JP6479487B2 - 化粧料組成物 - Google Patents

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本発明は、化粧料組成物に関する。
近年、化粧崩れを防いたメークもちの良いメークアップ化粧料が主流となってきており、それに伴って、クレンジング化粧料の洗浄力の向上が求められている(非特許文献1参照)。
一般に、クレンジング化粧料には、油性タイプのものと水性タイプのものが存在するが、上記のようなメークもちのよいメークを落とすためには洗浄力の高い油性タイプのクレンジング化粧料が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
油性タイプのクレンジング化粧料は、優れたクレンジング力を発揮するものの、使用後に油っぽさを感じたり、皮脂を必要以上に洗い流してしまうため肌が乾燥しやすく、クレンジング後の使用感が優れないといった問題がある。
これに対して、水性タイプのクレンジング化粧料は、クレンジング後の使用感には優れているものの、クレンジング力の点において油性タイプのものに劣るという問題を有しており、十分なクレンジング力と良好な使用感とを兼ね備えたクレンジング化粧料の開発が望まれている。
特開2009−114099号公報
第25回SCCJセミナー(2004)「クレンジング製品の製剤技術」
本発明は、上記した従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、良好なクレンジング力及び優れた使用感を有する化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは驚くべきことに、特定のアミノ酸系界面活性剤及び特定のノニオン性界面活性剤を組み合わせ、さらにそれらを特定のパラメータを満たすように使用することにより、良好なクレンジング力を有しており、かつ優れた使用感を有する化粧料組成物が得られることを見出した。本発明者は、かかる知見に基づき、さらなる研究を重ねることにより本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、代表的には、以下の項に記載の化粧料組成物を提供するものである。なお、以下において、本発明の化粧料組成物を、単に「組成物」と記載する場合がある。
項1.
(A)ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、
(B)PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25からなる群から選択される少なくとも1種、並びに
(C)オレイン酸ソルビタン、
を含む化粧料組成物であって、
(A)成分及び(B)成分の合計含有量が、組成物全量を基準として20.1〜39.9質量%の範囲内であり、かつ
下記式(1)
Figure 0006479487
[式中、x、y、y、y及びyはそれぞれ、組成物全量を基準とした場合の、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の含有量(質量%)を表し、
cはラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の合計含有量(質量%)を表す。]
により算出されるZ値が42.3〜47.3の範囲内である、化粧料組成物。
項2.
水を2.5〜19.5質量%含む、上記項1に記載の化粧料組成物。
項3.
糖アルコールを1〜10質量%含む、上記項1又は2に記載の化粧料組成物。
項4.
糖アルコールが、ソルビトール及びキシリトールからなる群から選択される少なくとも1種である、上記項3に記載の化粧料組成物。
項5.
液晶構造を有する、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧料組成物。
項6.
上記項1〜5のいずれかに記載の化粧料組成物を含む、クレンジング化粧料。
項7.
水性である、上記項6に記載のクレンジング化粧料。
項8.
メーク落とし用である、上記項6又は7に記載のクレンジング化粧料。
本発明の化粧料組成物は、良好なクレンジング力を有しており、洗い流しやすく、クレンジング後の保湿感に優れている。即ち、本発明の化粧料組成物は、良好なクレンジング力を有し、かつ使用感に優れている。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の化粧料組成物は、(A)ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、(B)PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25からなる群から選択される少なくとも1種、並びに(C)オレイン酸ソルビタンを含む。なお、以下において、これらの成分をそれぞれ、(A)成分、(B)成分、(C)成分と記載することがある。
(A)成分であるラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5は、ラウロイルグルタミン酸とオクチルドデセス−5(ポリオキシエチレングリコール250オクチルドデシルエーテル)とのジエステルであり、アミノ酸系界面活性剤に分類される。本発明において用いるラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5は市販品を用いることができる。例えば、日本エマルジョン株式会社等から購入することができる。
本発明の化粧料組成物における(A)成分の含有量は、後述する(A)成分及び(B)成分の合計含有量の範囲内であれば特に制限されず、組成物全量を基準として、通常0.1〜39.8質量%程度、好ましくは0.1〜30質量%程度、より好ましくは0.5〜20質量%程度、さらに好ましくは1〜10質量%程度、特に好ましくは2〜7質量%程度である。
(B)成分であるPCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25は、いずれもアミノ酸系界面活性剤に分類されるものである。PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油は、イソステアリン酸及びピロリドンカルボン酸(PCA)の混合物とPEG−30水添ヒマシ油とのジエステルであり、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油は、イソステアリン酸及びPCAの混合物とPEG−40水添ヒマシ油とのジエステルであり、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油は、イソステアリン酸及びPCAの混合物とPEG−60水添ヒマシ油とのジエステルであり、PCAイソステアリン酸グリセレス−25は、イソステアリン酸及びPCAの混合物と酸化エチレンを付加重合したグリセリン(酸化エチレンの平均付加モル数:25)とのエステルである。
本発明において用いる(B)成分は、市販品を用いることができる。例えば、日本エマルジョン株式会社等から購入することができる。
本発明において用いる(B)成分としては、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25のうちいずれかを1種単独で用いてもよいし、これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。中でも、2種混合して用いることが好ましく、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油及びPCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油を組み合わせて用いることが特に好ましい。なお、2種以上混合して用いる場合の各成分の混合比率は特に制限されず、任意の比率で混合して使用することができる。
本発明の化粧料組成物における(B)成分の含有量は、後述する(A)成分及び(B)成分の合計含有量の範囲内であれば特に制限されず、組成物全量を基準として、通常0.1〜39.8質量%程度、好ましくは5〜35質量%程度、より好ましくは10〜30質量%程度、さらに好ましくは10〜25質量%程度、特に好ましくは15〜25質量%程度である。
(C)成分であるオレイン酸ソルビタンは、オレイン酸と無水ソルビトールとのモノエステルであり、ノニオン性界面活性剤に分類される。本発明において用いるオレイン酸ソルビタンは市販品を用いることができる。例えば、日本エマルジョン株式会社、日光ケミカルズ株式会社等から購入することができる。
本発明の化粧料組成物における(C)成分の含有量は特に制限されず、組成物全量を基準として、通常0.1〜15質量%程度、好ましくは1〜8質量%程度、より好ましくは1〜5質量%程度である。
本発明の化粧料組成物における(A)成分及び(B)成分の合計含有量は、組成物全量を基準として、20.1〜39.9質量%であり、好ましくは21〜39質量%程度、より好ましくは21〜35質量%程度、さらに好ましくは22〜32質量%程度、特に好ましくは23〜30質量%程度である。(A)成分及び(B)成分の合計含有量が上記した範囲内である場合には、クレンジング力、洗い流しやすさ、クレンジング後の保湿感に優れた化粧料組成物となる。
本発明の化粧料組成物は、下記式(1)により算出されるZ値が42.3〜47.3であり、好ましくは42.5〜47.0の範囲内、より好ましくは43.0〜46.7の範囲内、さらに好ましくは43.3〜46.6の範囲内、特に好ましくは43.5〜46.4の範囲内である。Z値が上記した範囲内である場合には、クレンジング力、洗い流しやすさ、クレンジング後の保湿感に優れた化粧料組成物となる。なお、Z値の単位は、°(度)である。
Figure 0006479487
上記式(1)中、x項、y項、y項、y項及びy項の係数(即ち、32、44、47、51及び55)はそれぞれ、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の有機概念図上における正接角度[°(度)]を表す。なお、有機概念図上における正接角度は、界面活性剤の製品カタログ等において「角度」として記載されているものであり、このようなカタログとしては、例えば、日本エマルジョン株式会社の提供する製品カタログなどが挙げられる。
上記式(1)中、x、y、y、y及びyはそれぞれ、組成物全量を基準とした場合の、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の含有量(質量%)を表す。なお、y、y、y及びyは、これらのうち少なくとも1つが0より大きければよく、例えば、(B)成分としてPCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油のみを含む場合には、y、y及びyは0である。
また、上記式(1)中、cは、組成物全量を基準とした場合の、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の合計含有量(質量%)を表す。換言すると、cは、組成物全量を基準とした場合の、(A)成分及び(B)成分の合計含有量(質量%)を表す。従って、cは、20.1〜39.9の範囲内であり、好ましくは21〜39程度、より好ましくは21〜35程度、さらに好ましくは22〜32程度、特に好ましくは23〜30程度である。
上記式(1)により算出されるZ値は、(A)成分及び(B)成分の有機概念図上の正接角度を加重平均したものであるため、Z値は「有機概念図上における加重平均正接角度」と称することができる。また、以下において上記式(1)を「Z値算出式」と記載することがある。
さらに、本発明の化粧料組成物は、水を含むことが好ましい。水の含有量は、組成物全量を基準として、通常2.5〜19.5質量%程度であり、好ましくは3〜19質量%程度、より好ましくは4〜18質量%程度、さらに好ましくは4〜17質量%、特に好ましくは5〜15質量%程度である。水の含有量が上記した範囲内である場合には、クレンジング力、洗い流しやすさ、クレンジング後の保湿感に優れた化粧料組成物となる。なお、水を含む本発明の化粧料組成物は、水性の化粧料組成物となる。
またさらに、本発明の化粧料組成物は、糖アルコールを含むことが好ましい。糖アルコールを含むことにより、クレンジング力、及び使用後の保湿感、洗い流しやすさ等の使用感をさらに向上させることができる。また、マッサージ性も向上させることができる。
糖アルコールとしては特に制限されず、好ましい糖アルコールとしては、パラチノース、還元パラチノース、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、トレハロース、ラクチトール等が挙げられる。中でも、キシリトール又はソルビトールが好ましい。また、糖アルコールは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、中でも、キシリトールとソルビトールを組み合わせて用いることが好ましい。
糖アルコールの含有量は、組成物全量を基準として、通常1〜10質量%程度、好ましくは2〜9質量%程度、より好ましくは2〜8質量%程度、さらに好ましくは2〜7質量%程度、特に好ましくは、2〜6質量%程度である。
また、本発明の化粧料組成物は、本発明の効果を損なわない限り、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては特に制限されず、通常、化粧料に配合可能な成分を用いることができる。例えば、上記した(A)〜(C)成分以外の界面活性剤、界面活性助剤、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤、防腐剤、着色剤、清涼剤、増粘剤、植物抽出液、ビタミン類、中和剤、アミノ酸などが挙げられる。より具体的には、グリセリン等の保湿剤、フェノキシエタノール等の防腐剤、トリエチルヘキサノインやエチルヘキサン酸セチル等の皮膚コンディショニング剤を配合することができる。また、本発明の化粧料組成物におけるその他の成分の含有量については特に制限されず、通常、化粧料に配合可能な量とすることができる。
本発明の化粧料組成物は、液晶構造を形成しているものが好ましい。液晶構造を形成することによって、使用感をさらに向上させることができる。なお、本発明の化粧料組成物の形成する液晶構造の形態は特に制限されない。
本発明の化粧料組成物は、顔面の皮脂やメークなどによる油脂を除去するクレンジング剤やフェイスマッサージ剤として好適に使用することができる。特に、メーク落とし用クレンジング剤として使用する場合、クレンジング剤を洗い流しやすく、メークを好適に落とすことができ、しかも使用後の保湿感に優れているため好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
製造例:化粧料組成物の調製
下記表1の実施例1〜7及び比較例1〜12で示される配合量で各成分を混合することにより、実施例1〜7及び比較例1〜12の化粧料組成物100gを調製した。なお、表2に記載の数値の単位は質量%である。
なお、比較例2及び3では、(B)成分の有効性を確認するため、(B)成分に替えてトリイソステアリン酸PEG−40グリセリル、及びPEG−30水添ヒマシ油をそれぞれ用いた。また、比較例5及び6では、(C)成分の有効性を確認するため、(C)成分に替えてステアリン酸ソルビタン及びトリオレイン酸ソルビタンをそれぞれ用いた。なお、(A)成分、並びに(B)成分及びその代替成分は日本エマルジョン株式会社から購入し、(C)成分及びその代替成分は日光ケミカルズ株式会社から購入した。
また、下記表2に記載のZ値は、上記式(1)のZ値算出式により算出した。Z値を算出する際に使用した各成分の有機概念図上における正接角度は、日本エマルジョン株式会社の提供する製品カタログ(EMALEX AMITER and PYROTER 2013)に記載された数値を用いた。各成分の有機概念図上における正接角度を下記表1に示す。
Figure 0006479487
試験例1:化粧料組成物の評価試験
上記製造例により調製した実施例1〜7及び比較例1〜12の化粧料組成物を試料とし、専門パネラー3名により、洗浄直後の保湿感、洗い流しやすさ、クレンジング力、及びマッサージのしやすさについてそれぞれ評価を行った。なお、マッサージのしやすさの評価は、実施例1、4、5及び7、並びに比較例1〜3及び9〜12の試料についてのみ行った。
評価試験は、以下の方法により行った。まず、被験者の上腕内側部に赤色の口紅を線状に2cm程度塗布し、プラスチック製のチューブに充填された各試料を口紅の塗布部を覆うように塗布した。次いで、口紅が除去されると感じるまで指で塗布部を塗擦し、流水で試料を十分にすすぎ落とした後、乾いたタオルを被検部に押し当て、水滴を拭き取った。その後、以下の各評価項目を参考に1点から5点の5段階の得点を付すことにより評価を行った。
(1)洗浄直後の保湿感
5:みずみずしい感覚がある
4:しっとりした感覚がある
3:他部位と変わらない感覚がある
2:他部位に比べ若干引き攣れた感覚(つっぱり感)がある
1:明らかに引き攣れた感覚(つっぱり感)がある
(2)洗い流しやすさ
5:短時間で容易に洗い流せる
4:容易に洗い流せる
3:多少時間を要するが洗い流せる
2:多少残留感を感じる
1:明らかに残留感を感じる
(3)クレンジング力
5:軽い塗擦で完全に除去できる
4:通常程度の塗擦で完全に除去できる
3:念入りに塗擦することで完全に除去できる
2:多少色残りが観察される
1:明らかに色残りが観察される
(4)マッサージのしやすさ
5:試料の延びがよく、満足できるマッサージ感が得られる
4:試料の延びがよく、マッサージ感も得られる
3:何とかマッサージが可能である
2:試料の延びが悪い又は滑りすぎてマッサージし難い
1:試料の延びが極めて悪く、マッサージが困難である
以上の各試験の評価得点の平均値を下記表2に示す。なお、表2の「総合評価」の欄では、上記(1)〜(3)の評価得点を合計し、その平均値が4.5点以上を◎、4点以上4.5点未満を○、3点以上4点未満を△、3点未満を×として表している。
Figure 0006479487
表2から明らかなように、(A)〜(C)成分を含む試料(実施例1〜7)を用いた場合は、(A)成分を含まない試料(比較例1)、(B)成分を含まない試料(比較例2及び3)、及び(C)成分を含まない試料(比較例4〜6)と比較して、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力のいずれの点においても非常に優れた性能を有することが確認できた。これらの結果から、(A)〜(C)成分という特定の成分を組み合わせて配合することにより、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れた化粧料組成物が得られることが分かった。
また、(A)〜(C)成分を含む試料であっても、(A)成分及び(B)成分の合計含有量が20質量%(比較例7)又は40質量%(比較例8)である場合には、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力が劣ることが確認できた。これらの結果から、(A)〜(C)成分を含み、かつ(A)成分及び(B)成分の合計量が特定の範囲となるように配合することにより、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れた化粧料組成物が得られることが分かった。
さらに、(A)〜(C)成分を含み、かつ(A)成分及び(B)成分の合計量が特定の範囲内である試料であっても、(A)成分及び(B)成分の有機概念図における正接角度の加重平均値(Z値)が42.2度(比較例9)又は47.4度(比較例10)である場合には、保湿感、及び洗い流しやすさ及びクレンジング力が劣ることが確認できた。これらの結果から、(A)〜(C)成分を含み、(A)成分及び(B)成分の合計量が特定の範囲内であり、かつ(A)成分及び(B)成分の有機概念図における正接角度の加重平均値(Z値)が特定の範囲となるように配合することにより、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れた化粧料組成物が得られることが分かった。
またさらに、水の含有量が2質量%(比較例11)又は20質量%(比較例12)である場合には、保湿感、及び洗い流しやすさ及びクレンジング力が劣ることが確認できた。これらの結果から、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れた化粧料組成物を得るためには、水を特定の範囲内となるように配合することが好ましいことが分かった。
実施例1、4、5及び7の化粧料組成物は、比較例1〜3及び9〜12の化粧料組成物と比較して、マッサージ性に優れることが確認できた。これらの結果から、本発明の化粧料組成物は、保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れるだけでなく、メークを落とす際に同時にフェイスマッサージを好適に行うことができるものであることが分かった。
実施例1及び7の化粧料組成物はいずれも保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力に優れたものであるが、糖アルコールを含有することにより、より良好な保湿感、洗い流しやすさ及びクレンジング力を有する化粧料組成物が得られることが分かった。
また、実施例1の化粧料組成物の外観性状を目視確認したところ、透明液晶を形成していることが確認された。一方、実施例7の化粧料組成物は、僅かに濁っており、液晶の形成は確認されなかった。これらの結果から、液晶を形成することにより、より良好な使用感を有する化粧料組成物が得られることが分かった。
試験例2:化粧料組成物のクレンジング力評価試験
上記製造例により調製した実施例1〜4、6及び7、並びに比較例1、2、4、6及び8〜11の化粧料組成物を試料とし、クレンジング力についてさらに評価を行った。
評価試験は、以下の方法により行った。まず、スライドガラスにトランスポアテープを貼り付け、0.1gのファンデーション(資生堂 マキアージュトゥルーリキッドモイスチャーUVオークル30)をテープ貼付部に筆を用いて均一に塗布し、スライドガラスの重量(洗浄前の重量)を測定した。次いで、2時間乾燥させた後、0.5gの各試料を塗布し、筆で均一に伸ばし、1分間なじませた後、ぬるま湯の入った桶にスライドガラスを浸漬し、軽く左右に数回揺らし、ヌメリがないことを確認した後、桶からスライドガラスを引き上げた。その後、一晩乾燥させ、スライドガラスの重量(洗浄後の重量)を測定し、洗浄前の重量と洗浄後の重量の差(洗浄前の重量−洗浄後の重量)を算出した。算出した重量の差を下記表3に示す。なお、洗浄前後における重量の差が大きいほど、試料のクレンジング力が高いことを示している。
Figure 0006479487
表3から明らかなように、試験例1のクレンジング力の評価において4点以上の高評価を得た実施例1〜4、6及び7の化粧料組成物は、洗浄前後における重量の差が大きいことが確認できた。これに対して、試験例1のクレンジング力の評価において4点未満の評価を得た比較例1、2、4、6及び8〜11の化粧料組成物は、洗浄前後における重量の差が小さいことが確認できた。特に、比較例2、4及び11の化粧料組成物は、洗浄前後における重量の差が負の値となっていることから、試料が塗布部に残存し、洗い流せていないことが確認された。
以下、本発明の化粧料組成物の処方例を示す。なお、以下、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を示す。
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487
Figure 0006479487

Claims (6)

  1. (A)ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、
    (B)PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25からなる群から選択される少なくとも1種、並びに
    (C)オレイン酸ソルビタン、
    を含むクレンジング化粧料組成物であって、
    (A)成分及び(B)成分の合計含有量が、組成物全量を基準として20.1〜39.9質量%の範囲内であり、かつ
    下記式(1)
    Figure 0006479487
    [式中、x、y、y、y及びyはそれぞれ、組成物全量を基準とした場合の、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の含有量(質量%)を表し、
    cはラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、PCAイソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、及びPCAイソステアリン酸グリセレス−25の合計含有量(質量%)を表す。]
    により算出されるZ値が42.3〜47.3の範囲内である、クレンジング化粧料組成物。
  2. 水を2.5〜19.5質量%含む、請求項1に記載のクレンジング化粧料組成物。
  3. 糖アルコールを1〜10質量%含む、請求項1又は2に記載のクレンジング化粧料組成物。
  4. 糖アルコールが、ソルビトール及びキシリトールからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項3に記載のクレンジング化粧料組成物。
  5. 液晶構造を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のクレンジング化粧料組成物。
  6. メーク落とし用である、請求項1〜5のいずれかに記載のクレンジング化粧料組成物
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