JP6188007B2 - 角栓縮小・除去方法および角栓縮小・除去キット - Google Patents

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Description

本発明は角栓縮小・除去方法および角栓縮小・除去キットに関する。さらに詳しくは、効率よく角栓を縮小あるいは除去することができる角栓縮小・除去方法および角栓縮小・除去キットに関する。
角栓の悩みは、女性の肌悩みの中でも上位に挙げられる項目である。角栓は、皮脂や剥離した角層等の混合物が毛孔(毛穴)に詰まったものであり、通常の洗顔剤などでは洗い落としにくく、上部に汚れが付着すると黒くなってより目立つようになる(非特許文献1参照)。角栓が成長すると、肌がブツブツした状態となって目立ち、見た目にも、また触感としてもざらついて、好ましくない。また、これを放置すると肌トラブルにもつながるといわれている。
このような角栓の除去の方法としてシート状パックが主流であるが(非特許文献2、特許文献1参照)、その改善効率、すなわちパック処理後、角栓が縮小・除去された割合は、概ね半分以下程度で高くなく、頻繁にパック処理すると肌荒れを引き起こすという問題がある。
パック処理以外にも、オイル系除去剤(特許文献2参照)、活性剤系の除去剤(特許文献3参照)等を塗布する方法が知られているが、それぞれ単独での使用による改善効率は概ね30%程度で高くなく、改善効果がなかなか実感しにくいのが実情である。
特開2012−006851号公報 特開2007−119401号公報 特開2009−143878号公報
栃尾 巧、フレグランスジャーナル、2008年8月号、28−32頁 鈴木裕二、「毛穴の汚れをすっきり取るシート状パック」、化学と工業、日本化学会、1998年、第51巻、第6号、p.868−870
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、効率よく角栓を縮小あるいは除去することができる角栓縮小・除去方法、および該方法に用いる角栓縮小・除去キットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは研究を重ねた結果、水系の界面活性剤を含む製剤(第1剤)を肌へ適用して角栓を柔らかくした後、該製剤を除去し、次いで、常温(25℃)で液状の油分を含む製剤(第2剤)を肌へ適用するという工程を経る処理により、肌荒れを起こさずに、従来よりも効率的に角栓を縮小あるいは除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、水系界面活性剤を含む第1剤を肌へ適用する第1工程、上記第1工程後、所定時間経過後に、第1剤を肌から除去する第2工程、および上記第2工程後、室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤を肌へ適用する第3工程、を含むことを特徴とする、角栓縮小・除去方法に関する。
また本発明は、第1剤中に含まれる水系界面活性剤が、N−アシルタウリン塩型アニオン界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤の中から選ばれる1種または2種以上である、上記角栓縮小・除去方法に関する。
また本発明は、第2剤中に含まれる室温(25℃)で液状の油分が、炭化水素油、天然系植物油、エステル油の中から選ばれる1種または2種以上である、上記角栓縮小・除去方法に関する。
また本発明は、上記第1工程で用いる水系の界面活性剤を含む第1剤と、第3工程で用いる室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤とからなる、角栓縮小・除去キットに関する。
本発明により、肌荒れを起こさずに、従来よりも効率よく角栓を縮小または除去することができる方法、および該方法に用いられる角栓縮小・除去キットが提供される。
以下、本発明について詳述する。
なお本発明において、「角栓縮小・除去」とは、いわゆる角栓と呼ばれる、皮膚の毛孔(毛穴)に詰まった皮脂や剥離した角層等の混合物の一部ないし全部取り除いて、見た目に角栓が小さくなった状態にすること、あるいは角栓を完全に取り除くことを意味する。
<水系界面活性剤を含む第1剤>
本発明に用いられる第1剤は、水系界面活性剤を含む。水系界面活性剤は、常温(25℃)で水やアルコール溶媒等の水性溶媒に溶解する界面活性剤をいう。イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤であれば、HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)値が8よりも高い値を示すものが、水に溶解することの目安となる。なおHLB値は下記数1
Figure 0006188007
(ただし、MWは親水基部の分子量を表し、MOは親油基部の分子量を表す)
で表される川上式により算出される。
水系界面活性剤として、本発明ではN−アシルタウリン塩型アニオン界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が好ましく用いられる。
N−アシルタウリン塩型アニオン界面活性剤としては下記式(I)で示される界面活性剤が好適例として挙げられる。
1CONHCH2CH2SO3X ・・・(I)
上記式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立に、炭素原子数が7〜17のアルキル基またはアルケニル基を示す。
Xはアルカリ金属類(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等)、アルカリ土類金属類(例えば、カルシウム、マグネシウム等)、アンモニウムまたは有機アミン類(例えば、トリエタノールアミン等)を示す。
上記式(I)に示すN−アシル型アニオン界面活性剤の具体例としては、例えば、N−ココイルメチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N−パルミトイルメチルタウリンナトリウム、N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
イミダゾリニウム型両性界面活性剤としては、例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム(=2−ココイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム)、ラウロアンホ酢酸ナトリウム(=N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、旧名:ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム)等が挙げられる。中でもココアンホ酢酸ナトリウムが好ましく用いられる。
ベタイン型両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン(例えばラウリルベタイン等)、アミドベタイン、スルホベタイン等が挙げられる。中でもアルキルベタインが好ましく用いられる。
上記水系界面活性剤は、水性溶媒(例えば、水、エタノールやイソプロパノールなどのアルコール系溶媒、あるいはそれらの混合溶媒、等)中に、溶解が可能である配合量であれば特に限定されるものでないが、一般的に0.01〜30質量%の割合で配合されるのが好ましく、より好ましくは1.0〜20質量%である。配合量が少なすぎると本発明の十分な効果を得ることが難しく、一方、配合量が多すぎると粘度が高まって使用性が悪くなる傾向がみられる。
第1剤中には、上記成分の他に、本発明効果を損なわない範囲において、任意添加成分を配合することができる。これら成分としては、水溶性成分が挙げられ、具体的には、例えば、水溶性高分子、保湿剤(例えば、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等)、植物エキスなどの水溶性薬剤成分等が挙げられる。これら任意添加成分は1種または2種以上を配合することができる。
<液状油分を含む第2剤>
本発明に用いられる第2剤は、常温(25℃)で液状の油分を含む。このような液状油分としては、例えば、流動パラフィン(=ミネラルオイル)、スクワラン、オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン等の炭化水素油;2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、ピバリン酸イソデシル等のエステル油;ホホバ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、綿実油、茶実油、サフラワー油、米ヌカ油等の天然系植物油;デカメチルペンタシクロシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサン、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン等のシリコーン油などが挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。本発明ではミネラルオイル、オレフィンオリゴマー等の炭化水素油、ホホバ油等の天然系植物油等が好ましく用いられる。液状油分は1種または2種以上を用いることができる。
上記液状油分は、第2剤中に1〜100質量%の割合で配合できるが、10〜99質量%配合されるのが好ましい。配合量が少なすぎると十分な角栓縮小・除去効果を得ることが難しい。
第2剤中には、上記成分の他に、本発明効果を損なわない範囲において、任意添加成分を配合することができる。これら成分としては、油溶性成分が挙げられ、具体的には、例えば、高級脂肪酸、親油性界面活性剤、酸化防止剤、油溶性薬剤成分(例えば、ビタミンE類等)等が挙げられる。これら任意添加成分は1種または2種以上を配合することができる。
<本発明の角栓縮小・除去方法よびキット>
本発明に係る角栓縮小・除去方法は、水系界面活性剤を含む第1剤を肌へ適用する第1工程、上記第1工程後、所定時間経過後に、第1剤を肌から除去する第2工程、および上記第2工程後、室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤を肌へ適用する第3工程、を含む。
上記第1工程では、第1剤を肌へ適用させ、所定時間そのまま放置する。これにより第1剤が毛穴内の角栓を柔らかくする。上記所定時間は、角栓形成の程度等にもより、一概にいえるものでないが、一般的には10秒〜10分間程度、好ましくは1〜2分間程度である。
なお肌への適用方法は、コットン等に含浸させて肌へ塗布する、スプレー等で肌へ噴霧する、等、剤型に応じて適宜行うことができる。
次いで、上記所定時間経過後、上記第1剤をペーパーやコットン等で拭い取る、水で洗い流す等の手段により、肌から除去する(第2工程)。
その後、第2剤を、第1剤と同様に、例えばコットン等に湿らせて肌へ塗布したり、あるいはスプレー等で肌へ直接噴霧する、等の手段により肌に適用し(第3工程)、所定時間そのまま放置する。これにより、第1剤により柔らかくなった角栓を、第2剤が溶かし出すことにより、角栓を完全に除去したり、あるいは完全に除去とまではいかなくても見た目縮小させることができる。この第3工程後は、第2剤をペーパーやコットン等で拭き取る、オイルクレンジングで洗う等の手段により、肌から除去する。
従来、角栓除去で推奨されている、あるいは一般的に行われているのは、オイルでマッサージして角栓を浮き上がらせ、次いで界面活性剤で除去するという、本発明と工程が逆の方法である。本発明の方法は、上記従来の方法とは逆に、特定の界面活性剤を含む第1剤で角層を柔らかくした後、特定のオイルで除去すると効果的に角栓を縮小・除去することができることがわかった。
本発明では、上記第1工程で用いる水系の界面活性剤を含む第1剤と、第3工程で用いる室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤とをセットにした化粧料キットとして販売することにより、簡便に使用することができる。
本発明に用いる第1剤、第2剤の剤型は、特に限定されるものでなく、液状製剤、ゲル状製剤、クリーム、シート含浸製剤等として用いることができるが、特に液状製剤が好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
[試験(1):製剤単独使用]
製剤単独使用による評価として、オイル系製剤として下記処方例1、2を、界面活性剤系製剤として下記処方例3を用いた。
1.試料
≪処方例1(オイル系製剤)≫
エタノール 0.3(質量%)
ミネラルオイル 残余
メチルフェニルポリシロキサン 2
イソステアリン酸 0.2
ピバリン酸イソデシル 20
ジイソステアリン酸PEG−12 3
ジイソステアリン酸PEG−8 2
ジイソステアリン酸PEG−10 3
ジブチルヒドロキシトルエン 0.05
精製水 1.5
≪処方例2(オイル系製剤)≫
α−オレフィンオリゴマー 20(質量%)
ベニバナ油 残余
メチルフェニルポリシロキサン 19
ジイソステアリン酸PEG−10 11
トコフェロール 0.1
精製水 0.1
香料 0.03
≪処方例3(界面活性剤系製剤)≫
ココアンホ酢酸ナトリウム 6.3(質量%)
POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム 2.4
ポリグリセリル−4ラウリルエーテル 4.5
n−オクチルモノグリセリルエーテル 5
1,3−ブチレングリコール 20
グリセリン 25
2−エチルヘキサンサン2−エチルヘキシル 5
精製水 残余
2.評価試験方法
30と50代の比較的角栓の目立つ男性2名(パネルA、B)により、角栓の縮小・除去試験を実施した。角栓の観察は、鼻頂部の適当なエリアに枠紙を貼り、ビデオマイクロスコープ(VMS。「キーエンス VHX−100」)観察にて行った。上記領域(鼻頂部表面)を軽く水洗いし、5〜10分間程度放置した後、成分または製剤を鼻部表面に1分間塗布し、1分間経過後に水洗いした。これを1日2回、3日間行った。再度VMS観察によって、縮小・除去された角栓数を数え、上記処理前と処理後の角栓数をそれぞれ数え、下記数式により改善率(%)を算出し、角栓縮小・除去効果について評価した。
[数2]
改善率(%)=〔処理後に角栓縮小・除去効果が認められた毛穴数(個)/観察した全毛穴数(個)〕×100
Figure 0006188007
表1に示す結果から明らかなように、オイル系製剤、界面活性剤系製剤の単独使用では、いずれの場合も、角栓縮小・除去改善率は高々40%未満であった。
[試験(2):製剤単独使用(単回の試験)]
製剤単独使用(単回の使用試験)による評価として、オイル系製剤として下記処方例4、5を、界面活性剤系製剤として下記処方例6を用いた。
1.試料
≪処方例4(オイル系製剤)≫
エタノール 0.3(質量%)
ミネラルオイル 残余
メチルフェニルポリシロキサン 2
イソステアリルアルコール 1
2−エチルヘキサン酸セチル 20
ジイソステアリン酸PEG−12 3
ジイソステアリン酸PEG−8 2
ジイソステアリン酸PEG−10 3
テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン 0.01
ジブチルヒドロキシトルエン 0.05
精製水 1.6
≪処方例5(オイル系製剤)≫
ジイソステアリン酸PEG−12 3(質量%)
ジイソステアリン酸PEG−8 2
ジイソステアリン酸PEG−10 3
ホホバ油 残余
イソステアリルアルコール 1
ジブチルヒドロキシトルエン 0.05
香料 0.01
≪処方例6(水系界面活性剤系製剤)≫
精製水 残余 (質量%)
グリセリン 0.1
エリスリトール 0.1
PEG−60水添ヒマシ油 9
ココイルメチルタウリンナトリウム 5.5
ココアンホ酢酸ナトリウム 8.6
クエン酸 0.7
香料 0.01
2.評価試験方法
30〜50代の比較的角栓の目立つ男性4名(パネルP、Q、R、S)により、角栓の縮小・除去試験を実施した。
すなわち、洗顔フォームで洗顔(肌表面だけを軽く)し、5〜10分間程程度放置した後、製剤を小鼻周辺に塗布し、成分または製剤を小鼻周辺に塗布し、1分間軽くマッサージした後、水洗いした。
処理前の状態をスキンビジオムII(肌診断機器。(株)資生堂製)観察によって、上記処理前と処理後の角栓数をそれぞれ数え、上記数1に示す数式により改善率(%)を算出し、角栓縮小・除去効果について評価した。結果を表2に示す。
Figure 0006188007
表2の結果から明らかなように、オイル系製剤、界面活性剤系製剤を単独使用(単回使用)した場合は、オイル系製剤では20%未満、界面活性剤系製剤でも35%の改善率しかみられなかった。
角栓は角層と皮脂が重なった強固な構造を有しているため、上記試験(1)、(2)のように、オイル系製剤、界面活性剤系製剤を単独使用した場合、十分な角栓除去・縮小効果が得られなかったと考えられる。
そこで、界面活性剤、油分の両者を用いて試験を行った。
[試験(3):界面活性剤と油分を順次使用した塗布試験]
(i)水系界面活性剤を塗布した後、油分を塗布した試験:
30と50代の比較的角栓の目立つ男性2名(パネルA、B)により下記試験を行った。すなわち、水系界面活性剤を100μL取り、顔面に1分間ゆっくりと塗布した後、これを水で洗い流し、タオルで水気を十分に拭き取った。次いで、油分を100μL取り、同じ箇所に1分間ゆっくりと塗布した後、同様に水洗、タオルで拭き取った。上記一連の工程を1日2回ずつ、3日間連用した。これらをビデオマイクロスコープVHX−100(キーエンス)で観察した。結果を表3示す。
なお水系界面活性剤は以下のものを使用した。
・6%ココイルメチルタウリンナトリウム水溶液、
・9%ココアンホ酢酸ナトリウム水溶液、
・17%ラウリルベタイン水溶液。
また油分は以下のものを使用した。
・ホホバ油、
・ベニバナ油。
Figure 0006188007
(ii)油分を塗布した後、水系界面活性剤を塗布した試験:
30代と50代の比較的角栓の目立つ男性2名(パネルA、B)により下記試験を行った。すなわち、油分を100μL取り、顔面に1分間ゆっくりと塗布した後、これを水で洗い流し、タオルで水気を十分に拭き取った。次いで、水系界面活性剤を100μL取り、同じ箇所に1分間ゆっくりと塗布した後、同様に水洗、タオルで拭き取った。上記一連の工程を1日2回ずつ、3日間連用した。これらをビデオマイクロスコープVHX−100(キーエンス)で観察した。結果を表4示す。
なお油分はホホバ油を用い、水系界面活性剤は6%ココイルメチルタイウルンナトリウム水溶液を用いた。
Figure 0006188007
表3、4に示す結果から明らかなように、油分塗布後、水系界面活性剤を塗布した場合(表4参照)、水系界面活性剤塗布後、油分を塗布した場合(表3参照)に比べ、角栓の縮小・除去効果が劣ることが確認された。
[試験(4):界面活性剤配合製剤と油分配合製剤を順次使用した塗布試験]
(i)下記処方例7、8の順に塗布した試験:
30と50代の比較的角栓の目立つ男性2名(パネルA、B)により下記試験を行った。すなわち、処方例7を100μL取り、顔面に1分間ゆっくりと塗布した後、これを水で洗い流し、タオルで水気を十分に拭き取った。次いで、処方例8を100μL取り、同じ箇所に1分間ゆっくりと塗布した後、同様に水洗、タオルで拭き取った。上記一連の工程を1日2回ずつ、3日間連用した。これらをビデオマイクロスコープVHX−100(キーエンス)で観察した。結果を表5に示す。
≪処方例7(界面活性剤配合製剤)≫
精製水 残余(質量%)
クエン酸 0.5
安息香酸ナトリウム 0.3
PPG−10グリセリル 2.5
ココイルメチルタウリンナトリウム 2.5
ココアンホ酢酸ナトリウム 7
PEG−60水添ヒマシ油 5.5
フェノキシエタノール 0.3
香料 0.03
≪処方例8(油分配合製剤)≫
精製水 0.6(質量%)
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル 10
α−オレフィンオリゴマー 12
メチルフェニルポリシロキサン 1
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 16
ホホバ油 残余
トコフェロール 0.1
Figure 0006188007
(ii)上記処方例8、7の順に塗布した試験:
上記(i)の試験において、処方例7、8の塗布順番を、処方例8、7に代えて、塗布試験を行った。結果を表6に示す。
Figure 0006188007
表5に示す結果から明らかなように、処方例7塗布後、処方例8を塗布した結果、角栓縮小・除去改善率が80%近くとなり、極めて優れた改善効果が得られた。また鼻のざらざら感がほとんどなくなった。
一方、表6に示す結果から明らかなように、処方例8塗布後、処方例7を塗布した場合は、角栓縮小・除去改善率が50%程度であり、表5の結果に比べ改善程度が低い結果が得られた。
また、角栓の縮小・除去に関し、水系界面活性剤としてココメチルタウリンナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、油分としてホホバ油、ミネラルオイルに高い効果を見出した。
以下に、さらに本発明の処方例を示す。
<処方例9(界面活性剤製剤)>
イオン交換水 残余(質量%)
グリセリン 2
キシリトール 2
ココイルメチルタウリンナトリウム 5
ココアンホ酢酸ナトリウム 5
コハク酸 0.5
フェノキシエタノール 0.3
香料 0.03
<処方例10(界面活性剤製剤)>
イオン交換水 残余(質量%)
グリセリン 2
キシリトール 2
トリメチルグリシン 2.9
オトギリソウエキス 0.1
ココイルメチルタウリンナトリウム 5
ココアンホ酢酸ナトリウム 5
コハク酸 0.5
フェノキシエタノール 0.3
香料 0.03
<処方例11(オイル系製剤)>
イオン交換水 0.6(質量%)
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル 12
α−オレフィンオリゴマー 10
メチルフェニルポリシロキサン 1
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 25
ミネラルオイル 残余
トコフェロール 0.1
香料 0.03
本発明により、非常に高い角栓再生抑制効果を奏する角栓再生抑制方法および角栓再生抑制キットが提供される。

Claims (3)

  1. N−アシルタウリン塩型アニオン界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤の中から選ばれる1種または2種以上の水系界面活性剤を含む第1剤を肌へ適用する第1工程、
    上記第1工程後、10秒〜10分間程度経過後に、第1剤を肌から除去する第2工程、および
    上記第2工程後、室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤を肌へ適用する第3工程、
    からなることを特徴とする、角栓縮小・除去方法。
  2. 第2剤中に含まれる室温(25℃)で液状の油分が、炭化水素油、天然系植物油、エステル油の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1記載の角栓縮小・除去方法。
  3. 請求項1の第1工程で用いる水系界面活性剤を含む第1剤と、第3工程で用いる室温(25℃)で液状の油分を含む第2剤とからなる、角栓縮小・除去キット。
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