側Bへ侵入しないように優れたシール性が発揮される。
したがって上記構成のリブ付きシールリップ23によれば、優れたシール性が発揮され、しかも機内ベアリング側Bに負圧が発生したときにこれを解消する機能が備えられているため、シールリップ23の相手部材71に対する接触状態が悪化して摺動トルクが増大するのを抑制することができる。
リブ24は、詳細には、以下のように構成されている。
すなわち図2に示すように、リブ24はその高さがリップ基端23a側からリップ先端23b側へかけて徐々に高くなるように形成されている。また、リブ24はその横幅(円周方向の幅)が略一定に形成されている。
また、リブ24は、ダストシール1の中心軸線を含む平面でこのリブ24を裁断したときの断面形状において、相手部材71に対する接触部24aが円弧状に形成されており、これにより図3に示すように相手部材71に対し所定の接触幅wをもって広く面接触することが可能とされており、すなわち上記したようにリブ24はその高さがリップ基端23a側からリップ先端23b側へかけて徐々に高くなるように形成されているので、その断面形状は略三角形状を呈するところ、その接触部24aを構成する三角形の頂点部が尖端状ではなく断面円弧状に形成されており、これにより相手部材71に対し所定の接触幅wをもって広く面接触することが可能とされている。
また加えて、リブ24のリップ先端23b側の立ち上がり面24bに、ベアリンググリース等の潤滑用グリースを貯留可能な凹み状のグリース保持部25が設けられており、このグリース保持部25から接触部24aへ潤滑用のグリースを供給することが可能とされている。
尚、この凹み状のグリース保持部25は、リブ24のリップ先端23b側の立ち上がり面24bに設けるほか、以下のようにしてリブ24の立ち上がり面24bからリップ先端23bへかけてのシールリップ23の機内側表面(内周面)に設けるようにしても良い。
第2実施例・・・
図4に示す第2実施例では、リブ24の立ち上がり面24bからリップ先端23bへかけてのシールリップ23の機内側表面(内周面)に凹み状のグリース保持部25Aが円周上一部のものとして、かつリブ24と円周上の位置を合わせて設けられている。
第3実施例・・・
図5に示す第3実施例では、リブ24の立ち上がり面24bからリップ先端23bへかけてのシールリップ23の機内側表面(内周面)に凹み状のグリース保持部25Bが環状のものとして設けられている。
第4実施例・・・
図6に示す第4実施例では、リブ24の立ち上がり面24bからリップ先端23bへかけてのシールリップ23の機内側表面(内周面)に凹み状のグリース保持部25Aが円周上一部のものとして、かつリブ24と円周上の位置を合わせて設けられ、更に加えて、環状のグリース保持部25Bが併せ設けられている。凹みの深さについては、円周上一部のグリース保持部25Aの方が深く設定されており、環状のグリース保持部25Bで集めたグリースを円周上一部のグリース保持部25Aから接触部24aへ供給する。
また、少なくともグリース保持面に微小凸凹(梨地、表面粗さ等)を設けることにより、グリースを保持しやすくするようにしても良い。
1 ダストシール
11 取付環
21 ゴム状弾性体
22 リップ保持部
23 シールリップ
23a リップ基端
23b リップ先端
23c クビレ部
24 リブ
24a 接触部
24b 立ち上がり面
25,25A,25B グリース保持部
71 相手部材

Claims (2)

  1. 機器のベアリング部の外側に装着されて、機器外部のダストが機内ベアリング側へ侵入するのを抑制するダストシールであって、相手部材に摺動可能に密接するサイドリップ構造のシールリップを有するダストシールにおいて、
    前記シールリップの機内側表面上にリブを複数等配状に設け、
    前記ベアリング部の定常作動時は、前記シールリップのリップ先端が全周に亙って前記相手部材に密接し、前記ベアリング部に負圧が発生したときは、前記負圧で前記シールリップが変形することにより前記リブを梃子の支点として前記リップ先端が円周上一部で開弁し、前記負圧が解消したときは、前記シールリップが復帰動して前記リップ先端が閉弁する構造を備え、
    更に、当該ダストシールの中心軸線を含む平面で前記リブを裁断したときの断面形状において前記リブは前記相手部材に対する接触部を円弧状に形成されることにより前記相手部材に対し広く面接触し、
    前記リブのリップ先端側立ち上がり面または前記立ち上がり面から前記リップ先端へかけての前記シールリップの機内側表面に、潤滑用グリースを貯留可能な凹み状のグリース保持部を設けたことを特徴とするダストシール。
  2. 請求項1記載のダストシールにおいて、
    当該ダストシールは、自動車等車両用のハブベアリング部に用いられ、かつハブベアリング用シールの外側に装着されることを特徴とするダストシール。
JP2013182140A 2013-09-03 2013-09-03 ダストシール Active JP6199120B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182140A JP6199120B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 ダストシール
PCT/JP2014/052399 WO2015033588A1 (ja) 2013-09-03 2014-02-03 ダストシール
CN201490000956.5U CN205559567U (zh) 2013-09-03 2014-02-03 尘封
KR1020167007401A KR102105344B1 (ko) 2013-09-03 2014-02-03 더스트 시일
EP14843081.2A EP3043082B1 (en) 2013-09-03 2014-02-03 Dust seal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182140A JP6199120B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 ダストシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015048923A JP2015048923A (ja) 2015-03-16
JP6199120B2 true JP6199120B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52628083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013182140A Active JP6199120B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 ダストシール

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3043082B1 (ja)
JP (1) JP6199120B2 (ja)
KR (1) KR102105344B1 (ja)
CN (1) CN205559567U (ja)
WO (1) WO2015033588A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014224626B3 (de) * 2014-12-02 2015-12-10 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
DE102014224629B4 (de) * 2014-12-02 2021-10-07 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
JP6520976B2 (ja) 2017-03-22 2019-05-29 株式会社ジェイテクト 密封型スラスト軸受
JP6947557B2 (ja) * 2017-07-07 2021-10-13 Nok株式会社 密封装置
FR3075103B1 (fr) * 2017-12-20 2019-11-22 Aktiebolaget Skf Dispositif de butee de suspension et jambe de force equipee d’un tel dispositif
JP7163491B2 (ja) * 2019-05-20 2022-10-31 Nok株式会社 密封装置
JP7372779B2 (ja) * 2019-08-14 2023-11-01 Nok株式会社 密封装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6077818U (ja) * 1983-10-31 1985-05-30 光洋精工株式会社 ころがり軸受の密封装置
JP2003004054A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受の密封装置
US20070278748A1 (en) * 2004-07-16 2007-12-06 Nok Corporation Sealing Device
JP2007270969A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Jtekt Corp 転がり軸受
JP5371230B2 (ja) * 2007-11-09 2013-12-18 Ntn株式会社 オルタネータ用軸受
US20110002568A1 (en) * 2008-03-21 2011-01-06 Mitsuo Kawamura Cage for ball bearing, ball bearing with the cage and method of manufacturing the cage
JP2011069422A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ntn Corp 車輪用軸受装置
DE102011112553A1 (de) * 2011-09-06 2013-03-07 Knorr-Bremse Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH Steuerventil für selbsttätige Druckluftbremsen mit Gleitführungsmitteln

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160052586A (ko) 2016-05-12
EP3043082A1 (en) 2016-07-13
EP3043082B1 (en) 2018-05-30
WO2015033588A1 (ja) 2015-03-12
CN205559567U (zh) 2016-09-07
KR102105344B1 (ko) 2020-04-28
EP3043082A4 (en) 2016-09-21
JP2015048923A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6199120B2 (ja) ダストシール
JP5926382B2 (ja) 密封装置
JP5800148B2 (ja) エンジンリアシール
JP5969267B2 (ja) 外輪回転用軸受
JP2010025138A (ja) 密封装置
WO2017099045A1 (ja) バルブステムシール
JP2015113925A (ja) ピストンリング
JP6378548B2 (ja) 密封装置
JP2009257485A (ja) 密封装置
JP6123945B2 (ja) 密封構造
JP5493667B2 (ja) シールリング付転がり軸受
JP6921491B2 (ja) 密封装置
JP7163491B2 (ja) 密封装置
WO2011142217A1 (ja) 両シール付き玉軸受
JP6601206B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2008175301A (ja) シール装置付き転がり軸受
JP2017089801A (ja) デフサイド用の密封装置
JP2018084301A (ja) オイルシール及びオイルシールの製造方法
JP4502120B2 (ja) 密封装置
JP6000833B2 (ja) 密封装置
JP6426828B2 (ja) 密封装置
JP6534550B2 (ja) バルブステムシール
JP2009257367A (ja) オイルシール
JP2019203576A (ja) 密封構造
JP2015072034A (ja) 転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6199120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250