JP6197756B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の車両用エアバッグ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1バッグと前記第2バッグとが連通されている。
請求項4に記載の車両用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、膨張展開された状態では、前記第2バッグのバッグ本体部の後端部は、前記第1バッグよりも後側に突出される。
請求項5に記載の車両用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、膨張展開された前記第2バッグでは、前記第2バッグの上部後端側部分を構成する第1支持部が、前記覆い部の車両後側において、前記ルーフに当接されており、前記第2バッグの下端部を構成する第2支持部が、前記覆い部の車両下側において、センタコンソールにおける前記乗員側の側部に当接される。
図1には、車両用エアバッグ装置30が適用された自動車VにおけるキャビンC内の前部を含む一部が模式的な平面図にて示されている。なお、図1では、後述する車両用エアバッグ装置30のエアバッグ34が膨張展開された状態が示されている。この図に示されるように、キャビンC内には、左右一対の車両用シート10が車幅方向に並んで配置されている。この車両用シート10は、座部として機能するシートクッション12と、背凭れ部として機能するシートバック14と、を含んで構成されており、シートバック14の下端部がシートクッション12の後端部に連結されている。
図1及び図2に示されるように、車両用エアバッグ装置30は、上側へ開放された略矩形箱状のモジュールケース32(広義には「ケース」として把握される要素である)と、モジュールケース32内に折畳まれた状態で収納されたエアバッグ34と、ガスを噴出してエアバッグ34に供給する左右一対のインフレータ50(ガス発生装置)と、を含んで構成されている。この車両用エアバッグ装置30は助手席10Pの前側のインストルメントパネル18内(裏側)に配置されており、車両用エアバッグ装置30(モジュールケース32)の車幅方向中心線CLが、助手席10Pのシート幅方向中心線(図示省略)に略一致する位置に設定されている。また、車両用エアバッグ装置30は、インストルメントパネル18内において車幅方向に延在されたインストルメントパネルリインフォース(図示省略)等に支持されている。そして、インストルメントパネル18には、モジュールケース32を覆う部位において、エアバッグドアが形成されている。
図3にも示されるように、エアバッグ34は、一例として複数の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されている。また、エアバッグ34の膨張展開状態では、エアバッグ34は、助手席乗員Pの前側で膨張される「第1バッグ」としての助手席エアバッグ36と、助手席エアバッグ36に対して車幅方向中央側で膨張される「第2バッグ」としてのセンタエアバッグ38と、を備えている。
図1に示されるように、左右一対のインフレータ50は、エアバッグ34(詳しくは、助手席エアバッグ36)の前端部に内蔵されて、車幅方向に並んで配置されている。具体的には、一対のインフレータ50が、平面視で車両用エアバッグ装置30の車幅方向中心線CLに対して左右対称の位置に配置されている。このインフレータ50は、金属製とされると共に、中空の略円柱状に形成されて、上下方向を軸方向にして配置されている。また、インフレータ50の外周部には、上下方向中間部において、図示しない取付フランジが設けられている。そして、図2に示されるように、インフレータ50が、モジュールケース32の底壁32Aに形成された取付孔(図示省略)内に挿入されて、取付フランジがボルト等の締結部材(図示省略)によって底壁32Aに固定されている。これにより、インフレータ50の上部がモジュールケース32の底壁32Aに対して上側へ突出されており、一対のインフレータ50の下部がモジュールケース32対して下側へ突出されている。
自動車Vへの前面衝突が運転席10D側(左側)への斜め衝突又は微小ラップ衝突であった場合、助手席乗員Pは、図1に矢印Aにて示すように、前方へ移動しつつ、車体に対し車幅方向の衝突側である左側へ移動する。すなわち、助手席乗員Pが左斜め前方へ移動する。なお、助手席乗員Pには3点式シートベルト装置が装着されているため、助手席乗員Pの前方への移動は、腰部を中心に助手席乗員Pの上体が前傾する形態となる。
自動車Vへの前面衝突が助手席10P側(右側)への斜め衝突又は微小ラップ衝突であった場合、運転者Dは、図1に矢印Bにて示すように、前方へ移動しつつ、車体に対し車幅方向の衝突側である右側へ移動する。すなわち、運転者Dが右斜め前方へ移動する。このとき、上記と同様に、運転者Dには3点式シートベルト装置が装着されているため、運転者Dの前方への移動は、腰部を中心に運転者Dの上体が前傾する形態となる。
図4及び図5に示されるように、本変形例では、エアバッグ34において、センタエアバッグ38の形状を除いて上記実施形態と同様に構成されている。すなわち、本変形例では、センタエアバッグ38において、バッグロア部48が省略されている。また、バッグ本体部40において、えぐり部46が省略されており、第1支持部44がバッグ本体部40の幅方向に亘って形成されている。さらに、バッグ本体部40の上部前端側部分40Fは、ウインドシールドガラスWSに当接されている。すなわち、バッグ本体部40の上面40Dが、センタエアバッグ38の前後方向に亘ってルーフRF及びウインドシールドガラスWSに当接されている。これにより、本変形例においては、センタエアバッグ38が、上端部において、ルーフRF及びウインドシールドガラスWSによって支持される構成となっている。
18 インストルメントパネル
26 ルームミラー
30 車両用エアバッグ装置
34 エアバッグ
36 助手席エアバッグ(第1バッグ)
38 センタエアバッグ(第2バッグ)
40D 第2バッグの上面
40E 第2バッグの上部後端側部分
40F 第2バッグの上部前端側部分
42 覆い部
44 第1支持部
46 えぐり部
49 第2支持部
50 インフレータ
RF ルーフ
WS ウインドシールドガラス
Claims (7)
- インストルメントパネルの裏側に設けられ、インフレータからのガスの供給を受けて前記インストルメントパネルの表側へ膨張展開されると共に、乗員の車両前側で膨張展開される第1バッグ及び前記第1バッグに対して車幅方向中央側で膨張展開される第2バッグを有するエアバッグと、
膨張展開された前記第2バッグの上面において車両上側へ開放された凹状に形成され、ルーフ又はウインドシールドガラスの車幅方向中央部に設けられたルームミラーを少なくとも車幅方向両側から覆う覆い部と、
を備えた車両用エアバッグ装置。 - 前記乗員は、助手席の乗員であり、
運転席と助手席との間には、センタコンソールが配置された請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。 - 前記第1バッグと前記第2バッグとが連通された請求項1又は請求項2に記載の車両用エアバッグ装置。
- 膨張展開された状態では、前記第2バッグのバッグ本体部の後端部は、前記第1バッグよりも後側に突出された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用エアバッグ装置。
- 膨張展開された前記第2バッグでは、
前記第2バッグの上部後端側部分を構成する第1支持部が、前記覆い部の車両後側において、前記ルーフに当接されており、
前記第2バッグの下端部を構成する第2支持部が、前記覆い部の車両下側において、センタコンソールにおける前記乗員側の側部に当接された請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用エアバッグ装置。 - 前記第2バッグの前記上部後端側部分には、車幅方向において前記第1支持部と隣接する位置において、車両下側へ抉られたえぐり部が形成された請求項5に記載の車両用エアバッグ装置。
- 膨張展開された前記第2バッグでは、前記第2バッグの上部前端側部分が前記ウインドシールドガラスから下側へ離間して配置された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用エアバッグ装置。
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