JP2017178348A - パウチ容器 - Google Patents

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篤志 中島
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Abstract

【課題】必要なシール強度を維持するとともに、開封時における直線状のカット性を良好に成立させつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を同時に呈するパウチ容器を提供する。【解決手段】シーラント層14と延伸フィルム11を少なくとも積層してなる積層体10を表裏に用いて延伸フィルムを外側に配置して重ねた端部をヒートシールして形成されたパウチ容器であって、シーラント層は、C4−LLDPEで表される炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を含み、COCの配合量が9.5重量%から14.3重量%の範囲とされる。【選択図】図2

Description

本発明はパウチ容器に関し、特に、低温での耐破袋性に優れた易開封性を有するパウチ容器に用いて好適な技術に関する。
粉末洗剤、液体洗剤、柔軟剤やシャンプーなどのトイレタリー用品や、食用油、調味料、インスタントコーヒー、粉ミルク、お茶などの食品等は、それぞれ使いやすい形状の専用容器に収納されている。
専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰め替える詰め替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
例えば液体洗剤の容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、計量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出口を形成した容器や、口栓を取付けた容器が一般的に使用されている。
詰め替え用の容器も、もっぱら安価に製造することに重点を置くあまり、詰替え操作における利便性を十分に考慮したものでは、必ずしもなかった。たとえば、従来のパウチの場合、開封線を誘導するような特別な加工がなされていない開口部できれいに開封出来る距離は長くても3cm程度であり、それ以上の距離を開封すると開封線が曲がったりパウチの表裏で離れてきたりして内容物を排出し易い直線状の開口部とならないことが多かった。
したがって、通常のパウチにおいて長い距離をカットすることが必要な寸法の場合には、表裏の包装材に傷やレーザー加工を施してカットラインを誘導する等の補助加工が行なわれてきた。
その他に包装材とするフィルム自体に延伸等の手段により引裂きの方向性を持たせて一方向のみに開封しやすいパウチとする方法もいろいろ用いられてきた。
引裂き性と切断性に優れた易カット性パウチが、特許文献1に記載されている。
一般的に、パウチ容器においてフィルムシートに上述した強度を持たせるためには、例えば基材フィルム層を厚く形成する必要があるが、この場合にはフィルムシートの易引裂性(カット性)が低下する虞がある。
また、パウチ容器において易引裂性(カット性)を重視した場合には、基材フィルム層が薄く形成されることからフィルムシートの強度が弱くなるため、落下等の衝撃によりパウチ容器が破袋する虞がある。
特開2013−001440号公報
しかしながら、易引裂性(カット性)を向上させるためにフィルムシートを薄膜化した場合には、その強度が低下するため、パウチ容器の落下時等の衝撃により破袋する虞が生じる。特に、例えば5℃程度以下の寒冷な温度状態では、容易に破袋してしまうため、これに対応したいという要求が発生していた。
さらに、パウチ容器の底部など、易開封性を必要としない部分に上記のフィルムシートを使用すると製造コストが増加するためこれを削減したいという要求もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、製造コストを削減しながら、易カット性を有するとともに、5℃以下の寒冷状態においても耐破袋性を両立維持可能なパウチ容器を提供するという目的を達成しようとするものである。
本発明のパウチ容器は、シーラント層と延伸フィルムを少なくとも積層してなる積層体を表裏に用いて延伸フィルムを外側に配置して重ねた端部をヒートシールして形成されたパウチであって、
前記シーラント層は、C4−LLDPEで表される炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を含み、
前記COCの配合量が9.5重量%から14.3重量%の範囲とされることにより上記課題を解決した。
本発明の前記シーラント層は、その表裏面が前記C4−LLDPEからなることができる。
本発明の前記シーラント層は、厚さ方向に、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域を有することができる。
本発明の前記シーラント層は、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域が、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされることができる。
本発明の前記シーラント層は、前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、外側のC4−LLDPEの膜厚が、内側のC4−LLDPEの膜厚よりも小さく設定されていることができる。
本発明の前記シーラント層は、容器の内側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらの膜厚比が、
0.9〜1.1/2.7〜3.3/2.7/3.3
とされていることができる。
本発明の前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらが、
ラミネート層/中間層/シール層
とされていることができる。
本発明の前記延伸フィルムが、一軸延伸PETフィルムからなることができる。
本発明のパウチの底部が、PET、PE、ONYからなるフィルムを含むことができる。
本発明のパウチ容器は、シーラント層と延伸フィルムを少なくとも積層してなる積層体を表裏に用いて延伸フィルムを外側に配置して重ねた端部をヒートシールして形成されたパウチであって、
前記シーラント層は、C4−LLDPEで表される炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を含み、
前記COCの配合量が9.5重量%から14.3重量%の範囲とされることにより、易カット性と寒冷状態における耐破袋性とを両立させることが可能となる。
ここで、延伸フィルムの延伸方向となるパウチ両端に開封開始部を設けることで、さらに良好なカット性を呈することが可能となる。
シーラント層にCOCを用いることによってヒゲ状のカット断面のない直線カット性が実現できることは知られているが、COCのみではシール強度が低く特に重量物の包装に用いる場合には包装材としての強度が不足気味であった。
本発明のパウチ容器においては、通常シーラントに用いるC4−LLDPEをCOCに混合して用いることで直線カット性と必要なシール強度を満たすとともに、このシーラント層は炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレン(C4−LLDPE)に対する環状オレフィンコーポリマー(COC)の配合比を上記のように設定することで、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても充分な耐破袋性を呈することができる。
本発明の前記シーラント層は、その表裏面が前記C4−LLDPEからなることにより、必要なシール強度を満たすことと同時に直線状のカット性を両立させつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することができる。
本発明の前記シーラント層は、厚さ方向に、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域を有することにより、COCの配合量が少なすぎて開封時に袋が切れにくくなることと、COCの配合量が多すぎて隣接する層との層間剥離が起こりやすくなることを防止可能にできる。
本発明の前記シーラント層は、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域が、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされることにより、COCの配合量が少なすぎて開封時に袋が切れにくくなることと、COCの配合量が多すぎて隣接する層との層間剥離が起こりやすくなることを防止可能としつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することが可能となる。
本発明の前記シーラント層は、前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、外側のC4−LLDPEの膜厚が、内側のC4−LLDPEの膜厚よりも小さく設定されていることにより、内外面側のC4−LLDPEからなる層厚を確保して必要なシール強度を維持するとともに、内面側のC4−LLDPEからなる層厚を小さくして延伸フィルムと前記C4−LLDPE及びCOCからなる層との厚さ方向距離を短縮し、直線状のカット性を良好に成立させつつ、前記C4−LLDPE及びCOCからなる層の膜厚を確保して、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することが可能となる。
本発明の前記シーラント層は、内側から外側に向けて、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらの膜厚比が、
0.9〜1.1/2.7〜3.3/2.7/3.3
とされていることにより、表裏面のC4−LLDPEからなる層厚を確保して必要なシール強度を維持するとともに、延伸フィルムと前記C4−LLDPE及びCOCからなる層との厚さ方向距離を短縮して直線状のカット性を良好に成立させつつ、前記C4−LLDPE及びCOCからなる層の膜厚を確保して、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することが可能となる。
本発明の前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらが、
ラミネート層/中間層/シール層
とされていることにより、シーラント層に含まれる中間層の厚みがシーラント層の厚み中の大きな部分を占めるほどカット性が向上して開封時に切れやすい袋とすることができるが、中間層の厚みが大きすぎるとシール強度は低下するので、各層の層比を上記の範囲にすることによって必要なシール強度と同時に直線状の直線カット性を両立させることがより確実に可能にできる。
本発明の前記延伸フィルムが、一軸延伸PETフィルムからなることにより、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態における容器としての充分な強度と、易カット性と、を低コストに実現することが可能となる。
本発明のパウチの底部が、PET、PE、ONYからなるフィルムを含むことにより、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態における底部としての充分な強度と、パウチ容器における易カット性と、を低コストに実現することが可能となる。
なお、本発明の前記シーラント層は、その総厚が、63μm〜77μmとされていることができる。
本発明によれば、必要なシール強度を満たすことと同時に直線状のカット性を両立させつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈するパウチ容器を提供することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るパウチ容器の第1実施形態を示す正面図である。 本発明に係るパウチ容器の第1実施形態における積層体を示す断面図である。 本発明に係るパウチ容器の第1実施形態におけるシーラント層におけるCOC配合比の厚さ方向分布を示す図である。 本発明に係るパウチ容器の第1実施形態におけるシーラント層を示す断面図である。 本発明に係るパウチ容器の第2実施形態を示す正面図である。 本発明に係るパウチ容器の第3実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施形態を示す正面図である。 本発明に係るパウチ容器の他の実施形態を示す部分拡大正面図である。
以下、本発明に係るパウチ容器の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるパウチ容器を示す正面図であり、図2は、本実施形態のパウチ容器における積層体を上側がパウチ外側として示す断面図であり、図3は、本実施形態のパウチ容器におけるシーラント層でのCOC配合比を示す図であり、図4は、本実施形態のパウチ容器におけるシーラント層を上側がパウチ外側として示す断面図であり、図において、符号1は、パウチ容器である。
本実施形態に係るパウチ容器1は、図1に示すように、スタンディングパウチとされ、積層体10を表裏に用いてヒートシールして形成されている。
ヒートシールされた端部は底部シール部4および左右の側面シール部2からなり、底部シール部4は底部端面から高さfの位置で折り返された底テープ4a)を挟み込んだ形でシールされている。パウチ天面は内容物充填後にヒートシールされるため、この段階では封止されていない。
積層体10は、シーラント層14と延伸フィルム11とを、少なくとも接着剤層13を挟んで積層してなるものとされ、パウチ容器1の外側に延伸フィルム11が配置されるようにして、表裏面をヒートシールしてパウチ容器1を形成している。
接着剤層13は、ドライラミネーション方法に使用する接着剤からなるものとされ、例えば、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他などのラミネート用接着剤を使用することができる。
パウチ容器1の幅方向(この場合は左右方向)が、延伸フィルム11の延伸方向と一致して開封方向となるように設定されている。
パウチ容器1の両端には、開封開始部としてノッチ5,5が設けられている。ノッチ5の高さ位置は、パウチ容器1の両端におけるノッチ5を結んだ線が、延伸フィルム11の延伸方向(この場合は左右方向)と一致するように配置されている。
ノッチ5の形状はIノッチ、Vノッチ、Uノッチなどの切欠きでもよい。
本実施形態のパウチ容器1は、表裏面として2枚の積層体10を重ね合わせ、この下部に底部折り曲げ線3から二つ折りにされた底テープ4aを挟んで形成し、この縁部を常法によりヒートシールすることにより、側面シール部2と底部シール部4とを形成して、図1に示す形状のスタンディングパウチ1を作成する。
次いで、このスタンディングパウチ1における側面シール部2の両外縁位置にV形状のノッチ5,5を形成することで、図1に示すパウチ容器1を完成する。
延伸フィルム11と、シーラント層14とを接着剤層13を介してラミネーションして積層体10を作成する方法としては、例えば、ドライラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
ここで、積層体10としては、図2に示すように、たとえば厚さ12μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる延伸フィルム11と、延伸フィルム11内側表面に印刷された印刷インキ層12と、ウレタン系接着剤からなる接着剤層13と、パウチ容器1内側に位置する厚さ63〜77μmのシーラント層14とからなるものとすることができる。
これ以外にも、周知の方法によって本実施形態のパウチ容器1が作成されることを妨げない。
本実施形態のパウチ容器1においては、積層体10の延伸フィルム11としては、上記に加えて、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト樹脂(PEN)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)などのポリエステル樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリアクリロニトリル樹脂(PAN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)などの延伸フィルムなどのいずれかを使用することや、これらから貼り合わせることもできる。また、延伸フィルム11の厚さは、通常、加工性を考慮して10〜150μmの範囲内で適宜選択される。
延伸フィルム11における延伸は、一軸とすることが好ましいが、開封時に必要な方向での易カット性を得るためには開封方向での延伸の程度が直角方向での延伸の程度よりも大きいことが必要である。
また、底テープ4aとしては、PET、PE、延伸ナイロン(ONY)からなるフィルム、あるいはこれらを貼り合わせたフィルムとされることが好ましい。
具体的には、底テープ4aは、一般PET/一般PE、一般ONY/一般PE、一般PET/一般ONY/一般PE、等として貼り合わされたフィルムをもちいることができる。ここで、一般PETとは、二軸延伸フィルムを意味するものである。
本実施形態におけるシーラント層14には、シール適性から直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)が用いられる。
さらに、これ以外にも、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂、またはこれらの樹脂を成膜化したフィルムを追加して貼り合わせることなども可能である。
本実施形態のシーラント層14におけるLLDPEとしては、炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレン(C4−LLDPE)を用いることが好ましい。
さらに、本実施形態におけるシーラント層14は、C4−LLDPEに環状オレフィンコーポリマー(COC)を配合したものとされる。シーラント層14は、開封時の直線状の直線カット性の保持に貢献するCOCを含むことによって、延伸フィルム5とともに容易に直線状に切断可能となり、開封時のヒゲ等の発生を防止する機能を有する。同時に、シーラント層14は、COCを含むことによって、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても、耐破袋性を呈する機能を有する。
シーラント層14に含まれるCOCの配合量は、9.5重量%から14.3重量%の範囲とされる。
また、シーラント層14においては、COCが部分的に配合されており、このCOCが配合された領域は、図3に配合量を示すように、シーラント層14厚さ方向の中央部分とされ、シーラント層14の表面側と裏面側にはCOCが含まれないものとされている。
つまり、シーラント層14は、パウチ容器1の外側から内側に向けて、C4−LLDPEのみの層15、C4−LLDPE及びCOCを含む層16、C4−LLDPEのみの層16とされる3層からなる層構成を有している。
外側の延伸フィルム11と接着される側C4−LLDPEの層15における膜厚は、図3に示すように、内側のC4−LLDPEの層17における膜厚よりも小さくなるように設定されている。
また、シーラント層14における厚さ方向中間部分のC4−LLDPE及びCOCを含む層16においては、図3に示すように、COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲となるように設定される。
さらに、シーラント層14における厚さ方向中間部分のC4−LLDPE及びCOCを含む層16は、図3に示すように、シーラント層14の総厚に対して、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされる。
シーラント層14は、外側から内側に向けて、C4−LLDPEのみの層15、C4−LLDPE及びCOCを含む層16、C4−LLDPEのみの層16とされる3層構成を有し、これらの膜厚比が、図3に示すように、0.9〜1.1/2.7〜3.3/2.7/3.3とされている。
シーラント層14の総厚は、密封性、生産性、コスト等の観点より通常30μm〜150μm程度、好ましくは60μm〜80μm程度、より好ましくは63μm〜77μm程度、引裂き強度は1〜10Nとすることが望ましい。
このように、シーラント層14は単層ではなく少なくとも3層からなり、これらは、図4に示すように、パウチ容器1外側から順にラミネート層15、中間層16、シール層17として機能することができる。
中間層16がシーラント層6の易カット性と寒冷状態での耐破袋性を発現する上でおもな役割を果たし、中間層16のみでは不足することがある接着剤層13とのラミネート強度とヒートシール時のシーラント層14どうしのシール強度をラミネート層15とシール層17で補強するという構成である。
中間層16はC4−LLDPEに易カット性に優れた環状オレフィンコーポリマーCOCを配合したものとされる。
本実施形態におけるパウチ容器1においては、シーラント層14が、9.5重量%から14.3重量%の範囲とされるCOCを配合され、これが、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされる中間層16として、25重量%から30重量%の範囲でCOCの配合された領域とされ、膜厚がシール層17よりもラミネート層15が小さく設定されていることにより、ラミネート層15とシール層17との層厚を確保して必要なシール強度を維持するとともに、ラミネート層15の層厚を小さくして延伸フィルム11との厚さ方向距離を短縮して、開封時における直線状のカット性を良好に成立させつつ、中間層16の配合比および膜厚を設定することで、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することが可能となる。
同時に、底テープ4aを、一般PET/一般PE、一般ONY/一般PE、一般PET/一般ONY/一般PE、等として貼り合わされたフィルムとすることで、低コストで、開封時における直線状のカット性を良好に成立させつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を呈することが可能となる。
一般的に、樹脂は、温度が下がると硬化してその強度が低下するが、本実施形態においては、上記のようにCOCを配合したシーラント層14を有することで、寒冷化した雰囲気においても耐破袋性を維持することが可能となる。
なお、本実施形態におけるパウチ容器1において、シーラント層14におけるLLDPEとしては、炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレン(C4−LLDPE)としたが、さらに、炭素数の多いα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとして、炭素数6(C6)、炭素数8(C8)の方がLLDPEが柔軟になる。重量物を包装する場合など、落下強度の向上を図るパウチ容器1を製造する際には、C6とC8のα−オレフィンを側鎖に有するLLDPEをシーラント層6に配合することもできる。
この場合、シーラント層14の各層にシーラント被膜の柔軟性を高める目的でC4に加えて、C6あるいはC8のLLDPEを添加する場合は易カット性と落下強度の兼ね合いから、配合比がラミネート層15とシール層17にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C6−LLDPE10%〜30%、中間層16にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C6−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%であること、またはラミネート層15とシール層17にあってはC4−LLDPE70%〜90%+C8−LLDPE10%〜30%、中間層16にあってはC4−LLDPE30%〜50%+C8−LLDPE10%〜30%+COC10%〜20%であることができる。
さらに、本実施形態におけるパウチ容器1には、図7〜図8に示したような多数配列ノッチ6を設けることもできる。
図7は、本実施形態のパウチ容器とされるスタンディングパウチの他の例を示す正面図であり、図8は多数配列のノッチ部分の拡大図である。
この多数配列のノッチ6は、パウチ容器1両側位置における開封開始部で開口部となる側面シール部2およびこの側面シール部2付近の領域に設けられ、たとえば、図7〜図8に示すように、開封方向に延在する複数の一の字状の傷の集合体とされている。
多数配列ノッチ6は、パウチ容器1両端の側面シール部2から、はみ出し長さaだけ容器1の中心側に向けてはみ出すように形成される。この多数配列ノッチ6はみ出し長さaは、0.5mm以上となるように設定される。
多数配列ノッチ6の設けられる領域上下幅bは10mm以上とされ、一つのノッチ長さcは0.1mm〜5mmの範囲となるように設定できる。
多数配列ノッチ6を構成する個々の一の字状の傷の配列方向は、開封方向に平行な方向のみに限られず、たとえば千鳥足状に配列したものであってもよい。
このパウチ容器1を製造する場合には、スタンディングパウチ1の側面シール部2において、シール領域と非シール領域にまたがるように、外縁側から内方に向かって端辺に対して略直交する直線状の切り込みを複数設けることにより、多数配置のノッチ6を形成することで、図7,図8に示すパウチ容器1を完成する。
多数配列のノッチ6を構成する複数の一の字状の傷は金属刃による加圧やレーザー加工等の周知の方法で設けることができる。
多数配列のノッチ6における一の字状の傷の長さが5mmを超える場合には、このような多数配列ノッチ6を設けた箇所のヒートシールの耐久性確保と内容物の浸透防止の点から、側面シール部2の幅を広くする必要がある。この場合、多数配列ノッチ6の外観も悪くなるとともに、加工部のざらつきが大きいため、包装工程や流通段階で易開封加工部から破袋する可能性がある。一方、0.1mm未満の傷を設けることは、刃物による機械的な加工限界を超えるものとなり、加工精度の管理は困難である。
以下、本発明に係るパウチ容器の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図5は、本実施形態におけるパウチ容器を示す正面図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのはパウチの形式に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、パウチ容器1が、図5に示すように、三方パウチとして形成されている。
本実施形態のパウチ容器においても、上述した第1実施形態と同等の効果を奏することができる。
以下、本発明に係るパウチ容器の第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図6は、本実施形態におけるパウチ容器を示す正面図である。
本実施形態において上述した第1および第2実施形態と異なるのはパウチの形式に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、パウチ容器1が、図6に示すように、ガゼット袋とされている。
本実施形態のパウチ容器においても、上述した第1および第2実施形態と同等の効果を奏することができる。
以下、本発明にかかる実施例を説明する。
実験例として、図1に示したスタンディングパウチとされるパウチ容器1を作成し実験例1〜14とした。その諸元を以下に示す。
パウチ幅(d);250mm
パウチ高さ(e);160mm
底折り返し高さ(f);50mm
パウチ容器1を構成する表裏の積層体10としては、延伸フィルム11/印刷インク層12/接着剤層13/シーラント層14からなる構成とした。
延伸フィルム11は、実験例1〜12、14は一軸延伸PETフィルムとし、実験例13は一般PETとした。ここで、一般PETとは、二軸延伸フィルムを意味するものである。
また、延伸フィルム11の厚さは、実験例1〜10、13,14においては12μmとし、実験例11は13μm、実験例12は14μmとした。
シーラント層14は、実験例1〜12においては12μmとし、ラミネート層15(C4−LLDPE)/中間層16(C4+COC25%)/シール層16(C4−LLDPE)からなる構成とし、その膜厚、配合を、表1に示すように例1〜例12として変化させた。
また、実験例13,14においては、シーラント層14として、膜厚60μmの一般LLDPとした。
積層体10の構成を以下にまとめて記す。
<実験例1>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例1)
<実験例2>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例2)
<実験例3>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例3)
<実験例4>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例4)
<実験例5>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例5)
<実験例6>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例6)
<実験例7>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例7)
<実験例8>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例8)
<実験例9>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例9)
<実験例10>一軸延伸PETフィルム(12μm)/シーラント層(例10)
<実験例11>一軸延伸PETフィルム(13μm)/シーラント層(例11)
<実験例12>一軸延伸PETフィルム(14μm)/シーラント層(例12)
<実験例13>一般PETフィルム(12μm)/一般LLDPE(60μm)
<実験例14>一軸延伸PETフィルム(12μm)/一般LLDPE(60μm)
Figure 2017178348
上記の積層体10を用いて各実験例ごとにn=3ずつパウチ容器を作成して以下の試験を行なった。
1.パウチを開封して引裂いたときの表裏積層体の切断端面のズレ(表裏の引裂きズレ)
2.パウチ容器1を開封して引裂いたときのシーラント層14における延伸方向(MD)での引裂き強度
3.パウチ容器1に水1000mlを封入して5℃に冷却後、高さ1mからコンクリート製の床面上に落下させた時の破袋回数(落下回数 n=10)
この結果を表2に示す。
Figure 2017178348
上記の結果から、シーラント層14が、9.5重量%から14.3重量%の範囲とされるCOCを配合され、これが、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされる中間層16として、25重量%から30重量%の範囲でCOCの配合された領域とされ、ラミネート層15/中間層16/シール層17の膜厚比が0.9〜1.1/2.7〜3.3/2.7/3.3とされていることにより、必要なシール強度を維持するとともに、開封時における直線状のカット性を良好に成立させつつ、気温5℃以下−5℃以上とされる寒冷状態においても耐破袋性を同時に呈することが可能となることがわかる。
a…多数配列ノッチはみ出し長さ
b…多数配列ノッチ領域上下幅
c…一つのノッチ長さ
d…パウチ幅
e…パウチ高さ
f…底折り返し高さ
1…パウチ容器
2…側面シール部
3…底部折り曲げ線
4…底部シール部
4a…底テープ
5…ノッチ
6…多数配列のノッチ
10…積層体
11…延伸フィルム
12…印刷インキ層
13…接着剤層
14…シーラント層
15…ラミネート層
16…中間層
17…シール層

Claims (9)

  1. シーラント層と延伸フィルムを少なくとも積層してなる積層体を表裏に用いて延伸フィルムを外側に配置して重ねた端部をヒートシールして形成されたパウチであって、
    前記シーラント層は、C4−LLDPEで表される炭素数4のα−オレフィンを側鎖に有するリニア低密度ポリエチレンとCOCで表される環状オレフィンコーポリマーを配合した層を含み、
    前記COCの配合量が9.5重量%から14.3重量%の範囲とされることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記シーラント層は、その表裏面が前記C4−LLDPEからなることを特徴とする請求項1記載のパウチ容器。
  3. 前記シーラント層は、厚さ方向に、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域を有することを特徴とする請求項1または2記載のパウチ容器。
  4. 前記シーラント層は、前記COCの配合量が25重量%から30重量%の範囲である領域が、膜厚比で38.0%〜47.8%の範囲とされることを特徴とする請求項3記載のパウチ容器。
  5. 前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、外側のC4−LLDPEの膜厚が、内側のC4−LLDPEの膜厚よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のパウチ容器。
  6. 前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらの膜厚比が、
    0.9〜1.1/2.7〜3.3/2.7/3.3
    とされていることを特徴とする請求項5記載のパウチ容器。
  7. 前記シーラント層は、容器の外側から内側に向けて、前記C4−LLDPE、前記C4−LLDPE及びCOC、前記C4−LLDPEからなる層構成を有し、これらが、
    ラミネート層/中間層/シール層
    とされていることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のパウチ容器。
  8. 前記延伸フィルムが、一軸延伸PETフィルムからなることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載のパウチ容器。
  9. パウチの底部が、PET、PE、ONYからなるフィルムを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか記載のパウチ容器。
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