JP6191330B2 - 車両用照明制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された照明手段の配光状態を制御する車両用照明制御装置に関する発明である。
従来、車両に搭載されたヘッドライトのハイビーム照明とロービーム照明を、車両前方の他車両の存在に合わせて自動的に切り替える車両用照明制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-255826号公報
ところで、従来の車両用照明制御装置では、車両の前方に他車両が認識されなければ、ハイビーム照明に設定される。しかしながら、このような状況下で霧が発生した場合、ヘッドライトからの光が霧に反射してしまい、運転者は霧による反射光の眩しさにより運転を妨げられるおそれがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、霧による反射光で運転が妨げられることを防止できる車両用照明制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用照明制御装置は、照明手段と、照明制御手段と、第1照度検出手段と、第2照度検出手段と、霧検知手段と、を備えている。
前記照明手段は、車両の前部に設けられ、ハイビーム照明とロービーム照明を切り替え可能である。
前記照明制御手段は、前記照明手段を前記ハイビーム照明又は前記ロービーム照明のいずれか一方に設定する。
前記第1照度検出手段は、前記照明手段によって照明される照射領域の照度を検出する。
前記第2照度検出手段は、前記照明手段によって照明されない非照射領域の照度を検出する。
前記霧検知手段は、前記第1照度検出手段により検出された前記照射領域の照度と、前記第2照度検出手段により検出された前記非照射領域の照度と、の差分に基づいて、前記車両の周囲に霧が発生しているか否かを判断する。
前記照明制御手段は、前記照明手段の点灯と消灯を、所定時間の間ドライバーの目視不可能な周期で繰り返す霧判断照明を実行する点消灯制御部と、前記霧検知手段によって前記車両の周囲に霧が発生していると判断されたとき、前記照明手段を前記ロービーム照明に設定するオートビーム制御部を有する。
そして、前記霧検知手段は、前記霧判断照明が実行されているときに検出された照度の差分に基づいて、前記車両の周囲に霧が発生しているか否かを判断する。
本発明の車両用照明制御装置では、霧検知手段によって車両の周囲に霧が発生していると判断されたときには、照明制御手段のオートビーム制御部により、照明手段がロービーム照明に設定される。
すなわち、車両周囲に霧が発生していれば、照明手段は自動的にロービーム照明に設定され、この照明手段からの光が霧に反射して発生する反射光を抑制することができる。これにより、霧による反射光で運転が妨げられることを防止できる。
実施例1の車両用照明制御装置を示す全体システム図である。 実施例1の車両用照明制御装置を搭載した車両を示す模式図である。 実施例1の車両用照明制御装置において実行される照明制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の照明制御装置において夜間霧発生時の、ヘッドライト入力指令、照射領域の照度、非照射領域の照度、照度の差分の各特性を示すタイムチャートである。 実施例1の照明制御装置において夜間霧無発生時の、ヘッドライト入力指令、照射領域の照度、非照射領域の照度、照度の差分の各特性を示すタイムチャートである。 実施例1の照明制御装置において昼間霧発生時の、ヘッドライト入力指令、照射領域の照度、非照射領域の照度、照度の差分の各特性を示すタイムチャートである。 実施例2の車両用照明制御装置を示す全体システム図である。 実施例2の車両用照明制御装置において実行される照明制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の車両用照明制御装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1の車両用照明制御装置における構成を「全体システム構成」、「照明制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の車両用照明制御装置を示す全体システム図である。図2は、実施例1の車両用照明制御装置を搭載した車両を示す模式図である。以下、図1,2に基づき、実施例1の車両用照明制御装置の全体システム構成を説明する。
実施例1における車両用照明制御装置1は、図1に示すように、第1照度センサ2と、第2照度センサ3と、ヘッドライト4と、霧検知制御部5と、照明制御部6と、を備えている。
前記第1照度センサ2は、ヘッドライト4によって照明される照射領域Sの照度(明るさ)を検出するセンサであり、第1照度検出手段に相当する。この第1照度センサ2は、図2に示すように、車両10のフロントガラス11の上部に設定され、図示しない受光部が車両前方に向けられている。これにより、第1照度センサ2では、車両前方から入射する光、つまりヘッドライト4の照明方向に沿って車両10に入射する光を受光し、この光の照度を検出可能となっている。なお、第1照度センサ2による照度検出範囲は、図2において斜線で示す領域であり、第1照度センサ2は、車両前方領域の照度を検出することとなる。
ここで、車両前方に霧が発生しているときには、霧によってヘッドライト4の照明光が反射される。また、ヘッドライト4は後述するように車両前方を照らす前照灯である。そのため、霧発生中にヘッドライト4が点灯しているときには、第1照度センサ2によって反射光が検出される。
前記第2照度センサ3は、ヘッドライト4によって照明されない非照射領域Hの照度(明るさ)を検出するセンサであり、第2照度検出手段に相当する。この第2照度センサ3は、図2に示すように、車両10のフロントフード12の上面に設定され、図示しない受光部が車両上方に向けられている。これにより、第2照度センサ3では、車両上方から入射する光、つまりヘッドライト4の照明方向とは異なる方向に沿って車両10に入射する光を受光し、この光の照度を検出可能となっている。なお、第2照度センサ3による照度検出範囲は、図2においてドットで示す領域であり、第2照度センサ3は、車両上方領域の照度を検出することとなる。
ここで、霧発生中にヘッドライト4が点灯することで反射光が発生しているときであっても、車両上方から入射する光を受ける第2照度センサ3では反射光の照度は検出されない。
前記ヘッドライト4は、図2に示すように車両10の前端部(前部)10aに設置され、ハイビーム照明とロービーム照明を切り替え可能な前照灯である。
ここで、「ハイビーム照明」とは、車両正面を比較的遠く(約100m)まで照らすことができる照明であり、照明方向をほぼ水平に設定する。また、「ロービーム照明」とは、車両正面の比較的近傍(約40m)を照らすことができる照明であり、照明方向を水平方向よりも下方に向けて設定する。
前記霧検知制御部5は、ヘッドライト4が点灯した際の第1照度センサ2によって検出される照射領域Sの照度と、第2照度センサ3によって検出される非照射領域Hとの差分から、車両前方に霧が発生しているか否かを判断する霧検知手段に相当する。この霧検知制御部5は、照度比較部51と、霧判断部52と、を有している。
前記照度比較部51は、第1照度センサ2の検出結果と、第2照度センサ3の検出結果が入力される。そして、両照度センサ2,3の検出結果を比較して照度の差分を演算し、演算結果を霧判断部52に出力する。
前記霧判断部52は、照度比較部51から照度の差分演算結果が入力され、照明制御部6の後述する点消灯制御部61から霧判断照明信号が入力される。そして、照度の差分演算結果と、霧判断照明信号に基づき、車両10の前方に霧が発生しているか否かを判断する。
すなわち、照度の差分が、霧判断照明時のヘッドライト4の点滅動作に同期して増減する場合には、車両前方に霧が発生していると判断する。一方、照度の差分が増減しなかったり、増減しても霧判断照明時のヘッドライト4の点滅動作に同期しない場合には、車両前方に霧が発生していないと判断する。なお、霧判断照明時のヘッドライト4の点滅動作は、予め霧判断部52に記憶されている。
この霧判断部52からの判断結果は、照明制御部6の後述する配光制御部62に入力される。
前記照明制御部6は、ヘッドライト4の点灯、消灯及び配光制御をそれぞれ行う照明制御手段に相当し、点消灯制御部61と、配光制御部62と、を有している。
前記点消灯制御部61は、ヘッドライト4に対し、点灯指令又は消灯指令のいずれか、あるいは霧判断照明指令を出力することで、ヘッドライト4の点消灯制御を行う。
ここで、「点灯指令」は、消灯状態のヘッドライト4に対して出力し、ヘッドライト4を点灯させる。また、「消灯指令」は、点灯状態のヘッドライト4に対して出力し、ヘッドライト4を消灯する。また、「霧判断照明指令」は、ヘッドライト4の点消灯状態に拘らず所定時間が経過するごとに出力し、ヘッドライト4を人間の目に見えない周期(200Hz以上)で所定時間(1秒間)点滅させる。
また、この点消灯制御部61は、上記霧判断照明指令を出力したときに、霧検知制御部5の霧判断部52に対して、霧判断照明を実行したことを示す霧判断照明信号を出力する。
前記配光制御部62は、ヘッドライト4に対し、ハイビーム設定指令又はロービーム設定指令のいずれかを出力することで、ヘッドライト4の配光制御を行う。また、この配光制御部62は、霧判断部52から「霧発生」との判断結果が入力されると、ヘッドライト4にロービーム設定指令を出力し、ヘッドライト4を自動的にロービーム照明に設定するオートビーム制御部62aを有している。
ここで、「ハイビーム設定指令」は、ヘッドライト4の配光状態をハイビーム照明に設定する。また、「ロービーム設定指令」は、ヘッドライト4の配光状態をロービーム照明に設定する。
[照明制御処理構成]
図3は、実施例1の車両用照明制御装置において実行される照明制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3に基づき、照明制御処理の各ステップについて説明する。なお、この照明制御処理は、イグニッションキーがONされてからOFFされるまでの間、継続して実行される。
ステップS1では、前回の霧判断の実行から例えば30分等の一定時間が経過したか否かを判断する。YES(一定時間経過)の場合はステップS2へ進む。NO(一定時間未経過)の場合は、ステップS1を繰り返す。
ここで、「前回の霧判断が実行されたとき」とは、ヘッドライト4に霧判断照明指令が出力されたときである。つまり、霧判断照明指令が出力されてから所定時間が経過したか否を判断する。
ステップS2では、ステップS1での一定時間経過との判断に続き、ヘッドライト4に対して配光制御部62からハイビーム設定指令を出力し、ステップS3へ進む。これにより、ヘッドライト4の配光状態がハイビーム照明に設定される。
ステップS3では、ステップS2でのハイビーム設定指令の出力に続き、ヘッドライト4に対して霧判断照明指令を出力し、ステップS4へ進む。これにより、ヘッドライト4は、人間の目に見えない周期(200Hz以上)で、一定時間(1秒間)点滅する。また、このとき、霧検知制御部5の霧判断部52に対して、霧判断照明を実行したことを示す霧判断照明信号が出される。
ステップS4では、ステップS3での霧判断照明指令の出力に続き、第1照度センサ2によって、ヘッドライト4が点滅しているときの照射領域Sの照度、つまり、このヘッドライト4の照明方向(車両前方)から車両10に向かって入射する光の照度を検出し、ステップS5へ進む。
ステップS5では、ステップS4での照射領域Sの照度の検出に続き、第2照度センサ3によって、ヘッドライト4が点滅しているときの非照射領域Hの照度、つまり、このヘッドライト4の照明方向とは異なる方向の車両周囲(車両上方)の照度を検出し、ステップS6へ進む。
ステップS6では、ステップS5での非照射領域Hの照度の検出に続き、ヘッドライト4が点滅しているときにおける、ステップS4で検出した照射領域Sの照度と、ステップS5で検出した非照射領域Hの照度との差分を演算し、ステップS7へ進む。
ここで、「照度の差分演算」は、ヘッドライト4の点滅開始から点滅終了までの間における同時タイミングでの照度の差異を求めることである。
ステップS7では、ステップS6での照度差分の演算に続き、この差分演算結果に基づいて、車両10の前方(車両周囲)に霧が発生しているか否かを判断する。YES(霧発生)の場合には、ステップS8へ進む。NO(霧未発生)の場合には、ステップS9へ進む。
ここで、霧発生の判断は、ステップS6で求めた照度差分がヘッドライト4の点滅動作に同期して増減すれば、霧が発生していると判断し、照度差分の変化がヘッドライト4の点滅動作に同期しなければ、霧が発生していないと判断する。
ステップS8では、ステップS7での霧発生との判断に続き、霧が発生しているときにハイビーム照明を設定していると、ヘッドライト4を点灯したときに霧による反射光で運転しにくさを感じることから、ロービーム設定指令を出力して、ヘッドライト4の配光状態を自動的にロービーム照明に設定し、リターンへ進む。
ステップS9では、ステップS7での霧未発生との判断に続き、ステップS2において出力したハイビーム設定指令の出力以前に、すでにヘッドライト4がハイビーム照明状態であったか否かを判断する。YES(ハイビーム状態)の場合には、霧判断のためにハイビーム照明に設定したヘッドライト4の配光状態を変更する必要がないため、リターンへ進む。NO(ロービーム状態)の場合には、霧判断のためにハイビーム照明に設定したヘッドライト4の配光状態を戻す必要があるためステップS8へ進む。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両用照明制御装置における作用を、「霧発生時照明切替作用」と、「霧未発生時照明切替作用」に分けて説明する。
[霧発生時照明切替作用]
図4は、実施例1の照明制御装置において夜間霧発生時の、ヘッドライト入力指令、照射領域の照度、非照射領域の照度、照度の差分の各特性を示すタイムチャートである。以下、図4に基づき、実施例1の霧発生時照明切替作用について説明する。
霧が発生しているときの夜間走行中において、図4に示す時刻t時点で、前回の霧判断から所定時間が経過する。この場合、図3に示すフローチャートにおいてステップS1→ステップS2→ステップS3へと進み、ヘッドライト4がハイビーム照明に設定された上で、人間の目に見えない周期で一定時間点滅する霧判断照明を実行する。
すなわち、時刻tから時刻tまでの間(ここでは1秒間)、ヘッドライト4に対して、人間の目に見えない200Hz以上の周期で点灯指令と消灯指令とが繰り返し出力される。
なお、図4では便宜上時刻tから時刻tまでの間、点灯指令と消灯指令がそれぞれ5回ずつ出力された特性となっている。しかしながら、実際の特性は点灯指令と消灯指令が多数回出力される。
そして、ヘッドライト4が霧判断照明を実行したら、ステップS4→ステップS5へと進み、第1照度センサ2によってこの霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)における照射領域Sの照度を検出し、第2照度センサ3によってこの霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)における非照射領域Hの照度を検出する。
ここで、図4に示す状況は、霧が発生しているときの夜間走行中である。そのため、ヘッドライト4を点灯すれば、霧によって照射光が反射され、車両前方から後方に向かう反射光が発生する。
これにより、霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)、照射領域Sの照度はヘッドライト4の点滅動作に同期して変動する。つまり、ヘッドライト4が点灯すれば反射光の発生によって照射領域Sの照度が高くなり、ヘッドライト4が消灯すれば反射光が発生しないため照射領域Sの照度は低くなる。一方、ヘッドライト4からの照明光は車両前方に向けられているので、このヘッドライト4が点滅しても車両上方から入射する光に変化はない。つまり、ヘッドライト4によって照明されない非照射領域Hの照度は低いままで変化しない。
なお、各照度の検出は霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)に行われるため、時刻t以前及び時刻tでは照度検出は実行されない。
そして、ステップS6→ステップS7へと進んで、照射領域Sの照度と、非照射領域Hの照度との差分を演算し、この差分演算結果に基づいて車両前方に霧が発生しているか否かが判断される。
このとき、図4に示すように、照射領域Sの照度はヘッドライト4の点滅動作に同期して増減するが、非照射領域Hの照度は変化しない。そのため、照度の差分もヘッドライト4の点滅動作に同期して増減する。すなわち、ヘッドライト4が点灯している間は照度差分が大きくなり、ヘッドライト4が消灯している間は照度差分が小さくなる。
このように、照度の差分がヘッドライト4の点滅動作に同期して増減することで、車両10の前方に霧が発生していると判断することができる。
そして、この実施例1では、霧が発生していると判断したことでステップS8へと進み、ヘッドライト4の配光状態をロービーム照明に設定する。つまり、霧が発生しているときにハイビーム照明を設定したままでいると、ヘッドライト4を点灯したときに霧による反射光で運転しにくさを感じる。そのため、ステップS2において霧判断をするためにハイビーム照明に設定する以前にヘッドライト4がハイビーム照明状態であっても、自動的にロービーム照明に設定することで、霧による反射光での運転しにくさを感じることを防止できる。
[霧未発生時照明切替作用]
図5は、実施例1の照明制御装置において夜間霧未発生時の、ヘッドライト入力指令、照射領域の照度、非照射領域の照度、照度の差分の各特性を示すタイムチャートである。以下、図5に基づき、実施例1の霧未発生時照明切替作用について説明する。
霧が発生していないときの夜間走行中において、図5に示す時刻t時点で、前回の霧判断から所定時間が経過する。この場合、図3に示すフローチャートにおいてステップS1→ステップS2→ステップS3へと進み、ヘッドライト4がハイビーム照明に設定された上で、人間の目に見えない周期で一定時間点滅する霧判断照明を実行する。
すなわち、時刻tから時刻tまでの間(ここでは1秒間)、ヘッドライト4に対して、人間の目に見えない200Hz以上の周期で点灯指令と消灯指令とが繰り返し出力される。
なお、図5では便宜上時刻tから時刻tまでの間、点灯指令と消灯指令がそれぞれ5回ずつ出力された特性となっている。しかしながら、実際の特性は点灯指令と消灯指令が多数回出力される。
そして、ヘッドライト4が霧判断照明を実行したら、ステップS4→ステップS5へと進み、第1照度センサ2によってこの霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)における照射領域Sの照度を検出し、第2照度センサ3によってこの霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)における非照射領域Hの照度を検出する。
ここで、図5に示す状況は、霧が発生していないときの夜間走行中である。そのため、ヘッドライト4が点灯しても、車両前方から後方に向かう反射光は発生しない。
これにより、霧判断照明をしている間(時刻tから時刻tまでの間)にヘッドライト4が点滅しても、照射領域Sの照度は変化しない。一方、ヘッドライト4からの照明光は車両前方に向けられているので、このヘッドライト4が点滅しても車両上方から入射する光に変化はない。つまり、ヘッドライト4によって照明されない非照射領域Hの照度も低いままで変化しない。
そして、ステップS6→ステップS7へと進んで、照射領域Sの照度と、非照射領域Hの照度との差分を演算し、この差分演算結果に基づいて車両前方に霧が発生しているか否かが判断される。
このとき、図5に示すように、照射領域Sの照度及び非照射領域Hの照度は、いずれもヘッドライト4の点滅動作に拘らず変化しない。そのため、照度の差分もヘッドライト4の点滅動作に拘らず増減することはない。
このように、照度の差分の変動がヘッドライト4の点滅動作に同期しないことから、車両10の前方に霧が発生していないと判断することができる。
そして、霧が発生していないと判断したことで、ハイビーム照明に設定しても霧による反射光が発生することはないため、運転しにくさを感じるおそれはない。そのため、ステップS9へと進み、ヘッドライト4の配光状態を霧発生の判断を行う以前の状態に戻す。つまり、霧判断のためにヘッドライト4をハイビーム照明に設定する以前に、すでにハイビーム照明状態であれば、現在の配光状態を維持する。これに対し、霧判断のためにヘッドライト4をハイビーム照明に設定する以前にロービーム照明状態であれば、ステップS8へと進んで現在の配光状態(ハイビーム照明)からロービーム照明状態へと変更する。
このように、実施例1の車両用照明制御装置1では、ヘッドライト4によって照明した際にこのヘッドライト4によって照明される照射領域Sの照度と、ヘッドライト4によって照明されない非照射領域Hの照度との差分に基づいて、霧の発生の有無を判断する。そして、霧が発生していると判断されたときには、霧検知処理を行う以前のヘッドライト4の配光状態に拘らず、ヘッドライト4は自動的にロービーム照明に設定される。
これにより、霧による反射光の発生を抑制でき、霧による反射光で運転が妨げられることを防止できる。また、自動的にロービーム照明に切り替わるため、配光状態の切り替え設定を手動で行う必要がなくなって、走行中の煩わしさを軽減することができる。
なお、霧検知は、二つの照度センサを用いて検出される照射領域Sの照度と、非照射領域Hの照度差に基づいて行われる。
これにより、イメージセンサや車載カメラ、湿気センサ等の様々なセンサ類を不要とし、コストの増加を抑制して安価な構成で車両の周囲に霧が発生しているか否かを判断することができる。また、イメージセンサを用いないことで、雨天時の雨滴によって霧のセンシングが不可能になることがない。
さらに、この実施例1では、ヘッドライト4が点灯と消灯を目視不可能な周期で、所定時間繰り返す霧判断照明を実行しているときに、照射領域S照度と非照射領域Hの照度を検出し、その差分に基づいて霧発生を判断している。
そのため、照度の差分を複数回検出することができ、霧判断精度を向上することができる。しかも、この実施例1では、点灯と消灯を繰り返す周期は、ドライバーが目視不可能な周期となっているので、霧発生を判断するためにヘッドライト4による照明の状態を変化させても、目視することができない。これにより、ドライバーに煩わしさを与えることなく霧判断を行うことができる。
しかも、霧検知処理は、一定周期(ここでは30分)ごとに繰り返し実行される。このため、長時間にわたる走行中に霧が発生した場合であっても、霧の発生を検知することが可能となる。
そして、実施例1では、ヘッドライト4によって照明される照射領域Sの照度を、ヘッドライト4による照明方向に沿って車両10に入射する光の照度とし、これを検出する第1照度センサ2を車両前方に向けて設定した。一方、ヘッドライト4によって照明されない非照射領域Hの照度を、ヘッドライト4による照明方向とは異なる方向に沿って車両10に入射する光の照度とし、これを検出する第2照度センサ3を車両上方に向けて設定した。
これにより、霧検知処理時の照射領域Sの照度と、非照射領域Hの照度とを精度よく切り分けて検出することができ、霧検知の検知精度を向上させることができる。
なお、図4及び図5では、夜間走行中に照明制御処理を実行したときの各特性を示しているが、照明制御処理は車両10の周囲が比較的明るい昼間の走行中であっても実行される。
ここで、霧が発生していれば、車両周囲が明るくてもヘッドライト4を点灯した際に反射光が生じる。
すなわち、図6に示すように、霧が発生している状態での昼間の走行中に霧判断照明を実行したとき、車両10の周囲が明るいため、非照射領域Hの照度はある程度の照度となる。しかしながら、霧によってヘッドライト4の光が反射すれば、反射光が発生してないときよりも照射領域Sの照度が高くなる。このため、ヘッドライト4を点灯したときには、照射領域Sの照度は非照射領域Hの照度よりもさらに高くなる。これにより、霧が発生していれば、車両周囲の明るい昼間であってもヘッドライト4の点滅動作に同期する照度差分の増減が生じる。
このため、昼夜問わず、イメージセンサ等の複数のセンサ類を用いることなく、安価な構成で霧の発生を検知し、ヘッドライト4の配光状態を適切に切替制御して、運転しにくさを軽減することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用照明制御装置1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 車両10の前部(前端部)10aに設けられ、ハイビーム照明とロービーム照明を切り替え可能な照明手段(ヘッドライト)4と、
前記照明手段4の配光状態を前記ハイビーム照明又は前記ロービーム照明のいずれか一方に設定する照明制御手段(照明制御部)6と、
前記照明手段4によって照明される照射領域Sの照度を検出する第1照度検出手段(第1照度センサ)2と、
前記照明手段4によって照明されない非照射領域Hの照度を検出する第2照度検出手段(第2照度センサ)3と、
前記第1照度検出手段2により検出された前記照射領域Sの照度と、前記第2照度検出手段3により検出された前記非照射領域Hの照度と、の差分に基づいて、前記車両10の周囲に霧が発生しているか否かを判断する霧検知手段(霧検知制御部)5と、を備え、
前記照明制御手段6は、前記霧検知手段5によって前記車両10の周囲に霧が発生していると判断されたとき、前記照明手段4をロービーム照明に設定するオートビーム照明部62aを有する構成とした。
これにより、霧による反射光で運転が妨げられることを防止できる。また、自動的にロービーム照明に設定されるため、配光状態の切り替え設定を手動で行う必要がなくなって、走行中の煩わしさを軽減することができる。
(2) 前記照射領域Sの照度を、前記照明手段(ヘッドライト)4による照明方向に沿って前記車両10に入射する光の照度とし、
前記非照射領域Hの照度を、前記照明手段4による照明方向とは異なる方向に沿って前記車両10に入射する光の照度とする構成とした。
これにより、上記(1)の効果に加え、霧検知処理時のヘッドライト4の反射光の照度と、車両周囲の照度とを切り分けて検出することができ、霧検知の検知精度を向上させることができる。
(3) 前記照明制御手段(照明制御部)6は、所定の周期(目視不可能な周期)で、所定時間、前記照明手段(ヘッドライト)4の点灯と消灯を繰り返す霧判断照明を実行する点消灯制御部61を有し、
前記霧検知手段(霧検知制御部)5は、前記霧判断照明が実行されているときに検出された照度の差分に基づいて、前記車両10の周囲に霧が発生しているか否かを判断する構成とした。
これにより、上記(1)又は(2)の効果に加え、霧発生を判断するために照度領域Sの照度と非照度領域Hの照度との照度差分を複数回検出することができ、霧判断精度を向上することができる。
(4) 前記点消灯制御部61は、前記車両10が走行している間、予め定めた一定周期で前記霧判断照明を実行する構成とした。
これにより、上記(3)の効果に加え、長時間にわたる運転中に霧が発生した場合であっても、霧の発生を検知することができる。
(実施例2)
実施例2の車両用照明制御装置は、霧の発生を検知したときにオートハイビーム機能を停止する例である。
まず、構成を説明する。
図7は、実施例2の車両用照明制御装置を示す全体システム図である。この図7に基づき、実施例2の車両用照明制御装置1Aの全体システム構成を説明する。なお、実施例1と同等の構成については、実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施例2の車両用照明制御装置1Aは、図7に示すように、第1照度センサ2と、第2照度センサ3と、ヘッドライト4と、霧検知制御部5と、照明制御部7と、を備えている。
前記照明制御部7は、ヘッドライト4の点灯、消灯及び配光制御をそれぞれ行う照明制御手段に相当し、点消灯制御部71と、配光制御部72と、を有している。
前記点消灯制御部71は、ヘッドライト4に対し、点灯指令又は消灯指令のいずれか、あるいは霧判断照明指令を出力することで、ヘッドライト4の点消灯制御を行う。
前記配光制御部72は、ヘッドライト4に対し、ハイビーム設定指令又はロービーム設定指令のいずれかを出力することで、ヘッドライト4の配光制御を行う。また、この配光制御部72は、オートハイビーム制御部72aと、オートビーム制御部72bと、を有している。
前記オートハイビーム制御部72aは、予め設定したハイビーム条件が成立すればハイビーム設定指令を出力し、ヘッドライト4の配光状態を自動的にハイビーム照明に設定する。
なお、このオートハイビーム制御部72aは、手動で操作する図示しない設定スイッチを有しており、この設定スイッチがON制御されたときに機能する。また、「ハイビーム条件」とは、例えば、夜間走行中であって、車両前方の照度が一定以下、対向車や街路灯が存在しない等、ハイビーム照明に切替可能な諸条件である。
前記オートビーム制御部72bは、霧検知制御部5によって車両10の周囲に霧が発生していると判断されたときに、オートハイビーム停止指令をオートハイビーム制御部72aに出力すると共に、ロービーム設定指令を出力し、ヘッドライト4の配光状態を自動的にロービーム照明に設定する。ここで「オートハイビーム停止指令」とは、オートハイビーム制御部72aの設定スイッチがON制御されているときに、このオートハイビーム制御部72aによるハイビーム照明の設定を停止させる。
図8は、実施例2の車両用照明制御装置において実行される霧検知処理の流れを示すフローチャートである。以下、図8に基づき、霧検知処理の各ステップについて説明する。なお、この霧検知処理は、イグニッションキーがONされてからOFFされるまでの間、継続して実行される。
図8に示す実施例2の霧検知処理におけるステップS11〜ステップS17までの各ステップは、実施例1の霧検知処理におけるステップS1〜ステップS7と同等である。そのため、ここでは詳細な説明を省略する。
ただし、ステップS17において、YES(車両の前方に霧が発生した)と判断した場合には、ステップS18へ進む。また、このステップS17においてNO(車両の前方に霧が発生していない)と判断した場合には、ステップS21へ進む。
ステップS18では、ステップS17での霧発生との判断に続き、オートハイビーム制御部72aがON設定されているか否かを判断する。つまり、ハイビーム条件が成立していれば、ヘッドライト4が自動的にハイビーム照明に設定されるか否かを判断する。YES(オートハイビーム設定)の場合には、ステップS19に進む。NO(オートハイビーム未設定)の場合にはステップS20へ進む。
ここで、オートハイビーム制御部72aのON設定は、図示しない設定スイッチを手動により操作することで行われる。
ステップS19では、ステップS18でのオートハイビーム制御部72aの設定との判断に続き、このオートハイビーム制御部72aによるハイビーム照明の設定を停止させるオートハイビーム停止指令を出力し、ステップS20へ進む。
ステップS20では、ステップS18でのオートハイビーム制御部72aの未設定との判断、又は、ステップS19でのオートハイビーム制御部72aへの停止指令の出力のいずれかに続き、霧が発生しているときにハイビーム照明を設定していると、ヘッドライト4を点灯したときに霧による反射光で運転しにくさを感じることから、ロービーム設定指令を出力して、ヘッドライト4の配光状態を自動的にロービーム照明に設定し、リターンへ進む。
ステップS21では、ステップS17での霧未発生との判断に続き、オートハイビーム制御部72aが停止しているか否かを判断する。YES(オートハイビーム停止中)の場合には、ステップS22へ進む。NO(オートハイビーム未停止中)の場合にはステップS23へ進む。
ここで、オートハイビーム制御部72aが停止しているとの判断は、オートビーム制御部72bからオートハイビーム停止指令が出力されていることで行われる。つまり、オートハイビーム停止指令が出力されていなければ、オートハイビーム制御部72aは停止状態ではないと判断される。
ステップS22では、ステップS21でのオートハイビーム停止中との判断に続き、オートハイビーム制御部72aの停止状態を解除し、リターンへ進む。
これにより、ハイビーム条件が成立すれば、ヘッドライト4はハイビーム設定を継続し、ハイビーム条件が成立しなければ、ヘッドライト4はロービーム照明に自動的に切り替え設定される。
ステップS23では、ステップS21でのオートハイビーム未停止中との判断に続き、ステップS12において出力したハイビーム設定指令の出力以前に、すでにヘッドライト4がハイビーム照明状態であったか否かを判断する。YES(ハイビーム状態)の場合には、ヘッドライト4の配光状態を変更する必要がないため、リターンへ進む。NO(ロービーム状態)の場合には、霧判断のためにハイビーム照明に設定したヘッドライト4の配光状態を戻す必要があるためステップS20へ進む。
ここで、ハイビーム条件の成立に伴ってヘッドライト4を自動的にハイビーム照明に設定するオートハイビーム制御部72aが有効になっていると、霧が発生してもヘッドライト4が自動的にハイビーム照明に設定されることがある。そのときには、霧による反射で走行しにくさを感じ、手動によってロービーム照明に切替設定する必要がある。
これに対し、実施例2の車両用照明制御装置1Aにおいては、ハイビーム条件の成立に伴ってヘッドライト4をハイビーム照明に自動的に設定するオートハイビーム制御部72aを有すると共に、オートビーム制御部は、霧検知制御部5によって車両10の周囲に霧が発生していると判断されたときに、オートハイビーム制御部72aを停止させるオートハイビーム停止指令を出力する。これにより、霧が発生していないときには、ハイビーム条件の成立に伴ってヘッドライト4を自動的にハイビーム照明に設定することができる上、霧が発生しているときには、ハイビーム条件が成立してもヘッドライト4はハイビーム照明に設定されない。
そのため、オートハイビーム制御部72aが設定されていても、霧の発生が検知されれば、このオートハイビーム制御部72aを停止させることで、手動によってロービーム照明に切替設定する必要がなくなり、走行中の煩わしさを軽減することができる。
すなわち、この実施例2の車両用照明制御装置1Aにあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(5) 前記照明制御手段(照明制御部)6は、予め設定したハイビーム条件が成立した際に、前記照明手段(ヘッドライト)4を前記ハイビーム照明に設定するオートハイビーム制御部72aを有し、
前記オートビーム制御部72bは、前記霧検知手段(霧検知制御部)5によって前記車両10の周囲に霧が発生していると判断されたとき、前記オートハイビーム制御部72aによる前記ハイビーム照明の設定を停止すると共に、前記照明手段4を前記ロービーム照明に設定する構成とした。
これにより、上記(1)〜(4)のいずれかの効果に加え、霧の発生が検知されれば、自動的にハイビーム照明に設定するオートハイビーム制御部72aが停止され、手動によってロービーム照明に切替設定する必要がなくなり、走行中の煩わしさを軽減することができる。
以上、本発明の車両用照明制御装置を実施例1又は実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例2では、配光制御部72が予め設定したハイビーム条件が成立したら、ヘッドライト4をハイビーム照明に設定するオートハイビーム制御部72aを有する例を示したが、これに限らない。例えば、ステアリングの操舵方向に光軸を向け、進行方向に光を照射することで視認性向上を図った配光可変オートハイビーム制御を可能とするものであってもよい。
この場合であっても、霧を検知したときには自動的にハイビーム照明になることを停止(禁止)することで、走行中の煩わしさを軽減することができる。
また、実施例1では、霧判断時、人間の目に見えない周期でヘッドライト4を点滅させる霧判断照明を実行する例を示したが、これに限らない。ヘッドライト4の点滅周期は任意の周期に設定することができる。
1 車両用照明制御装置
10 車両
11 フロントガラス
12 フロントフード
2 第1照度センサ(第1照度検出手段)
3 第2照度センサ(第2照度検出手段)
4 ヘッドライト(照明手段)
5 霧検知制御部(霧検知手段)
51 照度比較部
52 霧判断部
6 照明制御部(照明制御手段)
61 点消灯制御部
62 配光制御部
62a オートビーム制御部

Claims (4)

  1. 車両の前部に設けられ、ハイビーム照明とロービーム照明を切り替え可能な照明手段と、
    前記照明手段を、前記ハイビーム照明又は前記ロービーム照明のいずれか一方に設定する照明制御手段と、
    前記照明手段によって照明される照射領域の照度を検出する第1照度検出手段と、
    前記照明手段によって照明されない非照射領域の照度を検出する第2照度検出手段と、
    前記第1照度検出手段により検出された前記照射領域の照度と、前記第2照度検出手段により検出された前記非照射領域の照度と、の差分に基づいて、前記車両の周囲に霧が発生しているか否かを判断する霧検知手段と、を備え、
    前記照明制御手段は、前記照明手段の点灯と消灯を、所定時間の間ドライバーの目視不可能な周期で繰り返す霧判断照明を実行する点消灯制御部と、前記霧検知手段によって前記車両の周囲に霧が発生していると判断されたとき、前記照明手段を前記ロービーム照明に設定するオートビーム制御部とを有し、
    前記霧検知手段は、前記霧判断照明が実行されているときに検出された照度の差分に基づいて、前記車両の周囲に霧が発生しているか否かを判断する
    ことを特徴とする車両用照明制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両用照明制御装置において、
    前記照射領域の照度は、前記照明手段による照明方向に沿って前記車両に入射する光の照度とし、
    前記非照射領域の照度は、前記照明手段による照明方向とは異なる方向に沿って前記車両に入射する光の照度とする
    ことを特徴とする車両用照明制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両用照明制御装置において、
    前記点消灯制御部は、前記車両が走行している間、予め定めた一定周期で前記霧判断照明を実行する
    ことを特徴とする車両用照明制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された車両用照明制御装置において、
    前記配光制御部は、予め設定したハイビーム条件が成立した際に、前記照明手段を前記ハイビーム照明に設定するオートハイビーム制御部を有し、
    前記オートビーム制御部は、前記霧検知手段によって前記車両の周囲に霧が発生していると判断されたとき、オートハイビーム制御部による前記ハイビーム照明の設定を停止すると共に、前記照明手段を前記ロービーム照明に設定する
    ことを特徴とする車両用照明制御装置。
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