JP2014177164A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグを車室内の側壁で安定して膨張展開させる。
【解決手段】エアバッグ10は、ガスにより膨張する膨張部30を有し、側壁の上部に配置される。複数の連結部材40、50は、エアバッグ10を車体に連結し、車体と膨張展開するエアバッグ10の間で引っ張られる。エアバッグ10の膨張部30は、膨張部30の前後方向の端部に位置する端膨張部34を有する。複数の連結部材40、50は、端膨張部34を側壁側から支持して車室の内側へ押す支持部材40と、支持部材40の取付位置T1よりもエアバッグ10の端部21側でエアバッグ10に取り付けられて端膨張部34を車体に向かって引っ張る引張部材50と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車室内の側壁で膨張展開するエアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
側壁用のエアバッグ装置では、一般に、エアバッグは、側壁の上部に配置されて、側壁に沿ってカーテン状に展開する。車両の緊急時等には、エアバッグが、側壁と乗員の間で膨張して、乗員の頭部を受け止める。このエアバッグの膨張展開時には、乗員が窓から車外へ放出されるのを抑制するため、エアバッグを車室内に確実に展開することが要求される。これに対し、従来、略直線状のストラップにより、端部チャンバの車外側への展開を妨げるエアバッグが知られている(特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載されたエアバッグでは、端部チャンバがストラップにより押されて車室内で動く虞がある。また、車両の上下方向における端部チャンバの位置が安定し難く、端部チャンバの大きさによっては、端部チャンバの先端が車内側に移動し過ぎる虞もある。このように、従来のエアバッグに関しては、エアバッグを車室内の側壁で安定して膨張展開させる観点から、改良の余地がある。
特開2012−20719号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグを車室内に確実に展開させるとともに、エアバッグを車室内の側壁で安定して膨張展開させることである。
本発明は、車室内の側壁に搭載されるエアバッグ装置であって、ガスにより膨張する膨張部を有し、側壁の上部に配置されるエアバッグと、ガスを膨張部へ供給してエアバッグを下方に向かって膨張展開させるインフレータと、エアバッグを車体に連結し、車体と膨張展開するエアバッグの間で引っ張られる複数の連結部材と、を備え、エアバッグの膨張部が、膨張部の前後方向の端部に位置する端膨張部を有し、複数の連結部材が、端膨張部を側壁側から支持して車室の内側へ押す支持部材と、支持部材のエアバッグへの取付位置よりもエアバッグの前後方向の端部側でエアバッグに取り付けられて端膨張部を車体に向かって引っ張る引張部材と、を有するエアバッグ装置である。
本発明によれば、エアバッグを車室内に確実に展開させることができる。また、エアバッグを車室内の側壁で安定して膨張展開させることができる。
第1実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 平らに拡げたエアバッグを示す図である。 図2の矢印X1−X1線でみたエアバッグの断面図である。 エアバッグの一部を車外側からみて示す図である。 車両内で膨張展開したエアバッグを示す図である。 図5の矢印X2−X2線でみたエアバッグの断面図である。 第2実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 図7の矢印X3−X3線でみたエアバッグの断面図である。 第3実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 図9の矢印X4−X4線でみたエアバッグの断面図である。 第3実施形態のエアバッグの一部を車外側からみて示す図である。 第4実施形態のエアバッグ装置を示す図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、車室内の側壁に搭載されるカーテンエアバッグ装置であり、車室内の側壁でエアバッグにより乗員を保護する。車両緊急時等に、エアバッグは、車両内でカーテン状に膨張展開して、乗員を受け止める。
なお、このエアバッグ装置に関して、前、後、上、下とは、それぞれ車両における前、後、上、下のことをいう。また、前後方向、上下方向とは、それぞれ車両における前後方向、上下方向のことをいう。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のエアバッグ装置1を示す図であり、車両90に搭載したエアバッグ装置1を車内側からみて示している。図1において、エアバッグ装置1は、車両90の一部を透視して示しており、車両90の側壁91とエアバッグ装置1は、車両90の後側の部分を省略して示している。また、図1は、車室内における側壁91の各部を模式的に示している。
図示のように、車両90は、側壁91に、ルーフレール92、フロントピラー(Aピラー)93、センターピラー(Bピラー)94、リアピラー(Cピラー)(図示せず)、前部ドア95、後部ドア96、及び、ドア95、96の窓97、98を備えている。前部ドア95は、車両90の最前方に設けられたドアであり、フロントピラー93の下方に位置する。後部ドア96は、車両90の最後方に設けられたドアである。
また、車両90は、側壁91に、車両90の内面部材であるトリム93A〜96Aと、ヘッドライニング92Aを備えている。フロントピラートリム93Aとセンターピラートリム94Aは、ピラー93、94に取り付けられ、ドアトリム95A、96Aは、ドア95、96に取り付けられる。ヘッドライニング92Aの一部は、側壁91に取り付けられ、ヘッドライニング92Aは、ルーフ(図示せず)とルーフレール92を覆う。側壁91の内面は、トリム93A〜96A、ヘッドライニング92A、窓97、98のガラスからなる。
エアバッグ装置1は、膨張展開可能なエアバッグ(カーテンエアバッグ)10と、円柱状のインフレータ2を備えている。エアバッグ10は、細長く折り畳まれた状態で、側壁91の上部に配置されて、前後方向に沿って車両90に取り付けられる。エアバッグ装置1の作動時には、エアバッグ10は、側壁91に沿って展開して、乗員と側壁91の間で膨張展開する。
折り畳まれたエアバッグ10は、リアピラーからフロントピラー93まで配置され、固定手段(図示せず)により車体99に固定される。その後、フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92Aが、車体99に取り付けられて、エアバッグ10を覆う。エアバッグ10は、ルーフレール92とフロントピラー93に取り付けられて、フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92A内に配置される。また、エアバッグ10の前側の部分11は、フロントピラートリム93A内で、車体99に取り付けられる。
インフレータ2は、エアバッグ10内に挿入されるシリンダタイプのガス発生装置であり、長手方向の一端部にガスの噴出部2Aを有する。インフレータ2は、センターピラー94の上方に配置されて、固定手段(図示せず)により、ヘッドライニング92A内で車体99(ルーフレール92)に固定される。インフレータ2が作動すると、ガスが噴出部2Aから噴出する。インフレータ2は、エアバッグ10内でガスを発生して、ガスをエアバッグ10に供給する。このガスにより、エアバッグ10は、側壁91の上部から下方に向かって、かつ、側壁91に沿ってカーテン状に膨張展開する。
図2は、平らに拡げたエアバッグ10を示す図であり、エアバッグ10を車内側からみて示している。
図示のように、エアバッグ10は、前後方向に長い袋体であり、例えば、樹脂を被覆した布からなる基布により製造される。ここでは、エアバッグ10は、乗員側の表基布(表パネル)12と、側壁91側の裏基布(裏パネル)13を有する。また、エアバッグ10は、筒状のガス供給部14と、エアバッグ10の上縁部に一体に形成された複数の固定部20と、エアバッグ10を車体99に連結する複数(ここでは、2つ)の連結部材40、50を有する。固定部20が固定手段(図示せず)によりフロントピラー93とルーフレール92に固定されて、エアバッグ10が車体99に取り付けられる。
表基布12と裏基布13は、重ね合わされて、外縁接合部15で、縫製及び接着により気密に接合される。その際、基布12、13を外縁接合部15に沿って縫製するとともに、縫製した部分を接着剤によりシールする。接合された基布12、13は、対向して配置されて、互いの間に膨張部30を形成する。外縁接合部15は、膨張部30の外縁に位置し、膨張部30の外縁形状を規定する。膨張部30は、エアバッグ10の対向する布(基布12、13)の間に形成されて、インフレータ2(図2では図示せず)が発生するガスにより膨張する。
膨張部30は、エアバッグ10の前部で膨張する前膨張部31と、エアバッグ10の後部で膨張する後膨張部32と、前膨張部31と後膨張部32を連結する連結膨張部33からなる。前膨張部31は、前部ドア95とセンターピラー94の側方で膨張して、主に前席の乗員を受け止める。後膨張部32は、後部ドア96の側方で膨張して、主に後席の乗員を受け止める。エアバッグ10が膨張したときに、エアバッグ10の膨張部30外の部分は、膨張しない状態に維持される。
ガスは、ガス供給部14からエアバッグ10内の膨張部30に供給される。ガス供給部14は、エアバッグ10の前後方向の中央部に形成され、前膨張部31の後端に位置する。基布12、13は、ガス供給部14において、エアバッグ10の上縁部から斜め上方に突出する。ガス供給部14の縁部が、挿入口14Aを除いて、外縁接合部15から連続して接合されて、ガス供給部14が、両端が開口した筒状に形成される。ガス供給部14の一端(挿入口14A)は、エアバッグ10の外部に開放され、ガス供給部14の他端は、膨張部30の内部に繋がる。
インフレータ2は、挿入口14Aからガス供給部14に挿入されて、エアバッグ10内に配置される。ガス供給部14は、バンド(図示せず)で締め付けられて、インフレータ2に気密に固定される。インフレータ2は、ガス供給部14内でガスを発生して、エアバッグ10内へガスを供給する。ガスは、前膨張部31へ供給されるとともに、連結膨張部33から後膨張部32へ供給される。これにより、エアバッグ10が膨張展開する。
エアバッグ10は、外縁接合部15(膨張部30)内に位置する複数の内部接合部(第1〜第4内部接合部16〜19)を有する。内部接合部16〜19は、膨張部30内で、エアバッグ10の対向する布(基布12、13)が接合された接合部であり、内部接合部16〜19の先端部(環状部16A〜19A)は、膨張部30内で環状に接合される。基布12、13は、内部接合部16〜19で、外縁接合部15と同様に接合される。複数の内部接合部16〜19は、膨張部30を区画する区画用接合部であり、膨張部30を複数の部分に区画する。
エアバッグ10の膨張部30は、前膨張部31に形成された、端膨張部34、中間膨張部35、及び、流通部36を有する。端膨張部34は、膨張部30の前後方向の端部(ここでは、前方の端部)に位置する部分であり、膨張部30の前後方向の端部において膨張する。即ち、端膨張部34は、膨張部30の前後方向の最も端(ここでは、前方の最も端)に位置する前端膨張部である。複数の連結部材40、50により、エアバッグ10と端膨張部34は、車体99の所定位置(ここでは、フロントピラー93)に連結され、車体99の所定位置に向かって引っ張られる。中間膨張部35は、ガス供給部14と流通部36の間に位置し、ガス供給部14から下方に向かって形成されている。流通部36は、エアバッグ10の下縁部に沿って形成され、中間膨張部35の下部と端膨張部34の下部の間に位置する。ガスは、流通部36を通って、中間膨張部35から端膨張部34まで流通する。
端膨張部34は、下部のみが開放するように形成されており、端膨張部34の上部と側部は、閉鎖されている。前膨張部31内で、ガスは、ガス供給部14から中間膨張部35へ供給されて、中間膨張部35から流通部36に流れる。中間膨張部35は、膨張部30内で最初に膨張を開始し、流通部36は、中間膨張部35から端膨張部34へ向かって膨張する。また、ガスは、流通部36を通って、端膨張部34に下部のみから流入する。このガスにより、端膨張部34が、流通部36に続いて膨張を開始して、上方に向かって膨張する。前膨張部31内で、端膨張部34は、最後に膨張を開始して、他の部分が膨張を完了した後に完全に膨張する。
次に、エアバッグ10の外部に設けられた複数の連結部材40、50について説明する。複数の連結部材40、50は、エアバッグ10に取り付けられるとともに、エアバッグ10の前後方向の外側に位置する車体99に取り付けられる。複数の連結部材40、50により、エアバッグ10は、車両90内で、エアバッグ10の前後方向の外側に位置する車体99に連結される。ここでは、複数の連結部材40、50がエアバッグ10の前方に位置するフロントピラー93に取り付けられて、エアバッグ10がフロントピラー93に連結される。また、複数の連結部材40、50は、連結ベルトからなり、エアバッグ10の異なる位置に取り付けられるとともに、取付手段(図示せず)により車体99に取り付けられる。
図3は、図2の矢印X1−X1線でみたエアバッグ10の断面図であり、図4は、エアバッグ10の一部を車外側からみて示す図である。
図2〜図4に示すように、複数の連結部材40、50は、エアバッグ10の所定部を支持する支持部材40と、エアバッグ10の所定部を引っ張る引張部材50を有する。エアバッグ10の膨張展開時に、支持部材40により、エアバッグ10が車体99に連結され、かつ、エアバッグ10の端膨張部34が支持される。同時に、引張部材50により、エアバッグ10が車体99に連結され、かつ、端膨張部34が引っ張られる。支持部材40と引張部材50により、エアバッグ10に張力が加えられる。
支持部材40の一端(前端)は、車体99(フロントピラー93)に取り付けられ、支持部材40の他端(後端)は、側壁91側でエアバッグ10に取り付けられる。また、支持部材40は、車体99に取り付けられる車体取付部(取付部という)41と、取付部41よりも幅が広い支持部42を有する。取付部41の一端(前端)が車体99に取り付けられ、取付部41の他端(後端)が支持部42の一端(前端)に固定される。取付部41は、ベルトからなり、支持部42と車体99の間に設けられて、支持部42を車体99に向かって引っ張る。支持部42は、帯状の基布からなり、支持部42の他端(後端)は、エアバッグ10に取り付けられる。
支持部材40(支持部42)は、端膨張部34よりも膨張部30の前後方向の中央側で、エアバッグ10の外面に接合されて、エアバッグ10に取り付けられる。ここでは、支持部材40は、エアバッグ10の内部接合部(第1内部接合部16の先端部)に取り付けられ、車体99と第1内部接合部16の間において、端膨張部34に沿って配置される。また、第1内部接合部16で基布12、13を接合するのと同時に、支持部材40が第1内部接合部16でエアバッグ10に接合される。支持部材40は、端膨張部34の側壁91側に配置され、エアバッグ10の外で裏基布13に重なる。側壁91側において、支持部材40は、端膨張部34を前後方向に横断して、支持部42により端膨張部34を支持する。
支持部材40の取付部41は、エアバッグ10に確実に張力を加えるため、支持部42よりも延び難い部材からなる。支持部材40が長手方向に引っ張られたときに、取付部41の伸張率は、支持部42の伸張率よりも低くなる。伸張率は、伸び前の長さに対する伸び後の長さの割合である。取付部41は、支持部42よりも伸張率が低い低伸張部であり、支持部42は、エアバッグ10とともに折り畳み易い部材からなる。
エアバッグ装置1は、エアバッグ10の前後方向(ここでは、前方)の端部21に、支持部材40の挿入部60と、非膨張部22と、補強布23を備えている。エアバッグ10の端部21は、エアバッグ10の長手方向の端部であり、かつ、支持部材40により連結される車体99側の端部(前端部)である。非膨張部22は、端部21に設けられたエアバッグ10の膨張しない部分であり、膨張部30の外に形成されている。挿入部60は、エアバッグ10の非膨張部22に設けられている。補強布23は、矩形状の基布からなり、非膨張部22の両面に縫製により接合されている。スリット(又は、貫通孔)を補強布23と基布12、13に形成することで、挿入部60が非膨張部22に形成される。
挿入部60は、非膨張部22に形成された開口部61からなり、補強布23により補強される。支持部材40は、挿入部60の開口部61に移動可能に挿入されて、挿入部60によりエアバッグ10に保持される。挿入部60は、エアバッグ10の端部21に形成されており、端膨張部34の外縁部37に近接する。外縁部37は、端膨張部34の外縁部において、エアバッグ10の端部21側に位置する部分であり、端膨張部34の前側の外縁部からなる。挿入部60により、支持部材40は、エアバッグ10の端部21、及び、端膨張部34の外縁部37に連結される。
引張部材50は、ベルトからなり、支持部材40のエアバッグ10への取付位置T1(第1内部接合部16の先端部)よりもエアバッグ10の端部21側(前側)でエアバッグ10に取り付けられている。また、支持部材40と引張部材50は、同じ位置又は近接した位置で車体99(フロントピラー93)に取り付けられる。ここでは、引張部材50の一端(前端)が支持部材40の一端に固定され、引張部材50の他端(後端)が乗員側でエアバッグ10に取り付けられる。引張部材50は、車体99に取り付けられる支持部材40に固定されて、支持部材40により車体99に取り付けられる。
引張部材50は、縫製により、支持部材40、及び、エアバッグ10の取付位置T2に接合される。引張部材50のエアバッグ10への取付位置T2は、エアバッグ10の端部21(非膨張部22)に位置するとともに、支持部材40の取付位置T1よりも下側に位置する。従って、引張部材50は、端部21(非膨張部22)に取り付けられるとともに、支持部材40の取付位置T1よりも下側でエアバッグ10に取り付けられる。エアバッグ10と車体99の間に設けられた引張部材50により、エアバッグ10の端部21が、車体99に向かって引っ張られる。同時に、引張部材50は、端膨張部34の外縁部37を車体99に向かって引っ張る。
エアバッグ装置1が車両90に搭載された後、車両90の指示装置(図示せず)から受信した作動指示信号に応じて、インフレータ2が作動してガスを発生する。インフレータ2により、ガスが膨張部30へ供給されて、エアバッグ10が下方に向かって膨張展開する。エアバッグ10は、折り畳み形状を解消しつつカーテン状に展開し、乗員と側壁91の間で膨張展開する。その状態で、エアバッグ10は、前席と後席の乗員を受け止めて、乗員の頭部を中心に保護する。
図5は、車両90内で膨張展開したエアバッグ10を示す図であり、側壁91とエアバッグ装置1を図1と同様に示している。図5においては、エアバッグ10を透視することで、エアバッグ10により覆われた側壁91を示している。
図示のように、エアバッグ10は、フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92Aを押し開き、側壁91の上部から下方に向かって展開する。これにより、エアバッグ10が、側壁91を覆うように側壁91に沿って膨張展開する。
エアバッグ10の折り畳み時に、エアバッグ10は、下縁部から上縁部に向かって巻かれて、ロール状の折り(ロール折り)により折り畳まれる。これにより、エアバッグ10は、引張部材50の取付位置T2及び支持部材40の取付位置T1よりも上側までロール折りされて、取付位置T1、T2がロール折り部内に入るように折り畳まれる。その状態で、支持部材40と引張部材50が車体99に取り付けられる。エアバッグ10の膨張展開時には、エアバッグ10のロール折りの解消に伴い、支持部材40と引張部材50が捻れて絡み合う。複数の連結部材40、50(支持部材40、引張部材50)は、絡み合う状態で、車体99と膨張展開するエアバッグ10の間で引っ張られる。
エアバッグ10は、複数の連結部材40、50により車体99に向かって引っ張られて、連結部材40、50から受ける張力により、車両90内の所定位置に安定して展開する。その際、連結部材40、50は、窓97の位置に配置される。エアバッグ10の膨張展開時に、引張部材50は、エアバッグ10が連結された車体99(フロントピラー93)に向かって端膨張部34を引っ張る。端膨張部34は、連結部材40、50の車体99への取付位置(エアバッグ10の車体99への連結位置)に向かって引っ張られるとともに、エアバッグ10の前後方向の外側(前方)に引っ張られる。同時に、支持部材40が、窓97の位置で端膨張部34を支持する。
図6は、図5の矢印X2−X2線でみたエアバッグ10の断面図であり、エアバッグ10と支持部材40を模式的に示している。また、図6では、環状部16A〜18Aを省略して内部接合部16〜18を示している。図6に示す線CLは、エアバッグ10の幅方向の基準線である。
図示のように、支持部材40は、エアバッグ10の第1内部接合部16を車体99側(矢印P1)へ引っ張る。これに伴い、車体99と第1内部接合部16の間の支持部材40に張力が加えられて、支持部材40の支持部42がエアバッグ10の端膨張部34に押し付けられる。
エアバッグ10の膨張展開時に、支持部材40は、エアバッグ10の端膨張部34を側壁91側から支持するとともに、端膨張部34を車室Sの内側(矢印P2)へ押す。その結果、支持部材40から端膨張部34に力が加えられて、端膨張部34が基準線CLよりも車室Sの内側で膨張展開する。また、支持部材40により、端膨張部34とエアバッグ10が側壁91側へ動き難くなり、エアバッグ10が側壁91に必要以上に押し付けられるのが防止される。同時に、引張部材50(図5参照)が、支持部材40により支持された端膨張部34を車体99に向かって引っ張る。
支持部材40と引張部材50により、エアバッグ10は、側壁91側への移動が抑制されつつ膨張展開する。また、端膨張部34を含む膨張部30は、車室S内で安定して膨張展開する。窓97が開いているときでも、エアバッグ10は、窓97から車外へ押し出されることなく、車室S内で膨張展開する。エアバッグ10が前部ドア95の上端に当たるのも防止されるため、エアバッグ10が前部ドア95の上端から車外側に展開することもない。また、エアバッグ10の展開が妨げられず、エアバッグ10が下縁部まで車室S内で展開する。エアバッグ10は、ドアトリム95A、96Aの位置まで展開して、窓97、98を塞ぐ。
エアバッグ10の前膨張部31は、フロントピラー93からセンターピラー94までの領域(側壁91の前領域)で膨張展開する。端膨張部34は、第1内部接合部16により膨張部30の前後方向の端部(前方の端部)に形成されており、フロントピラー93から前部ドア95のドアトリム95Aまで配置される。また、端膨張部34の上部は、フロントピラー93にオーバーラップし、端膨張部34の下部は、ドアトリム95Aにオーバーラップする。流通部36は、ドアトリム95Aの上縁部に沿って配置されて、前部ドア95のドアトリム95Aにオーバーラップする。このように、エアバッグ10の膨張部30は、車体99にオーバーラップする上膨張部38と下膨張部39を有する。
上膨張部38は、端膨張部34の上部からなり、下膨張部39は、端膨張部34の下部と流通部36の下部からなる。従って、端膨張部34は、上膨張部38と下膨張部39を有する。エアバッグ10の膨張展開時に、上膨張部38と端膨張部34は、車両90のフロントピラー93にオーバーラップする。上膨張部38は、フロントピラー93とフロントピラートリム93Aの間(フロントピラートリム93A内)で膨張し、フロントピラー93とフロントピラートリム93Aの間に挟まれる。エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、上膨張部38と端膨張部34は、フロントピラー93により支えられる。
エアバッグ10の膨張展開時に、下膨張部39と端膨張部34は、車両90のドア(ここでは前部ドア95)に設けられたドアトリム95Aにオーバーラップする。下膨張部39は、車室S内で膨張して、ドアトリム95Aの表面に接する。エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、下膨張部39と端膨張部34は、ドアトリム95Aにより支えられる。下膨張部39内で、端膨張部34の下部を含むピラー下方部分39Aが、他の部分(後方部分39B)よりも下方に大きく膨張して、後方部分39Bよりも大きくドアトリム95Aとオーバーラップする。下膨張部39のピラー下方部分39Aは、フロントピラー93の下方で膨張する部分であり、フロントピラー93の下方に位置するドアトリム95Aにオーバーラップする。また、ピラー下方部分39Aは、後方部分39Bよりも車両90の幅方向に厚く膨張する。
エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、上膨張部38と下膨張部39は、車体99(フロントピラー93、ドアトリム95A)に押し付けられて、車体99により押さえられる。その結果、上膨張部38と下膨張部39が車体99に支えられて、上膨張部38と下膨張部39の車外側への移動が妨げられる。エアバッグ10と端膨張部34は、上膨張部38と下膨張部39により支えられて、車体99に保持される。上膨張部38と下膨張部39は、エアバッグ10と端膨張部34の車外側への変形と移動を抑制する。
エアバッグ10(端膨張部34)が乗員に押されて車外側へ変形する際に、エアバッグ10の下膨張部39がドアトリム95Aに支えられる。その結果、エアバッグ10の変形が小さくなり、エアバッグ10の下膨張部39が窓97の外側へ移動するのが妨げられる。また、エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、エアバッグ10は、側壁91を覆うように膨張した状態に維持される。乗員は、車外へ放出されることなく、エアバッグ10により確実に受け止められる。仮に、下膨張部39がドアトリム95Aから外れた場合であっても、下膨張部39がドアトリム95Aに支えられている間に、乗員の移動が充分に止められて、乗員の車外放出が防止される。ここでは、エアバッグ10の上下の2箇所が車体99に支えられるため、エアバッグ10の変形がより小さくなり、乗員の車外放出が、より確実に防止される。
以上説明したように、このエアバッグ装置1では、支持部材40と引張部材50により、エアバッグ10を車室S内に確実に膨張展開させることができる。窓97が開いているときであっても、エアバッグ10が、車室S内で安定して膨張展開するため、エアバッグ10により、乗員を確実に受け止めることができる。また、エアバッグ10が有する乗員の車外放出を抑制する性能(放出抑制性能という)を向上することもできる。端膨張部34がドアトリム95Aにオーバーラップすることで、エアバッグ10の放出抑制性能が一層高くなる。
支持部材40による端膨張部34の支持に加えて、引張部材50により端膨張部34を引っ張るため、エアバッグ10を車室S内の側壁91で安定して膨張展開させることができる。その際、端膨張部34の動きが抑制されるとともに、端膨張部34の位置が安定して、端膨張部34が所定位置に配置される。車両90内で、端膨張部34を、乗員を保護するための箇所に正確に配置することもできる。乗員は、端膨張部34を含む膨張部30に狙い通りに接触し、端膨張部34においても確実に受け止められる。端膨張部34が安定するため、端膨張部34を大きくすることもできる。
支持部材40と引張部材50は、エアバッグ10が膨張展開した状態で、捻れて絡み合う。これに伴い、支持部材40と引張部材50の張力が高くなるとともに、支持部材40と引張部材50に均等に張力が加えられる。その結果、支持部材40と引張部材50による上記した効果が確実に発揮されて、より高い効果が得られる。
支持部材40は、エアバッグ10の端部21に位置する挿入部60に保持される。これにより、エアバッグ10の端部21と端膨張部34の外縁部37が支持部材40に連結されて、端部21と外縁部37の動きが抑制される。また、端部21と外縁部37の位置が安定する。そのため、エアバッグ10を、より安定して膨張展開させることができる。支持部材40が端膨張部34の側壁91側に正確に配置されるため、エアバッグ10の挙動を安定させることもできる。挿入部60が開口部61からなるため、挿入部60をエアバッグ10に容易に形成することができる。
端膨張部34よりも膨張部30の中央側で、支持部材40をエアバッグ10に取り付けるときには、端膨張部34を支持部材40により確実に押すことができる。支持部材40を第1内部接合部16に取り付けることで、支持部材40を容易かつ強固にエアバッグ10に取り付けることができる。第1内部接合部16と車体99の間に位置する支持部材40により、端膨張部34を側壁91側から安定して支持できるとともに、端膨張部34を確実に押すことができる。また、支持部材40は、取付部41よりも幅が広い支持部42を有し、支持部42により端膨張部34を支持する。支持部42により、端膨張部34を広い面積で安定して支持でき、端膨張部34の側壁91側への移動を確実に抑制できる。
端膨張部34の外縁部37を引張部材50により引っ張るため、外縁部37の動きが抑制され、外縁部37の位置が安定する。その結果、エアバッグ10を、より安定して膨張展開させることができる。引張部材50を支持部材40の取付位置T1よりも下側でエアバッグ10に取り付けるときには、端膨張部34とエアバッグ10の下部の動きを規制できる。これにより、エアバッグ10を、安定した状態で、車室S内に確実に膨張展開させることができる。
支持部材40と引張部材50を同じ位置又は近接した位置で車体99に取り付けることで、支持部材40と引張部材50を車体99に容易に取り付けることができる。引張部材50を支持部材40に固定することで、支持部材40の車体99への取り付けと同時に、引張部材50を車体99に取り付けることができる。
下膨張部39内で、ピラー下方部分39Aが、後方部分39Bよりも大きくドアトリム95Aとオーバーラップするため、エアバッグ10の前部で、エアバッグ10を強固に支えることができる。また、ピラー下方部分39Aが、後方部分39Bよりも車両90の幅方向に厚く膨張するため、エアバッグ10が乗員を受け止めたときに、ピラー下方部分39Aが変形し難い。そのため、ピラー下方部分39Aの変形が抑制されて、ピラー下方部分39Aが、ドアトリム95Aに確実に、かつ、安定して支えられる。
なお、エアバッグ10(図5参照)は、ロール折りにより折り畳んでもよく、蛇腹状の折り(蛇腹折り)により折り畳んでもよい。エアバッグ10をロール折りにより折り畳む場合には、エアバッグ10を車外側に向かって巻いてロール折りしてもよく、エアバッグ10を車内側に向かって巻いてロール折りしてもよい。また、エアバッグ10は、ロール折りと蛇腹折りを組み合わせて折り畳むようにしてもよい。各種の折りにより、エアバッグ10は、乗員と側壁91の間に展開可能な状態に折り畳まれる。エアバッグ10をロール折り以外の折りにより折り畳む場合には、エアバッグ装置1を側壁91に搭載するときに、支持部材40と引張部材50を、捻れて絡み合う状態で、車体99に取り付ける。これにより、支持部材40と引張部材50が、エアバッグ10が膨張展開した状態で捻れて絡み合う。
第1実施形態では、複数の連結部材は、支持部材40と引張部材50からなる。これに対し、複数の連結部材が、支持部材40と引張部材50以外の連結部材を有していてもよい。例えば、他の連結部材は、エアバッグ10の所定部を車体99に保持する保持部材、又は、エアバッグ10の所定部を車両90内の目標位置に配置する配置部材からなる。支持部材40は、エアバッグ10の第1内部接合部16以外の位置に取り付けてもよい。支持部材40と引張部材50は、互いに異なる位置で車体99に取り付けてもよい。
基布12、13(図2参照)を外縁接合部15で縫製のみにより接合して、エアバッグ10を形成してもよい。ジャカード織によりエアバッグ10を形成してもよい。この場合には、膨張部30がエアバッグ10のジャカード織りした布の間に形成され、エアバッグ10の対向する布が互いの間に膨張部30を形成する。
支持部材40と引張部材50を、エアバッグ10の後部においてエアバッグ10に取り付けるようにしてもよい。この場合には、支持部材40と引張部材50は、車体99のリアピラーに取り付けられる。また、支持部材40は、膨張部30の後方の端部に位置する端膨張部(後端膨張部)を支持して車室Sの内側へ押す。引張部材50は、支持部材40の取付位置よりもエアバッグ10の後方の端部側(後側)でエアバッグ10に取り付けられて、後端膨張部を車体99に向かって引っ張る。
次に、第1実施形態のエアバッグ装置1と一部が異なる他の実施形態(第2〜第4実施形態)のエアバッグ装置について説明する。第2〜第4実施形態のエアバッグ装置は、基本的には、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様に構成され、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様の効果を発揮する。従って、以下では、既に説明した事項と相違する事項を説明し、既に説明した事項と同じ事項の説明は省略する。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態のエアバッグ装置2を示す図であり、側壁91とエアバッグ装置2を図5と同様に示している。図8は、図7の矢印X3−X3線でみたエアバッグ10の断面図であり、エアバッグ10、支持部材40、及び、引張部材50を図6と同様に示している。
図示のように、第2実施形態のエアバッグ装置2では、エアバッグ10が膨張展開した状態で、支持部材40と引張部材50が絡み合わない。このようにしても、支持部材40と引張部材50による上記した効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態のエアバッグ装置3を示す図であり、エアバッグ10の一部を車内側からみて示している。図10は、図9の矢印X4−X4線でみたエアバッグ10の断面図である。図11は、第3実施形態のエアバッグ10の一部を車外側からみて示す図である。
図示のように、第3実施形態のエアバッグ装置3では、支持部材43が第1実施形態の支持部材40と相違し、挿入部62が第1実施形態の挿入部60と相違する。
支持部材43は、車体99に取り付けられる取付部44と、端膨張部34を支持する支持部45を有し、エアバッグ10の第1内部接合部16(取付位置T1)に取り付けられている。支持部45は、取付部44よりも広い三角形状の布(基布)からなる。支持部45の幅は、支持部材43の取付位置T1から挿入部62に向かって次第に狭くなる。支持部材43(支持部45)の最も幅が広い端部が、エアバッグ10に取り付けられている。
挿入部62は、帯状の拘束部材63により形成されたループ状部64からなる。拘束部材63をエアバッグ10の非膨張部22に重ねた状態で、拘束部材63の両端部が接合によりエアバッグ10に固定される。ループ状部64は、拘束部材63によりループ状に形成され、エアバッグ10の外面に設けられる。支持部材43は、拘束部材63とエアバッグ10の間に挿入されて、拘束部材63により拘束される。その際、支持部材43は、ループ状部64に通されて、ループ状部64によりエアバッグ10に保持される。
このエアバッグ装置3では、支持部材43の支持部45により、端膨張部34を広い面積で安定して支持できる。また、支持部材43が端膨張部34の広い部分を押すため、端膨張部34の側壁91側への移動を確実に抑制できる。挿入部62がループ状部64からなるため、挿入部62をエアバッグ10に簡単に形成できるとともに、支持部材43の幅の変更に容易に対応できる。なお、挿入部62は、エアバッグ10の非膨張部22以外の箇所に設けるようにしてもよい。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態のエアバッグ装置4を示す図であり、エアバッグ10の一部を車内側からみて示している。
図示のように、第4実施形態のエアバッグ装置4では、複数の連結部材40、50、51が、支持部材40と、複数の引張部材50、51を有する。即ち、エアバッグ装置4は、第1実施形態の引張部材(第1引張部材)50に加えて、第2引張部材51を備えている。エアバッグ装置4は、第2引張部材51を除いて、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様に構成されている。ただし、ここでは、第1実施形態におけるエアバッグ10の複数の固定部20の内、最前方に位置する1つの固定部20がなく、端膨張部34の上縁部おいて1つの固定部20が省略されている。第2引張部材51は、省略された固定部20の位置の近傍(取付位置T3)に取り付けられている。
第2引張部材51は、縫製により、支持部材40、及び、エアバッグ10の取付位置T3に接合される。第2引張部材51のエアバッグ10への取付位置T3は、エアバッグ10の端部21(非膨張部22)に位置するとともに、支持部材40の取付位置T1よりも上側に位置する。そのため、2つの引張部材50、51は、それぞれ支持部材40の取付位置T1よりも下側と上側でエアバッグ10に取り付けられる。第2引張部材51は、エアバッグ10の端部21(非膨張部22)に取り付けられて、エアバッグ10の端部21を車体99に向かって引っ張る。同時に、第2引張部材51は、端膨張部34の外縁部37を車体99に向かって引っ張る。
第4実施形態のエアバッグ装置4では、複数の引張部材50、51が、支持部材40の取付位置T1よりも下側と上側でエアバッグ10に取り付けられる。従って、このエアバッグ装置4のように、エアバッグ10の端部21側で、固定部20により端膨張部34の上縁部がフロントピラー93に固定されていない場合であっても、上下の引張部材50、51により、エアバッグ10の端膨張部34が強く引っ張られて、エアバッグ10が車室S内に確実に膨張展開する。また、エアバッグ10が車室S内の側壁91で安定して膨張展開する。複数の引張部材50、51により、上記した引張部材50による効果を、より高くすることもできる。なお、支持部材40と引張部材50、51は、エアバッグ10が膨張展開した状態で絡み合わない。ただし、支持部材40と引張部材50、51を捻れて絡み合うようにしてもよい。
1〜4・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、2A・・・噴出部、10・・・エアバッグ、12・・・表基布、13・・・裏基布、14・・・ガス供給部、14A・・・挿入口、15・・・外縁接合部、16〜19・・・内部接合部、20・・・固定部、21・・・端部、22・・・非膨張部、23・・・補強布、30・・・膨張部、31・・・前膨張部、32・・・後膨張部、33・・・連結膨張部、34・・・端膨張部、35・・・中間膨張部、36・・・流通部、37・・・外縁部、38・・・上膨張部、39・・・下膨張部、39A・・・ピラー下方部分、39B・・・後方部分、40・・・支持部材、41・・・取付部、42・・・支持部、43・・・支持部材、44・・・取付部、45・・・支持部、50・・・引張部材、51・・・引張部材、60・・・挿入部、61・・・開口部、62・・・挿入部、63・・・拘束部材、64・・・ループ状部、90・・・車両、91・・・側壁、92・・・ルーフレール、92A・・・ヘッドライニング、93・・・フロントピラー、93A・・・フロントピラートリム、94・・・センターピラー、95・・・前部ドア、95A・・・ドアトリム、96・・・後部ドア、97・・・窓、98・・・窓、99・・・車体、S・・・車室。

Claims (11)

  1. 車室内の側壁に搭載されるエアバッグ装置であって、
    ガスにより膨張する膨張部を有し、側壁の上部に配置されるエアバッグと、
    ガスを膨張部へ供給してエアバッグを下方に向かって膨張展開させるインフレータと、
    エアバッグを車体に連結し、車体と膨張展開するエアバッグの間で引っ張られる複数の連結部材と、を備え、
    エアバッグの膨張部が、膨張部の前後方向の端部に位置する端膨張部を有し、
    複数の連結部材が、端膨張部を側壁側から支持して車室の内側へ押す支持部材と、支持部材のエアバッグへの取付位置よりもエアバッグの前後方向の端部側でエアバッグに取り付けられて端膨張部を車体に向かって引っ張る引張部材と、を有するエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    エアバッグの前後方向の端部に、支持部材が移動可能に挿入されて、支持部材を保持する挿入部を備えたエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
    引張部材が、エアバッグの前後方向の端部側に位置する端膨張部の外縁部を車体に向かって引っ張るエアバッグ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    支持部材が、端膨張部よりも膨張部の前後方向の中央側でエアバッグに取り付けられたエアバッグ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    引張部材が、支持部材のエアバッグへの取付位置よりも下側でエアバッグに取り付けられたエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    複数の引張部材が、支持部材のエアバッグへの取付位置よりも下側と上側でエアバッグに取り付けられたエアバッグ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    支持部材と引張部材が、同じ位置又は近接した位置で車体に取り付けられるエアバッグ装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    引張部材が、車体に取り付けられる支持部材に固定されたエアバッグ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    エアバッグが、互いの間に膨張部を形成する対向する布と、膨張部内で対向する布が接合され、かつ、支持部材が取り付けられた内部接合部と、を有するエアバッグ装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    支持部材と引張部材が、エアバッグが膨張展開した状態で捻れて絡み合うエアバッグ装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    端膨張部が、エアバッグの膨張展開時に車両のドアに設けられたドアトリムにオーバーラップするエアバッグ装置。
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