JP6180209B2 - 漏洩検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、樹脂製の燃料タンクやドラム缶等の気密容器、配管やバルブの試験体から当該試験体内に導入したトレーサガスのリーク(漏洩)の有無を検知する漏洩検知装置に関し、より詳しくは、比較的機械的強度が弱い試験体の変形や破損を招来することなく効率よくリークの有無が検知することができるものに関する。
比較的機械的強度の弱い試験体からの微小なリークの有無を検知(検査)する漏洩検知装置は例えば特許文献1で知られている。このものは、開閉弁(バルブ)を介して真空ポンプに接続される、試験体の収納が可能なテストチャンバ(真空チャンバ)と、テストチャンバから真空ポンプに通じる第1の排気管に開閉弁を介して接続される質量分析管(検知器)とを備える。また、テストチャンバ内に収納される試験体は第2の排気管(パイプ)及び開閉弁を介して他の真空ポンプに接続され、両排気管の間に差圧計が設けられている。そして、試験体に変形や破損が発生しない差圧の最大許容値(例えば、樹脂製の容器であれば、30kPa)に応じて真空ポンプや開閉弁の作動を制御しつつ、真空チャンバ及び試験体が真空引きされる。
上記のものは、真空チャンバと試験体とを夫々独立して真空引きする真空ポンプや開閉弁を夫々備えるため、部品点数が多くてコスト高であり、しかも、試験体の内外圧力差を監視して試験体に変形や破損が発生しないように真空ポンプや開閉弁の作動を制御する必要があり、制御が複雑になるという問題がある。このことから、テストチャンバと真空ポンプとを接続する第1の排気管に、テストチャンバ内に収納される試験体からの第2の排気管を接続し、単一の真空ポンプによりテストチャンバと試験体とを同時に真空引きするように漏洩検知装置を構成することが例えば特許文献2で知られている。
ここで、試験体としての樹脂製の燃料タンクやドラム缶内部の容積は、通常、テストチャンバの容積より小さいため、上記特許文献2記載のものを適用する場合、第2の排気管として第1の排気管より小径のものが一般に用いられる。然し、第2の排気管として小径のものを用いると、排気管のコンダクタンスが小さくなり、結果として、単一のポンプでテストチャンバと試験体とを同時に真空引きした場合、テストチャンバと試験体との間に最大許容値を超えた差圧が生じてしまう。このような場合、真空ポンプの実効排気速度、テストチャンバの容積や試験体の容積等を考慮して、排気管の長さや径を設計することが考えられるが、これでは、容積の異なる試験体の漏洩試験に適用することができず、使い勝手が悪い。
特開平7−103845号公報 特開2000−275134号公報
本発明は、以上の点に鑑み、真空チャンバと試験体とを単一の真空ポンプで真空引きするときに両者間に差圧が生じないようにできる簡単な構成の漏洩検知装置を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、真空ポンプが接続されるテストチャンバと、テストチャンバから真空ポンプに通じる排気管に開閉弁を介して接続される質量分析管とを備え、テストチャンバ内に試験体を設置し、試験体にトレーサガスを導入し、質量分析管によりトレーサガスの当該試験体からの漏洩を検知する本発明の漏洩検知装置は、テストチャンバ内に設置される試験体に着脱自在に直結される切換弁を更に備え、切換弁は、試験体内とテストチャンバ内とを連通する排気通路と、試験体内にトレーサガスを導入する導入通路とを少なくとも有し、前記テストチャンバに試験体を移送し得る検知準備位置と、試験体に対し前記切換弁の脱着が行われる搬送準備位置との間で試験体を搬送する搬送手段と、検知準備位置からテストチャンバ内の検知位置に試験体を移送すると共に、テストチャンバを密閉する移送手段と、検知位置にて試験体内にトレーサガスを供給するガス供給手段とを備え、搬送手段及び移送手段により試験体を搬送し、真空ポンプにより密閉状態のテストチャンバを所定圧力まで真空引きしながら、切換弁の排気通路を介して試験体内部を真空引きし、テストチャンバが所定圧力に到達すると、切換弁を切り換えてガス供給手段により導入通路を介してトレーサガスを試験体内に導入することを特徴とする。
本発明によれば、テストチャンバ内に試験体を設置し、当該試験体に切換弁を取り付け、導入通路の流入口にトレーサガスのガス供給管を接続する。そして、切換弁を排気通路に切り換えた状態で真空ポンプを稼働すると、テストチャンバ内及び試験体内が真空引きされる。このとき、本発明では、試験体に切換弁を直結しているため、テストチャンバから真空ポンプに通じる排気管に接続した他の排気管を介して試験体内を真空引きする上記従来例と異なり、排気管のコンダクタンスは問題とならず、漏洩試験しようとする試験体の容積に関係なく、単一の真空ポンプにより真空チャンバと試験体とを両者間に差圧が生じないように真空引きすることができる。そして、テストチャンバが所定圧力に到達すると、切換弁を切り換えて導入通路を介してトレーサガスを試験体内に導入し、これにより、試験体の漏洩試験の準備が可能となる。そして、仮に試験体に漏洩箇所が存する場合、当該漏洩箇所から漏洩したトレーサガスが真空チャンバ、排気管を経て質量分析管へと導かれ、試験体の漏洩が検知される。また、試験体に対する切換弁の着脱操作と、試験体のリークテストとが、搬送準備位置及び検知位置とに別個に分けて行い得るため、複数の試験体に対して連続して漏洩試験を行う場合に、サイクルタイムが長くなることを抑制できて効率が良く、部品点数も削減された漏洩検知装置が実現できる。
このように本発明では、テストチャンバの真空引きに伴って試験体を真空引きできることと、試験体内にトレーサガスを導入することとを切り換える切換弁を試験体に直結する構成を採用したため、その構成は簡単であり、しかも、複雑な制御も必要とせず、比較的機械的強度が弱い試験体の変形や破損を招来することなく効率よくリークの有無が検知することができる。なお、本発明において、「試験体に直結される」とは、切換弁内部の通路端を直接試験体の接続口に接続する場合だけでなく、作業性を考慮して、例えば、切換弁内部の通路端と試験体の接続口とが、1m以内の範囲の長さの配管等で接続してなる場合も含む。上記範囲の長さの配管であれば、その径に拘わらず、配管のコンダクタンスは実質的に無視できる。
なお、本発明においては、前記テストチャンバの下面が開口しているものとし、前記搬送手段は回転駆動自在な回転テーブルであり、前記移送手段は、前記回転テーブルの上面にその周方向に所定間隔で配置された、試験体を支持する少なくとも2つの支持板と、前記回転テーブルを貫通して支持板を持ち上げ、支持板のうち試験体の周囲に位置する部分をテストチャンバの下面に当接させる駆動手段とを有し、前記支持板がテストチャンバを密閉することが好ましい。更に、前記質量分析管は、試験体が配置されるテストチャンバから真空ポンプに通じる排気管内に挿設され、前記排気管内の流線方向に対して開口する開口部を備えたガイド管と開閉弁を介して接続されることが好ましい。
本発明の実施形態の漏洩検知装置の構成を模式的に示す図。 (a)及び(b)は、切換弁の構造を示す拡大断面図。 質量分析管を備えた漏洩検知手段の構成を模式的に示す拡大図。
以下、図面を参照して、樹脂製のタンク等の気密容器を試験体TP、トレーサガスをヘリウムガスとし、この試験体TPを真空雰囲気の形成が可能なテストチャンバ(真空チャンバ)内に設置して漏洩検知を行う場合を例として、本発明の実施形態の漏洩検知装置を説明する。以下においては、上、下、右、左といった方向を示す用語は図1を基準とする。
図1を参照して、LSは、漏洩検知装置であり、漏洩検知装置LSは、下面が開口したテストチャンバ1と、テストチャンバ1の下方に配置されてテストチャンバ1に試験体TPを移送し得る検知準備位置と試験体TPに対する切換弁2の脱着が行われる搬送準備位置との間で試験体TPを搬送する搬送手段3と、検知準備位置からテストチャンバ1内の検知位置に試験体TPを移送すると共に、テストチャンバ1を密閉する移送手段4と、検知位置にて試験体TP内にトレーサガスとしてのヘリウムガスを供給するガス供給手段5と、ヘリウムガスの検知が可能な質量分析管61を備える漏洩検知手段6と、漏洩検知装置LSの各構成部品を統括制御する制御手段7とを備えている。
テストチャンバ1の左側上部には透孔1aが形成され、透孔1aにはベントバルブ1cが設けられている。テストチャンバ1の左側下部には排気口1bが形成され、排気口1bには、開閉弁V1が介設された排気管11が接続され、この排気管11が真空ポンプP1に連通している。真空ポンプP1としては、テストチャンバ1の容積や漏洩検知試験時のテストチャンバ1内の圧力範囲に応じてロータリーポンプやターボ分子ポンプ等から適宜選択される。また、テストチャンバ1には、隔膜真空計G1が設けられている。
切換弁2は、図2に示すように、所謂三方向切換弁であり、弁箱21を備える。弁箱21には、その上部を左右方向にのびる排気通路22と、排気通路22から直交する方向にのびる導入通路23とが形成されている。排気通路22の左端には、配管としての可撓性のホース24が接続され、ホース24の他端が試験体TPに直接接続されることで切換弁2が試験体TPに直結される。また、弁箱21には、導入通路23に連通する接続口23aが形成され、この接続口23aには、トレーサガスのガス供給手段5としての可撓性のホース5aが接続される。
また、切換弁2は、排気通路22の右端に形成した弁座25aに着座可能な第1の弁体26aと、導入通路23の排気通路22への合流箇所に形成した弁座25bに着座可能な第2の弁体26bとを備える。第1及び第2の両弁体26a,26bは、図示省略のソレノイドやモータ等の駆動機器により弁座25a,25bに対して進退自在に駆動される。そして、第1及び第2の両弁体26a,26bが弁座25a,25bに夫々着座した閉弁状態から、第1の弁体26aのみを開弁すると、試験体TPの内部とテストチャンバ1とが排気通路22を介して連通する(図2(a)参照)。他方で、第1の弁体25aを閉弁し、第2の弁体26bのみを開弁すると、導入通路23と試験体TPの内部が連通(この場合、排気通路22の一部も含む)し、ホース5aを介して試験体TPにヘリウムガスを供給することができるようになる(図2(b)参照)。
搬送手段3は、図1に示すように、モータ等の駆動手段31と、この駆動手段31の回転軸31aの上端に連結された回転テーブル32とを備える。回転テーブル32は、所定面積の円板で構成され、同一円周上でかつ180度の間隔をおいて2個の開口32a,32bが形成されている。そして、この開口32a,32bの一方がテストチャンバ1の下面開口と対向し、後述の支持板(ひいては、試験体TP)が回転テーブル32上に存する検知準備位置と、検知準備位置から180度ずれた搬送準備位置との間でスワップ動作するように、回転テーブル32が駆動手段31により回転駆動される。
移送手段4は、検知準備位置にて回転テーブル32の下方に設置された上下動自在なエアーシリンダ等の駆動手段41と、開口32a,32b及びテストチャンバ1の下面開口の径より大きな径を有する円板状の2枚の支持板42a,42bとを備え、支持板42a,42bの上面に試験体TPが設置される。そして、回転テーブル32の開口32a,32bをそれぞれ塞ぐように両支持板42a,42bが位置決め配置された状態で、駆動手段41の上動により回転テーブル32の開口32a(32b)を貫通して上動する駆動軸41aにより検知準備位置に存する支持板42a(42b)を持ち上げると、密閉手段を兼ねる支持板42a(42b)の上面がテストチャンバ1の下面開口に形成したフランジ部1dに当接し、テストチャンバ1が密閉され、支持板42a(42b)上の試験体TPがテストチャンバ1内の検知位置に達する。このとき、支持板42a(42b)には、テストチャンバ1から右方向に延出する延出部420が形成されるようになる。なお、フランジ部1dとの当接する箇所にはOリング等のシール手段421が設けられている。
ガス供給手段5は、支持板42a,42bに夫々設けた閉止機能付きカップリング51を備える。カップリング51は、特に図示しないが、内部にガス通路とこの通路を開閉する開閉弁とを有するカップリング本体51aと、カップリング本体51aのガス通路に着脱自在に挿設される駆動軸41aにより検知準備位置に存する支持板42a(42b)を持ち上げると、密閉手段を兼ねる支持板42a(42b)の上面とで構成される。カップリング本体51aは、支持板42a(42b)の延出部420の所定位置に挿設され、また、ソケット51bは、テストチャンバ1に支持されるエアーシリンダ等の駆動手段52の上下動自在な駆動軸52a下端に連結され、上側からカップリング本体51aに連結される。また、カップリング本体51aには、切換弁2に通じるホース5aが接続され、ソケット51bには、ガス源53からのホース54が接続されている。
本実施形態では、粗漏洩試験を行うべく、支持板42a,42bの延出部420に閉止機能付き他のカップリング8が設けられている。カップリング8は、上記と同様の構成を有し、カップリング本体8aが、支持板42a(42b)の延出部420の所定位置に挿設され、また、ソケット8bは、テストチャンバ1に支持されるエアーシリンダ等の駆動手段8cの上下動自在な駆動軸8dの下端に連結され、支持板42a,42bの上側からカップリング本体8aに連結される。また、カップリング本体8aは、ホース8eを介して試験体TPに接続され、ソケット8bには、エアや希ガス等の気体を試験体TP内に供給する気体供給用の配管8fと、試験体TPを真空引きしたとき、その内部の圧力を測定する隔膜真空計G2が接続され、テストチャンバ1に設けた隔膜真空計G1と共に、テストチャンバ1と試験体TPとを単一の真空ポンプP1により真空引きした場合に、大気圧からのテストチャンバ1と試験体TPとの差圧が例えば10kPaを超えないように監視される。なお、上記では、駆動手段52,8cを設けるものを例に説明しているが、これに限定されるものではなく、ソケット51b,8bを固定とし、駆動軸41aにより支持板42a(42b)が検知準備位置から検知位置に到達したときに、カップリング本体51a,8aとソケット51b,8bとが夫々連結されるようにしてもよい。
漏洩検知手段(リークディテクタ)6は、筐体6aを有し、この筐体6a内には、質量分析管61と、この質量分析管61に排気管62を介して接続されたターボ分子ポンプ(真空ポンプ)P2とが内蔵され、これらの部品を含む漏洩検知手段6の作動は、マイクロコンピュータ等を備えた制御手段63により統括制御されるようになっている。なお、ターボ分子ポンプたる真空ポンプP2には、ロータリーポンプ等のバックポンプP3が接続されている。
質量分析管61は、図3に示すように、略L字状に屈曲させた本体61aを備える。本体61a内には、後述の導入管に連通するガス導入口61bを介して導入された真空中のガス分子をイオン化するイオンソース61cと、このイオンソース61cから一定の加速電圧下で放出されたイオンを質量数に応じて偏向させる磁場を形成するためのマグネット61dと、ヘリウムイオンのイオン電流を検知するイオンコレクタ61eとを備える。そして、マグネット61dで偏向させたガスイオンのうちヘリウムイオンのみがスリット板61fを経てイオンコレクタ61eに達するように構成され、イオンコレクタ61eにて検知したイオン電流が制御手段63に出力される。このときのイオン電流値からヘリウムの漏洩量が検知される。この場合、ディスプレイ64を設け、ヘリウムの漏洩量を表示できるようにしてもよい(図1参照)。なお、図1中、一点鎖線は、制御手段63と各部品との制御信号線である。
また、質量分析管61のガス導入口61bには、開閉弁V2が介設された配管65が接続され、この配管65には、排気管11内に挿設され、この排気管11内の流線方向(図1中、矢印で示す方向)に対して開口する開口部66aを備えたガイド管66が接続されている。配管65には、ピラニ真空計やイオンゲージ等の真空計G3が設けられ、質量分析管61に通じる配管65内の圧力を測定できるようになっている。ガイド管66は、排気管11に同心に配置された所定長さの筒部66bを有し、この筒部66bの一側は屈曲され、排気管11を貫通してこの排気管11外側まで延びている。また、筒部66bの他側たる開口部66aは、その先端方向に向かって、つまり、排気口1a方向に向かって拡径されている。これにより、テストチャンバ1を真空排気したときに排気管11へと導かれたヘリウムガスが質量分析管61へと積極的に導かれるようになっている。この場合、ガイド管66の筒部66bの外径は、排気管11の内径の1/5〜1/4倍程度の範囲(例えば、1/4倍)が好ましく、また、開口部66a先端の外径は、排気管11の内径の1/4〜1/3倍程度が好ましい。
制御ユニット7は、コンピュータ、シーケンサー、メモリ、やドライバー等を備えたものである。また、制御ユニット7は、リークディテクタ6の制御手段63と通信自在に接続され、その作動を制御すると共に、上記各手段だけでなく、真空ポンプP1の作動や開閉弁V1の作動も統括制御できるようになっている。
以下に、本発明の漏洩検知システムLSによる試験体TPの漏洩試験(以下、リークテストという)について説明する。先ず、2枚の支持板42a,42b上に夫々カップリング51,8のカップリング本体51a,8aと切換弁2とを設置し、一方のカップリング本体51aと切換弁2とをホース5aで接続する。そして、回転テーブル32の所定位置に、上記支持板42a,42bを夫々位置決め配置する。このとき、第1及び第2の両弁体26a,26bが弁座25a,25bに夫々着座した閉弁状態となっている。
次に、搬送準備位置に存する支持板42bの上面に試験体TPを設置し、切換弁2からのホース24を試験体TPに接続して直結すると共に、カップリング本体8aと試験体TPとをホース8eで接続する。この接続作業は、例えば手作業で行なわれる。このとき、漏洩検知手段6は、開閉弁V2の閉弁状態で真空ポンプP2,P3を作動させて質量分析管61内を排気した後、制御手段63により公知の方法で質量分析管61の校正が行われ、スタンバイ状態に維持される。
次に、搬送手段3の駆動手段31により回転テーブル32が回転駆動され、試験体TPが設置された支持板42bを検知準備位置に搬送する。検知準備位置に達すると、駆動手段41の駆動軸41aの上動により支持板42bが持ち上げられて、支持板42b上面のうち試験体TPの周囲に位置する部分が、テストチャンバ1の下面開口に形成したフランジ部1cに当接し、テストチャンバ1が隔絶される。これにより、試験体TPがテストチャンバ1内の検知位置に達する。
試験体TPが検知位置に達すると、駆動手段52,8cの駆動軸52a,8dの下動によりソケット51b,8bが夫々下方に移動し、カップリング本体51a、8aに夫々連結される。そして、ホース8eを介して試験体TP内に空気や不活性ガスを供給し、所謂粗リークテストを行う。この粗リークテストは、試験体TP内を加圧し、その際、導入する気体の圧力変動を利用して行われる。粗リークテストが終了すると、開閉弁V1を閉弁し、真空ポンプP1によりテストチャンバ1内が真空排気される。このとき、第1の弁体25aのみが開弁され、試験体TPの内部とテストチャンバ1とが排気通路22を介して連通させることで、試験体TP内部も真空引きされ、隔膜真空計G1,G2により、大気圧からのテストチャンバ1と試験体TPとの差圧が例えば10kPaを超えないように監視される。そして、テストチャンバ1が所定圧力に達すると、第1の弁体26aを閉弁し、第2の弁体26bを開弁し、テストチャンバ1と排気通路22とを隔絶する一方で、導入通路23と試験体TPの内部とを連通し、ガス源53からホース5aを介して試験体TPにヘリウムガスを導入する。
試験体TPに所定流量のヘリウムガスが導入されると、第2の弁体25bを閉弁し、開閉弁V2を開弁してリークテストが開始される。なお、リークテスト開始時(つまり、開閉弁V2を開弁するとき)のテストチャンバ1の圧力は、100〜10Paの範囲とする。これらの圧力範囲外では、真空ポンプP2たるターボ分子ポンプに過負荷が生じる。そして、試験体TPからヘリウムが漏洩していると、テストチャンバ1の真空排気開始直後から、排気管11へと導かれたヘリウムが質量分析管61へと積極的に導かれ、質量分析管61のイオンコレクタ61eにて検知したイオン電流が制御手段63に出力され、このときのイオン電流値からヘリウムの漏洩量が検知される。他方、上記手順で試験体TPのリークテストが行われている間、回転テーブル32の回転駆動により搬送準備位置に達した支持板42aには、別の試験体TPが設置され、上記と同じ手順で切換弁2の接続等、別の試験体TPへのリークテストの準備が行われる。
次に、試験体TPのリークテストが終了すると、開閉弁V2を閉弁し、漏洩検知手段6はスタンバイ状態に戻る。他方で、テストチャンバ1では、第1の弁体26aが再度閉弁され、配管11の開閉弁V1が閉弁された後、ベントバルブ1cが作動して大気状態に戻され、リークテストが終了する。リークテストが終了すると、駆動手段41の駆動軸41aの下動により支持板42bが回転テーブル32上の所定位置に戻り、試験準備位置に達する。そして、回転テーブル32が回転駆動され、リークテスト済みの試験体TPとリークテスト行う試験体TPとのスワップ動作が行われる。そして、搬送準備位置では、リークテスト済みの試験体TPが上記と逆手順で取り外される。
以上の実施形態によれば、テストチャンバ1の真空引きに伴って試験体TPを真空引きできることと、試験体内TPにトレーサガスを導入することとを切り換え得る切換弁2を試験体TPに直結する構成を採用したため、その構成は簡単であり、しかも、複雑な制御も必要せず、単一の真空ポンプP1によりテストチャンバ1と試験体TPとを両者間に差圧が生じないように真空引きすることができる。なお、ホース24として、その径がφ35〜50mmで、長さが1m以内のものを用いれば、ホースのコンダクタンスは実質的に無視できることが確認された。
また、上記実施形態では、試験体TPに対する切換弁2の着脱操作と、試験体TPのリークテストとが、搬送準備位置及び検知位置とに別個に分けて行い得るため、複数の試験体TPに対して連続してリークテストを行う場合に、サイクルタイムが長くなることを抑制できて効率が良く、しかも、部品点数も削減された漏洩検知装置LSが実現できる。
以上、本発明の実施形態の漏洩検知装置Sについて説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。上記実施形態では、切換弁2として所謂三方向切換弁を用いるものを例に説明したが、試験体内とテストチャンバ内とを連通する排気通路と、試験体内にトレーサガスを導入する導入通路とを少なくとも有するものであれば、これに限定されるものではない。また、作業性を考慮して、ホース24を用いて切換弁2と試験体TPとを直結するものを例に説明したが、試験体TPの接続口に切換弁2を直付けすることも当然に可能である。更に、上記実施形態では、試験体を自動搬送して漏洩試験を行うものを例に説明したが、これらの部品を省略して手作業でテストチャンバ1に試験体TPを設置して漏洩試験を行うことも当然にでき、他方で、搬送手段として回転テーブルを用いるものを例に説明したが、試験体TPとリークテスト済みの試験体TPとのスワップ動作ができるものであれば、その形態は問わない。
LS…漏洩検知装置、1…テストチャンバ、2…切換弁、22…排気通路、24…導入通路、3…搬送手段、4…移送手段、5…トレーサガス用のガス供給手段、6…リークディテクタ(漏洩検知手段)、61…質量分析管、TP…試験体。

Claims (3)

  1. 真空ポンプが接続されるテストチャンバと、テストチャンバから真空ポンプに通じる排気管に開閉弁を介して接続される質量分析管とを備え、テストチャンバ内に試験体を設置し、試験体にトレーサガスを導入し、質量分析管によりトレーサガスの当該試験体からの漏洩を検知する漏洩検知装置において、
    テストチャンバ内に設置される試験体に着脱自在に直結される切換弁を更に備え、切換弁は、試験体内とテストチャンバ内とを連通する排気通路と、試験体内にトレーサガスを導入する導入通路とを少なくとも有し、
    前記テストチャンバに試験体を移送し得る検知準備位置と、試験体に対し前記切換弁の脱着が行われる搬送準備位置との間で試験体を搬送する搬送手段と、
    検知準備位置からテストチャンバ内の検知位置に試験体を移送すると共に、テストチャンバを密閉する移送手段と、
    検知位置にて試験体内にトレーサガスを供給するガス供給手段とを備え、
    搬送手段及び移送手段により試験体を搬送し、真空ポンプにより密閉状態のテストチャンバを所定圧力まで真空引きしながら、切換弁の排気通路を介して試験体内部を真空引きし、テストチャンバが所定圧力に到達すると、切換弁を切り換えてガス供給手段により導入通路を介してトレーサガスを試験体内に導入することを特徴とする漏洩検知装置
  2. 記テストチャンバの下面が開口しているものとし、前記搬送手段は回転駆動自在な回転テーブルであり、
    前記移送手段は、前記回転テーブルの上面にその周方向に所定間隔で配置された、試験体を支持する少なくとも2つの支持板と、前記回転テーブルを貫通して支持板を持ち上げ、支持板のうち試験体の周囲に位置する部分をテストチャンバの下面に当接させる駆動手段とを有し、
    前記支持板がテストチャンバを密閉することを特徴とする請求項記載の漏洩検知装置。
  3. 前記質量分析管は、試験体が配置されるテストチャンバから真空ポンプに通じる排気管内に挿設され、
    前記排気管内の流線方向に対して開口する開口部を備えたガイド管と開閉弁を介して接続されたことを特徴とする請求項1または請求項記載の漏洩検知装置。
JP2013144007A 2013-07-09 2013-07-09 漏洩検知装置 Active JP6180209B2 (ja)

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