JP6624926B2 - 有機性排水処理装置および有機性排水処理方法 - Google Patents

有機性排水処理装置および有機性排水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機性排水を活性汚泥中で処理するための有機性排水処理装置および有機性排水処理方法に関する。
従来、この種の有機性排水処理装置としては、例えば図10に示すように、嫌気性微生物により被処理水を脱窒する無酸素槽101と、無酸素槽101から流入する被処理水に含まれるアンモニアを好気性微生物で硝化する好気槽102と、好気槽102で硝化された被処理水の一部を無酸素槽101に返送するエアリフトポンプ103とを有する汚水処理設備104がある。
好気槽102は隔壁105を介して無酸素槽101の下流側に設置されている。好気槽102内は、分離壁106によって、第1領域107と第2領域108とに分けられている。第1領域107には散気装置109が設置されている。また、第2領域108には、被処理水を固液分離する膜分離装置110が設置されている。尚、膜分離装置110は下部に散気装置111を有している。また、エアリフトポンプ103は第2領域108の下流側に設置されている。
これによると、被処理水は、無酸素槽101にて嫌気性処理された後、好気槽102の第1領域107にて好気性処理され、第2領域108にて、膜分離装置110により固液分離される。また、第2領域108の被処理水の一部はエアリフトポンプ103によって無酸素槽101に返送され、これにより、被処理水は、無酸素槽101から好気槽102の第1領域107を経て第2領域108を流れた後、第2領域108から無酸素槽101に循環して流れながら、処理される。
また、膜分離装置110の散気装置111から散気を行うことにより、膜分離装置110の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
尚、上記のような汚水処理設備は例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第5260417号
しかしながら上記の従来形式では、被処理水を循環させるための動力発生手段としてエアリフトポンプ103を設けているため、汚水処理設備104が大型化するとともにコストが増大するといった問題がある。
本発明は、小型化およびコスト低減を図ることができる有機性排水処理装置および有機性排水処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られ、
膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
膜分離区域と第1好気区域および膜分離区域と第2好気区域はそれぞれ下部で連通しており、
第1および第2無酸素区域と第1好気区域は連通し、
第1および第2無酸素区域と第2好気区域は連通し、
膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
第1無酸素区域を通過した活性汚泥の一部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の一部が第1好気区域に流れ込み、
第1無酸素区域を通過した活性汚泥の残部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の残部が第2好気区域に流れ込み、
第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、第1無酸素区域を通過した活性汚泥の一部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の一部が第1好気区域に流れ込み、第1無酸素区域を通過した活性汚泥の残部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の残部が第2好気区域に流れ込み、第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込んで上向流となり、槽内で活性汚泥が循環する。
また、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、膜分離装置の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を上記のように循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本第2発明における有機性排水処理装置は、膜分離装置は、散気装置の上方に、縦姿勢で所定間隔を設けて配列された複数の平膜エレメントを有し、
第1および第2無酸素区域は、活性汚泥が膜分離区域から平膜エレメントの配列方向に直交する方向へ分岐して流れ込むように配置され、
第1および第2好気区域は、活性汚泥が平膜エレメントの配列方向に沿って膜分離区域へ流れ込むように配置されているものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、活性汚泥が、平膜エレメント間を、上向流として下方から上方に向って流れる。平膜エレメント間を通過した上向流は、膜分離区域から平膜エレメントの配列方向に直交する方向へ分岐して、第1および第2無酸素区域に流れ込む。また、第1および第2無酸素区域を通過した活性汚泥は、第1および第2好気区域から平膜エレメントの配列方向に沿って膜分離区域へ流れ込む。
このように、活性汚泥が膜分離区域から第1および第2無酸素区域に流れ込む方向と、活性汚泥が第1および第2好気区域から膜分離区域へ流れ込む方向とが異なっているため、上向流が平膜エレメント間を均等に流れる。これにより、汚泥が平膜エレメントの一部分に局所的に偏って付着するのを防止することができる。
本第3発明における有機性排水処理装置は、有機性排水を第1および第2無酸素区域に供給する原水供給経路が接続されているものである。
これによると、有機性排水を原水供給経路から第1および第2無酸素区域に供給することにより、処理槽内の有機性排水の量を所定量に保つことができる。
本第4発明における有機性排水処理装置は、有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と好気区域とに仕切られ、
膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
膜分離区域と好気区域は下部で連通しており、
第1および第2無酸素区域と好気区域は連通しており、
膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
第1無酸素区域を通過した活性汚泥と第2無酸素区域を通過した活性汚泥が好気区域に流れ込み、
好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、第1無酸素区域を通過した活性汚泥と第2無酸素区域を通過した活性汚泥が好気区域に流れ込み、好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込んで上向流となり、槽内で活性汚泥が循環する。
また、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、膜分離装置の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を上記のように循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本第5発明における有機性排水処理装置は、有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られ、
膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
膜分離区域と第1好気区域および膜分離区域と第2好気区域はそれぞれ下部で連通しており、
第1無酸素区域と第1好気区域および第2無酸素区域と第2好気区域はそれぞれ連通しており、
膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
第1無酸素区域を通過した活性汚泥が第1好気区域に流れ込み、
第2無酸素区域を通過した活性汚泥が第2好気区域に流れ込み、
第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、第1無酸素区域を通過した活性汚泥が第1好気区域に流れ込み、第2無酸素区域を通過した活性汚泥が第2好気区域に流れ込み、第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込んで上向流となり、槽内で活性汚泥が循環する。
また、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、膜分離装置の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を上記のように循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本第6発明における有機性排水処理装置は、膜分離装置は、散気装置の上方に、縦姿勢で所定間隔を設けて配列された複数の平膜エレメントを有しているものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、活性汚泥が、平膜エレメント間を、上向流として下方から上方に向って流れる。これにより、平膜エレメントの膜面に付着した汚泥を除去することができる。
本第7発明は、処理槽内が膜分離区域と第1および第2無酸素区域と好気区域とに仕切られており、膜分離区域と第1および第2無酸素区域とがそれぞれ上部で連通し、膜分離区域と好気区域とが下部で連通している処理装置を用いて、有機性排水を活性汚泥中で処理する有機性排水処理方法であって、
膜分離区域に配置された浸漬型の膜分離装置から処理水を取り出すとともに、
膜分離装置の下部に備えられた散気装置からの散気により膜分離装置内に生じる上向流によって、活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐して流れ、
一方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第1無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第1無酸素区域を通過して好気区域に供給され、
他方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第2無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第2無酸素区域を通過して好気区域に供給され、
好気区域で合流した一方の処理経路からの活性汚泥と他方の処理経路からの活性汚泥とが好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されて処理槽内を循環するものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、膜分離区域の活性汚泥が下方から上方に流れて上向流が発生し、槽内で活性汚泥が循環するとともに、膜分離装置の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用しているため、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本第8発明における有機性排水処理方法は、好気区域は第1好気区域と第2好気区域に分離され、
膜分離区域と第1および第2好気区域とがそれぞれ下部で連通しており、
一方の処理経路を流れる活性汚泥は、第1無酸素区域を通過する際に第1分岐経路と第2分岐経路に分岐して第1好気区域と第2好気区域に供給され、
他方の処理経路を流れる活性汚泥は、第2無酸素区域を通過する際に第3分岐経路と第4分岐経路に分岐して第1好気区域と第2好気区域に供給され、
第1分岐経路からの活性汚泥と第3分岐経路からの活性汚泥と第1好気区域で合流して第1好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されるとともに、第2分岐経路からの活性汚泥と第4分岐経路からの活性汚泥と第2好気区域で合流して第2好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されるものである。
本第9発明は、処理槽内が膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られており、膜分離区域と第1および第2無酸素区域とがそれぞれ上部で連通し、膜分離区域と第1および第2好気区域とがそれぞれ下部で連通している処理装置を用いて、有機性排水を活性汚泥中で処理する有機性排水処理方法であって、
膜分離区域に配置された浸漬型の膜分離装置から処理水を取り出すとともに、
膜分離装置の下部に備えられた散気装置からの散気により膜分離装置内に生じる上向流によって、活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐して流
一方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第1無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第1無酸素区域から第1好気区域に流れ、第1好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入され、
他方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第2無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第2無酸素区域から第2好気区域に流れ、第2好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入され、
一方の処理経路から導入された活性汚泥と他方の処理経路から導入された活性汚泥と、膜分離区域で合流、散気装置からの散気により膜分離装置内を上向流で通過して処理槽内を循環するものである。
これによると、膜分離装置の散気装置で散気を行うことにより、膜分離区域の活性汚泥が下方から上方に流れて上向流が発生し、槽内で活性汚泥が循環するとともに、膜分離装置の膜面に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用しているため、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本第10発明における有機性排水処理方法は、膜分離装置内を上向流で通過した活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐する方向を分岐方向とし、
第1好気区域の活性汚泥が膜分離区域に導入される方向を第1導入方向とし、
第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に導入される方向を第2導入方向とすると、
分岐方向と第1導入方向とを直交させるとともに分岐方向と第2導入方向とを直交させ、
第1導入方向と第2導入方向とを互いに近付く方向にしたものである。
これによると、散気装置により膜分離区域に発生する上向流が平膜エレメント間を均等に流れるため、汚泥が平膜エレメントの一部分に局所的に偏って付着するのを防止することができる。
本第11発明における有機性排水処理方法は、有機性排水を一方および他方の処理経路に供給するものである。
以上のように本発明によると、膜分離装置の散気装置は、槽内で活性汚泥を循環させるための動力発生手段と、膜分離装置の膜面洗浄手段とを兼用しているため、エアリフトポンプや水中ポンプ等の活性汚泥を循環させるための動力発生手段を別途設置する必要は無く、有機性排水処理装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように活性汚泥は処理槽内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽内での活性汚泥の完全混合が促進され、有機性排水処理装置の生物処理効率を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 同、有機性排水処理装置の処理槽内の被処理水が流れる経路を示す概略平面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、有機性排水処理装置の一部を切り欠いた斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 本発明の第3の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 本発明の第4の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 本発明の第5の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 本発明の第6の実施の形態における有機性排水処理装置の概略平面図である。 従来の有機性排水処理装置の概略平面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1〜図4に示すように、1は例えば下水等の有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置である。処理装置1は処理槽2を有し、処理槽2内は、第1〜第4仕切壁3〜6(仕切部材の一例)によって、膜分離槽11(膜分離区域の一例)と第1および第2無酸素槽12,13(無酸素区域の一例)と第1および第2好気槽14,15(好気区域の一例)とに仕切られている。
膜分離槽11は処理槽2の中央に形成され、第1および第2無酸素槽12,13と第1および第2好気槽14,15とは膜分離槽11の周囲を取り囲むように形成されている。第1および第2無酸素槽12,13には攪拌機(図示省略)が設けられている。また、第1および第2好気槽14,15には、活性汚泥を含んだ被処理水8に酸素を供給するための散気装置17が設けられている。
第1仕切壁3は膜分離槽11と第1無酸素槽12との間を仕切る壁であり、第2仕切壁4は膜分離槽11と第2無酸素槽13との間を仕切る壁である。第1および第2仕切壁3,4の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8(活性汚泥)の水面8aよりも僅かに下方に没している。これにより、膜分離槽11と第1無酸素槽12とは上部で連通し、膜分離槽11と第2無酸素槽13とは上部で連通している。
第3仕切壁5は、膜分離槽11と第1好気槽14との間、第1無酸素槽12と第1好気槽14との間、および第2無酸素槽13と第1好気槽14との間を仕切る壁である。また、第4仕切壁6は、膜分離槽11と第2好気槽15との間、第1無酸素槽12と第2好気槽15との間、および第2無酸素槽13と第2好気槽15との間を仕切る壁である。尚、第3および第4仕切壁5,6の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも上方へ突出している。
膜分離槽11内には、被処理水8に浸漬された膜分離装置27が配置されている。膜分離装置27は、膜充填部28と、膜充填部28の下方に形成された散気部29と、膜充填部28内に充填された複数の平膜エレメント30と、散気部29に設けられた散気装置31とを有している。
図3に示すように、膜充填部28と散気部29とは上下方向において連通している。また、膜充填部28の上端は開口している。
平膜エレメント30は、平板状の濾板33と、濾板33の両面に装着された濾過膜34とを有しており、散気装置31の上方に、縦姿勢で所定間隔をあけて配列されている。尚、各平膜エレメント30の濾過膜34を透過した処理水36(透過水)は、集水管35に集められて、処理槽2の外部へ取り出される。
図3,図4に示すように、第3仕切壁5の下部には3つの開口部19〜21が形成され、第4仕切壁6の下部にも3つの開口部22〜24が形成されている。これにより、第1無酸素槽12の下部と第1好気槽14の下部とが開口部19を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第1好気槽14の下部とが開口部20を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第1好気槽14の下部とが開口部21を介して連通する。
また、第1無酸素槽12の下部と第2好気槽15の下部とが開口部22を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第2好気槽15の下部とが開口部23を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第2好気槽15の下部とが開口部24を介して連通する。
第1好気槽14と第2好気槽15とは、膜分離槽11を挟んで、平膜エレメント30の配列方向Aにおいて対向している。また、第1無酸素槽12と第2無酸素槽13とは、膜分離槽11を挟んで、上記配列方向Aと直交する方向Bにおいて対向している。尚、第1無酸素槽12と第2無酸素槽13とは、上記配列方向Aにおいて、第1好気槽14と第2好気槽15との間に設けられている。
図2に示すように、被処理水8は、一方および他方の処理経路37,38に分岐して流れ、処理槽2内を循環する。一方の処理経路37は、膜分離槽11から第1仕切壁3の上方を越えて第1無酸素槽12に達し、第1無酸素槽12の上部から下部に至り、第1無酸素槽12の下部で第1分岐経路37aと第2分岐経路37bとに分岐し、第1分岐経路37aが開口部19を通って第1好気槽14に至り、第2分岐経路37bが開口部22を通って第2好気槽15に至る。
他方の処理経路38は、膜分離槽11から第2仕切壁4の上方を越えて第2無酸素槽13に達し、第2無酸素槽13の上部から下部に至り、第2無酸素槽13の下部で第3分岐経路38aと第4分岐経路38bとに分岐し、第3分岐経路38aが開口部20を通って第1好気槽14に至り、第4分岐経路38bが開口部23を通って第2好気槽15に至る。
第1分岐経路37aと第3分岐経路38aとは、第1好気槽14において統合され、開口部21を通って膜分離槽11内の散気部29に達している。また、第2分岐経路37bと第4分岐経路38bとは、第2好気槽15において統合され、開口部24を通って膜分離槽11の散気部29に達している。
被処理水8(有機性排水)を第1および第2無酸素槽12,13に供給する原水供給経路40が処理槽2に接続されている。
上記処理装置1を用いた有機性排水処理方法を以下に説明する。
第1および第2好気槽14,15の散気装置17により散気を行い、膜分離装置27の各平膜エレメント30の濾過膜34を透過した処理水36を、集水管35に集めて、処理槽2の外部へ取り出して、被処理水8を固液分離する。
この際、膜分離装置27の散気装置31により散気を行うことで、散気装置31から多数の気泡42が放出されて上昇することによるエアリフト効果により、膜分離槽11内に上向流43が発生する。上向流43は、活性汚泥を含んだ被処理水8の流れであり、膜分離装置27の平膜エレメント30間を下方から上方へ通過し、膜分離槽11の上端部において一方および他方の処理経路37,38に分岐して、第1および第2無酸素槽12,13の上部に流れ込む。
第1および第2無酸素槽12,13において、被処理水8は無酸素状態を好む微生物(脱窒菌)によって脱窒処理される。
第1無酸素槽12を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は第1分岐経路37aと第2分岐経路37bとに分岐して流れ、被処理水8の一部が開口部19を通って第1好気槽14の下部に流れ込み、被処理水8の残部が開口部22を通って第2好気槽15の下部に流れ込む。
また、第2無酸素槽13を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は第3分岐経路38aと第4分岐経路38bとに分岐して流れ、被処理水8の一部が開口部20を通って第1好気槽14の下部に流れ込み、被処理水8の残部が開口部23を通って第2好気槽15の下部に流れ込む。
第1および第2好気槽14,15において、散気装置17で散気を行うことにより、被処理水8は微生物(硝化菌)によって硝化処理される。
第1無酸素槽12から第1分岐経路37aを流れて第1好気槽14に流入した被処理水8と第2無酸素槽13から第3分岐経路38aを流れて第1好気槽14に流入した被処理水8とが合流して、第1好気槽14の下部から開口部21を通って膜分離槽11内の散気部29に導入される。
また、第1無酸素槽12から第2分岐経路37bを流れて第2好気槽15に流入した被処理水8と第2無酸素槽13から第4分岐経路38bを流れて第2好気槽15に流入した被処理水8とが合流して、第2好気槽15の下部から開口部24を通って膜分離槽11内の散気部29に導入される。
このようにして散気部29に導入された被処理水8は、散気装置31の散気により、上向流43となって一方および他方の処理経路37,38を流れ、処理槽2内を循環する。
また、上記のように膜分離装置27の散気装置31から多数の気泡42を放出して、膜分離槽11内に上向流43を発生させることにより、平膜エレメント30の濾過膜34に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置27の散気装置31は、処理槽2内で被処理水8を上記のように循環させるための動力発生手段と、平膜エレメント30の濾過膜34の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の被処理水8を循環させるための専用の動力発生手段を別途設置する必要は無く、処理装置1の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように被処理水8(活性汚泥)は処理槽2内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽2内での被処理水8の完全混合が促進され、処理装置1の生物処理効率を高めることができる。
また、図1に示すように、第1および第2無酸素槽12,13は、被処理水8が膜分離槽11の上端部から平膜エレメント30の配列方向Aに直交する方向Bへ分岐して流れ込むように配置されている。さらに、第1および第2好気槽14,15は、被処理水8が上記配列方向Aに沿って膜分離槽11へ流れ込むように配置されている。
これにより、図2に示すように、上向流43が一方および他方の処理経路37,38に分岐する方向を分岐方向Dとし、第1好気槽14の被処理水8が膜分離槽11に導入される方向を第1導入方向D1とし、第2好気槽15の被処理水8が膜分離槽11に導入される方向を第2導入方向D2とすると、分岐方向Dと第1導入方向D1とが直交するとともに分岐方向Dと第2導入方向D2とが直交し、第1導入方向D1と第2導入方向D2とが互いに近付く方向になる。
このように、被処理水8が膜分離槽11から第1および第2無酸素槽12,13に流れ込む方向(分岐方向D)と、被処理水8が第1および第2好気槽14,15から膜分離槽11へ流れ込む方向(第1および第2導入方向D1,D2)とが異なっているため、上向流43が平膜エレメント30間を均等に流れる。これにより、汚泥が平膜エレメント30の濾過膜34の一部分に局所的に偏って付着するのを防止することができる。
また、被処理水8(有機性排水)を原水供給経路40から第1および第2無酸素槽12,13に供給することにより、処理槽2内の被処理水8の量を所定量に保つことができる。
以下に、他の実施の形態を説明する。尚、同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図5に示すように、第1好気槽14と第2好気槽15とが、平膜エレメント30の配列方向Aと直交する方向Bにおいて、第1無酸素槽12と第2無酸素槽13との間に設けられている。
処理槽2内は、第1〜第8仕切壁51〜58(仕切部材の一例)によって、膜分離槽11と第1および第2無酸素槽12,13と第1および第2好気槽14,15とに仕切られている。
第1仕切壁51は膜分離槽11と第1無酸素槽12との間を仕切る壁であり、第2仕切壁52は膜分離槽11と第2無酸素槽13との間を仕切る壁である。第1および第2仕切壁51,52の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも僅かに下方に没している。これにより、膜分離槽11と第1無酸素槽12とは上部で連通し、膜分離槽11と第2無酸素槽13とは上部で連通している。
第3〜第5仕切壁53〜55はそれぞれ、第1無酸素槽12と第1好気槽14との間、第2無酸素槽13と第1好気槽14との間、および膜分離槽11と第1好気槽14との間を仕切る壁である。
第6〜第8仕切壁56〜58はそれぞれ、第1無酸素槽12と第2好気槽15との間、第2無酸素槽13と第2好気槽15との間、および膜分離槽11と第2好気槽15との間を仕切る壁である。
尚、第3〜第8仕切壁53〜58の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも上方へ突出している。
また、開口部19〜24はそれぞれ第3〜第8仕切壁53〜58の下部に形成されており、第1無酸素槽12の下部と第1好気槽14の下部とが開口部19を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第1好気槽14の下部とが開口部20を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第1好気槽14の下部とが開口部21を介して連通する。
また、第1無酸素槽12の下部と第2好気槽15の下部とが開口部22を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第2好気槽15の下部とが開口部23を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第2好気槽15の下部とが開口部24を介して連通する。
これによると、上記第1の実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図6に示すように、処理槽2内は、第1〜第8仕切壁51〜58(仕切部材の一例)によって、膜分離槽11と第1および第2無酸素槽12,13と第1および第2好気槽14,15とに仕切られている。
第1無酸素槽12と第2無酸素槽13とは、膜分離槽11を挟んで、平膜エレメント30の配列方向Aにおいて対向している。また、第1好気槽14と第2好気槽15とは、膜分離槽11を挟んで、上記配列方向Aと直交する方向Bにおいて対向している。尚、第1好気槽14と第2好気槽15とは、上記配列方向Aにおいて、第1無酸素槽12と第2無酸素槽13との間に設けられている。
第1仕切壁51は膜分離槽11と第1無酸素槽12との間を仕切る壁であり、第2仕切壁52は膜分離槽11と第2無酸素槽13との間を仕切る壁である。第1および第2仕切壁51,52の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも僅かに下方に没している。これにより、膜分離槽11と第1無酸素槽12とは上部で連通し、膜分離槽11と第2無酸素槽13とは上部で連通している。
第3〜第5仕切壁53〜55はそれぞれ、第1無酸素槽12と第1好気槽14との間、第2無酸素槽13と第1好気槽14との間、および膜分離槽11と第1好気槽14との間を仕切る壁である。
第6〜第8仕切壁56〜58はそれぞれ、第1無酸素槽12と第2好気槽15との間、および第2無酸素槽13と第2好気槽15との間、膜分離槽11と第2好気槽15との間を仕切る壁である。
尚、第3〜第8仕切壁53〜58の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも上方へ突出している。
また、開口部19〜24はそれぞれ第3〜第8仕切壁53〜58の下部に形成されており、第1無酸素槽12の下部と第1好気槽14の下部とが開口部19を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第1好気槽14の下部とが開口部20を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第1好気槽14の下部とが開口部21を介して連通する。
また、第1無酸素槽12の下部と第2好気槽15の下部とが開口部22を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と第2好気槽15の下部とが開口部23を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第2好気槽15の下部とが開口部24を介して連通する。
これによると、上記第1の実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図7に示すように、第1無酸素槽12と第2無酸素槽13とが、平膜エレメント30の配列方向Aと直交する方向Bにおいて、第1好気槽14と第2好気槽15との間に設けられている。
これによると、上記第1の実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、図8に示すように、処理槽2内は、第1〜第5仕切壁51〜55によって、膜分離槽11と第1および第2無酸素槽12,13と好気槽14とに仕切られている。
第1仕切壁51は膜分離槽11と第1無酸素槽12との間を仕切る壁であり、第2仕切壁52は膜分離槽11と第2無酸素槽13との間を仕切る壁である。第1および第2仕切壁51,52の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも僅かに下方に没している。これにより、膜分離槽11と第1無酸素槽12とは上部で連通し、膜分離槽11と第2無酸素槽13とは上部で連通している。
第3〜第5仕切壁53〜55はそれぞれ、第1無酸素槽12と好気槽14との間、第2無酸素槽13と好気槽14との間、および膜分離槽11と好気槽14との間を仕切る壁である。
尚、第3〜第5仕切壁53〜55の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも上方へ突出している。
また、開口部19〜21はそれぞれ第3〜第5仕切壁53〜55の下部に形成されており、第1無酸素槽12の下部と好気槽14の下部とが開口部19を介して連通し、第2無酸素槽13の下部と好気槽14の下部とが開口部20を介して連通し、膜分離槽11内の下部に備えられた散気部29と好気槽14の下部とが開口部21を介して連通する。
第1無酸素槽12と第2無酸素槽13とは平膜エレメント30の配列方向Aと直交する方向Bにおいて対向しており、膜分離槽11と好気槽14とは第1無酸素槽12と第2無酸素槽13との間に設けられている。
被処理水8は、一方および他方の処理経路37,38に分岐して流れ、処理槽2内を循環する。一方の処理経路37は、膜分離槽11から第1仕切壁51の上方を越えて第1無酸素槽12に達し、第1無酸素槽12の上部から下部に至り、開口部19を通って好気槽14に至る。
また、他方の処理経路38は、膜分離槽11から第2仕切壁52の上方を越えて第2無酸素槽13に達し、第2無酸素槽13の上部から下部に至り、開口部20を通って好気槽14に至る。
一方の処理経路37と他方の処理経路38とは、好気槽14内で統合され、開口部21を通って膜分離槽11内の散気部29に達している。
上記処理装置1を用いた有機性排水処理方法を以下に説明する。
好気槽14の散気装置17により散気を行い、膜分離装置27の各平膜エレメント30の濾過膜34を透過した処理水36を、集水管35に集めて、処理槽2の外部へ取り出して、被処理水8を固液分離する。
この際、膜分離装置27の散気装置31により散気を行うことで、散気装置31から多数の気泡42が放出されて上昇することによるエアリフト効果により、膜分離槽11内に上向流43が発生する。上向流43は、活性汚泥を含んだ被処理水8の流れであり、膜分離装置27の平膜エレメント30間を下方から上方へ通過し、膜分離槽11の上端部において一方および他方の処理経路37,38に分岐して、第1および第2無酸素槽12,13の上部に流れ込む。
第1および第2無酸素槽12,13において、被処理水8は無酸素状態を好む微生物(脱窒菌)によって脱窒処理される。
第1無酸素槽12を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は開口部19を通って好気槽14の下部に流れ込み、第2無酸素槽13を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は開口部20を通って好気槽14の下部に流れ込む。
好気槽14において、散気装置17で散気を行うことにより、被処理水8は微生物(硝化菌)によって硝化処理される。
第1無酸素槽12から一方の処理経路37を流れて好気槽14に流入した被処理水8と第2無酸素槽13から他方の処理経路38を流れて好気槽14に流入した被処理水8とが合流して、好気槽14の下部から開口部21を通って膜分離槽11内の散気部29に導入される。
このようにして散気部29に導入された被処理水8は、散気装置31の散気により、上向流43となって一方および他方の処理経路37,38を流れ、処理槽2内を循環する。
また、上記のように膜分離装置27の散気装置31から多数の気泡42を放出して、膜分離槽11内に上向流43を発生させることにより、平膜エレメント30の濾過膜34に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置27の散気装置31は、処理槽2内で被処理水8を上記のように循環させるための動力発生手段と、平膜エレメント30の濾過膜34の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の被処理水8を循環させるための専用の動力発生手段を別途設置する必要は無く、処理装置1の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように被処理水8(活性汚泥)は処理槽2内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽2内での被処理水8の完全混合が促進され、処理装置1の生物処理効率を高めることができる。
また、被処理水8を原水供給経路40から第1および第2無酸素槽12,13に供給することにより、処理槽2内の被処理水8の量を所定量に保つことができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態では、図9に示すように、処理槽2内は、第1〜第6仕切壁71〜76(仕切部材の一例)によって、膜分離槽11と第1および第2無酸素槽12,13と第1および第2好気槽14,15とに仕切られている。
膜分離槽11は処理槽2の中央に形成され、第1および第2無酸素槽12,13と第1および第2好気槽14,15とは膜分離槽11の周囲を取り囲むように形成されている。
第1仕切壁71は膜分離槽11と第1無酸素槽12との間を仕切る壁であり、第2仕切壁72は膜分離槽11と第2無酸素槽13との間を仕切る壁である。第1および第2仕切壁71,72の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも僅かに下方に没している。これにより、膜分離槽11と第1無酸素槽12とは上部で連通し、膜分離槽11と第2無酸素槽13とは上部で連通している。
第3仕切壁73は第1無酸素槽12と第1好気槽14との間を仕切る壁であり、第4仕切壁74は膜分離槽11と第1好気槽14との間を仕切る壁である。また、第5仕切壁75は第2無酸素槽13と第2好気槽15との間を仕切る壁であり、第6仕切壁76は膜分離槽11と第2好気槽15との間を仕切る壁である。尚、第3〜第6仕切壁73〜76の上端部はそれぞれ、処理槽2内の被処理水8の水面8aよりも上方へ突出している。
また、開口部19〜22はそれぞれ第3〜第6仕切壁73〜76の下部に形成されており、第1無酸素槽12の下部と第1好気槽14の下部とが開口部19を介して連通し、膜分離槽11の下部に備えられた散気部29と第1好気槽14の下部とが開口部20を介して連通する。
また、第2無酸素槽13の下部と第2好気槽15の下部とが開口部21を介して連通し、膜分離槽11内の下部に備えられた散気部29と第2好気槽15の下部とが開口部22を介して連通する。
被処理水8は、一方および他方の処理経路37,38に分岐して流れ、処理槽2内を循環する。一方の処理経路37は、膜分離槽11から第1仕切壁71の上方を越えて第1無酸素槽12に達し、第1無酸素槽12の上部から下部に至り、第1無酸素槽12の下部から開口部19を通って第1好気槽14に至り、第1好気槽14から開口部20を通って膜分離槽11内の散気部29に達している。
また、他方の処理経路38は、膜分離槽11から第2仕切壁72の上方を越えて第2無酸素槽13に達し、第2無酸素槽13の上部から下部に至り、第2無酸素槽13の下部から開口部21を通って第2好気槽15の下部に至り、第2好気槽15の下部から開口部22を通って膜分離槽11内の散気部29に達している。
上記処理装置1を用いた有機性排水処理方法を以下に説明する。
第1および第2好気槽14,15の散気装置17により散気を行い、膜分離装置27の各平膜エレメント30の濾過膜34を透過した処理水36を、集水管35に集めて、処理槽2の外部へ取り出して、被処理水8を固液分離する。
この際、膜分離装置27の散気装置31により散気を行うことで、散気装置31から多数の気泡42が放出されて上昇することによるエアリフト効果により、膜分離槽11内に上向流43が発生する。上向流43は、活性汚泥を含んだ被処理水8の流れであり、膜分離装置27の平膜エレメント30間を下方から上方へ通過し、膜分離槽11の上端部において一方および他方の処理経路37,38に分岐して、第1および第2無酸素槽12,13の上部に流れ込む。
第1および第2無酸素槽12,13において、被処理水8は無酸素状態を好む微生物(脱窒菌)によって脱窒処理される。
第1無酸素槽12を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は、開口部19を通って第1好気槽14の下部に流れ込み、第1好気槽14の散気装置17で散気を行うことにより、微生物(硝化菌)によって硝化処理され、第1好気槽14の下部から開口部20を通って膜分離槽11内の散気部29に流れ込む。
また、第2無酸素槽13を上部から下部へ向かって流れた被処理水8は、開口部21を通って第2好気槽15の下部に流れ込み、第2好気槽15の散気装置17で散気を行うことにより、微生物(硝化菌)によって硝化処理され、第2好気槽15の開口部22を通って膜分離槽11内の散気部29に流れ込む。
このようにして一方の処理経路37を流れて散気部29に導入された被処理水8と他方の処理経路38を流れて散気部29に導入された被処理水8とが膜分離槽11内で合流し、上向流43となって膜分離装置27の平膜エレメント30間を通過し、処理槽2内を循環する。
また、上記のように膜分離装置27の散気装置31から多数の気泡42を放出して、膜分離槽11内に上向流43を発生させることにより、平膜エレメント30の濾過膜34に付着した汚泥を除去することができる。
このように、膜分離装置27の散気装置31は、処理槽2内で被処理水8を上記のように循環させるための動力発生手段と、平膜エレメント30の濾過膜34の膜面洗浄手段とを兼用している。したがって、エアリフトポンプや水中ポンプ等の被処理水8を循環させるための専用の動力発生手段を別途設置する必要は無く、処理装置1の小型化およびコスト低減を図ることができる。
また、上記のように被処理水8(活性汚泥)は処理槽2内を循環する途中で分岐と合流を繰り返すため、処理槽2内での被処理水8の完全混合が促進され、処理装置1の生物処理効率を高めることができる。
また、第1および第2無酸素槽12,13は、被処理水8が膜分離槽11の上端部から平膜エレメント30の配列方向Aに直交する方向Bへ分岐して流れ込むように配置されている。さらに、第1および第2好気槽14,15は、被処理水8が上記配列方向Aに沿って膜分離槽11へ流れ込むように配置されている。
これにより、上向流43が一方および他方の処理経路37,38に分岐する方向を分岐方向Dとし、第1好気槽14の被処理水8が膜分離槽11に導入される方向を第1導入方向D1とし、第2好気槽15の被処理水8が膜分離槽11に導入される方向を第2導入方向D2とすると、分岐方向Dと第1導入方向D1とが直交するとともに分岐方向Dと第2導入方向D2とが直交し、第1導入方向D1と第2導入方向D2とが互いに近付く方向になる。
このように、被処理水8が膜分離槽11から第1および第2無酸素槽12,13に流れ込む方向(分岐方向D)と、被処理水8が第1および第2好気槽14,15から膜分離槽11へ流れ込む方向(第1および第2導入方向D1,D2)とが異なっているため、上向流43が平膜エレメント30間を均等に流れる。これにより、汚泥が平膜エレメント30の濾過膜34の一部分に局所的に偏って付着するのを防止することができる。
上記各実施の形態では、平板状の濾板33と、濾板33の両面に装着された濾過膜34とを有する平膜エレメント30を用いているが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、複数の中空糸膜をシート状に束ねた中空糸膜束と、中空糸膜束の端部に設けられたヘッダーとからなる中空糸膜エレメントを用いてもよい。尚、ヘッダー内には、中空糸膜束を透過した透過水(処理水)が集められる集水部が形成されている。
上記各実施の形態において、膜分離槽11への膜分離装置27の配置構造については、それ自体が単独で膜分離処理可能な膜分離装置27を配置する他に、膜充填部28を構成する仕切壁3,4の内面に、平膜エレメント30を固定するための複数のスリット等を形成し、平膜エレメント30を仕切壁3,4に対して固定することで、膜分離装置27を構成するものであってもよい。
1 処理装置
2 処理槽
3〜6 第1〜第4仕切壁(仕切部材)
11 膜分離槽(膜分離区域)
12 第1無酸素槽(第1無酸素区域)
13 第2無酸素槽(第2無酸素区域)
14 第1好気槽(第1好気区域)
15 第2好気槽(第2好気区域)
27 膜分離装置
30 平膜エレメント
31 散気装置
37 一方の処理経路
37a 第1分岐経路
37b 第2分岐経路
38 他方の処理経路
38a 第3分岐経路
38b 第4分岐経路
40 原水供給経路
43 上向流
51〜58 第1〜第8仕切壁(仕切部材)
71〜76 第1〜第6仕切壁(仕切部材)
A 平膜エレメントの配列方向
B 配列方向に直交する方向
D 分岐方向
D1 第1導入方向
D2 第2導入方向

Claims (11)

  1. 有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
    処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られ、
    膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
    膜分離区域と第1好気区域および膜分離区域と第2好気区域はそれぞれ下部で連通しており、
    第1および第2無酸素区域と第1好気区域は連通し、
    第1および第2無酸素区域と第2好気区域は連通し、
    膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
    散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
    第1無酸素区域を通過した活性汚泥の一部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の一部が第1好気区域に流れ込み、
    第1無酸素区域を通過した活性汚泥の残部と第2無酸素区域を通過した活性汚泥の残部が第2好気区域に流れ込み、
    第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むことを特徴とする有機性排水処理装置。
  2. 膜分離装置は、散気装置の上方に、縦姿勢で所定間隔を設けて配列された複数の平膜エレメントを有し、
    第1および第2無酸素区域は、活性汚泥が膜分離区域から平膜エレメントの配列方向に直交する方向へ分岐して流れ込むように配置され、
    第1および第2好気区域は、活性汚泥が平膜エレメントの配列方向に沿って膜分離区域へ流れ込むように配置されていることを特徴とする請求項1記載の有機性排水処理装置。
  3. 有機性排水を第1および第2無酸素区域に供給する原水供給経路が接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の有機性排水処理装置。
  4. 有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
    処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と好気区域とに仕切られ、
    膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
    膜分離区域と好気区域は下部で連通しており、
    第1および第2無酸素区域と好気区域は連通しており、
    膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
    散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
    第1無酸素区域を通過した活性汚泥と第2無酸素区域を通過した活性汚泥が好気区域に流れ込み、
    好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むことを特徴とする有機性排水処理装置。
  5. 有機性排水を活性汚泥中で処理するための処理装置であって、
    処理槽内が仕切部材によって膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られ、
    膜分離区域と第1無酸素区域および膜分離区域と第2無酸素区域はそれぞれ上部で連通しており、
    膜分離区域と第1好気区域および膜分離区域と第2好気区域はそれぞれ下部で連通しており、
    第1無酸素区域と第1好気区域および第2無酸素区域と第2好気区域はそれぞれ連通しており、
    膜分離区域には、活性汚泥中に浸漬され且つ下部に散気装置を備えた膜分離装置が配置され、
    散気装置からの散気により上向流として膜分離装置内を通過した活性汚泥が膜分離区域から互いに遠ざかる方向に分岐して第1および第2無酸素区域に流れ込み、
    第1無酸素区域を通過した活性汚泥が第1好気区域に流れ込み、
    第2無酸素区域を通過した活性汚泥が第2好気区域に流れ込み、
    第1好気区域の活性汚泥と第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に流れ込むことを特徴とする有機性排水処理装置。
  6. 膜分離装置は、散気装置の上方に、縦姿勢で所定間隔を設けて配列された複数の平膜エレメントを有していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の有機性排水処理装置。
  7. 処理槽内が膜分離区域と第1および第2無酸素区域と好気区域とに仕切られており、膜分離区域と第1および第2無酸素区域とがそれぞれ上部で連通し、膜分離区域と好気区域とが下部で連通している処理装置を用いて、有機性排水を活性汚泥中で処理する有機性排水処理方法であって、
    膜分離区域に配置された浸漬型の膜分離装置から処理水を取り出すとともに、
    膜分離装置の下部に備えられた散気装置からの散気により膜分離装置内に生じる上向流によって、活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐して流れ、
    一方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第1無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第1無酸素区域を通過して好気区域に供給され、
    他方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第2無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第2無酸素区域を通過して好気区域に供給され、
    好気区域で合流した一方の処理経路からの活性汚泥と他方の処理経路からの活性汚泥とが好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されて処理槽内を循環することを特徴とする有機性排水処理方法。
  8. 好気区域は第1好気区域と第2好気区域に分離され、
    膜分離区域と第1および第2好気区域とがそれぞれ下部で連通しており、
    一方の処理経路を流れる活性汚泥は、第1無酸素区域を通過する際に第1分岐経路と第2分岐経路に分岐して第1好気区域と第2好気区域に供給され、
    他方の処理経路を流れる活性汚泥は、第2無酸素区域を通過する際に第3分岐経路と第4分岐経路に分岐して第1好気区域と第2好気区域に供給され、
    第1分岐経路からの活性汚泥と第3分岐経路からの活性汚泥と第1好気区域で合流して第1好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されるとともに、第2分岐経路からの活性汚泥と第4分岐経路からの活性汚泥と第2好気区域で合流して第2好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入されることを特徴とする請求項7記載の有機性排水処理方法。
  9. 処理槽内が膜分離区域と第1および第2無酸素区域と第1および第2好気区域とに仕切られており、膜分離区域と第1および第2無酸素区域とがそれぞれ上部で連通し、膜分離区域と第1および第2好気区域とがそれぞれ下部で連通している処理装置を用いて、有機性排水を活性汚泥中で処理する有機性排水処理方法であって、
    膜分離区域に配置された浸漬型の膜分離装置から処理水を取り出すとともに、
    膜分離装置の下部に備えられた散気装置からの散気により膜分離装置内に生じる上向流によって、活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐して流
    一方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第1無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第1無酸素区域から第1好気区域に流れ、第1好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入され、
    他方の処理経路を流れる活性汚泥が、膜分離区域から第2無酸素区域の上部へ流れ込んだ後、第2無酸素区域から第2好気区域に流れ、第2好気区域の下部から膜分離区域の下部に導入され、
    一方の処理経路から導入された活性汚泥と他方の処理経路から導入された活性汚泥と、膜分離区域で合流、散気装置からの散気により膜分離装置内を上向流で通過して処理槽内を循環することを特徴とする有機性排水処理方法。
  10. 膜分離装置内を上向流で通過した活性汚泥が一方および他方の処理経路に分岐する方向を分岐方向とし、
    第1好気区域の活性汚泥が膜分離区域に導入される方向を第1導入方向とし、
    第2好気区域の活性汚泥が膜分離区域に導入される方向を第2導入方向とすると、
    分岐方向と第1導入方向とを直交させるとともに分岐方向と第2導入方向とを直交させ、
    第1導入方向と第2導入方向とを互いに近付く方向にしたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の有機性排水処理方法。
  11. 有機性排水を一方および他方の処理経路に供給することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の有機性排水処理方法。
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