JP2004118151A - 巻込可能なディスプレイと折畳可能なキーボードを備えた入力装置並びにその入力装置を備えたパーソナルコンピュータ - Google Patents

巻込可能なディスプレイと折畳可能なキーボードを備えた入力装置並びにその入力装置を備えたパーソナルコンピュータ Download PDF

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望月 勲
Takeyuki Takagi
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Abstract

【課題】携帯時にはディスプレイを備えた入力装置やパーソナルコンピュータの携帯性を格段に向上することが可能であるととともに、使用時にはデスクトップ型の入力装置やパーソナルコンピュータと同等の良好な操作性を実現することが可能であり、更に、ディスプレイとして可撓性を有するフレキシブルディスプレイを使用した場合においても特別の支持部材等を必要とすることなく自立させることが可能な入力装置及びパーソナルコンピュータを提供する。
【解決手段】フレキシブルディスプレイ102を構成するカラー有機ELディスプレイシート119の背面に弾性金属薄板120を貼付するとともに、弾性金属薄板120を収納部本体101に形成された引出孔118を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成し、引出孔118から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイ102を、湾曲状の弾性金属薄板120を介して支持するように構成する。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯性に優れるとともに操作時には良好な操作性を有する折畳可能なキーボードを備えた入力装置及びその入力装置を備えたパーソナルコンピュータに関し、特に、入力装置やパーソナルコンピュータに付設されるディスプレイを可撓性を有するフレキシブルディスプレイとして収納部本体内にコンパクトに収納可能とするとともに、フレキシブルディスプレイに弾性金属薄板を貼付することにより、携帯時にはディスプレイを備えた入力装置やパーソナルコンピュータの携帯性を格段に向上することが可能であるととともに、使用時にはデスクトップ型の入力装置やパーソナルコンピュータと同等の良好な操作性を実現することが可能であり、更に、ディスプレイとして可撓性を有するフレキシブルディスプレイを使用した場合においても特別の支持部材等を必要とすることなく自立させることが可能な入力装置及びパーソナルコンピュータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キーボード等の入力操作部とディスプレイとを備え、キーボードやディスプレイを折畳可能に構成した各種の携帯型電子機器が提案されている。
【0003】
例えば、特開平10−293624号公報には、表示部が設けられた第一の部分と入力操作部を構成する第二の部分とを連接部を介して回動自在に連結し、また、第二の部分を、主部と、主部の両側で2つの連接部を介して折り畳み可能に連結された2つの副主部とから構成した携帯型電子機器が記載されている。
【0004】
かかる携帯型電子機器では、その使用時に主部及び2つの副主部を水平状態に配置することにより入力部部を広くすることができ、また、非使用時には、2つの連接部を介して2つの副主部を主部に重なるように折り畳むことにより携帯性を向上することができるものである。
【0005】
また、特開平9−134132号公報には、上部にキーボードが形成された筐体に、開閉部を介してスライド軸を回動可能に取り付けるとともに、スライド軸に対してスライド可能に表示面支持部を取り付け、表示面を拡大する際には表面支持部を上方へスライドさせることにより巻取軸に巻き取られている可撓性の液晶表示器やエレクトロルミネッセンス表示器を引き出し、また、表示面の縮小する際には表面支持部を下方まで押して表示面を巻取軸に巻き取るように構成された情報処理装置およびこの表示装置が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−293624号公報(第2頁、図1乃至図3)
【特許文献2】
特開平9−134132号公報(第2〜第3頁、図1及び図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平10−293624号公報に記載された携帯型電子機器では、入力操作部において2つの副主部は、連接部を介して主部に重なるように折り畳み可能に構成されているものの、表示部が設けられた第一の部分は、それ自体折り畳んだり巻き取ったりしてコンパクト化できるように構成されてはおらず、従って、携帯型電子機器のサイズは、第一の部分のサイズに制限されてしまうこととなる。このように、携帯型電子機器の携帯性を更に向上して、電子機器全体のコンパクト化を図るには、まだまだ不十分なものである。
【0008】
また、前記特開平9−134134号公報に記載された情報処理装置や表示装置では、非使用時には可撓性の液晶表示器やエレクトロルミネッセンス表示器を巻取軸に巻き取っておき、また、使用時には表面支持部を上方へスライドさせることにより巻取軸に巻き取られている可撓性の液晶表示器やエレクトロルミネッセンス表示器を引き出すように構成されているが、液晶表示器やエレクトロルミネッセンス表示器自体では、その可撓性に起因して、自立させることができず、従って、液晶表示器やエレクトロルミネッセンス表示器を支持するためにスライド軸やこれに対してスライド可能な表示面支持部のような特別の支持部材等を必要とするものである。これより、表示器及びその周辺の構造が複雑化するとともに、コストがアップしてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、入力装置やパーソナルコンピュータに付設されるディスプレイを可撓性を有するフレキシブルディスプレイとして収納部本体内にコンパクトに収納可能とするとともに、フレキシブルディスプレイに弾性金属薄板を貼付することにより、携帯時にはディスプレイを備えた入力装置やパーソナルコンピュータの携帯性を格段に向上することが可能であるととともに、使用時にはデスクトップ型の入力装置やパーソナルコンピュータと同等の良好な操作性を実現することが可能であり、更に、ディスプレイとして可撓性を有するフレキシブルディスプレイを使用した場合においても特別の支持部材等を必要とすることなく自立させることが可能な入力装置及びパーソナルコンピュータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る入力装置は、折畳可能なキーボードで、少なくとも第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードと、前記第1又は第2キーボードユニットの一側に設けられ、上部に引出孔が形成された収納部本体と、非使用時には前記収納部本体内にロール状に巻き込んだ状態で収納されるとともに、使用時には前記引出孔から上方へ引き出される可撓性の巻込収納可能なフレキシブルディスプレイとを備えた入力装置であって、前記収納部本体に形成された引出孔は所定曲率を有する湾曲状の長溝から構成されるとともに、前記フレキシブルディスプレイの背面には弾性金属薄板が貼付されており、前記弾性金属薄板は、前記長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項1に係る入力装置では、フレキシブルディスプレイの背面に貼付された弾性金属薄板を、収納部本体に形成された引出孔を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引き出し孔から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイは、湾曲状の弾性金属薄板を介して支持されることとなり、略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイの平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイの周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【0012】
ここに、収納部本体は、請求項2に記載されているように、回動連結部の軸方向と直交する方向に沿って前記第1キーボードユニット又は第2キーボードユニットの一側に取り付けられていることが望ましい。
【0013】
また、請求項3に係る入力装置は、請求項1又は請求項2の入力装置において、前記フレキシブルディスプレイに形成された第1接続端子部と、前記第1及び第2キーボードユニットに電気的に接続されるとともに、第2接続端子部を有するコネクタ部材とを備え、前記第1接続端子部は、前記フレキシブルディスプレイがその使用時に引出孔から引き出された際に、前記コネクタ部材の第2接続端子部に接続されることを特徴とする。請求項3の入力装置では、フレキシブルディスプレイに形成された第1接続端子部は、入力装置の使用時に、フレキシブルディスプレイが収納部本体の引出孔から引き出された際に、第1及び第2キーボードユニットに電気的に接続されたコネクタ部材の第2接続端子部に接続されるように構成したので、入力装置を使用する必要な時のみフレキシブルディスプレイとキーボードとを接続することができる。これにより、収納部本体にフレキシブルディスプレイを巻込収納可能としたことに基づきキーボードとフレキシブルディスプレイとを常時接続しておくことに起因して両者間で発生する接続不良を未然に防止して、フレキシブルディスプレイとキーボードとの電気的接続信頼性を高く維持することができる。
【0014】
更に、請求項4に係る入力装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかの入力装置において、前記収納部本体は前記第1又は第2キーボードユニットに対して着脱可能に構成され、前記キーボードと収納部本体のフレキシブルディスプレイとは、ワイヤレス通信で相互に通信可能に構成されていることを特徴とする。請求項4の入力装置では、フレキシブルディスプレイを収納する収納部本体を第1又は第2キーボードユニットに対して着脱可能に構成し、キーボードとフレキシブルディスプレイとをワイヤレス通信で相互に通信可能に構成したので、収納部本体をキーボードから離脱してキーボードから離れた場所に設置するとともに収納部本体からフレキシブルディスプレイを上方へ引き出し、キーボード上で必要な操作を行うことにより、フレキシブルディスプレイに各種の情報を表示させることができ、これにより携帯性の良好なプレゼンテーション用のツールとして使用することができる。また、キーボードとフレキシブルディスプレイとは、ワイヤレス通信で通信可能であることから、複数の収納部本体を用意しておくことにより、同一のキーボードを使用して複数の場所で同時にプレゼンテーションを行うことができる。
【0015】
ここに、フレキシブルディスプレイは、請求項5に記載されているように、有機ELディスプレイから構成されていることが望ましい。
【0016】
また、請求項6に係るパーソナルコンピュータは、折畳可能なキーボードで、少なくとも第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードと、前記第1又は第2キーボードユニットの一側に設けられたコンピュータ本体と、前記コンピュータ本体の一側に設けられ、上部に引出孔が形成された収納部本体と、非使用時には前記収納部本体内にロール状に巻き込んだ状態で収納されるとともに、使用時には前記引出孔から上方へ引き出される可撓性の巻込収納可能なフレキシブルディスプレイとを有する入力装置を備えたパーソナルコンピュータであって、前記収納部本体に形成された引出孔は所定曲率を有する湾曲状の長溝から構成されるとともに、前記フレキシブルディスプレイの背面には弾性金属薄板が貼付されており、前記弾性金属薄板は、前記長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項6に係るパーソナルコンピュータでは、フレキシブルディスプレイの背面に貼付された弾性金属薄板を、収納部本体に形成された引出孔を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引き出し孔から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイは、湾曲状の弾性金属薄板を介して支持されることとなり、略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイの平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイの周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る入力装置について本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る入力装置の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は入力装置の斜視図、図2は入力装置を模式的に示す分解斜視図である。
【0019】
図1において、入力装置100は、基本的に、キーボード1、キーボード1における第1キーボードユニット3の一側(図1中上側)に付設されるとともに、非使用時にフレキシブルディスプレイ102をロール状に巻き込んだ状態で収納する収納部本体101、及び、使用時に収納部本体101から上方へ引き出されて文字等を表示する可撓性のフレキシブルディスプレイ102から構成されている。
【0020】
ここで、先ず、キーボード1の詳細な構成について図1乃至図3に基づき説明する。図3は第1支持板と第2支持板の回動動作を同期させる同期機構を拡大して示す説明図である。キーボード1は、基本的に、回動連結部2を介して相互に回動可能に連結された第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4から構成されている。第1キーボードユニット3は、第1ベース板5、第1ベース板5上で水平方向に回動可能に支持された第1支持板6、及び、第1支持板6上に配設された複数個のキースイッチ7から構成されている。また、第2キーボードユニット4は、第2ベース板8、第2ベース板8上で水平方向に回動可能に支持された第2支持板9、及び、第2支持板9上に配設された複数個のキースイッチ10から構成されている。
【0021】
次に、回動連結部2の構成について説明する。第1ベース板5はアルミ等の金属製薄板(樹脂製の薄板でもよい)から形成されており、第1ベース板5の側端部11(図1における右側端部)における2つの隅部12(一方のみ図示)には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する樹脂製の軸受部材13、14が設けられている。軸受部材13には、軸受孔13Aが形成された軸受13Bが設けられている。また、軸受部材14においても同様に、軸受孔14Aが形成された軸受14Bが設けられている。
【0022】
第2ベース板8は、第1ベース板5と同様、アルミ等の金属薄板(樹脂製の薄板でもよい)から形成されており、第2ベース板8の側端部15(図1における左側端部)における2つの隅部16には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する樹脂製の軸受部材17、18が設けられている。軸受部材17には、軸受孔17Aが形成された2つの軸受17Bが離間して設けられている。また、軸受部材18においても同様に、軸受孔18Aが形成された2つの軸受18Bが離間して設けられている。そして、軸受13Bは各軸受17Bの間に嵌入されるとともに、軸受け13Bの軸受孔13Aと各軸受17Bの軸受孔17Aとが一直線に配置され、また、軸受14Bは各軸受18Bの間に嵌入されるとともに、軸受14Bの軸受孔14Aと各軸受18Bの軸受孔18Aとが一直線に配置される。このように一直線に配置された各軸受孔13A、17A、14A、18Aに対して、支持軸19が挿嵌される。これにより、支持軸19を介して第1ベース板5と第2ベース板8とは、相互に回動可能に支持される。かかる支持軸19に対しては、円筒状の形状を有し、中心部に摺動孔20が形成されるとともに、周囲にギア歯部21が同心円状に形成された摺動部材22が、摺動孔20を介して摺動可能に挿嵌されている。かかる摺動部材22は、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを、相互に同期して回動させるための部材であり、その作用については後述する。
【0023】
尚、軸受部材14には、これと一体に中空状の周壁部材23が形成されており、また、軸受部材18には、これと一体に中空状の周壁部材24が形成されている。周壁部材24には挿通孔24Aが形成されており、この挿通孔24Aには、第2キーボードユニット4に設けられた各キースイッチ10と収納部本体101内に配設された制御部(図示せず)とを接続するための信号線が形成されたシート状の耳部69A(キースイッチ10のメンブレンスイッチを構成する上側シートと下側シートとに挟まれたシートであり、両シートから延出されている)が挿通される。耳部69Aは、図示しないリード線となり、かかるリード線は、周壁部材24の内部を通って中空状の軸受部材18、軸受18Bから外方に案内されるとともに支持軸19に巻回され、更に中空状の軸受部材14から周壁部材23に挿通案内される。また、周壁部材23には挿通孔23Aが形成されており、この挿通孔23Aには、第1キーボードユニット3に設けられた各キースイッチ7と制御部とを接続するための信号線が形成されたシート状の耳部69B(キースイッチ7のメンブレンスイッチを構成する上側シートと下側シートに挟まれたシートであり、両シートから延出されている)が挿通される。耳部69Bは、図示しないリード線となり、このリード線は、周壁部材24、23を介して第2キーボードユニット4側から案内されてくるリード線と合わせて、制御部に接続されている。
【0024】
第1ベース板5において、側端部11とは反対側の側端部26の近傍で略中央位置には、ネジ受部27が形成されており、このネジ受部27には、第1支持板6に形成されたネジ孔(図示せず)及びこのネジ孔に対応して後述する枠部材70に形成されたネジ孔28(枠部材70と一体に形成されたスイッチ配置部25に形成されている)に遊嵌されるネジ29が締結される。これにより、第1支持板6はネジ29及びネジ受部27を支点として第1ベース板5上で水平方向に回動可能に取り付けられる。また、第2ベース板8において、側端部15とは反対側の側端部8aより少し内側に入った略中央位置には、ネジ受部30が形成されており、このネジ受部30には、第2支持板9のネジ孔31に遊嵌されるネジ32が締結される。これにより、第2支持板9はネジ32、ネジ受部30を支点として第2ベース板8上で水平方向に回動可能に取り付けられる。
【0025】
第1キーボードユニット3における第1支持板6はアルミ等の金属薄板から形成されており、かかる第1支持板6上には、左手で操作される所定数のキースイッチ7が配設されている。尚、左手で操作されるキースイッチ7の数は、国際規格(ISO2126及びISO2530)に基づいて定められている。
【0026】
また、第1支持板6には1つのキースイッチ7に対応して4個の係止部33がプレス加工等により一体に形成されており、かかる第1支持板6上には、図示しない3層構造を有するメンブレンスイッチ(可動電極を有する上側シート、固定電極を有する下側シート及び上側シートと下側シート間に介挿され可動電極と固定電極とを離間させるスイッチング孔を有するスペーサシートからなる)が配置されている。尚、各係止部33は、メンブレンスイッチに形成された孔から上方へ突出されている。
【0027】
そして、各キースイッチ7は、基本的に、キートップ34、キートップ34の上下動を案内する一対のリンク部材35、キートップ34を上方へ付勢するとともにメンブレンスイッチの可動電極と固定電極からなるスイッチング部に対応してメンブレンスイッチ上に配置されたラバースプリング36から構成される。ここに、一対のリンク部材35の各上端部はキートップ34の下面に可動状態で連結され、また、各下端部は係止部33に可動状態で係止されている。非押下時にキートップ34はラバースプリング36の付勢力を介して上方へ付勢されて非押下位置に保持されており、ラバースプリング36の付勢力に抗してキートップ34を押下した際には、ラバースプリング36がメンブレンスイッチの可動電極を押圧してスペーサのスイッチング孔で固定電極に当接させ、これにより所定のスイッチング動作が行われる。前記したキースイッチ7と第1支持板6とは、第1キーユニット37を構成する。尚、キースイッチ7の構成については公知であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0028】
第1支持板6の一側(図2における右側)は、その回動支点(ネジ孔28に遊嵌されたネジ29及びネジ受27)を中心とする回転半径に合致する円弧面が形成されており、また、円弧面の内側には、円弧状の長溝39が形成されている。
長溝39にはネジ40が遊嵌され、そのネジ40は第1ベース板5に形成されたネジ受部41に締結されている。ここに、長溝39とネジ40とは、第1支持板6が第1ベース板5上で水平方向に回動する際に、その回動動作が安定して行われるように案内する作用を行う。
【0029】
また、第1支持板6の上面には、その周囲を覆うように、樹脂により一体形成された額物状の枠部材70が配置されており、かかる枠部材70には、各種のスイッチ25Aが配置されるスイッチ配置部25、周壁部材46及び第1ギア部材44が設けられている。第1ギア部材44は、第1支持板6にて円弧面が形成された側でその円弧面と同一曲率半径を有する円弧面42を有し、その円弧面42には摺動部材22のギア歯部21に噛合するギア歯43が形成されている。更に、第1ギア部材44の円弧面42には、複数個のロック溝45が形成されており、かかるロック溝45は後述するロック機構57の一部を構成する。また、第1ギア部材44には、第1支持板6に形成された長溝39に対応する長溝38が形成されている。
【0030】
更に、第2キーボードユニット4おける第2支持板9は、前記第1支持板6と同様、アルミ等の金属薄板から形成されており、かかる第2支持板9上には、右手で操作される所定数のキースイッチ10が配設されている。尚、右手で操作されるキースイッチ10の数は、国際規格(ISO2126及び2530)に基づいて定められており、前記第1支持板6上に配設される左手で操作されるキースイッチ7の数よりも多くされている。ここに、キースイッチ10は、前記キースイッチ7と同様の構成を有しているので、その構成要素についてはキースイッチ7と同一の番号を付して説明する。
【0031】
第2支持板9には1つのキースイッチ10に対応して4個の係止部33がプレス加工等により一体に形成されており、かかる第2支持板9上には、図示しない3層構造を有するメンブレンスイッチ(可動電極を有する上側シート、固定電極を有する下側シート及び上側シートと下側シート間に介挿され可動電極と固定電極とを離間させるスイッチング孔を有するスペーサシートからなる)が配置されている。尚、各係止部33は、メンブレンスイッチに形成された孔から上方へ突出されている。
【0032】
そして、各キースイッチ10は、基本的に、キートップ34、キートップ34の上下動を案内する一対のリンク部材35、キートップ34を上方へ付勢するとともにメンブレンスイッチの可動電極と固定電極からなるスイッチング部に対応してメンブレンスイッチ上に配置されたラバースプリング36から構成される。
ここに、一対のリンク部材35の各上端部はキートップ34の下面に可動状態で連結され、また、各下端部は係止部33に可動状態で係止されている。非押下時にキートップ34はラバースプリング36の付勢力を介して上方へ付勢されて非押下位置に保持さており、ラバースプリング36の付勢力に抗してキートップ34を押下した際には、ラバースプリング36がメンブレンスイッチの可動電極を押圧してスペーサのスイッチング孔で固定電極に当接させ、これにより所定のスイッチング動作が行われる。前記したキースイッチ10と第2支持板9とは、第2キーユニット47を構成する。
【0033】
第2支持板9の一側(図2における左側)は、その回動支点(ネジ孔31に遊嵌されたネジ32及びネジ受30)を中心とする回転半径に合致する円弧面が形成されており、また、円弧面の内側には、円弧状の長溝49が形成されている。
長溝49にはネジ50が遊嵌され、そのネジ50は第2ベース板8に形成されたネジ受部51に締結されている。ここに、長溝49とネジ50とは、第2支持板9が第2ベース板8上で水平方向に回動する際に、その回動動作が安定して行われるように案内する作用を行う。
【0034】
また、第2支持板9の上面には、その周囲を覆うように、樹脂により一体形成された額物状の枠部材80が配置されており、かかる枠部材80には、周壁部材56及び第2ギア部材54が設けられている。第2ギア部材54は、第2支持板9にて円弧面が形成された側でその円弧面と同一曲率半径を有する円弧面52を有し、その円弧面52には摺動部材22のギア歯部21に噛合するギア歯53が形成されている。更に、第2ギア部材54の円弧面52には、複数個のロック溝55(図3参照)が形成されており、かかるロック溝55は後述するロック機構57の一部を構成する。また、第2ギア部材54には、第2支持板6に形成された長溝49に対応する長溝48が形成されている。
【0035】
続いて、第1ベース板5と第2ベース板8上で、それぞれ第1支持板6及び第2支持板9を水平方向に回動するにつき、第1支持板6と第2支持板9とを同期して回動させる同期機構、及び、同期機構を介して回動された第1支持板6、第2支持板9をその回動位置でロックするロック機構について、図3乃至図5に基づき説明する。図3は第1支持板6と第2支持板9の回動動作を同期させる同期機構を拡大して示す説明図であり、図4は第1支持板6及び第2支持板9を回動させていない状態状態を示し説明図、図5は第1支持板6及び第2支持板9を最大回動位置まで回動させた状態を示す説明図である。
【0036】
図3において、第1ギア部材44の円弧面42に形成されたギア歯43、及び、第2ギア部材54の円弧面52に形成されたギア歯53は、それぞれ支持軸19に摺動可能に挿嵌された摺動部材22のギア歯部21に噛合している。
【0037】
ここに、摺動部材22のギア歯部21は同心円状に形成されていることから、摺動部材22の中心からギア歯部21の先端までの距離は同一にされており、また、ギア歯43とギア歯53は共に円弧面42、52に形成されていることから、ギア歯43及びギア歯53の先端も円弧状に配置されている。従って、ギア歯部21と各ギア歯43、53との間における噛合関係は、図3乃至図5に示すように、均一ではなく浅い部分と深い部分とが発生し、また、かかる噛合関係は、第1支持板6及び第2支持板9が回動することに従い摺動部材22が支持軸19上を移動する場合でも変わらない。しかしながら、摺動部材22のギア歯部21と各第1ギア部材44、第2ギア部材54のギア歯43、53との間には、摺動部材22が支持軸19上のどの位置にある場合においても、常時深い噛合関係が存在しているので、ギア歯部21と各ギア歯43、53との噛合が外れてしまうことはない。
【0038】
第1支持板6と第2支持板9を回動させていない状態においては、図4に示すように、支持板6上に配列される各キースイッチ7と支持板9上に配列される各キースイッチ10は、通常のキーボードにおけるのと同一のキー配列関係を有しており、摺動部材22のギア歯部21と第1ギア部材44のギア歯43との間、及び、ギア歯部21と第2ギア部材54のギア歯53との間には、図4中上側で浅い噛合関係が存在し、下側で深い噛合関係が存在する。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、勿論この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0039】
尚、第1支持板6のギア歯43と摺動部材22のギア歯部21との噛合い位置からネジ29(回動中心)までの距離と、第2支持板9のギア歯53と摺動部材22のギア歯部21との噛合い位置からネジ32(回動中心)までの距離とは等しくなるように構成されている。これにより、両支持板6、9は摺動部材22の作用によりスムーズに回動される。
【0040】
図4に示す状態から、第1キーユニット37又は第2キーユニット47の一方を図4における時計方向又は反時計方向へ回動させると、第1ギア部材44のギア歯43及び第2ギア部材54のギア歯53が摺動部材22のギア歯部21に噛合されていることに基づき、摺動部材22は支持軸19上を図4における下側へ摺動される。これにより、第1支持板6と第2支持板9とは、相互に同期して、それぞれネジ29、ネジ受部27を回動支点として時計方向に回動するとともに、ネジ32、ネジ受部30を支点として反時計方向へ回動する。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0041】
更に、第1支持板6又は第2支持板9を回動させると、前記の場合と同様にして、摺動部材22は更に下側へ支持軸19上で摺動され、第1支持板6と第2支持板9とは、相互に同期して、それぞれ時計方向、反時計方向に回動する。このようにして第1支持板6及び第2支持板9を最大回動位置まで回動させた状態が図5に示されている。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0042】
従って、使用者がキーボード1を使用する際に、第1キーユニット37又は第2キーユニット47の一方を回動させることにより、他方のキーユニットを一方のキーユニットと同期して回動させることが可能となる。このように、極めて簡単な操作により各キーユニット37、47を所望の操作状態に配置して、個々の使用者にとって最適な操作形態でキーボード操作を行うことができる。
【0043】
次に、前記のように第1キーユニット37及び第2キーユニット47を同期回動させ所望回動位置でそれぞれ第1ベース板5及び第2ベース板8にロックするロック機構について図3に基づき説明する。
【0044】
ロック機構57は、第1ベース板5と第1キーユニット37との間、及び、第2ベース板8と第2キーユニット47との間に配設されるが、いずれのロック機構57も同一の構成を有しているので、以下においては第2ベース板8と第2キーユニット47との間に設けられたロック機構57のみについて説明することとする。尚、第1ベース板5と第1キーユニット37との間に設けられたロック機構57は、第1キーユニット37の第1支持板6に配設された第1ギア部材44の円弧面42に形成されたロック溝45と、第1ベース板5の隅部12に設けられた軸受部材13に形成された弾性ロック片(図示せず)とから構成されている。
【0045】
ここに、ロック機構57は第1キーユニット37側と第2キーユニット47側の双方について設ける必要はなく、いずれか一方のみを設ける構成であってもよい。
【0046】
図3に示すロック機構57おいて、第2ベース板8の隅部16に設けられた軸受部材17は中空状に形成されており、その内部には、一対の保持部58が設けられている。かかる一対の保持部58の間には、金属製の弾性薄板を「く」字状に折曲された弾性ロック片59の両端が支持されている。また、第2ギア部材54の円弧面52に当接する軸受部材17の凹状湾曲面60には、開口61が形成されており、弾性ロック片59の先端は開口61から突出するように構成されている。このように開口61から突出された弾性ロック片59の先端は、第2ギア部材54の円弧面52に形成された複数個のロック溝55の1つに係止される。
【0047】
前記したロック機構57によれば、第1キーユニット37と第2キーユニット47とを相互に同期させて所望の回動位置まで回動させた後、その回動位置にて弾性ロック片59の先端を第2ギア部材54のロック溝55に係止することによりロックすることができる。従って、個々の使用者にとって最適な操作形態に固定した状態でキーボード操作を安定して行うことができる。
【0048】
また、ロック機構57は、第2ギア部材54の円弧面52に形成されたロック溝55と、第2ベース板8の軸受部17に配設された弾性ロック片59とから簡単に構成されているので、第1キーユニット37及び第2キーユニット47のロック機構57を低いコストで実現することができる。また、ロック溝55は、第2ギア部材54の円弧面52に形成されることから、ギア歯53の形成と同時にロック溝55を形成することが可能となり、これによってもコストの低廉化を図ることができる。
【0049】
続いて、収納部本体101について図6について説明する。図6はキーボードに付設される収納部本体を分解して示す分解斜視図である。収納部本体101は、回動連結部2における支持軸19の方向に直交する方向に沿って第1キーボードユニット3の一側に付設されており、かかる収納部本体101には、図示しない制御部が配設されており、かかる制御部には、第2キーボードユニット4の耳部69Aが周壁部材24、23内を案内されてなるリード線、及び、第1キーボードユニット3の耳部69Bからなるリード線とが合わされて接続されている。
また、制御部は、フレキシブル基板(図示せず)を介して、収納部本体101内でキーボードユニット3に近接して配設されているコネクタ部材103に接続されている。かかるコネクタ部材103の接続端子部104には、フレキシブルディスプレイ102に形成された接続端子部105が電気的に接続されている。これより、収納部本体101内に配設された制御部は、キーボード1及びフレキシブルディスプレイ102の制御を行うものである。
【0050】
ここで、コネクタ部材103の接続端子部104とフレキシブルディスプレイ102の接続端子部105との接続構造について図7に基づき説明する。図7はコネクタ部材の接続端子部とフレキシブルディスプレイの接続端子部との接続構造を拡大して示す説明図である。
【0051】
図7において、コネクタ部材103の接続端子部104には、導電性を有する弾性金属板を折曲して構成される複数の端子電極104Aが設けられており、それぞれの端子電極104Aは、弾性変形可能に構成されている。また、フレキシブルディスプレイ102は、後述する巻込体111の周囲に巻き込まれており、その表面に接続端子部105が形成されている。かかる接続端子部105には、図7に示すように、前記接続端子部104に形成された各端子電極104Aに対応して、端子電極104Aと同数の端子電極105Aが形成されている。
【0052】
ここに、フレキシブルディスプレイ102における接続端子部105の各端子電極105Aの形成位置は、後述するように、巻込体111からフレキシブルディスプレイ102を完全に引き出した状態で、コネクタ部材103における接続端子部104の各接続端子104Aに対向当接して接続されるように設定されている。これは、入力装置100の非使用時にはフレキシブルディスプレイ102は巻込体111に巻き込まれた状態にあり、かかる状態でコネクタ部材103の接続端子部104とフレキシブルディスプレイ102の接続端子部105とを相互に接続しておく必要はなく、フレキシブルディスプレイ102が完全に引き出されて入力装置100の使用時にのみ接続端子部104と接続端子部105とを接続すれば充分であり、また、フレキシブルディスプレイ102の巻込時及び引出時に巻込体111は回転されることから、接続端子部104と接続端子部105とをフレキシブル回路基板等で常時接続する場合には、その接続構造が極めて複雑化してしまい、接続信頼性を保持できないからである。
【0053】
収納部本体101は、図6に示すように、第1キーボードユニット3の一側に付設される下側カバー106と、下側カバー106に対して上方から被着される上側カバー107とから分割構成されている。下側カバー106は、湾曲面に形成された前壁108と前壁108の両端に一体に形成された側壁109を有しており、また、各側壁109には、側面視で「L」字状の支持溝110が形成されている。
【0054】
前記のように構成された下側カバー106内には、フレキシブルディスプレイ102をロール状に巻き込むことが可能な円筒状の巻込体111が収納されており、かかる巻込体111は、その両端面に形成された支持軸112を支持溝110の垂直溝から水平溝に案内支持するとともに、軸受部材113を介在させることにより、下側カバー106の両側壁109に回転可能に支持されている。また、各支持軸112の内一方の支持軸112(図6中右側の支持軸112)には、回転ノブ114が固着されており、巻込体111は、回転ノブ114を介して下側カバー106の外側から自在に回転させることができる。
【0055】
巻込体111の周面には、フレキシブルディスプレイ102の一端(図6中下端)が固定されており、フレキシブルディスプレイ102は、巻込体111を時計方向に回転させた際に巻込体111の周面にロール状に巻き込まれ、また、巻込体111を反時計方向に回転させた際にその巻込状態から上方へリリースされる。
【0056】
上側カバー107は、前記のように巻込体111を回転可能に支持する下側カバー106に対して上方から被着されるものであり、下側カバー106の前壁108と同等の湾曲を有する前壁115、前壁115から上方へ連続する上壁116、前壁115及び上壁116の両端に形成された側壁117から一体に構成されている。上壁116には、所定の大きな曲率を有する湾曲状に形成された長溝からなる引出孔118が形成されており、かかる引出孔118にはフレキシブルディスプレイ102の他端部(上端部)が挿通されている。尚、フレキシブルディスプレイ102は、後述するように、カラー有機ELディスプレイシート119とその背面に貼付された弾性金属薄板120とから構成されており、このように構成されて引出孔118から上方へ挿通されたフレキシブルディスプレイ102上端部には、引出孔118の長溝よりも幅広のストッパ部材121が固着されている。かかるストッパ部材121は、収納部本体101内で巻込体111にロール状に巻き込まれているフレキシブルディスプレイ102を収納部本体101から上方へ引き出す際に指で把持される引出部材として使用され、また、回転ノブ114を回転させて引出状態にあるフレキシブルディスプレイ102を収納部本体101内に収納する際に引出孔118に係合当接して、フレキシブルディスプレイ102の上端部が収納部本体101内に引き込まれてしまうことを防止するストッパとして作用する。
【0057】
上側カバー107の各側壁117には、下方が開放された支持溝122(一方のみを図示する)が形成されており、かかる支持溝122は、下側カバー106の側壁109に形成された支持溝109の水平溝と協働して、巻込体111の支持軸112を回転可能に支持するものである。
【0058】
前記のように構成された上側カバー107は、下側カバー106に対して前後方向に回動可能に構成されている。このように下側カバー106に対して上側カバー107を回動可能に支持する構成ついて図6及び図8に基づき説明する。図8は下側カバーに対して上側カバーを回動可能に支持する構成を模式的に示す説明図である。
【0059】
図6及び図8において、下側カバー106の各側壁109には、支持溝110の垂直溝に沿って、支持突起123が形成されており、また、支持突起123の上側に係止突起124が一体に形成されている。尚、支持突起123、係止突起124については一方のみを示す。ここに、支持突起123は、上側カバー107における各側壁117の内側面に形成された支持孔125に支持されており、これにより上側カバー107は、支持突起123と支持孔125との支持構造に基づき、下側カバー106に対して回動可能に支持される。また、係止突起124は、上側カバー107における各側壁117の内側面に形成された4つの係止溝126の1つに係止される。各係止溝126は、前記のように上側カバー107が回動される間に、係止突起124に係止されるものであり、これにより上側カバー107は、4段階の回動位置で安定的に保持される。従って、上側カバー107の回動に伴って、上側カバー107の引出孔118から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイ102も回動されることから、図8に示すように、フレキシブルディスプレイ102は、複数段階の回動位置で保持される。この結果、入力装置100の使用者にとって最も見易い回動位置でフレキシブルディスプレイ102を保持することができる。因みに、図8においては、フレキシブルディスプレイ102が、キーボード1に対して略90度回動された状態(上側の図)、キーボード1に対して略60度回動された状態(中央の図)、及び、キーボード1に対して45度回動された状態(下側の図)が示されている。
【0060】
続いて、フレキシブルディスプレイ102ついて、図6に基づき説明する。図6にて分解して示すフレキシブルディスプレイ102は、可撓性を有するプラスチック製のベースフィルム上に有機EL素子を形成してなるカラー有機ELディスプレイシート119を主体として構成されており、かかるカラー有機ELディスプレイ1シート19の背面には、ステンレス等のバネ性を有する弾性金属薄板120が貼付されている。このように、カラー有機ELディスプレイシート119と弾性金属薄板120とから構成されるフレキシブルディスプレイ102は、その一端(下端)が巻込体111の周面に固定されており、双方が有する可撓性に基づき巻込体111の周面に巻き込むことが可能である。また、フレキシブルディスプレイ102の他端(上端)は、前記したように、上側カバー107の引出孔118に挿通されるとともに、ストッパ部材121が固着されている。
【0061】
ここに、弾性金属薄板120は、図6に示すように、引出孔118を構成する長溝の曲率と同一の大きな曲率を有する湾曲面に形成されている。このように、フレキシブルディスプレイ102において、カラー有機ELディスプレイシート119の背面に貼付された弾性金属薄板120を、上側カバー107に形成された引出孔118を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引出孔118から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイ102は、湾曲状の弾性金属薄板120を介して支持されることとなり、大きな曲率で略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイ102の平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイ102の周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置100の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【0062】
続いて、前記のように構成された入力装置100におけるキーボード1の折畳動作及びフレキシブルディスプレイ102の収納部本体101への収納動作について図9乃至図12に基づき説明する。図9はキーボードを水平状態に回動するとともにフレキシブルディスプレイを引き出した入力装置の使用状態を示す説明図、図10はフレキシブルディスプレイを収納部本体内に巻き込んだ状態を示す説明図、図11はキーボードを折り畳んでいる途中の状態を示す説明図、図12はキーボードの折畳動作が完了した状態を示す説明図である。
【0063】
先ず、入力装置100の使用状態においては、図9に示すように、キーボード1を構成する第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とは、回動連結部2を介して離間する方向に回動されて水平状態にされている。これにより、第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4は、その操作面積がデスクトップ型のキーボードと同等となり、キー操作性が格段に向上する。
【0064】
また、フレキシブルディスプレイ102は、収納部本体101の上側カバー107に形成された引出孔118から上方へ完全に引き出されている。このとき、フレキシブルディスプレイ102において、カラー有機ディスプレイシート119は、その背面に貼付された大きな曲率を有する弾性金属薄板120を介して支持されているので、フレキシブルディスプレイ102だけで自立している。また、フレキシブルディスプレイ102が完全引き出された状態では、その接続端子部105の各端子電極105Aは、コネクタ部材103における接続端子部104の各接続端子104Aに対向当接して接続されている。従って、収納部本体101に配設された制御部は、第1及び第2キーボードユニット3、4に接続されるとともに、コネクタ部材103の接続端子部104と接続端子部105とを介してフレキシブルディスプレイ102のカラー有機ELディスプレイシート119と接続されている。これにより、キーボード1から入力される各種情報は、制御部による制御下で、カラー有機ELディスプレイシート119に表示されるものである。
【0065】
そして、入力装置100の使用が終了した場合、先ず、図9に示す状態から回転ノブ114を時計方向に回転する。これにより、フレキシブルディスプレイ102は、巻込体111の周面に巻き込まれていき、同時に、上側カバー107の引出孔118から収納部本体101内に収納されていく。尚、回転ノブ114が時計方向に回転されてフレキシブルディスプレイ102の巻込体111への巻込が開始された直後に、接続端子部105の各端子電極105Aと接続端子部104の各接続端子104Aとの電気的接続は解除される。この時点で、収納部本体101内の制御部からフレキシブルディスプレイ102への給電は行われなくなる。このように、回転ノブ114を若干回転した時点でフレキシブルディスプレイ102への給電をストップできるので、電力が無駄に消費されることを防止することができる。
【0066】
そして、更に回転ノブ114を時計方向に回転させていくと、フレキシブルディスプレイ102は巻込体111の周囲に巻き込まれて収納部本体101内に完全に収納される。このとき、フレキシブルディスプレイ102上端には、ストッパ部材121が固着されており、かかるストッパ部材121は引出孔118の長溝の幅よりも幅広に形成されているので、ストッパ部材121は、図10に示すように、最終的に引出孔118の上側に係合当接して、フレキシブルディスプレイ102の上端部が収納部本体101内に引き込まれてしまうことを防止する。
前記動作により、フレキシブルディスプレイ102の収納部本体101内への収納作業は終了する。この状態が図10に示されている。
【0067】
続いて、キーボード1の折畳作業が行われる。キーボード1を折り畳むには、図10に示す状態から第2キーボードユニット4を回動連結部2の回りに左方向へ回動させると、図11に示す状態となり、更に第2キーボードユニット4を左方向へ回動させると、第2キーボードユニット4は第1キーボードユニット3に重ね合わされる。この状態が図12に示されている。
【0068】
尚、図12に示す入力装置100の非使用状態から図9に示す使用状態に入力装置100をセットするには、前記した動作と逆の動作を行えばよいことは明らかである。
【0069】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係る入力装置100では、フレキシブルディスプレイ102に形成された接続端子部105は、入力装置100の使用時に、フレキシブルディスプレイ102が収納部本体101の引出孔118から引き出された際に、第1及び第2キーボードユニット3、4に電気的に接続されたコネクタ部材103の接続端子部104に接続されるように構成したので、入力装置100を使用する必要な時のみ収納部本体内の制御部に対してフレキシブルディスプレイ102とキーボード1とを接続することができる。これにより、収納部本体101にフレキシブルディスプレイ102を巻込収納可能としたことに基づきキーボード1とフレキシブルディスプレイ102とを常時接続しておくことに起因して両者間で発生する接続不良を未然に防止して、フレキシブルディスプレイ102とキーボード1との電気的接続信頼性を高く維持することができる。
【0070】
また、フレキシブルディスプレイ102を構成するカラー有機ELディスプレイシート119の背面に貼付された弾性金属薄板120を、収納部本体101に形成された引出孔118を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引出孔118から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイ102は、湾曲状の弾性金属薄板120を介して支持されることとなり、大きな曲率で略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイ102の平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイ102の周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置100の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【0071】
前記のように構成された入力装置100の使用形態としては、例えば、図13に示すように、制御部本体101にPDA装置130を接続し、かかるPDA装置130に対するデータ入力装置として使用したり、また、図14に示すように、制御部本体101に携帯電話140を接続し、かかる携帯電話140に対するデータ入力装置として使用することができる。このように使用した場合には、データ入力キーが少なくて小さく、従って、データ入力が困難で且つ煩雑であり、また、ディスプレイが小さくて表示データが見にくいというPDA装置130や携帯電話140における欠点を解消しつつ、デスクトップ装置と同等のデータ入力能力及びデータ表示能力をフルに活用することができる。
【0072】
また、前記したキーボード1とフレキシブルディスプレイ102を使用すれば、図15に示すように、折畳可能なノート型パーソナルコンピュータを実現することも可能である。図15はノート型パーソナルコンピュータの斜視図である。
【0073】
図15に示すノート型パーソナルコンピュータ150では、コンピュータ本体151が第1キーボードユニット3の一側に付設されている。尚、キーボード1の構成、フレキシブルディスプレイ102の構成、及び、フレキシブルディスプレイ102の収納構成は、前記入力装置100におけると同様の構成を有している。かかるノート型パーソナルコンピュータ150によっても、前記した入力装置100の場合と同様の効果を得ることができる。
【0074】
次に、収納部本体101をキーボード1に対して着脱可能に構成した他の実施形態について、入力装置100の一例としてパーソナルコンピュータ150を例にとって図16及び図17に基づき説明する。図16は収納部本体をパーソナルコンピュータ本体に対して装着した状態を示す説明図、図17は収納部本体をパーソナルコンピュータ本体から取り外した状態を示す説明図である。
【0075】
図16に示すパーソナルコンピュータ150において、コンピュータ本体151が第1キーボードユニット3の一側に付設されており、また、コンピュータ本体151には、これに着脱可能に構成された収納部本体101が装着されている。ここに、コンピュータ本体151に対して収納部本体101を着脱可能にする構成としては各種の構成を採用することができ、例えば、コンピュータ本体151側に係止溝を形成し、収納部本体101側には係止溝に対して弾性的に係合する係止突起を形成しておき、コンピュータ本体151に対して収納部本体101をワンタッチで着脱できる構成等の各種の構成が考えられる。
【0076】
そして、前記のように分離されたコンピュータ本体151と収納部本体101とには、赤外線通信部152が設けられている。尚、図17には、収納部本体101側に設けられた赤外線通信部のみを示す。このように、キーボード1に接続されたコンピュータ本体151は、赤外線通信部152を介して各種データの送受信を行うことができ、キーボード1から入力された各種情報は、コンピュータ本体151、赤外線通信部152、コネクタ部材103の接続端子部104とフレキシブルディスプレイ102の接続端子部105を介して、フレキシブルディスプレイ102に表示することができる。
【0077】
このように、フレキシブルディスプレイ102を収納する収納部本体101をコンピュータ本体151に対して着脱可能に構成し、コンピュータ本体151を介してキーボード1とフレキシブルディスプレイ102とを赤外線通信で相互に通信可能に構成したので、収納部本体101をコンピュータ本体151から離脱してキーボード1から離れた場所に設置するとともに収納部本体101からフレキシブルディスプレイ102を上方へ引き出し、キーボード1上で必要な操作を行うことにより、フレキシブルディスプレイ102に各種の情報を表示させることができ、これにより携帯性の良好なプレゼンテーション用のツールとして使用することができる。
【0078】
また、コンピュータ本体151を介してキーボード1とフレキシブルディスプレイ102とは、赤外線通信で通信可能であることから、図17に示すように、フレキシブルディスプレイ102のサイズが異なる複数の収納部本体101を用意しておくことにより、同一のキーボード1を使用して複数の場所で同時にプレゼンテーションを行うことができる。
【0079】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0080】
前記実施形態においては、フレキシブルディスプレイ102を構成するディスプレイとしてカラー有機ELディスプレイ119を使用しているが、これに限定されることなく、例えば、可撓性を有する液晶ディスプレイ、In−Plane型電気永動表示方式のペーパーライクディスプレイや、電気回路と表示媒体とが一体化された所謂電子ペーパーであってもよい。
【0081】
また、フレキシブルディスプレイ102を制御部本体101を介することなく、直接第1キーボードユニット3あるいは第2キーボードユニット4の一側に対して回動可能に取り付けても良い。
【0082】
更に、前記実施形態では、キーボード1を、2つの第1キーボードユニット3、第2キーボードユニット4から構成し、各キーボードユニット3、4を2つ折り状態に折畳可能に構成したが、これに限らずキーボードを2つ以上のキーボードユニットから構成して3つ折り状態や4つ折り状態に折畳可能にするとともに、その1つのキーボードユニットの一側に収納部本体101を付設するように構成してもよい。
【0083】
また、前記図16、図17に示す例では、コンピュータ本体151と収納部本体101とを赤外線通信部152を介してデータの送受信を行うように構成したが、赤外線通信以外の他のワイヤレス通信を適用できることは明らかである。また、コンピュータ本体151と収納部本体101とを着脱可能に構成したが、第1キーボードユニット3又は第2キーボードユニット4と収納部本体101とを着脱可能に構成しても良い。
【0084】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係る入力装置では、フレキシブルディスプレイの背面に貼付された弾性金属薄板を、収納部本体に形成された引出孔を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引き出し孔から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイは、湾曲状の弾性金属薄板を介して支持されることとなり、略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイの平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイの周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【0085】
また、請求項3に係る入力装置では、フレキシブルディスプレイに形成された第1接続端子部は、入力装置の使用時に、フレキシブルディスプレイが収納部本体の引出孔から引き出された際に、第1及び第2キーボードユニットに電気的に接続されたコネクタ部材の第2接続端子部に接続されるように構成したので、入力装置を使用する必要な時のみフレキシブルディスプレイとキーボードとを接続することができる。これにより、収納部本体にフレキシブルディスプレイを巻込収納可能としたことに基づきキーボードとフレキシブルディスプレイとを常時接続しておくことに起因して両者間で発生する接続不良を未然に防止して、フレキシブルディスプレイとキーボードとの電気的接続信頼性を高く維持することができる。
【0086】
更に、請求項4に係る入力装置では、フレキシブルディスプレイを収納する収納部本体を第1又は第2キーボードユニットに対して着脱可能に構成し、キーボードとフレキシブルディスプレイとをワイヤレス通信で相互に通信可能に構成したので、収納部本体をキーボードから離脱してキーボードから離れた場所に設置するとともに収納部本体からフレキシブルディスプレイを上方へ引き出し、キーボード上で必要な操作を行うことにより、フレキシブルディスプレイに各種の情報を表示させることができ、これにより携帯性の良好なプレゼンテーション用のツールとして使用することができる。また、キーボードとフレキシブルディスプレイとは、ワイヤレス通信で通信可能であることから、複数の収納部本体を用意しておくことにより、同一のキーボードを使用して複数の場所で同時にプレゼンテーションを行うことができる。
【0087】
また、請求項6に係るパーソナルコンピュータでは、フレキシブルディスプレイの背面に貼付された弾性金属薄板を、収納部本体に形成された引出孔を構成する長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成したので、引き出し孔から上方へ引き出されたフレキシブルディスプレイは、湾曲状の弾性金属薄板を介して支持されることとなり、略平面状態を保持しつつ垂直状態で自立させることができる。これにより、可撓性のフレキシブルディスプレイの平面性を保持するために、フレキシブルディスプレイの周囲に枠部材等の複雑な保持部材を配置する必要はなく、従って、入力装置の構成を簡素化してコンパクト化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】入力装置の斜視図である。
【図2】入力装置を模式的に示す分解斜視図である。
【図3】第1支持板と第2支持板の回動動作を同期させる同期機構を拡大して示す説明図である。
【図4】第1支持板及び第2支持板を回動させていない状態状態を示し説明図である。
【図5】第1支持板及び第2支持板を最大回動位置まで回動させた状態を示す説明図である。
【図6】キーボードに付設される収納部本体を分解して示す分解斜視図である
【図7】コネクタ部材の接続端子部とフレキシブルディスプレイの接続端子部との接続構造を拡大して示す説明図である。
【図8】下側カバーに対して上側カバーを回動可能に支持する構成を模式的に示す説明図である。
【図9】キーボードを水平状態に回動するとともにフレキシブルディスプレイを引き出した入力装置の使用状態を示す説明図である。
【図10】レキシブルディスプレイを収納部本体内に巻き込んだ状態を示す説明図である。
【図11】キーボードを折り畳んでいる途中の状態を示す説明図である。
【図12】キーボードの折畳動作が完了した状態を示す説明図である。
【図13】入力装置にPDA装置を接続した状態を示す斜視図である。
【図14】入力装置に携帯電話を接続した状態を示す斜視図である。
【図15】ノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。
【図16】収納部本体をパーソナルコンピュータ本体に対して装着した状態を示す説明図である。
【図17】収納部本体をパーソナルコンピュータ本体から取り外した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1      キーボード
2      回動連結部
3      第1キーボードユニット
4      第2キーボードユニット
100    入力装置
101    収納部本体
102    フレキシブルディスプレイ
103    コネクタ部材
104    接続端子部
105    接続端子部
106    下側カバー
107    上側カバー
110    支持溝
111    巻込体
112    支持軸
114    回転ノブ
118    引出孔
119    カラー有機ELディスプレイシート
120    弾性金属薄板
121    ストッパ部材
122    支持溝
130    PDA装置
140    携帯電話
150    ノート型パーソナルコンピュータ
151    コンピュータ本体
152    赤外線通信部

Claims (6)

  1. 折畳可能なキーボードで、少なくとも第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードと、
    前記第1又は第2キーボードユニットの一側に設けられ、上部に引出孔が形成された収納部本体と、
    非使用時には前記収納部本体内にロール状に巻き込んだ状態で収納されるとともに、使用時には前記引出孔から上方へ引き出される可撓性の巻込収納可能なフレキシブルディスプレイとを備えた入力装置であって、
    前記収納部本体に形成された引出孔は所定曲率を有する湾曲状の長溝から構成されるとともに、前記フレキシブルディスプレイの背面には弾性金属薄板が貼付されており、
    前記弾性金属薄板は、前記長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成されていることを特徴とする入力装置。
  2. 前記収納部本体は、前記回動連結部の軸方向と直交する方向に沿って前記第1キーボードユニット又は第2キーボードユニットの一側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記フレキシブルディスプレイに形成された第1接続端子部と、
    前記第1及び第2キーボードユニットに電気的に接続されるとともに、第2接続端子部を有するコネクタ部材とを備え、
    前記第1接続端子部は、前記フレキシブルディスプレイがその使用時に引出孔から引き出された際に、前記コネクタ部材の第2接続端子部に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記収納部本体は前記第1又は第2キーボードユニットに対して着脱可能に構成され、
    前記キーボードと収納部本体のフレキシブルディスプレイとは、ワイヤレス通信で相互に通信可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記フレキシブルディスプレイは、有機ELディスプレイから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の入力装置。
  6. 折畳可能なキーボードで、少なくとも第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードと、
    前記第1又は第2キーボードユニットの一側に設けられたコンピュータ本体と、
    前記コンピュータ本体の一側に設けられ、上部に引出孔が形成された収納部本体と、
    非使用時には前記収納部本体内にロール状に巻き込んだ状態で収納されるとともに、使用時には前記引出孔から上方へ引き出される可撓性の巻込収納可能なフレキシブルディスプレイとを有する入力装置を備えたパーソナルコンピュータであって、
    前記収納部本体に形成された引出孔は所定曲率を有する湾曲状の長溝から構成されるとともに、前記フレキシブルディスプレイの背面には弾性金属薄板が貼付されており、
    前記弾性金属薄板は、前記長溝の所定曲率と同一の曲率を有する湾曲面に形成されていることを特徴とするパーソナルコンピュータ。
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