JP6194161B2 - 濾過及びエアリフト兼用装置ならびに水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、被処理液の濾過と移送が可能な濾過及びエアリフト兼用装置、ならびにこれを用いた水処理システムに関する。
従来から、気泡と共に水を上昇させるエアリフト装置が知られている。例えば、特許文献1には、膜分離活性汚泥法(MBR:Membrane Bio-Reactor)により対象水を処理する水処理システムに用いられたエアリフト装置が開示されている。
特許文献1に記載された水処理システムは、嫌気槽、無酸素槽および好気槽からなる一連の生物反応槽と、対象水と活性汚泥の混合液を濾過して透過液を生成する濾過膜ユニットが配置された膜分離槽とを備えている。膜分離槽と無酸素槽とは隣接しており、エアリフト装置は、濾過膜ユニットの下流側に、濾過後の混合液を膜分離槽から無酸素槽に返送する移送手段として配置されている。
具体的に、エアリフト装置は、膜分離槽の底に配置された気泡を放出する散気部と、散気部の直ぐ上の位置から鉛直上向きに延びる揚水管と、揚水管の上部から横向きに折れ曲がり、膜分離槽と無酸素槽とを隔てる隔壁を貫通する送水管とを含む。
特開2011−1918号公報
しかしながら、エアリフト装置を混合液などの被処理液の移送手段として用いたシステムでは、エアリフト装置の散気部に空気を送り込む必要があるため、大きな消費動力が必要になる。
そこで、本発明は、より少ない消費動力で被処理液を移送できるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明者の発明者らは、水処理システムにおいては濾過膜ユニットの下方にも当該濾過膜ユニットに洗浄のためのスクラビングエアを供給する散気装置が配置されていることに着目し、その散気装置をエアリフト装置の散気部として使用することを思い付いた。本発明は、このような観点からなされたものである。
すなわち、本発明は、被処理液の液溜まり中に浸されて、前記被処理液から透過液を生成する濾過膜ユニットと、前記濾過膜ユニットを収容する立ち上げ管と、前記濾過膜ユニットの下方に配置され、前記濾過膜ユニットへスクラビングエアを供給する散気部と、前記立ち上げ管の上部に接続された、前記スクラビングエアと共に前記立ち上げ管内を上昇する被処理液を側方に移送するための移送路と、を備えた、濾過及びエアリフト兼用装置を提供する。
上記の構成によれば、散気部から放出されるスクラビングエアにより、濾過膜ユニットに付着した異物が除去されるとともに、被処理液が立ち上げ管内を上昇した後に移送路を通じて移送される。従って、従来の水処理システムのように濾過膜ユニットとエアリフト装置を別々に配置した場合に比べて、少ない消費電力で被処理液を移送することができる。換言すれば、1つの装置で、被処理液の濾過と濾過膜ユニットの洗浄と被処理液の移送とを実現することができる。
前記立ち上げ管は、前記液溜まりの液面を超えて上方に延びており、前記散気部は、前記スクラビングエアにより前記立ち上げ管内の被処理液が前記液溜まりの液面よりも上方に持ち上がるように前記スクラビングエアを放出してもよい。この構成によれば、液溜まりの被処理液を当該液溜まりの液面よりも高い位置までポンプアップすることができる。
前記立ち上げ管には、持ち上げられた被処理液を前記液溜まりに戻すための開口が前記液溜まりの液面よりも上方に設けられており、上記の濾過及びエアリフト兼用装置は、前記開口を通過する被処理液の量を調整する調整手段をさらに備えてもよい。この構成によれば、移送路を通じて移送される被処理液の量を容易にコントロールすることができる。
前記散気部は、前記立ち上げ管内に配置されていてもよい。この構成によれば、散気部の下方にも液流が生じるため、散気部が被処理液の沈殿物中に埋没することを防止することができる。
例えば、前記濾過膜ユニットは、水平方向に互いに対向するように配列された、平面状の複数の濾過膜モジュールを含んでもよい。例えば、前記複数の濾過膜モジュールのそれぞれは、一対のヘッダに跨って延びる複数の中空糸膜を有してもよい。
また、本発明は、活性汚泥法により対象水を処理する水処理システムであって、嫌気槽、無酸素槽および好気槽を含む生物反応槽と、前記好気槽から流出する対象水と活性汚泥の混合液を蓄えて液溜まりを形成する膜分離槽と、を備え、前記膜分離槽には、上記の濾過及びエアリフト兼用装置が配置され、この濾過及びエアリフト兼用装置により、混合液が前記嫌気槽と前記無酸素槽の少なくとも一方に返送されるように構成された、水処理システムを提供する。この構成によれば、水処理システムの消費動力を低減することができる。
前記嫌気槽または前記無酸素槽は、前記膜分離槽に隣接しており、前記濾過及びエアリフト兼用装置は、少なくとも前記膜分離槽に隣接する嫌気槽または無酸素槽に混合液を返送してもよい。この構成によれば、混合液の返送に必要な距離を短くすることができる。
上記の水処理システムは、前記膜分離槽から前記嫌気槽および/または前記無酸素槽まで延びる還流路をさらに備え、前記膜分離槽は前記立ち上げ管および前記移送路を介して前記還流路と連通しており、前記嫌気槽および/または前記無酸素槽は前記還流路に直接連通していてもよい。この構成によれば、各槽のレイアウトを自由に設計することができる。
本発明によれば、1つの装置で、被処理液の濾過と濾過膜ユニットの洗浄と被処理液の移送とを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る水処理システムの平面図である。 図1のII−II線に沿った濾過装置の正面図である。 図2のIII−III線に沿った濾過装置の断面図である。 図1のIV−IV線に沿った濾過及びエアリフト兼用装置の断面図である。 図4のV−V線に沿った濾過及びエアリフト兼用装置の断面図である。 濾過及びエアリフト兼用装置の上部の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る水処理システム1を示す。この水処理システム1は、生活排水や下水などの対象水を膜分離活性汚泥法により処理するものである。本実施形態では、水処理システム1の略中央に嫌気槽22が配置され、この嫌気槽22の回りに時計回りの流れが形成されるように無酸素槽23、好気槽24、膜分離槽25および還流路26が配置されている。ただし、各槽のレイアウトは図1に示すものに限らず、適宜変更可能である。また、複数の水処理システム1を併設する場合は、それらの水処理システム1でいずれかの槽または還流路26が共有されていてもよい。
嫌気槽22、無酸素槽23および好気槽24は、活性汚泥中の微生物を働かせる一連の生物反応槽を構成する。水処理システム1の周縁から嫌気槽22までは、流水路11が無酸素槽23を上流側23Aと下流側23Bとに分断するように延びている。無酸素槽23の上流側23Aと下流側23Bとは流水路11の下方で連続している。また、嫌気槽22と無酸素槽24の間には、流水路11の下方に、嫌気槽22および無酸素槽23の下部同士が連通する隙間を形成する仕切り壁(図示せず)が設けられている。
嫌気槽22と流水路21とを隔てる隔壁には、嫌気槽22を流水路21と直接的に連通させる流通口11が設けられている。そして、図1中に矢印Aで示すように流水路21の上流端に対象水が供給されると、その対象水が流水路21を流れた後に流通口11から嫌気槽22に流入する。また、嫌気槽22と流水路21とを隔てる隔壁には、流通口11を通過する対象水の量を調整するゲート12が設けられている。
嫌気槽22では、当該嫌気槽22に流入した対象水が活性汚泥と混合して混合液となる。嫌気槽22は、活性汚泥中の微生物からリンを放出させるための槽である。混合液は、上述した仕切り壁により形成される隙間を通じて嫌気槽22から無酸素槽23に流入する。
無酸素槽23は、混合液から窒素を除去するための槽である。無酸素槽23と好気槽24とを隔てる隔壁には、その下部に無酸素槽23と好気槽24とを連通する開口が形成されている。無酸素槽23からは、その開口を通じて混合液が好気槽24に流入する。
好気槽24には、混合液に曝気を行う曝気装置3が設けられている。曝気装置3による曝気より、混合液が撹拌されるとともに、活性汚泥中の微生物に酸素が送られ、微生物による有機物の分解およびリンの吸収などが行われる。
好気槽24と膜分離槽25とを隔てる隔壁は、図2に示すように、好気槽24および膜分離槽25の下部同士が連通する隙間を形成している。好気槽24から膜分離槽25へはその隙間を通じて混合液が流入する。
膜分離槽25は、好気槽24から流出する混合液(本発明の被処理液に相当)を蓄えて液溜まり10を形成する。図1に示すように、膜分離槽25には、複数の濾過装置4と濾過及びエアリフト兼用装置5とが一列に並んで配置されている。これらの装置4,5により混合液が濾過される。
具体的に、濾過装置4ならびに濾過及びエアリフト兼用装置5のそれぞれは、図2および図4に示すように、液溜まり10中に浸されて、混合液から透過水(本発明の透過液に相当)を生成する濾過膜ユニット6を含んでいる。これらの濾過膜ユニット6で生成された透過水は、図1中に矢印Bで示すように集められて例えば図示しない貯水槽に貯められた後再利用されるか、又は放流される。
より詳しくは、各濾過膜ユニット6は、図2および図3に示すように、鉛直方向と平行な平面状の複数の濾過膜モジュール60を含む。これらの濾過膜モジュール60は、水平方向に互いに対向するように配列されている。各濾過膜モジュール60は、水平方向に延びる一対のヘッダ61と、これらのヘッダ61に跨って延びる複数の中空糸膜62(図3では中空糸膜62を一本一本作図せずに、簡略的に一枚のシートとして作図)とを有する。一対のヘッダ61の両端部同士は連結管63によって連結されており、中空糸膜62内に浸透した透過水は上側のヘッダ61に集められる。上側のヘッダ61は、後述するケーシング41または立ち上げ管51の外に配置された集水管65(図2では作図を省略)に接続されている。集水管65は、各濾過膜モジュール60の上側ヘッダ61から透過水を回収し、濾過膜ユニット6ごとに透過水をまとめて膜分離槽25外へ導く。
各濾過装置4は、濾過膜ユニット6の他に、濾過膜ユニット6を収容するケーシング41と、濾過膜ユニット6の下方に配置された散気部40とを含む。ケーシング41は、上下に延びる、平面視で長方形の筒状をなしている。本実施形態では、ケーシング41が散気部40の少し下まで延びており、散気部40がケーシング41内に配置されている。ただし、濾過膜ユニット6からケーシング41の下端までの長さが短く設定されていて、散気部40の一部または全部がケーシング41から露出していてもよい。
散気部40は、濾過膜モジュール60の配列方向と同方向に配列された複数の散気管42からなり、濾過膜ユニット6へスクラビングエアを供給する。各散気管42の一端はケーシング41を貫通して給気管43につながっている。給気管43には図略のブロアから空気が供給され、これにより散気部40から気泡状のスクラビングエアが放出される。放出されたスクラビングエアは、濾過膜モジュール60の間を通って上昇し、濾過膜モジュール60の表面に付着した異物を除去する。一方、ケーシング41内では混合液がスクラビングエアと共に上昇する。その結果、ケーシング41の下側開口には膜分離槽25の底に沿って混合液が周囲から流れ込み、ケーシング41の上側開口からは濾過後の濃縮された混合液が周囲に拡散される。
濾過及びエアリフト兼用装置5は、混合液を濾過する機能だけでなく、混合液を還流路26を通じて嫌気槽22および無酸素槽23へ返送する機能も有する。図1に示す、上述した嫌気槽22を中心とするレイアウトにより、嫌気槽22は膜分離槽25に隣接しており、無酸素槽23は嫌気槽22を挟んで膜分離槽25と反対側に位置している。還流路26は、膜分離槽25から嫌気槽22および無酸素槽23まで延びている。濾過及びエアリフト兼用装置5は、濾過後の濃縮された混合液を還流路26に送り込む。
還流路26と嫌気槽22および無酸素槽23とを隔てる隔壁には、還流路26から嫌気槽22および無酸素槽23へと混合液をオーバーフローにより送り込むための流通口13,15が設けられている。すなわち、嫌気槽22および無酸素槽23は還流路26に直接連通している。また、還流路26と嫌気槽22および無酸素槽23とを隔てる隔壁には、流通口13,15を通過する混合液の量を調整するゲート14,16が設けられている。これらのゲート14,16は、濾過後の混合液を嫌気槽22と無酸素槽23とにどのような比率で分配するかを決定する役割を果たす。当然ながら、ゲート14,16を操作することにより、嫌気槽22と無酸素槽23のどちらかに混合液を返送しないようにすることもできる。換言すれば、本実施形態の水処理システム1は、濾過及びエアリフト兼用装置5により混合液が嫌気槽22と無酸素槽23の少なくとも一方に返送され得るように構成されている。
濾過及びエアリフト兼用装置5は、具体的に、図4および図5に示すように、濾過膜ユニット6の他に、濾過膜ユニット6を収容する立ち上げ管51と、濾過膜ユニット6の下方に配置された散気部50とを含む。立ち上げ管51は、上端にフランジが設けられた以外は上述した濾過装置4のケーシング41と同様の構成の下側管52と、下側管52のフランジに締結されるフランジが下端に設けられた、下側管52を上方に延長するように延びる上側管53とを含む。すなわち、下側管52は散気部50の少し下まで延びており、散気部50が下側管52内に配置されている。ただし、濾過装置4と同様に、濾過膜ユニット6から下側管52の下端までの長さが短く設定されていて、散気部50の一部または全部が下側管52から露出していてもよい。一方、上側管53は、液溜まり10の液面L1を超えて上方に延びている。
また、立ち上げ管51の上部には、移送路54が接続されている。本実施形態では、移送路54が水平方向に延びる管によって構成されているが、移送路54は、上方に開口する溝状部材によって構成されていてもよい。
散気部50は、濾過膜モジュール60の配列方向と同方向に配列された複数の散気管55からなり、濾過膜ユニット6へスクラビングエアを供給する。各散気管55の一端は立ち上げ管51を貫通して給気管56につながっている。給気管56には図略のブロアから空気が供給され、これにより散気部50からスクラビングエアが放出される。放出されたスクラビングエアは、濾過膜モジュール60の間を通って上昇し、濾過膜モジュール60の表面に付着した異物を除去する。一方、立ち上げ管51内では混合液がスクラビングエアと共に上昇する。移送路54は、スクラビングエアと共に立ち上げ管51内を上昇する混合液を側方に移送するためのものである。
膜分離槽25は、立ち上げ管51および移送路54を介して還流路26と連通している。上述したように還流路26から嫌気槽22および無酸素槽23へと混合液をオーバーフローにより送り込むため、還流路26内の液面L2は、嫌気槽22および無酸素槽23内の液面よりも高くなる。また、嫌気槽22および無酸素槽23内の液面は膜分離槽25および好気槽24内の液面L1と同じ高さである。すなわち、還流路26内の液面L2は、膜分離槽25内の液面L1よりも高い。この液面差による混合液の逆流を抑制するために、移送路54は、液溜まり10の液面L1よりも上方に位置している。
濾過膜モジュール60の表面に付着した異物を除去するには、散気部50から大量のスクラビングエアを放出する必要がある。このスクラビングエアの量は、従来のエアリフト装置における気泡放出量と比べてはるかに多い。この散気部50から放出される大量のスクラビングエアにより、立ち上げ管51内の混合液が液溜まり10の液面L1よりも上方である還流路26内の液面L2まで持ち上げられる。これは、立ち上げ管51内の混合液がスクラビングエアを含む分だけ、立ち上げ管51外の混合液より比重(密度)が小さくなるためである。
さらに、本実施形態では、嫌気槽22および無酸素槽23へ返送される混合液の量を調整するための構成が採用されている。具体的には、立ち上げ管51における移送路54と連続した壁面を構成する両側壁に、持ち上げられた混合液を液溜まり10に戻すための開口57が液溜まり10の液面L1よりも上方に設けられている。さらに、立ち上げ管51の両側壁には、開口57を開閉するゲート機構7が設けられている。
図例では、開口57が還流路26内の液面L2によって横切られる位置に設けられているが、開口57は液溜まり10の液面L1よりも上方であればどのような位置に設けられていてもよい。例えば、開口57は、液面L1と液面L2の間に設けられていてもよい。
ゲート機構7は、開口57を通過する混合液の量を調整するものであり、本発明の調整手段に相当する。図6に示すように、各ゲート機構7は、立ち上げ管51の側壁に固定されたブロック72と、ブロック72を上下に貫通する、上端にハンドルが設けられたネジ軸71と、ネジ軸71の下端に接合された、立ち上げ管51の側壁に沿って上下動する可動板73とを含む。可動板73には流通口74が設けられており、可動板73の流通口74と開口57の重なり代により開口57を通過する混合液の量が決定される。
以上説明したように、本実施形態の水処理システム1における濾過及びエアリフト兼用装置5では、散気部50から放出されるスクラビングエアにより、濾過膜ユニット6に付着した異物が除去されるとともに、混合液が立ち上げ管51内を上昇した後に移送路54を通じて移送される。従って、従来の水処理システムのように濾過膜ユニットとエアリフト装置を別々に配置した場合に比べて、少ない消費電力で混合液を移送することができる。換言すれば、1つの装置で、混合液の濾過と濾過膜ユニット6の洗浄と混合液の移送とを実現することができる。そして、このような濾過及びエアリフト兼用装置5を用いることにより、水処理システム1の消費動力を低減することができる。
また、立ち上げ管51内の混合液が液溜まり10の液面L1よりも上方に持ち上がるように散気部50からスクラビングエアが放出されることにより、液溜まり10の混合液を液面L1よりも高い位置までポンプアップすることができる。
また、本実施形態では散気部50が立ち上げ管51内に配置されているので、散気部50の下方にも液流が生じる。そのため、散気部50が混合液の沈殿物中に埋没することを防止することができる。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前記実施形態では混合液が嫌気槽22および無酸素槽23の双方に返送され得るように水処理システム1が構成されていたが、水処理システム1は嫌気槽22と無酸素槽23のどちらか一方のみに混合液が返送されるように構成されていてもよい。また、嫌気槽22と無酸素槽23の位置は入れ替わっていてもよい。例えば、無酸素槽23が膜分離槽25に隣接する場合、還流路26は膜分離槽25から無酸素槽23だけに延びていてもよい。
あるいは、還流路26を通じて混合液を返送する場合は、膜分離槽25に好気槽24のみが隣接していてもよい。ただし、膜分離槽25に嫌気槽22と無酸素槽23のどちらかが隣接しており、少なくともその隣接する方の槽に濾過及びエアリフト兼用装置5により混合液が返送される構成であれば、混合液の返送に必要な距離を短くすることができる。
また、水処理システム1において、還流路26は必ずしも必要ではない。例えば、混合液を嫌気槽22のみに返送する場合は、濾過及びエアリフト兼用装置5の移送路54を嫌気槽22に直接連通させてもよい。ただし、還流路26を設ければ、各槽のレイアウトを自由に設計することができる。
また、濾過及びエアリフト兼用装置5の立ち上げ管51は、必ずしも液溜まり10の液面L1を超えて上方に延びている必要はなく、立ち上げ管51の上部が液溜まり10の液面L1よりも下方に位置しており、移送路54の上面が液面L1を下から上に斜めに横切るように、移送路54が下流に向かって斜めに延びたり拡大したりしていてもよい。
さらに、立ち上げ管51には必ずしも開口57が設けられている必要はない。例えば、還流路26内の液面L2が上昇すれば、濾過及びエアリフト兼用装置5による混合液の伝送能力も減少する。そのため、ゲート14,16の操作により、嫌気槽22および無酸素槽23に返送される混合液の量を調整することも可能である。ただし、立ち上げ管51に開口57およびゲート機構が設けられていれば、嫌気槽22および無酸素槽23に返送される混合液の量(すなわち、移送路54を通じて移送される混合液の量)を容易にコントロールすることができる。特に、本実施形態のように、開口57が液溜まり10の液面L1よりも上方に設けられていれば、混合液が開口57を通じて立ち上げ管51の外側から内側に流れ込むことを防止することができる。
また、本発明の濾過及びエアリフト兼用装置は、水処理システムに限らず、種々の用途に用いることができる。
1 水処理システム
10 液溜まり
22 嫌気槽
23 無酸素槽
24 好気槽
25 膜分離槽
5 濾過及びエアリフト兼用装置
50 散気部
51 立ち上げ管
54 移送路
57 開口
6 濾過膜ユニット
60 濾過膜モジュール
61 ヘッダ
62 中空糸膜
7 ゲート機構(調整手段)

Claims (7)

  1. 被処理液の液溜まり中に浸されて、前記被処理液から透過液を生成する濾過膜ユニットと、
    前記濾過膜ユニットを収容する、前記液溜まりの液面を超えて上方に延びる立ち上げ管と、
    前記濾過膜ユニットの下方に配置され、前記濾過膜ユニットへスクラビングエアを供給する散気部と、
    前記立ち上げ管の上部に接続された、前記スクラビングエアと共に前記立ち上げ管内を上昇する被処理液を側方に移送するための移送路と、を備え、
    前記散気部は、前記スクラビングエアにより前記立ち上げ管内の被処理液が前記液溜まりの液面よりも上方に持ち上がるように前記スクラビングエアを放出し、
    前記立ち上げ管には、持ち上げられた被処理液を前記液溜まりに戻すための開口が前記液溜まりの液面よりも上方に設けられており、
    前記開口を通過する被処理液の量を調整する調整手段をさらに備える、濾過及びエアリフト兼用装置。
  2. 前記散気部は、前記立ち上げ管内に配置されている、請求項に記載の濾過及びエアリフト兼用装置。
  3. 前記濾過膜ユニットは、水平方向に互いに対向するように配列された、平面状の複数の濾過膜モジュールを含む、請求項1または2に記載の濾過及びエアリフト兼用装置。
  4. 前記複数の濾過膜モジュールのそれぞれは、一対のヘッダに跨って延びる複数の中空糸膜を有する、請求項に記載の濾過及びエアリフト兼用装置。
  5. 活性汚泥法により対象水を処理する水処理システムであって、
    嫌気槽、無酸素槽および好気槽を含む生物反応槽と、
    前記好気槽から流出する対象水と活性汚泥の混合液を蓄えて液溜まりを形成する膜分離槽と、を備え、
    前記膜分離槽には、請求項1〜の何れか一項に記載の濾過及びエアリフト兼用装置が配置され、この濾過及びエアリフト兼用装置により、混合液が前記嫌気槽と前記無酸素槽の少なくとも一方に返送されるように構成された、水処理システム。
  6. 前記嫌気槽または前記無酸素槽は、前記膜分離槽に隣接しており、
    前記濾過及びエアリフト兼用装置は、少なくとも前記膜分離槽に隣接する嫌気槽または無酸素槽に混合液を返送する、請求項に記載の水処理システム。
  7. 前記膜分離槽から前記嫌気槽および/または前記無酸素槽まで延びる還流路をさらに備え、
    前記膜分離槽は前記立ち上げ管および前記移送路を介して前記還流路と連通しており、
    前記嫌気槽および/または前記無酸素槽は前記還流路に直接連通している、請求項またはに記載の水処理システム。
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