JP6180332B2 - 媒体検出方法、媒体検出装置及び印刷装置 - Google Patents

媒体検出方法、媒体検出装置及び印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ等の印刷装置における印字媒体の媒体端位置を検出することで印字媒体幅を判断し、さらに、印字媒体に形成されたスプロケット孔を検出することが可能な媒体検出方法、媒体検出装置及び印刷装置に関するものである。
昨今、特に中国等の市場では、連続用紙を1頁に引きちぎり、単票用紙として使用する頻度が高い。一般的な連続用紙には、用紙の搬送方向に対して垂直方向の用紙端部から所定の位置にスプロケット孔が所定間隔で連続的に形成されている。そして、トラクタベルト上に所定間隔で設けられたピンがスプロケット孔に嵌合しながら回転することにより、連続用紙は印刷装置内部に給紙される。
このような連続用紙を取り扱う印刷装置においては、印刷データによっては、スプロケット孔上に印字がなされてしまう可能性があり、これは、印刷装置がインパクトプリンタであれば、印字ピンの損傷、インクジェットプリンタであれば、装置内部へのインク付着による媒体汚れ等を引き起こす要因となっていた。
スプロケット孔に対する誤印字を防ぐためには、印字媒体たる連続用紙の媒体端位置やスプロケット孔の形成位置を正確に検出する必要がある。例えば、特許文献1には、給紙された印字媒体上を光学式センサを搭載したキャリッジで主走査方向に走査させ、当該光学式センサから出力される電圧データの変化により、印字媒体の媒体端位置を検出することで、印字媒体の給紙位置や媒体幅を判断する装置について記載がなされている。
特開2005−96991号公報
しかしながら、上記従来技術では、印字媒体の媒体端位置を検出し、印字媒体幅を判断することができたとしても、スプロケット孔の形成位置を検出することができないため、スプロケット孔に対する誤印字の発生を完全に防ぐことはできなかった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、印字媒体の媒体端位置を検出することで印字媒体幅を判断し、さらに、印字媒体に形成されたスプロケット孔を検出することが可能な媒体検出方法、媒体検出装置及び印刷装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る媒体検出法は、セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力する出力ステップと、量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納する格納ステップと、格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断ステップとを備え、前記検出判断ステップでは、検出した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出することを特徴としている。
また、本発明に係る媒体検出装置は、セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力するセンサ部と、量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納するメモリ部と、前記メモリ部に格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断部とを備え、前記判断検出部は、検出した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出することを特徴としている。
さらに、本発明に係る印刷装置は、セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力するセンサ部と、量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納するメモリ部と、前記メモリ部に格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断部と、前記検出判断部による判断結果に基づき、印刷可能領域を設定する制御部とを備え、前記検出判断部は、判断した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出することを特徴としている。
本発明によれば、印字媒体の媒体端位置を検出することで印字媒体幅を判断し、さらに、印字媒体に形成されたスプロケット孔を検出することが可能な媒体検出方法、媒体検出装置及び印刷装置を提供することができる。
本実施形態に係る印刷装置としてのプリンタの機能構成を説明するブロック図である。 プリンタによる印字媒体の給紙処理を説明するフローチャートである。 印字媒体上に形成されたスプロケット孔の位置を説明する図である。 AD値格納メモリに対するAD値格納概略を説明する図である。 AD値スキャン処理を説明するフローチャートである。 媒体端位置と電圧閾値との関係を示す概略図である。 印字媒体の媒体端位置の検出処理を説明するフローチャートである。 スプロケット孔検出範囲の概略図である。 スプロケット孔による電圧変化状態とスプロケット孔検索範囲との相関を示す概略図 スプロケット孔の検出処理を説明するフローチャートである。 スプロケット孔の検出処理を説明するフローチャートである。 電圧検出レベルの推移を示す状態図である。 スプロケット孔判断基準テーブルの一例を示す図である。 従来技術例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
[実施例]
図1は、本実施形態に係る印刷装置としてのプリンタ100の機能構成を説明するブロック図である。本実施形態の説明においては、プリンタ100がドットプリンタである場合には、図示せぬ複数のドットピンを有する印字ヘッド61を備え、プリンタ100がインクジェットプリンタである場合には、図示せぬ複数のインクノズルを有する印字ヘッド61を備えるものとして説明する。
図1に示すように、プリンタ100は、メモリ部としての記憶回路部20及びAD値格納メモリ22を有するメモリ21と、検出判断部及び制御部としての主制御部30と、センサ部としての用紙幅センサ40と、AD変換回路50と、機構制御部60と、印字ヘッド61と、スペースモータ62と、改行モータ63と、キャリッジ64とを備える。
記憶回路部20は、キャリッジ64に搭載された用紙幅センサ40から出力された電圧値がAD変換回路50を介して量子化された出力電圧データとしてのAD値(デジタル値)をメモリ21のAD値格納メモリ22に格納させる。AD値格納メモリ22を備えたメモリ21としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置を用いることができる。
主制御30は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)等を備え、受信した印刷データに基づくイメージデータ(ドットパターン)の生成や、後述する給紙処理、印字媒体の検出判断機能としての媒体検出処理、スプロット孔検出処理を行う。主制御部30としては、CPUによって動作するプログラムでもよく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデジタル回路、又はこれらの組み合わせによって構成してもよい。
用紙幅センサ40は、所謂、光学式の反射型センサであり、少なくとも印字媒体に対して光を照射する発光部と、印字媒体による反射光を受光する受光部と、受光した光の強弱に基づく電圧値を出力する出力部とを備える。
AD変換回路50は、用紙幅センサ40から出力された電圧値を量子化し、出力電圧データとしてのAD値に変換して出力する変換回路である。AD変換回路50により出力されたAD値はメモリ21のAD値格納メモリ22に格納される。
機構制御部60は、用紙幅センサ40とともにキャリッジ64に搭載され、主制御部30により生成されたイメージデータに基づくドットパターンを印字媒体に印字する印字ヘッド61と、キャリッジ64を印字媒体の幅方向(主走査方向)に移動させるスペースモータ62と、印字媒体を搬送方向(副走査方向)に改行送りする改行モータ63との駆動を統括的に制御する。
次に、本実施形態に係るプリンタ100が行う処理について説明する。図2は、プリンタ100による印字媒体の給紙処理を説明するフローチャートである。
プリンタ100に印字媒体がセットされ、これを図示せぬ媒体セットセンサが検知すると、主制御部30は図2に示す給紙処理を実行する。
まず、ステップS10において、主制御部30からの指示を受けた機構制御部60は、改行モータ63を駆動させ、セットされた印字媒体を媒体搬送方向に媒体端検出位置まで搬送させる。ここで、印字媒体の搬送量は、図示せぬ媒体先端位置センサを使用して印字媒体の先端を検出後、用紙幅センサ40が印字媒体の先端位置から特定位置となるまでの搬送量である。
ここで、特定位置とは、図3に示すような、本実施形態に係る印字媒体P上に形成されたスプロケット孔SPRを検出する目的の場合に、例えば、印字媒体Pの先端位置から2番目に形成されたスプロケット孔SPR_22(紙面左側位置)及びスプロケット孔SPR_12(紙面右側位置)の中心を結ぶ中心線と用紙幅センサ40の走査位置とが主走査方向に一致する位置である。なお、本実施形態の説明においては、印字媒体Pの紙面左側位置に連続して形成された左側スプロケット孔SPRを便宜上、スプロケット孔SPR_21・・・スプロケット孔SPR_2m、印字媒体Pの紙面右側位置に連続して形成された右側スプロケット孔SPRを便宜上、スプロケット孔SPR_11・・・スプロケット孔SPR_1mと称する。
印字媒体P上に形成されるスプロケット孔SPRの形成位置は、媒体規格によりその孔位置の規定されている。したがって、印字媒体Pの先端位置から2番目に形成されたスプロケット孔SPR_22及びスプロケット孔SPR_12の孔位置でスキャン走査を行う場合、印字媒体Pの先端位置から19.05mm、印字媒体Pの左端PL及び右端PRから6.35mmの位置となる。
次に、ステップS11において、主制御部30からの指示を受けた機構制御部60は、スペースモータ62を駆動させることによりキャリッジ64を印字媒体P上の主走査方向に移動させる。そして、主制御部30は、AD変換回路50及び記憶回路部20を制御し、キャリッジ64の移動に伴い用紙幅センサ40から出力される電圧値を量子化した出力電圧データとしてのAD値をメモリ21のAD値格納メモリ22に格納させる(AD値スキャン処理)。
ここで、AD値スキャン処理について図4に示すAD値格納概略図と、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS21において、機構制御部60は、図4上段に示す、印字媒体Pの外側となるスキャン開始位置(POSst)までキャリッジ64を移動させる。
そして、主制御部30は、現在位置(スキャン開始位置(POSst))において、用紙幅センサ40から出力された電圧値をAD変換回路50を介して量子化させたAD値を出力させる。次いで、主制御部30は、記憶回路部20を制御し、出力されたAD値をメモリ21のAD値格納メモリ22(ADMem)に格納させる(ステップS22)。
続いて、機構制御部60は、スペースモータ62を駆動させることによりキャリッジ64の移動を開始させる(ステップS23)。
キャリッジ64の移動中、所定の移動量(DPI)毎に実行される用紙幅センサ40のリード処理によってAD値変換されたセンサの出力データは、順次格納オフセットが更新されながら、メモリ21のAD値格納メモリ22に格納される(ステップS24)。
主制御部30は、上記制御を開始位置とは逆側のスキャン終了位置(POSed)までキャリッジ64の移動を行わせる。そして、ステップS25において、主制御部30は目標位置(スキャン終了位置)に達したか否かを判断し、当該目標位置に達した場合(ステップS25 Yes)、AD値スキャン処理を終了する。
本実施形態においては、キャリッジ64の主走査方向の位置管理は、図4上段右側方向に+、左側方向に−とし、単位を1/720inchで行っているものとする。なお、AD値格納メモリ22への格納時のオフセットは、スキャン開始位置からの相対移動量となるため、スキャン周期(解像度)を180dpi(1inchの移動で180回)とした場合、オフセットn番目に格納されるAD値(ADMem[n])は、キャリッジ64の位置が、[POSst−(n*(720/180))]のときのAD値となる。
また、本実施形態に係るプリンタ100が使用する反射型の用紙幅センサ40を備える構成の装置において、AD値格納メモリ22に格納されるAD値は、用紙幅センサ40の下方位置に印字媒体Pがある場合にAD値が大きく、用紙幅センサ40の下方位置に印字媒体Pがない場合にAD値が小さくなるものであり、量子化される数値範囲として0(hex)から3FF(hex)のものを使用した一例である。
再び、図2に戻り、主制御部30は、1回のスキャン処理が終了した後、AD値格納メモリ22に対する格納結果に基づき、媒体端位置の検出処理を実行する(ステップS12)。
ここで、印字媒体Pの媒体端位置の検出処理について図6に示す媒体端位置と電圧閾値との関係を示す概略図と、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS31において、主制御部30は、AD値格納メモリ22から最大電圧値と最小電圧値とに対応するそれぞれのAD値を検索する。なお、ここでの検索アルゴリズムは、一般的な手法で構わない。
次に、主制御部30は、ステップS31において検索された最大電圧値(Vmax)に対応するAD値と最小電圧値(Vmin)に対応するAD値とから中間値を計算し、媒体端検出用の電圧閾値(Vedge)とする(ステップS32)。
Vedge=(Vmax+Vmin)/2
ステップS33において、主制御部30は、AD値格納メモリ22のメモリ格納開始位置ADMem[0]からオフセット値が大きくなる方向(図6中左側)へ順次検索する。そして、V(edge)を超える最初の電圧値が発見された場合(ステップS34 Yes)、主制御部30は、そのAD値が格納されているAD値格納メモリ22上のオフセット値Xrから媒体右端位置(EdgeR)を決定する(ステップS35)。
次いで、主制御部30は、AD値格納メモリ22のメモリ格納終了位置ADMem[n]からオフセット値が大きくなる方向(図6中右側)へ順次検索する(ステップS36)。そして、Vedgeを超える最初の電圧値が発見された場合(ステップS37 Yes)、主制御部30は、そのAD値が格納されているAD値格納メモリ22上のオフセット値Xlから媒体左端位置(EdgeL)を決定する(ステップS38)。なお、媒体端位置の決定に係る計算式は以下の通りである。
媒体右端位置(EdgeR)=POSst−Xr*(720/180)
媒体左端位置(EdgeL)=POSst−Xl*(720/180)
以上のようにして、主制御部30は、給紙された印字媒体Pの両端位置を検出する。また、主制御部30は、決定した印字媒体Pの両端位置から下記式に基づき、印字媒体幅を判断することができる。
印字媒体幅=媒体右端位置(EdgeR)−媒体左端位置(EdgeL)
再び、図2に戻り、主制御部30は、スプロケット孔SPRの検出処理を実行する(ステップS13及びステップS14)。
ここで、スプロケット孔SPRの検出処理について図8に示すスプロケット孔検出範囲の概略図、図9に示すスプロケット孔による電圧変化状態とスプロケット孔検索範囲との相関を示す概略図、図10(a),図10(b)に示すスプロケット孔SPRの検出処理を説明するフローチャート、図11に示す電圧検出レベルの推移を示す状態図、及び図12に示すスプロケット孔判断基準テーブルを用いて説明する。なお、主制御部30は、スプロケット孔SPRの検出においても、前記スキャン処理におけるAD値格納メモリ22に対する格納結果に基づき、スプロケット孔SPRの検出処理を実行する。ここでは、右側スプロケット孔SPR(スプロケット孔SPR_11)を一例として説明する。
まず、図8に示すように、媒体規格上、右側スプロケット孔SPRは、媒体端位置PRから決められた位置に設けられている。その為、右側スプロケット孔SPRを検出する場合、主制御部30は、印字媒体Pの中央部分に有るプレプリント等の影響を可能な限り廃除する為、媒体端位置PRから12.7mmの範囲(SPR_AreaR)に限定し、AD値格納メモリ22の検索を行うことで誤検出を防止する。
図10(a)のステップS41において、主制御部30は、先の図2のステップS12で決定した右端位置(EdgeR)から左端方向に12.7mm(360/720inch)位置までの範囲を右側スプロケット孔SPR検索範囲(SPR_AreaR)とし、検索開始オフセットと検索終了オフセットとを算出する。ここで、検索するAD値格納メモリ22上のオフセットは、180dpiでのスキャンの場合、
検索開始オフセット:(POSst−EdgeR)/(720/180)
検索終了オフセット:(POSst−EdgeR+SPR_AreaR)/(720/180)
検索開始オフセット<検索終了オフセット
となる。
そして、主制御部30は、上記検索開始オフセットと検索終了オフセットとの検索範囲内におけるAD値格納メモリ22から、最大電圧値(VsprmaxR)と最小電圧値(Vsprmin)とに対応するそれぞれのAD値を検索する(図10(a)ステップS42)。なお、AD値格納メモリ22における検索範囲は、
ADMem[(POSst−EdgeR)/(720/180)]からADMem[(POSst−EdgeR+SPR_AreaR)/(720/180)]までとなる。
ここで、最大電圧値と最小電圧値との間に所定値以上の電位差がなかった場合(図10(a)ステップS43 No)、主制御部30は、右側スプロケット孔SPRは無いと判断し(図10(b)ステップS56)、処理を終了する。
一方、最大電圧値と最小電圧値との間に所定値以上の電位差があった場合(図10(a)ステップS43 Yes)、主制御部30は、図10(a)ステップS42において検索された最大電圧値に対応するAD値と最小電圧値に対応するAD値とから中間値を算出し、右側スプロケット孔SPR検出用の電圧閾値(VsprR)とする(図10(a)ステップS44)。
VsprR=(VsprmaxR+VsprminR)/2
図10(a)ステップS45において、主制御部30は、図10(a)ステップS44において算出した電圧閾値(VsprR)を用いて、上記検索範囲内から当該電圧閾値(VsprR)を下回る領域を検索する。ここで、電圧閾値(VsprR)よりも高い領域を媒体検出レベル:H、低い領域を媒体検出レベル:Lとすると、図11に示すような電圧検出レベルの推移となる。媒体端付近においては、電圧検出レベルが低い可能性がある為、主制御部30は図10(a)ステップS45及び図10(a)ステップS46にて一旦、媒体検出レベルがHレベルとなることを確認後、図10(a)ステップS47及び図10(a)ステップS48にてLレベルを検出するポイントを検索する。そして、主制御部30はLレベルが検出できた場合(図10(a)ステップS48 Yes)、そのときのオフセットXsprRから右側スプロケット孔SPRの孔右縁位置を下記式により算出する(図10(a)ステップS49)。
孔右縁位置(RsprRside)=POSst−XsprR*(720/180)
さらに、主制御部30は図10(b)ステップS50及び図10(b)ステップS51にてHレベルを検出するポイントを検索する。そして、主制御部30はHレベルが検出できた場合(図10(b)ステップS51 Yes)、そのときのオフセットXsprLから右側スプロケット孔SPRの孔左縁位置を下記式により算出する(図10(b)ステップS52)。
孔左縁位置(RsprLside)=POSst−XsprL*(720/180)
そして、主制御部30は、ステップS49において算出した孔右端位置とステップS52において算出した孔左端位置との差分から右側スプロケット孔SPRの検出距離(DetectR)を求める(図10(b)ステップS53)。
検出距離(DetectR)=(RsprRside)−(RsprLside)
この時点では、検出距離(DetectR)は実際に右側スプロケット孔SPRによるものなのか、又は当該右側スプロケット孔SPR以外の綴じ孔やプレプリントによるものかが判断できないため、主制御部30は、図12に示すスプロケット孔判断基準テーブルを参照し、当該検出結果が右側スプロケット孔SPRに基づくものか否かを判断する。なお、本実施形態においては、検出距離(DetectR)として、Hレベル検出後のLレベル検出位置と後のHレベル検出位置との距離までとしたが、これに限らず、検索範囲内において、最も長く連続したLレベル距離を検出距離(DetectR)としてもかまわない。
スプロケット孔判断基準テーブルを参照し、当該検出結果が右側スプロケット孔SPRに基づくものであると判断した場合(図10(b)ステップS54 Yes)、主制御部30は、印字媒体Pの媒体右側にスプロケット孔有りと判断する(図10(b)ステップS55)。一方、当該検出結果が右側スプロケット孔SPRに基づくものではないと判断した場合(図10(b)ステップS54 No)、主制御部30は、印字媒体Pの媒体右側にスプロケット孔無しと判断する(図10(b)ステップS56)。
ところで、図2のステップS14における左側スプロケット孔(スプロケットSPR_21)の検出処理については、基本的に右側スプロケット孔SPRの場合と同様に行うことができるため、ここでの説明は省略するが、検索範囲としては以下のようになる。
検索開始オフセット:(POSst−EdgeL)/(720/180)
検索終了オフセット:(POSst−EdgeL+SPR_AreaL)/(720/180)
検索開始オフセット>検索終了オフセット
となり、AD値格納メモリ22上の検索範囲は、
ADMem[(POSst−EdgeL)/(720/180)]からADMem[(POSst−EdgeL−SPR_AreaL)/(720/180)]までとなる。
最後に、図2のステップS15において、主制御部30からの指示を受けた機構制御部60は、改行モータ63を駆動させることにより、印字媒体Pを印字開始位置まで搬送させることにより給紙処理を終了する。
以上のような制御を行うことで、1回のスキャン動作により、媒体位置の検出とスプロケット孔の有無の検出が可能となる。
従来技術では、印字媒体検出に光学式の反射型センサを使用する装置の場合、予め機種毎に調整された電圧閾値と当該センサから出力された電圧値とを比較することで印字媒体の有無を判断している。しかしながら、従来技術では、コストを抑えるために安価なセンサを使用している為、センサ感度に検出精度が影響を受けていた。その為、例えば、印字媒体表面の反射率が低い場合、正常に媒体端位置が検出できない場合が発生する。また、スプロケット孔に関しては孔直径が小さく、センサの反応が鈍くなる為、媒体端とスプロケット孔との両検出を同時に行うことができなかった。
具体的には、図13(a)に示す従来技術例のように、予め機種毎に調整された電圧閾値による検出では、低反射率の印字媒体に対して正常に媒体端位置を検出することができない。また、図13(b)に示す従来技術例は、印字媒体の表面の反射率が部分的に変化している例であるが、例えば、左右のスプロケット孔を検出できる電圧まで電圧閾値を上げた場合、逆に左右の媒体端位置の検出が正常にできなくなっている。
本実施形態では、AD値格納メモリに格納したメモリ内容から、電圧閾値を設定する方式の為、予め機種毎に電圧閾値を調整する必要が無く、調整時間が不要になるという効果が得られるとともに、安価なセンサを用いても印字媒体の反射率に影響されず、媒体端位置とスプロケット孔との同時検出が可能となる。そして、電圧閾値の設定を変えての複数のスキャン動作を行う必要が無く、印刷ジョブのパフォーマンスを落とさず媒体端位置とスプロケット孔との同時検出を行うことができる。
本発明は、キャリッジに搭載した用紙幅センサにより印字媒体上をスキャンし、媒体端位置や媒体幅を検出する装置に対して適用可能である。
20 記憶回路部
21 メモリ
22 AD値格納メモリ
30 主制御部
40 用紙幅センサ
50 AD変換回路
60 機構制御部
61 印字ヘッド
62 スペースモータ
63 改行モータ
64 キャリッジ
100 プリンタ

Claims (9)

  1. セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力する出力ステップと、
    量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納する格納ステップと、
    格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断ステップとを備え、
    前記検出判断ステップでは、検出した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出すること
    を特徴とする媒体検出方法。
  2. 前記検出判断ステップでは、前記印字媒体の左右各々のスプロケット孔を独立して検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の媒体検出方法。
  3. 前記検出判断ステップでは、前記第2の電圧閾値を下回った前記特定範囲内の長さに基づき前記スプロケット孔かそれ以外かを判断すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の媒体検出方法。
  4. セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力するセンサ部と、
    量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納するメモリ部と、
    前記メモリ部に格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断部とを備え、
    前記検判断部は、検出した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出すること
    を特徴とする媒体検出装置。
  5. 前記検出判断部は、前記印字媒体の左右各々のスプロケット孔を独立して検出すること
    を特徴とする請求項4に記載の媒体検出装置。
  6. 前記検出判断部は、前記第2の電圧閾値を下回った前記特定範囲内の長さに基づき前記スプロケット孔かそれ以外かを判断すること
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の媒体検出装置。
  7. セットされた印字媒体を媒体外所定位置から主走査方向に向けて走査し、照射した光の反射光から電圧値を出力するセンサ部と、
    量子化された前記電圧値を出力電圧データとして格納するメモリ部と、
    前記メモリ部に格納された前記出力電圧データの最大値と最小値とから第1の電圧閾値を設定し、当該第1の電圧閾値に基づき、前記印字媒体の媒体端位置を検出し印字媒体幅を判断する検出判断部と、
    前記検出判断部による判断結果に基づき、印刷可能領域を設定する制御部とを備え、
    前記検出判断部は、判断した前記媒体端位置から特定範囲内における前記出力電圧データの最大値と最小値とから第2の電圧閾値を設定し、当該第2の電圧閾値に基づき、前記印字媒体のスプロケット孔を検出すること
    を特徴とする印刷装置。
  8. 前記検出判断部は、前記印字媒体の左右各々のスプロケット孔を独立して検出すること
    を特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記検出判断部は、前記第2の電圧閾値を下回った前記特定範囲内の長さに基づき前記スプロケット孔かそれ以外かを判断すること
    を特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷装置。
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