JP5488483B2 - 気体試料導入装置 - Google Patents
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Description
a) 所定の容積を有する計量管と、
b) 前記計量管に試料ガスを導入するための試料ガス供給流路と、
c) 前記計量管にキャリアガスを導入するためのキャリアガス供給流路と、
d) 前記計量管を通過したガスを外部に排出するための排気流路と、
e) 吸着剤が収容された捕集管を備え、加熱脱着法により試料ガスを濃縮する濃縮手段と、
f) 前記計量管が前記試料ガス供給流路と前記排気流路との間に介挿されたロード状態と、前記計量管が前記キャリアガス供給流路と前記ガス分析装置との間に介挿されたインジェクション状態とを切り替える第1流路切替バルブと、
g) 前記ロード状態又はインジェクション状態において、前記試料ガス供給流路と計量管との間又は前記計量管とガス分析装置との間に前記捕集管を介挿した捕集管介挿状態と、該捕集管を介挿しない捕集管短絡状態とを切り替える第2流路切替バルブと、
を有することを特徴としている。
h) 前記捕集管にパージ用ガスを導入するためのパージガス供給流路と、
i) 前記捕集管を通過したパージ用ガスを外部に排出するためのパージガス排出流路と、
を更に有し、前記第2流路切替バルブが、前記捕集管短絡状態において前記パージガス供給流路とパージガス排出流路との間に前記捕集管を介挿するものとすることが望ましい。
計量モードは、計量管40によって試料ガスを計量してからその全量を分析カラム91に導入するモードである。この計量モードの実行時には、常時、第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態とすることにより、捕集管51を試料ガス及びキャリアガスの流路から短絡した状態で下記一連の動作を行う。
はじめに、第1流路切替バルブ20を実線で示す接続状態にした上で、試料容器11を図示しない加熱手段によって所定の温度に加熱して気液平衡状態とする。その後、電磁弁SV2を開放し、ガス入口61から加圧用ガスを導入することによって試料容器11の内部を加圧する。
続いて、電磁弁SV2を閉鎖して電磁弁SV1を開放すると、試料容器11内で気化した試料成分を含むガス(試料ガス)がニードル10から流路F1に流入し、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を経て計量管40に流入する。このとき計量管40に流入したガスの一部は、第1流路切替バルブ20、分岐管T1、及び流路F3を経てガス出口71から排出される。なお、上記工程の間、キャリアガスはガス入口63から流路F2→第1流路切替バルブ20→分岐管T2の順に通過してカラム91に流れている。
その後、第1流路切替バルブ20を点線で示す接続状態とすると、ガス入口63から供給されるキャリアガスが、流路F2→第1流路切替バルブ20→計量管40→第2流路切替バルブ30→第1流路切替バルブ20→分岐管T2の順に通過してカラム91へと流れるようになる。これにより、計量管40に保持されていた所定量の試料ガスがキャリアガスの流れと共にカラム91に導入される。なお、このとき第1流路切替バルブ20のポートeから流れ出して分岐管T2に至ったキャリアガス及び試料ガスの一部は、所定のスプリット比でスプリット流路F4に流入してガス出口72から排出される。
次に、濃縮モード実行時の動作について説明する。濃縮モードは、試料濃縮ユニット50によって試料ガスを濃縮した上でカラム91に導入するモードである。
まず、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態にした上で電磁弁SV2を開放し、上記計測モード時と同様にして試料容器11の加熱及び加圧を行う。
その後、電磁弁SV2を閉鎖し、第2流路切替バルブ30を点線で示す接続状態に切り替えると共に電磁弁SV1を開放する。これにより、試料容器11内の試料ガスがニードル10→流路F1→第1流路切替バルブ20→第2流路切替バルブ30の順に通過して捕集管51に流入する。このとき、捕集管51は冷却部52によって所定の温度に冷却されており、試料ガスが捕集管51を通過する過程で試料成分が捕集管51の内部に吸着される。なお、試料成分が吸着された後の試料ガスは、第2流路切替バルブ30→計量管40→第1流路切替バルブ20→分岐管T1→流路F3の順に流れてガス出口71から排出される。
上記の試料成分吸着工程では、分析対象とする試料成分と共に試料ガス中の水分も捕集管51内に吸着してしまうため、その水分が分析時にカラム91へと送り込まれないよう、予め水分除去の処理(ドライパージ)を行う必要がある。このドライパージ工程では、第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態に切り替えると共に電磁弁SV3を開放することで、ガス入口62から捕集管51を通過してガス出口73に至る流路を形成する。これにより、該流路中を乾燥ヘリウムガス等のパージガスが通過し、該パージガスと共に捕集管51内の水分がガス出口73から排出される。
続いて、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を点線で示す接続状態に切り替えると共に、加熱部53によって所定のタイミングで捕集管51を急速に加熱して試料成分を捕集管51から脱着させる。これにより、ガス入口63から供給されるキャリアガスが流路F2→第1流路切替バルブ20→計量管40→第2流路切替バルブ30→捕集管51と通過した後、第2流路切替バルブ30→第1流路切替バルブ20→分岐管T2を経てカラム91に流れ込むようになり、前記の加熱部53による加熱により捕集管51から脱着した試料成分が該キャリアガスと共にカラム91に導入される。
続いて、プレカットモード実行時の動作について説明する。本実施例におけるプレカットモードは、計量管40内に採取した試料ガスを捕集管51で粗分離し、その一部をカラム91に導入するモードである。
まず、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態にした上で電磁弁SV2を開放し、上記計測モード時と同様にして試料容器11の加熱及び加圧を行う。
続いて、上記計量モード時と同様に、電磁弁SV2を閉鎖して電磁弁SV1を開放することにより、試料容器11内で気化した試料ガスを計量管40に流入させる。
次に、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を点線で示す接続状態に切り替えると、ガス入口63から供給されるキャリアガスが流路F2→第1流路切替バルブ20→計量管40→第2流路切替バルブ30→捕集管51と通過し、更に、第2流路切替バルブ30→第1流路切替バルブ20→分岐管T2を経てカラム91に流れ込むようになる。このキャリアガスの流れにより、計量管40内に満たされていた試料ガスが押し流され、捕集管51に流入する。このとき、捕集管51の温度は室温(すなわち、冷却部52による冷却も加熱部53による加熱も行われていない状態)となっており、該捕集管51に導入された試料ガス中の各種成分は、捕集管51内部の吸着剤との相互作用によって成分毎に分離される。このようにして分離された試料成分は、沸点が低い順に捕集管51から溶出し、キャリアガスと共にカラム91に導入される。
その後、予め設定された所定の時間(以下「プレカット時間」と呼ぶ)が経過した時点で、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を実線で示す状態に切り替える。これにより、計量管40及び捕集管51がキャリアガスの流路から短絡され、キャリアガスは、ガス入口63から流路F2→第1流路切替バルブ20→分岐管T2を経てカラム91へと流れるようになる。このため、この時点で捕集管51内部に残留している成分は、カラム91に導入されることなくキャリアガスの流路から閉め出されることとなる。従って、試料ガス中の目的成分がカラム91に導入される時刻を予め予備実験等によって求めておき、該時刻以降の適当なタイミングでプレカットが行われるように前記プレカット時間を設定しておくことにより、目的成分を含む低沸点成分のみをカラム91に導入して、不要な高沸点成分はカットすることができる。
上記のプレカット工程を行った後、次の試料を導入するまでの間に捕集管51をパージし、該捕集管51に残留した高沸点成分を系外に排出する。このパージ工程では、第1流路切替バルブ20及び第2流路切替バルブ30を実線で示す接続状態としたままの状態で、電磁弁SV3を開放し、更に、加熱部53によって捕集管51を加熱することにより該捕集管51から高沸点成分を脱着させる。これにより、ガス入口62から供給されるヘリウムガス等のパージガスが電磁弁SV3を経て、第2流路切替バルブ30→捕集管51→第2流路切替バルブ30→ガス出口73の順に流れるようになり、前記加熱部53による加熱によって捕集管51から脱着した高沸点成分が該パージガスと共にガス出口73から系外に排出される。
2…分析部
3…制御部
SV1〜3…電磁弁
T1、T2…分岐管
10…ニードル
11…試料容器
20…第1流路切替バルブ
30…第2流路切替バルブ
40…計量管
50…試料濃縮ユニット
51…捕集管
52…冷却部
53…加熱部
61、62、63…ガス入口
71、72、73…ガス出口
91…カラム
92…カラムオーブン
93…検出器
Claims (2)
- ガス分析装置に試料ガスを導入するための気体試料導入装置であって、
a) 所定の容積を有する計量管と、
b) 前記計量管に試料ガスを導入するための試料ガス供給流路と、
c) 前記計量管にキャリアガスを導入するためのキャリアガス供給流路と、
d) 前記計量管を通過したガスを外部に排出するための排気流路と、
e) 吸着剤が収容された捕集管を備え、加熱脱着法により試料ガスを濃縮する濃縮手段と、
f) 前記計量管が前記試料ガス供給流路と前記排気流路との間に介挿されたロード状態と、前記計量管が前記キャリアガス供給流路と前記ガス分析装置との間に介挿されたインジェクション状態とを切り替える第1流路切替バルブと、
g) 前記ロード状態又はインジェクション状態において、前記試料ガス供給流路と計量管との間又は前記計量管とガス分析装置との間に前記捕集管を介挿した捕集管介挿状態と、該捕集管を介挿しない捕集管短絡状態とを切り替える第2流路切替バルブと、
を有することを特徴とする気体試料導入装置。 - h) 前記捕集管にパージ用ガスを導入するためのパージガス供給流路と、
i) 前記捕集管を通過したパージ用ガスを外部に排出するためのパージガス排出流路と、
を更に有し、前記第2流路切替バルブが、前記捕集管短絡状態において前記パージガス供給流路とパージガス排出流路との間に前記捕集管を介挿するものであることを特徴とする請求項1に記載の気体試料導入装置。
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JP2011012025A Active JP5488483B2 (ja) | 2011-01-24 | 2011-01-24 | 気体試料導入装置 |
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