JP6191748B2 - 易カット性パウチ - Google Patents
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Description
シーラント層と延伸フィルムを少なくとも積層してなる積層体を表側フィルム及び裏側フィルムとし、これら表側フィルムと裏側フィルムとを、延伸フィルムを外側に位置するように重ね、端部をヒートシールして形成されたパウチであって、
前記延伸フィルムが直線状に引裂かれるフィルムであり、
該延伸フィルムの引裂き方向のパウチ両端のシール部の開口部近辺の領域のみに複数本の一の字状の傷が設けられて、これら複数本の一の字状の傷でノッチを形成しているとともに、該ノッチは、パウチ両端のシール部の外側の端部に達しておらず、かつ、シール部から内側にはみだした位置の領域にも設けられている開封開始部を有し、
該シーラント層の厚みが30μm〜150μmであると共に、該シーラント層が、C4−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を少なくとも1層含んでなることを特徴とする易カット性パウチである。
シーラント層が内側のラミネート層、中間層、及び外側のシール層の三層構造を有しており、内側のラミネート層としてC4−LLDPE、中間層としてC4−LLDPE及びCOC、外側のシール層としてC4−LLDPEからなることを特徴とする、請求項1に記載の易カット性パウチである。
中間層に含まれるCOCの配合量が10重量%から40重量%の範囲であることを特徴とする、請求項2に記載の易カット性パウチである。
シーラント層に含まれるラミネート層/中間層/シール層の各層にさらにC6−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンまたはC8−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンを配合し、配合比がラミネート層とシール層にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C6−LLDPE10%〜30%、中間層にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C6−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%であるか、
またはラミネート層とシール層にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C8−LLDPE10%〜30%、中間層にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C8−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%である
ことを特徴とする、請求項2から3のいずれか1項に記載の易カット性パウチである。
前記ノッチを構成する一の字状の傷それぞれの長さは0.1mm〜5mmの範囲であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の易カット性パウチである。
ノッチを構成する一の字状の傷それぞれの長さを上記の範囲とすることによって、開封時のカットの開始直後の直線性の保持が容易になる。
シーラントフィルムに引裂き性を与えるための添加剤としてシーラント層ポリエチレンへの無機フィラーやCOC等の樹脂の添加だけでは通常のシーラントフィルムよりも強度的に劣る問題と、開封時にパウチの表裏で開封線の位置が二股になり、そのまま最後まで二股になった状態で切り取られて行く事が起こりやすく直線状の開口部を形成できないという問題を解決して、一般的に用いられているシーラント樹脂を使用して、開封時に直線状の開口部を容易に形成することが出来る易カット性のパウチを提供することが可能となった。
の易開封性をより確実にするために、図3に示すような多数配列のノッチ(13)を設けることが出来る。
図1(A)に示した形状で幅(d)250mm、高さ(e)160mm、底部折り返し高さ(f)50mmの寸法のパウチを作成した。
2.パウチを開封して引裂いたときの表裏積層体の切断端面のズレ(表裏の引裂きズレ)
3.パウチを開封して引裂いたときのMD方向とTD方向の引裂き強度
4.パウチに水900mlを封入して高さ1mから落下させた時の破袋回数(落下強度
n=6)
結果は表2、表3に示した。
易カットシーラント層の中間層の配合に重量比で25%のC6−LLDPEを加えたほかは実施例1と同様にしてパウチを作成し試験を行なった。結果は表2、表3に示した。
易カットシーラント層の中間層の配合に重量比で25%のC8−LLDPEを加えたほかは実施例1と同様にしてパウチを作成し試験を行なった。結果は表2、表3に示した。
易カット延伸PETフィルムをPETフィルムに代えて、易カットシーラント層をC4−LLDPEとしたほかは実施例1と同様にしてパウチを作成し試験を行なった。結果は表2、表3に示した。
易カットシーラント層をC4−LLDPEとしたほかは実施例1と同様にしてパウチを作成し試験を行なった。結果は表2、表3に示した。
易カット延伸PETフィルムをPETフィルムに代えたほかは実施例1と同様にしてパウチを作成し試験を行なった。結果は表2、表3に示した。
図3(A)に示した形状で幅(d)250mm、高さ(e)160mm、底部折り返し高さ(f)50mmの寸法のパウチを作成した。
(mm)、配列の領域上下幅をb(mm)とした場合に以下の6種類の形状で行い、このパウチを用いて引裂き性のモニター評価をおこなった。評価項目は開封時の切り取りの際引っ掛かった人数(各10名中)とし、結果は表4に示した。
形状2:a=0.3mm、b=15mm
形状3:a=0.5mm、b=15mm
形状4:a=3mm、b=3mm
形状5:a=3mm、b=8mm
形状6:a=3mm、b=10mm
b…多数配列ノッチ領域上下幅
c…一つのノッチ長さ
d…パウチ幅
e…パウチ高さ
f…底折り返し高さ
1…積層体
2…側面シール部
3…底部折り曲げ線
4…底部シール部
5…延伸フィルム
6…シーラント層
7…印刷インキ層
8…接着剤層
9…ラミネート層
10…中間層
11…シール層
12…ノッチ
13…多数配列のノッチ
Claims (5)
- シーラント層と延伸フィルムを少なくとも積層してなる積層体を表側フィルム及び裏側フィルムとし、これら表側フィルムと裏側フィルムとを、延伸フィルムを外側に位置するように重ね、端部をヒートシールして形成されたパウチであって、
前記延伸フィルムが直線状に引裂かれるフィルムであり、
該延伸フィルムの引裂き方向のパウチ両端のシール部の開口部近辺の領域のみに複数本の一の字状の傷が設けられて、これら複数本の一の字状の傷でノッチを形成しているとともに、該ノッチは、パウチ両端のシール部の外側の端部に達しておらず、かつ、シール部から内側にはみだした位置の領域にも設けられている開封開始部を有し、
該シーラント層の厚みが30μm〜150μmであると共に、該シーラント層が、C4−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を少なくとも1層含んでなることを特徴とする易カット性パウチ。 - シーラント層が内側のラミネート層、中間層、及び外側のシール層の三層構造を有しており、内側のラミネート層としてC4−LLDPE、中間層としてC4−LLDPE及びCOC、外側のシール層としてC4−LLDPEからなることを特徴とする、請求項1に記載の易カット性パウチ。
- 中間層に含まれるCOCの配合量が10重量%から40重量%の範囲であることを特徴とする、請求項2に記載の易カット性パウチ。
- シーラント層に含まれるラミネート層/中間層/シール層の各層にさらにC6−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンまたはC8−LLDPEで表されるリニア低密度ポリエチレンを配合し、配合比がラミネート層とシール層にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C6−LLDPE10%〜30%、中間層にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C6−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%であるか、
またはラミネート層とシール層にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C8−LLDPE10%〜30%、中間層にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C8−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%である
ことを特徴とする、請求項2から3のいずれか1項に記載の易カット性パウチ。 - 前記ノッチを構成する一の字状の傷それぞれの長さは0.1mm〜5mmの範囲であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の易カット性パウチ。
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