JP6190162B2 - 流路内気泡低減装置、流路内気泡低減方法、液供給装置、及びクロマトグラフィ装置 - Google Patents

流路内気泡低減装置、流路内気泡低減方法、液供給装置、及びクロマトグラフィ装置 Download PDF

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Description

本発明は、流路内気泡低減装置、流路内気泡低減方法、液供給装置、及びクロマトグラフィ装置に関する。
検体中の成分を分析する分析装置として、検体中の分析成分をカラム等の吸着部に吸着させ、この吸着部へ溶離液を送って分析成分を溶離させた後、測定手段で溶離液中の成分を分析するクロマトグラフィ装置がある。この種のクロマトグラフィ装置において、減圧雰囲気下のスパイラル管に溶離液を流し、溶離液中の溶存酸素をスパイラル管に形成された微小な孔から透過させることで脱気を行う脱気装置を有するものがある(たとえば特許文献1)。
特開2007−212277号公報
クロマトグラフィ装置の配管内に付着した気泡は、脱気装置を用いても十分に低減できないおそれがある。この気泡をより確実に低減するために、液の流速に緩急を付けたり、液を流す時間を長くしたり、あるいは液を間欠的に流したりする等の方法がある。
本発明は上記事実を考慮し、流路内の気泡を低減することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、液を収容する液収容部と、ロッドの押し操作で、筒部の口部から前記液を排出する送液装置と、前記送液装置の前記口部と前記液収容部とを接続する第1流路と、前記第1流路における前記液収容部側の液取込口を前記液に浸漬された浸漬位置と前記液から離間した離間位置との間で相対的に移動させる移動装置と、を有し、前記送液装置は、前記ロッドの引き操作で前記離間位置にある前記液取込口から空気を前記第1流路又は前記筒部に導入して空気層を形成し、前記ロッドの前記押し操作で前記空気層を前記第1流路内で移動させる
この流路内気泡低減装置では、移動装置により第1流路の液取込口を離間位置とした状態で、ロッドの引き操作を行うことで、液取込口から空気を第1流路又は筒部に導入し、第1流路内又は筒部内に空気層を形成する。空気層形成後は、液取込口を浸漬位置とすることで、第1流路内に液を取り込むことができる。そして、ロッドを押し操作することで、空気層を第1流路内で移動させる。このように空気層が第1流路内で移動することで、流路の内壁に付着した気泡の一部(好ましくは全部)が、空気層に取り込まれる。これにより、第1流路内の気泡を効果的に低減できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記送液装置が、前記ロッドの前記押し操作で前記空気層を前記第1流路から外部に排出する。
このように、空気層を第1流路の外部に排出することで、第1流路内に空気層が存在していない状態を実現できるため、第1流路内の液を利用する際に、空気層の影響を受けない。しかも、ロッドを押すだけの簡単な操作で、空気層を第1流路の外部に排出できる。
請求項3に記載の発明では、液を収容する液収容部と、筒部の口部からロッドの押し操作で前記液を排出する送液装置と、を接続する第1流路内又は前記筒部内に、前記第1流路における前記液収容部側の液取込口を前記液収容部の前記液から離間した離間位置とし、前記ロッドの引き操作で前記離間位置にある前記液取込口から空気を前記第1流路又は前記筒部に導入して空気層を形成する空気層形成工程と、前記ロッドの前記押し操作で、前記空気層形成工程で形成された空気層を前記第1流路内で移動させる空気層移動工程と、を有する。
この流路内気泡低減方法では、空気層形成工程において、第1流路内に空気層を形成する。そして、空気層移動工程においてロッドを押し操作することで、空気層を第1流路内で移動させる。このように空気層が第1流路内で移動することで、流路内の気泡の一部(好ましくは全部)が、空気層に取り込まれる。これにより、第1流路内の気泡を効果的に低減できる。第1流路内又は筒部内に空気層を形成し、この空気層を移動させる操作で、第1流路内の気泡を低減できる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記空気層移動工程において、前記空気層を前記第1流路から外部に排出する。
すなわち、空気層を前記第1流路から外部に排出することで、第1流路内に空気層が存在していない状態を実現できるため、第1流路内の液を利用する際に、空気層の影響を受けない。しかも、ロッドを押すだけの簡単な操作で、空気層を第1流路の外部に排出できる。
請求項5に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の流路内気泡低減装置と、前記第1流路から分岐する第2流路と、前記第2流路の分岐部に設けられ前記第1流路の前記送液装置側を、前記液収容部側と前記第2流路側のいずれかに切り換える第1切替弁と、を有する。
第1切替弁を液収容部側とした状態で、ロッドの押し操作により、空気層を第1流路内で移動させ、第1流路内の気泡を低減することができる。
また、第1切替弁を第2流路側とした状態で、ロッドの押し操作により、第2流路から吸着部へ液を送ることができる。すなわち、第1切替弁を切り換えるだけで、ロッドの押し操作による第1流路の気泡の低減と、吸着部への液の送液を行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の液供給装置と、前記液供給装置で送られた前記液の分析成分を吸着する吸着部と、前記液供給装置で前記吸着部に送られた前記液により溶離された分析成分を分析する分析装置と、を有する。
液供給装置を用いて吸着部に液を送り、分析成分を吸着する。そして、液供給装置で吸着部に送られた液により、吸着部から分析成分が溶離されると、この分析成分を分析装置で分析できる。液供給装置は、流路内気泡低減装置を有しており、流路内の気泡を低減することで、分析装置における分析に気泡が及ぼす影響を低減できる。また、流路内気泡低減装置として小型化を図ることで、クロマトグラフィ装置としても小型化を図ることができる。
本発明は上記構成としたので、流路内の気泡を低減できる。
本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置を有する液供給装置を備えたクロマトグラフィ装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置を有する液供給装置を備えたクロマトグラフィ装置の内部構成を示す模式図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置を有する液供給装置を備えたクロマトグラフィ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置において空気層を形成する前の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置において空気層を形成している状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置において空気層を形成した後に溶離液を導入した状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置において空気層を押し出している状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置において流路内の気泡を低減する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置を有する液供給装置において溶離液をカラム側へ送液している状態を示す要部拡大図である。 本発明の第2参考例の流路内気泡低減装置において空気層を形成する前の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の流路内気泡低減装置において空気層を形成する前の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の流路内気泡低減装置において溶離液パックの近傍を拡大して示す要部拡大図であり、(A)は空気層を形成する前の状態、(B)は空気層を流路内で移動させている状態である。 本発明において、流路内の気泡が低減される様子を(A)〜(C)へと順に示す説明図である。 本発明の第1実施形態の液体クロマトグラフィ装置の自動分析手順を示すフローチャートである。
第1参考例
<全体構成>
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2には、本発明の第1参考例の流路内気泡低減装置80を備えた液供給装置82を有するクロマトグラフィ装置1が示されている。また、図3には、クロマトグラフィ装置1の構成のブロック図が示されている。このクロマトグラフィ装置1は、溶離液を用いて全血中のグリコヘモグロビン濃度を測定する高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を全自動で行う装置である。
クロマトグラフィ装置1は、図1に示すように、後述する液供給装置82(図2及び図4参照)、検体調製ユニット4(図2参照)、及び分析ユニット5(図2参照)等を収容した筐体としての装置本体2を備えている。
装置本体2の下部には、ラック10に保持された採血管11がセットされるテーブル3が設けられており、採血管11には、検体としての血液が収容されている。検体は、本実施形態のクロマトグラフィ装置1においてグリコヘモグロビン濃度を検出する対象としての試料である。ここで、本実施形態では、1回の測定で1本の採血管11の分析を行う構成としているが、これに限らず、複数の採血管11を保持できるラックを用いて、連続して測定を行ってもよい。
装置本体2の幅方向一端側(図中右側)の上部には、複数の凹部からなるホルダ部21が形成されている。ホルダ部21にはそれぞれ、異なる種類の溶離液(ここでは便宜的に、溶離液A、B,Cの3種とする)が収容された、液収容部としての溶離液パック12がセットされている。具体的には、ホルダ部21には、溶離液Aが収容された溶離液パック12A、溶離液Bが収容された溶離液パック12B、及び溶離液Cが収容された溶離液パック12Cがセットされている。各溶離液パック12A、12B、12Cに収容された溶離液はそれぞれ、pHや塩濃度が異なっており、後述するカラム60の充填材に吸着した各々の分析成分を溶離させる。また、ホルダ部21には、溶離液パック12の他に、配管を洗浄する洗浄液が収容された洗浄液ボトル等をセットしてもよい。
装置本体2の幅方向他端側(図1における左側)の上部には、操作パネル30が設けられている。操作パネル30は、複数の操作ボタン32と、表示画面31とを含んで構成されている。図3に示すように、操作ボタン32及び表示画面31は、コンピュータとしての制御部100に接続されている。操作ボタン32を操作することで、操作情報が制御部100に送られ、分析条件等の設定を行うことができる。表示画面31には、制御部100からの情報を受けて、分析結果やエラー、又は操作状況等が表示される。
図2に示すように、クロマトグラフィ装置1は、主として、検体調製ユニット4、分析ユニット5、及び溶離液送液ユニット6で構成されている。検体調製ユニット4は、分析ユニット5へ送液する血液試料を準備するユニットであり、血液試料13を吸引するノズル51、調整液タンク53、及び血液試料13を調整する希釈液槽52を備えている。そして、適宜のタイミングで、検体調製ユニット4から、スイッチングバルブ61を介して、血液試料13がカラム60へ送液される。
分析ユニット5は、血液試料中のグリコヘモグロビンの濃度を測定するユニットであり、カラム60、及び測光部7を備えている。カラム60は、血液試料中の特定の成分(グリコヘモグロビン)を吸着する充填材(不図示)が充填された筒体であり、ガラス、ステンレス、又は樹脂で形成されている。本実施形態では一例として、ステンレス製のカラム60を用いている。測光部7は、カラム60を通過した溶離液に光を当てて、溶離液を透過した光の波長からヘモグロビンを光学的に検出する部分であり、光源や受光部等で構成されている。また、測光部7からのデータは、制御部100へ送信され、表示画面31に表示される。
溶離液送液ユニット6は、溶離液パック12A、12B、12Cから溶離液を吸引し、分析ユニット5のカラム60へ送液するユニットであり、液供給装置82を構成する流路内気泡低減装置80のプランジャポンプ63、2つのスイッチングバルブ41、43、及び配管を有している。
スイッチングバルブ41、43、61はいずれも、流路の切り替えを可能としたバルブであり、図3に示すように、制御部100で制御される。さらに、スイッチングバルブ41、43、61にはそれぞれ、ポンプ48が接続されている。それぞれのスイッチングバルブ41、43、61は、図2に示す状態でポンプ48が駆動されると、ループ管42、44、62に、溶離液B、溶離液C、血液試料13が送液される。
プランジャポンプ63は、溶離液パック12Aから溶離液を吸引し、一定の速度で送液する。制御部100が所定のタイミングでスイッチングバルブ43、61を切り替えることで、ループ管44、62が配管67と連通する配管構成となり、溶離液B、Cが、プランジャポンプ63から送液された溶離液Aにより押されてカラム60へ送液される。
なお、クロマトグラフィ装置1としては、検体調製ユニット4、分析ユニット5、溶離液送液ユニット6及び液供給装置82が上記したように1つの筐体(装置本体2)に収容されていてもよいが、クロマトグラフィ装置1の全体的構成はこれに限られない。たとえば、検体調製ユニット4、分析ユニット5、溶離液送液ユニット6及び液供給装置82が別体とされ、それぞれを連結したシステムとされていてもよい。
<気泡低減装置の構成>
次に、本実施形態に係る流路内気泡低減装置80の構成について説明する。図4に詳細に示すように、流路内気泡低減装置80は、プランジャポンプ63、溶離液パック12A、プランジャポンプ63と溶離液パック12Aとを接続する第1流路14、及び第1流路14に設けられた空気層形成手段としての大気開放弁72とを含んで構成されている。
溶離液パック12Aとプランジャポンプ63とを接続する第1流路14は、2本の配管14D、14Cを直列的に接続することで構成されており、制御部100で制御される第1切替弁45で連結されている。
プランジャポンプ63は、プランジャポンプ63側の配管14Dと連通する筒部としてのシリンジ65を備えている。シリンジ65は、上下端部が開口したステンレス製の部材であり、シリンジ65の下端側の開口65Aから上部まで同一の径で内壁65Cが形成されている。また、シリンジ65の内壁65Cの上部は、シリンジ65の上端部の口部65Bに向かって先細りとされたテーパ面を形成しており、口部65Bは、配管14Dに接続されている。なお、シリンジ65は、ステンレス以外の金属で形成してもよく、樹脂で形成してもよい。
口部65Bは、上方を向いて開口している。図示の例では、鉛直上方を向いているが、厳密に鉛直上方を向いている必要はなく、後述するように、プランジャ66の押し操作時の早い段階で、シリンジ65内の空気を排出できれる程度に上方を向いていればよい。たとえば、シリンジ65を傾けて配置し、斜め上方に向かって口部65Bが形成された構造でもよい。また、空気層ARを第1流路14内に形成する構成であれば、この空気層ARを第1流路14内で移動させることができればよいため、口部65Bは、たとえば下方(斜め下方を含む)や横方向を向いて開口していてもよい。
シリンジ65の内側には、上下方向に移動可能なロッドとしてのプランジャ66が設けられている。プランジャ66の外径は、シリンジ65の内径とほぼ同じ径で形成されており、シリンジ65の内周面に沿って摺動する。また、プランジャ66の上端部は、シリンジ65の内壁65Cの上部に倣った円錐形状となっており、プランジャ66を上端側まで押し上げた際にシリンジ65とプランジャ66とが隙間無く密着するように設計されている。さらに、プランジャ66には、Oリング(不図示)が取り付けられており、シリンジ65の内部の流体が開口65Aから漏れないようになっている。
プランジャ66の下端部には、環状溝66Aが形成されており、環状溝66Aには、プランジャ保持部材68の上面に形成された取付孔68Aの孔縁が係合している。また、プランジャ保持部材68の下面には、ボールネジ70が螺合されている。ボールネジ70は、モータ78の回転軸に連結されている。
ここで、制御部がモータ78を駆動させると、ボールネジ70が回転して、プランジャ保持部材68が上下方向に移動し、プランジャ66を移動させ、シリンジ65内の空間を増減させる。なお、本実施形態ではモータ78の一例として、ステッピングモータを用いているが、これに限らず、サーボモータ等を用いてもよい。
第1流路14の配管14Dと配管14Cとを連結する第1切替弁45は、ソレノイド駆動により、任意の配管の開放、閉塞を行うことができる電磁弁(三方弁)とされている。第1切替弁45の位置は、図示の例では、第1流路14においてプランジャポンプ63に近い位置となるように、配管14Dと配管14Cの長さが設定されている。
第1切替弁45とカラム60とは、第2流路18で接続されている。実質的に、第1流路14の、第2流路18との分岐部に、第1切替弁45が設けられている。
そして、第1切替弁45を切り換えることで、配管で構成される流路、すなわち、第1流路14と第2流路18との連通状態を切り換えることができる。具体的には、第1流路14における配管14Dと配管14Cとが連通され第2流路18は閉塞された状態(第1連通状態、図4〜図7参照)と、第1流路14における配管14Dと第2流路18側とが連通され、配管14Cは閉塞された状態(第2連通状態、図9参照)と、を切り換えることができる。もちろん、状況に応じて、配管14Cと第2流路18とが連通され、配管14Dは閉塞された状態をとることが可能な構成でもよい。
第1参考例では、第1流路14の配管14Dに、制御部で制御される大気開放弁72が設けられている。大気開放弁72には、大気開放管74が接続されている。大気開放管74の先端は大気開放されている。大気開放弁72は、本実施形態では、第1切替弁45と同様に電磁弁(三方弁)とされている。大気開放弁72は、通常は、大気開放管74側が閉弁され、配管14Dとプランジャポンプ63とを連通した状態(送液可能状態)と、配管14D側が閉塞され、大気開放管74とプランジャポンプ63とを連通した状態(空気導入可能状態)と、を切り換えることができる。
特に、図示の例では、配管14Dにおいてプランジャポンプ63に近い位置に、大気開放弁72を設定している。なお、大気開放弁72としては、大気開放孔(図示の例では大気開放管74)を開閉できれば三方弁である必要はなく、単なる開閉弁であってもよい。
図3に示すように、モータ78、大気開放弁72、第1切替弁45、ポンプ48は、制御部100と電気的に接続されており、制御部100からの命令により駆動される。
制御部100は、CPU、ROM、RAM,メモリ、入出力ポート、ネットワークインターフェース及びこれらを接続するバス(いすれも不図示)を備えており、本発明におけるコンピュータである。CPUは、クロマトグラフィ装置1の制御の全体を司っている。ROMには、上記したようにスイッチングバルブ41、43、61の切り替えや、ポンプ48の駆動、さらにはプランジャポンプ63の駆動により、所定の溶離液又は血液試料13を送液するためのプログラムが記憶されている。さらに、後述するように、空気層ARを第1配管14あるいはシリンジ65内に形成し、この空気層ARを第1流路14内で移動させるようにプランジャポンプ63を駆動させるためのプログラムが記憶されている。RAMには、ワークエリアとして、各種のデータを一時的に格納可能である。メモリには、各種の情報が記憶されている。入出力ポートには、表示画面31及び操作ボタン32が接続されている。
<自動分析手順>
次に、クロマトグラフィ装置1による自動分析の手順を、図3のブロック図及び図14のフローチャートに基づいて説明する。以下の自動分析の手順は、血液等の検体に含まれる分析成分を分析するためのクロマトグラフィの手順である。初めに、ユーザが操作パネル30を操作して、あるいは、キーボード等から制御部100へクロマトグラフィ装置1のスタートを命令すると、制御部100が自動分析プログラムを実行する。そして、ステップ202では、制御部100が気泡低減装置80を制御して気泡低減処理を行う。本実施形態では、溶離液に対し測光部7で測光を行う前に気泡低減処理を行うことで、溶離液中の溶存酸素を少なくし、測光部7でのノイズの発生を抑制できる。気泡低減処理の詳細については後述する。
次に、ステップ204では、制御部100が溶離液送液ユニット6を制御してカラム60の平衡化を行う。ここでは、カラム60の充填材が馴染むまで溶離液Aをカラム60へ流すことで平衡化を行う。具体的には、溶離液送液ユニット6のプランジャポンプ63で吸引した気泡低減処理後の溶離液Aをプランジャ66で押し出してカラム60へ送液する。なお、溶離液Aを押し出す時間は、カラム60の種類等に応じて予め設定されている。
カラム60の平衡化が終了すると、ステップ206に進む。ステップ206では、制御部100が検体調整ユニット4を制御して検体の調整を行う。具体的には、検体調製ユニット4のノズル51が採血管11から血液試料13を吸引して、希釈液槽52へ滴下する。血液試料13は、調整液タンク53の調整液により希釈液槽52内で溶血、希釈され、ポンプ48によりスイッチングバルブ61のループ管62へ送液される。
次に、ステップ208では、制御部100が分析ユニット5を制御して測定を行う。ここでは、分析ユニット5の測光部7が制御部100からの命令により分析を開始する。また、溶離液Aをカラム60へ一定時間送液した後、スイッチングバルブ61を操作して溶離液Aの流路を切り替え、溶離液Aでループ管62内の血液資料13を押し出してカラム60へ送液する。
試料中の分析成分は、カラム60の充填材に吸着され、残りは測光部7を通過して廃液槽17へ廃液される。その後、溶離液Aがカラム60の充填材に吸着された分析成分の一部を溶離させ、測光部7へ送液される。ここで、測光部7は、溶離液A中の分析成分を検出し、データが制御部へ送信される。
溶離液Aによる分析成分の溶離が終了したら、スイッチングバルブ43を切り替えて、溶離液Aの流路を変更する。これにより、ループ管44内の溶離液Cが溶離液Aに押し出されてカラム60へ送液される。溶離液Cは、溶離液Aで溶離されなかった分析成分を溶離させ、測光部7を通過する。
溶離液Cによる分析成分の溶離が終了したら、スイッチングバルブ41を切り替えて、溶離液Aの流路へ変更する。これにより、ループ管42内の溶離液Bが溶離液Aに押し出されてカラム60へ送液される。溶離液Bは、溶離液A、Cで溶離されなかった分析成分を溶離させ、測光部7を通過する。
以上のようにして、血液試料中の分析成分を分離して定性、定量分析を行う。なお、本実施形態では、クロマトグラフィ装置1をスタートさせると、自動分析を行う構成であったが、これに限らず、手動で分析を行ってもよい。この場合、任意のタイミングでユーザがスイッチングバルブ41、43、61の切替えを行う。
測定が終了すると、ステップ210へ進む。ステップ210では、制御部100が溶離液送液ユニット6を制御してカラム60の洗浄を行う。具体的には、カラム60へ溶離液Aを送液してカラム60の充填材に吸着された分析成分を洗い流し、平衡化する。
最後に、ステップ212では、測光部7から制御部100へ送信された分析データがまとめられ、分析結果として出力される。分析結果は、表示画面31や他のモニタへ表示される。なお、連続して検体の分析を行う場合は、ステップ202の気泡低減処理から同様の手順で分析が行われる。
<気泡低減及び送液の手順>
次に、流路内気泡低減装置80によって溶離液から気泡を低減し、送液(液供給)する手順について、図8のフローチャートに基づいて説明する。なお、図4〜7において、説明の便宜上、開いているバルブを白抜きで表示し、閉じているバルブを塗りつぶして表示している。
溶離液には酸素が溶け込んでいるため、この溶存酸素が気化し気泡ABになることがある。特に第1流路14内では、第2流路18内と比較して液圧が低いため、溶存酸素が気泡ABになりやすい。そして、気泡ABが溶離液と共に測光部7に送られることを抑制し、測定結果への影響を少なくすることが望まれる。
本実施形態において第1流路14内から気泡ABを除去するには、第1切替弁45が第1連通状態とされ、大気開放弁72が閉弁された状態で、まず、図4に示すように、ステップS102において、プランジャポンプ63のプランジャ66を押し上げる。ただし、後述するように、シリンジ65内に空気を導入し、さらに必要な溶離液を導入することが可能な程度に、プランジャ66の引き下げ量に余裕(マージン)が残っていれば、プランジャ66を押し上げる必要はない。また、この段階では、第1切替弁45は、第2連通状態であってもよい。
次に、ステップS104において、大気開放弁72を開弁し、さらにステップS106において、プランジャ66を引き下げる。これにより、大気開放管74から、第1流路14の配管14D内に空気が導入されるため、図5に示すように、配管14D内及びシリンジ65内に空気層ARが形成される(空気層形成工程)。この空気層ARの空気量は、後述するように、第1流路14内に移動したときに、第1流路14の内周に対し周方向に連続して空気(気体)が存在する程度で、第1流路14の長手方向には過度に長くならない程度とされる。実際には、プランジャ66の引き下げ量を所定量とすることで、空気層ARの空気量が調整される。
このように所定の空気層ARが形成されると、ステップS108において、大気開放弁72を閉弁する(第1切替弁45が第2連通状態となっている場合は、第1連通状態に切り換える)。
さらに、ステップS110において、プランジャ66をさらに引き下げる。大気開放弁72は閉弁されているので空気は導入されず、図6に示すように、シリンジ65内には溶離液が流入する。この溶離液の量は、後述するように、プランジャ66を押し上げて空気層ARを第1流路14内で移動させ、空気層ARを溶離液パック12A内に排出することが可能な量とされる。ここでも、プランジャ66の引き下げ量を所定量とすることで、シリンジ65内の溶離液の量が調整される。
なお、ステップS106からステップS110までは、プランジャ66の引き下げを一連の動作(連続的な引き下げ動作)として行いつつ、その途中で大気開放弁72を閉弁することで、スムーズに行うことが可能である。
所定量の溶離液がシリンジ65内に溜まると、シリンジ65内の上層が空気層ARとなり、下層に溶離液が存在した状態になる。
そして、ステップS112において、プランジャ66を押し上げる。プランジャポンプ63の口部65Bは上方を向いて形成されているので、プランジャ66の押し上げにより、まず空気層ARが第1流路14内に移動する。特に、シリンジ65の上部内壁の形状が口部65Bに向かって先細りの形状となっているので、空気層ARが排出される際、空気層ARが分断されたり、シリンジ65内に留まったりすることなくスムーズに排出される。
さらに連続してプランジャ66を押し上げると、図7に示すように、空気層ARが第1流路14内を溶離液取込口14Mに向かって移動する。
図13(A)に示すように、空気層ARは第1流路14内を移動する(空気層移動工程)。ここで、空気層ARよりも前方側(図では空気層ARの左側)には、配管14Cの内面に気泡ABが付着している。しかし、この気泡ABは、図13(B)に示すように、移動してきた空気層ARに触れると、空気層ARに順に取り込まれていく。すなわち、図13(C)に示すように、空気層ARの通過後の部位(図では空気層ARの右側)は、第1流路14の内部の気泡が低減(好ましくは除去)されている。
そして、空気層ARを、溶離液取込口14Mから溶離液パック12A内に排出することで、第1流路14内においてシリンジ65から溶離液パック12Aに至る部分(実質的に第1流路14の全域)の気泡ABが低減された状態を実現できる。
なお、プランジャ66の押し上げ量は、制御部にあらかじめ移動距離あるいは駆動時間として記憶させておいてもよいが、シリンジ65内の空気層ARが全て排出されたのをセンサ等で検知してプランジャ66を停止させる方法でもよい。
溶離液パック12の溶離液をカラム60側に送るには、第1切替弁45の第1連通状態を維持したまま、プランジャ66を一旦引き下げて、シリンジ65内に溶離液を導入する。その後、図9に示すように、第1切替弁45を第2連通状態とし、プランジャ66を押し上げると、溶離液がカラム60側に移動する。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、第1流路14内の気泡を低減するために、脱気装置等を必要としない。このため、流路内気泡低減装置80として小型化でき、液供給装置82としても小型化できる。そして、この液供給装置82を有するクロマトグラフィ装置1としても小型化できる。
また、流路内気泡低減方法では、大気開放弁72を所定の条件(タイミング)で開弁して空気層ARを形成した後は(大気開放弁72は閉弁する)、プランジャ66を押し上げるだけの簡単な操作で、第1流路14内の気泡を低減すると共に、空気層ARを第1流路14の外部に排出できる。
なお、第1参考例において、上記では、第1流路14に設けた大気開放弁72(大気開放管74)により空気層を導入する例を挙げたが、大気開放する部位は、たとえば、シリンジ65に形成されていてもよい。また、大気開放管74の長さは特に限定されず、図示の例よりも短い構造(実質的に、大気開放管74が無く、大気開放弁72から直接的に大気開放されている構造)でもよい。
第2参考例
次に、本発明の第2参考例に係る気泡低減装置180について説明する。図10には、本発明の第2参考例の流路内気泡低減装置180を備えた液供給装置182が示されている。第2参考例において、クロマトグラフィ装置の全体的構成は第1参考例と同一であるので、説明を省略する。また、第2参考例において、第1参考例と同一の構成要素、部材等については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2参考例では、第1流路14に大気開放弁72及び大気開放管74(図4〜7参照)は設けられておらず、これらに代えて、加熱装置184が設けられている。加熱装置184は、第1流路14を局所的に加熱することで、第1流路14内の溶離液を温度上昇させて空気層ARを形成する。加熱装置184は、制御部100(図3参照)により制御される。
すなわち、第2参考例では、第1参考例と比較して、第1流路14内に空気層ARを形成するための構造及び方法が異なる。ただし、第1流路14内に空気層ARを形成した後は、第1参考例と同様に、プランジャ66の押し上げによって空気層ARを溶離液取込口14M側に移動させ、第1流路14内の気泡を低減する。そして、溶離液パック12内に空気層ARを排出する。
第2参考例において、加熱装置184の具体的構成は、上記したように第1流路14内に空気層ARを形成できる程度に加熱できれば、特に限定されない。
第1実施形態
図11には、本発明の第1実施形態の流路内気泡低減装置280を備えた液供給装置282が示されている。第1実施形態においても、クロマトグラフィ装置の全体的構成は第1参考例と同一であるので、説明を省略する。また、第1実施形態において、第1参考例と同一の構成要素、部材等については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、第1流路14に大気開放弁72、大気開放管74(図4〜7参照)及び加熱装置184(図10参照)のいずれも設けられておらず、これらに代えて、溶離液パック12を昇降可能に支持する昇降台284を有している。昇降台284は、制御部100(図3参照)により制御される。
図12(A)からも分かるように、溶離液パック12内では、上部に気体層12Gが存在し下部に溶離液が存在している。昇降台284は、通常状態では、第1流路14の溶離液取込口14Mが溶離液に浸漬される位置(浸漬位置)で溶離液パック12を支持している。そして、溶離液パック12を下降させて、溶離液取込口14Mが溶離液パック12内の溶離液から離間し、気体層12G内にある位置(離間位置)とすることが可能とされている。
このような構成とされた第1実施形態では、以下の工程により第1流路14内に空気層ARを形成する。すなわち、通常は、図12(A)に示すように、第1切替弁45が第1連通状態とされ、溶離液取込口14Mが浸漬位置となっている。
ここで、図12(B)に示すように、昇降台284を下降させる。溶離液パック12も下降し、溶離液取込口14Mが相対的に上昇して、離間位置となる。
プランジャ66を引き下げると、溶離液取込口14Mから気体層12Gの空気が第1流路14内に取り込まれ、空気層ARが形成される。この状態で、さらにプランジャ66を引き下げると、空気層ARが第1流路14内をプランジャポンプ63側へ移動する。所定位置まで(好ましくはシリンジ65内まで)空気層ARを移動させた後、プランジャ66を押し上げると、空気層ARは溶離液取込口14Mに向かって移動する(実質的に、空気層ARが第1流路14内を往復する)。そして、第1参考例及び第2参考例と同様に、空気層ARを、溶離液取込口14Mから溶離液パック12内に排出する。このときには、溶離液取込口14Mを浸漬位置とし、溶離液内に空気層ARを排出すればよい。
このように、第1実施形態においても、空気層ARが第1流路14内で移動した部分では、気泡が空気層ARに取り込まれ、第1流路14内の気泡を低減することができる。
しかも、第1実施形態では、第1参考例の大気開放弁72や大気開放管74、第2参考例の加熱装置184等を設ける必要がないため、さらなる小型化を図ることが可能である。
なお、第1実施形態において、上記では、溶離液パック12を支持する昇降台284を昇降させて、この昇降台284に支持された溶離液パック12も昇降させる例を挙げたが、要するに、溶離液パック12と、第1流路14の溶離液取込口14Mとが相対移動し、溶離液取込口14Mが浸漬位置と離間位置とを移動すればよい。たとえば、溶離液パック12は昇降不能とし、第1流路14の少なくとも溶離液取込口14Mの近傍部分を昇降させる構成でもよい。
上記各実施形態では、第1流路14内の空気層ARを、溶離液取込口14Mから第1流路14の外部へ排出する例を挙げているが、たとえば、第1流路14に空気層排出口を設け、この空気層排出口から空気層ARを排出する構成(通常は、封鎖弁等で封鎖しておく)でもよい。ただし、溶離液取込口14Mから空気層ARを排出する構成では、より広い範囲で空気層ARを移動させて、気泡を低減できる。
また、図4等に示すように、溶離液パック12内では、溶離液取込口14Mの近傍に気泡ABが付着しやすい。溶離液取込口14Mから空気層ARが排出されるときに、これらの気泡ABも取り込むことが可能であり、気泡を減少させる効果が高くなる。
なお、空気層ARを第1流路14から排出しない構成を採ることも可能である。少なくとも、気泡を減少させる動作(空気層ARを第1流路14内で移動させる動作)を1回行うごとに、空気層ARを第1流路14から排出する必要はない。たとえば、プランジャ66を押し上げて空気層ARを第1流路14の所定位置(第1切替弁45よりも溶離液取込口14M側の位置)に移動させた状態で、第1切替弁45を第1連通状態から第2連通状態に切り換えれば、シリンジ65内に残っている溶離液を第2流路18を経由してカラム60に送ることが可能である。この構成では、シリンジ65の容量を十分に大きくし、シリンジ65内に空気層ARが存在している状態で、さらにプランジャ66を引き下げてシリンジ65内により多くの溶離液を導入すれば、プランジャ66の1回の押し動作でカラム60へ送液できる量を多く確保できる。ただし、このように空気層ARを第1流路14の外部に排出しない動作を繰り返し行うと、第1流路14内で徐々に空気層ARが大きくなる。したがって、大きくなった空気層ARを第1流路14の外部に排出する動作を適宜に組み込むことが好ましい。
上記各実施形態に係るクロマトグラフィ装置では、図2に示すように、溶離液パック12Aに収容された溶離液Aのみ脱気する構成としたが、これに限らず、適宜、スイッチングバルブ41、43等を切り替えて、溶離液パック12B、12Cと接続された流路内もプランジャポンプ63により同様に気泡低減してもよいし、また、溶離液パック12B、12Cと接続された流路にそれぞれプランジャポンプ63と同様のポンプを接続して、全ての溶離液の気泡低減を行ってもよい。
上記では、溶離液を送液する流内の気泡を低減する構成を例に挙げているが、流路を流れる液としては、溶離液に限定されない。すなわち、本発明は、送液装置の口部と液収容部をと接続する流路(第1流路)を流れる液の種類を問わず、この流路内の気泡を低減する場合に適用できる。そして、液供給装置としても、クロマトグラフィ装置に備えられた液供給装置に限定されない。換言すれば、液供給装置による液の供給先も特に限定されず、供給先における液の利用時に、気泡による影響を少なくすることが可能である。
1 クロマトグラフィ装置
5 分析ユニット(分析装置)
10 ラック
11 採血管
12A、12B、12C 溶離液パック
12G 気体層
13 血液試料
14 第1流路
14C 配管
14D 配管
14M 溶離液取込口(液取込口)
18 第2流路
45 切替弁
60 カラム
63 プランジャポンプ(送液装置)
65B 口部
72 大気開放弁
74 大気開放管
80 流路内気泡低減装置
82 液供給装置
100 制御部(コンピュータ)
180 気泡低減装置
180 流路内気泡低減装置
182 液供給装置
184 加熱装置
280 流路内気泡低減装置
282 液供給装置
284 昇降台
A、B、C 溶離液
AB 気泡
AR 空気層

Claims (6)

  1. 液を収容する液収容部と、
    ロッドの押し操作で、筒部の口部から前記液を排出する送液装置と、
    前記送液装置の前記口部と前記液収容部とを接続する第1流路と、
    前記第1流路における前記液収容部側の液取込口を前記液に浸漬された浸漬位置と前記液から離間した離間位置との間で相対的に移動させる移動装置と、
    を有し、
    前記送液装置は、前記ロッドの引き操作で前記離間位置にある前記液取込口から空気を前記第1流路又は前記筒部に導入して空気層を形成し、前記ロッドの前記押し操作で前記空気層を前記第1流路内で移動させる流路内気泡低減装置。
  2. 前記送液装置が、前記ロッドの前記押し操作で前記空気層を前記第1流路から外部に排出する請求項1に記載に流路内気泡低減装置。
  3. 液を収容する液収容部と、筒部の口部からロッドの押し操作で前記液を排出する送液装置と、を接続する第1流路内又は前記筒部内に、前記第1流路における前記液収容部側の液取込口を前記液収容部の前記液から離間した離間位置とし、前記ロッドの引き操作で前記離間位置にある前記液取込口から空気を前記第1流路又は前記筒部に導入して空気層を形成する空気層形成工程と、
    前記ロッドの前記押し操作で、前記空気層形成工程で形成された空気層を前記第1流路内で移動させる空気層移動工程と、
    を有する流路内気泡低減方法。
  4. 前記空気層移動工程において、前記空気層を前記第1流路から外部に排出する請求項3に記載の流路内気泡低減方法。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の流路内気泡低減装置と、
    前記第1流路から分岐する第2流路と、
    前記第2流路の分岐部に設けられ前記第1流路の前記送液装置側を、前記液収容部側と前記第2流路側のいずれかに切り換える第1切替弁と、
    を有する液供給装置。
  6. 請求項5に記載の液供給装置と、
    前記液供給装置で送られた前記液の分析成分を吸着する吸着部と、
    前記液供給装置で前記吸着部に送られた前記液により溶離された分析成分を分析する分析装置と、
    を有するクロマトグラフィ装置。
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