JP6180808B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、内釜の形状によって内釜内部の対流に変化を与えて炊飯する炊飯器に関するものである。
近年、炊飯器は電磁誘導加熱式が主流であり、内釜の素材として、外側に誘導加熱コイルにより誘導加熱される磁性材料を用い、内側には誘導加熱により発熱した磁性材料からの熱が内釜内部の米に均一に伝えられるように熱伝導性の良い材料を用いる。内釜底部に対向して設けた誘導加熱コイルにより、内釜自体を電磁誘導で高効率・高消費電力で加熱することにより、内釜内部に強い対流を得て炊き上げるのが一般的である。
反面、内釜内部の対流は強く加熱される内釜の外周に沿って上昇し、上部水面近傍では中央部から下方に対流するため、炊き上がり時には内釜外周のごはんが盛り上がり、炊き上がり表面の中央部は凹んだ炊き上がりになる問題があった。このため外周部に比べて中央部のごはんは粒が小さく、硬めになる問題があった。
従来のこの種の炊飯器においては、特許文献1に示すように、誘導加熱コイルに対向する電磁誘導加熱調理器用鍋(内釜)の底部の外側のステンレスに最大深さ0.4mmの凸凹を設け、温度分布に変化を与えることで小さな対流を起こすものがある。
また、特許文献2に示すように鍋(内釜)外周部から上部への対流を促進するために底面からほぼ60°の円錐状部を設け、誘導加熱コイルから遠ざかる円錐状部は熱伝導を良好にするために肉厚を他より厚くしたものがある。
特許第3475955号公報 特開平8−33562号公報
上記した特許文献1では、内釜に小さな凸凹を設け、細かく複雑な対流を起こし、お米が均一に加熱されるようにしたものであり、内釜外周部から上昇して中央部から下方に向かう大きな対流に変化はなく、中央部が凹んだ炊き上がりになり、本発明の課題の解決には至らない。
また、特許文献2では、内釜外周部からの対流がより強くなるため、より外周が盛り上がって中央部が凹む炊き上がりになり、本発明の課題解決とは逆の効果を得るものである。
よって特許文献1、2では、内釜の外周に沿った対流をさせている。これは炊飯が進行して米に粘りが出ると対流しにくいため、対流の抵抗の少ない内釜側壁に沿わせた対流をさせているためである。そのため炊き上がりは内釜外周部が盛り上がり、中央部が凹む炊き上がりになるものである。外周部に比べて中央部のごはんは粒が小さく、硬めになる問題があり、炊き上がり表面が視覚的にもふっくらと見えない問題があった。
また、加熱コイルを内釜底部の中央部に寄せることで内釜中央部から上部に対流させて、中央部のごはんが凹まないようにすることも出来るが、常に中央部の加熱が強くなるため、反対に中央部が軟らかくなりすぎ、内釜外周部が硬く、粒が小さくなる問題があった。
炊飯が進行して米に粘りが出ると、中央部からの対流は水が上昇する抵抗が大きく、対流しにくいために特に中央部の底部近傍のごはんがお粥状になってしまう問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、本体と、 該本体の内部に着脱自在に設けられる内釜と、該内釜の底面に対向する位置に設けられ、前記内釜を誘導加熱する加熱コイルと、前記本体及び前記内釜の上面開口部を塞ぐ外蓋と、を備えた炊飯器において、前記内釜は、上端に設けられたフランジ部と、該フランジ部の下方から1合の炊飯時の水位より下側に設けられた円筒状の外周側面部と、該外周側面部の下方に設けられ、上端での直径よりも下端での直径が小さい傾斜側面部と、該傾斜側面部の下方に設けられたコーナー部と、該コーナー部の内側に設けられた環状平面部と、 該環状平面部の内側に設けられた底面中央部と、を有しており、前記外周側面部と前記底面中央部の肉厚は前記環状平面部の肉厚より厚く、前記コーナー部と前記傾斜側面部の肉厚は前記環状平面部の肉厚より薄く、前記内釜は略均一な板厚のクラッド材を基材として内釜形状を構成し、前記基材の外側に鉄溶射し、該鉄溶射の厚さを変化させて、前記底面中央部、前記環状平面部、前記コーナー部、前記傾斜側面部、前記外周側面部を構成したものである。
本発明によれば、お米の硬さや粒の大きさを均一な炊き上がりを得ることが出来る。
一実施例に係る炊飯器の断面図である。 同内釜の断面図である。一部断面拡大を引き出して示している。 同内釜の断面図に沸騰初期の対流状態を示す図である。 同内釜の断面図に沸騰後期の対流状態を示す図である。
以下、本発明の一実施例について上記した図1から図4に従って説明する。
図1、図2において、1は炊飯器の本体で、炊飯器の本体1の内側には上面が開口した保護枠3が設けられ、その保護枠3内には内釜2が着脱自在に収納されている。
内釜2は、上部開口有底筒状で、底部2aに向かって径が小さくなる。上部開口の全周にはフランジ部2bを備え、本体1の上枠1aに載置して、内釜2が本体1に位置が定まり保持される。
保護枠3の外側底面部には、内釜2を誘導加熱する加熱コイル4が設けられている。加熱コイル4は拠り電線を十数回巻いたもので、例えば内径φ80mmで外径φ160mmのようにした略平面環状で、中心部には拠り電線は無く、外形は内釜2の底部2aに投影面内の位置内にある。
本体1には、本体1の上部を覆う外蓋5を備え、その外蓋5は、内側に取り付けられ、内釜2の上部開口を覆い、内釜2内部を略密閉状態に保つ内蓋6とを備え、外蓋5は本体1に開閉自在に設けられている。
本体1には、制御部7が設けられ、加熱コイル4に高周波電流を制御して流すことにより、電磁誘導加熱によって内釜2の加熱コイル4と略対向する部分を加熱する。
制御部7には操作部7a、表示部7bが設けられ、使用者が表示部7bを見ながら操作部7aを操作することによって、炊飯などの動作を実行する。
内釜2はアルミニウム2c1と鉄2c2をクラッド接合したクラッド材を基材2cとして用い、例えばアルミニウム2c1を板厚1.8mm、鉄2c2を板厚0.5mmで構成される。そのクラッド材である基材2cは2.3mmである。内側をアルミニウム2c1、外側を鉄2c2として内釜2の形状にプレス加工する。そして、その基材2cの外側面となる鉄2c2の面に鉄溶射2dした形態で構成される。
内釜2は、底部2aには円形状の中央部2fと、中央部2fの外側を囲み加熱コイル4に対向する環状平面部2eとを設け、環状平面部2eの上方外側を囲むコーナー部2gと、コーナー部2gの上方外側で円錐状に傾斜する傾斜部2h(傾斜側面部とも称する)と、傾斜部2hの上方外側に立ち上がる外周側面部2r(垂直側面部とも称する)とを備えている。なお、図から明らかなように、傾斜部2hは、上端での直径よりも下端での直径が小さくなっている。
外側が鉄2c2で構成しているのは、鉄溶射2dとの密着性を向上させ、内釜2が冷熱される際の膨張収縮の差を無くして鉄2c2と鉄溶射2d面の密着を阻害するような応力を発生させないためである。
内釜2の外側の鉄溶射2dは、その部位によって溶射する鉄の厚さを変える。溶射は放電によって溶かした鉄の微粒子を、基材に高速で打込むことで、鉄微粒子の熱エネルギーと運動エネルギーで基材に接合しながら、微粒子の層を積層させていく製法であるので、打込む位置と時間を調整することで、鉄微粒子の量、すなわち厚さを内釜2の部位によって任意に可変することができる。
内釜2の厚さの変化について説明する。
部位による厚さの対比説明のために厚さの例を数値で示すが、数値はこれに限るものではなく、部位によってどちらが厚いかを示すものである。
内釜2の基材2cは前述の例から、アルミニウム2c1が1.8mmと、鉄2c2が0.5mmで、合わせて基材2cは2.3mmを有しているものとする。
内釜2底部2aには、加熱コイル4の対向部にリング状の環状平面部2eを有している。環状平面部2eは約1mm鉄溶射2dされ、基材2cと合わせて肉厚Tは約3.3mmで構成されている。
底部2a中央部2fの鉄溶射2dは環状平面部2eよりも厚く約1.5mmで、基材2cと合わせて肉厚Tは約3.8mmで構成される。中央部2fから環状平面部2eに掛けて肉厚Tは段差無く滑らかに可変する。
中央部2fはこの肉厚Tの可変に合わせて内側が上方に湾曲しているので、中央部2fの肉厚Tが環状平面部2eより厚くても、内釜2を平面の机上に置いたときは環状平面部2eが机上に接触するようになっている。
コーナー部2gは、鉄溶射2dが約0.5mm溶射され、基材2cと合わせて肉厚Tは2.8mmで構成される。
傾斜部2hは、鉄溶射2dが約0.5mm溶射され、基材2cと合わせて肉厚Tは2.8mmで構成される。
コーナー部2gと傾斜部2hは、環状平面部2eの肉厚Tより薄い、薄肉部2kを構成する。環状平面部2eの肉厚Tに対してコーナー部2gと傾斜部2hで急激に肉厚が薄く変化するように構成されている。
そして、外周側面部2rは鉄溶射2dが約1.5mm溶射され、基材2cと合わせて肉厚Tは3.8mmで構成されている。外周側面部2rは環状平面部2eの肉厚Tより厚い厚肉部2nを構成する。外周側面部2rである厚肉部2nは側面上方まで構成し、環状平面部2eよりもその範囲も約2倍で広く構成し、基材2c及び鉄溶射2dの持つ熱容量が大きく構成されている。
外周側面部2rである厚肉部2nの範囲は、上側はフランジ部2bの直下まで、下側は1合のご飯を炊く時にお米と水を入れた水位より下側までの範囲とし、その下方から前述した傾斜部2hとつながっている。
外周側面部2rである厚肉部2nの上側はフランジ部2bの直下で薄くなり、フランジ部2bは鉄溶射2dが無く、基材2cのみで構成することでフランジ部2bは内釜2の取り出しの際に使用者が指を掛ける場所なので、厚肉部2nの熱が伝導しにくくするためである。また、下側を1合のご飯を炊く時にお米と水を入れた水位より下側としているのは、お米の量により水の対流の影響を受けやすい炊飯量に対応するためである。
よって内釜2は、中央部2fと外周側面部2rの肉厚tは環状平面部2eより厚く、コーナー部2gと傾斜部2hの肉厚tは環状平面部2eより薄く設けた。
そして、内釜2は、略均一な板厚のクラッド材を基材2cとして内釜形状を構成し、基材2cの外側に鉄溶射2dし、鉄溶射2dの厚さを変化させ肉厚Tを変化させて、中央部2f、環状平面部2e、コーナー部2g、傾斜部2h、外周側面部2rを構成したものである。
以上の構成において、次にその動作を図1から図4で説明する。
炊飯に際して、使用者は内釜2に米と適量の水を入れ、本体1内に収納して外蓋5を閉じる。内蓋6が内釜2のフランジ部2bと接し、内釜2内部の気密を保たれる。
次に、表示部7bの表示を確認し、操作部7aを操作して炊飯を開始する。
前記の操作が制御部7に入力されると、炊飯が開始し、浸し工程に入る。加熱コイル4に間欠的に通電して、内釜2内部を50℃程度に保ち、効率良く米に水を吸わせる。浸し工程は15分程度の実行時間に対して加熱が少ないので、終了時は内釜2の内部も、内釜2の各所も略50℃の状態になっている。
次に、浸し工程が終了すると、加熱工程に入る。加熱工程では5〜10分程度で沸騰が開始するまで加熱する加熱工程前半と、沸騰後に吹き零れないように加熱量を落とし、米が水を吸って無くなるまでの5分間程度、沸騰状態を継続する加熱工程後半から成る。
加熱工程前半では加熱コイル4に通電して内釜2を高い電力で加熱する。内釜2の加熱コイル4に対向した環状平面部2eが電磁誘導加熱によって発熱する。
図3、図4において、加熱時の熱の伝わりについて説明する。
浸し工程終了時の内釜2温度の略50℃の状態から、環状平面部2eは一気に略100℃の状態に加熱される。この熱は基材2cと鉄溶射2dを合わせた肉厚Tが厚く、断面内を熱が伝わり易く中央部2fは全周を環状平面部2eに囲まれているため中央部2fに全周から熱が伝わる熱伝導大Ndによって熱が集中する。
環状平面部2eの熱は中央部2f方向だけでなく、外周のコーナー部2gにも伝わる。さらに傾斜部2h、外周側面部2rへと内釜2断面内を伝わる。しかし、コーナー部2gと傾斜部2hは薄肉部2kとして構成されているため、断面内を熱が伝わりにくく、特に環状平面部2eからコーナー部2gに至る区間において急激に肉厚Tが薄くなるので、コーナー部2g方向へ熱が伝わりにくいため、熱伝導小Nsによって伝わるものである。そのため、環状平面部2eからはコーナー部2g方向へよりも中央部2f方向へより多くの熱が集中する。
また、コーナー部2g、傾斜部2hを経て熱が厚肉部2nである外周側面部2rに伝わりにくいことに加えて、外周側面部2rは肉厚Tも厚く、範囲も広く熱容量が大きい。そのため、温まるには熱量を要し、中央部2fの温度上昇よりも遅くなる。このため環状平面部2eと中央部2fが100℃を超えているとき、外周側面部2rは略80℃と温度が低い状態である。
沸騰時の対流について図3、図4により説明する。
100℃をわずかに超えた環状平面部2eと中央部2fで温められた水は、上方へと対流する。上方には米が存在するため水の対流を阻害するが、加熱工程前半には米から粘りのある澱粉溶液の溶出が少なく、水も多く存在するため、水の対流の阻害抵抗は少なく、米粒間を通って対流する。
図3に示すように、やがて環状平面部2eと中央部2f直上の水が略100℃になると激しく沸騰を開始し米粒を押しのけて中央部2f上に湯の通り道を作りながら対流する中対流Tnが起こる。このとき、厚肉部2nである外周側面部2rは熱伝導の遅さと熱容量の大きさによって、まだ100℃を超えていないため、側面外周からの対流は起こらない(図3の状態である)。
中央部2fからの激しい中対流Tnにより、制御部7は加熱工程後半へと切り替える。1分程度経過すると、遅れて厚肉部2nの温度も100℃をわずかに超える温度に上昇してくる。すると図4に示すように、厚肉部2nと薄肉部2kが100℃を超えると内釜2のコーナー部2gから傾斜部2hに沿った外周からの対流である外対流Tsも発生する(図4の状態である)。
加熱工程後半では米から溶出した澱粉と、米自体の粘りも増し、水も米に吸われて減ってくるため、対流の阻害抵抗が大きく対流がしにくくなる。しかし、中央部2fは既に出来ている熱水の通り道によって抵抗少なく熱水の中対流Tnが続き、外周からの対流も内釜2のコーナー部2g、傾斜部2hに沿うため外対流Tsの抵抗が少なくなっている。そのため中央部の中対流Tnと外周部の外対流Tsの両方が生じた状態で沸騰状態が継続する。このように対流することで図4に示すように、米面Kは中央部も盛り上がる。
本実施例に示すように、中対流Tn、外対流Tsが無く、内釜2の外周から中央に向かっての対流だけでは外周の米が盛り上がり、中央部が凹み、温度の高い外周の米が軟らかく、粒が大きく、温度が低くなる中央部は硬く、粒が小さくなってしまう。本実施例では中央部が凹むことがなく、中央部の表面もふっくらと盛り上がり、中央と外周部の対流によって熱が均一化され硬さや粒の大きさも均一な状態で水を吸っていく。
内釜2の中に水が無くなると、制御部7は加熱工程を止め、蒸らし工程に移行する。蒸らし工程では100℃を維持して十分に蒸らせるように加熱コイル4に間欠的に通電し、温度が低下することを防ぐ。加熱コイル4の加熱が多いと、ごはんに焦げを生じることになるが、中央部2f、外周側面部2rは肉厚Tが厚く熱容量が大きいために冷めにくく、加熱コイル4での加熱を増やさなくても底部2aと側面を高温に保つことが出来る。
蒸らし工程は約15分で終了し、米をごはんに変えるのに必要な100℃の状態20分の維持を、加熱工程後半の沸騰状態と蒸らし工程の時間を合わせて満足するものである。
以上本実施例によれば、加熱コイル4によって加熱コイル4と対向する内釜2の環状平面部2eが電磁誘導加熱する。この熱は肉厚が厚く断面内を熱が伝わり易い中央部2fに熱伝導する。中央部2fは全周を環状平面部2eに囲まれているため、全周から熱が伝わり、熱が集中する。環状平面部2eの熱は中央部2f方向だけでなく、内釜2外周側面部2rにも伝わるが、薄肉部2kがあるため断面内を熱が伝わりにくい。よって中央部2fにより多くの熱が集中する。薄肉部2kは断面内を熱が伝わりにくいが、熱を上部の厚肉部2nまで伝えることが出来る。外周側面部2rは厚肉部2nで断面の肉厚Tが大きく材料の鉄の熱容量が大きいため温度上昇に時間がかかる。
このため沸騰して対流が始まる初期には温度上昇が集中する環状平面部2eから中央部2fにかけて上昇する対流が激しく発生する。沸騰初期においてはお米の粘りは少ないため、中央部からでも水が上部に抵抗少なく対流でき中対流Tnが発生する。このとき熱水の通り道の米粒が移動し、穴状の通り道が複数できる。炊き上がり時に残るとカニ穴と称されるものである。沸騰初期から1分程度経過すると、遅れて厚肉部2nである外周側面部2rの温度も上昇してくる。厚肉部2nである外周側面部2rと薄肉部2kの温度が上昇すると内釜2外周に沿った外対流Tsも発生する。
中央部は沸騰初期に出来た熱水の通り道によって抵抗少なく熱水の中対流Tnが続き、元々対流の抵抗の少ない内釜2外周に沿った熱水の外対流Tsと両方が生じた状態で沸騰状態が継続する。
以上のように本実施例では内釜の各所の肉厚Tと熱容量を変化させることにより、沸騰初期には内釜中央部から対流する中対流Tnを発生させて、沸騰後期では内釜中央の中対流Tnと内釜外周の外対流Tsで対流する炊飯器を実現することができ、炊き上がり表面の中央部がふっくらと膨らみ、中央部と外周部の対流によって熱が均一化され硬さや粒の大きさも均一な炊き上がりを得ることが出来、表面中央部が凹んで粒が小さく、硬くなることを解決することができる。
これにより内釜2の外周が盛り上がり中央部が凹むことがなく、中央部の表面もふっくらと盛り上がり、中央部と外周部の対流によって熱が均一化され硬さや粒の大きさも均一な炊き上がりを得ることが出来る。
1 本体
1a 上枠
2 内釜
2a 底部
2b フランジ部
2c 基材
2c1 アルミニウム
2c2 鉄
2d 鉄溶射
2e 環状平面部
2f 中心部
2g コーナー部
2h 傾斜部
2i 薄肉部
2j 厚肉部
2r 外周側面部
3 保護枠
4 加熱コイル
5 外蓋
6 内蓋
7 制御部
7a 操作部
7b 表示部
T 肉厚

Claims (1)

  1. 本体と、
    該本体の内部に着脱自在に設けられる内釜と、
    該内釜の底面に対向する位置に設けられ、前記内釜を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記本体及び前記内釜の上面開口部を塞ぐ外蓋と、を備えた炊飯器において、
    前記内釜は、
    上端に設けられたフランジ部と、
    該フランジ部の下方から1合の炊飯時の水位より下側に設けられた円筒状の外周側面部
    と、
    該外周側面部の下方に設けられ、上端での直径よりも下端での直径が小さい傾斜側面部
    と、
    該傾斜側面部の下方に設けられたコーナー部と、
    該コーナー部の内側に設けられた環状平面部と、
    該環状平面部の内側に設けられた底面中央部と、
    を有しており、
    前記外周側面部と前記底面中央部の肉厚は前記環状平面部の肉厚より厚く、
    前記コーナー部と前記傾斜側面部の肉厚は前記環状平面部の肉厚より薄く、
    前記内釜は略均一な板厚のクラッド材を基材として内釜形状を構成し、前記基材の外側に鉄溶射し、該鉄溶射の厚さを変化させて、前記底面中央部、前記環状平面部、前記コーナー部、前記傾斜側面部、前記外周側面部を構成したことを特徴とする炊飯器。
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