JP6197824B2 - 信号変調回路 - Google Patents

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Description

本発明は信号変調回路に関し、特にデルタシグマ変調を行う回路に関する。
従来から、スイッチングアンプ等においてデルタシグマ変調(ΔΣ変調)が用いられている。デルタシグマ変調器では、減算器と積分器と量子化器と量子化誤差帰還回路を備える。減算器は、入力信号と量子化された帰還信号との差分を算出する。積分器は、差分信号を積分する。積分信号は量子化器で量子化され、例えば1ビット=2値の信号として出力される。
下記の特許文献1には、積分器群、加算器群、量子化器、及びパルス幅切り上げ回路から構成されるデルタシグマ変調回路が開示され、サンプリングクロックに同期した1ビット信号に変換して出力することが開示されている。また、量子化器として、D型フリップフロップを用いることが開示されている。また、特許文献2にも、デルタシグマ変調回路が開示されている。
特許文献3には、量子化出力信号をパルス増幅したスイッチング信号をデルタシグマ変調部へ帰還する帰還ループ上に、スイッチング信号を抵抗分割により減圧して帰還信号を生成することが記載されている。また、特許文献4には、その図8または図9に、差動出力の電力増幅段+/−出力波形をそれぞれ抵抗分割せずに直接帰還することが記載されている。
特開2007−312258号公報 特表2012−527187号公報 特許第3369503号 特許第3325169号
スイッチング信号をデルタシグマ変調部へ帰還する帰還ループ上に、スイッチング信号を抵抗分割により減圧して帰還信号を生成することは、電力増幅部に加えられる定電圧に含まれるリプルや外来ノイズ等に起因するスイッチング信号の波形の変形をそのままの形で帰還させる点では有効であるが、他方で別の問題を生じ得る。
すなわち、抵抗分割する際の抵抗値が小さい場合にはスイッチング信号で駆動されるスピーカー出力電圧が大きい場合に消費電力が大きくなり発熱問題のために部品が破損しやすくなり、部品の大型化を招いてしまう問題があり、逆に、抵抗値が大きい場合にはスイッチング速度が低下してしまうため性能が劣化する問題がある。特に、帰還ループ上のプリント基板パターンは他のラインよりは相対的に長くなる傾向により、帰還ループでの高周波信号の信号減衰が無視できなくなり、性能が低下し易い問題がある。
また、差動出力の電力増幅段+/−出力波形をそれぞれ抵抗分割せずに直接に帰還する方法を用いると、対接地抵抗が不要となって接地GNDに電流が流れることがない一方で、抵抗分割により信号が減衰していないので、電源電圧フルスイングのスイッチング波形をパターンで引き回すことになってしまい、結果的にノイズが混入しやすくなるという問題がある。また、正負の2つの帰還経路において抵抗値のばらつきが存在すると、デルタシグマ変調において非線形2次歪の発生要因となり、性能悪化の影響が大きくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、帰還信号を生成する際に、消費電力の増大を抑制し、かつ、部品の破損を防止し、また、ドライバ回路の出力を帰還させる場合に発生しやすいノイズを混入させずに、デルタシグマ変調部への帰還信号を生成できる信号変調回路を提供することにある。
本発明の信号変調回路は、入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、減算器からの出力を積分する積分器と、積分器で積分された信号を量子化する量子化器と、量子化器からの信号に基づき負荷を駆動するための駆動信号を生成するドライバ回路と、ドライバ回路からの駆動信号を入力信号に帰還させる帰還信号を生成する帰還回路と、を備え、帰還回路が、少なくとも互いに直列接続された第1抵抗及び第1抵抗よりも抵抗値が大きい第2抵抗を備え、第1抵抗の一方端が減算器に接続し、第2抵抗の一方端がドライバ回路に接続し、第1抵抗の一方端と減算器との配線長である第1配線距離、および、第2抵抗の一方端とドライバ回路との配線長である第2配線距離が、第1抵抗の他方端と第2抵抗の他方端との配線長である第3配線距離よりも短く設定されて、第1抵抗の一方端から帰還信号を生成する。
好ましくは、本発明の信号変調回路は、帰還回路の第2抵抗の抵抗値が、第1抵抗の抵抗値にドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されている。
また、好ましくは、本発明の信号変調回路は、積分器で積分された信号を位相反転して量子化器に出力する位相反転回路をさらに備え、量子化器が、積分器で積分された信号および位相反転回路からの出力信号を受けて3値以上に量子化された信号をドライバ回路に出力し、帰還回路が、さらに少なくとも互いに直列接続された第3抵抗及び第3抵抗よりも抵抗値が大きい第4抵抗を備え、第3抵抗の一方端が減算器に接続し、第4抵抗の一方端がドライバ回路に接続し、第3抵抗の一方端と減算器との配線長である第4配線距離、および、第4抵抗の一方端とドライバ回路との配線長である第5配線距離が、第3抵抗の他方端と第4抵抗の他方端との配線長である第6配線距離よりも短く設定されて、第4抵抗の一方端から第2の帰還信号を生成する。
また、好ましくは、本発明の信号変調回路は、帰還回路の第4抵抗の抵抗値が、第3抵抗の抵抗値にドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されている。
また、好ましくは、本発明の信号変調回路は、帰還回路の第3抵抗が、可変抵抗素子を含む。
また、好ましくは、本発明の信号変調回路は、減算器が、正相端子と逆相端子を有する増幅器で構成され、第3抵抗の一方端が、逆相端子に接続する。
また、好ましくは、本発明の信号変調回路は、ドライバ回路の出力とスピーカーが接続される出力端子との間に低域通過フィルタを有さない。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の信号変調回路は、ドライバ回路からの駆動信号を入力信号に帰還させる帰還信号を生成する帰還回路を備え、帰還回路が、少なくとも互いに直列接続された第1抵抗及び第1抵抗よりも抵抗値が大きい第2抵抗を備え、第1抵抗の一方端から帰還信号を生成する。第1抵抗の一方端は減算器に接続し、第2抵抗の一方端はドライバ回路に接続する。そして、第1抵抗の一方端と減算器との配線長である第1配線距離、および、第2抵抗の一方端とドライバ回路との配線長である第2配線距離が、第1抵抗の他方端と第2抵抗の他方端との配線長である第3配線距離よりも短く設定される。
したがって、帰還回路が、ドライバ回路からの駆動信号を減衰させた帰還信号を入力信号に帰還させることができ、部品の破損を防止できる。しかも、互いに直列接続された第1抵抗及び第2抵抗は、第2抵抗が第1抵抗よりも抵抗値が大きくされて、かつ、第1抵抗と第2抵抗との間の配線長が相対的に長くなるように配置されるので、入力信号が引き回されるパターンにあたる第1配線距離、および、ドライバ回路における電源電圧フルスイングの駆動信号が引き回されるパターンにあたる第2配線距離が短くなり、入力信号にノイズが混入しにくくなるという利点がある。
また、信号変調回路は、積分器で積分された信号を位相反転して量子化器に出力する位相反転回路をさらに備え、量子化器が、積分器で積分された信号および位相反転回路からの出力信号を受けて3値以上に量子化された信号をドライバ回路に出力するものであってもよい。この場合には、帰還回路は、さらに少なくとも互いに直列接続された第3抵抗及び第3抵抗よりも抵抗値が大きい第4抵抗を備え、第4抵抗の一方端から第2の帰還信号を生成する。そして、第3抵抗の一方端と減算器との配線長である第4配線距離、および、第4抵抗の一方端とドライバ回路との配線長である第5配線距離が、第3抵抗の他方端と第4抵抗の他方端との配線長である第6配線距離よりも短く設定される。第3抵抗は、可変抵抗素子を含んでいてもよい。
この場合には、帰還回路が、ドライバ回路からの差動出力の+/−出力波形である駆動信号を減衰させた第2の帰還信号を入力信号に帰還させることができる。同様に、互いに直列接続された第3抵抗及び第4抵抗は、第3抵抗が第4抵抗よりも抵抗値が大きくされて、かつ、第3抵抗と第4抵抗との間の配線長である第6配線距離が相対的に長くなるように配置されるので、入力信号が引き回されるパターンにあたる第4配線距離、および、ドライバ回路における電源電圧フルスイングの駆動信号が引き回されるパターンにあたる第5配線距離が短くなり、入力信号にノイズが混入しにくくなるという利点がある。
なお、第2抵抗の抵抗値は、第1抵抗の抵抗値にドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されているのが好ましい。同様に、帰還回路の第4抵抗の抵抗値は、第3抵抗の抵抗値にドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されているのが好ましい。これらの場合には、帰還信号にノイズが混入しにくくなり、駆動信号の歪率を顕著に低くなるように改善できる。
また、第3抵抗が可変抵抗素子を含んでいれば、第1抵抗および第3抵抗の抵抗値がばらついていても、デルタシグマ変調において非線形2次歪の発生要因となる誤差を調整できるので、性能が悪化しないという利点がある。特に、減算器が、正相端子と逆相端子を有する増幅器で構成される場合には、可変抵抗素子を含む第3抵抗の一方端を、逆相端子に接続するようにするのが好ましい。帰還経路による影響は正相端子側の方が受けやすいので、配線長が長くなりやすい半固定抵抗は逆相端子側の方が好ましい。
また、この信号変調回路は、ドライバ回路の出力とスピーカーが接続される出力端子との間に低域通過フィルタを設けずに、省略する場合に適している。低域通過フィルタを省略すると、帰還信号にドライブ回路に接続するスピーカーの負荷の影響が現れやすくなるが、特に第3抵抗が可変抵抗素子を逆相信号である帰還信号を帰還する経路に設けることで、正負の帰還経路の対称性を改善できる。
本発明の信号変調回路によれば、帰還信号を生成する際に、消費電力の増大を抑制し、かつ、部品の破損を防止し、また、ドライバ回路の出力を帰還させる場合に発生しやすいノイズを混入させずに、帰還信号を生成できる。従って、本発明によれば、従来以上に高効率かつ高性能に負荷を駆動できる。
第1の実施形態の回路構成図である。 第2の実施形態の回路構成図である。 図2の1価3値波形生成回路及びドライバ回路の回路構成図である。 第2の実施形態の高調波歪を説明するグラフである。 図2の減算器および帰還回路の回路構成図である。 第2の実施形態の高調波歪を説明するグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態による信号変調回路について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、第1の実施形態の信号変調回路の回路構成図である。信号変調回路は、減算器10と、積分器12と量子化回路15と、ドライバ回路18と、帰還回路22を備える。信号変調回路は、負荷としてのスピーカー20に接続され、スピーカー20を駆動する。
減算器10は、入力信号と帰還信号の差分を算出して積分器12に出力する。
積分器12は、差分信号を積分して量子化回路15に出力する。量子化回路15に出力する際に、DFFにより1ビットデジタル信号に変換して出力する。量子化機能は、このDFFにより実現されるが、DFFではリセット端子に信号を供給することでその出力をゼロとすることが可能であり、従ってリセット端子にクロック信号を供給することでクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入することができる。
クロック信号に同期したタイミングで常にゼロレベルを挿入することで、DFFの出力は1ビットデジタル信号であるとともに、そのパルス幅が常に固定のデジタル信号となる。すなわち、DFFでは入力されたクロック信号の立ち上がりエッジで信号を出力するところ、例えば遅延回路で遅延反転させてクロック信号を供給するとクロック信号の立ち下がりエッジで信号を出力し、次のクロック信号の立ち上がりエッジでその出力がゼロレベルにリセットされ、この処理が繰り返されることで、1ビットデジタル信号のパルス幅は、クロック信号のパルス幅に等しくなる。従って、パルス幅が固定のパルスの数により入力信号の大小を表現することができる。
量子化回路15は、積分器12及びDFFからの1ビットデジタル信号から、2値波形信号を生成する。ドライバ回路18は、量子化回路15からの2値波形信号を用いて負荷としてのスピーカー20を駆動する。ドライバ回路18からの駆動信号は、スピーカー20に供給されるとともに、帰還回路22にも供給される。
帰還回路22は、ドライバ回路18からの駆動信号を減衰させて帰還信号を生成して減算器10に帰還させる。図1において特徴的な点の一つは、ドライバ回路18が帰還ループ内に含まれている点である。すなわち、ドライバ回路18からの駆動信号はスピーカー20に供給されるだけでなく、帰還回路22を介して帰還信号として減算器10に帰還される。従って、ドライバ回路18が帰還ループ外に設けられていた場合にはドライバ回路18の歪がそのまま駆動信号としてスピーカー20に供給されてしまうところ、本実施形態ではドライバ回路18の歪もフィードバックされて低減され得る。
図2は、第2の実施形態の信号変調回路の回路構成図である。信号変調回路は、減算器10と、積分器12と、位相反転回路14と、1価3値波形生成回路16と、ドライバ回路18と、帰還回路22を備える。信号変調回路は、負荷としてのスピーカー20に接続され、スピーカー20を駆動する。
なお、以下では、第1の実施例と重複する説明は省略し、同一の構成には同一の符号を付与する。また、以下では第2の実施例について重点的に説明する。
位相反転回路14は、積分器12の出力の位相を反転して1価3値波形生成回路16に出力する。1価3値波形生成回路16に出力する際に、DFFにより1ビットデジタル信号に変換して出力する。上記と同様に、量子化機能は、このDFFにより実現され、リセット端子にクロック信号を供給することでクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入することができる。
1価3値波形生成回路16は、積分器12及びDFFからの1ビットデジタル信号、すなわち+1、0の2値信号と、位相反転回路14及びDFFからの1ビットデジタル信号、すなわち−1、0(−1により位相反転していることを示す)の2値信号から、1価3値波形信号を生成する。ここで、「1価3値」とは、単電源で駆動されるスピーカー等の負荷に対し、正電流で駆動する状態、負電流で駆動する状態、オフ状態の3つの駆動状態を実現することを意味する。また、正電流及び負電流は、負荷を流れる電流の向きが互いに逆であることを意味する。
ドライバ回路18は、1価3値波形生成回路16からの1価3値波形信号を用いて負荷としてのスピーカー20を駆動する。ドライバ回路18からの駆動信号は、スピーカー20に供給されるとともに、帰還回路22にも供給される。
帰還回路22は、ドライバ回路18からの駆動信号を減衰させて帰還信号を生成して減算器10に帰還させる。帰還回路22は、ドライバ回路18からの差動出力の電力増幅段+/−出力波形を、それぞれ抵抗分割せずに直接フィードバックする。従って、本実施形態においても、ドライバ回路18の歪はフィードバックされて低減され得る。
図3は、1価3値波形生成回路16及びドライバ回路18の回路構成図である。1価3値波形生成回路16は、NORゲート33a,33b、及び4つのNOTゲート40a〜40dから構成される。これらのNOTゲート40a〜40dを図中上から順にG11,G12,G13,G14と称する、つまりNOTゲート40aをG11、NOTゲート40bをG12、NOTゲート40cをG13、NOTゲート40dをG14と称すると、G11及びG12にはNORゲート33aの出力信号が供給され、G13及びG14にはNORゲート33bの出力信号が供給される。G11〜G14はそれぞれの入力信号を反転し、出力信号をそれぞれドライバ回路18に供給する。
NORゲート33aは、積分器12の出力を1ビットデジタル信号に変換するDFF32の反転出力端子(Qバー)からの信号と、位相反転回路14からの出力を1ビットデジタル信号に変換するDFF33の出力端子(Q)からの信号を論理演算する。NORゲート33bは、DFF32の出力端子(Q)からの信号と、DFF33の反転出力端子(Qバー)からの信号を論理演算して出力する。
ドライバ回路18は、レベルシフト回路42a1,42a2、ゲート駆動回路42b1〜42b4及びスイッチングFET42c1〜42c4から構成される。スイッチングFET42c1及び42c3はPチャンネルFET,スイッチングFET42c2及び42c4はNチャンネルFETである。
負荷としてのスピーカー20は、互いに直列接続されたスイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c2の接続節点にその一端が接続されるとともに、互いに直列接続されたスイッチングFET42c3及びスイッチングFET42c4の接続節点にその他端が接続される。
スイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c3は単電源の正極側に接続され、スイッチングFET42c2及びスイッチングFET42c4は単電源の負極側に接続される。従って、スイッチングFET42c1がオンしスイッチングFET42c2がオフし、かつ、スイッチングFET42c3がオフし、スイッチングFET42c4がオンすると、
スイッチングFET42c1→スピーカー44→スイッチング42c4
の如く電流が流れ、正電流オン状態となる。
また、スイッチングFET42c1がオフしスイッチングFET42c2がオンし、かつ、スイッチングFET42c3がオンしスイッチングFET42c4がオフすると、
スイッチングFET42c3→スピーカー→スイッチングFET42c2
の如く電流が流れ、負電流オン状態となる。
さらに、スイッチングFET42c1,42c3がオフし、スイッチングFET42c2,42c4がオンすると、スピーカー44には電流は流れずオフ状態(ショートによるオフ状態)となる。
1価3値波形生成回路16の4つの論理ゲートG11〜G14の出力信号は、4つのスイッチングFET42c1〜42c4を駆動するためのそれぞれのゲート駆動回路42b1〜42b4に供給される。すなわち、G11の出力信号は、レベルシフト回路42a1を介してゲート駆動回路42b1に供給され、スイッチングFET42c1を駆動する。G12の出力信号は、ゲート駆動回路42b2に供給され、スイッチングFET42c2を駆動する。G14の出力信号は、レベルシフト回路42a2を介してゲート駆動回路42b3に供給され、スイッチングFET42c3を駆動する。G13の出力信号は、ゲート駆動回路42b4に供給され、スイッチングFET42c4を駆動する。
NORゲート33a,33bの出力がそれぞれ「1」、「0」である場合、G11及びG12の出力は「1」を反転した「0」となり、G13及びG14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFETc4はオンとなり、電流は、
スイッチングFET42c1→スピーカー44→スイッチングFET42c4
と流れる(+ON状態)。
NORゲート33a、33bの出力がそれぞれ「0」、「1」である場合、G11及びG12の出力は「0」を反転した「1」となり、G13及びG14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFET42c4はオフとなり、電流は
スイッチングFET42c3→スピーカー44→スイッチングFET42c2
と流れる(−ON状態)。
NORゲート33a,33bの出力がそれぞれ「1」である場合、G11〜G14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFETc4はオフとなり、スピーカー44に電流は流れない(オフ状態)。
さらに、NORゲート33a,33bの出力が「0」である場合、G11〜G14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFETc4はオンとなり、スピーカー44に電流は流れない(オフ状態)。
以上のように、1価3値波形生成回路16およびドライバ回路18により、3値パルス密度変調信号から単電源3状態スピーカーを駆動するための信号を生成することで、回路規模を増大させることなくスピーカー20を駆動することができる。
帰還回路22は、ドライバ回路18の駆動信号から帰還信号を生成するが、例えば、図3の回路構成において、スイッチングFET42c2とスピーカー20の接続点から正相側の帰還信号FB+を出力するとともに、スイッチングFET42c4とスピーカー20の接続点から逆相側の帰還信号FB−を出力し、両信号をそれぞれ減算器10に帰還する。
第1の実施例並びに第2の実施例の帰還回路22は、帰還信号FB+を出力する信号経路に、互いに直列接続された抵抗R1およびR2を備える。抵抗R2は、その抵抗値が少なくとも抵抗R1よりも大きく設定され、その一方端がドライバ回路18に接続する。本実施例の場合には、抵抗R2の抵抗値は、後述するように、少なくとも抵抗R1の抵抗値にドライバ回路18の増幅率Gを乗算した値以上に大きく設定される。抵抗R1の一方端は減算器10に接続し、帰還信号を生成する。
帰還信号FB+を出力する信号経路において、抵抗R1の一方端と減算器10との配線長である配線距離L1と、抵抗R2の一方端とドライバ回路18との配線長である配線距離L2と、はそれぞれ抵抗R1の他方端と抵抗R2の他方端との配線長である配線距離L3よりも短く設定される。つまり、抵抗R1と抵抗R2との間の配線長が相対的に長くなるように配置されるので、結果的に抵抗R1と減算器10とが相対的に近くに配置され、同様に、抵抗R2とドライバ回路18とが相対的に近くに配置され、抵抗R1と抵抗R2とが相対的に遠くなるように配置される。
ドライバ回路18は、量子化回路15または1価3値波形生成回路16から出力されるパルス信号をレベルシフトして出力する。ドライバ回路18の増幅率Gは、1.8V〜5V程度の入力パルス信号の電源電圧と、出力パルス信号であるスピーカー20への出力電圧20V〜100Vと、のレベルシフトの比として定義される。したがって、帰還回路22では、抵抗R1および抵抗R2の抵抗値の比をドライバ回路18の増幅率Gよりも大きい程度に設定することで、帰還信号FB+のレベルを減算器10において量子化器出力信号と同程度にまで低下させて減衰させることができる。
例えば、ドライバ回路18の電源電圧をV1とし、減算器10への入力信号の電圧をV2(V2<V1)とし、抵抗R1および抵抗R2の抵抗値の比を1:10とする。ドライバ回路18の増幅率Gが約4〜10程度の一般的な場合には、抵抗R2を経たスイッチングされた駆動信号は、計算式{(V1−V2)/11+V2}の程度の振幅レベルまで低下し、減算器10へ入力される。したがって、減算器10等の部品の破損を防止できる
上記の様に、第1の実施例の帰還回路22は、ドライバ回路18からの駆動信号を減衰させた帰還信号FB+を減算器10に入力して、入力信号に帰還させることができる。その結果、入力信号が引き回されるパターンにあたる配線距離L1、および、ドライバ回路18における電源電圧フルスイングの駆動信号が引き回されるパターンにあたる配線距離L2が短くなり、入力信号にノイズが混入しにくくなる。特に、抵抗R1および抵抗R2の抵抗値の比をドライバ回路18の増幅率Gに応じて適切に設定すれば、駆動信号の歪率を顕著に低くなるように改善することができる。
また、第2の実施例の帰還回路22は、帰還信号FB−を出力する信号経路に、互いに直列接続された抵抗R3およびR4をさらに備える。抵抗R3の抵抗値は抵抗R1の抵抗値と等しく、抵抗R4の抵抗値は抵抗R2の抵抗値と等しく設定するのが好ましい。また、抵抗R3は、互いに直列接続された固定抵抗r3aおよび半固定抵抗r3bから構成されて、抵抗値を微調整可能な素子である。
抵抗R4は、その抵抗値が少なくとも抵抗R3よりも大きく設定される。本実施例の場合には、抵抗R4の抵抗値は、上述のように、少なくとも抵抗R3の抵抗値にドライバ回路18の増幅率Gを乗算した値以上に大きく設定され、その一方端がドライバ回路18に接続する。帰還回路22では、抵抗R3および抵抗R4の抵抗値の比をドライバ回路18の増幅率Gよりも大きい程度に設定することで、帰還信号FB+のレベルを減算器10において量子化器出力信号と同程度にまで低下させることができる。抵抗R3の一方端は減算器10に接続し、帰還信号を生成する。
帰還信号FB−を出力する信号経路において、抵抗R3の一方端と減算器10との配線長である配線距離L4と、抵抗R4の一方端とドライバ回路18との配線長である配線距離L5と、はそれぞれ抵抗R3の他方端と抵抗R4の他方端との配線長である配線距離L6よりも短く設定される。つまり、抵抗R3と抵抗R4との間の配線長が相対的に長くなるように配置されるので、結果的に抵抗R3と減算器10とが相対的に近くに配置され、同様に、抵抗R4とドライバ回路18とが相対的に近くに配置され、抵抗R3と抵抗R4とが相対的に遠くなるように配置される。
上記の様に、第2の実施例の帰還回路22は、正相信号である帰還信号FB+とは別に、ドライバ回路18からの駆動信号を減衰させた逆相信号である帰還信号FB−を減算器10に入力して、入力信号に帰還させることができる。その結果、入力信号が引き回されるパターンにあたる配線距離L4、および、ドライバ回路18における電源電圧フルスイングの駆動信号が引き回されるパターンにあたる配線距離L5が短くなり、入力信号にノイズが混入しにくくなる。
図4は、第2の実施形態の場合の高調波歪を説明するグラフである。具体的には、グラフの横軸は基準化した駆動信号のパワーであり、縦軸はノイズの混入を示す基準化した高調波歪率(%)であって、パワーに係わらず高調波歪率が低いことが好ましい。比較のため、抵抗R1および抵抗R2を一つの抵抗素子に、併せて、抵抗R3および抵抗R4を一つの抵抗素子に、それぞれ置き換えた場合であって、抵抗R1と抵抗R2とが相対的に遠くなるように配置する配線距離L3が存在しない、あるいは、抵抗R3と抵抗R4とが相対的に遠くなるように配置する配線距離L6が存在しない、従来の通りの場合も併せて示す。
本実施形態の実施例のように抵抗を2個使いにして適切に配置すると、全てのパワー領域において高調波歪が抑制されており、性能が向上している。なお、第1の実施形態の場合も同様である。
一方で、単に抵抗R1および抵抗R2を一つの抵抗素子に、併せて、抵抗R3および抵抗R4を一つの抵抗素子に置換して接続する場合、これらの抵抗の抵抗値が小さい場合にはスイッチング信号で駆動されるスピーカー出力電圧が大きい場合に消費電力が大きくなり発熱問題や部品の大型化を招いてしまう問題があり、逆に、抵抗値が大きい場合にはスイッチング速度が低下してしまうため性能が劣化する問題がある。そこで、本実施形態の帰還回路22では、図2に示すように、抵抗R1〜抵抗R4を適切に設定して接続することで、たとえ抵抗値を相対的に大きくしてもスイッチング速度の低下、特に過渡応答特性の低下を抑制することができる。
配線距離L1〜L6は、それぞれ抵抗素子または回路の入出力端を結ぶパターン・配線の長さにより定めてもよく、また、抵抗素子または回路の位置を規定する特定の点同士の空間的な距離により定めてもよい。つまり、配線距離L1〜L6は、それぞれ抵抗素子または回路の間の相対的な離間距離を定めるように定義されればよい。その結果、抵抗R1および抵抗R3と減算器10とが相対的に近くに配置され、同様に、配線距離L1〜L6は、抵抗R2および抵抗R4とドライバ回路18とが相対的に近くに配置され、抵抗R1と抵抗R2とが相対的に遠くなり、抵抗R3と抵抗R4とが相対的に遠くなるように配置されることが明らかになるように、定義されればよい。
図5は、第2の実施形態の場合の減算器10および帰還回路22の回路構成図である。減算器10は、正相端子と逆相端子を有する演算増幅器であるオペアンプにより構成されている。また、図5に図示する帰還回路22は、減算器10の近くに配置される第1抵抗としての抵抗R1が、正相信号である帰還信号FB+を帰還する減算器10の正相端子に接続され、第3抵抗としての半固定抵抗r3bを含む抵抗R3が、逆相信号である帰還信号FB−を帰還する減算器10の逆相端子に接続されている。なお、図5に図示する帰還回路22では、減算器10から相対的に遠く配置される抵抗R2および抵抗R4は、図示を省略されている。
減算器10であるオペアンプの出力は積分器12に出力されるとともに、コンデンサを経て入力信号INに帰還信号FB−とともに帰還される。つまり、逆相信号側の受けインピーダンスと正相信号側の受けインピーダンスとを比較すると、逆相信号側の受けインピーダンスであるコンデンサが、このオペアンプの帰還経路内に存在することになるため受けインピーダンスが小さくなる。半固定抵抗はその筐体サイズによる回路ループ拡大のため、ノイズの影響を受けやすいのだが、受けインピーダンスが小さいと半固定抵抗によるノイズの影響を小さくすることができる。したがって、図5に図示するように、帰還回路22の半固定抵抗r3bを含む抵抗R3は、逆相信号である帰還信号FB−を帰還する経路に設けるのが好ましい。
図6は、第2の実施形態の場合の高調波歪を説明するグラフである。具体的には、図4と同様に、グラフの横軸は駆動信号の基準化したパワーであり、縦軸はノイズの混入を示す基準化した高調波歪率(%)であって、抵抗R3の半固定抵抗r3bを逆相信号である帰還信号FB−を帰還する経路に設けてさらに適切に調整した場合(r3b:−側)と、比較のために抵抗R3の半固定抵抗r3bを廃して正相信号である帰還信号FB+を帰還する経路に(図示しない)半固定抵抗r1bを挿入して設けた場合(r1b:+側)と、を比較するグラフである。
本実施形態のように、正相信号である帰還信号FB+と、逆相信号である帰還信号FB−と、の間に生じる得る誤差成分を、抵抗R3の半固定抵抗r3bを調整することで補正し、全てのパワー領域において高調波歪を抑制することができる。帰還信号FB+と帰還信号FB−との誤差は、デルタシグマ変調ではそのまま非線形2次歪に反映し、帰還信号FB+を帰還する経路に半固定抵抗r1bを設ける場合には、ノイズが混入することになる。
一方で、抵抗R3の半固定抵抗r3bを逆相信号である帰還信号FB−を帰還する経路に設ければ、正負の帰還経路の対称性を改善できるので、本実施例のように高調波歪率を約20dB近く従来よりも改善できる。全てのパワー領域において高調波歪が抑制されており、性能が向上している。本実施形態では、より高性能にスピーカー20を駆動することができる。
なお、本実施形態のようなデルタシグマ変調の信号変調回路が用いられるスイッチングアンプでは、キャリア信号を除去する低域通過フィルタを構成する場合に、コイルおよびコンデンサから構成されるLCフィルタが多用される。しかしながら、高い電圧値および大きな電流値に対応するLCフィルタは、コイル/コンデンサのサイズが大きくなるので、小型化が進むスイッチングアンプの基板の中で相対的に占める面積が大きくなり、小型化のボトルネックとなりやすいという問題がある。また、大きなコイル/コンデンサは、製造コストの面でも不利である。したがって、動電型スピーカーに接続するスイッチングアンプを備えるスピーカー装置において、低域通過フィルタを省略可能にする、あるいは、コイル/コンデンサのサイズが小さいLCフィルタを実現すること、が要望されている。
本実施形態の信号変調回路は、低域通過フィルタを省略する場合に適している。図1〜図3に示す信号変調回路では、ドライバ回路18の出力とスピーカー20が接続される(番号を付与せず明示していない)出力端子との間に低域通過フィルタを有さない。低域通過フィルタを省略すると、帰還信号にドライブ回路に接続するスピーカーの負荷の影響が現れやすくなるが、抵抗R3の半固定抵抗r3bを逆相信号である帰還信号FB−を帰還する経路に設けることで、正負の帰還経路の対称性を改善できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、量子化器としてDFFを設けているが、これに代えて、チョッパ回路とDFFから量子化器を構成してもよい。チョッパ回路のスイッチングのオンオフをクロック信号で制御することで、クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ1ビットデジタル信号を生成することができる。
また、本実施形態では、図1〜図3および図5に図示するような信号変調回路を示したが、これは例示にすぎず、スピーカー20の駆動信号(駆動電圧信号)から帰還信号を生成する任意の回路構成に適用することができる。
本発明の信号変調回路は、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を含むコンテンツを再生する増幅器、並びに、スピーカーを含むステレオ装置、あるいは、マルチチャンネルサラウンド音声再生装置のみならず、ディスプレイ等の映像・音響機器、等にも適用が可能である。
10 減算器、12 積分器、14 位相反転回路、15 量子化回路、16 1価3値波形生成回路、18 ドライバ回路、20 スピーカー、22 帰還回路。

Claims (7)

  1. 入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、
    入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、
    前記減算器からの出力を積分する積分器と、
    前記積分器で積分された信号を量子化する量子化器と、
    前記量子化器からの信号に基づき負荷を駆動するための駆動信号を生成するドライバ回路と、
    前記ドライバ回路からの前記駆動信号を前記入力信号に帰還させる帰還信号を生成する帰還回路と、
    を備え、
    前記帰還回路が、少なくとも互いに直列接続された第1抵抗及び前記第1抵抗よりも抵抗値が大きい第2抵抗を備え、前記第1抵抗の一方端が前記減算器に接続し、前記第2抵抗の一方端が前記ドライバ回路に接続し、前記第1抵抗の前記一方端と前記減算器との配線長である第1配線距離、および、前記第2抵抗の前記一方端と前記ドライバ回路との配線長である第2配線距離が、前記第1抵抗の他方端と前記第2抵抗の他方端との配線長である第3配線距離よりも短く設定されて、前記第1抵抗の前記一方端から前記帰還信号を生成する、
    信号変調回路。
  2. 請求項1記載の信号変調回路において、
    前記帰還回路は、前記第2抵抗の抵抗値が、前記第1抵抗の抵抗値に前記ドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されている、
    信号変調回路。
  3. 請求項1記載の信号変調回路において、
    前記積分器で積分された信号を位相反転して前記量子化器に出力する位相反転回路をさらに備え、
    前記量子化器が、前記積分器で積分された信号および前記位相反転回路からの出力信号を受けて3値以上に量子化された信号を前記ドライバ回路に出力し、
    前記帰還回路が、さらに少なくとも互いに直列接続された第3抵抗及び前記第3抵抗よりも抵抗値が大きい第4抵抗を備え、前記第3抵抗の一方端が前記減算器に接続し、前記第4抵抗の一方端が前記ドライバ回路に接続し、前記第3抵抗の前記一方端と前記減算器との配線長である第4配線距離、および、前記第4抵抗の前記一方端と前記ドライバ回路との配線長である第5配線距離が、前記第3抵抗の他方端と前記第4抵抗の他方端との配線長である第6配線距離よりも短く設定されて、前記第4抵抗の前記一方端から第2の帰還信号を生成する、
    信号変調回路。
  4. 請求項3記載の信号変調回路において、
    前記帰還回路は、前記第4抵抗の抵抗値が、前記第3抵抗の抵抗値に前記ドライバ回路の増幅率を乗算した値以上に設定されている、
    信号変調回路。
  5. 請求項3または4に記載の信号変調回路において、
    前記帰還回路の前記第3抵抗が、可変抵抗素子を含む、
    信号変調回路。
  6. 請求項5に記載の信号変調回路において、
    前記減算器が、正相端子と逆相端子を有する増幅器で構成され、前記第3抵抗の前記一方端が、前記逆相端子に接続する、
    信号変調回路。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の信号変調回路において、
    前記ドライバ回路の出力とスピーカーが接続される出力端子との間に低域通過フィルタを有さない、
    信号変調回路。
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