JP6198194B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1台で複数の画面サイズを持つ表示装置に関するものである。
広く普及している様々な携帯端末の表示装置にはこれまで数多くの技術開発が積み上げられてきており、美しく利便性の高いスマートな製品の登場に寄与してきた。さらに軽くて薄くて曲げられる可撓性ディスプレイが実用化され始めた。それらの事例を先行技術文献として示す。
特開2012−22168号公報 US2007/0196576A1号公報 GB2481367(A)公報 特開2009−230072号公報 特開2004−046792号公報 特開2012−114739号公報 特開2006−208424号公報 特開2011−112891号公報 特開2006−287982号公報
可撓性ディスプレイの可撓性を活かし、単一の表示装置でありながら、2画面を並べて合成したフルサイズでは無いシームレスなフルサイズの画面と、例えばその半分の小サイズの画面とを1枚のディスプレイを切り替えて使う、そのような表示装置の最も合理的な構成はどのようなものであろうか?そしてどちらのサイズで使う時も、表示とタッチ入力などの操作が安定して出来ねばならない。その構成を実現するための必要条件は何か? これらを解明し、必要条件具現化の要素技術を考案せねばならない。代表的な例はスマートフォンとタブレット(あるいはタブレットPC)である。スマートフォンはポケットに入るほど小型であり、携帯に便利である。しかし表示面積は3.5〜5.5(表示画面の対角線の長さをインチで表現した数字)と狭く、アプリケーションによっては極めて見にくく使いにくい。一方タブレットは表示面積が7〜11と広く、そのような問題はなく多様なアプリケーションに対応でき、美しい大画面で多くのユーザーを魅了している。しかしポケットに入れるにはあまりにも大きすぎて無理であり、携帯には不便極まりない。携帯に便利な小型サイズであって、必要に応じ大画面となる表示装置があれば、いわば一人二役をこなす新ジャンルの携帯端末を創出することができる。
複数の画面サイズを持つ表示装置への待望は、スマートフォン兼タブレットに限らない。たとえばタブロイド版サイズの薄型表示装置は、画面サイズが大きくタブロイド版新聞などを全面表示することができ、価値ある大きさである。しかしいわば約A3サイズの大きな表示装置となり、持ち運ぶのはやっかいなものである。これが、もし半分に折りたたむことが出来ればA4サイズとなり、カバンに入れて持ち運ぶことが出来る。
一方、薄膜表示部材とその薄膜駆動部材とから成る可撓性ディスプレイの進歩は著しいものがある。引用文献1:特開2012-22168号公報に薄膜表示部材である有機EL画面を有する表示装置の例を、引用文献2:US2007/0196576A1号公報に薄膜駆動部材である薄膜TFTを有する表示装置の例を、引用文献3:GB2481367 (A) 公報に薄膜駆動部材である有機TFTを有する表示装置の例を見ることが出来る。最大の特徴は、いずれもディスプレイが薄くて軽くて可撓性(フレキシブル)であることである。この特徴を活かして壁掛けテレビのスクリーンや曲面広告などへの応用が期待されている。
可撓性ディスプレイの携帯端末への応用も提案されている。引用文献4の特開2009-230072号公報や引用文献5の特開2004-046792号公報にその例が見られる。課題は柔軟性の維持と可撓性ディスプレイの耐久性、特に折り曲げ耐性との両立である、と示唆している。そして解決策として、特開2009-230072号公報では『支持基板(1)と透明な表示基板(6)とを有するフレキシブルディスプレイ(20)、および前記フレキシブルディスプレイの外側に設けられたダイラタント流体収容部材(12)を具備すること』としている。ダイラタント流体がフレキシブルディスプレイの過剰な曲がりによる破損を防止するというものである。
引用文献5の特開2004-046792号公報で示唆されている1例は、図2の2aのような薄いシート状のディスプレイであって、使わないときは図2の2bのように丸めて携帯する、というような使い方である。しかし実際にはこのような使い方はかなり特殊な使い方であり、普遍的ではない。電車の中や歩行中、片手で持って情報を見ようとしても垂れ下がってしまい読みにくい。ましてやタッチ入力などはできない。唯一使えるのは机の上に広げた時のみである。冷静に考えてみると、“可撓性”が携帯機器で活かされるのは“丸められる”あるいは“折り曲げられる”が故に“携帯に便利”であるからである。決して“使うとき”に活かされる特長ではないのである。“使うとき”にはむしろある程度の剛性があり、片手で保持して水平に保つことができ、だから不自然さ無く画面を見ることができ、さらには“入力すること”が出来るのが肝要なのである。したがって、使うときには、“可撓性”はむしろあってはならない特性なのである。なお上述のように丸めて携帯するとしても、そのままでは折れてしまう懸念がある。おそらく筒に入れて持ち運ぶのであろう。これは必ずしも軽快なことではない。
可撓性ディスプレイの活かし方の中で、本発明の基本コンセプトである“1台で複数の画面サイズを持つ表示装置”の実現手段として図1のように“手に持てる筐体10の上面にディスプレイ1を配し、必要に応じ何らかの方法でディスプレイを展開し大きくする”という使い方と構成は、極めて魅力的な製品を提供してくれるはずである。そして展開したディスプレイの表示スクリーンは適度の剛性を有し、垂れ下がったりしないものでなければならない。参考に折り畳み式携帯端末の先行技術文献を示す。引用文献6の特開2012-114739号公報であるが、これは2画面構成の折り畳み方式である。本発明の目的は、図1の 展開して大きくした表示スクリーンのように、2画面を並べて合成したものではなくシームレスな単一画面の提供である。
小画面として使い、それを大画面にして使う方法は大きくは2方式が考えられる。第一の方式は、可撓性ディスプレイを小画面で使うときはその一部分を表示し、残りを丸めて格納しておく。大画面で使うときには格納したディスプレイを引き出す。これをA方式と呼称する。図3に平面図と断面図でもって示す。第二の方法は、小画面で使うときは折り畳んで使う、大画面で使うときには折り畳んだディスプレイを開いて使う。これをB方式と呼称する。B方式はさらに2つに分類できる。1つは画面側に折り畳む方式でB1方式と呼称し、図4に折り畳んだ画面を開こうとしている様子をもって示す。他の1つは画面と反対側の裏側に折り畳む方式でB2方式と呼称し、図5に折り畳んだ画面を開こうとしている様子をもって示す。
本発明はB2方式に関するものである。B方式における課題の1つは、曲げ箇所の柔軟性を維持しつつ、可撓性ディスプレイの性能が損なわれない最小の曲げ半径以下に曲げ折られ、破壊されることがないようにする手段の工夫である。最も信頼性の高い手段は、折り曲げ部分の内側に許容される曲率半径の2倍より大きい寸法(直径に相当する)の固形物を挟み込むことである。B1方式は内側が画面なので常設の固形物挟み込みはできない。折り曲げるたびに固形物を差し込むようなことは現実的ではない。したがって裏側から何らかの方策を取らねばならない。引用文献7の特開2006-208424号公報にその事例が見られる。B2方式は折り曲げ側が表示部では無く裏側なので、この裏側に常設の固形物を設けることが可能である。
B1方式をさらに考察すると、このような開き方かなり普遍的な開き方である、といえる。書籍がそうであり、折り畳み式の携帯電話がそうである。ごく自然な慣れ親しんだ開き方である。折り畳み式の殆どの提案がこの方式である。しかしこの発明の趣旨である小画面でも使い大画面でも使うことに関しては、B1方式では画面側に折り畳むのであるから、折りたたんで小画面で使おうとしても裏側が表に出てきており、表示はされない。開かない限り表示画面は出てこない。開けば小画面とはならない。常に開いて使うしかないため、小画面で使う用途には向かない。引用文献8の特開2011−112891号公報はB1方式としては極めて秀逸な工夫がなされているが、この点に関しては解を提供していない。折り畳んだ時現れる面にも画面を表示するための対応策は、開いた時の裏側=閉じたとき表に出てくる面にも別途表示面を持たすことであろう。この画面は大画面表示の時は使わないとしても、である。このような構成は基本的に不経済である。これらの観点からB2方式がB1方式より合理的な概念であると考え、その具現化に的を絞った工夫が本発明の提案である。しかし具現化には課題が幾つかある。なおA方式にも固有の課題があり、本発明とは別なものとして検討されるものである。
B2方式の「可撓性ディスプレイを裏側に180度折り畳む」ことに関連する技術が特許文献9の特開2006−287982号公報に見られる。その基本的な構成は同文献段落[0017]に記載されているように、略平板状の電子回路用筐体1と携帯電話用電子回路やテレビ受信用電子回路の一部やその他の電子回路等を収容した略平板状の支持筐体2、3から成りたっている。
目的は3枚の筐体を開き机上等に立てて2と3で裏打ちされた可撓性ディスプレイを、手に持たず視聴することである。携帯電話として使うために折り畳む方向は表側でも裏側でもどちらも取りうるものである。折り畳んだ時は3枚の筐体の厚さとなる。折り畳んだ時、主たる表示部として機能する電子回路用筐体1の表示部は、支持筐体2あるいは3によって覆われるので使えない。そのために、被さった支持筐体2あるいは3の使用者に面する側となる裏面か表面にも、表示部を設けている。
B2方式の課題(1):展開されたディスプレイを、所定の箇所で180度裏側に曲げて格納するのであるが、曲げ箇所が前述のごとく許容される最小の曲げ半径以下に曲げ折られ破壊されることが無いようにせねばならない。課題(2):大画面として使った可撓性ディスプレイを裏側に折りたたんでで格納するとき、簡単に確実に格納位置に収まってほしい(B1方式でも共通する課題ではある)。単なる可撓性ディスプレイでは、紙のように丸まってしまい、両手で丁寧に全面に気を使いながらしまい込まねばならない。課題(3):大画面表示として使う時、格納状態から開かれた可撓性ディスプレイは、水平な位置まで復元せねばならない。
課題(4):表示装置への入力は“タッチ”と“音声”が主流である。ペン入力もタッチの範疇とする。ここで、表示装置本体に貼り付けられているディスプレイ上でのタッチ入力は全く問題ないが、大画面表示として展開された可撓性ディスプレイ上でのタッチ入力は、単に可撓性を有するディスプレイであると、タッチのたびに大きく揺れてしまい確実な入力の保証が得られない。(A方式やB1方式でも同様の課題を持つ)
課題(5):小画面での使用時は、折り畳まれたディスプレイの表面が表示装置の裏面を構成している。なにも手当てしなければ常に手のひらで触れられている。またポケットなどに入れての保管中も比較的デリケイトな可撓性ディスプレイがむき出しのままである。この裏側のディスプレイ面は、より好ましくは、保護したいところである。
本発明はこのB2方式を製品として実現するための基本構成の工夫に関わり、特にこれら5つの課題に対する技術的な解を提供するものである。
本発明における上記目的を達成するための課題解決手段は、携帯用機器の表示装置であって、その一部が携帯用機器筐体と一体となって筐体の上面を構成しさらに筐体上面を越え延伸して成る単一の可撓性ディスプレイを具備し、この可撓性ディスプレイは、少なくとも可撓性薄膜表示部材と表示部材の可撓性薄膜駆動部材と薄層支持基板とを積層して成り、延伸部分の所定の折り曲げ箇所では表示面の裏側に180度曲げることができる可撓性を有しもって筐体上面だけに表示面を有する小型携帯用機器になり、曲げた状態から復元し開けば可撓性ディスプレイの全面を使うシームレスな大画面表示携帯用機器になること、加えてこの所定の曲げ箇所では可撓性ディスプレイの性能が損なわれない最小曲げ半径以下には曲げ折られないようにする過剰曲がり防止部材と、可撓性とともに復元力を有する部材の支持部材あるいは曲げ畳めかつ復元して水平にする補助機構を具備すること、および他の延伸部分は大画面での使用時の水平維持と折り畳んだ時の筐体との合わさった厚さを最小化するための薄層かつ剛性を有する部材で裏打ちされている構成であること、を特徴とする携帯用機器の表示装置である。
その他の課題解決手段は、上記課題解決手段において、可撓性ディスプレイを曲げる箇所が、表示装置本体のいずれかの端部であることと、その端部が可撓性ディスプレイの性能が損なわれない曲げ半径の2倍以上の厚みであること、を特徴とする表示装置である。
さらなる課題解決手段は、上記課題解決手段において、表示装置本体裏面側に折り曲げられた可撓性ディスプレイの表面を保護する裏カバーを具備することを特徴とする表示装置である。
他の課題解決手段は、課題解決手段1および2において、表示装置の入力手段としてソフトキーボードを表示するときは、表示装置本体の筐体の上面に寄せて配置することを特徴とする表示装置である。
本発明の代表的な実施形態は、携帯性に優れたスマートフォンサイズの表示装置であり、そのサイズでの使用はもちろん、格納した表示面を開き展開してタブレットサイズの表示装置としても使うことが出来る、そのような従来にない新規な形態の携帯端末である。展開画面として使う時も垂れさがったり揺れ動いたりして使いにくいということはない。また、展開画面は格納し易く、曲げ折れ破壊が起こることもない構成である。本発明の基本概念や構成はスマートフォンサイズ兼タブレットサイズの表示装置だけでなく、より大きなサイズの表示装置においても適用することが出来る。サイズが1/2や1/3になるように折り畳むことが出来るので、持ち運びに便利である。加えて、展開して使う時もまるで1枚の表示面のように、折り畳み箇所の画面断絶も無くソリッド感も損なわれることが無いのである。表示部には薄膜可撓性ディスプレイを用いるので、基本的に軽量である。さらにはこの新規な形態は電子書籍端末としても効果的である。電子書籍端末は片手で持って読めるように、同時に少しでも大きな画面にしたい、という要請から、スマートフォンより少し大きくタブレットよりはかなり小さい大きさである。したがって文字サイズは小さく読みにくいと感じる人も多い。本発明により、1台でスマートフォンのようにポケットやハンドバッグに入れて、時にスマートフォンとして使い、時にタブレットとして使い、時に文字サイズの大きい電子書籍端末として使うことが出来のである。しかも大画面でも片手だけで保持し使うことが出来る。従来のように3台を持ち歩く必要もない。
小画面と大画面を切り換えて使える携帯端末機 可撓性均一のディスプレイの携帯用途応用例 丸めて格納するA方式 画面側に折り畳み、本のように開く方式:B1方式 画面の裏側に折り畳み、開く方式:B2方式 過剰曲がり防止部材 可撓性が単純に均一なディスプレイ、その格納の様子 可撓性と剛性の2系統の支持基板から成るディスプレイ、その格納の様子 展開表示した表示装置の平面図 リブ付き支持基板2の斜視図 可撓性ディスプレイ折り畳み箇所の断面図 他の可撓性ディスプレイ折り畳み箇所の断面図及び中空構造タイプ 棚受けブラケットを格納したところの断面図 棚受けブラケットを機能させたところの断面図 棒状棚受けブラケットを具備した表示装置の断面図 棒状棚受けブラケット近傍の拡大図 キックバネを具備した表示装置:表示面を展開した図 キックバネを具備した表示装置:表示面を折り曲げた図 裏カバーの開閉の様子を示す図 ソフトキーボードを剛体上に配置した画面構成の例示 薄型表示装置の片手保持用保持補助部材 2段曲げ表示装置
本発明の典型的な実施形態を、本発明の特徴が端的に現れる携帯端末において詳述する。広く普及しているスマートフォンの画面サイズは、携帯性に優れた3.5〜5.5インチ程度の小型なものである。本発明の表示装置の基本サイズは、同様に携帯に便利な小型サイズであるが、ポケットに入ることおよび片手で持てる範囲内で、1例であるが、上記スマートフォンよりやや縦長の6.5インチとした。数字だけを見れば大きく見えるが、後述するようにその幅は片手で保持できるように幅狭を維持してある。このやや縦長形状は、展開した時の画面サイズを少しでもタブレットサイズとしても機能するよう、大きくするためである。このスマートフォンの画面から展開すると、画面サイズ8.8インチのほぼ正方形のタブレットサイズとなる。一般的なタブレットは7〜10インチ程度のサイズなので、8.8インチは充分に大きな画面サイズである
基本的な構成は図1に示すように手帳のような小型の筐体10の上面にディスプレイ1は設けられている。これはスマートフォンで一般化している形態である。そして本発明が目指すものは、このディスプレイを必要に応じて図1の右側の絵のように展開して使おう、というものである。これは従来からある図4のような“書籍のように開く”方式(前述のB1方式)ではなく、図5のように“裏側から開く”新規な構造・形態である。しかも開いた(展開した)画面は、折り畳み箇所に画面断絶がある“別々に分かれた2画面を並べて合成した大画面”ではなく、シームレスな1枚の大画面である。
実施形態は、前述の課題(1)の解決策として、所定の折り曲げ可能箇所の裏側に過剰曲がり防止部材を具備している。例えば性能が維持できる可撓性ディスプレイの最大曲率半径が4mmであるなら、直径8mm以上の丸棒状の、あるいは相当品の過剰曲がり防止部材を設け、これに沿って曲げて格納するのである。たとえば図6の6aに示すように、番号61-1の回転軸と61-2の連結棒で成る機構を設けるのも一案である。(“回転軸過剰曲がり防止部材”と呼称することにする)。この図で1は開かれ展開した可撓性ディスプレイであり、その展開部分は剛性を有する支持基板2で裏打ちされている。所定曲げ箇所では、柔軟性・可撓性を有し曲がったり復元したりするヒンジ的な役割を持つ“ヒンジ的支持基板”3で筐体10(図6では省いてある)と連結している。連結棒61−2が復元時の水平維持のためにも機能している。他の方法の1つは、図6の6bで示すように、ヒンジ的支持基板3の裏側に断面で2山を有する空気パッド62−1を貼り付けるものである。ここでヒンジ的支持基板3が曲げられると、番号62−2(曲げられた空気パッド)のように空気パッドの2山が接触しそれ以上は曲がらなくなる。
あるいは図6の6cのようにヒンジ的支持基板3の裏側に、溝を有するゴムパッド63−1をあてがうのも1案である。ゴムパッド63−1は上記の可撓性ディスプレイの場合、硬度40度のウレタンゴムシートを用い、厚さ4mm、溝の深さ2.5mm、その幅1.8mm、溝間隔1.5mmで4個の溝数、全長15mmである。ゴム硬度と溝の深さは、折り畳む時の曲げやすさとストッパーとしての変形抵抗力を考慮して決められる。ヒンジ的支持基板3が曲げられると、番号63−2(曲げられたゴムパッド)のようにゴムパッドが接触しそれ以上は曲がらなくなる。これらの過剰曲がり防止部材は一例であり、例えば引用文献4:特開2009-230072号公報記載の「ダイラタント流体」やその他の手段や機構の援用も出来よう。重要な点は、本発明が“画面の裏側に曲げる”方式であるから、過剰曲がり防止部材を曲げる内側である画面裏側に直接かつ常時設けることができる点である。書籍のように画像面側に折り曲げる方式(前述のB1方式)では、展開画面を見る時には当てがわれた過剰曲がり防止部材を取り除かねばならない。本発明の構成ではそのような非現実的なことをする必要がないのである。ただしこのB1方式でも、そのようなことを避ける工夫が提案されている。前述の再掲であるが、引用文献7の特開2006-208424号公報や引用文献8の特開2011-112891号公報である。
課題(2)の格納のしやすさに対する解決策について詳述する。展開したディスプレイは裏側に図7の7a、7bと順次折り畳んでいくのであるが、単に全体が均一な可撓性を有しているだけであると、前述のように簡単には折りたためない。全体的に丸まってしまうからである。図7の7aのように、一方の手で筐体を保持しつつもう片方の手で全面にわたりさするようになぞって折りこんで行かねばならない。それでも最終的には7bのように丸みが残り、形の定まらないままとなり、扱いに困るのである。
可撓性ディスプレイを表示面の裏側に折り曲げる典型的な所定の箇所は、図8の8aの1点鎖線で囲って示す筐体10の側端部近傍である。この折り曲げ箇所の支持基板3の剛性は他の箇所の支持基板2の剛性より低く可撓性を有しておりヒンジ的に機能する、ことを要件としている。このように2系統の支持基板(剛性を有する支持基板と可撓性を有する支持基板)とすることによって、展開したディスプレイの端部のどこを押しても、点線で囲った折り曲げ箇所で安定的に曲がるのである。さらに押す手を筐体の下方に進めて行けば、図8の8bのようにきちんと折りたたまれて収まる。これは折り曲げ箇所の剛性が他の箇所の剛性より低いが故にその場所で形よく曲がることと、他の場所の剛性が相対的に高いことに由来している。この原理は昔から良く使われている。たとえば「ヒンジ付き蓋」等がお手本であろう。これを可撓性のあるディスプレイに援用するのである。そのうえでさらに、展開して使う時には図8の8cのように全画面が平面でありかつ揺れ動かないようにせねばならないのである。
具体的に数字を用いて詳述する。図9に、実施例の可撓性ディスプレイ1の画面を開いて大画面表示したところの平面図を示す。10は表示装置本体の筐体であり、その短辺の長さをaで表してある。一点鎖線右側の2は大画面表示した画面の裏側の支持基板であり、その短辺の長さをbで表してある。筐体10と支持基板2は一点鎖線で表したヒンジ的支持基板3で連結されており、その幅をcと表してある。ここがヒンジ的に働き、曲げられ復元されるところである。筐体10および支持基板2の長辺の長さをdで表してある。eは小画面の対角長、fは大画面の対角長である。
支持基板2として、図10の斜視図に示すようなリブ(番号4で示す)付きポリカーボネイト樹脂シートを用いた。厚さ0.2mm、幅b=75mm、これが片持ち梁と見たときの梁の長さになる。縦の長さd=160mm、これが梁と見た時の幅になる。支持基板2の短辺に配したリブは幅10mm、高さは外側で2.5mm(=内側での突起高さ2.3mm)とした。リブ構造は支持基板2の重量を減らし所望の剛性を担保するための形状である。そしてヒンジ的支持基板3としてゴム硬度50度で厚さ1.7mmのシリコーンゴムを用いた。梁としての長さがc=15mm、幅がd=160mmである。ポリカーボネイトの比重は1.23をヤング率は2450N/mm^2を用いた。シリコーンゴムの比重は1.25でありヤング率は6.5N/mm^2である(共に製作品の実測値)。なおa=85mmと設計した。ちなみにこの場合の画面サイズは折り畳んでスマートフォンとして使う時はe=6.5インチ、開いてタブレットとして使う時はf=8.8インチである。
折り畳む動作を模し、開いた時の大画面表示における支持基板2の自由端に100gの下方への力Pを加えたとしてみる(実際はもう少し強い力で折り畳むのであるが)。片持ち梁の集中荷重時の撓みの公式δ=Pl^3/3EIを使って、梁の自由端における撓み量δ(mm)を算出する。Pは荷重(N)、l(小文字のエル)は梁の長さ(本実施形態では75mm)、Eはヤング率N/mm^2、I(大文字のアイ)は断面2次モーメントでyx^3/12(N/mm^4)で表される。この式でのyは梁の幅(本実施形態では160mm)、xは梁の厚さ(本実施形態では0.2mm+リブ2箇所の複合)である。ポリカーボネイト支持基板2のこの形状ではI=49.9N/mm^4となる。これらの数値を使っての計算の結果は、ポリカーボネイト支持基板2の自重による撓みが0.0305mm、荷重100g=0.98Nによる撓みが1.1279mm、そして合計の撓み(δb)が1.1584mm…約1.2mmである。
一方シリコーンゴムのヒンジ的支持基板3(長さ15mm、幅150mm、厚さ1.7mm)では、同じ式を用いての計算で、I=66N/mm^4となり、ヒンジ的支持基板3の自重による撓みが0.0495mm、100gの荷重由来の撓みが2.5893mm、合計の撓み(δc)が2.6388mm…約2.6mmである。すなわち支持基板2の撓み量δbよりもこれに連結されたヒンジ的支持基板3の方の撓み量δcが約2.2倍大きい、あるいは支持基板2の端部を持って折り畳む時、ヒンジ的支持基板3の箇所で無理なく良く曲がる、ということを示している。シリコーンゴムの他の選択肢として、ゴム硬度40度(ヤング率4.1N/mm^2)で厚さ2.0mmのものが、上述のゴム硬度50度、厚さ1.7mm品と殆ど同じ撓み量を持つので、これを使うこともできる。
図11に、可撓性ディスプレイ折り畳み箇所の断面図その1を示す。重要な点は、ヒンジ的支持基板3は表示装置の筐体10に取り付けられているが、曲がる箇所およびその先の支持基板2と系合し支える箇所では、可撓性ディスプレイおよび支持基板2と離れている(接着されていない)ことである。図11の11aのブロック矢印31で示す。板ゴムを曲げると、曲げる外側は伸び、内側は縮む。本装置の場合、曲げる外側に殆ど伸びない可撓性ディスプレイと支持基板2があり、これらと接着されているとゴムの外側面は突っ張ってしまい伸びない。したがって、ゴムは曲がるとき全厚さにわたり縮むのみである。よほど柔らかいゴムを使わない限り、両者の合成ヤング率あるいは合成撓み量は所望の値の領域にはならない。そしてそのような柔らかなゴムは復元力が弱い。図11の11aでは支持基板2にヒンジ的支持基板3の自由端の微小な動きを受けるガイド32(後述の13も同機能)を設け、横方向の動きにはフリーであり曲げ方向には連動するように両者を系合させてある。なお、図11の11cはヒンジ的支持基板3を曲げてディスプレイを折り畳んだところである。
図12aにより好ましい実施形を示す。ガイド32は、上述のように、横方向の動きには拘束されず曲げ方向には連動するように、ヒンジ的支持基板3と支持基板2を系合させる手段であるが、これを、両者が重なった先でシリコーンゴム板3の厚みを減らし、さらにその先の端部で支持基板2と接着する構成に代替する。この接着部を番号34で示す。こうすることで、番号35(伸縮吸収部と呼称することにする)で示すシリコーンゴム板3の厚みが薄くなっているところで曲げる・戻す時の伸縮を吸収し、シリコーンゴム板は剛直な可撓性ディスプレイと支持基板2に拘束されることなく、曲げの外側が伸び、所定のヤング率で機能する。ヒンジ的支持基板3の他の実施形を図12bに示す。ヒンジ的支持基板3はソリッドなゴム板ではなく構造体と成っている。上面板36と下面板37が薄い複数の壁38で支えられている中空構造である。これを下方に押す力F1が働いた時、タッチ入力程度の弱い力では壁群がつっ張っており支持基板としては変形しない。しかしF1が一定値を超えて強くなると、薄壁は押し曲げられる。いったん押し曲げられた壁(図12cの曲がった壁39)は押し曲げ力に対して極めて弱くなり、図12cのように弱い力F2でもってヒンジ的支持基板3を曲げることが出来る。図示はしていないが、縦方向の壁構造に代え梁方向に水平に並んだ薄い凹状の板群を並べた構造も使える。凹状であるが故につっ張って平面を保っていた板は同様にF1が一定値を超えて強くなると、平板形状になり弱い力で曲げられる。
一般的にゴム材は(的確な材料選定が前提ではあるが)大きく曲げた後も拘束を開放すれば元の状態に復元する。しかし、最後のわずかなところからは復元速度が落ち、時間がかかる、あるいはタイムラグが起こる。これを避ける手段として、図12の裏カバー5が機能する。すなわち、裏カバー5を閉じ、軽ロック機構51にて筐体10に留める。この時、番号52で示す裏カバー5の先端部が、シリコーンゴム製ヒンジ的支持基板3のつけ根の少し先を押し上げる。これが、例えば本棚等で使われる“棚受け”の機能を発揮し、強制的にゴムの最後の復元を支援するのである。このタイムラグ改善の他の手段として、ヒンジ的支持基板3を水平から上方向にあおるように筐体10に取り付ける、と言う考え方もある。例えば支持基板2の自由端で5mm程度水平から上になるように取り付けるのである。後述の、開いた部分のディスプレイの自重による下方への撓みを吸収することにも寄与する(後述の図11の11bのブロック矢印33の説明を参照)。開いた大画面表示部分は、時間が経てば水平ではなくわずか上側に凹面にはなる。わずかな凸面よりは使いやすいのではなかろうか。ここでは手段の考え方を提供するが、あおるかどうか、あおるならその量をいくらにするかなどは、使用感との関係もあり設計事項的選択肢であろう。
折り曲げ箇所のヒンジ的支持基板3と展開した大画面の支持基板2の変形量の比の適切な範囲を規定するのはかなり厄介である。比が大きければ大きいほど、折りたたんで格納する動作には少ない力で確実な感触が得られる。しかしそうするには、普通にはヒンジ的支持基板3をより柔らかくすることになり、大画面展開時の操作安定性が損なわれる方向に行く。大画面展開時の操作安定性を重視すると、ヒンジ的支持基板3の剛性を上げ支持基板2の剛性もそれ以上に上げることになる。この場合折り畳み格納する動作により強い力を必要とする。多々試行しての感触ではヒンジ的支持基板3が支持基板2にたいして2倍以上柔らかければ違和感無く所定の折り曲げ箇所で曲がってくれる。この条件のもとで、スムーズな折り畳み感と復元性・大画面展開時の安定性とが両立する設計とすればよい。例えば、前述のようにゴム硬度50度で厚さ1.7mmのシリコーンゴムの場合、曲げ柔らかさ(撓み量)は、支持基板2の2.2倍あり、格納時の感触は極めてスムーズである。もし大画面展開時の操作安定性をより良くしたい、特にタッチ入力時の揺れ動きをもっと少なくしたい、というのであれば、例えば、シリコーンゴムの厚さを2.0mmにし、支持基板2の中央にもう一本のリブを入れて剛性をさらに上げる、と言う組み合わせも可能である。
課題(3)は可撓性ディスプレイを展開して大画面として使うとき、展開したディスプレイは筐体上のディスプレイと平面を形成しなければならない、という要件である。ディスプレイの柔軟性を活かそうとして支持基板を曲がり易い部材で構成すると、図7の7aのように垂れ下がったりして見にくいのである。課題(4)は展開した大画面表示の時タッチ入力が可能なくらいの剛性を持っていなければならない、という要件である。所定曲げ箇所の支持基板をヒンジ的に使うため曲がり易い部材を使うことになる。そうすると図7の7cのようにタッチのたびに上下に揺れてしまうのである。これを防ごうとして剛性の高いヒンジ的支持基板を用いると、今度は折り畳みにくくなるのである。
柔軟性・適度の剛性・復元性等の多様な特性を必要とするヒンジ的支持基板材料として、ゴム材料の中に適する解があり、それを前述の実施形態で説明した。すなわちヒンジ的支持基板3にゴム硬度50度厚さ1.7mm(あるいは40度で2.0mm)のシリコーンゴムを用いた。前記リブ付きポリカーボネイト樹脂シートの支持基板2との組み合わせにおいて、シリコーンゴムは残留歪を見せることなくほぼ水平位置まで復元した。しかし実際には、展開したディスプレイの自由端で、復元時、約0.75mmの撓みを生じる。これは主に支持基板2の重さによる撓みである。実感では“水平”と思われたが、あらかじめ撓み分上向きに取り付ける工夫をした。図11の11bのブロック矢印33で示す。予め支持基板2による負荷のない状態で、その自由端位置を上方に例えば1mm、少し過剰にあおるように取り付けるのである。また、自由端にタッチ入力を模して10gの荷重を印加すると、ポリカーボネイト樹脂支持基板2とシリコーンゴムヒンジ的支持基板3の剛性の撓みが0.5mmを示した。これは殆ど違和感のないわずかな変移量である。
課題(3)および(4)に応えるより積極的な解決策は、折り曲げ箇所に機械的補助機構を設ける構成とするものである。ここで機械的補助機構を“棚受けブラケット”と呼称することにする。図13、図14に表示装置の折り曲げ箇所近傍の断面図を示す。 図13は可撓性ディスプレイ1を折り曲げて格納したところの断面図である。可撓性ディスプレイ1は所定の折り曲げ箇所ではヒンジ的支持基板3に裏打ちされ、表示装置本体の筐体10の端部に巻きつけられるようにして格納されている。支持基板2は、この図では重なっているので分かりにくいが後述する筐体10の下部の支持基板2の格納スペースに収まっている。番号5は後述する裏カバーであり、番号51で示す軽ロック機構によって筐体10に系合している。
図14に上記格納状態から可撓性ディスプレイを復元し展開したところを同じく断面図で示す。番号11は上述の、筐体10の下部の支持基板2の格納スペースである。番号6が“棚受けブラケット”である。この一端が、支持基板2のヒンジ的支持基板3(この事例では、厚さ0.25mmのポリプロピレン樹脂シートを用いた)との接点近傍に設けられた回転軸8と系合しており、他端は筐体10に設けられたスライドガイド7に系合するスライド端子9となっている。可撓性ディスプレイを展開したところで、スライド端子9はスライドガイド7の落ち込み部に収まり、軽くその位置が保持される。こうして部材6が棚受けブラケットの機能を持つことになるのである。
可撓性ディスプレイを格納するときは、展開した可撓性ディスプレイの筐体10と反対側を少し強く下方に押せば、支持基板2は剛性を有しているのでその力がスライド端子9に伝わり、スライドガイド7の落ち込み部からスライド端子9は外れ、スライドガイド7に沿って筐体10の内部側にスライドしていき、最終的には図13のように格納される。格納されたところで、支持基板端部に設けられた図示していないロック機構で、格納のための力を抜いた時も格納姿勢を維持できるようにしてある。ここで用いた厚さ0.25mmのポリプロピレン樹脂シートのヒンジ的支持基板3は、先のシリコーンゴムの項で用いたのと同じ計算で、100g印加時の撓みの量は約3.6mmであり、ポリカーボネイト樹脂シートから成る支持基板2の撓み量1.2mmより3倍大きく、したがって所定の曲げ箇所=支持基板3の場所で曲げ易い。また、裏カバー5と棚受けブラケットが干渉しないように、後者は筐体10の長手方向(図9のdの方向)の両端に配し、裏カバー5の立ちあがり部はわずか切り欠いておく。この棚受けブラケットを具備することにより、ヒンジ的支持基板3の単独では選択肢の狭い材料選びの幅が広がる。
『大画面での使用時も軽い力では揺れ動かない軽度の剛性を展開したディスプレイは保持していること』を数字で規定するのも感性が関係してくるので明解にはしにくいところである。タッチ入力で触るときの下方への圧力は使用者の癖によって大きな差がある。またその時の許容される“揺れ動き感”も人によって異なる。しかし可撓性ディスプレイの自由端に10gの1点荷重をかけたとき、自由端の撓み変化量が2mm以下である試作品では、数人の使用感は基本的には許容できる、望ましくは1mm以下であって欲しい、というものであった。本実施形態では、前述のように約0.5mmである。
格好の過剰曲がり防止部材は曲がり箇所の裏側に位置する筐体10の側端部である。筐体10の側端部に丸みを持たせ、これに沿うようにヒンジ的支持基板3を曲げて行く。図12、図13、図18参照。展開したディスプレイの他の部分は、支持基板2によってヒンジ的支持基板3より剛性が高くしてあるので、この曲げ箇所でスムーズに曲げることが出来る。最後は筐体10の丸み側端部と反対側の側端部の下部に設けた支持基板2のロック機構(図示していない)と系合させ、折りたたみ格納は完了する。このように筐体10の側端部を過剰曲がり防止部材として活用するのである。図6に示した各種の方式ともども、過剰曲がり防止部材を無理なく当接させることが出来るのが、本発明の“裏側への折り畳む構成”の大きなメリットである。
他の課題解決手段が提示する実施形態は、表示装置本体裏面側に折り曲
げられた可撓性ディスプレイの表面を保護するカバーを具備するというものであり、課題5への回答である。すなわち、折り畳まれたディスプレイの表面が携帯端末の裏面を構成しているが、そのままでは常に手のひらで触れられていることになる。保管中に傷が付く恐れもある。一部品増えるが可撓性ディスプレイむき出しは避けたいものである。保護カバーを設けることにより、格納時のディスプレイ面を保護できる。図19の19aは表示装置の小画面での使用持を示す。そこから、矢印(1)で示すように裏カバー5を表示装置本体の筐体10から開いていくのである。次いで19bの矢印(2)で示すように裏カバー5を開き、矢印(3)で示すように可撓性ディスプレイの展開部分(支持基板2と3で裏打ちされている)を開いていく。開き終わったら19bの矢印(4)で示すように裏カバーを閉じる。19cが裏カバーを完全に閉じた状態であり、そこで大画面表示として使うのである。
本発明の一態様にかかる表示装置の筐体10は、寸法的には前述のように幅8.5mm、長さ160mmであり、厚さは8mmである。この中に携帯端末およびタブレットとして必要なロジックボード、通信関連のボード(モデムチップセットやGPSのチップセット等を搭載したもの)、タッチスクリーン制御IC、カメラモジュール・コンポーネント、バッテリーパックなどが実装されている。厚さ8mmは、現在得られる可撓性ディスプレイの性能が損なわれない曲げ半径4mmの2倍(すなわち曲げた時の円弧の直径)から決めたものである。許容曲げ半径が2mmなら筐体10の厚さは4mmで良い。また筐体10の内容物も、表示に必要な最小限度の部材にし、残りは一緒に携帯する他の端末からワイヤレスで供給を受けることも選択肢の一つである。
可撓性ディスプレイ1は、少なくとも薄膜表示部材とその薄膜駆動部材とから成り、表面保護層、タッチ入力感応層、支持基板等が必要に応じ付加される。薄膜表示部材としては有機エレクトロルミネッセンス表示装置が代表的なものである。可撓性が求める性能を満たせば薄膜液晶セルを用いることも可能である。薄膜駆動部材としては有機TFTが代表的である(引用文献3:GB2481367 (A) 公報)。100μm〜300μmのプラスチックシート上にスパッタリングされた薄膜シリコンTFTもある(引用文献2:US2007/0196576A1号公報)。さらに12.5μmのポリイミド基板上に設けられたTFTアレイ・シートの開発も報じられており許容曲げ半径が0.1〜0.3mmと非常に小さく「くしゃくしゃに折り曲げても丸めても特性が劣化しない」と説明されている。これらからなる可撓性ディスプレイで、さらに小さな許容曲げ半径を目指した開発が進められていくであろう。
支持基板2の代表的な実施形態としてリブ付き厚さ0.2mmのポリカーボネイト樹脂シートを示した。このヤング率は2450N/mm^2である。他の素材としてヤング率3140N/mm^2のアクリル樹脂や、ほぼ同等のヤング率のポリアセタール樹脂が使える。金属の代表例としてステンレス鋼板シートを検討した。0.15mm厚の場合が、自由端への100g印加時の撓み量は1.6mmで実施形態のポリカーボネイトの1.7mmと同等である。しかし重量は14gでありポリカーボネイト基板の7.2gに比し重い。コストも考慮に入れると、支持基板2の材料は、樹脂系が勝る。
これまでの実施形態は、可撓性ディスプレイの性能が損なわれない最小曲げ半径が4mmのケースで説明してきた。今後これが例えば2mmやそれ以下の進展を見せるであろう。過剰曲がり防止部材の厚みは、本発明の実施例に限定されることなく、採用する可撓性ディスプレイの性能が損なわれない最小曲げ半径の2倍以上でさえあれば、他の設計要素を加味して自由に設定できるものである。また、表示装置の縦および横の寸法も、これまでの実施形態では、それぞれ16cm、8.5cmのケースで説明してきた。この場合、スマートフォンサイズの狭い画面で6.5インチ、展開したタブレットサイズの広い画面で8.8インチの画面サイズであった。当然他のサイズの選択も可能である。例えば、縦・横を14cm・7cmと少し小型にすることも良いであろう。この場合、小画面は5.5インチ、大画面は7.3インチ程度となる。
本発明の基本概念は、繰り返しであるが、可撓性ディスプレイを閉じてスマートフォンサイズ、広げて展開してタブレットサイズというサイズ領域に限定されるものではない。例えば可撓性ディスプレイを閉じてA4、広げて展開してA3サイズという構成も単なる他の事例であるが有効な構成である。A3サイズは新聞のタブロイド版に相当し、大画面として独自の存在感を有している。しかし通勤などで普通に使われているカバンには入らない。半分のA4サイズならカバンに入る。ここでも、本発明の基本概念が有効に機能するのである。
薄くて軽いことを最大の特徴とする可撓性ディスプレイである。大画面で特にその特徴が活かされる。そのなかで、曲面広告などへの応用は本発明とは別ジャンルである。持ち運びには丸めて筒状の容器に入れれば良い。しかし、使用時はどんな姿勢でもフラットであって欲しい、あるいは画面に触れても揺れ動かないで欲しい、しかも持ち運びは少しでも容易にしたい、という要求には本発明の概念が応えてくれる。カバンに入ることはあきらめるにしても、剛性があって曲げられないA2サイズの表示装置は、たとえ薄くて軽かろうが電車に持ち込んで運ぶのはかなり大がかりことである。大きさは42cmx59.4cmである。しかし半分のサイズのA3サイズ(29.7cmx42cm)ならば体の幅よりは狭くなるので抱きかかえて電車に持ち込める。A1サイズ(59.4cmx84cm)でも、3つ折りにすれば幅は28cmになり同様に可能となる。
大型サイズの実施例を、図15、図16に示す。先ず図15の15aは、可撓性ディスプレイを折り畳んだところである。過剰曲がり防止部材は、一例として前述の空気パッド62−1を使っている。次に15bはこの可撓性ディスプレイを開いて平面に展開したところである。筐体10のヒンジ的支持基板3側の端部に、棒状の棚受けブラケット14の送り出しガイド12を設ける。一方、可撓性ディスプレイに使用時のフラット性をもたらす軽量剛性支持板2のヒンジ的支持基板3側の端部に棚受けブラケット受け部材13(前述の32と同機能)を設ける。この表示装置がシンプルに表示機能に徹したものである場合、例えば電源も表示情報も全て別な装置から受け取るような場合、筐体10は使わない。そのような場合は、筐体10を軽量剛性支持板2に置きかえればよい。この場合は、棚受けブラケット送り出しガイド12は、こちら側の剛性支持板2のヒンジ的支持基板3側の端部に設けられる。
図16はヒンジ的支持基板3近傍の拡大図である。棚受けブラケット送り出しガイド12の中にスライド移動可能な棒状の棚受けブラケット14が格納されている。可撓性ディスプレイを展開したところ(16a)で、この棒状棚受けブラケット14をスライドさせて送り出し、対岸の棚受けブラケット受け部材13の中の受け入れガイド13−1に系合させる。これによって棚受けブラケットが機能する。すなわち展開した可撓性ディスプレイ1は、この棚受けブラケット14と支持基板2によって平面を形成・維持するのである。 なお、棚受けブラケット14は、過剰曲がり防止部材62−1と干渉しないように両端に配される。特に大型画面で、平面維持に両端の2か所では不足であれば、中央部や適宜な箇所に過剰曲がり防止部材を切り欠いて、追加配置すればよい。
折り曲げ箇所にばね部材を用いるのも一案である。例えば復元用キックバネ(ねじりばね)を設ける構成である。図17に表示装置の折り曲げ箇所近傍の断面図にて、表示面を展開したところを示す。番号15がキックバネであり、表示装置本体の筐体10の両端部に装着されている。作用腕17が支持基板2のリブ部分に設けられた作用腕のガイド筒18に入り込んでいる。キックバネの他端16は固定腕であり、筐体10に固定されている。図18は表示面を格納したところである。キックバネ15の作用腕17に連なるバネは巻き込まれその胴径は小さくなって力を吸収している。
ここで用いたキックバネの諸元は、ステンレス鋼線材で線径0.65mm、コイル平均径6mm、有効巻数8巻き、これを芯金径4.6mmに巻いたものである。作用腕17の実効長さを15mm、固定腕16の長さを10mm、無荷重時のねじれ角度を水平から10度上方とし、折り曲げ角度を水平から180度とした。この10度は支持基板2の重さがかかると、ちょうど0度となる角度として設計した。また180度に曲げる力はキックバネ1個で2.3N(約230g)必要であり、バネ2個で約460gである。
実施形態はヒンジ的支持基板3にシリコーンゴムを用いた。他のゴム材料でも、柔軟性と適度の剛性の組み合わせは、必要とされるゴム硬度と厚さと梁としての長さ(可撓性ディスプレイの曲げ許容値から決まる)等との関係で設計すれば良い。ただし復元性(残留歪無しあるいは極少)の確保には使用するゴム材料の選択肢は限られる。ゴム物性としては圧縮永久ひずみ特性が優れたものが必要である。これらの観点から、シリコーンゴム以外ではウレタンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム等が適する。あるいは天然ゴムやブタジェンゴム等も使える可能性がある。
入力を大別すると、ソフトキーボード入力と、マウス入力における矢印のように操作対象を指示する入力に分けられる。タッチ入力方式の場合、大画面に展開して使う時はわずかではあるが揺れ動く。前述のようにヒンジ的支持基板3の柔軟性の適切な設計と剛性のある支持基板2の組み合わせ、あるいは棚受けブラケット等の補助機構を具備することで、最低限問題無いレベルは得られるが、さらに揺れ動きを軽減する方法がある。タッチ入力において、ソフトキーボード入力と操作対象を指示する入力の両者における力の入り具合を比較すると、どうしても前者のほうが大きくなる。特にフリック入力等はついつい力が入ってしまうものである。この点に着目し、ソフトキーボードを剛体上に配置するのである。すなわち大画面に展開して使う時の画面構成において、図20の番号19で示すように、ソフトキーボードを剛性の高い表示装置本体の筐体10の上面に寄せて配置するのである。これはいわゆる親指入力にも対応しており、極めて合理的な配置である。従来のタブレットは両手で保持し操作することが前提であるので、このような画面配置は考慮されていない。そして必要に応じ操作対象を指示する入力を他方の手の指先で番号20の様にタッチするのであるが、こちらのタッチする力はソフトキーボードへの入力に比しかなり弱いものであり、それだけ揺れ動きは少ないのである。同じ観点から、手書き入力を採用する装置では、表示装置本体の筐体10の上面に入力領域を寄せて配置する画面配置とすれば良い。
可撓性ディスプレイの可撓性を効果的に活用し、ディスプレイを表示面の裏側に180度曲げて格納し例えばスマートフォンとして使う、そして元に戻して大画面のタブレットとして使う、そのような表示装置の新規な構成を提案し、実用に供するための課題・必要条件を明らかにし、解決策としての要素技術を考案してきた。将来非接触入力例えば目線入力の進化や、指などを画面に近接させるだけで入力できる技術等が使えるようにあるであろう。実際IGZOを使った表示部駆動装置では、IGZOの持つ極めてノイズの少ない特徴から、爪先を近接させると微弱ではあるが検出信号が現れる。爪先近接入力方式が予見できる。ノイズが大きい現在の表示部駆動装置では、近接ではSN比が取れず検出はできない。これが可撓性も兼ね備えて実現された暁には、課題(4)のタッチ入力時の画面の揺れ動きは問題では無くなる。支持基板の組み合わせは、課題(2)折り畳み易さと課題(3)開かれたディスプレイの水平までの復元性のバランスから設計すれば良いことになる。
可撓性ディスプレイの許容曲げ半径は、現在4mmのものが発表されているが、今後さらに小さくなっていくであろう。例えば、許容曲げ半径1.5mmとなれば直径で3mmである。表示装置本体の厚さも3mm程度の薄さにしなければ、せっかくの大きな曲率での曲げ可能な可撓性ディスプレイを使う意味が薄れる。この3mmから、折り畳んだ支持基板2の厚さ分と筐体の外装の厚さを引くと、筐体内には表示に必要な必要最小限の部品しか内蔵させられない。なけなしの筐体厚みを少しでも内蔵スペースに回せるように、支持基板2の厚みを0.1mmに減らす。リブの高さも最大値の1.5mmとしその幅を10mmで設計すると、100g印加時の撓み量は5.5mmである。これに対応させヒンジ的支持基板3は、硬度60度で厚さ0.8mmのシリコーンゴムとする。100g印加時の撓み量は14.4mmであり、支持基板2のそれの2倍強である。両者の合成復元量は水平から−1.5mmであり、問題無い。10g印加時の合成撓み量は2.2mmであり、タッチ入力時の揺れ動きは大きく、問題である。前述のソフトキーボード剛体上(筐体上)配置や非接触入力技術の援用が必要である。
1/2に折り曲げるだけでなく1/3に折り曲げることも可能である。図22に示す。2か所に折り曲げ箇所を有する構成である。いずれも画面の裏側方向への折り曲げである。22aが2画面とも折り畳んだスマートフォンサイズであり、22bが第2画面だけを展開した中間サイズであり、 22cが第3画面まで展開したフルサイズ画面である。図22では平面図と断面図を使用しているが便宜的に縮尺を違えている。断面図を見やすくするために大きくしてある。この例は、上記の曲げ折れ許容半径1.0mmの可撓性ディスプレイを想定した設計である。第3画面の曲げ箇所は上記のゴム硬度60度で厚さ1.1mmのシリコーンゴムを用いた。中間画面用の曲げ箇所は、図16の棒状棚受けブラケット14を用いた。なお番号22は、折り畳んだ画面の固定用部材である。
厚さが約5mm以下の薄型表示装置を大画面で使う時には新たな課題が生じる。表示装置の保持が出来るかどうかという問題である。前述の厚さ3mmの筐体の場合、裏カバーを付けたとしても本体の厚さは4mm程度であり、指先をかけて持つことは難しくなる(スマートフォンサイズで使用するときは問題無い・・・図21の21a参照)。タブレットのように開いて大画面サイズで使う時は、図21の21bのように手のひらと親指で挟んで保持することになるが、操作は不安定である。裏カバーの表面に滑りにくい処理を施すとよいが不十分である。よりしっかり保持するためには、表示装置裏側に図21の21cの番号21-1で示すような保持補助部材を設ける。21cでは表示装置を裏返し上下を逆さまにした様子で示した。この保持補助部材は伸縮性のある帯カバーであり、図21の21dの番号21-2のように指先を入れて使用する。この伸縮性のある帯カバーは手先あるいは指をしっかり保持するために、番号21−3のように、両端と中央部で裏カバーに取り付けてある。形状は帯状に限らず裏側全面でも良いし、逆に2〜3の指を対象とした部分的配置でも良い。図示はしていないが、表示装置筐体の指先側の端部あるいは底部に折り畳み式の小片を設け、展開して大画面で使う時はこれを起こし、指先が掛かるようにする、このような保持補助部材も確実な保持を担保出来る。現在のタブレットが一層の軽量化と薄型化を進めてくると、片手保持でなおかつ片手入力が出来るという離れ業が望まれるはずである。この保持補助部材およびその基本コンセプトは、それを回避する要請にこたえる技術でもある。
これまで説明に用いた図は、右利きの人を前提にしたものであった。従来のスマートフォンでは問題無いが、タブレットサイズでの使用を考えたとき、左利きの使用者のために逆方向へのディスプレイ画面の展開が必要なこともある。だからといって左利き用の製品を別途作る必要はない。右手用の表示装置を上下逆さにして使えば良いのである。そのために姿勢を検知するセンサーを内蔵させ、装置の上下を検出し、画面を左手操作用あるいは右手操作用と切り換えるのである。
本発明は以上の実施形態に限定されることなく、『軽くて薄くて小型で携帯や片手保持に便利である。しかも広げて大画面として使うときも剛性がありしっかりした使い方が出来る。そのために可撓性があるディスプレイを用い表示画面の裏側に折り畳む、これを具現化した構造を有する表示装置』は、様々な製品設計の目的に応じて活用することが出来る。1段折りに限らず、2段折り3段折り、さらなる多段折も可能である。可撓性ディスプレイを構成する薄膜表示部材やその薄膜駆動部材も、また折り曲げ箇所の可撓性・柔軟性や他の箇所の剛性の許容値も実施例に限定されるものではなく、その製品の用途に応じ設計されるものである。
1 可撓性ディスプレイ
2 支持基板
3 ヒンジ的支持基板
4 リブ
5 裏カバー
6 棚受けブラケット
7 スライドガイド
8 回転軸
9 スライド端子
10 表示装置本体の筐体
11 筐体に設けられた支持基板2の格納スペース
12 筐体に設けられた棚受けブラケット送り出しガイド
13 支持基板2に設けられた棚受けブラケットの受け部材
13−1 受け部材の中の受け入れガイド
14 棒状の棚受けブラケット
15 キックバネ
16 固定腕
17 作用腕
18 作用腕のガイド筒
19 ソフトキーボード画面
20 操作対象のタッチ入力
21−1 保持補助部材:非使用時
21−2 保持補助部材:使用時
21−3 保持補助部材の裏カバーへの取り付け部
22 畳んだ画面の固定用部材
31 ヒンジ的支持基板3と可撓性ディスプレイおよび支持基板2を離すことを示すブロック矢印
32 支持基板2に設けたヒンジ的支持基板3のガイド
33 ヒンジ的支持基板3を、撓み分上向きに取り付けたことを示すブロック矢印
34 ヒンジ的支持基板3の厚みを減らした先の接着部
35 ヒンジ的支持基板3の伸縮吸収部
36 中空構造タイプのヒンジ的支持基板3の上面板
37 同上の下面板
38 同上の薄壁
39 同上の曲げられた薄壁
51 裏カバーの軽ロック機構
61−1 回転軸過剰曲がり防止部材
61−2 連結棒
62−1 空気パッド
62−2 曲げられた空気パッド
63−1 ゴムパッド
63−2 曲げられたゴムパッド

Claims (1)

  1. 携帯用機器の表示装置であって、その一部が携帯用機器筐体と一体となって筐体の上面を構成しさらに該筐体上面を越え延伸して成る単一の可撓性ディスプレイを具備し、該可撓性ディスプレイは、少なくとも可撓性薄膜表示部材と該表示部材の可撓性薄膜駆動部材と薄層支持基板とを積層して成り、延伸部分の所定の折り曲げ箇所では表示面の裏側に180度曲げることができる可撓性を有しもって筐体上面だけに表示面を有する小型携帯用機器になり、曲げた状態から復元し開けば可撓性ディスプレイの全面を使うシームレスな大画面表示携帯用機器になること、加えて該所定の曲げ箇所では可撓性ディスプレイの性能が損なわれない最小曲げ半径以下には曲げ折られないようにする過剰曲がり防止部材と、可撓性とともに復元力を有する部材の支持部材あるいは曲げ畳めかつ復元して水平にする補助機構を具備すること、および他の延伸部分は大画面での使用時の水平維持と折り畳んだ時の筐体との合わさった厚さを最小化するための薄層かつ剛性を有する部材で裏打ちされている構成であること、を特徴とする携帯用機器の表示装置
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