JP6191483B2 - エアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグに関し、さらに詳しくは、エアバッグ本体の容量コントロールを図り得るとともに、接合部分を低減して容易に製作することができるエアバッグに関する。
従来より、衝突時等にインフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張する歩行者保護用エアバッグが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のエアバッグは、例えば、図18に示すように、縫製により形成された非常に大きなエアバッグ本体102を備えている。このエアバッグ本体102は、表布及び裏布を縫製により一体化して形成されている。そして、インフレータの容量不足を補うために、エアバッグ本体102には、厚さ方向への膨張を規制する複数のテザー103が備えられている。これら各テザー103は、エアバッグ本体102の内部に別布を縫製することで構成されている。これら各テザーによりエアバッグ本体102の容量コントロールが図られる。なお、図18中の符号104は、テンションクロスを示す。
しかし、上記従来の歩行者保護用エアバッグでは、エアバッグ本体102を構成する表布及び裏布、並びにテザー103を構成する別布が縫製により形成されているので、縫製部分(すなわち、接合部分)が多く構成が複雑となる。
特開2008−230520号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、エアバッグ本体の容量コントロールを図り得るとともに、接合部分を低減して容易に製作することができるエアバッグを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張するエアバッグであって、袋織により形成されたエアバッグ本体と、前記エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザーと、を備え、前記エアバッグ本体の端部には、前記テザーを形成するためのテザー形成部が設けられており、前記テザーは、前記テザー形成部を前記エアバッグ本体の内部に折り込んで前記エアバッグ本体に接合することで構成されており、前記エアバッグ本体の端部は、前記テザーが構成された状態で接合されており、前記テザー形成部は、袋織により形成され、前記エアバッグ本体の端部から延長されており、前記エアバッグ本体は、表布及び裏布を有し、前記テザー形成部は、前記表布の端部に一端側が連なって形成される第1布と、前記裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布と、を有し、前記表布と前記第1布との連絡部又は前記裏布と前記第2布との連絡部が裁断されており、前記テザーは、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部を、前記第1布及び前記第2布が重ね合わされた状態で前記表布及び前記裏布のそれぞれに接合することで構成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項に記載の発明は、インフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張するエアバッグであって、袋織により形成されたエアバッグ本体と、前記エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザーと、を備え、前記エアバッグ本体の端部には、前記テザーを形成するためのテザー形成部が設けられており、前記テザーは、前記テザー形成部を前記エアバッグ本体の内部に折り込んで前記エアバッグ本体に接合することで構成されており、前記エアバッグ本体の端部は、前記テザーが構成された状態で接合されており、前記テザー形成部は、袋織により形成され、前記エアバッグ本体の端部から延長されており、前記エアバッグ本体は、表布及び裏布を有し、前記テザー形成部は、前記表布の端部に一端側が連なって形成される第1布と、前記裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布と、を有し、前記第1布の他端側と前記第2布の他端側とが接合されており、前記テザーは、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部の前記第1布を前記表布に接合し且つ前記第2布を前記裏布に接合することで構成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載において、歩行者保護用エアバッグであることを要旨とする。
本発明のエアバッグによると、袋織により形成されたエアバッグ本体と、エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザーと、を備える。そして、エアバッグ本体の端部には、テザーを形成するためのテザー形成部が設けられており、テザーは、テザー形成部をエアバッグ本体の内部に折り込んでエアバッグ本体に接合することで構成されており、エアバッグ本体の端部は、テザーが構成された状態で接合されている。このように、テザーを備えることでエアバッグ本体の容量コントロールを図ることができる。また、テザー形成部を袋織により形成されたエアバッグ本体の内部に折り込んで接合することでテザーが構成されるので、接合部分を低減して容易に製作することができる。
また、前記テザー形成部が、袋織により形成され、前記エアバッグ本体の端部から延長されているので、袋織によりエアバッグ本体及びテザー形成部が一体的に形成されるため、接合部分を更に低減できる。
また、前記エアバッグ本体が、表布及び裏布を有し、前記テザー形成部が、第1布と、第2布と、を有し、前記表布と前記第1布との連絡部又は前記裏布と前記第2布との連絡部が裁断されており、前記テザーが、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部を、前記第1布及び前記第2布が重ね合わされた状態で前記表布及び前記裏布のそれぞれに接合することで構成されている場合は、重ね合わされた第1布及び第2布によりテザーが構成されるため、テザーの強度を高めることができる。
また、前記エアバッグ本体が、表布及び裏布を有し、前記テザー形成部が、第1布と、第2布と、を有し、前記第1布の他端側と前記第2布の他端側とが接合されており、前記テザーが、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部の前記第1布を前記表布に接合し且つ前記第2布を前記裏布に接合することで構成されている場合は、エアバッグ本体に対して比較的薄い第1布及び第2布のそれぞれを接合することとなるため、更に容易に製作することができる。
さらに、歩行者保護用エアバッグである場合は、非常に大きなエアバッグ本体であるが、テザーを適切な位置に配することで容量コントロールを効果的に図ることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係る歩行者保護用エアバッグの平面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III線断面拡大図であり、(a)はエアバッグの非膨張状態を模式的に示し、(b)はエアバッグの膨張状態を模式的に示す。 上記エアバッグの製造方法を説明するための説明図であり、袋織により形成されたエアバッグ本体を示す。 図4の要部拡大図である。 図5のVI−VI線断面における織組織を説明するための模式図である。 図5のVII−VII線断面拡大図であり、(a)は連絡部の裁断前の状態を模式的に示し、(b)は連絡部の裁断後の状態を模式的に示す。 上記エアバッグの製造方法を説明するための説明図であり、(a)はエアバッグ本体の内部にテザー形成部を折り込んだ状態を模式的に示し、(b)はエアバッグ本体にテザー形成部を縫合した状態を模式的に示し、(c)はエアバッグ本体の端部(外周部)を縫合した状態を示す。 上記エアバッグの作用(展開膨張作用)を説明するための説明図である。 実施例2に係る歩行者保護用エアバッグの平面図である。 図10の要部拡大図である。 図11のXII−XII線断面拡大図であり、(a)はエアバッグの非膨張状態を模式的に示し、(b)はエアバッグの膨張状態を模式的に示す。 上記エアバッグの製造方法を説明するための説明図であり、袋織により形成されたエアバッグ本体を示す。 図13の要部拡大図である。 図14のXV−XV線断面における織組織を説明するための模式図である。 上記エアバッグの製造方法を説明するための説明図であり、(a)は図14のXVI−XVI線断面拡大図であり、(b)はエアバッグ本体の内部にテザー形成部を折り込んで縫合した状態を模式的に示し、(c)はエアバッグ本体の端部(外周部)を縫合した状態を示す。 参考例の歩行者保護用エアバッグを説明するための説明図であり、(a)は実施例1のエアバッグの変形例を示し、(b)は実施例2のエアバッグの変形例を示す。 従来のエアバッグを説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<エアバッグ>
本実施形態に係るエアバッグは、インフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張するエアバッグ(1、21)であって、袋織により形成されたエアバッグ本体(2、22)と、エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザー(3、23)と、を備える(例えば、図1〜図3及び図10〜図12参照)。そして、上記エアバッグ本体(2、22)の端部には、テザー(3、23)を形成するためのテザー形成部(15、35)が設けられており、テザー(3、23)は、テザー形成部(15、35)をエアバッグ本体(2、22)の内部に折り込んでエアバッグ本体に接合することで構成されており、エアバッグ本体(2、22)の端部は、テザー(3、23)が構成された状態で接合されている。
なお、上記「袋織」とは、二重織りの一種であり、表布及び裏布の耳部等を一重織りとして袋状に織る織り方(「One Piece Woven」とも称される。)を意図する。
本実施形態に係るエアバッグとしては、例えば、上記テザー形成部(15、35)は、袋織により形成され、エアバッグ本体(2、22)の端部から延長されている形態(例えば、図4及び図13等参照)を挙げることができる。この形態の場合としては、例えば、以下に述べる形態A及び形態B等を挙げることができる。
〔形態A〕上記エアバッグ本体(2)は、表布(5a)及び裏布(5b)を有し、テザー形成部(15)は、表布の端部に一端側が連なって形成される第1布(16a)と、裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布(16b)と、を有し、表布と第1布との連絡部又は裏布と第2布との連絡部が裁断(18)されており、テザー(3)は、エアバッグ本体(2)の内部に折り込まれたテザー形成部(15)を、第1布(16a)及び第2布(16b)が重ね合わされた状態で表布(5a)及び裏布(5b)のそれぞれに接合することで構成されている(例えば、図3等参照)。
〔形態B〕上記エアバッグ本体(22)は、表布(25a)及び裏布(25b)を有し、テザー形成部(35)は、表布の端部に一端側が連なって形成される第1布(36a)と、裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布(36b)と、を有し、第1布の他端側と第2布の他端側とが接合(37)されており、テザー(23)は、エアバッグ本体(22)の内部に折り込まれたテザー形成部(35)の第1布(36a)を表布(25a)に接合し且つ第2布(36b)を裏布(25b)に接合することで構成されている(例えば、図12等参照)。
上述の形態A、Bの場合、例えば、上記エアバッグ本体(2、22)を縦断面でみたときに、テザー形成部(15、35)の表布(5a、25a)への接合位置と裏布(5b、25b)への接合位置とが横方向にずらされていることができる(例えば、図3等参照)。これにより、エアバッグの展開膨張時にエアバッグの横幅方向に対してテザーが傾斜して張設される。そのため、テザーの強度が更に高められるとともに、エアバッグ本体の容量コントロールを更に容易に図ることができる。
上述の形態Aの場合、例えば、上記テザー形成部(15)は、一重織り組織である一対の接合用閉じ部(17)を有し、一方の閉じ部が表布(5a)に接合され、他方の閉じ部が裏布(5b)に接合されていることができる(例えば、図5及び図6等参照)。これにより、袋織により形成された接合用閉じ部でテザー形成部が接合されるので、テザーの強度が更に高められる。また、接合時に接合用閉じ部を目印として利用できるので、製作性が更に高められる。
上述の形態Aの場合、例えば、上記テザー形成部(15)は、第1布(16a)と第2布(16b)とが接結糸で接結された複数の接結点(19)を有することができる(例えば、図5及び図6等参照)。これにより、テザー成形部を第1布及び第2布が重ね合わされた一体物として取り扱うことができ、製作性が更に高められる。なお、上記複数の接結点のうちの隣接する接結点の最短間隔(S)としては、例えば、1〜20mm(好ましくは5〜15mm)を挙げることができる(例えば、図5等参照)。
上述の形態Bの場合、例えば、上記テザー形成部(35)は、エアバッグ本体(22)の端部に連なる一端側と反対側となる他端側が一重織り組織である閉じ部(37)とされていることができる(例えば、図14及び図15等参照)。これにより、袋織により形成された閉じ部により第1布及び第2布の他端側が接合される。よって、接合部分を更に低減できるとともに、テザーの強度を更に高めることができる。
本実施形態に係るエアバッグとしては、例えば、歩行者保護用エアバッグである形態(例えば、図9等参照)を挙げることができる。この場合、上記エアバッグは、通常、車両外側で展開膨張するように配される。
<エアバッグの製造方法>
本実施形態に係るエアバッグの製造方法は、上述の実施形態に係るエアバッグ(1、21)の製造方法であって、袋織によりエアバッグ本体(2、22)を形成する工程と、テザー形成部(15、35)をエアバッグ本体(2、22)の内部に折り込んでエアバッグ本体に接合することでテザー(3、23)を構成する工程と、エアバッグ本体(2、22)の端部を、テザー(3、23)が構成された状態で接合する工程と、を備える(例えば、図7、図8及び図16等参照)。これにより、得られるエアバッグでは、テザーを備えることでエアバッグ本体の容量コントロールを図ることができる。また、テザー形成部を袋織により形成されたエアバッグ本体の内部に折り込んで接合することでテザーが構成されるので、接合部分を低減して容易に製作することができる。
上述の形態Aのエアバッグ(1)である場合、例えば、上記テザー(3)を構成する工程は、表布(5a)と第1布(16a)との連絡部又は裏布(5b)と第2布(16b)との連絡部を裁断(18)してから、テザー形成部(15)をエアバッグ本体(2)の内部に折り込んで、第1布(16a)及び第2布(16b)が重ね合わされた状態でテザー形成部(15)を表布(5a)及び裏布(5b)のそれぞれに接合することでテザー(3)を構成する工程であることができる(例えば、図7及び図8等参照)。これにより、重ね合わされた第1布及び第2布によりテザーが構成されるため、テザーの強度を高めることができる。なお、上記テザー形成部の表布及び裏布への接合順序は特に問わない。
上述の形態Bのエアバッグ(21)である場合、例えば、上記テザー(23)を構成する工程は、第1布(36a)の他端側と第2布(36b)の他端側とが接合されたテザー形成部(35)をエアバッグ本体(22)の内部に折り込んで、第1布(36a)を表布(25a)に接合し且つ第2布(36b)を裏布(25b)に接合することでテザー(23)を構成する工程であることができる(例えば、図16等参照)。これにより、エアバッグ本体に対して比較的薄い第1布及び第2布のそれぞれを接合することとなるため、更に容易に製作することができる。なお、上記テザー形成部の表布及び裏布への接合順序は特に問わない。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「エアバッグ」として、衝突時等に車両外側で展開膨張して歩行者を保護する歩行者保護用エアバッグを例示する(図9参照)。
<実施例1>
(1)歩行者保護用エアバッグの構成
本実施例1に係る歩行者保護用エアバッグ1は、図1〜図3に示すように、袋織により形成されたエアバッグ本体2と、このエアバッグ本体2の厚さ方向への膨張を規制する帯状のテザー3と、を備えている。
上記エアバッグ本体2は、表布5a及び裏布5bを有する二重織り組織で構成された膨張部6を備えている。この膨張部6は、フロントウィンドウWを覆うように展開膨張する第1膨張部6aと、この第1膨張部6aの両端側から延びてプロントピラーPを覆うように展開膨張する左右の第2膨張部6bと、を備えている(図9参照)。なお、上記表布5aは、タテ糸8a、8bとヨコ糸9により構成され、裏布5bは、タテ糸10a、10bとヨコ糸11により構成されている(図6参照)。
上記第1膨張部6aを構成する表布5a及び裏布5bの外周端部は、一重織り組織で構成された閉じ部12とされている(図1参照)。また、第1膨張部6aの端部には、インフレータ(図示省略)に接続されるガス供給口13が形成されている。また、第2膨張部6bを構成する表布5a及び裏布5bの外周端部は、後述するテザー形成部を内部に折り込んだ状態で縫合により閉じられている。
上記テザー3は、第2膨張部6bの内部に配されている。このテザー3は、テザー形成部15により形成されている。このテザー形成部15は、図4及び図5に示すように、エアバッグ本体2とともに袋織により形成され、エアバッグ本体2の端部から一体的に延長されている。具体的に、図6及び図7に示すように、テザー形成部15は、表布5aの端部に一端側が連なって形成される第1布16aと、裏布5bの端部に一端側が連なって形成される第2布16bと、を有している。この第1布16aは、タテ糸8a、8bとヨコ糸9により構成され、第2布16bは、タテ糸10a、10bとヨコ糸11により構成されている(図6参照)。
上記テザー形成部15は、図5及び図6に示すように、一重織り組織である長尺状の一対の接合用閉じ部17を有している。これら各閉じ部17は、タテ糸8a、8b、10a、10bとヨコ糸9、11により構成されている(図6参照)。また、第1布16aと表布5aとの連絡部又は第2布16bと裏布5bとの連絡部は、裁断手段(例えば、レーザ、カッタ、はさみ等)により裁断18(図5中に仮想線で示す。)されている。さらに、テザー形成部15の延長方向の長さは、第2膨張部6bの横幅と略同じとされている。そして、テザー形成部15の端部は、図2及び図3に示すように、第2膨張部6bの表布5a及び裏布5bの外周端部を縫糸t1で縫合する際に、これら表布5a及び裏布5bの外周端部とともに縫合される。
上記テザー形成部15は、図5及び図6に示すように、第1布16aと第2布16bとが接結糸で接結された複数の接結点19を有しており、第1布16a及び第2布16bが重ね合わされた一体物(すなわち、接結部)として取り扱われる。これら各接結点19は、エアバッグ本体2の裏布5bを構成している一本又は複数本のタテ糸(接結糸)10a、10bを、表布5aを構成している一本又は複数本のヨコ糸9に織り込んで構成されている(図6参照)。これら複数の接結点19のうちで隣接するもの同士の最短間隔Sは、約10mmとされている(図5参照)。
上記テザー3は、図8に示すように、エアバッグ本体2の内部に折り込まれたテザー形成部15をエアバッグ本体2に縫合することで構成されている。具体的には、テザー形成部15がエアバッグ本体2の内部に折り込まれ、第1布16a及び第2布16bが重ね合わされた状態でテザー形成部15の一方の閉じ部17が表布5aに縫糸t2で縫合され、他方の閉じ部17が裏布5bに縫糸t3で縫合されている。そして、テザー3は、テザー形成部15における表布5aへの縫合位置と裏布5bへの縫合位置との間の部分で構成されている。
ここで、図3に示すように、上記エアバッグ本体2を縦断面でみたときに、テザー形成部15の表布5aへの縫合位置と裏布5bへの縫合位置とが横方向にずらされている。そして、テザー3は、展開膨張時にエアバッグ1の横幅方向に対して傾斜して張設される(
図3(b)参照)。その結果、エアバッグ1の歩行者が当たる側(すなわち、表布5a側)において車両幅方向Fの外側に対して内側が大きく膨らむようになっている。
なお、上記テザー形成部15の縫合位置を変更することで、第2膨張部6bの膨張形状(車両幅方向の厚みや幅等)が調整される。例えば、表布5a及び裏布5bに対する一対の閉じ部17の縫合位置を入れ替えることで、車両幅方向Fの内側に対して外側が大きく膨らむようにできる。また、テザー形成部15の縫合位置の間隔w1(図2参照)をエア漏れ量等を考慮しつつ変更すれば、膨張時のエアバッグ1の厚さが調整される。さらに、テザー形成部15の織り組織や材質等を変更することで、膨張時のエアバッグ1の厚さが調整される。
(2)歩行者保護用エアバッグの製造方法
次に、上記構成の歩行者保護用エアバッグ1の製造方法について説明する。先ず、図7(a)に示すように、袋織によりエアバッグ本体2及びテザー形成部15を一体的に形成する。なお、上記エアバッグ本体2では、第2膨張部6bの外周端部は閉じられておらず、テザー形成部15の折込み口として利用される(図4参照)。
次に、図7(b)に示すように、エアバッグ本体2の表布5aとテザー形成部15の第1布16aとの連絡部又はエアバッグ本体2の裏布5bとテザー形成部15の第2布16bとの連絡部を裁断18する。次いで、裏布5bに対して表布5aを捲り上げ(図5中に仮想線で示す。)、図8(a)に示すように、テザー形成部15をエアバッグ本体2の内部に折り込む。その後、図8(b)に示すように、第1布16a及び第2布16bが重ね合わされた状態でテザー形成部15の一方の閉じ部17を表布5aに縫糸t2で縫合するとともに他方の閉じ部17を裏布5bに縫糸t3で縫合する。その結果、テザー形成部15の縫合位置の間の部分でテザー3が構成される。次に、図8(c)に示すように、エア第2膨張部6bの外周端部とともにテザー形成部15の端部を縫糸t1で縫合することで、歩行者保護用エアバッグ1が得られる。
(3)歩行者保護用エアバッグの作用
次に、上記構成の歩行者保護用エアバッグ1の作用について説明する。なお、本実施例では、上記エアバッグ1は、車両のボンネットBの後端側に折り畳まれた状態で収納され、そのガス供給口13にはインフレータ(図示省略)が接続されているものとする。
上記歩行者保護用エアバッグ1では、衝突時等にインフレータ(図示省略)からの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張する。具体的に、図9に示すように、第1膨張部6aがフロントウィンドウWを覆い且つ左右の第2膨張部6bがフロントピラーPを覆うように展開膨張して、歩行者を保護するようになっている。この展開膨張時には、図3(b)に示すように、第2膨張部6bの内部でテザー3が張設されることで、第2膨張部6bの厚さ方向の膨張が規制されて容量コントロールが図られることとなる。
(4)実施例の効果
以上より、本実施例のエアバッグ1によると、袋織により形成されたエアバッグ本体2と、エアバッグ本体2の厚さ方向への膨張を規制するテザー3と、を備える。そして、エアバッグ本体2の端部には、テザー3を形成するためのテザー形成部15が設けられており、テザー3は、テザー形成部15をエアバッグ本体2の内部に折り込んでエアバッグ本体2に縫合することで構成されており、エアバッグ本体2の端部は、テザー3が構成された状態で縫合されている。このように、テザー3を備えることでエアバッグ本体2の容量コントロールを図ることができる。また、テザー形成部15を袋織により形成されたエアバッグ本体2の内部に折り込んで縫合することでテザー3が構成されるので、縫製部分を低減して容易に製作することができる。
また、本実施例では、テザー形成部15は、袋織により形成され、エアバッグ本体2の端部から延長されている。これにより、袋織によりエアバッグ本体2及びテザー形成部15が一体的に形成されるため、縫製部分を更に低減できる。
また、本実施例では、エアバッグ本体2は、表布5a及び裏布5bを有し、テザー形成部15は、第1布16aと、第2布16bと、を有し、表布5aと第1布16aとの連絡部又は裏布5bと第2布16bとの連絡部が裁断されている。そして、テザー3は、エアバッグ本体2の内部に折り込まれたテザー形成部15を、第1布16a及び第2布16bが重ね合わされた状態で表布5a及び裏布5bのそれぞれに縫合することで構成されている。これにより、重ね合わされた第1布16a及び第2布16bによりテザー3が構成されるため、テザー3の強度を高めることができる。
また、本実施例では、エアバッグ本体2を縦断面でみたときに、テザー形成部15の表布5aへの縫合位置と裏布5bへの縫合位置とが横方向にずらされている。これにより、エアバッグ1の展開膨張時にエアバッグ1の横幅方向に対してテザー3が傾斜して張設される。そのため、テザー3の強度が更に高められるとともに、エアバッグ本体1の容量コントロールを更に容易に図ることができる。
また、本実施例では、テザー形成部15は、一重織り組織である一対の接合用閉じ部17を有し、一方の閉じ部17が表布5aに縫合され、他方の閉じ部17が裏布5bに縫合されている。これにより、袋織により形成された接合用閉じ部17でテザー形成部15が縫合されるので、テザー3の強度が更に高められる。また、縫合時に接合用閉じ部17を目印として利用できるので、製作性が更に高められる。
また、本実施例では、テザー形成部15は、第1布16aと第2布16bとが接結糸で接結された複数の接結点19を有する。これにより、テザー成形部15を第1布16a及び第2布16bが重ね合わされた一体物として取り扱うことができ、製作性が更に高められる。
さらに、本実施例では、歩行者保護用エアバッグ1であり、非常に大きなエアバッグ本体2であるが、テザー3を適切な位置に配することで容量コントロールを効果的に図ることができる。
<実施例2>
(1)歩行者保護用エアバッグの構成
本実施例2に係る歩行者保護用エアバッグ21は、図10〜図12に示すように、袋織により形成されたエアバッグ本体22と、このエアバッグ本体22の厚さ方向への膨張を規制する帯状のテザー23と、を備えている。
上記エアバッグ本体22は、表布25a及び裏布25bを有する二重織り組織で構成された膨張部26を備えている。この膨張部26は、フロントウィンドウWを覆うように展開膨張する第1膨張部26aと、この第1膨張部26aの両端側から延びてプロントピラーPを覆うように展開膨張する左右の第2膨張部26bと、を備えている(図9参照)。なお、上記表布25aは、タテ糸28a、28bとヨコ糸29により構成され、裏布25bは、タテ糸30a、30bとヨコ糸31により構成されている(図15参照)。
上記第1膨張部26aを構成する表布25a及び裏布25bの外周端部は、図10に示すように、一重織り組織で構成された閉じ部32とされている。また、第1膨張部26aの端部には、インフレータ(図示省略)に接続されるガス供給口33が形成されている。また、第2膨張部26bを構成する表布25a及び裏布25bの外周端部は、後述するテザー形成部を内部に折り込んだ状態で縫合により閉じられている。
上記テザー23は、図12に示すように、第2膨張部26bの内部に配されている。このテザー23は、テザー形成部35により形成されている。このテザー形成部35は、図13及び図14に示すように、エアバッグ本体22とともに袋織により形成され、エアバッグ本体22の端部から一体的に延長されている。具体的に、図15及び図16に示すように、テザー形成部35は、表布25aの端部に一端側が連なって形成される第1布36aと、裏布25bの端部に一端側が連なって形成される第2布36bと、を有している。この第1布36aは、タテ糸28a、28bとヨコ糸29により構成され、第2布36bは、タテ糸30a、30bとヨコ糸31により構成されている(図15参照)。
上記テザー形成部35は、図14及び図15に示すように、エアバッグ本体22の端部に連なる一端側と反対側となる他端側が一重織り組織である閉じ部37とされている。この閉じ部37によってテザー形成部35を構成する第1布36a及び第2布36bの他端側が接合される一方、閉じ部37以外の部分で第1布36a及び第2布36bは互いに接合されていない。この閉じ部37は、タテ糸28a、28b、30a、30bとヨコ糸29、31により構成されている(図15参照)。
上記テザー23は、図16に示すように、エアバッグ本体22の内部に折り込まれたテザー形成部35をエアバッグ本体22に縫合することで構成されている。具体的には、第1布36a及び第2布36bの他端側が閉じ部37により接合されたテザー形成部35がエアバッグ本体22の内部に折り込まれ、第1布36aが表布25aに縫糸t2で縫合され、第2布36bが裏布25bに縫糸t3で縫合されている。そして、テザー23は、テザー形成部35における表布25aへの縫合位置と裏布25bへの縫合位置との間の部分で構成されている。
ここで、図12に示すように、上記エアバッグ本体22を縦断面でみたときに、テザー形成部35の表布25aへの縫合位置と裏布25bへの縫合位置とが横方向に略一致している。そして、テザー23は、エアバッグ21の展開膨張時にエアバッグ21の横幅方向に対して略直交して張設される(図12(b)参照)。その結果、エアバッグ21の歩行者が当たる側(すなわち、表布25a側)において車両幅方向Fに沿って略同じ形状で膨らむようになっている。
なお、上記テザー形成部35の縫合位置を変更することで、第2膨張部26bの膨張形状(車両幅方向の厚みや幅等)が調整される。また、テザー形成部35の閉じ部37と縫合位置と間隔w2(図11参照)をエア漏れ量等を考慮しつつ変更すれば、膨張時のエアバッグ21の厚さが調整される。さらに、テザー形成部35の織り組織や材質等を変更することで、膨張時のエアバッグ21の厚さが調整される。
(2)歩行者保護用エアバッグの製造方法
次に、上記構成の歩行者保護用エアバッグ21の製造方法について説明する。先ず、図16(a)に示すように、袋織によりエアバッグ本体22及びテザー形成部35を一体的に形成する。なお、上記エアバッグ本体22では、第2膨張部26bの外周端部は閉じられておらず、テザー形成部35の折込み口として利用される(図13参照)。
次に、図16(b)に示すように、テザー形成部35をエアバッグ本体22の内部に折り込む。次いで、第1布36aを表布25aに縫糸t2で縫合するとともに第2布36bを裏布25bに縫糸t3で縫合する。その結果、テザー形成部35の縫合位置の間の部分でテザー23が構成される。その後、図16(c)に示すように、エアバッグ本体22の第2膨張部26bの外周端部を縫糸t1で縫合することで、歩行者保護用エアバッグ21が得られる。
(3)歩行者保護用エアバッグの作用
次に、上記構成の歩行者保護用エアバッグ21の作用について説明する。なお、本実施例では、上記エアバッグ21は、車両のボンネットBの後端側に折り畳まれた状態で収納され、そのガス供給口33にはインフレータ(図示省略)が接続されているものとする。
上記歩行者保護用エアバッグ21では、衝突時等にインフレータ(図示省略)からの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張する。具体的に、図9に示すように、第1膨張部26aがフロントウィンドウWを覆い且つ左右の第2膨張部26bがフロントピラーPを覆うように展開膨張して、歩行者を保護するようになっている。この展開膨張時には、図12(b)に示すように、第2膨張部26bの内部でテザー23が張設されることで、第2膨張部26bの厚さ方向の膨張が規制されて容量コントロールが図られることとなる。
(4)実施例の効果
以上より、本実施例のエアバッグ21によると、袋織により形成されたエアバッグ本体22と、エアバッグ本体22の厚さ方向への膨張を規制するテザー23と、を備える。そして、エアバッグ本体22の端部には、テザー23を形成するためのテザー形成部35が設けられており、テザー23は、テザー形成部35をエアバッグ本体22の内部に折り込んでエアバッグ本体22に縫合することで構成されており、エアバッグ本体22の端部は、テザー23が構成された状態で縫合されている。このように、テザー23を備えることでエアバッグ本体22の容量コントロールを図ることができる。また、テザー形成部35を袋織により形成されたエアバッグ本体22の内部に折り込んで縫合することでテザー23が構成されるので、縫製部分を低減して容易に製作することができる。
また、本実施例では、テザー形成部35は、袋織により形成され、エアバッグ本体22の端部から延長されている。これにより、袋織によりエアバッグ本体22及びテザー形成部35が一体的に形成されるため、縫製部分を更に低減できる。
また、本実施例では、エアバッグ本体22は、表布25a及び裏布25bを有し、テザー形成部35は、第1布36aと、第2布36bと、を有し、第1布36aの他端側と第2布36bの他端側とが接合されている。そして、テザー23は、エアバッグ本体22の内部に折り込まれたテザー形成部35の第1布36aを表布25aに縫合し且つ第2布36bを裏布25bに縫合することで構成されている。これにより、エアバッグ本体22に対して比較的薄い第1布36a及び第2布36bのそれぞれを接合することとなるため、更に容易に製作することができる。
また、本実施例では、テザー形成部35は、エアバッグ本体22の端部に連なる一端側と反対側となる他端側が一重織り組織である閉じ部37とされている。これにより、袋織により形成された閉じ部37により第1布36a及び第2布36bの他端側が接合される。よって、縫製部分を更に低減できるとともに、テザー23の強度を更に高めることができる。
さらに、本実施例では、歩行者保護用エアバッグ21であり、非常に大きなエアバッグ本体22であるが、テザー23を適切な位置に配することで容量コントロールを効果的に図ることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例1、2では、袋織により一体的に形成されたエアバッグ本体2、22及びテザー形成部15、35を例示した。参考例として、例えば、図17(a)(b)に示すように、エアバッグ本体2、22とは別物であるテザー形成部15’、35’を用意し、エアバッグ本体2、22の端部にテザー形成部15’、35’を後付け(例えば、縫合、接着、溶着等)するようにしてもよい。

また、上記実施例1、2では、膨張部6b、26bの表布5a、25a及び裏布5b、25bの外周端部を縫合して接合するようにしたが、これに限定されず、例えば、膨張部6b、26bの表布5a、25a及び裏布5b、25bの外周端部を、接着剤で接着したり、加熱や振動等で溶着したりして接合するようにしてもよい。
また、上記実施例1、2では、テザー2、23を形成するためにエアバッグ本体2、22にテザー形成部15、35を縫合して接合するようにしたが、これに限定されず、例えば、エアバッグ本体2、22にテザー形成部15、35を、接着剤で接着したり、加熱や振動等で溶着したりして接合するようにしてもよい。
また、上記実施例2では、テザー形成部35の他端側を一重織り組織である閉じ部37として第1布36a及び第2布36bの他端側を接合するようにしたが、これに限定されず、例えば、第1布36a及び第2布36bの他端側を、縫糸で縫合したり、接着剤で接着したり、加熱や振動等で溶着したりして接合するようにしてもよい。
また、上記実施例1では、エアバッグ本体2を縦断面でみたときに、テザー形成部15の表布5aへの接合位置と裏布5bへの接合位置とが横方向にずらされるようにしたが、これに限定されず、例えば、テザー形成部15の表布5aへの接合位置と裏布5bへの接合位置とが横方向に略一致するようにしてもよい。
また、上記実施例2では、エアバッグ本体22を縦断面でみたときに、テザー形成部35の表布25aへの接合位置と裏布25bへの接合位置とが横方向に略一致するようにしたが、これに限定されず、例えば、テザー形成部35の表布25aへの接合位置と裏布25bへの接合位置とが横方向にずらされるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、テザー形成部15に一重織り組織である一対の接合用閉じ部17を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、テザー形成部15に閉じ部17を設けないようにしてもよい。
また、上記実施例1では、エアバッグ本体2の裏布5bを構成している一本又は複数本のタテ糸(接結糸)10a、10bを、表布5aを構成している一本又は複数本のヨコ糸9に織り込んで接結点19を構成したが、これに限定されず、例えば、エアバッグ本体2の表布5aを構成している一本又は複数本のタテ糸(接結糸)8a、8bを、裏布5bを構成している一本又は複数本のヨコ糸11に織り込んで接結点を構成してもよい。さらに、エアバッグ本体2の表布5a及び裏布5bのそれぞれを構成している一本又は複数本のタテ糸(接結糸)8a、8b、10a、10bを、それぞれ、対応する布側の一本又は複数本のヨコ糸9、11に織り込んで接結点を構成してもよい。
また、上記実施例1では、テザー形成部15の略全体に複数の接結点19を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、テザー形成部15の外周側のみに複数の接結点19を設けるようにしたり、テザー形成部15に接結点19を設けないようにしたりしてもよい。さらに、テザー形成部15の略全体を一重織り組織である閉じ部としてもよい。
また、上記実施例1、2では、車両外側で展開膨張する歩行者保護用エアバッグ1、21を例示したが、これに限定されず、例えば、車室内側で展開膨張する乗員保護用エアバッグとしてもよい。この種のエアバッグとしては、例えば、運転席エアバッグ、助手席エアバッグ、カーテンシールドエアバッグ、ニーエアバッグ、シートクッションエアバッグ、後席エアバッグ、シートベルトエアバッグ等を挙げることができる。
また、上記実施例1、2において、テザー3、23の配置個数や場所等は、特に限定されず、例えば、エアバッグの種類や用途等に応じて適宜選定することができる。
また、上記実施例1、2において、袋織により形成されたエアバッグ本体2、22を構成する糸の種類、太さ、使用数等の仕様は、特に限定されず、例えば、エアバッグの種類や用途等に応じて適宜選定することができる。
さらに、上記実施例1、2において、エアバッグ本体2、22の表面には、通気度調整等のためにコーティング処理がなされていてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、衝突時等に展開膨張して人体を保護するエアバッグに関する技術として広く利用される。特に、車室外側で展開膨張して歩行者を保護する歩行者保護用エアバッグとして好適に利用される。
1,21;歩行者保護用エアバッグ、2,22;エアバッグ本体、3,23;テザー、5a,25a;表布、5b,25b;裏布、15,15’,35,35’;テザー形成部、16a,36a;第1布、16b,36b;第2布、18;裁断、37;閉じ部、t2,t3;縫糸。

Claims (3)

  1. インフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張するエアバッグであって、
    袋織により形成されたエアバッグ本体と、
    前記エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザーと、を備え、
    前記エアバッグ本体の端部には、前記テザーを形成するためのテザー形成部が設けられており、
    前記テザーは、前記テザー形成部を前記エアバッグ本体の内部に折り込んで前記エアバッグ本体に接合することで構成されており、
    前記エアバッグ本体の端部は、前記テザーが構成された状態で接合されており、
    前記テザー形成部は、袋織により形成され、前記エアバッグ本体の端部から延長されており、
    前記エアバッグ本体は、表布及び裏布を有し、
    前記テザー形成部は、前記表布の端部に一端側が連なって形成される第1布と、前記裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布と、を有し、前記表布と前記第1布との連絡部又は前記裏布と前記第2布との連絡部が裁断されており、
    前記テザーは、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部を、前記第1布及び前記第2布が重ね合わされた状態で前記表布及び前記裏布のそれぞれに接合することで構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  2. インフレータからの噴射ガスが内部に流入されて展開膨張するエアバッグであって、
    袋織により形成されたエアバッグ本体と、
    前記エアバッグ本体の厚さ方向への膨張を規制するテザーと、を備え、
    前記エアバッグ本体の端部には、前記テザーを形成するためのテザー形成部が設けられており、
    前記テザーは、前記テザー形成部を前記エアバッグ本体の内部に折り込んで前記エアバッグ本体に接合することで構成されており、
    前記エアバッグ本体の端部は、前記テザーが構成された状態で接合されており、
    前記テザー形成部は、袋織により形成され、前記エアバッグ本体の端部から延長されており、
    前記エアバッグ本体は、表布及び裏布を有し、
    前記テザー形成部は、前記表布の端部に一端側が連なって形成される第1布と、前記裏布の端部に一端側が連なって形成される第2布と、を有し、前記第1布の他端側と前記第2布の他端側とが接合されており、
    前記テザーは、前記エアバッグ本体の内部に折り込まれた前記テザー形成部の前記第1布を前記表布に接合し且つ前記第2布を前記裏布に接合することで構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  3. 歩行者保護用エアバッグである請求項1又は2に記載のエアバッグ。
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