JPH10222069A - 表示ラベル - Google Patents

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JPH10222069A
JPH10222069A JP2663897A JP2663897A JPH10222069A JP H10222069 A JPH10222069 A JP H10222069A JP 2663897 A JP2663897 A JP 2663897A JP 2663897 A JP2663897 A JP 2663897A JP H10222069 A JPH10222069 A JP H10222069A
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elastic
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Application number
JP2663897A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Miyazaki
敏彦 宮崎
Kenichi Motomura
賢一 本村
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離や脱落を防止し、かつ変色も防止して半
永久的に情報内容を認識する。 【解決手段】 離型剤層24と保護層12との間には、
UVカット層56が設けられ、タイヤ貼付け後、かつ使
用中に紫外線に晒されても、この紫外線が保護層12へ
到達せず、変色を防止することができる。なお、タイヤ
42には、老化防止剤が含有されており、この老化防止
剤が基材層16に浸透して変色を起こすが、この老化防
止剤単独では、変色度合いが低く、紫外線と反応して変
色が増強されるため、一方の紫外線をカットすることに
よって、変色防止の効果を十分得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な表示情報が
表示された表示ラベル、特にゴムタイヤのサイド部に貼
付けられる表示ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、絵柄、文字、記号、写真等の
種々の図柄を情報として表示して、被表示物の情報を認
識可能に表示することが行われている。
【0003】このような情報をタイヤに表示する場合に
は、タイヤに対して刻印を行っている。すなわち、タイ
ヤの加硫に用いられるモールドに、表示情報の型を形成
し(型付きモールド)、これに生タイヤを装填すること
により、タイヤ表面に加わる圧力によって表示情報が刻
印される構成となっている。
【0004】ところが、型付きモールドは汎用性に乏し
く、表示情報毎に必要となる。このため、表示情報を耐
熱性合成樹脂で生成した表示ラベルを製作し、加硫時に
この表示ラベルをタイヤの所定位置に取り付けておくこ
とが提案されている(一例として、特開昭59−554
83号公報参照)。
【0005】これにより、モールドの汎用性が高まり、
タイヤ生産性の向上を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐熱性
合成樹脂製の表示ラベルは、タイヤの変形に追従でき
ず、歪みが生じ、最悪の場合は剥がれ落ちることもあ
り、タイヤ等、製品後に負荷のかかる被表示部材には適
さない。
【0007】これを解消するために、本出願人は、タイ
ヤの変形に追従する弾性又は伸縮性材料によって表示ラ
ベルを提案している(特願平8−294140号)。
【0008】なお、耐熱性合成樹脂製の場合には問題と
はならないが、前記弾性及び伸縮性材料としてゴム系の
材料を用いる場合には、紫外線に晒されて変色すること
を十分に考慮する必要がある。また、紫外線がタイヤに
含有される老化防止剤と反応して、変色度合いが増強す
ることもある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、剥離や脱落を
防止し、かつ変色も防止して半永久的に情報内容を認識
することができる表示ラベルを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模様の少なく
ともいずれかで構成される表示情報が表示される表示層
と、該表示層の一方の面側に積層される弾性又は伸縮性
材料から成る保護層と、該表示層の他方の面側に積層さ
れる弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、を有し、前
記保護層又は基材層の少なくとも一方の変色を防止する
変色防止層を設けたことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、表示ラベ
ルが紫外線に晒されると、経時的に保護層及び基材層が
変色するため、変色防止層を設けている。この場合、表
示ラベル生成時に内層に予め設けておいてもよいし、表
示ラベルの最外層、すなわち表面に設けてもよい。表面
に設ける場合には、表示ラベルの所定位置への貼付け後
であっても可能となる。このため、市販のクリーム状の
紫外線カット剤(例えば、日焼け止めクリーム等)も適
用可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、老化防止剤が含
有された非表示部材へ貼付けられる表示ラベルであっ
て、一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模様の少なく
ともいずれかで構成される表示情報が表示される表示層
と、該表示層の一方の面側に積層される弾性又は伸縮性
材料から成る保護層と、該表示層の他方の面側に積層さ
れる弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、を有し、前
記保護層側から入射する紫外線を、前記保護層へ入射す
る前に抑制する紫外線抑制層或いは前記基材層側から進
行してくる老化防止剤を基材層へ浸透する前に抑制する
老化防止剤抑制層の少なくとも一方を設けたことを特徴
としている。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、表示ラベ
ルが被表示部材とは別体のため、加硫時のモールドに汎
用性を持たせることができる。また、保護層及び基材層
を弾性又は伸縮性材料で生成したため、被表示部材の変
形に追従し、剥離や脱落を起こすことがない。
【0014】ここで、保護層及び基材層は、紫外線に晒
されたり、被表示部材に含有する老化防止剤の浸透によ
って、変色することがある。このため、請求項2の発明
では、保護層側から入射する紫外線を保護層へ到達する
前に抑制する紫外線抑制層或いは前記基材層側から浸透
する老化防止剤を基材層へ到達する前に抑制する老化防
止剤抑制層の少なくとも一方を設けている。
【0015】紫外線抑制層又は老化防止剤抑制層の少な
くとも一方としたのは、紫外線と老化防止剤とが反応す
ると、変色度合いが増大するためであり、この反応を抑
えるだけでも、変色をかなり抑制することができるから
である。従って、好ましくは、紫外線抑制層及び老化防
止剤抑制層を設けることが好ましい。
【0016】請求項3に記載の発明は、一方の面に絵
柄、文字、記号、写真、模様の少なくともいずれかで構
成される表示情報が表示される表示層と、該表示層の一
方の面側に積層される弾性又は伸縮性材料から成る保護
層と、該表示層の他方の面側に積層される弾性又は伸縮
性材料から成る基材層と、を有し、前記保護層及び基材
層の少なくとも一方に微粒子粉を含有させたことを特徴
としている。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記微粒子粉
が、金属粉であることを特徴としている。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
及び請求項2の如く、変色を防止するのではなく、予め
変色しても目立たない色にしておけば、結果として経時
的な色の変化をなくすことができる。
【0019】また、請求項4に記載の発明の如く、微粒
子として金属粉を用いることにより微粒子自体が紫外線
を吸収透過せず、また光が乱反射して、紫外線を軽減す
るとができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、老化防止剤が含
有された非表示部材へ貼付けられる表示ラベルであっ
て、一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模様の少なく
ともいずれかで構成される表示情報が表示される表示層
と、該表示層の一方の面側に積層される弾性又は伸縮性
材料から成る保護層と、該表示層の他方の面側に積層さ
れる弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、を有し、前
記基材層の被表示部材との対向面側に非汚染性ゴムを塗
布し、固化させたことを特徴としている。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、基材層は
有色であり背景としての機能を持つため、この基材層の
被表示部材との対向面側に非汚染性ゴムを塗布しても、
表示される画像に影響はない。
【0022】非汚染性ゴムは固化して老化防止剤の浸透
を防止するため、変色を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0024】図1には、タイヤ42のサイド部40に取
り付けられ、表示情報としての赤及び黒からなるロゴを
表示する本発明に係る表示ラベル10が示されている。
表示ラベル10は、支持カバー20と一体化されてカバ
ー付き表示ラベル30として、タイヤ42のサイド部4
0に取り付けられる。
【0025】図2(A)及び(B)に示されるように、
表示ラベル10は、紙面左右方向を長手方向とする矩形
状をしており、支持カバー20側から保護層12、表示
層14、基材層16の順で積層されて構成されている。
【0026】表示ラベル10の最も支持カバー20側に
位置する保護層12は、弾性ないし伸縮性材料で構成さ
れており、表示層14の図2上側全面(図1における表
示層14の表面)に配置して、表示層14を保護してい
る。また、基材層16は、保護層12と同様に弾性ない
し伸縮性材料で構成されており、表示層14の図1下方
の全面に配置される。
【0027】保護層12及び基材層16に用いられる材
料としては、ウレタン系、アクリル系、塩酢ビ系、ポリ
エステル系、セルロース系、エポキシ系、メラミン系、
アルキド系、ロジン系等の各種の樹脂系や、天然ゴム、
合成ゴム等のゴムを主成分として架橋剤、架橋促進剤そ
の他の添加剤を加えたもの等の各種のゴム系が用いられ
るが、被表示部材との接着性の点でウレタン系が望まし
い。この中でも液状ウレタン系が、各層を容易に形成す
ることができることから、保護層12及び基材層16の
各々に対して特に好ましい。これらの材料は、耐熱性、
耐オゾン性、耐経年劣化性を有するために種々の添加剤
を添加してもよい。
【0028】保護層16及び基材層12を構成する材料
は、表示ラベル10が装着されるタイヤ42のサイド部
40(図1参照)の表面ゴム材料に対して、少なくとも
同等かそれ以上の伸びを有することが好ましく、これに
より、タイヤ42のサイド部40が変形しても、この変
形に応じて伸びることができる。伸びがタイヤ42のサ
イド部40の表面ゴム材料よりも小さいと、ゴム変形時
に生じる表示ラベル10とタイヤ42のサイド部40の
表面との接着界面部の剪断力を十分に低減することがで
きないため、好ましくない。特に、保護層12及び基材
層16に用いられる材料は、20%の伸びを有すること
が特に好ましい。20%の伸びとすることによって、例
えば、タイヤ42のサイド部40に対して通常用いられ
る天然ゴム/合成ゴム等のポリマーを主成分として、こ
れにカーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化
防止剤、硫黄等の添加剤を配合したゴム組成物に対して
表示ラベル10を好ましく使用することができる。この
伸びは、材料の組成を調整することによって確保するこ
とができる。
【0029】保護層12及び基材層16の厚みは、表示
ラベル10を接着する部材の材質や他層の厚み等による
が、一般に保護層12では、塗布時の厚さが約10〜1
00μm、好ましくは約20〜60μmであり、基材層
16では、塗布時の厚さが約10〜100μm、好まし
くは約20〜60μmである。なお、保護層12及び基
材層16は、乾燥すると約1/5〜1/10の厚みとな
る。この範囲よりも厚くなると、塗布ムラが生じ易く、
また塗布した後で乾きにくくなり、乾燥後には剥がれ易
くなるため、好ましくない。また、この範囲よりも薄く
なると、乾燥後に剥がれ易く、塗布ムラとなって塗布さ
れていない箇所が生じると、孔が開いたようになってし
まうため、好ましくない。
【0030】また、基材層16及び保護層12には、保
護層12側から表示層14の表示情報が読み取ることが
できれば、各層に顔料等の着色剤を添加することができ
る。このような着色剤には、有機系顔料、無機系顔料、
カーボン、金属粉末等が適用可能である。特に、保護層
12を透明とし、基材層16に顔料等を添加して着色し
た場合が、表示層14の表示を一層容易に識別可能にす
るため好ましい。
【0031】このように保護層12及び基材層16の透
明度及び色彩は、各々、組み合わせて選択される。例え
ば、表示層14に用いられる後述するインク15が黒色
である場合には、基材層16に白色顔料を添加して白色
とする(白メジウム)と共に保護層12は無色透明(透
明ゴムメジウム)とすることができる。また、インクの
色を白等にした場合には、基材層16を無色透明として
表示ラベル10が取り付けられるタイヤ42のサイド部
40の色を背景とし、保護層12を、無色透明又はイン
クの色を映えさせるような色の有色透明とすることもで
きる。
【0032】このとき、基材層16に添加される顔料
は、後述する表示層14のインク15の色にもよるが、
インク15の色を黒とした場合には白色顔料であること
が好ましい。このような白色顔料には、例えば、シリ
カ、チタン白、アルミナ、亜鉛華、酸化カルシウム等が
挙げられる。
【0033】基材層16及び保護層12の間には表示層
14が配置されている。表示層14は、熱転写によって
熱昇華性の黒色及び赤色のインク15が基材層16上の
所定の位置に配置されることによって形成され、インク
15によって表示情報として、文字から構成されるロゴ
が表示されている。なお、表示情報は、バーコード、絵
柄、文字、記号、写真、模様の少なくともいずれかであ
ってもよい。また、表示層14に印刷するインク15
は、単色であってもよく、2色以上のインク15を使用
してもよい。インク15は、基材層16の表面のゴムの
粘着力によって直接接着する。このため、基材層16の
被転写表面には、インク15を基材層16に接着させる
ための凹凸を設ける必要がない。
【0034】表示層14の厚みは、表示ラベル10の被
表示部材の材質や他層の厚み等にもよるが、一般に塗布
時の厚さが約10〜100μm、好ましくは約20〜6
0μmで構成される。なお、表示層14の厚みは、乾燥
すると1/5〜1/10程度となる。この範囲よりも厚
くなると、塗布ムラが生じ易く、また塗布した後で乾き
にくく、また、インク15の有無によって生じる厚みの
差が大きくなって乾燥後に剥がれ易くなるため、好まし
くない。また、この範囲よりも薄くなると、塗布ムラと
なって塗布されていない箇所が生じて表示情報の一部に
孔が開いたようになったり、剥がれ易くなったりするた
め、好ましくない。
【0035】表示層14に用いられるインク15として
は、耐熱性、耐候性、耐光性を有することが好ましい。
【0036】表示ラベル10は、支持カバー20と一体
化されて、カバー付き表示ラベル30を構成する。支持
カバー20は、表示ラベル10の保護層12の表面を保
護するように表示ラベル10の全面を覆っている。
【0037】支持カバー20は、カバー付き表示ラベル
30の最外層となる位置に、耐熱性のフィルム22を備
えている。
【0038】フィルム22は、図2(A)の左右方向を
長手方向とする略矩形状の部材であり、長手方向両端辺
は略円弧状となっている。また、フィルム22は、表示
ラベル10よりも幅寸法及び長さ寸法が共に大きく、表
示ラベル10は、フィルム22の略中央に配置されて、
表示ラベル10の各辺は全てフィルム22の面上に配置
されている。また、フィルム22は透明又は半透明の部
材であり、フィルム22側から、フィルム22を通して
表示ラベル10の表示情報が識別できるようになってい
る。
【0039】フィルム22としては、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリメチルペ
ンテン、ポリアミドイミド、等で形成されたフィルムが
挙げられる。フィルム22としては、耐熱性の点でポリ
エチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
【0040】フィルム22の厚みは、表示ラベル10の
厚み等によるが、利便性や効率の観点から一般に約50
〜400μmであり、約100〜200μmが好まし
い。この範囲外では加硫時にフィルム22にしわが寄る
ため好ましくない。
【0041】フィルム22と表示ラベル10の保護層1
2との間には、離型剤層24(UVメジウム)が設けら
れている。離型剤層24は、フィルム22と表示ラベル
10の保護層12とを接着すると共に、加硫温度で離型
効果を生じる離型剤から構成されている。
【0042】離型剤層24は、表示ラベル10の保護層
12上に設けられており、離型剤層24の厚みは、表示
ラベル10の被接着部材の材質や他層の厚み等にもよる
が、一般に約10〜100μm、好ましくは約7〜20
μmで構成される。この範囲よりも厚くなると、塗布ム
ラが生じ易く、また塗布した後で乾きにくくなり、好ま
しくない。また、この範囲よりも薄くなると、塗布ムラ
となって塗布されていない箇所が生じると、孔が開いた
ようになって、剥がれ易くなるため、好ましくない。
【0043】フィルム22のタイヤ42のサイド部40
との対向面であって表示ラベル10と接触しないフィル
ム22の両端部に一対の粘着部26が設けられている。
粘着部26は、フィルム22の両端部をタイヤ42のサ
イド部40の表面に接着させ、容易に剥離されることが
できる粘着剤で構成されている。この粘着剤は、タイヤ
42のサイド部40の表面から容易に剥離可能な化合物
である。
【0044】離型剤層24と保護層12との間には、U
Vカット層56が設けられている。このUVカット層5
6は、タイヤ42への表示ラベル10の貼付け後、紫外
線に晒されることにより、保護層12への紫外線入射を
抑制して、保護層12、表示層14、基材層16が変色
するのを防止する役目を有している。
【0045】以下に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、表示ラベル10の形成について説明する。
【0046】図3には、表示ラベル10の形成の一例が
示されている。ステップ100では、フィルム22の表
面に各層を塗布してカバー付き表示ラベル30を作製す
る。
【0047】カバー付き表示フィルム30の作製は、ま
ず、フィルム22に公知の離型剤を用いた離型剤層24
を塗布し、乾燥する。離型剤層24は厚さ20〜60μ
mで塗布すると、乾燥後には約1/3の厚みとなる。次
いで、離型剤層24上に保護層12の材料として選択さ
れた材料を塗布し、乾燥して、保護層12を形成する。
【0048】保護層12を形成すると、熱転写法により
インク15を保護層12に印刷し、保護層12の表面に
ロゴを記録する。ロゴは予めコンピュータに取り込む
か、コンピュータ画面上で加工してもよい。インク15
と共にこのインク15が接着した側の保護層12に、基
材層16の材料として選択された材料を塗布して乾燥
し、基材層16を形成する。このとき、インク15は保
護層12と基材層16との間に介在して、表示層14を
構成する。
【0049】表示層14及び基材層16を形成すると、
基材層16の表面に粘着層54を形成する。
【0050】粘着剤層54を構成するための粘着剤とし
ては、ゴム系、アクリル系のいずれでもよく、ゴム系に
はソルベントタイプ、エマルジョンタイプ、アクリル系
ではソルベントタイプ、エマルジョンタイプ、ホットメ
ルトタイプ、更に、熱硬化型粘着剤及び感圧型粘着剤の
中から、適宜選択することができる。 この粘着層54
は、表示ラベル10の加硫前のタイヤ42のサイド部4
0への貼付け時に機能する層であり、基材層16の前面
に塗布されているため、表示ラベル10を確実に適正位
置に接着保持することができる。
【0051】また、この粘着層54は、加硫によって溶
出するため、表示ラベル10はタイヤ42に埋め込ま
れ、タイヤ表面と表示ラベル表面とは所謂面一化され
る。
【0052】各層の薬剤を塗布してカバー付き表示ラベ
ル30を作製すると、ステップ102において、カバー
付き表示ラベル30を成型後の未加硫のタイヤ42のサ
イド部40に取り付ける(図4(A)参照)。カバー付
き表示ラベル30は、作製工程では、最下層となって各
種の薬剤と塗布したフィルム22が最上層となるよう
に、基材層16をタイヤ42のサイド部40の表面に対
向させて取り付ける。カバー付き表示ラベル30は、基
材層16の前面に塗布された粘着層54の粘着力によっ
てタイヤ42のサイド部40に接着する。
【0053】カバー付き表示ラベル30をタイヤ42の
サイド部40に取り付けると、ステップ104におい
て、加硫が行われる。この加硫工程では、カバー付き表
示ラベル30が取り付けられたタイヤ42を、型が形成
されていない通常のモールドに入れて約150〜200
℃に加熱し加硫を行う。このとき、カバー付き表示ラベ
ル30のフィルム22は、モールド側に配置される。こ
れにより、モールドがカバー付き表示ラベル30のフィ
ルム22と接触して表示ラベル10の表面と接触するこ
とがなく、表示ラベル10の表面が保護される。
【0054】加熱によってモールド内のタイヤ42のゴ
ムが加硫される。加硫工程での加熱によって離型剤層2
4の離型剤が変性して粘着力を失い、フィルム22と保
護層12とが剥がれ易くなる。
【0055】加硫が完了するとタイヤ42をモールドか
ら取り出し、ステップ106において、フィルム22を
簡単に表示ラベル10から剥がすことができる(図4
(A)の矢印A方向)。
【0056】これにより、型が形成されていないモール
ドを使用して、加硫後のタイヤ42のサイド部40の表
面には、弾性ないし伸縮性材料で構成された基材層16
及び保護層12とこれらに挟まれた表示層14とで構成
される表示ラベル10が配置される(図4(C)参
照)。この表示ラベル10は、表示層14の両面を共に
弾性ないし伸縮性材料で構成された保護層12及び基材
層16を備えているので、タイヤ42のサイド部40が
変形してもサイド部40の変形に伴って伸縮する。
【0057】従って、表示ラベル10は、型付きのモー
ルドを製作することなく、人間が目視により認識できる
ロゴをタイヤ42のサイド部40の表示することができ
る。また、表示層14の両面に、弾性ないし伸縮性材料
で構成された基材層16及び保護層12を配置している
ので、変形が大きいタイヤ42のサイド部40であって
も、サイド部40の表面と表示ラベル10の基材層16
との間に歪みが生じることがなく、剥がれることがな
い。
【0058】また、本実施の形態では、UVカット層5
6を設けたため、タイヤ貼付け後、かつ使用中に紫外線
に晒されても、この紫外線が保護層12へ到達せず、保
護層12、表示層14、基材層16の変色を防止すると
ができる。
【0059】なお、タイヤ42には、老化防止剤が含有
されており、この老化防止剤が基材層16に浸透して変
色を起こすが、この老化防止剤単独では、変色度合いが
低く、紫外線と反応して変色が増強されるため、一方の
紫外線をカットすることによって、変色防止の効果を十
分得ることができる。
【0060】本発明の実施の形態では、カバー付き表示
ラベル30をタイヤ42のサイド部40に貼付けてから
モールドへ入れたが、カバー付き表示ラベル30を、モ
ールド内面の所定位置に置いて、モールド内部でタイヤ
42のサイド部40に貼付けることもできる。これは、
例えば、フィルム22の裏面、即ち、表示ラベル10が
形成されていない側の面に接着剤層を更に設けて、モー
ルド内部に接着させることによって行うことができる。
このようにカバー付き表示ラベル30をモールド内部の
所定の位置に貼付できるようにすれば、粘着層54を設
けなくてもよい。
【0061】本実施の形態では、人間がタイヤ42の種
類を目視で認識することがができるように、表示層14
にロゴを印刷してタイヤ42の種類を表示する表示ラベ
ル10としたが、表示層14に表示される情報はロゴに
限定されない。
【0062】図5には、表示層14にタイヤ42の取り
付け回転方向を示す指示記号を表示した表示ラベル60
が示されている。この指示記号は、文字と記号で構成さ
れている。この表示ラベル60をタイヤ42のサイド部
40の特定箇所に形成することによって、表示ラベル6
0が表示された箇所に必要な情報を、容易に付与するこ
とができる。これにより、表示ラベル60の表示位置が
2か所以上である場合には、表示ラベル60を対応する
位置にそれぞれ直接付与すればよく、また表示位置が変
更された場合には変更後の位置に表示ラベル60を形成
すればよい。従って、特定部分に必要な情報を、型付き
モールドを製作することなく、容易に付与することがで
きる。なお、表示ラベル60の文字部分は白色インク、
矢印部分は黄色インクとすると色彩効果を増すことがで
きる。
【0063】本発明の実施の形態では、表示ラベル10
を変形量の大きいタイヤ42のサイド部40に設けた
が、他のゴム製品、例えばゴムローラ等に取り付ける場
合であっても前記同様に使用することができる。また、
変形量の大きい弾性ないし伸縮性材料からなる部材に用
いた場合には、表示ラベル10が、この部材の大きい変
形量に従って変形するので、特に有効に用いることがで
きる。
【0064】また、本発明の実施の形態では、各層をフ
ィルム22に塗布することによってカバー付き表示ラベ
ル30を形成しているが、塗布可能な粘性を有する薬剤
を使用することなく、フィルム状の部材を接着させるこ
とによって、フィルム22上に各層を積層することもで
きる。
【0065】本実施の形態では、カバー付き表示ラベル
30を加硫を行うことによって表示ラベル10をタイヤ
42のサイド部30に接着するため、耐熱性のフィルム
22を使用したが、これに限定されない。例えば、加硫
のような高温下で晒されることなく被表示部材にカバー
付き表示ラベル30を取り付ける場合には、フィルム2
2は耐熱性のない部材であっても同様に使用することが
できる。 (変形例)上記発明の実施の形態では、UVカット層5
6を保護層12と離型剤層24との間に設けたが、図6
に示される如く、基材層16と粘着層54との間に、老
化防止剤抑制層58を設けてもよい。すなわち、前述の
如く、紫外線又は老化防止剤のいずれか一方を抑制する
ことにより、両者の反応による変色の増大が防止でき、
変色防止に十分な効果を得ることができる。
【0066】また、図7に示される如く、UVカット層
56と老化防止剤抑制層58とを併用してもよい。
【0067】上記は全て、変色を抑制、防止するための
手段であるが、変色を目立たなくする手段として、図8
に示される如く、保護層12に微粒子粉としての金属粉
60を混入させてもよい。保護層12に金属粉60を混
入させることにより、光の乱反射によって、紫外線の侵
入を軽減することができる。また、背景色が変色した後
に近い色となり、実際に変色したとしても目立たなくす
ることができる。
【0068】さらに、図9に示される如く、基材層16
に金属粉60を混入させることにより、老化防止剤の基
材層16への浸透を軽減することができる。また、背景
色が変色した後に近い色となり、実際に変色したとして
も目立たなくすることができる。
【0069】なお、図10に示される如く、保護層12
及び基材層16の両方に金属粉60を混入させてもよ
い。
【0070】また、微粒子粉として金属粉60を適用し
たが、他の合成樹脂等の粒子粉であってもよく、粒子は
細かいほど好ましい。
【0071】なお、紫外線をカットする手段として、上
記は、表示ラベル10の生成時に層として設けたが、タ
イヤ加硫後に表示ラベル10の表面にクリーム状の紫外
線カット剤を塗り込んでもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る表示ラベ
ルは、剥離や脱落を防止し、かつ変色も防止して半永久
的に情報内容を認識することができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示ラベルを取り付
けられたタイヤの部分斜視図である。
【図2】(A)は本実施の形態に係るカバー付き表示ラ
ベルの平面図、(B)は(A)の2B−2B断面図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る表示ラベルの形成方法の一
例を示すフローチャートである。
【図4】(A)は本実施の形態に係るカバー付き表示ラ
ベルと被表示部材との断面図、(B)はカバー付き表示
ラベルの支持カバーが剥離されたときの表示ラベルと被
表示部材との断面図、(C)は表示ラベルと被表示部材
との断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る表示ラベルの平
面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る変形例を示し、図2
(B)に対応する表示ラベルの側面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る変形例を示し、図2
(B)に対応する表示ラベルの側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る変形例を示し、図2
(B)に対応する表示ラベルの側面断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る変形例を示し、図2
(B)に対応する表示ラベルの側面断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る変形例を示し、図
2(B)に対応する表示ラベルの側面断面図である。
【符号の説明】
10 表示ラベル(表示ラベル) 12 保護層 14 表示層 16 基材層 20 支持カバー 22 フィルム(支持部材) 24 離型剤層 26 粘着部 30 カバー付き表示ラベル 40 サイド部(被表示部材) 42 タイヤ 56 UVカット層(紫外線抑制層) 58 老化防止剤抑制層 60 金属粉(微粒子粉)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模
    様の少なくともいずれかで構成される表示情報が表示さ
    れる表示層と、該表示層の一方の面側に積層される弾性
    又は伸縮性材料から成る保護層と、該表示層の他方の面
    側に積層される弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、
    を有し、 前記保護層又は基材層の少なくとも一方の変色を防止す
    る変色防止層を設けたことを特徴とする表示ラベル。
  2. 【請求項2】 老化防止剤が含有された非表示部材へ貼
    付けられる表示ラベルであって、 一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模様の少なくとも
    いずれかで構成される表示情報が表示される表示層と、
    該表示層の一方の面側に積層される弾性又は伸縮性材料
    から成る保護層と、該表示層の他方の面側に積層される
    弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、を有し、 前記保護層側から入射する紫外線を、前記保護層へ入射
    する前に抑制する紫外線抑制層或いは前記基材層側から
    進行してくる老化防止剤を基材層へ浸透する前に抑制す
    る老化防止剤抑制層の少なくとも一方を設けたことを特
    徴とする表示ラベル。
  3. 【請求項3】 一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模
    様の少なくともいずれかで構成される表示情報が表示さ
    れる表示層と、該表示層の一方の面側に積層される弾性
    又は伸縮性材料から成る保護層と、該表示層の他方の面
    側に積層される弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、
    を有し、 前記保護層及び基材層の少なくとも一方に微粒子粉を含
    有させたことを特徴とする表示ラベル。
  4. 【請求項4】 前記微粒子粉が、金属粉であることを特
    徴とする請求項3記載の表示ラベル。
  5. 【請求項5】 老化防止剤が含有された非表示部材へ貼
    付けられる表示ラベルであって、 一方の面に絵柄、文字、記号、写真、模様の少なくとも
    いずれかで構成される表示情報が表示される表示層と、
    該表示層の一方の面側に積層される弾性又は伸縮性材料
    から成る保護層と、該表示層の他方の面側に積層される
    弾性又は伸縮性材料から成る基材層と、を有し、 前記基材層の被表示部材との対向面側に非汚染性ゴムを
    塗布し、固化させたことを特徴とする表示ラベル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6358605B1 (en) 2000-02-10 2002-03-19 Brady Worldwide, Inc. Label for use on rubber products
JP2006273260A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2008195132A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ラベル及び空気入りタイヤ
JP2009223064A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤへのラベル貼付け方法およびラベル貼付け支持体
JP2014051145A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Kubota Corp ゴムクローラベルト

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