JP6472981B2 - クレンジング化粧料 - Google Patents
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ポリグリセリンモノオレイン酸エステル及びポリグリセリンジオレイン酸エステルの少なくとも一方を前記ポリグリセリンオレイン酸エステルとして含み、
脂肪酸とアルコールとのカルボン酸エステル、及び、環状シリコーンのうち少なくとも一方を前記油として含み、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステルを30質量%以下含み、
前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを9質量%以下含み、
前記油を55質量%以上含み、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステル(A)と、前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル(B)との質量比は、(A):(B)=1:1〜6:1 であり、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステル(A)及び前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル(B)の総質量と、前記油(C)の質量との比は、(A+B):(C)=1:1.5〜1:5.0 である。
斯かる化粧料は、使用感に優れメイク汚れを十分に除去できる。
詳しくは、本実施形態のクレンジング化粧料は、前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとして、炭素数が様々の脂肪酸組成を有するヤシ油を用いて作られたポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルを含むこと、又は、ヤシ油脂肪酸と類似の脂肪酸組成を有するパーム核油を用いて作られたポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含むことが好ましい。
前記カルボン酸エステルとしては、例えば、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン酸(デカン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及びオレイン酸からなる群より選択されたカルボン酸と、炭素数8〜18の高級アルコールとのエステル化合物が挙げられる。
前記直鎖状シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサンが挙げられる。前記環状シリコーンとしては、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサンが挙げられる。
本実施形態のクレンジング化粧料は、前記油として、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、及び、デカメチルシクロペンタシロキサンからなる群より選択される少なくとも1種を含むことがさらに好ましい。本実施形態のクレンジング化粧料は、前記油として、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、及び、デカメチルシクロペンタシロキサンを含むことが最も好ましい。
前記ポリグリセリンカプリン酸エステルとしては、ポリグリセリンモノカプリン酸エステル、又は、ポリグリセリンジカプリン酸エステルなどが挙げられる。
前記ポリグリセリンラウリン酸エステルとしては、ポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、ポリグリセリンジラウリン酸エステルなどが挙げられる。
前記ポリグリセリンミリスチン酸エステルとしては、ポリグリセリンモノミリスチン酸エステル、又は、ポリグリセリンジミリスチン酸エステルなどが挙げられる。
前記ポリグリセリンステアリン酸エステルとしては、ポリグリセリンモノステアリン酸エステル、又は、ポリグリセリンジステアリン酸エステルなどが挙げられる。
本実施形態のクレンジング化粧料は、ポリグリセリンカプリル酸エステルを1質量%以上5質量%以下含むことが好ましい。
前記クレンジング化粧料は、例えば、メイクアップされた皮膚に塗布され、指でメイク汚れとなじませ、その後、水で洗い流されて使用される。
(A)[ポリグリセリンオレイン酸エステル]
(A−1)ジオレイン酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数5
(製品名「サンソフトA−172E−C」太陽化学社製)
(A−2)モノオレイン酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数5
(製品名「サンソフトA−171E−C」太陽化学社製)
(A−3)トリオレイン酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数5
(製品名「サンソフトA−173E−C」太陽化学社製)
[ポリグリセリンオレイン酸エステル以外のポリグリセリン脂肪酸エステル]
(1)モノカプリル酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数6
(製品名「サンソフトQ−81F−C」太陽化学社製)
(2)ジミリスチン酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数10
(製品名「サンソフトQ−142Y−C」太陽化学社製)
(3)モノラウリン酸ポリグリセリル−グリセリンの付加数10
(製品名「サンソフトQ−121Y−C」太陽化学社製)
(B)[ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル]
(B−1)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル−オキシエチレンの付加数7
(製品名「Cetiol HE」BASF社製)
(C)[油]
(C−1)パルミチン酸2−エチルヘキシル
(C−2)流動パラフィン (製品名「ハイコールK−230」カネダ社製)
(C−3)イソノナン酸イソノニル
(C−4)デカメチルシクロペンタシロキサン
(D)[多価アルコール]
(D−1)グリセリン
(D−2)ソルビトール
(E)[水] 精製水
上記の(A)、(B)、及び(C)を60℃にて加熱溶解する。必要に応じて、ポリグリセリンオレイン酸エステル以外のポリグリセリン脂肪酸エステルを加え、さらに加熱溶解する。そこへ(D)及び(E)を加熱溶解したものを加えてスリーワンモーターで撹拌混合し、室温まで冷却することによって、粘稠な液状のクレンジング化粧料を製造した。
配合組成を表2に示すように変更した点以外は、実施例と同様にしてクレンジング化粧料を製造した。
1.人工皮膚(製品名「バイオスキン」 Beaulax社製 品番P001−001)を測色計(製品名「色彩色差計CR−200」コニカミノルタ社製)によって測色し、測色値aを得た。
2.油性マスカラを人工皮膚に塗布し、測色計によって測色し、測色値bを得た。
3.人工皮膚上で油性マスカラと各試験例のクレンジング化粧料とを指によってなじませた後、水洗を行った。その後、水洗後の人工皮膚を測色計によって測色し、測色値cを得た。
下記の式により、メイク汚れの除去率を算出した。また、下記の基準によってクレンジング性能の評価結果を表した。
除去率(%)={|c−b|/|a−b|}×100
◎:除去率80%以上
○:除去率50%以上80%未満
△:除去率20%以上50%未満
×:除去率20%未満
10名の成人女性が各クレンジング化粧料を顔の皮膚上に塗布し、各クレンジング化粧料の使用感をそれぞれ評価した。そして、下記の基準によって使用感の評価結果を表した。
◎:10名中8名以上が負担感のない心地よい厚みがあると回答した
○:10名中6〜7名が負担感のない心地よい厚みがあると回答した
△:10名中4〜5名が負担感のない心地よい厚みがあると回答した
×:10名中3名以下が負担感のない心地よい厚みがあると回答した
10名の成人女性が各クレンジング化粧料を顔の皮膚上に塗布し、各クレンジング化粧料について上記の使用感をそれぞれ評価した後、クレンジング化粧料を水で洗い流した。そして、下記の基準によって洗い流しの性能の評価結果を表した。
◎:10名中8名以上が洗い流しやすいと回答した
○:10名中6〜7名が洗い流しやすいと回答した
△:10名中4〜5名が洗い流しやすいと回答した
×:10名中3名以下が洗い流しやすいと回答した
各クレンジング化粧料について、安定性の評価を行った。詳しくは、製造したクレンジング化粧料を、5℃、室温、45℃の各温度で1ケ月間保管した後、保管後の状態を下記の通り評価した。
◎:5℃、室温、45℃のいずれでも外観に変化がなかった
○:室温、45℃では外観に変化がなかった
△:製造直後は均一な状態であったが、いずれかの温度で分離した
×:製造直後に分離した
Claims (7)
- グリセリンの付加モル数が4以上6以下のポリグリセリンオレイン酸エステルと、オキシエチレンのモル数が5以上9以下のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルと、油とを含み、
ポリグリセリンモノオレイン酸エステル及びポリグリセリンジオレイン酸エステルの少なくとも一方を前記ポリグリセリンオレイン酸エステルとして含み、
脂肪酸とアルコールとのカルボン酸エステル、及び、環状シリコーンのうち少なくとも一方を前記油として含み、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステルを30質量%以下含み、
前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを9質量%以下含み、
前記油を55質量%以上含み、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステル(A)と、前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル(B)との質量比は、(A):(B)=1:1〜6:1 であり、
前記ポリグリセリンオレイン酸エステル(A)及び前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル(B)の総質量と、前記油(C)の質量との比は、(A+B):(C)=1:1.5〜1:5.0 である、クレンジング化粧料。 - ポリオキシエチレンモノ脂肪酸グリセリルを前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとして含む、請求項1に記載のクレンジング化粧料。
- ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルを前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとして含む、請求項1又は2に記載のクレンジング化粧料。
- 多価アルコールをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクレンジング化粧料。
- 前記多価アルコールは、グリセリン及びソルビトールのうち少なくとも一方である、請求項4に記載のクレンジング化粧料。
- 水をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクレンジング化粧料。
- 前記水を0.1質量%以上15質量%以下含む、請求項6に記載のクレンジング化粧料。
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