JP2003002152A - 側部用エアバッグ - Google Patents

側部用エアバッグ

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JP2003002152A
JP2003002152A JP2002167816A JP2002167816A JP2003002152A JP 2003002152 A JP2003002152 A JP 2003002152A JP 2002167816 A JP2002167816 A JP 2002167816A JP 2002167816 A JP2002167816 A JP 2002167816A JP 2003002152 A JP2003002152 A JP 2003002152A
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猛 山地
Toru Ozaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部気室の区画用接結部によるガス流に対す
る抵抗を小さくして、接結部の端部にかかる負荷を低減
し、2重織の組織で製織する場合の織密度を低くするこ
とができ、表裏両布に柔軟性を与えることができる側部
用エアバッグを提供する。 【解決手段】 車両の側部構造部材に収納してインフレ
ータ20のガスにより窓面に沿って展開させる側部用エ
アバッグAにおいて、エアバッグAの内部を、ガス導入
部20から流入するガスの流れ方向に沿う前後方向の気
室2と、この前後方向の気室2にそれぞれ連通する複数
の上下方向の気室3とに区画し、これらの各気室2,3
を区画する区画用接結部5を、上下方向の気室3,3間
の部分から前後方向の気室2との連通側に延び、その先
端側の部分5bが前後方向の気室2内でのガスの流れ方
向への湾曲状に曲成された形状にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のピラー部と
ルーフサイドレール部等の側部構造部材から室内の窓面
に沿って膨脹、展開させる側部用エアバッグに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両の衝突時にエア
バッグを膨脹させて乗員を拘束する装置であり、一般に
ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガス
により膨脹するエアバッグとよりなる。
【0003】このようなエアバッグ装置として、車両が
側面から所定の衝撃や角速度を受けた際に、車両の側部
構造部材に収納されたエアバッグがサイドドアの窓面と
乗員の間で展開し、車両横方向に移動する乗員を拘束す
る、側部用エアバッグ装置が提案されている。
【0004】この側部用エアバッグは、前席用の場合、
車両のフロントピラー部やルーフサイドレール部等の側
部構造部材の室内側に折畳まれて収納固定され、フロン
トピラーガーニッシュ、ルーフサイドガーニッシュまた
は天井部材などの内装品でカバーされて設けられる。エ
アバッグにガスを供給するインフレータは、フロントピ
ラー部の基部あるいはその近辺のサイドパネル等の室内
側に固定されており、このインフレータがエアバッグの
一部に設けたガス導入部に連結されている。そしてセン
サーが車両側面方向からの所定の衝撃を検知すると、イ
ンフレータが作動してエアバッグにガスを供給する。エ
アバッグは、インフレータガスの導入による内圧の増加
により膨脹してガーニッシュ類を開口させ、車両側部の
例えばサイドガラスの室内側と乗員の間にマット状に膨
脹、展開する。
【0005】かかる側部用エアバッグは、マット状の膨
脹形状を得るために、内部が複数の気室に区画されてい
るのが普通であり、一般には、折畳まれたエアバッグの
展開作用を考慮して、例えば図5に示すように、ガス導
入部(58)から連続してピラー類への取付部に沿い車両
前後方向に延びる気室(52)と、この前後方向の気室
(52)の下にそれぞれぶら下がり形状で並列し連通する
複数の上下方向の気室(53)とに区画されている。
【0006】そのため、エアバッグは、表裏両布が外周
部で接結されて袋状に形成されるとともに、内方部にお
いて前記各気室(52)(53)を区画する区画用接結部
(55)が設けられている。また、外周の接結部(54)の
前縁および上縁側の一部が車両の側部構造部材に対する
取付部として延出形成されている。
【0007】この構造のエアバッグの構成材料として
は、ナイロン等の布地にシリコンをコーティングした引
布を裁断して得られた2枚の布地を、縫製や接着等の接
結手段で袋状に形成したもの、あるいは2重ジャカード
織(紋織)または袋織等の2重織の組織の製織方法を利
用して、表裏2枚の布を織ると同時に、袋状の気室を画
する表裏両布の接結部を共通の組織で一体に織成し、こ
の原反をコンーティングした後、裁断して得られるもの
がある。
【0008】近年は、生産性の点から、側部用エアバッ
グとしては後者の2重織の組織で製織されたものが主流
となっている。またこの布のコーティング材料として
は、シリコン、ポリエステル、ナイロン等があり、コー
ティング手段としてディッピング処理法も利用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した複
数の気室(52)(53)を備える構造の側部用エアバッグ
の場合、インフレータガスの導入による膨脹時には、例
えば前端部に設けられたインフレータから流入するガス
が、まず主に前後方向の気室(52)の内部を後方へ流
れ、続いて上下方向の気室(53)に流入し膨脹する。
【0010】この際、区画用の接結部(55)が、図5の
ように単に上下方向の直線状をなして先端が前後方向の
気室(52)に臨んで終端するか、あるいは鉤形状に屈折
して終端する等の形態をなす場合には、前後方向の気室
(52)内のガス流により、区画用の接結部(55)の端部
に応力が集中することになる。そのため、区画用の接結
部(55)に充分な強度を保持させるように形成する必要
がある。
【0011】一方、前記の袋織等の2重織組織で製織さ
れるエアバッグの場合、表裏両布の接結部は、両布の構
成糸を共通にして1重織されるために、各気室の表裏両
布の織密度に比して2倍の織密度になる。
【0012】したがって、2重織組織で製織されるエア
バッグは、前記区画用接結部の強度保持の点では好まし
いものの1つであるが、充分な強度を保持させるように
織密度を高くするのには、糸の太さや繊維の性能により
製織上自ずと限界がある。また織密度を高くすると、表
裏両布の柔軟性が損なわれることになり、折畳みが困難
になるといった問題もある。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、内部気室を区画する区画用接結部を、膨脹時のガス
流から受ける抵抗を少なくできる形態にして、その端部
にかかる負荷を低減することにより、2重織の組織で製
織されるものにおいても、織密度を適正に設定すること
ができて、表裏両布に柔軟性を与えることができる側部
用エアバッグを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、車
両のピラー部やルーフサイドレール部等の側部構造部材
に収納して、インフレータのガスにより前記側部構造部
材から窓面に沿って展開させる側部用エアバッグであっ
て、表裏両布が外周部で接結されて袋状に形成されると
ともに、その内部が、区画用接結部によって、ガス導入
部から流入するガスの流れ方向に沿う車両前後方向に延
びる気室と、この前後方向の気室にそれぞれ連通する複
数の上下方向の気室とに区画されてなり、前記区画用接
結部が、上下方向の気室を区画する部分から前後方向の
気室との連通側に延び、その先端側の部分が前後方向の
気室内でのガス流に沿う方向に曲成されてなることを特
徴とする。前記区画用接結部の先端側の部分の曲成形状
として、湾曲状もしくは円弧状とすることができる。
【0015】前記の側部用エアバッグによれば、車両が
側面方向に所定の衝撃を受けて作動するインフレータか
ら供給されエアバッグ内に流入するガスは、まず前後方
向の気室をガス流として流れ、続いてこの前後方向の気
室に連なる上下方向の気室に流入し、窓面に沿って膨
脹、展開する。
【0016】この際、各区画用接結部の前後方向の気室
に接する先端側の部分が該気室内のガス流の下流方向に
向くように曲成され、特に主として湾曲状や円弧状等の
アールのついた形状に曲成されているために、ガス流か
ら受ける抵抗を低減できて、区画用接結部の先端部の負
荷を軽減できる。
【0017】前記の側部用エアバッグにおいて、表裏両
布が袋織等の2重織の組織で織成され、外周部の接結部
および区画用接結部が表裏両布の構成糸を共通にした1
重織の組織で一体に織成されてなるものとすることがで
きる。
【0018】この場合、縫製によるエアバッグとは違
い、各接結部を1重織の組織でやわらかく構成できるば
かりか、前記のように区画用結接部が受けるガス流によ
る負荷を低減できるために、この接結部の織密度を適正
に設定して製織することが可能であり、ひいてはエアバ
ッグを構成する表裏両布に柔軟性を与えることができ、
折畳み収納に有利なものとなる。
【0019】また前記の側部用エアバッグにおいて、前
縁および上縁部が車両のフロントピラー部からルーフサ
イドレール部にわたる側部構造部に対する取付部として
形成され、その前端部にガス導入部が設けられ、このガ
ス導入部に連続する前後方向の気室が前記取付部に沿っ
て設けられ、その下方に並列して上下方向の気室が設け
られてなるものとすることができる。
【0020】この場合、エアバッグ内に流入したインフ
レータガスは、車両の側部構造部に対する取付部に沿っ
て前後方向の気室の内奥部にまで流入し、続いてその下
に連なる上下方向の気室に流入するため、エアバッグの
膨脹、展開がスムーズに行なわれる。
【0021】さらに、前記区画用接結部が、エアバッグ
の下縁部から前記フロントピラー部に沿う前縁部に対し
て略平行に斜め上方に延びてかつその先端側の部分が車
両後方側へ湾曲状や円弧状に曲成されて終端するものも
好適である。これにより、流れから受ける抵抗を軽減で
き負担を軽くできる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0023】図1は本発明の1実施例の側部用エアバッ
グの展開状態を示す正面図、図2はX−X線の断面図で
ある。
【0024】この実施例の側部用エアバッグ(A)は、
車両の側面から所定の衝撃を検知すると、車室側部の窓
面に沿って窓面と乗員との間で膨脹し展開することによ
り、側方から乗員の頭部を主に拘束するものであり、車
両の横転時にも機能するように設けられる。
【0025】この側部用エアバッグ(A)は、表裏両布
(1)(1)が外周部で接結されて袋状に形成されると
ともに、その内部が、後述するようにインフレータガス
の流れ方向に沿う車両前後方向の気室(2)と、この前
後方向の気室(2)にそれぞれ連通する複数の上下方向
の気室(3)とに区画形成されており、各気室(2)
(3)にインフレータガスが流入することによりマット
状に膨脹し展開できるようになっている。(4)は外周
部の接結部、(5)は内部気室の区画用接結部を示す。
【0026】図のエアバッグ(A)は、前席用として、
前縁および上縁部が車両の側部構成部材(10)であるフ
ロントピラー部(11)からルーフサイドレール部(12)
に至る略への字形の屈曲形状と対応し、かつ全体として
略平行四辺形をなすように形成されている。また前縁お
よび上縁部が前記側部構造部材(10)に対する取付部
(6)として前記接結部(4)がやや幅広に形成されて
おり、フロントピラー部(11)とルーフサイドレール部
(12)の室内側に折畳み収納されるようになっている。
(7)はリベット等による取付用孔である。
【0027】前記エアバッグ(A)の前端部に、前縁部
から斜めに連続させて前記接結部(4)の一部を非接結
状態で筒状に延出開口させたガス導入部(8)が設けら
れており、該ガス導入部(8)がフロントピラー部(1
1)の基部に固定されるインフレータ(20)と接続され
て車両に装備される。
【0028】そして、前記内部気室の区画用接結部
(5)は、その展開状態において、下縁部から複数本が
概ね並列して上方へ延びかつ上端部が車両後方側へ曲成
されて上縁側の接結部(4)との間に所定の間隔を存し
て終端しており、これにより前記ガス導入部(8)から
連続する前縁部および上縁部に沿う、つまりガスの流れ
方向に沿う車両前後方向の気室(2)が形成され、また
前記区画用接結部(5)同士の間および最後部の接結部
(5)と後縁部との間が前記前後方向の気室(2)の下
に並列して連なった上下方向の気室(3)として形成さ
れている。
【0029】特に、前記区画用接結部(5)は、上下方
向の気室(3)間の部分(5a)から上方の前後方向の気
室(2)との連通側に延び、その先端側の部分(5b)が
前後方向の気室(2)内でのガス流方向となる車両後方
へ湾曲状に曲成されており、これにより、膨脹時にイン
フレータガスの前後方向の気室(2)内でのガス流から
受ける抵抗を少なくしている。
【0030】図の場合、前記区画用接結部(5)は、下
縁部からフロントピラー部(11)に沿う斜めの前縁部と
略平行に斜め上方に延びかつその先端側の部分(5b)が
後方に向くように湾曲形成されており、上下方向の気室
(3)がそれぞれ斜めに形成され、前後方向の気室
(2)から上下方向の気室(3)への流入口(3a)は内
方部よりも狭くなっている。
【0031】なお、各区画用接結部(5)同士の間隔は
エアバッグ全体の膨脹展開時のマット形状を制御するの
に好適なように設定される。また必要に応じて区画用接
結部(5)の下端部を非接結状態にして、上下方向の各
気室(3)を連通させておくこともできる。
【0032】前記の区画用接結部(5)の曲成による曲
り形状としては、ガス流から受ける抵抗を低減できるも
のであればよく、例えば図1のように区画用接結部
(5)の先端側の部分(5b)の全体を湾曲状や円弧状に
形成するほか、図3のように先端側の部分(5b)の先端
を上縁部と略平行に残存させるように、気室(3)を区
画する基部側部分(5a)と先端側部分(5b)との間のコ
ーナー部分を比較的小さなアールを有する形状に曲成し
ておくこともできる。また図4のように、区画用接結部
(5)の基部側部分(5a)を下縁部に対して略垂直方向
にして、その上端部を車両後方へ湾曲状等に曲成してお
くこともできる。
【0033】前記の湾曲状や円弧状等の曲成部分に半径
50〜100mm程度のアールを付けておくのが実施上
は好適である。
【0034】上記した構成のエアバッグ(A)は、図示
する実施例では、前記表裏両布(1)(1)を、2重ジ
ャカード織あるいは袋織等の2重織の組織で織成すると
ともに、これと同時に外周部の接結部(4)および区画
用接結部(5)に相当する個所を、両布(1)(1)の
構成糸を共通の織り組織つまり1重織の組織にして織成
し、この原反を所定形状に裁断して形成している。
【0035】そして、前記表裏両布(1)(1)の表面
の全体あるいは一部には、通常、前記裁断前にシリコン
ゴムやクロロプレンゴム等の非通気性コーティング材が
コーティグされて気密性が高められ、5秒前後の膨脹時
間を維持できるように設けられる。これにより、縫製工
程と、縫製上のミシン目のシール工程とを省略でき、エ
アバッグを効率よく容易に製造できる。
【0036】なお、表裏両布をそれぞれ別に織成して所
定形状に裁断して重ね合せ、その周縁部を縫製手段によ
り接結して袋状に形成するとともに、内部気室の区画用
接結部に相当する個所を縫製することにより製造するこ
とも、また各接結部に接着手段を用いて製造することも
可能であるが、生産性の点からは前記の2重織の組織に
よる製織方法を利用するのが好ましい。
【0037】上記した実施例の側部用エアバッグ(A)
は、前縁および上縁部の取付部(6)で車両の側部構造
部材(10)であるフロントピラー部(11)およびルーフ
サイドレール部(12)に固定され、さらにフロントピラ
ー部(11)の基部に配置されたインフレータ(20)にガ
ス導入部(8)が接続されて、前記側部構造部材(10)
に折畳み収納されて装備される。
【0038】そして上記の側部用エアバッグ(A)によ
れば、車両が側面方向に所定の衝撃を受けて作動するイ
ンフレータ(20)から供給されエアバッグ(A)内に急
速に流入するガスは、まず前後方向の気室(2)をガス
流として流れる。この際、各区画用接結部(5)が前記
気室(2)に接する先端側の部分(5b)がガスの流れ方
向に主に湾曲状や円弧状に曲成されているために、前記
気室(2)内でのガス流から受ける抵抗が小さく、該気
室(2)からその下に連なる複数の上下方向の気室
(5)へのガス流入が行われ、スムーズなエアバッグの
膨脹、展開を実現できる。
【0039】また前記のようにガス流から受ける抵抗を
低減できるため、ガス流による区画用接結部(5)の端
部の負荷を軽減でき、容易に製造可能となる。
【0040】特に、2重織組織の製織方法を利用して製
造した場合には、各接結部(4)(5)を1重織の組織
でやわらかく構成できることに加えて、前記のように区
画用結接部(5)のガス流による負荷を低減できるた
め、この接結部(5)の織密度を適正に設定することが
でき、糸太さや繊維性能による制約を受けない織密度で
製造できる。例えば、420デニールのナイロン糸で、
1インチあたりの打ち込み本数が45〜55本の織密度
で製造できることになる。これにより表裏両布(1)
(1)に柔軟性を与えることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の側部用エアバッグによれば、内
部気室の区画用接結部が、前後方向の気室内のガス流か
ら受ける抵抗を低減するように流れ方向に曲成されて、
その接結部の端部にかかる負荷を低減するようにしたの
で、2重織の組織により製織されるものにおいても、織
密度を適正に設定することができ、糸の太さや繊維の性
能に制約されない織密度で製織することが可能となる。
【0042】しかも、前記の織密度の適正化により、表
裏両布に柔軟性を与えることができるので、折畳みが容
易になり、車両の側部構造部材への収納性(パッケージ
ボリューム)が向上する。さらに内部気室の形状、特に
厚みに自由度を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側部用エアバッグの1実施例の正面図
である。
【図2】前図X−X線の略示断面図である。
【図3】本発明の側部用エアバッグの他の実施例を示す
正面図である。
【図4】本発明の側部用エアバッグのさらに他の実施例
を示す正面図である。
【図5】従来形態の側部用エアバッグを例示する正面図
である。
【符号の説明】
(A) 側部用エアバッグ (1)(1) 表裏両布 (2) 前後方向の気室 (3) 上下方向の気室 (4) 外周部の接結部 (5) 区画用接結部 (6) 取付部 (8) ガス導入部 (10) 側部構造部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月10日(2002.6.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 側部用エアバッグ
【特許請求の範囲】
請求項3】前記区画用接結部の先端側の部分は、イン
フレータガスの前記前後方向の気室を流れるガス流から
受ける抵抗が少なくなるように、湾曲状もしくは円弧状
形成されている請求項1または2に記載の側部用エア
バッグ。
請求項4前記表裏両布が袋織等の2重織の組織で織
成され、外周の接結部および区画用接結部が表裏両布の
構成糸を共通にした1重織の組織で一体に織成されてな
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の側部用エアバッ
グ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のピラー部と
ルーフサイドレール部等の側部構造部材から室内の窓面
に沿って膨脹、展開させる側部用エアバッグに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両の衝突時にエア
バッグを膨脹させて乗員を拘束する装置であり、一般に
ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガス
により膨脹するエアバッグとよりなる。
【0003】このようなエアバッグ装置として、車両が
側面から所定の衝撃や角速度を受けた際に、車両の側部
構造部材に収納されたエアバッグがサイドドアの窓面と
乗員の間で展開し、車両横方向に移動する乗員を拘束す
る、側部用エアバッグ装置が提案されている。
【0004】この側部用エアバッグは、前席用の場合、
車両のフロントピラー部やルーフサイドレール部等の側
部構造部材の室内側に折畳まれて収納固定され、フロン
トピラーガーニッシュ、ルーフサイドガーニッシュまた
は天井部材などの内装品でカバーされて設けられる。エ
アバッグにガスを供給するインフレータは、フロントピ
ラー部の基部あるいはその近辺のサイドパネル等の室内
側に固定されており、このインフレータがエアバッグの
一部に設けたガス導入部に連結されている。そしてセン
サーが車両側面方向からの所定の衝撃を検知すると、イ
ンフレータが作動してエアバッグにガスを供給する。エ
アバッグは、インフレータガスの導入による内圧の増加
により膨脹してガーニッシュ類を開口させ、車両側部の
例えばサイドガラスの室内側と乗員の間にマット状に膨
脹、展開する。
【0005】かかる側部用エアバッグは、マット状の膨
脹形状を得るために、内部が複数の気室に区画されてい
るのが普通であり、一般には、折畳まれたエアバッグの
展開作用を考慮して、例えば図5に示すように、ガス導
入部(58)から連続してピラー類への取付部に沿い車両
前後方向に延びる気室(52)と、この前後方向の気室
(52)の下にそれぞれぶら下がり形状で並列し連通する
複数の上下方向の気室(53)とに区画されている。
【0006】そのため、エアバッグは、表裏両布が外周
部で接結されて袋状に形成されるとともに、内方部にお
いて前記各気室(52)(53)を区画する区画用接結部
(55)が設けられている。また、外周の接結部(54)の
前縁および上縁側の一部が車両の側部構造部材に対する
取付部として延出形成されている。
【0007】この構造のエアバッグの構成材料として
は、ナイロン等の布地にシリコンをコーティングした引
布を裁断して得られた2枚の布地を、縫製や接着等の接
結手段で袋状に形成したもの、あるいは2重ジャカード
織(紋織)または袋織等の2重織の組織の製織方法を利
用して、表裏2枚の布を織ると同時に、袋状の気室を画
する表裏両布の接結部を共通の組織で一体に織成し、こ
の原反をコンーティングした後、裁断して得られるもの
がある。
【0008】近年は、生産性の点から、側部用エアバッ
グとしては後者の2重織の組織で製織されたものが主流
となっている。またこの布のコーティング材料として
は、シリコン、ポリエステル、ナイロン等があり、コー
ティング手段としてディッピング処理法も利用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した複
数の気室(52)(53)を備える構造の側部用エアバッグ
の場合、インフレータガスの導入による膨脹時には、例
えば前端部に設けられたインフレータから流入するガス
が、まず主に前後方向の気室(52)の内部を後方へ流
れ、続いて上下方向の気室(53)に流入し膨脹する。
【0010】この際、区画用の接結部(55)が、図5の
ように単に上下方向の直線状をなして先端が前後方向の
気室(52)に臨んで終端する形態をなす場合には、前後
方向の気室(52)内のガス流により、区画用の接結部
(55)の端部に応力が集中することになる。そのため、
区画用の接結部(55)に充分な強度を保持させるように
形成する必要がある。
【0011】一方、前記の袋織等の2重織組織で製織さ
れるエアバッグの場合、表裏両布の接結部は、両布の構
成糸を共通にして1重織されるために、各気室の表裏両
布の織密度に比して2倍の織密度になる。
【0012】したがって、2重織組織で製織されるエア
バッグは、前記区画用接結部の強度保持の点では好まし
いものの1つであるが、充分な強度を保持させるように
織密度を高くするのには、糸の太さや繊維の性能により
製織上自ずと限界がある。また織密度を高くすると、表
裏両布の柔軟性が損なわれることになり、折畳みが困難
になるといった問題もある。
【0013】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、車
両のピラー部やルーフサイドレール部等の側部構造部材
に収納して、インフレータのガスにより前記側部構造部
材から窓面に沿って展開させる側部用エアバッグであっ
て、表裏両布が外周部で接結されて袋状に形成されると
ともに、その内部が、区画用接結部によって、ガス導入
部から流入するガスの流れ方向及びエアバッグの上縁部
沿う車両前後方向に延びる気室と、この前後方向の気
室の下において該前後方向の気室にそれぞれ連通する複
数の上下方向の気室とに区画されてなり、前記区画用接
結部が、その前後方向の気室との連通側の先端側の部分
で気室の内方部より狭い流入口を形成していることを特
徴とする。前記区画用接結部の先端側の部分は、エアバ
ッグ上縁部と略平行になるようにしておくことができ、
またインフレータガスの前記前後方向の気室を流れるガ
ス流から受ける抵抗が少なくなるように、湾曲状もしく
は円弧状に形成しておくことができる。
【0014】前記の側部用エアバッグによれば、車両が
側面方向に所定の衝撃を受けて作動するインフレータか
ら供給されエアバッグ内に流入するガスは、まず前後方
向の気室をガス流として流れ、続いてこの前後方向の気
室に連なる上下方向の気室に流入し、窓面に沿って膨
脹、展開する。
【0015】この際、各区画用接結部の前後方向の気室
に接する先端側の部分が該気室内のガス流の下流方向に
向くように曲成され、特に主として湾曲状や円弧状等の
アールのついた形状に曲成されていると、ガス流から受
ける抵抗を低減できて、区画用接結部の先端部の負荷を
軽減できる。
【0016】前記の側部用エアバッグにおいて、表裏両
布が袋織等の2重織の組織で織成され、外周部の接結部
および区画用接結部が表裏両布の構成糸を共通にした1
重織の組織で一体に織成されてなるものとすることがで
きる。
【0017】この場合、縫製によるエアバッグとは違
い、各接結部を1重織の組織でやわらかく構成できるば
かりか、前記のように区画用結接部が受けるガス流によ
る負荷を低減できるために、この接結部の織密度を適正
に設定して製織することが可能であり、ひいてはエアバ
ッグを構成する表裏両布に柔軟性を与えることができ、
折畳み収納に有利なものとなる。
【0018】また前記の側部用エアバッグにおいて、前
縁および上縁部が車両のフロントピラー部からルーフサ
イドレール部にわたる側部構造部に対する取付部として
形成され、その前端部にガス導入部が設けられ、このガ
ス導入部に連続する前後方向の気室が前記取付部に沿っ
て設けられ、その下方に並列して上下方向の気室が設け
られてなるものとすることができる。
【0019】この場合、エアバッグ内に流入したインフ
レータガスは、車両の側部構造部に対する取付部に沿っ
て前後方向の気室の内奥部にまで流入し、続いてその下
に連なる上下方向の気室に狭い流入口を通じて流入する
ため、エアバーグの膨脹、展開がスムーズに行なわれ
る。
【0020】さらに、前記区画用接結部が、エアバッグ
の下縁部から前記フロントピラー部に沿う前縁部に対し
て略平行に斜め上方に延びてかつその先端側の部分が車
両後方側へ湾曲状や円弧状に曲成されて終端するものも
好適である。これにより、流れから受ける抵抗を軽減で
き負担を軽くできる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0022】図1は本発明の1実施例の側部用エアバッ
グの展開状態を示す正面図、図2はX−X線の断面図で
ある。
【0023】この実施例の側部用エアバッグ(A)は、
車両の側面から所定の衝撃を検知すると、車室側部の窓
面に沿って窓面と乗員との間で膨脹し展開することによ
り、側方から乗員の頭部を主に拘束するものであり、車
両の横転時にも機能するように設けられる。
【0024】この側部用エアバッグ(A)は、表裏両布
(1)(1)が外周部で接結されて袋状に形成されると
ともに、その内部が、後述するようにインフレータガス
の流れ方向に沿う車両前後方向の気室(2)と、この前
後方向の気室(2)にそれぞれ連通する複数の上下方向
の気室(3)とに区画形成されており、各気室(2)
(3)にインフレータガスが流入することによりマット
状に膨脹し展開できるようになっている。(4)は外周
部の接結部、(5)は内部気室の区画用接結部を示す。
【0025】図のエアバッグ(A)は、前席用として、
前縁および上縁部が車両の側部構成部材(10)であるフ
ロントピラー部(11)からルーフサイドレール部(12)
に至る略への字形の屈曲形状と対応し、かつ全体として
略平行四辺形をなすように形成されている。また前縁お
よび上縁部が前記側部構造部材(10)に対する取付部
(6)として前記接結部(4)がやや幅広に形成されて
おり、フロントピラー部(11)とルーフサイドレール部
(12)の室内側に折畳み収納されるようになっている。
(7)はリベット等による取付用孔である。
【0026】前記エアバッグ(A)の前端部に、前縁部
から斜めに連続させて前記接結部(4)の一部を非接結
状態で筒状に延出開口させたガス導入部(8)が設けら
れており、該ガス導入部(8)がフロントピラー部(1
1)の基部に固定されるインフレータ(20)と接続され
て車両に装備される。
【0027】そして、前記内部気室の区画用接結部
(5)は、その展開状態において、下縁部から複数本が
概ね並列して上方へ延びかつ上端部が車両後方側へ曲成
されて上縁側の接結部(4)との間に所定の間隔を存し
て終端しており、これにより前記ガス導入部(8)から
連続する前縁部および上縁部に沿う、つまりガスの流れ
方向に沿う車両前後方向の気室(2)が形成され、また
前記区画用接結部(5)同士の間および最後部の接結部
(5)と後縁部との間が前記前後方向の気室(2)の下
に並列して連なった上下方向の気室(3)として形成さ
れている。
【0028】特に、前記区画用接結部(5)は、上下方
向の気室(3)間の部分(5a)から上方の前後方向の気
室(2)との連通側に延び、その先端側の部分(5b)が
前後方向の気室(2)内でのガス流方向となる車両後方
へ湾曲状に曲成されており、これにより、膨脹時にイン
フレータガスの前後方向の気室(2)内でのガス流から
受ける抵抗を少なくしている。
【0029】図の場合、前記区画用接結部(5)は、下
縁部からフロントピラー部(11)に沿う斜めの前縁部と
略平行に斜め上方に延びかつその先端側の部分(5b)が
後方に向くように湾曲形成されており、上下方向の気室
(3)がそれぞれ斜めに形成され、前後方向の気室
(2)から上下方向の気室(3)への流入口(3a)は内
方部よりも狭くなっている。
【0030】なお、各区画用接結部(5)同士の間隔は
エアバッグ全体の膨脹展開時のマット形状を制御するの
に好適なように設定される。また必要に応じて区画用接
結部(5)の下端部を非接結状態にして、上下方向の各
気室(3)を連通させておくこともできる。
【0031】前記の区画用接結部(5)の曲成による曲
り形状としては、ガス流から受ける抵抗を低減できるも
のであればよく、例えば図1のように区画用接結部
(5)の先端側の部分(5b)の全体を湾曲状や円弧状に
形成するほか、図3のように先端側の部分(5b)の先端
を上縁部と略平行に残存させるように、気室(3)を区
画する基部側部分(5a)と先端側部分(5b)との間のコ
ーナー部分を比較的小さなアールを有する形状に曲成し
ておくこともできる。また図4のように、区画用接結部
(5)の基部側部分(5a)を下縁部に対して略垂直方向
にして、その上端部を車両後方へ湾曲状等に曲成してお
くこともできる。
【0032】前記の湾曲状や円弧状等の曲成部分に半径
50〜100mm程度のアールを付けておくのが実施上
は好適である。
【0033】上記した構成のエアバッグ(A)は、図示
する実施例では、前記表裏両布(1)(1)を、2重ジ
ャカード織あるいは袋織等の2重織の組織で織成すると
ともに、これと同時に外周部の接結部(4)および区画
用接結部(5)に相当する個所を、両布(1)(1)の
構成糸を共通の織り組織つまり1重織の組織にして織成
し、この原反を所定形状に裁断して形成している。
【0034】そして、前記表裏両布(1)(1)の表面
の全体あるいは一部には、通常、前記裁断前にシリコン
ゴムやクロロプレンゴム等の非通気性コーティング材が
コーティグされて気密性が高められ、5秒前後の膨脹時
間を維持できるように設けられる。これにより、縫製工
程と、縫製上のミシン目のシール工程とを省略でき、エ
アバッグを効率よく容易に製造できる。
【0035】なお、表裏両布をそれぞれ別に織成して所
定形状に裁断して重ね合せ、その周縁部を縫製手段によ
り接結して袋状に形成するとともに、内部気室の区画用
接結部に相当する個所を縫製することにより製造するこ
とも、また各接結部に接着手段を用いて製造することも
可能であるが、生産性の点からは前記の2重織の組織に
よる製織方法を利用するのが好ましい。
【0036】上記した実施例の側部用エアバッグ(A)
は、前縁および上縁部の取付部(6)で車両の側部構造
部材(10)であるフロントピラー部(11)およびルーフ
サイドレール部(12)に固定され、さらにフロントピラ
ー部(11)の基部に配置されたインフレータ(20)にガ
ス導入部(8)が接続されて、前記側部構造部材(10)
に折畳み収納されて装備される。
【0037】そして上記の側部用エアバッグ(A)によ
れば、車両が側面方向に所定の衝撃を受けて作動するイ
ンフレータ(20)から供給されエアバッグ(A)内に急
速に流入するガスは、まず前後方向の気室(2)をガス
流として流れる。この際、各区画用接結部(5)が前記
気室(2)に接する先端側の部分(5b)がガスの流れ方
向に主に湾曲状や円弧状に曲成されているために、前記
気室(2)内でのガス流から受ける抵抗が小さく、該気
室(2)からその下に連なる複数の上下方向の気室
(5)へのガス流入が行われ、スムーズなエアバッグの
膨脹、展開を実現できる。
【0038】また前記のようにガス流から受ける抵抗を
低減できるため、ガス流による区画用接結部(5)の端
部の負荷を軽減でき、容易に製造可能となる。
【0039】特に、2重織組織の製織方法を利用して製
造した場合には、各接結部(4)(5)を1重織の組織
でやわらかく構成できることに加えて、前記のように区
画用結接部(5)のガス流による負荷を低減できるた
め、この接結部(5)の織密度を適正に設定することが
でき、糸太さや繊維性能による制約を受けない織密度で
製造できる。例えば、420デニールのナイロン糸で、
1インチあたりの打ち込み本数が45〜55本の織密度
で製造できることになる。これにより表裏両布(1)
(1)に柔軟性を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側部用エアバッグの1実施例の正面図
である。
【図2】前図X−X線の略示断面図である。
【図3】本発明の側部用エアバッグの他の実施例を示す
正面図である。
【図4】本発明の側部用エアバッグのさらに他の実施例
を示す正面図である。
【図5】従来形態の側部用エアバッグを例示する正面図
である。
【符号の説明】 (A) 側部用エアバッグ (1)(1) 表裏両布 (2) 前後方向の気室 (3) 上下方向の気室 (3a) 流入口 (4) 外周部の接結部 (5) 区画用接結部 (5b) 先端側の部分 (6) 取付部 (8) ガス導入部 (10) 側部構造部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA07 AA18 CC04 CC27 CC34 CC45

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のピラー部やルーフサイドレール部等
    の側部構造部材に収納して、インフレータのガスにより
    前記側部構造部材から窓面に沿って展開させる側部用エ
    アバッグであって、表裏両布が外周部で接結されて袋状
    に形成されるとともに、その内部が、区画用接結部によ
    って、ガス導入部から流入するガスの流れ方向に沿う車
    両前後方向に延びる気室と、この前後方向の気室にそれ
    ぞれ連通する複数の上下方向の気室とに区画されてな
    り、 前記区画用接結部が、上下方向の気室を区画する部分か
    ら前後方向の気室との連通側に延び、その先端側の部分
    が前後方向の気室内でのガス流に沿う方向に曲成されて
    なることを特徴とする側部用エアバッグ。
  2. 【請求項2】区画用接結部の先端側の部分が、湾曲状も
    しくは円弧状に曲成されてなる請求項1に記載の側部用
    エアバッグ。
  3. 【請求項3】表裏両布が袋織等の2重織の組織で織成さ
    れ、外周の接結部および区画用接結部が表裏両布の構成
    糸を共通にした1重織の組織で一体に織成されてなる請
    求項1または2に記載の側部用エアバッグ。
  4. 【請求項4】エアバッグの前縁および上縁部が車両のフ
    ロントピラー部からルーフサイドレール部にわたる側部
    構造部材に対する取付部として形成され、その前端部に
    ガス導入部が設けられるとともに、このガス導入部に連
    続する前後方向の気室が前記取付部に沿って設けられ、
    その下方に並列して上下方向の気室が設けられてなる請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の側部用エアバッグ。
  5. 【請求項5】区画用接結部が、エアバッグの下縁部から
    前記フロントピラー部に沿う前縁部に対して略平行に斜
    め上方に延びかつその先端側の部分が車両後方側へ湾曲
    状に曲成されて終端している請求項4に記載の側部用エ
    アバッグ。
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