JP2004337787A - 膜分離活性汚泥処理槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜分離活性汚泥処理において処理槽へ供給する生物処理用の曝気空気量および膜洗浄用の曝気空気量を被処理水の流入量および透過流束に応じて調整することができる膜分離活性汚泥処理槽を提供する。
【解決手段】空気供給装置60は、被処理水の流入量が少ない少量流入時に、一方の領域51aへ供給する攪拌用の曝気空気と、他方の領域52bの散気装置55bへ供給する生物処理用および膜洗浄用の曝気空気とを分けてそれぞれ小流量で連続的もしくは間欠的に供給する分散供給状態と、被処理水の流入量が多い多量流入時に、曝気空気の全量を散気装置55bへ生物処理用および膜洗浄用として大流量で連続的に供給する集中供給状態とに切り換える手段を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は膜分離活性汚泥処理槽に関し、産業廃水、生活排水、下水処理等において曝気する空気量を制御する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図7に示す膜分離活性汚泥処理においては、処理槽1の内部に浸漬型膜分離装置2を浸漬設置して固液分離を行っている。この浸漬型膜分離装置2は、上下が開口したケース3の内部に鉛直方向に配置する複数の平板状の膜カートリッジ4を平行に配列し、膜カートリッジ4の下方に散気装置5を配設したものであり、膜カートリッジ4はろ板の表裏に平膜状の有機膜を貼着したものである。
【0003】
処理槽1では散気装置5から散気する空気によって生じる固気液混相の上向流によって汚濁物を含む被処理水と活性汚泥との混合液を槽内で循環させながら混合液に酸素を溶解させ、活性汚泥の微生物により汚濁物中の有機物を生物処理して除去する。浸漬型膜分離装置2には上向流によって混合液を膜カートリッジ4の間の流路に膜面に沿ったクロスフローで供給し、上向流が掃流として膜面に作用することで膜面の洗浄を行いつつ、処理槽1の内部の水頭を駆動力(濾過水頭)として膜カートリッジ4で混合液を固液分離し、膜カートリッジ4の濾過膜を透過した膜処理水を導出系6で槽外へ導き出す。膜カートリッジ4には濾過の駆動力として吸引ポンプ等で吸引圧力を作用させることも可能である。処理槽1の余剰汚泥は汚泥引抜系7で槽外へ導き出す。
【0004】
ところで、散気装置5から散気する曝気空気量は、処理槽1の混合液を曝気して活性汚泥に必要な酸素を供給するのに必要な量を満たし、膜面の洗浄に必要な上向流を生起するのに必要な量を満すことが求められる。活性汚泥に必要な酸素量は槽内へ流入する被処理水量が増加するほどに多くなり、曝気空気量を増加ささせる必要がある。一方、浸漬型膜分離装置2は曝気空気量を所定量に維持して運転することが一般的である。これは曝気空気量の変動が膜面の洗浄効果を変動させ、浸漬型膜分離装置2の安定した運転を阻害することになるからである。
【0005】
この種の技術に係る先行技術文献としては特許文献1に記載するものがある。
【0006】
【特許文献1】特開平10−128375号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このため、図5に示すように、処理槽1の後段に沈殿池8を配置し、処理槽1の設定流入量を超える過剰量の被処理水を沈殿池8に導くことで、処理槽1において必要な酸素を抑制することで曝気空気量を所定量に維持するものである。
【0008】
しかし、この構成では沈殿池8における固液分離が重力沈降によって行われ、処理に時間を要することから、吸収可能な被処理水の変動量は多くはなく、処理槽1に流入する被処理水の増加分を十分に吸収するためには沈殿池8の容積が大きくなる。
【0009】
また、浄化槽のように1日の間で流入量の変動が大きい場合には、図6に示すように、処理槽1の前段に流量調整槽9を設け、系内に流入する被処理水の変動量を吸収する。この場合には系内に流入する被処理水の最大流量に応じて浸漬型膜分離装置2の曝気空気量を設定し、被処理水の流入量が少ない場合に浸漬型膜分離装置2を間欠的に運転している。
【0010】
しかし、間欠的な運転を行う場合に、運転時、非運転時を含めた所定期間において所定の処理水量を確保するためには、運転時に単位時間当たりの処理水量(透過流束)を増加させる必要がある。このため、膜の汚れ(膜表面への汚泥の堆積、膜の孔への汚濁物の目詰まり)が進行し易く、濾過運転の不安定化を招き、膜の再生のために膜洗浄を頻繁に行なわねばならないデメリットがある。この場合、インバーター制御によりブロワの吐出量を調整して間欠運転時に曝気空気量を通常運転量より増加させて膜の汚れを抑制することも可能であるが、ブロワの定格吐出量を通常運転時の必要量以上に大きくすることが必要となり、ブロワが必要以上に大型化する問題がある。
【0011】
本発明は上記した課題を解決するものであり、膜分離活性汚泥処理において処理槽へ供給する生物処理用の曝気空気量および膜洗浄用の曝気空気量を被処理水の流入量および透過流束に応じて調整することができる膜分離活性汚泥処理槽を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の膜分離活性汚泥処理槽は、被処理水の流入流量が変動する処理槽において、槽内に浸漬型膜分離装置を配置し、浸漬型膜分離装置の下方に散気装置を配置し、槽内を被処理水が流入する一方の領域と浸漬型膜分離装置を配置する他方の領域とに仕切壁で区画し、双方の領域を連通する手段を設け、槽内へ曝気空気を供給する空気供給装置を設けてなり、
空気供給装置は、被処理水の流入量が少ない少量流入時に、一方の領域へ供給する攪拌用の曝気空気と、他方の領域の散気装置へ供給する生物処理用および膜洗浄用の曝気空気とを分けてそれぞれ小流量で連続的もしくは間欠的に供給する分散供給状態と、被処理水の流入量が多い多量流入時に、曝気空気の全量を散気装置へ生物処理用および膜洗浄用として大流量で連続的に供給する集中供給状態とに切り換える手段を有するものである。
【0013】
上記した構成により、被処理水の流入量が少ない少量流入時には処理槽における生物処理負荷の汚濁物量が小さくなり、生物処理に必要な曝気空気量も少なくなる。このため、空気供給装置を分散供給状態として曝気空気を双方の領域に分けてそれぞれ小流量で連続的もしくは間欠的に供給することで、生物処理に必要な曝気空気量を供給しつつ曝気空気量の総量を抑制する。
【0014】
このとき、一方の領域では曝気空気によって混合液を攪拌し、他方の領域では散気装置から散気する曝気空気によって生じる固気液混相の上向流をクロスフローで浸漬型膜分離装置に供給し、上向流の掃流効果で膜面を洗浄しつつ透過流束を抑制して運転する。
【0015】
ところで、膜の汚れは膜表面への活性汚泥の堆積と被処理水中の汚濁物による膜の孔の目詰まりであり、透過流束が大きいほどに膜の孔への汚濁物の目詰まりが生じ易い。しかし、生物処理に必要な曝気空気量を供給することで被処理水中の汚濁物は生物処理によって除去できるので、浸漬型膜分離装置の透過流束を抑制し、かつ曝気空気を小流量とする状態でも膜の孔への汚濁物の目詰まりを抑制できる。
【0016】
被処理水の流入量が多い多量流入時には、処理槽における生物処理負荷の汚濁物量が大きくなり、生物処理に必要な曝気空気量も多くなる。このため、空気供給装置を集中供給状態として、曝気空気の全量を他方の領域へ大流量で連続的に供給することで、生物処理に必要な曝気空気量を供給し、かつ攪拌用の曝気空気を膜洗浄用の曝気空気に加えて膜洗浄用の曝気空気量の総量を増加させて洗浄効果を高める。
【0017】
このとき、一方の領域では曝気空気の供給が停止し、他方の領域では散気装置から散気する曝気空気によって生じる固気液混相の上向流をクロスフローで浸漬型膜分離装置に供給し、上向流の掃流効果で膜面を洗浄しつつ透過流束を増大させて運転する。
【0018】
膜表面に堆積する活性汚泥による膜の汚れに対し、上向流による膜面の洗浄効果は曝気空気量が多いほどに大きくなるので、分散供給状態において膜表面に堆積する活性汚泥による膜の汚れを集中供給状態において洗浄する。
【0019】
請求項2に係る本発明の膜分離活性汚泥処理槽は、空気供給装置が、処理槽の一方の領域に曝気空気を供給する第1空気供給系と、他方の領域の散気装置へ曝気空気を供給する第2空気供給系と、第1空気供給系と第2空気供給系とを接続する切換バルブと、第1空気供給系に接続する第1ブロワと、第2空気供給系に接続する第2ブロワとを有し、通常供給状態において第1ブロワから供給する曝気空気を第1空気供給系に供給するとともに、第2ブロワから供給する曝気空気を第2空気供給系に供給し、分散供給状態において第1ブロワもしくは第2ブロワを停止し、起動する一方のブロワから供給する曝気空気を切換バルブを通して第1空気供給系および第2空気供給系に供給し、集中供給状態において第2ブロワから供給する曝気空気を第2空気供給系に供給するとともに、第1ブロワから供給する曝気空気を切換バルブを通して第2空気供給系に供給するものである。
【0020】
上記した構成により、ブロワの起動・停止と切換バルブの操作とによって通常状態、分散供給状態、集中供給状態を切り換えて曝気空気量の総量を被処理水の流入量と、透過流束の変動に応じて増減することができ、通常供給状態で攪拌用に使用する曝気空気を集中供給状態で膜洗浄用の曝気空気として利用することで、従来のように膜洗浄用の曝気空気を供給するブロワとして定格吐出量の大きなブロワを使用してインバータ制御を行う必要がない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、処理槽51に流入する産業廃水、生活排水、下水等の被処理水はその流入流量が変動する。特に浄化槽においては1日の内で流入流量が大きく変動する。
【0022】
処理槽51の内部には浸漬型膜分離装置52を配置している。この浸漬型膜分離装置52は、ケース53の内部に鉛直方向に配置する複数の平板状の膜カートリッジ54を平行に配列し、膜カートリッジ54の下方に散気装置55bを配設したものであり、膜カートリッジ54はろ板の表裏に平膜状の有機膜を貼着したものである。浸漬型膜分離装置52は処理槽51の内部の水頭を駆動力(濾過水頭)として膜カートリッジ54で混合液を固液分離し、膜カートリッジ54の濾過膜を透過した膜処理水を導出系56で槽外へ導き出す。
【0023】
処理槽51の内部は被処理水が流入する一方の領域51aと浸漬型膜分離装置52を配置する他方の領域51bとに仕切壁57で区画しており、一方の領域51aに散気装置55aを配置し、双方の領域を連通する手段として、仕切壁57に双方の領域を連通する連通口として上部開口58と下部開口59を形成している。双方の領域を連通する手段はポンプ等によって構成することも可能である。
【0024】
処理槽51へ曝気空気を供給する空気供給装置60は、処理槽51の一方の領域51aの散気装置55aに曝気空気を供給する第1空気供給系61と、他方の領域51bの散気装置55bへ曝気空気を供給する第2空気供給系62とを有し、第1空気供給系61に攪拌用の曝気空気を供給する第1ブロワ(攪拌ブロワ)63を接続し、第2空気供給系62に生物処理用および膜洗浄用の曝気空気を供給する第2ブロワ(膜曝気ブロワ)64を接続している。
【0025】
第1空気供給系61と第2空気供給系62を接続する電動式の切換バルブ65a、65bは、図1に示すように、第1ブロワ63から供給する曝気空気の全量を第1空気供給系61を通して一方の領域51aの散気装置51aに供給するとともに、第2ブロワ64から供給する曝気空気の全量を第2空気供給系62を通して散気装置55bに供給する通常供給状態と、図2に示すように、第2ブロワ64から供給する曝気空気の全量を第2空気供給系62を通して散気装置55bに供給するとともに、第1ブロワ63から供給する曝気空気を第2空気供給系62に供給し、一方の領域51aの散気装置51aに対する曝気空気の供給を停止する集中供給状態と、図3に示すように、第2ブロワ64から供給する曝気空気を第2空気供給系62を通して散気装置55bに供給するとともに、第1空気供給系61を通して一方の領域51aの散気装置51aに供給する分散供給状態とに切り換わる。分散供給状態は、図4に示すように、第1ブロワ63から供給する曝気空気を第1空気供給系61を通して一方の領域51aの散気装置51aに供給するとともに、第2空気供給系62を通して散気装置55bに供給する構成とすることも可能である。
【0026】
第1ブロワ63、第2ブロワ64、切換バルブ65a、65bはコントローラ66に接続しており、コントローラ66は処理槽51に設けた水位計67で計測する水位に基づいて第1ブロワ63、第2ブロワ64、切換バルブ65a、65bを制御する。
【0027】
空気供給装置60は1台のブロワから供給する曝気空気の供給先をバルブで切り換える構成とすることも可能である。
以下、上記した構成における作用を説明する。空気供給装置60のコントローラ66は、水位計67で計測する処理槽51の水位が設定下限水位以下となった時に、被処理水の流入量が少ない少量流入時であると判断し、水位計67で計測する処理槽51の水位が設定上限水位以上となった時に、被処理水の流入量が多い多量流入時であると判断し、水位計67で計測する処理槽51の水位が設定下限水位と設定上限水位の間である時に、通常流入時であると判断する。
【0028】
図1に示すように、通常流入時に、コントローラ66は第1ブロワ63、第2ブロワ64を起動した状態で、切換バルブ65a、65bを切換操作して第1ブロワ63から供給する曝気空気の全量を第1空気供給系61を通して一方の領域51aの散気装置55aに供給するとともに、第2ブロワ64から供給する曝気空気の全量を第2空気供給系62を通して散気装置55bに供給し、空気供給装置60を通常供給状態とする。
【0029】
この通常供給状態では、第1ブロワ63から供給する定格吐出量の曝気空気を一方の領域51aへ攪拌用の曝気空気として連続的もしくは間欠的に供給し、第2ブロワ64から供給する定格吐出量の曝気空気を他方の領域51bの散気装置55へ生物処理用および膜洗浄用の曝気空気として供給し、生物処理に必要な曝気空気量と膜洗浄用の曝気空気量を確保する。
【0030】
このとき、一方の領域51aでは散気装置55aから散気する曝気空気によって混合液を攪拌し、他方の領域52bでは散気装置55bから散気する曝気空気によって生じる固気液混相の上向流をクロスフローで浸漬型膜分離装置52に供給し、上向流の掃流効果で膜面を洗浄しつつ、槽内の水頭によって得られる透過流束で運転する。
【0031】
図3に示すように、被処理水の流入量が少ない少量流入時には処理槽51における生物処理負荷の汚濁物量が小さくなり、生物処理に必要な曝気空気量も少なくなる。このため、少量流入時に、コントローラ66は第2ブロワ64を起動した状態で第1ブロワ63を停止し、切換バルブ65a、65bを切換操作して第2ブロワ64から供給する曝気空気を第2空気供給系62に供給するとともに、切換バルブ65a、65bを通して第1空気供給系61に供給し、空気供給装置60を分散供給状態とする。
【0032】
この分散供給状態では、一台の第2ブロワ64から供給する定格吐出量の曝気空気を、一方の領域51aの散気装置55aへ供給する攪拌用の曝気空気と、他方の領域51bの散気装置55へ供給する生物処理用および膜洗浄用の曝気空気とに分けてそれぞれ小流量で連続的もしくは間欠的に供給する。このことで、生物処理に必要な曝気空気量を供給しつつ曝気空気量の総量を抑制する。
【0033】
このとき、一方の領域51aでは曝気空気によって混合液を攪拌し、他方の領域52bでは散気装置55から散気する曝気空気によって生じる固気液混相の上向流をクロスフローで浸漬型膜分離装置52に供給し、上向流の掃流効果で膜面を洗浄しつつ、槽内の水頭の低下によって透過流束を抑制して運転する。
【0034】
ところで、膜の汚れは膜表面への活性汚泥の堆積と被処理水中の汚濁物による膜の孔の目詰まりであり、透過流束が大きいほどに膜の孔への汚濁物の目詰まりが生じ易い。しかし、生物処理に必要な曝気空気量を供給することで被処理水中の汚濁物は生物処理によって除去できるので、浸漬型膜分離装置52の透過流束を抑制し、かつ曝気空気を小流量とする状態でも膜の孔への汚濁物の目詰まりを抑制できる。
【0035】
図2に示すように、被処理水の流入量が多い多量流入時には、処理槽51における生物処理負荷の汚濁物量が大きくなり、生物処理に必要な曝気空気量も多くなる。このため、多量流入時に、コントローラ66は第1ブロワ63、第2ブロワ64を起動する状態で、切換バルブ65a、65bを切換操作して一方の領域51aに対する曝気空気の供給を停止し、第1ブロワ63から供給する曝気空気を切換バルブ65a、65bを通して第2空気供給系62に供給し、第2ブロワ64から供給する曝気空気の全量を第2空気供給系62に供給し、空気供給装置60を集中供給状態とする。
【0036】
この集中供給状態では、第1ブロワ63と第2ブロワ64の2台のブロワの曝気空気の全量を散気装置55bへ生物処理用および膜洗浄用として大流量で連続的に供給することで、生物処理に必要な曝気空気量を供給し、かつ攪拌用の曝気空気を膜洗浄用の曝気空気に加えて膜洗浄用の曝気空気量の総量を増加させ、被処理水の流入量が最大流量の時に膜洗浄用に必要な曝気空気量を確保して洗浄効果を高める。
【0037】
このとき、一方の領域51aでは曝気空気の供給が停止し、他方の領域52bでは散気装置55bから散気する曝気空気によって生じる固気液混相の上向流をクロスフローで浸漬型膜分離装置52に供給し、上向流の掃流効果で膜面を洗浄しつつ、槽内の水頭の増加によって透過流束を増大させて運転する。
【0038】
膜表面に堆積する活性汚泥による膜の汚れに対し、上向流による膜面の洗浄効果は曝気空気量が多いほどに大きくなるので、分散供給状態において膜表面に堆積する活性汚泥による膜の汚れを集中供給状態において洗浄する。
【0039】
また、被処理水の多量流入時に空気供給装置60を集中供給状態として曝気空気の全量を他方の領域52bへ供給しても、槽内混合液が仕切壁57の上部開口58および下部開口59を通して双方の領域を循環流動することで、槽内の全領域に生物処理に必要な曝気空気量を供給できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ブロワの起動・停止と切換バルブの操作とによって通常供給状態と分散供給状態と集中供給状態を切り換えて曝気空気量の総量を、被処理水の流入量と、透過流束の変動に応じて増減することができ、通常供給状態もしくは分散供給状態で攪拌用に使用する曝気空気を集中供給状態で膜洗浄用の曝気空気として利用することで、従来のように膜洗浄用の曝気空気を供給するブロワとして定格吐出量の大きなブロワを使用してインバータ制御を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】同実施の形態における膜分離活性汚泥処理槽の通常流入時を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態における膜分離活性汚泥処理槽の多量流入時を示す模式図である。
【図3】同実施の形態における膜分離活性汚泥処理槽の少量流入時を示す模式図である。
【図4】同実施の形態における膜分離活性汚泥処理槽の少量流入時の他の形態を示す模式図である。
【図5】従来の膜分離活性汚泥処理槽を示す模式図である。
【図6】従来の他の膜分離活性汚泥処理槽を示す模式図である。
【図7】従来の他の膜分離活性汚泥処理槽を示す模式図である。
【符号の説明】
51 処理槽
51a 一方の領域
51b 他方の領域
52 浸漬型膜分離装置
53 ケース
54 膜カートリッジ
55a、55b 散気装置
56 導出系
57 仕切壁
58 上部開口
59 下部開口
60 空気供給装置
61 第1空気供給系
62 第2空気供給系
63 第1ブロワ
64 第2ブロワ
65a、65b 切換バルブ
66 コントローラ
67 水位計

Claims (2)

  1. 被処理水の流入流量が変動する処理槽において、槽内に浸漬型膜分離装置を配置し、浸漬型膜分離装置の下方に散気装置を配置し、槽内を被処理水が流入する一方の領域と浸漬型膜分離装置を配置する他方の領域とに仕切壁で区画し、双方の領域を連通する手段を設け、槽内へ曝気空気を供給する空気供給装置を設けてなり、
    空気供給装置は、被処理水の流入量が少ない少量流入時に、一方の領域へ供給する攪拌用の曝気空気と、他方の領域の散気装置へ供給する生物処理用および膜洗浄用の曝気空気とを分けてそれぞれ小流量で連続的もしくは間欠的に供給する分散供給状態と、被処理水の流入量が多い多量流入時に、曝気空気の全量を散気装置へ生物処理用および膜洗浄用として大流量で連続的に供給する集中供給状態とに切り換える手段を有することを特徴とする膜分離活性汚泥処理槽。
  2. 空気供給装置が、処理槽の一方の領域に曝気空気を供給する第1空気供給系と、他方の領域の散気装置へ曝気空気を供給する第2空気供給系と、第1空気供給系と第2空気供給系とを接続する切換バルブと、第1空気供給系に接続する第1ブロワと、第2空気供給系に接続する第2ブロワとを有し、通常供給状態において第1ブロワから供給する曝気空気を第1空気供給系に供給するとともに、第2ブロワから供給する曝気空気を第2空気供給系に供給し、分散供給状態において第1ブロワもしくは第2ブロワを停止し、起動する一方のブロワから供給する曝気空気を切換バルブを通して第1空気供給系および第2空気供給系に供給し、集中供給状態において第2ブロワから供給する曝気空気を第2空気供給系に供給するとともに、第1ブロワから供給する曝気空気を切換バルブを通して第2空気供給系に供給することを特徴とする請求項1に記載の膜分離活性汚泥処理槽。
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