JP6198980B1 - 隠蔽シール - Google Patents

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Abstract

【課題】対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域内が見難くならないようにして、剥離シートを対象面から剥離させて隠蔽領域の情報を覗き見した後に該隠蔽シールを貼付し直す等の不正が効率的に防止可能な隠蔽シールを提供することを課題とする。【解決手段】隠蔽領域Rを含む対象面Mに接着される接着層3と、隠蔽領域Rの全てを覆うように接着層3によって対象面M側に貼付され且つ該貼付後に接着層3の少なくとも一部を対象面Mに残して該対象面M側から剥離させることが可能な剥離シート2と、剥離シート2が対象面Mから剥離されることにより、対象面Mに残留した接着層3側に所定のパターン4aで表示を行う表示手段14とを備え、接着層2と対象面Mとの間の一部で且つ平面視で隠蔽領域Rをカバーする範囲に、該接着層2の対象面Mへの接着を規制する規制層6を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールに関する。
暗証番号やパスワードやPINコード等の秘匿情報が印刷された隠蔽領域を含む対象面に貼付されて該隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールが従来公知である。このような隠蔽シールは、対象面に一度貼付され、その後に、隠蔽領域が露出するように、少なくとも一部が剥離された場合、その剥離の事実が分かるようにしておくことが、不正防止の観点から望ましい。
このような観点から、隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、前記対象面側の前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備えた隠蔽シールが公知になっている(例えば、特許文献1を参照)。
同文献の隠蔽シールと同一又は略同一構成の隠蔽シールの構成を図8に基づいて説明する。同図(A)に示す通り、隠蔽シール100は、隠蔽領域R´を含む対象面M´に接着される接着層101と、隠蔽領域R´の全てを覆うように前記接着層101によって前記対象面M´側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層101を前記対象面M´に残して該対象面M´側から剥離させることが可能な剥離シート102と、前記剥離シート102が前記対象面M´から剥離されることにより、前記対象面M´側の前記接着層101側に所定の表示をする表示手段103とを備えている。
表示手段103は、接着層101と剥離シート102との間に介在された着色層104と、前記剥離シート102の前記着色層104と接触する面の一部に形成され且つ該着色層104による着色を防止する防止膜106とから構成されている。
そして、同図(B)に示す通り、この隠蔽シール100を対象面M´に貼付した後、前記剥離シート102を対象面M´から剥離させると、前記着色層104において防止膜106に接触していない部分は剥離シート102側に付着する一方で、防止膜106に接触している部分は該防止膜106の着色防止の作用によって接着層101側に残留する。
このように、剥離シート102の対象面M´側からの剥離後、前記着色層104の一部が接着層101に残留して所定の表示パターン104aを形成するとともに、該着色層104の残りが剥離シート102に付着して所定の表示パターン104bを形成する。ちなみに、これらの表示パターン104a,104bは、平面視での前記防止膜106の形成パターンと同一になる。
このようにして、対象面M´側の接着層101と、剥離シート102とに、前記表示パターン104a,104bが表示されれば、隠蔽シール100の貼付後に剥離シート102が剥離されている事実が客観的に確認できるため、秘匿情報を覗き見した後、隠蔽シール100を貼付し直す等の不正が効率的に防止される。
しかし、図8に示すように、防止膜106が平面視で隠蔽領域R´と重複した範囲に形成されていると、前記表示パターン104a,104bが平面視で隠蔽領域R´と重複してしまい、隠蔽領域R´が見難くなるという問題がある。
特開2011−107356号公報
本発明は、対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域内が見難くならないようにして、剥離シートを対象面から剥離させて隠蔽領域の情報を覗き見した後に該隠蔽シールを貼付し直す等の不正が効率的に防止可能な隠蔽シールを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、前記透視防止層は前記規制層側に配置され、前記規制層側に配置された上記透視防止層として、透光性の無い材料から構成された第1透視防止層と、光を反射する材料から構成された第2透視防止層とを重ねて設けたことを特徴とする。
対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、前記接着層における上記規制層を設ける範囲である規制範囲の平面視形状と同一又は略同一形状の切込みが形成され、該切込みは、前記接着層における規制範囲と、それ以外の範囲である非規制範囲との前記剥離時における分離を促進させるものとしてもよい。
対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、前記透視防止層は、前記剥離シートにおける接着層側と反対側に配置されたものとしてもよい。
対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、前記規制層は、平面視で隠蔽領域側に位置する隠蔽領域規制部と、該隠蔽領域規制部から平面視で前記接着層の端側まで延設された延設部とを有するものとしてもよい。
前記接着層は、平面視で、方形状に成形され、前記延設部は、前記接着層の方形状の角部に向かって延設されたものとしてもよい。
前記表示手段は、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、前記対象面に残留した前記接着層側と、前記剥離シート側とに前記所定のパターンで表示を行うように構成されたものとしてもよい。
前記表示手段は、前記剥離シートと前記接着層との間に形成された着色層と、前記剥離シートの前記着色層に接触する面の一部に形成され且つ該着色層による着色を防止する防止膜とを有し、該表示手段は、前記剥離シートを前記対象面から剥離した際、前記着色層の平面視で前記防止膜と接触する部分は前記対象面側に分離して所定のパターンを形成する一方で、それ以外の前記防止膜と接触していない部分は剥離シート側に分離して所定のパターンを形成するものとしてもよい。
規制層によって平面視で隠蔽領域と重複する範囲に所定のパターンの表示が行われなくなる一方で、それ以外の所定の範囲には所定のパターンで表示が行われるため、隠蔽領域内が見難くならないようにして、剥離シートを対象面から剥離させて隠蔽領域の情報を覗き見した後に該隠蔽シールを貼付し直す等の不正が効率的に防止することが可能になる。
本発明を適用した隠蔽シールの構成を示す断面図である。 (A)乃至(E)は剥離シート側形成工程の手順を順次示す断面図である。 (A)乃至(C)は規制フィルム側形成工程の手順を順次示す断面図である。 (A)乃至(C)は隠蔽シールの仕上げ工程を手順を順次示す断面図である。 (A)は剥離シートの裏面図であり、(B)は剥離シートの表面図であり、(C)は規制パターンを示す隠蔽シールの裏面図であり、(D)は仕上げの状態を示す隠蔽シールの表面図である。 (A),(B)は本発明を適用した隠蔽シールの貼付の前と後の状態をそれぞれ示す断面図である。 本発明の別実施形態に係る隠蔽シールの構成を示す断面図である。 (A),(B)は従来の隠蔽シールの貼付の前と後の状態をそれぞれ示す断面図である。
図1は、本発明を適用した隠蔽シールの構成を示す断面図であり、図2(A)乃至(E)は剥離シート側形成工程の手順を順次示す断面図であり、図3(A)乃至(C)は規制フィルム側形成工程の手順を順次示す断面図であり、図4(A)乃至(C)は隠蔽シールの仕上げ工程を手順を順次示す断面図であり、図5(A)は剥離シートの裏面図であり、(B)は剥離シートの表面図であり、(C)は規制パターンを示す隠蔽シールの裏面図であり、(D)は仕上げの状態を示す隠蔽シールの表面図であり、図6(A),(B)は本発明を適用した隠蔽シールの貼付の前と後の状態をそれぞれ示す断面図である。
隠蔽情報を印刷等により表示された隠蔽領域Rを含む対象面Mに貼付される隠蔽シール1は、剥離シート2と、該剥離シート2を対象面Mに接着させる接着層3と、該接着層3と前記剥離シート2との間に形成された着色層4と、前記接着層3における剥離シート2側の面(表面)と反対側の面(裏面)の一部に貼付された規制フィルム(規制層)6と、該規制フィルム6における接着層3と接触する面(表面)と反対側の面(裏面)の全体に重ねて形成された2つの透視防止層7,8とを備えている。
また、未使用時、この隠蔽シール1の接着層3が露出した裏面は、紙製の保護シートSによってカバーされて保護されている。具体的には、この保護シートSを透視防止層7,8に接触した状態で接着層3の裏面における規制フィルム6が貼付されていない部分に貼付することにより、該保護シートSが隠蔽シール1に着脱可能に取付けられている。隠蔽シール1を対象面Mに貼付する際は、この保護シートSを剥離させる。この保護シートSに接着層3を接着させた際に、対象面Mに接着させた場合と比較して、接着力が低くなるように、この保護シートSが構成されている。
この隠蔽シール1の製造方法は、剥離シート側形成工程と、規制フィルム側形成工程と、仕上げ工程とを有している。
まず、図2及び図5に基づいて、剥離シート側形成工程の構成について説明する。
剥離シート2は、透光性を有し、フレキシブルに変形可能な透明又は半透明の合成樹脂等の材料によって構成されている。
最初に、この剥離シート2における着色層4と接する側の面(裏面)に、図5(A)に示すようなパターン(形成パターン)で、着色層4からの着色を防止する防止膜9を形成する(図2(B)参照)。具体的には、ニス等の着色を防止させる塗布剤を、剥離シート2の裏面に部分的に塗布することにより、前記防止膜9を形成している。ちなみに、前記形成パターンは、図示する例では、剥離シート2を表面側から視認した際、「VOID OPEN」という文字が並べて複数確認できるようになっている。
続いて、剥離シート2の裏面の全体に、前記着色層4を形成する(図2(C)参照)。具体的には、防止膜9を含め、剥離シート2の裏面全体に、剥離シート2及び接着層4とは異なる色(本例では赤色)の塗料を塗布することにより、前記着色層4を形成している。ちなみに、この着色層4の厚みは、防止膜9も覆って隠す必要があるため、該防止膜9よりも厚く設定されている。
続いて、着色層4における剥離シート2に接する面(表面)と反対の面(裏面)の全体に、接着層3を形成する(図2(D)参照)。具体的には、糊等の接着剤を、着色層4の裏面の全体に塗布することにより、前記着色層4を形成する。
最後に、剥離シート2の表面に、図5(B)に示すような案内表示11を印刷する(図2(E)参照)。この案内表示11は、剥離シート2を対象面M側から剥離させる際に、その剥離を開始させる箇所(剥離開始部2a)を指し示すように構成されている。ちなみに、図示する例では、剥離開始部2aが方形状に成形された剥離シート2における一対の対角部分(角部)にそれぞれ設定されている。
以上のような剥離シート側形成工程によって、剥離シート2、着色層4及び接着層3が一体化された表示側シート12が完成する。
次に、図3及び図5に基づいて、規制フィルム側形成工程の構成について説明する。
規制フィルム6は、剥離シート2よりも厚みが大幅に薄い合成樹脂等の材料によって構成されている。また、この規制フィルム6は、接着層3及び剥離シート2と平面視で同一形状に成形されるか、或いはこれらよりも大きなサイズに成形されている。
最初に、規制フィルム6の接着層3に貼付する面(表面)と反対の面(裏面)に、一の透視防止層である第1透視防止層7を形成する(図3(B)参照)。この第1透視防止層7は、墨等の透光性の無い材料から構成され、前記規制フィルム6の裏面に、この透光性の無い材料をコーティングや塗布することによって、前記第1透視防止層7が形成される。ちなみに、第1透視防止層7の厚みは、規制フィルム6よりもさらに薄く設定されている。
続いて、第1透視防止層7における規制フィルム6と接する面(表面)と反対の面(裏面)に、他の透視防止層である第2透視防止層8を形成する(図3(C)参照)。この第2透視防止層8は、光を反射するアルミ等の材料から構成され、前記規制フィルム6の裏面に、この材料を貼付やコーティングすることによって、前記第2透視防止層8が形成される。ちなみに、第2透視防止層8の厚みも規制フィルム6より薄く設定されている。
これらの2つの透視防止層7,8によって、隠蔽シール1を対象面Mに貼付し、隠蔽領域Rを該隠蔽シール1によって隠蔽した際、該隠蔽領域Rに表示された秘匿情報が、隠蔽シール1を介して透視されるのが、確実に防止される。
以上のような規制フィルム側形成工程によって、規制フィルム6、第1透視防止層7及び第2透視防止層8が一体化された規制側シート13が完成する。
次に、図4及び図5に基づいて、仕上げ工程の構成について説明する。
まず、表示側シート12の接着層3が露出した面(裏面)の全体に、規制側シート13の規制フィルム6が露出した面(表面)を、剥離可能に貼付する(図4(A)参照)。この貼付の際は、接着層3の接着力を利用してもよいし、或いは、別の接着剤を使用してもよい。
続いて、規制側シート13の表示側シート12と接触している部分の一部を切断して、接着層3の裏面における一部の範囲(規制範囲)E1に、規制フィルム6(規制側シート13)が設けられる範囲を限定する(図4(B)参照)。ちなみに、この切断方向は、表示側シート12及び規制側シート13の厚み方向に設定され、その深さは、図4(B)に仮想線Lで示す通り、接着層3に達する程度に設定される。これによって、切断後は、前記接着層3の裏面側に、前記規制範囲E1と平面視形状が同一又は略同一の切込み2bが形成される。
前記規制範囲E1は、図5(C)において仮想線に囲繞された内側の範囲であり、外側の範囲は、接着層3による接着を規制しない非規制範囲E2になる。規制フィルム6(規制範囲E1)は、隠蔽シール1の対象面Mへの貼付時、平面視で隠蔽領域Rと重複する隠蔽領域規制部6aと、平面視で該隠蔽領域規制部6aから前記接着層3の端側(具体的には、方形状の角部に位置する剥離開始部2a)に向かって延設された複数(具体的には、剥離開始部2aと同数)の延設部6bとを一体で有している。
続いて、上述した要領で、保持シートSを貼付し(図4(C)参照)、さらに、表示側シート12の外形を、図5(D)に示す通りに整え、本隠蔽シール1の製造を完了させる。
次に、図6に基づいて、本隠蔽シール1の作用について、説明する。
保持シートSを剥がし、平面視で、規制フィルム6が隠蔽領域Rの全体をカバーするようにして、隠蔽シール1を対象面Mに貼付する(図6(A)参照)。この際、2つの透視防止層7,8によって、隠蔽領域R内の秘匿情報の透かし見等が効率的に防止される。
ちなみに、この貼付の際、規制側シート13(規制フィルム6及び2つの透視防止層7,8)の厚みは、表示側シート12(剥離シート2、接着層3及び着色層4)の厚みと比較して、非常に薄いため、表示側シート12の僅かな変形によって、接着層3の裏面の非規制範囲E2と、規制側シート13の裏面とは、同一のフラットな平面である対象面Mに面接触させることが可能になる。
この貼付後、剥離シート2の表面に印刷された案内表示11に従い、前記剥離開始部2aから捲り上げるようにして、この剥離シート2を、対象面Mから剥離させる。
この剥離時、着色層4における平面視で非規制範囲E2と重複する部分において、防止膜9と厚み方向で接している範囲は、剥離シート2への付着(着色)が規制されているため、接着層3の表面に残留(分離)して所定の表示パターン(パターン)4aを形成する。一方、着色層4における平面視で非規制範囲E2と重複する部分において、防止膜9と厚み方向で接していない範囲は、剥離シート2に付着(着色)して分離し、所定の表示パターン(パターン)4bを形成する。
すなわち、着色層4及び防止膜9は、剥離シート2が対象面Mから剥離されることにより、該対象面Mに残留した前記接着層3の表面と、前記剥離シート2の裏面とに、所定の表示パターン4a,4bをそれぞれ形成(表示)する表示手段14を構成している。
ちなみに、前記2つの表示パターン4a,4bは、着色された部分と、着色されていない部分とが反転され、そのパターンは、前記形成パターンにおける平面視で同一範囲(具体的には、非規制範囲E)の形状と同一になる。
また、前記剥離時、着色層4における平面視で規制範囲E1と重複する部分は、規制側シート13(規制フィルム6)の作用によって対象面Mには接着されていないため、剥離シート2と共に対象面Mから分離する。この際、切込み2bと、剥離開始部2a側に形成された延設部6aとの作用によって、規制範囲E1側の接着層4と、非規制範囲E2側の接着層4との分離が円滑に行われる。
以上のように構成される本隠蔽シール1によれば、対象面Mの隠蔽領域Rへの表示パターン4aの印刷(表示)を防止しつつ、対象面Mのそれ以外の領域への表示パターン4bの印刷(表示)をスムーズに行わせることが可能になる。また、接着層3の裏面に規制フィルム6を貼付するのみで、これを実現できるため、防止膜9の形成パターンは、自由に選択可能であり、既存の表示側シート12を用いることも容易になる。
次に、図7に基づき、本発明の別実施形態について、上述の形態と異なる点を説明する。
図7は本発明の別実施形態に係る隠蔽シールの構成を示す断面図である。上述の形態では、2つの透視防止層7,8を、規制側シート13に設けたが、図7に示す例では、この2つの透視防止層7,8を、剥離シート2の表面において平面視で規制範囲E1と同一の範囲に重ねて設けている。
なお、図1及び図7の例の何れにおいても、2つの透視防止層7,8の積層順序は、図示する順番と逆であっても良い。
1 隠蔽シール
3 接着層
2 剥離シート
4 着色層
4a 表示パターン(パターン)
4b 表示パターン(パターン)
6 規制フィルム(規制層)
6a 隠蔽領域規制部
6b 延設部
第1透視防止層(透視防止層)
第2透視防止層(透視防止層)
9 防止膜
14 表示手段
E1 規制範囲
E2 非規制範囲
M 対象面
R 隠蔽領域

Claims (7)

  1. 対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、
    隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、
    隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、
    前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、
    前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、
    該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、
    平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、
    前記透視防止層は前記規制層側に配置され、
    前記規制層側に配置された上記透視防止層として、透光性の無い材料から構成された第1透視防止層と、光を反射する材料から構成された第2透視防止層とを重ねて設けた
    ことを特徴とする隠蔽シール。
  2. 対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、
    隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、
    隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、
    前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、
    前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、
    該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、
    平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、
    前記接着層における上記規制層を設ける範囲である規制範囲の平面視形状と同一又は略同一形状の切込みが形成され、
    該切込みは、前記接着層における規制範囲と、それ以外の範囲である非規制範囲との前記剥離時における分離を促進させる
    ことを特徴とする隠蔽シール。
  3. 対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、
    隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、
    隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、
    前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、
    前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、
    該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、
    平面視で隠蔽領域と重複する範囲に配置された透視防止層を備え、
    前記透視防止層は、前記剥離シートにおける接着層側と反対側に配置された
    ことを特徴とする隠蔽シール。
  4. 対象面に貼付されて該対象面の隠蔽領域を隠蔽する隠蔽シールであって、
    隠蔽領域を含む対象面に接着される接着層と、
    隠蔽領域の全てを覆うように前記接着層によって前記対象面側に貼付され且つ該貼付後に前記接着層の少なくとも一部を前記対象面に残して該対象面側から剥離させることが可能な剥離シートと、
    前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、少なくとも前記対象面に残留した前記接着層側に所定のパターンで表示を行う表示手段とを備え、
    前記接着層と対象面との間の一部の範囲であって且つ平面視で少なくとも隠蔽領域をカバーする範囲に、該接着層の対象面への接着を規制する規制層を設け、
    該規制層によって、前記剥離シートを前記対象面から剥離させる際に、前記接着層の平面視で規制層を設けた部分が、前記剥離シートと共に、前記対象面から剥離し、前記表示手段による所定のパターンの表示が行われない構造とし、
    前記規制層は、平面視で隠蔽領域側に位置する隠蔽領域規制部と、該隠蔽領域規制部から平面視で前記接着層の端側まで延設された延設部とを有する
    ことを特徴とする隠蔽シール。
  5. 前記接着層は、平面視で、方形状に成形され、
    前記延設部は、前記接着層の方形状の角部に向かって延設された
    請求項に記載の隠蔽シール。
  6. 前記表示手段は、前記剥離シートが前記対象面から剥離されることにより、前記対象面に残留した前記接着層側と、前記剥離シート側とに前記所定のパターンで表示を行うように構成された
    請求項1乃至5の何れかに記載の隠蔽シール。
  7. 前記表示手段は、前記剥離シートと前記接着層との間に形成された着色層と、前記剥離シートの前記着色層に接触する面の一部に形成され且つ該着色層による着色を防止する防止膜とを有し、
    該表示手段は、前記剥離シートを前記対象面から剥離した際、前記着色層の平面視で前記防止膜と接触する部分は前記対象面側に分離して所定のパターンを形成する一方で、それ以外の前記防止膜と接触していない部分は剥離シート側に分離して所定のパターンを形成する
    請求項に記載の隠蔽シール。
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