JP5146264B2 - 気体試料導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスクロマトグラフ装置等のガス分析装置に試料ガスを導入するための気体試料導入装置、及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置に関する。
気体試料を対象とするガスクロマトグラフ分析においては、カラムに供給されるキャリアガスの流れの中に分析対象とする試料ガスを導入するための気体試料導入装置が広く用いられる(例えば、特許文献1を参照)。こうした気体試料導入装置による試料導入には、流路中に設けられた計量管によって所定量の試料ガスを計量してカラムに導入する方式と、流路中に設けられた濃縮装置によって試料ガスを濃縮してカラムに導入する方式とがあり、両方式を切り替えて実行することのできる装置も広く用いられている。
特開2005-300362号公報
図4は、上記のような計量管を利用する試料導入(以下、これを計量モードと呼ぶ)と濃縮装置を利用する試料導入(以下、これを濃縮モードと呼ぶ)とを切り替えて実行する機能を備えた従来の気体試料導入装置の流路構成を示したものである。八方バルブ110は、手動力又は機械力により、図4中に実線で示す接続状態と点線で示す接続状態との二状態で切り替え可能である。SVa〜SVeは電磁弁であり、Ta〜Tcは分岐管である。なお、各電磁弁のNOは通常開(Normal Open)ポート、NCは通常閉(Normal Close)ポート、Cは共通(Common)ポートを意味している。なお、ガス入口162及びマスフローコントローラ150は、試料容器200内の加圧用又は濃縮装置130のドライパージ用のガスを所定の流量で供給するためのものであるが、ここでは詳細は省略する。
まず、図4の装置における計量モード時の動作について説明する。八方バルブ110を点線で示す接続状態にすると共に、電磁弁SVd、SVeをNO側にする(すなわちC側とNO側を接続する)と、ニードル140によって試料容器200から採取された試料ガスは、ポートd、eを経由して計量管120を通過した後、ポートh、a、電磁弁SVd、及び分岐管Taを経由してガス出口172から排出される。なお、このとき図示しないガスボンベ等からガス入口161に供給されるキャリアガスは、電磁弁SVe、ポートf、g、分岐管Tc、及びガス出口171を経由して、分析用のカラムに送られる。
このようにして計量管120の内部に試料ガスを流した状態で、八方バルブ110を図4中に実線で示す接続状態に切り替える。これにより、今度はキャリアガスがポートf、eを経由して計量管120を通過するようになり、計量管120内に保持されていた計量管120の内容積で決まる一定量の試料ガスがキャリアガスに押し出され、ポートh、g、及び分岐管Tcを経由して分析用のカラムへと送出される。なお、カラムに送られた試料ガスは該カラムを通過する過程で成分毎に分離され、カラムから出て検出器により順次検出される。
続いて、濃縮モード時の動作について説明する。八方バルブ110を実線で示す接続状態にすると共に、電磁弁SVeをNO側に、電磁弁SVcをNC側にすると、ニードル140によって採取された試料ガスは、ポートd、cを経由して濃縮装置130内に設けられた捕集管131を通過した後、電磁弁SVc、分岐管Taを介してガス出口172から排出される。このとき、捕集管131は図示しない冷却手段により冷却されており、試料ガスが捕集管131を通過する過程で該試料ガス中の所定の成分(試料成分)が捕集管131内に吸着される。なお、このときガス入口161から供給されるキャリアガスは、電磁弁SVe、ポートf,e、計量管120、ポートh、g、分岐管Tc、及びガス出口171を経由してカラムに流れ込む。
このようにして捕集管131の内部に試料成分を吸着させた後、八方バルブ110を点線で示す接続状態に切り替え、電磁弁SVcをNO側に、電磁弁SVeをNC側に切り替える。すると、キャリアガスが電磁弁SVe、分岐管Tb、電磁弁SVcを経由して捕集管131内を先の試料ガスとは逆方向に通過するようになる。この状態で、図示しない加熱手段によって捕集管131を急速に加熱すると、捕集管131内に吸着されていた試料成分が一気に脱離するため、高濃度の試料成分がキャリアガス流に乗って捕集管131から流出し、ポートc、b及び分岐管Tcを経てカラムに導入されることとなる。このように濃縮モードによれば、もともとの試料ガスに含まれる試料成分が微量であっても、これを濃縮して濃度を高めた上でカラムに送り込むことができるので、検出感度が向上するという効果が得られる。
上記のように、従来の計量モードと濃縮モードの切り替え機能を備えた気体試料導入装置では、計量管120と捕集管131が並列に接続され、これらのいずれか一方から送り出された試料ガスが、カラムの直前に設けられた分岐管Tcを介してカラムに流れ込むようになっている。しかしながら、計量モードの実行時には分岐管Tcの捕集管131側の配管にはガスが流れていないため、計量管120から送り出された試料ガスの一部が拡散によって捕集管131側の配管に移行するおそれがあった。同様に、濃縮モードの実行時には分岐管Tcの計量管120側の配管にガスが流れていないため、捕集管131から送り出された試料ガスの一部が拡散によって計量管120側の配管に移行するおそれがあった。このような試料ガスの拡散が発生すると、試料ガスの回収率(試料容器200から採取された試料ガスのうちカラムに導入される試料ガスの比率)が低下して分析感度や分析精度に悪影響を及ぼすと共に、不所望の配管に移行した試料ガスが次の分析の際に分岐管Tcを介してカラムに導入され、分析結果に影響を与える可能性がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、計量モードと濃縮モードとを切り替えて実行可能であると共に、不所望の配管への試料ガスの拡散を防止し、ガス分析における分析感度や分析精度、及び分析の信頼性を向上させることのできる気体試料導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る気体試料導入装置は、ガス分析装置に試料ガスを導入するための気体試料導入装置であって、
a)所定の容積を有する計量管と、
b)前記計量管に試料ガスを導入するための試料ガス供給流路と、
c)前記計量管にキャリアガスを導入するためのキャリアガス供給流路と、
d)前記計量管を通過したガスを外部に排出するための排気流路と、
e)試料ガス中の所定成分を吸着するための捕集管を備え、加熱脱着法により試料ガスを濃縮する濃縮手段と、
f)前記計量管が前記試料ガス供給流路と前記排気流路との間に介挿された第1状態と、前記計量管が前記キャリアガス供給流路と前記ガス分析装置との間に介挿された第2状態とを切り替える第1の流路切替手段と、
g)前記第1状態又は第2状態において、前記計量管と排気流路との間又は前記キャリアガス供給流路と計量管との間に前記捕集管を介挿した捕集管介挿状態と、該捕集管を介挿しない捕集管短絡状態とを切り替える第2の流路切替手段と、
を有することを特徴としている。
上記構成から成る本発明に係る気体試料導入装置において、計量モードを実行する際には、第2の流路切替手段を前記の捕集管短絡状態とした上で、まず、第1の流路切替手段を第1状態とする。これにより、試料ガス供給流路から計量管を介して排気流路へと至る流路が形成され、該計量管内を試料ガスが通過する。その後、第1の流路切替手段を第2状態とすれば、今度はキャリアガス供給流路から計量管を介してガス分析装置に至る流路が形成されるため、計量管内に保持されていた所定量の試料ガスがキャリアガスの流れに乗ってガス分析装置に導入される。
一方、濃縮モードを実行する際には、第2の流路切替手段を前記の捕集管介挿状態とした上で、まず、第1の流路切替手段を第1状態とする。これにより、試料ガス供給流路から計量管及び捕集管を介して排気流路に至る流路が形成される。このとき所定の冷却手段によって捕集管を冷却しておくことにより、捕集管を通過する試料ガス中の所定の成分を捕集管内に吸着させる。なお、冷却手段を設けず、常温で所定成分の吸着を行うものとしてもよい。その後、第1の流路切替手段を第2状態とすると、キャリアガス供給手段から計量管及び捕集管を介してガス分析装置に至る流路が形成される。このとき、所定の加熱手段によって捕集管を加熱することにより、該捕集管内に吸着されている試料成分が脱着され、該試料成分がキャリアガスの流れに乗ってガス分析装置に導入される。
すなわち、本発明の気体試料導入装置は、濃縮モードを実行する際には計量管と捕集管とを直列に接続し、計量モードを実行する際には試料ガスの流路中から捕集管を短絡することができるものとなっている。そのため、各モードの実行時において、使用していない側の配管に試料成分が拡散するのを防止することができる。
なお、第1の流路切替手段及び/又は第2の流路切替手段による流路の切り替え操作はユーザが手動で行うものであってもよく、あるいは、モータ等の駆動手段を利用して、所定のプログラムに従って又はユーザの指示に応じて動作するものであってもよい。
更に、本発明に係る気体試料導入装置は、
h)前記捕集管にドライパージ用ガスを導入するためのドライパージガス供給流路と、
i)前記捕集管を通過したドライパージ用ガスを外部に排出するためのドライパージガス排出流路と、
を更に有し、前記第2の流路切替手段が、前記捕集管短絡状態において前記ドライパージガス供給流路とドライパージガス排出流路との間に前記捕集管を介挿するものとすることが望ましい。
また、本発明に係るガスクロマトグラフ装置は、カラムと、該カラムに試料ガスを導入する気体試料導入装置と、該カラムで分離された試料成分を検出する検出器とを備えたガスクロマトグラフ装置であって、前記気体試料導入装置として上記本発明に係る気体試料導入装置を用いることを特徴としている。
以上で説明したように、本発明によれば、計量モードと濃縮モードとを切り替えて実行可能な気体試料導入装置において、試料ガスの不所望な配管への拡散を防止することができる。そのため、該試料ガスの拡散によるサンプルの残留や回収率の低下を防止してガス分析の感度、精度を改善すると共に信頼性の高い分析を実現することが可能となる。
以下、本発明に係る気体試料導入装置の一実施例について図面を参照して説明する。図1は本実施例の気体試料導入装置を用いたガスクロマトグラフの流路を中心とする構成図である。
本実施例に係るガスクロマトグラフは、図1に示すように、大別して試料導入部1、分析部2、及び制御部3から成る。試料導入部1は2つの流路切替バルブ20、30、計量管40、及び試料濃縮ユニット50を含み、分析部2はカラムオーブン92、分析用のカラム91、及び検出器93を含む。
試料導入部1において、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30は、それぞれポートa〜f又はポートg〜lの6つのポートを有する回転式の6ポート2ポジションバルブであり、制御部3の制御の下に、図1中に実線で示す接続状態又は点線で示す接続状態に択一的に切り替わる。
第1流路切替バルブ20のポートaには、試料ガスを採取するためのニードル10が接続されており、ニードル10は、その先端が試料容器11の上部空間(ヘッドスペース)に位置するよう配置されている。ポートbには、試料容器11内を加圧するためのガス(加圧用ガス)を導入するためのガス入口61と試料ガスを排出するためのガス出口71とが分岐管T1を介して接続されている。分岐管T1からガス入口61に至る流路上には電磁弁SV2が設けられ、分岐管T1からガス出口71に至る流路上には電磁弁SV1及び圧力センサ80が設けられている。ポートdはキャリアガスを導入するためのガス入口63に接続されており、ポートeは分岐管T2を介してカラム91の入口端及びスプリット流路F4と接続されている。スプリット流路F4は、試料ガスの一部をカラム91に送出することなく排出するためのものであり、その末端には試料ガスを排出するためのガス出口72が設けられている。また、ポートcは第2流路切替バルブ30のポートlと接続されており、ポートfは所定の容積を有する計量管40を介して第2流路切替バルブ30のポートkに接続されている。一方、第2流路切替バルブ30のポートiには電磁弁SV3を介して後述のドライパージガスを導入するためのガス入口62が、ポートhには前記ドライパージガスを排出するためのガス出口73がそれぞれ接続されており、ポートgとjの間には試料濃縮ユニット50の捕集管51が接続されている。なお、ここでは試料導入部1はスプリット方式を採っているが、スプリットレス方式でもよいことは当然である。
前記捕集管51としては、中空管の内面に所定の吸着剤を塗布したものや、中空管の内部に所定の吸着剤を充填したものなどを用いることができる。試料濃縮ユニット50はこのような捕集管51に加えて、捕集管51を冷却するための冷却部52及び捕集管51を加熱するための加熱部53を備えている。加熱部53は、例えば捕集管51に接触するように設けられたヒータ等によって構成することができ、冷却部52は、例えば捕集管51と接触するように設けられた冷媒管内に所定の冷媒を流通させることで捕集管51を冷却するものや、ペルチェ素子による冷却を行うものなどとすることができる。
上記の試料導入部1では、第1流路切替バルブ20が本発明における第1の流路切替手段に相当し、同バルブ20の実線で示す接続状態及び点線で示す接続状態がそれぞれ本発明における第1状態及び第2状態に相当する。また、第2流路切替バルブ30が本発明における第2の流路切替手段に相当し、同バルブ30の点線で示す接続状態及び実線で示す接続状態がそれぞれ本発明における捕集管介挿状態及び捕集管短絡状態に相当する。また、第1流路切替バルブ20のポートaに接続された流路F1及びポートdに接続された流路F2がそれぞれ本発明における試料ガス供給流路及びキャリアガス供給流路に相当し、ポートbからガス出口71に至る流路F3が本発明における排気流路に相当する。更に、第2流路切替バルブ30のポートhに接続された流路F5が本発明におけるドライパージガス排出流路に、ポートiに接続された流路F6が本発明におけるドライパージガス供給流路に相当する。
なお、ガス入口61、62及びガス出口71は図示しない圧力制御部に接続され、該圧力制御部によってガス入口61、62及びガス出口71を介して流れるガスの圧力が制御される。一方、ガス入口63及びガス出口72、73は図示しない流量制御部に制御され、該流量制御部によってガス入口63及びガス出口72、73を介して流れるガスの流量が制御される。なお、前記圧力制御部及び流量制御部は電子制御式のものであっても手動式のものであってもよい。
制御部3は、試料導入部1の電磁弁SV1〜SV3の開閉動作、各流路切替バルブ20、30の切り替え動作、圧力制御部、及び流量制御部等の動作を制御すると共に、分析部2のカラムオーブン92及び検出器93の動作を制御している。制御部3は例えばパーソナルコンピュータにより具現化され、所定の制御プログラムに従って上記各部の動作を制御することにより、試料ガスの計量や濃縮、及びカラムへの導入を実行する。
本実施例に係る試料導入部1は、ヘッドスペース法による試料ガスの導入を行うものであり、試料導入部1において試料容器11内に収容した液体試料(又は固体試料)を加熱し、揮発した試料成分を容器内の上部空間から採取してカラム91に導入する。以下、試料導入部1における試料ガス導入時の動作について説明する。
1.計量モード
まず、計量管を利用した試料注入(以下、計量モードと呼ぶ)を行う場合の動作について説明する。なお、計量モード時には、常時、第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態とすることにより、試料ガス及びキャリアガスの流路から捕集管51を短絡した状態で下記一連の動作を行う。
(i)加圧工程
はじめに、第1流路切替バルブ20を実線で示す接続状態にした上で、試料容器11を図示しない加熱手段によって所定の温度に加熱して気液平衡状態とする。その後、電磁弁SV2を開放し、ガス入口61から加圧用ガスを導入することによって試料容器11の内部が所定の圧力となるようにする。
(ii)計量管への試料ガス導入工程
続いて、電磁弁SV2を閉鎖して電磁弁SV1を開放すると、試料容器11内で気化した試料成分を含むガス(試料ガス)がニードル10を通って計量管40に流入する。このとき計量管40を通過した試料ガスはガス出口71から排出される。なお、上記工程の間、キャリアガスはガス入口63から第1流路切替バルブ20を介してカラム91又はガス出口72に流れている。
(iii)カラムへの試料ガス送出工程
その後、第1流路切替バルブ20を点線で示す接続状態とすると、ガス入口63から供給されるキャリアガスが、計量管40を通ってカラム91へと流れるようになる。これにより、計量管40に保持されていた所定量の試料ガスがキャリアガスの流れと共にカラム91に導入される。なお、このとき第1流路切替バルブ20のポートeから流れ出したキャリアガス及び試料ガスの一部は、所定のスプリット比でスプリット流路F4に流入してガス出口72から排出される。カラム91に導入された試料ガス中の試料成分はカラム91を通過する過程で時間的に分離され、カラム91の出口端に接続された検出器93によって順次検出される。
2.濃縮モード
次に、試料濃縮ユニット50を利用した試料導入(以下、濃縮モードと呼ぶ)を行う場合の動作について説明する。
(i)加圧工程
まず、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態にした上で、上記計測モード時と同様にして試料容器11の加熱及び加圧を行う。
(ii)試料成分吸着工程
その後、電磁弁SV2を閉鎖し、第2流路切替バルブ30を点線で示す接続状態にすると共に電磁弁SV1を開放すると、試料容器11内の試料ガスがニードル10及び計量管40を介して捕集管51に流入する。このとき、捕集管51は冷却部52によって所定の温度に冷却されているため、試料ガスが捕集管51を通過する過程で該試料ガス中の所定の成分が捕集管51の内部に吸着される。なお、試料成分が吸着された後の試料ガスはガス出口71から排出される。
(iii)ドライパージ工程
上記の試料成分吸着工程では、分析対象とする試料成分と共に試料ガス中の水分も捕集管51内に吸着してしまうため、その水分が分析時にカラム91へと送り込まれないよう、予め水分除去の処理(ドライパージ)を行う必要がある。このドライパージ工程では、第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態に切り替えると共に電磁弁SV3を開放することで、ガス入口62から捕集管51を通過してガス出口73に至る流路を形成する。これにより、該流路中を乾燥Heガス等のドライパージガスが通過し、該ドライパージガスと共に捕集管51内の水分がガス出口73から排出される。
(iv)試料成分の脱着及びカラムへの送出工程
ドライパージ工程が完了したら、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を点線で示す接続状態に切り替えると共に、加熱部53によって所定のタイミングで捕集管51を加熱して試料成分を捕集管51から脱着させる。これにより、ガス入口63から供給されるキャリアガスが捕集管51及び計量管40を通過してカラム91に流れ込むようになり、捕集管51から脱着した試料成分が該キャリアガスと共にカラム91に導入される。なお、該試料成分を含むキャリアガスの一部は所定のスプリット比でスプリット流路F4に流入し、ガス出口72から排出される。
以上、実施例を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更が許容されるものである。例えば、上記の実施例ではヘッドスペース法による試料ガスの導入を行うものとしたが、試料の導入方法はこれに限定されるものではなく種々の方式を採用することができる。図2、3に他の試料導入方式による気体試料導入装置を備えたガスクロマトグラフの構成例を示す。
図2は、試料液体にパージガスを吹き込むことで水中の揮発性有機化合物やカビ臭等を強制的に追い出して採取する方式のものである。この例では、ガス入口61に接続された流路の他端が分岐管T1に接続される代わりに、試料容器11内に挿入されている点以外は上記実施例と同様の流路構成となっている。このような構成から成る試料導入装置では、計量モード及び濃縮モードのいずれにおいても、上述の加圧工程に代わって試料液体のバブリング(通気処理)を行う。このバブリング工程では、第1流路切替バルブ20を図2中の点線で示す接続状態にすると共に電磁弁SV2を開放することで、ガス入口61からHeガス等のパージガスを導入して試料液体をバブリング(通気処理)する。これによって該液体中の揮発性有機化合物等が試料容器11の上部空間へと追い出されるので、以降は上記実施例と同様にして該上部空間内のガスをニードル10によって採取し、計量又は濃縮を行ってカラム91に導入する。
また、図3は試料ガスをポンプで吸引して採取する方式のものである。同図の装置は、試料容器を加圧するための流路(図1中のガス入口61から分岐管T1に至る流路)を有しない点、及び電磁弁SV1とガス出口71の間に試料ガスを吸引するためのポンプ82と該吸引時の流量を制御するためのマスフローコントローラ81を有している点以外は上記実施例と同様の流路構成となっている。このような構成から成る試料導入装置では、計量モード及び濃縮モードのいずれにおいても、上述の加圧工程は行わず、計量モードにおける「計量管への試料導入工程」又は濃縮モードにおける「試料成分吸着工程」において、第1流路切替バルブ20を図3中の実線で示す接続状態とした上で、電磁弁SV1を開放すると共にポンプ82を駆動する。これにより、第1流路切替バルブ20のポートaに接続された流路F1を介して所定の試料ガス容器等に収容された試料ガスが吸引され、計量管40(又は計量管40及び捕集管51)を通過してガス出口71から排出される。その他の動作については上記実施例と同様である。
本発明の一実施例による気体試料導入装置を用いたガスクロマトグラフの概略構成図。 本発明の別の実施例による気体試料導入装置を用いたガスクロマトグラフの概略構成図。 本発明の更に別の実施例による気体試料導入装置を用いたガスクロマトグラフの概略構成図。 従来の気体試料導入装置の流路構成の一例を示す概略図。
符号の説明
1…試料導入部
2…分析部
3…制御部
10…ニードル
11…試料容器
20…第1流路切替バルブ
30…第2流路切替バルブ
40…計量管
50…試料濃縮ユニット
51…捕集管
61、62、63…ガス入口
71、72、73…ガス出口
91…カラム
92…カラムオーブン
93…検出器

Claims (3)

  1. ガス分析装置に試料ガスを導入するための気体試料導入装置であって、
    a)所定の容積を有する計量管と、
    b)前記計量管に試料ガスを導入するための試料ガス供給流路と、
    c)前記計量管にキャリアガスを導入するためのキャリアガス供給流路と、
    d)前記計量管を通過したガスを外部に排出するための排気流路と、
    e)試料ガス中の所定成分を吸着するための捕集管を備え、加熱脱着法により試料ガスを濃縮する濃縮手段と、
    f)前記計量管が前記試料ガス供給流路と前記排気流路との間に介挿された第1状態と、前記計量管が前記キャリアガス供給流路と前記ガス分析装置との間に介挿された第2状態とを切り替える第1の流路切替手段と、
    g)前記第1状態又は第2状態において、前記計量管と排気流路との間又は前記キャリアガス供給流路と計量管との間に前記捕集管を介挿した捕集管介挿状態と、該捕集管を介挿しない捕集管短絡状態とを切り替える第2の流路切替手段と、
    を有することを特徴とする気体試料導入装置。
  2. h)前記捕集管にドライパージ用ガスを導入するためのドライパージガス供給流路と、
    i)前記捕集管を通過したドライパージ用ガスを外部に排出するためのドライパージガス排出流路と、
    を更に有し、前記第2の流路切替手段が、前記捕集管短絡状態において前記ドライパージガス供給流路とドライパージガス排出流路との間に前記捕集管を介挿することを特徴とする請求項1に記載の気体試料導入装置。
  3. カラムと、該カラムに試料ガスを導入する気体試料導入装置と、該カラムで分離された試料成分を検出する検出器とを備えたガスクロマトグラフ装置であって、前記気体試料導入装置として請求項1又は2に記載のものを用いることを特徴とするガスクロマトグラフ装置。
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