JP6183341B2 - インジェクタ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インジェクタを駆動するインジェクタ駆動装置に関する。
車両のエンジンに燃料を噴射するインジェクタとしては、コイルへの通電により開弁する電磁式のものがある。そして、複数のインジェクタを駆動するインジェクタ駆動装置では、各インジェクタのコイルの下流側に、通電対象のコイル(換言すれば駆動対象のインジェクタ)を選択するための選択スイッチをそれぞれ設けている。つまり、複数の選択スイッチのうち、オンした選択スイッチに対応するコイルにだけ通電するようにしている。また、同時に燃料を噴射させない複数のインジェクタについては、各コイルに流れる電流を検出するための電流検出手段を共用する構成も知られている。具体的には、各コイルに流れる電流が共通に流れる共通電流経路に、電流検出手段としての抵抗を設けている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−205249号公報
車両のエンジンを制御するシステムにおいては、何らかの異常が発生した場合にエンジンの出力を制限する技術が適用される。
このため、本発明者は、インジェクタ駆動装置に、インジェクタのコイルへの通電時間を所定時間に制限する通電時間ガード機能を持たせることを考えている。コイルへの通電時間を制限すれば、インジェクタからの燃料噴射量が制限され、延いては、エンジンの出力が制限されるからである。通電時間ガード機能は、具体的には、コイルに電流が流れている連続時間を計測し、その連続時間が所定時間以上になったと判定すると、コイルへの通電を強制的に停止させる、という機能である。
このような通電時間ガード機能が正常か否かを診断するために、ただ単に、インジェクタのコイルに通電したのでは、インジェクタから不要な燃料を噴射させてしまうことになる。
そこで、本発明は、インジェクタ駆動装置において、インジェクタのコイルへの通電時間を制限する通電時間ガード機能が正常であるか否かを、インジェクタに不要な燃料噴射をさせてしまうことなく、診断できるようにすることを目的としている。
第1発明のインジェクタ駆動装置は、駆動回路と、共通電流経路と、電流検出手段と、通電時間ガード手段と、診断手段と、を備える。
駆動回路は、車両のエンジンに備えられた複数のインジェクタの各コイルに、個別に電流を流す回路である。そして、共通電流経路には、各コイルに流れる電流が共通に流れる。電流検出手段は、共通電流経路に流れる電流を、複数のコイルの何れかに流れる電流として検出する。
通電時間ガード手段は、電流検出手段の検出結果に基づいて、複数のコイルの何れかに電流が流れている連続時間を計測し、その連続時間が所定の設定時間以上になったと判定
すると、駆動回路によるコイルへの通電を強制的に停止させる。この通電時間ガード手段の機能は、前述した通電時間ガード機能に相当する。
診断手段は、駆動回路に、インジェクタを開弁させることが可能な時間よりも短い時間だけ前記各コイルに通電させると共に、前記短い時間だけ通電させるコイルを順次切り替えることにより、共通電流経路に継続的に電流を流し、通電時間ガード手段が駆動回路によるコイルへの通電を正常に停止させるか否かを判定する。そして、診断手段は、エンジンへの燃料噴射が実施されない期間において動作する。
診断手段は、電流検出手段によって電流が継続的に検出されるようにするが、各インジェクタのコイル毎については、インジェクタを開弁させることが可能な時間よりも短い時間だけしか通電させない。そして、診断手段は、エンジンへの燃料噴射が実施されない期間であって、要するに、エンジンが停止している期間において動作する。
よって、この発明のインジェクタ駆動装置によれば、エンジンに対する通常の燃料噴射制御に影響を与えることなく、且つ、インジェクタに不要な燃料噴射をさせてしまうことなく、通電時間ガード手段の機能が正常か否かを診断することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の電子制御装置(ECU)の構成を表す構成図である。 マイコンが行う燃料噴射制御処理を説明する説明図である。 第1実施形態のガード診断処理を表すフローチャートである。 ガード診断処理の内容を説明する説明図である。 第2実施形態の電子制御装置(ECU)の構成を表す構成図である。 第2実施形態のガード診断処理を表すフローチャートである。
本発明が適用された実施形態のインジェクタ駆動装置としての電子制御装置について説明する。以下では、電子制御装置のことを、ECUという。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態のECU1は、車両のエンジンに備えられた複数のインジェクタを駆動することにより、エンジンへの燃料噴射を制御するものである。本実施形態において、エンジンの気筒数は例えば4であり、インジェクタはエンジンの気筒毎に設けられているが、図1では、気筒毎のインジェクタのうち、2つのインジェクタ11,12だけを図示している。インジェクタ11に対応する気筒と、インジェクタ12に対応する気筒は、燃料噴射が同時には実施されない気筒同士である。そして、以下では、その2つのインジェクタ11,12の駆動に関して説明する。
尚、インジェクタ11,12は、内部のコイル11a,12aへ通電によって開弁する電磁式インジェクタである。また、本実施形態において、スイッチとしてのトランジスタ(スイッチング素子)は、例えばMOSFETであるが、バイポーラトランジスタやIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の他種類のトランジスタでも良い。
図1に示すように、ECU1は、当該ECU1の動作を司るマイコン2と、電源回路3
と、インジェクタ11,12を駆動する駆動回路4と、マイコン2からの信号に従って駆動回路4を動作させる駆動制御回路5と、2つのインジェクタ11,12について共通の電流検出回路6及び通電時間ガード回路7と、を備える。尚、インジェクタ11,12を駆動するとは、インジェクタ11,12のコイル11a,12aに電流を流して、インジェクタ11,12を開弁させることである。
マイコン2は、プログラムを実行するCPU21と、プログラムや固定のデータ等が記憶されたROM22と、CPU21による演算結果等が記憶されるRAM23と、A/D変換器(ADC)24と、を備える。また、図示を省略しているが、マイコン2は、データの書き換えが可能な不揮発性メモリ等も備える。マイコン2の動作は、CPU21がROM22内のプログラムを実行することで実現される。
ECU1内の第1電源ライン14には、車両に搭載されたバッテリ15のプラス端子の電圧であるバッテリ電圧VBが、電源リレーとしてのメインリレー16を介して供給される。また、第1電源ライン14には、車両のイグニッションスイッチ17及びダイオード18を介しても、バッテリ電圧VBが供給される。更に、ECU1には、マイコン2からのリレー駆動信号RDに従ってメインリレー16をオンさせるリレー駆動用スイッチ19が備えられている。そして、ECU1において、電源回路3は、第1電源ライン14から供給されるバッテリ電圧VBを降圧することにより、マイコン2を動作させるための一定の電源電圧Vcc(例えば5V)を出力する。
このため、車両の使用者によってイグニッションスイッチ17がオンされると、電源回路3から電源電圧Vccが出力されてマイコン2が起動する。そして、マイコン2は、起動すると、リレー駆動信号RDをアクティブレベル(この例ではハイ)にしてリレー駆動用スイッチ19をオンさせることにより、メインリレー16をオンさせる。よって、イグニッションスイッチ17のオンに伴いマイコン2が起動した後、イグニッションスイッチ17がオフされても、第1電源ライン14にメインリレー16を介してバッテリ電圧VBが供給され続けるため、マイコン2は動作し続けることができる。
そして、マイコン2は、イグニッションスイッチ17がオフされたと判定すると、動作を停止するまでに実施すべきシャットダウン用処理を行い、その後、リレー駆動信号RDを非アクティブレベル(この例ではロー)にしてメインリレー16をオフさせる。すると、第1電源ライン14へのバッテリ電圧VBの供給が停止して、マイコン2は動作を停止することとなる。
尚、マイコン2には、イグニッションスイッチ17のオン/オフ状態を示す信号(以下、IGSW信号という)が、図示しない入力回路を介して入力されるようになっている。そして、マイコン2は、そのIGSW信号に基づいて、イグニッションスイッチ17のオン/オフ状態を判定する。また、変形例として、リレー駆動用スイッチ19が、マイコン2からのリレー駆動信号RDと、IGSW信号との、論理和によってオンするように構成しても良く、そのように構成した場合には、ダイオード18を削除することができる。
駆動回路4は、インジェクタ11,12のコイル11a,12aの端部のうち、電流の上流側となる方の端部が共通に接続された電流出力ライン40と、第1選択スイッチ41と、第2選択スイッチ42と、を備える。第1選択スイッチ41の一方の出力端子は、コイル11aの下流側の端部に接続されており、第2選択スイッチ42の一方の出力端子は、コイル12aの下流側の端部に接続されている。コイル11a,12aの下流側の端部とは、コイル11a,12aの電流出力ライン40側とは反対側の端部である。そして、第1選択スイッチ41のコイル11a側とは反対側の出力端子と、第2選択スイッチ42のコイル12a側とは反対側の出力端子は、後述する電流検出用抵抗61を介して、0V
のグランドラインに接続されている。
また、駆動回路4は、第1上流側スイッチ43と、第2上流側スイッチ44と、を備える。第1上流側スイッチ43の一方の出力端子は、第1電源ライン14に接続されている。また、第2上流側スイッチ44の一方の出力端子は、ECU1内の第2電源ライン20に接続されており、第2上流側スイッチ44の他方の出力端子は、電流出力ライン40に接続されている。第2電源ライン20には、図示しない昇圧電源回路の出力電圧である昇圧電圧VUが供給されている。昇圧電源回路は、図示を省略しているが、第1電源ライン14のバッテリ電圧VBを昇圧してコンデンサを充電する昇圧型DC/DCコンバータであり、そのコンデンサの充電電圧が、昇圧電圧VU(例えば50V)となっている。
更に、駆動回路4は、逆流防止用のダイオード45と、電流還流用のダイオード46と、を備える。ダイオード45のアノードは、第1上流側スイッチ43の第1電源ライン14側とは反対側の出力端子に接続されており、ダイオード45のカソードは、電流出力ライン40に接続されている。また、ダイオード46のアノードは、グランドラインに接続されており、ダイオード46のカソードは、電流出力ライン40に接続されている。
電流検出回路6は、電流検出用抵抗61と、増幅回路62と、を備える。
電流検出用抵抗61の一端には、第1選択スイッチ41のコイル11a側とは反対側の出力端子と、第2選択スイッチ42のコイル12a側とは反対側の出力端子とが、共通接続されている。そして、電流検出用抵抗61の他端はグランドラインに接続されている。
換言すれば、第1選択スイッチ41と第2選択スイッチ42とのコイル11a,12a側とは反対側の各出力端子が互いに接続された接続点63と、グランドラインとの間の電流経路64は、各コイル11a,12aに流れる電流i1,i2が共通に流れる共通電流経路64である。そして、その共通電流経路64に電流検出用抵抗61が設けられている。よって、電流検出用抵抗61は、共通電流経路64の一部を成している。尚、電流i1は、第1選択スイッチ41を介してコイル11aに流れる電流であり、電流i2は、第2選択スイッチ42を介してコイル12aに流れる電流である。
そして、増幅回路62は、電流検出用抵抗61の両端の電圧差を増幅した電圧信号を、コイル11a,12aの何れかに流れる電流(共通電流経路64に流れる電流でもある)を表す検出電流信号Viとして出力する。検出電流信号Viは、電流検出回路6の検出結果に相当し、マイコン2と通電時間ガード回路7とに入力される。
通電時間ガード回路7は、比較回路71と、判定部72と、アンド回路73と、メモリ74と、を備える。
比較回路71は、電流検出回路6からの検出電流信号Viと、閾値電圧Vthとを比較して、「Vi≧Vth」であれば出力信号をハイにし、「Vi<Vth」であれば出力信号をローにする。そして、比較回路71の出力信号は、アンド回路73へ入力されると共に、マイコン2へ診断用信号Diとしても入力される。
アンド回路73は、マイコン2からの通電ガード設定信号Sgが、通電時間ガード回路7の機能を有効にすることを示す方のレベル(この例ではハイ)である場合には、比較回路71の出力信号を、そのまま判定部72に出力する。また、アンド回路73は、通電ガード設定信号Sgが、通電時間ガード回路7の機能を無効にすることを示す方のレベル(この例ではロー)である場合には、判定部72への出力信号をローのままにする。
判定部72は、アンド回路73の出力信号がハイになっている連続時間を計測すると共に、計測した連続時間が、メモリ74に記憶されているガード時間Tg以上になったと判
定すると、駆動制御回路5への強制オフ指示信号Soffをローにする。尚、ガード時間Tgは、所定の設定時間に相当する。強制オフ指示信号Soffはローアクティブであり、この強制オフ指示信号Soffをローにすることは、駆動回路4によるコイル11a,12aへの通電を強制的に停止させることを意味する。また、判定部72は、計測した連続時間がメモリ74内のガード時間Tg未満である場合、あるいは、マイコン2からの通電ガード設定信号Sgがローの場合には、駆動制御回路5への強制オフ指示信号Soffをハイにする。
通電ガード設定信号Sgがハイの場合において、アンド回路73の出力信号がハイになっている連続時間は、コイル11a,12aの何れかに一定値Ith以上の電流が流れている連続時間である。尚、一定値Ithは、比較回路71が用いる閾値電圧Vthに相当する電圧値である。具体的には、電流検出用抵抗61の抵抗値を「R」とし、増幅回路62の増幅率を「G」とすると、「Ith=Vth/(R×G)」である。
このため、通電時間ガード回路7は、マイコン2からの通電ガード設定信号Sgがハイの場合に動作して、電流検出回路6からの検出電流信号Viに基づき、コイル11a,12aの何れかに電流が流れている連続時間を計測する。そして、通電時間ガード回路7は、計測した連続時間がガード時間Tg以上になったと判定すると、強制オフ指示信号Soffをハイからローに変化させることとなる。
また、メモリ74内のガード時間Tgは、通電時間ガード回路7に対して設定されたガード時間Tgであり、マイコン2からのデータによって任意の値に設定できるようになっている。尚、このようにガード時間Tgを可変設定できる構成ではなく、ガード時間Tgが固定の構成であっても良い。
駆動制御回路5には、前述したように、通電時間ガード回路7からの強制オフ指示信号Soffが入力される。
更に、駆動制御回路5には、マイコン2から、昇圧電圧印加信号HUと、バッテリ電圧印加信号HBと、第1ロー側駆動信号LD1と、第2ロー側駆動信号LD2と、通電禁止信号Sdeと、が入力される。
昇圧電圧印加信号HUは、第2上流側スイッチ44をオンして、コイル11a,12aの上流側の端部に昇圧電圧VUを印加させることを指令する信号であり、ハイアクティブである。バッテリ電圧印加信号HBは、第1上流側スイッチ43をオンして、コイル11a,12aの上流側の端部にバッテリ電圧VBを印加させることを指令する信号であり、ハイアクティブである。第1ロー側駆動信号LD1は、第1選択スイッチ41をオンして、コイル11aに通電することを指令する信号であり、ハイアクティブである。第2ロー側駆動信号LD2は、第2選択スイッチ42をオンして、コイル12aに通電することを指令する信号であり、ハイアクティブである。通電禁止信号Sdeは、強制オフ指示信号Soffと同様に、ローアクティブであり、この通電禁止信号Sdeがローであることは、コイル11a,12aへの通電を強制的に停止させることを意味する。
そして、駆動制御回路5は、アンド回路51〜58を備える。
アンド回路51は、昇圧電圧印加信号HUと強制オフ指示信号Soffとの論理積信号を出力する。アンド回路52は、アンド回路51の出力と通電禁止信号Sdeとの両方がハイの場合に、第2上流側スイッチ44をオンさせ、アンド回路51の出力と通電禁止信号Sdeとの一方でもローの場合には、第2上流側スイッチ44をオフさせる。
アンド回路53は、バッテリ電圧印加信号HBと強制オフ指示信号Soffとの論理積信号を出力する。アンド回路54は、アンド回路53の出力と通電禁止信号Sdeとの両
方がハイの場合に、第1上流側スイッチ43をオンさせ、アンド回路53の出力と通電禁止信号Sdeとの一方でもローの場合には、第1上流側スイッチ43をオフさせる。
アンド回路55は、第1ロー側駆動信号LD1と強制オフ指示信号Soffとの論理積信号を出力する。アンド回路56は、アンド回路55の出力と通電禁止信号Sdeとの両方がハイの場合に、第1選択スイッチ41をオンさせ、アンド回路55の出力と通電禁止信号Sdeとの一方でもローの場合には、第1選択スイッチ41をオフさせる。
アンド回路57は、第2ロー側駆動信号LD2と強制オフ指示信号Soffとの論理積信号を出力する。アンド回路58は、アンド回路57の出力と通電禁止信号Sdeとの両方がハイの場合に、第2選択スイッチ42をオンさせ、アンド回路57の出力と通電禁止信号Sdeとの一方でもローの場合には、第2選択スイッチ42をオフさせる。
このような駆動制御回路5は、強制オフ指示信号Soffと通電禁止信号Sdeとの両方がハイの場合には、昇圧電圧印加信号HUのハイ/ローに応じて第2上流側スイッチ44をオン/オフさせ、バッテリ電圧印加信号HBのハイ/ローに応じて第1上流側スイッチ43をオン/オフさせる。同様に、駆動制御回路5は、強制オフ指示信号Soffと通電禁止信号Sdeとの両方がハイの場合には、第1ロー側駆動信号LD1のハイ/ローに応じて第1選択スイッチ41をオン/オフさせ、第2ロー側駆動信号LD2のハイ/ローに応じて第2選択スイッチ42をオン/オフさせる。一方、駆動制御回路5は、強制オフ指示信号Soffと通電禁止信号Sdeとの一方でもローであれば、駆動回路4における全てのスイッチ41〜44を、マイコン2からの信号HU,HB,LD1,LD2に拘わらず、強制的にオフさせることとなる。
次に、マイコン2の処理内容について説明する。
〈燃料噴射制御処理〉
マイコン2は、エンジン回転数や車両の運転者によるアクセル開度等に基づいて、各気筒への燃料噴射開始タイミング及び燃料噴射量を算出し、それらの算出結果から、各インジェクタの駆動期間を算出する。インジェクタの駆動期間としては、インジェクタのコイルへの通電開始タイミングと通電時間とが算出される。また、マイコン2は、通常時には、駆動制御回路5への通電禁止信号Sdeをハイにすると共に、通電時間ガード回路7への通電ガード設定信号Sgをローにする。このため、駆動制御回路5への強制オフ指示信号Soffと通電禁止信号Sdeとの両方がハイになる。
以下では、気筒毎のインジェクタのうち、インジェクタ11の駆動を例に挙げて説明する。
図2に示すように、マイコン2は、インジェクタ11の駆動期間の間、第1ロー側駆動信号LD1をハイにして、第1選択スイッチ41をオンさせる。更に、マイコン2は、インジェクタ11の駆動期間の開始時(つまり、コイル11aへの通電開始タイミング)には、昇圧電圧印加信号HUもハイにして、第2上流側スイッチ44をオンさせる。
すると、コイル11aの上流側の端部に昇圧電圧VUが印加された状態で、第1選択スイッチ41がオンすることとなる。よって、昇圧電圧VUを電源として、コイル11aへの通電が開始される。この場合、前述したコンデンサからコイル11aへ放電されることとなる。
また、マイコン2は、インジェクタ11の駆動期間においては、コイル11aに流れる電流i1を、電流検出回路6からの検出電流信号ViをA/D変換することで検出する。
そして、マイコン2は、昇圧電圧印加信号HUをハイにした後、電流i1が通電開始時の目標最大値IPになったことを検知すると、昇圧電圧印加信号HUをローにして第2上
流側スイッチ44をオフさせる。このようにして、通電開始時には、バッテリ電圧VBよりも高い昇圧電圧VUを電源としてコイル11aに電流を流すことにより、インジェクタ11の開弁応答が速まる。尚、マイコン2は、昇圧電圧印加信号HUを一定時間だけハイにするようになっていても良い。
マイコン2は、昇圧電圧印加信号HUをローにした後は、電流i1が、上記目標最大値IPよりも小さい一定電流となるように、第1上流側スイッチ43をオン/オフさせる定電流制御を行う。例えば、マイコン2は、電流i1が下側閾値IL以下になったことを検知すると、バッテリ電圧印加信号HBをハイにして第1上流側スイッチ43をオンさせ、電流i1が上側閾値IH(>IL)以上になったことを検知すると、バッテリ電圧印加信号HBをローにして第1上流側スイッチ43をオフさせる。第1上流側スイッチ43がオンすると、コイル11aへは、第1電源ライン14のバッテリ電圧VBを電源として電流が流れることとなり、第1上流側スイッチ43がオフすると、コイル11aへは、グランドラインからダイオード46を介して電流が還流することとなる。
その後、インジェクタ11の駆動期間の終了時になると、マイコン2は、第1ロー側駆動信号LD1をローにして第1選択スイッチ41をオフさせると共に、バッテリ電圧印加信号HBもローのままにして第1上流側スイッチ43をオフさせる。すると、コイル11aへの通電が停止して、インジェクタ11が閉弁する。
尚、インジェクタ12を駆動する場合には、第1ロー側駆動信号LD1に代えて、第2ロー側駆動信号LD2がハイにされる。
〈エンジン出力制限用処理〉
マイコン2は、例えば当該マイコン2が正常か否かを監視する監視回路の異常や、エンジンのスロットルを制御する機能の異常など、エンジンの過剰出力を招く可能性のある異常が発生したことを検知した場合には、通電時間ガード回路7の機能を有効にする。具体的には、マイコン2は、通電時間ガード回路7に対してガード時間Tgを設定すると共に、通電時間ガード回路7への通電ガード設定信号Sgをハイにする。
通電ガード設定信号Sgがハイになると、前述したように、通電時間ガード回路7は、コイル11a,12aの何れかに電流が流れている連続時間を計測し、計測した連続時間がガード時間Tg以上になったと判定すると、強制オフ指示信号Soffをローにする。
そして、強制オフ指示信号Soffがローになると、駆動制御回路5が駆動回路4における全てのスイッチ41〜44を強制的にオフさせる。よって、駆動回路4によるコイル11a,11bへの通電が強制的に停止させられることとなる。
このように、通電時間ガード回路7の機能が有効化されると、コイル11a,12bへの通電時間がガード時間Tgに制限されるため、インジェクタ11,12からの燃料噴射量が制限されて、エンジンの出力が制限される。よって、車両の安全性が向上する。
尚、マイコン2におけるハードウェア及びソフトウェア(以下、それらを総称して、リソースという)のうち、エンジン出力制限用処理を実施するためのリソースは、燃料噴射制御処理を実施するためのリソースよりも、高い信頼性が確保されている。
〈ガード診断処理〉
更に、マイコン2は、通電時間ガード回路7の機能が正常か否かを診断するために、図3のガード診断処理を行う。
尚、図1において、マイコン2内に示した「診断機能部26」は、マイコン2のリソー
スのうち、図3のガード診断処理を実施するためのリソースを表している。そして、その診断機能部26の信頼性レベルとしては、前述したエンジン出力制限用処理を実施するためのリソースと同等か、それよりも高い信頼性レベルが確保されている。
また、マイコン2は、エンジンへの燃料噴射を実施しない下記《1》〜《4》の各期間において、図3のガード診断処理を実行する。
《1》イグニッションスイッチ17がオフされてから、ECU1に電源が供給されている期間(つまり、メインリレー16がオフするまでの期間)。
尚、この場合、マイコン2は、シャットダウン用処理の一部として、図3のガード診断処理を行うこととなる。
《2》イグニッションスイッチ17がオンされてから、スタータによるエンジンの始動(いわゆるクランキング)が開始されるまでの期間。
《3》エンジンがアイドルストップ制御によって自動停止している期間。
尚、アイドルストップ制御は、エンジンの動作中に所定の自動停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させ、その後、所定の自動始動条件が成立するとエンジンを自動的に始動させる制御である。このようなアイドルストップ制御の処理は、例えばECU1のマイコン2が行うようになっていても良いし、他のECUのマイコン等が行うようになっていても良い。
《4》車両が減速してエンジンに対する燃料カットが実施されている期間。
尚、燃料カットとは、インジェクタからの燃料噴射を禁止することである。そして、マイコン2は、燃料カットの制御処理も行うようになっている。燃料カットの制御処理は、例えば、運転者によるアクセル開度が0で且つ車速が所定値以上の場合に、インジェクタからの燃料噴射を禁止する処理である。
図3に示すように、マイコン2は、ガード診断処理を開始すると、S110にて、通電時間ガード回路7の機能を有効にする。具体的には、通電時間ガード回路7に対してガード時間Tgを設定すると共に、通電時間ガード回路7への通電ガード設定信号Sgをハイにする。尚、通電時間ガード回路7の機能を診断するために、特にガード時間Tgを変更する必要が無ければ、マイコン2は、S110では、通電ガード設定信号Sgをハイにするだけで良い。
そして、マイコン2は、次のS120にて、連続短時間駆動制御を開始する。
ここで、インジェクタ11,12を開弁させることが可能なコイル11a,12aへの通電時間の最小値を、開弁可能最小時間と称することにする。
連続短時間駆動制御とは、駆動回路4に、開弁可能最小時間よりも短い一定時間Tsだけ各コイル11a,12aに通電させると共に、一定時間Tsだけ通電させるコイルを順次切り替えることにより、共通電流経路64に継続的に電流を流す、という制御である。
具体的には、図4に示すように、マイコン2は、連続短時間駆動制御の処理としては、バッテリ電圧印加信号HBをハイにして第1上流側スイッチ43をオンさせる。そして更に、マイコン2は、連続短時間駆動制御の処理としては、第1ロー側駆動信号LD1と第2ロー側駆動信号LD2とを、交互に一定時間Tsずつハイにすることにより、第1選択スイッチ41と第2選択スイッチ42とを、交互に一定時間Tsずつオンさせる。このため、インジェクタ11,12からの燃料噴射量を0にしつつ(即ちインジェクタ11,12から燃料を噴射させずに)、共通電流経路64に電流を流し続けることができる。
尚、図4において、「第1インジェクタの噴射量」は、インジェクタ11からの燃料噴射量のことであり、「第2インジェクタの噴射量」は、インジェクタ12からの燃料噴射量のことである。また、図4及び以下の説明において、「検出電流」とは、電流検出回路6によって検出される電流であって、共通電流経路64に流れる電流のことである。また、連続短時間駆動制御では、バッテリ電圧印加信号HBではなく、昇圧電圧印加信号HUをハイにして第2上流側スイッチ44をオンさせても良い。また、連続短時間駆動制御では、バッテリ電圧印加信号HBと昇圧電圧印加信号HUとの両方を、ハイにしても良い。
図3の説明に戻る。マイコン2は、S120で連続短時間駆動制御を開始した後、次のS130にて、所定の時間だけ待つ。
連続短時間駆動制御が開始されてから、検出電流が前述の一定値Ith以上になってマイコン2への診断用信号Diがハイになるまでの時間を、Td1(図4参照)とすると、S130で待つ所定の時間は、Td1と同じかTd1よりも少し長い時間に設定されている。
そして、マイコン2は、S130で所定の時間だけ待った後、S140にて、比較回路71からの診断用信号Diがハイであるか否かを判定し、診断用信号Diがハイであれば、S150に進む。
マイコン2は、S150では、連続短時間駆動制御の実施時間(つまり、連続短時間駆動制御を開始してからの経過時間)が、異常判定時間Tj以上になったか否かを判定する。
図4に示すように、連続短時間駆動制御の実施中に通電時間ガード回路7からの強制オフ指示信号Soffがローになったとする。そして、強制オフ指示信号Soffがローになってから、検出電流が一定値Ithを下回ってマイコン2への診断用信号Diがローになるまでの時間を、Td2とする。異常判定時間Tjは、通電時間ガード回路7におけるガード時間Tgに前述のTd1とTd2とを加えた時間よりも、少し長い時間に設定されている。
図3の説明に戻る。マイコン2は、S150にて、連続短時間駆動制御の実施時間が異常判定時間Tj以上になっていないと判定した場合には、S140に戻る。
一方、マイコン2は、S150にて、連続短時間駆動制御の実施時間が異常判定時間Tj以上になったと判定した場合には、S160に進み、通電時間ガード回路7の機能が異常である(換言すれば、通電時間ガード回路7が正常に機能していない)と判定する。
つまり、マイコン2がS150からS160に進む場合は、連続短時間駆動制御の開始時から異常判定時間Tjが経過しても、通電時間ガード回路7からの強制オフ指示信号Soffがローにならず、診断用信号Diがハイのままであった、という場合である。換言すれば、マイコン2が連続短時間駆動制御の実施によって共通電流経路64にガード時間Tgよりも長い異常判定時間Tjだけ連続的に電流を流したのに、通電時間ガード回路7が駆動回路4によるコイル11a,12aへの通電を停止させなかった、という場合である。よって、この場合、マイコン2は、通電時間ガード回路7の機能が異常であると判定する。
そして、マイコン2は、次のS170にて、連続短時間駆動制御を停止する。具体的には、ハイにしていたバッテリ電圧印加信号HBをローにすると共に、ハイ/ローさせていた第1ロー側駆動信号LD1と第2ロー側駆動信号LD2とを、ローのままにする。そして、マイコン2は、次のS180にて、所定のフェールセーフを実施した後、当該ガード診断処理を終了する。
また、マイコン2は、上記S140にて、診断用信号Diがハイではない(即ちローである)と判定した場合には、S190に進む。マイコン2がS140からS190に進む場合は、通電時間ガード回路7が強制オフ指示信号Soffをローにして、駆動回路4によるコイル11a、12aへの通電を正常に停止させたため、診断用信号Diがローになった場合である。よって、マイコン2は、S190にて、通電時間ガード回路7の機能が正常であると判定する。尚、図4は、通電時間ガード回路7の機能が正常な場合を表している。そして、マイコン2は、次のS200にて、連続短時間駆動制御を停止し、その後、当該ガード診断処理を終了する。
尚、マイコン2は、S160で異常と判定する場合と、S190で正常と判定する場合との、何れにおいても、連続短時間駆動制御によって、ガード時間Tgよりは長い時間、共通電流経路64に電流を流すこととなる。
〈フェールセーフの内容〉
次に、マイコン2がガード診断処理のS180で実施するフェールセーフの内容について説明する。
マイコン2は、上記《1》の期間において実行するガード診断処理のS180では、フェールセーフとして、下記《FS1》の処理を行う。
《FS1》S160で異常と判定したことを示す異常情報を、例えば不揮発性メモリに記憶する。そして、マイコン2は、次回にイグニッションスイッチ17がオンされて起動したときに、不揮発性メモリに上記異常情報が記憶されていれば、車両の使用者に対して異常が発生していることを通知するための異常通知処理と、エンジンの始動を禁止するための始動禁止処理とを行う。
異常通知処理としては、例えば、異常の発生を示す警告灯を点灯させたり、表示装置に異常の発生を示すメッセージを表示させたり、音声によって異常の発生を示すメッセージを出力したりする処理を行う。始動禁止処理としては、例えば、スタータへの通電を禁止したり、駆動制御回路5への通電禁止信号Sdeをローにしてインジェクタ11,12からの燃料噴射を禁止したりする処理を行う。
上記《1》の期間においては、車両は安全な場所に止められていると考えられるため、エンジンの始動を禁止する上記《FS1》のフェールセーフが、安全のために好ましいと考えられる。
マイコン2は、上記《2》の期間において実行するガード診断処理のS180では、フェールセーフとして、下記《FS2》の処理を行う。
《FS2》前述の異常通知処理及び始動禁止処理を行う。
上記《2》の期間においても、車両は安全な場所に止められていると考えられるため、エンジンの始動を禁止する上記《FS2》のフェールセーフが、安全のために好ましいと考えられる。
マイコン2は、上記《3》または《4》の期間において実行するガード診断処理のS180では、フェールセーフとして、下記《FS3,4》の処理を行う。
《FS3,4》前述の異常通知処理と、車両の使用者(運転者)に対して車両を安全な場所に移動させることを促すための移動催促処理とを行い、更に、例えば一定の時間が経過した後、エンジンへの燃料噴射を禁止するための噴射禁止処理を行う。
移動催促処理としては、例えば、安全な場所への移動を促すメッセージを、表示装置に表示させたり音声で出力したりする処理を行う。また、移動催促処理と並行して、電子スロットルの開度を制御することでエンジンの出力を制限する処理を実施しても良い。噴射禁止処理としては、例えば、駆動制御回路5への通電禁止信号Sdeをローにする処理を行う。
上記《3》,《4》の期間においては、車両は路上にいると考えられるため、上記《FS3,4》のフェールセーフを行うことにより、一定の時間は燃料噴射を可能にして車両を安全な場所に移動させることができる。
〈効果〉
ECU1のマイコン2は、図3のガード診断処理では、連続短時間駆動制御により、インジェクタ11,12から燃料を噴射させることなく、共通電流経路64に、ガード時間Tgよりも長い時間、電流を流し続ける。そして、マイコン2は、通電時間ガード回路7が駆動回路4によるコイル11a、12aへの通電を正常に停止させるか否かを、図3におけるS140,S150の処理によって判定する。更に、マイコン2は、エンジンへの燃料噴射が実施されない期間において、図3のガード診断処理を行う。
よって、このECU1によれば、エンジンに対する通常の燃料噴射制御に影響を与えることなく、且つ、インジェクタ11,12に不要な燃料噴射をさせてしまうことなく、通電時間ガード回路7の機能が正常か否かを診断することができる。
また、マイコン2は、連続短時間駆動制御によって共通電流経路64にガード時間Tgよりも長い異常判定時間Tjだけ連続的に電流を流しても、コイル11a,12aへの通電が停止されなかった場合に、通電時間ガード回路7の機能が異常と判定する(S150:YES,S160)。このため異常の有無を正しく判定することができる。
また、マイコン2は、前述した《1》の期間であって、イグニッションスイッチ17がオフの期間においてガード診断処理を行う。車両において、イグニッションスイッチ17がオフの期間は、電気負荷の駆動ノイズが発生しないか発生し難い期間である。よって、マイコン2は、車両におけるインジェクタ以外の電気負荷の駆動ノイズによる影響を受けずに、通電時間ガード回路7の機能を正しく診断することができる。
また、マイコン2は、前述した《2》の期間であって、エンジンの始動開始前にガード診断処理を行うため、異常を検出した場合にエンジンの始動を禁止することができる。よって、通電時間ガード回路7の機能という安全機能が担保されていない状態で、車両が運転されてしまうことを未然に防止することができる。
また、マイコン2は、前述した《3》または《4》の期間においてガード診断処理を行うため、エンジンが始動してから停止するまでの期間である1トリップ中において、通電時間ガード回路7の機能が異常になっても、その異常を早期に検出することができる。
尚、変形例として、マイコン2は、《1》〜《4》の全ての期間でガード診断処理を行
うのではなく、《1》〜《4》のうち何れか1つ以上の期間においてガード診断処理を行うように構成しても良い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のECUについて説明する。尚、第1実施形態と同様の構成要素や処理については、第1実施形態と同じ符号を用いるため、説明を省略する。
図5に示す第2実施形態のECU9は、第1実施形態のECU1と比較すると、下記《a》〜《c》の点が異なっている。
《a》通電時間ガード回路7が設けられていない。そして、電流検出回路6から出力される検出電流信号Viが、マイコン2へ、診断用信号Diとしても入力される。
《b》マイコン2が、通電時間ガード回路7と同じ機能(以下、通電時間ガード機能という)を果たすための、通電時間ガード処理を行う。
このため、マイコン2は、前述のエンジン出力制限用処理では、エンジンの過剰出力を招く可能性のある異常が発生したことを検知した場合に、通電時間ガード回路7の機能を有効にするのではなく、当該マイコン2の通電時間ガード機能を有効にする。具体的には、マイコン2は、通電時間ガード回路7への通電ガード設定信号Sgをハイにするのではなく、通電時間ガード処理の実行を許可するための内部設定を行う。また、マイコン2は、通電時間ガード回路7に対してガード時間Tgを設定するのではなく、例えば通電時間ガード処理で参照されるガード時間Tgが記憶されるRAM23の記憶領域(以下、ガード時間記憶領域という)に、ガード時間Tgを設定する。
マイコン2は、通電時間ガード処理では、まず、入力される診断用信号DiをA/D変換して、その診断用信号Diが前述の閾値電圧Vth以上か否かを判定する。そして、マイコン2は、診断用信号Diが閾値電圧Vth以上になっている連続時間を計測すると共に、その計測した連続時間が、設定されているガード時間Tg以上になったと判定すると、駆動制御回路5への強制オフ指示信号Soffをローにする。マイコン2から駆動制御回路5への強制オフ指示信号Soffがローになると、第1実施形態と同様に、コイル11a,12aへの通電が強制的に停止されることとなる。
尚、図5において、マイコン2内に示した「ガード機能部27」は、マイコン2のリソースのうち、通電時間ガード処理を実施するためのリソース(換言すれば、通電時間ガード機能を実現するリソース)を表している。そして、そのガード機能部27の信頼性レベルは、前述した燃料噴射制御処理を実施するためのリソースよりも高く、例えば、上記エンジン出力制限用処理を実施するためのリソースと同等である。
《c》マイコン2は、図3のガード診断処理に代えて、図6のガード診断処理を実行する。
図6のガード診断処理は、図3のガード診断処理と比較すると、S110がS115に代わっており、S140がS145に代わっている。
そして、マイコン2は、S115では、当該マイコン2の通電時間ガード機能を有効にする。具体的には、前述したRAM23のガード時間記憶領域にガード時間Tgを設定すると共に、通電時間ガード処理の実行を許可するための内部設定を行う。
また、マイコン2は、S145では、電流検出回路6から入力される診断用信号Diが閾値電圧Vth以上であるか否かを判定する。このS145での判定は、図3のS140で「Di=ハイ」であるか否かを判定しているのと、実質的に同じである。そして、マイコン2は、S145にて「Di≧Vth」であると判定した場合には、S150に進み、S145にて「Di≧Vth」ではない(即ち「Di<Vth」である)と判定した場合には、S190に進む。
以上のような第2実施形態のECU9によっても、第1実施形態のECU1と同様の効果が得られる。また、ECU9では、ECU1と比較すると、通電時間ガード回路7がない分、構成部品を削減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。また、前述の数や数値も一例であり他の値でも良い。
例えば、電流検出回路6を共用するインジェクタの数は2に限らず、3以上であっても良い。また例えば、ガード診断処理の機能を、マイコン2とは別のハードウェアによって実現しても良い。また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、通電時間ガード機能の診断方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
2…マイコン、4…駆動回路、6…電流検出回路、7…通電時間ガード回路、11,12…インジェクタ、11a,12a…インジェクタのコイル、26…診断機能部、27…ガード機能部、64…共通電流経路

Claims (6)

  1. 車両のエンジンに備えられた複数のインジェクタ(11,12)の各コイル(11a,12a)に、個別に電流を流す駆動回路(4)と、
    前記各コイルに流れる電流が共通に流れる共通電流経路(64)と、
    前記共通電流経路に流れる電流を、前記コイルの何れかに流れる電流として検出する電流検出手段(6)と、
    前記電流検出手段の検出結果に基づいて、前記コイルの何れかに電流が流れている連続時間を計測し、その連続時間が所定の設定時間以上になったと判定すると、前記駆動回路による前記コイルへの通電を強制的に停止させる通電時間ガード手段(7,27)と、
    前記駆動回路に、前記インジェクタを開弁させることが可能な時間よりも短い時間だけ前記各コイルに通電させると共に、前記短い時間だけ通電させる前記コイルを順次切り替えることにより、前記共通電流経路に継続的に電流を流し、前記通電時間ガード手段が前記駆動回路による前記コイルへの通電を正常に停止させるか否かを判定する診断手段(26,S120〜S160,S190)と、を備え、
    前記診断手段は、前記エンジンへの燃料噴射が実施されない期間において動作すること、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のインジェクタ駆動装置において、
    前記診断手段は、
    前記共通電流経路に前記設定時間よりも長い時間だけ連続的に電流を流しても、前記コイルへの通電が停止されなかった場合に、前記通電時間ガード手段が異常であると判定すること(S150,S160)、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインジェクタ駆動装置において、
    前記診断手段は、
    前記車両のイグニッションスイッチ(17)がオフされてから当該インジェクタ駆動装置に電源が供給されている期間において、動作すること、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のインジェクタ駆動装置において、
    前記診断手段は、
    前記車両のイグニッションスイッチ(17)がオンされてから、前記エンジンの始動が開始されるまでの期間において、動作すること、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のインジェクタ駆動装置において、
    前記診断手段は、
    前記エンジンがアイドルストップ制御によって自動停止している期間において、動作すること、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のインジェクタ駆動装置において、
    前記診断手段は、
    前記車両が減速して前記エンジンに対する燃料カットが実施されている期間において、動作すること、
    を特徴とするインジェクタ駆動装置。
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