JP6179488B2 - 内燃機関及びシリンダヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関及びそのシリンダヘッドに関する。
内燃機関のシリンダヘッドとして、シリンダヘッド本体と、同シリンダヘッド本体の上部に固定されたカムハウジングと、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシリンダヘッドでは、カムハウジングに下側軸受け部が設けられている。そして、シリンダヘッドカバーに一体に形成された上側軸受け部をこの下側軸受け部に連結させることにより円形のジャーナル孔を形成し、このジャーナル孔によりカムシャフトを回転可能に支持する。なお、ジャーナル孔にはカムシャフトを潤滑する潤滑油が供給される。
特許第4365373号公報
ところで、カムシャフトを潤滑する潤滑油は、温度が低いときほど粘度が高くなるため、内燃機関が十分に暖機されていないときには、カムシャフトが回転するときの摩擦抵抗(以下、カムフリクションという)が大きくなる。
特に、近年では、駆動源として内燃機関とモータとを備えるハイブリッド車両が実用化されており、こうしたハイブリッド車両では、内燃機関を停止させてモータのみによって車両を駆動することがある。このため、内燃機関の停止期間が長くなり、内燃機関の温度が低くなる傾向がある。
したがって、内燃機関を備える車両では、燃費向上の観点から、内燃機関の温度、すなわちシリンダヘッドの温度を速やかに上昇させて、軸受け部に供給される潤滑油の粘度を低下させることにより、カムフリクションを小さくすることが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸受け部の温度を速やかに上昇させることのできるシリンダヘッドを提供することにある。
上記課題を解決するためのシリンダヘッドは、気筒配列方向に沿って延びる一対の側壁と、一対の側壁の間に設けられて両側壁に接続された接続壁に設けられ、カムシャフトを回転可能に支持する軸受け部とを有し、同一対の側壁のうち一方の側壁には吸気ポートが開口しており、他方の側壁には排気ポートが開口している。シリンダヘッドは、シリンダヘッド本体と、同シリンダヘッド本体の上部に固定されたカムハウジングとを含む。上記他方の側壁は、シリンダヘッド本体の側壁である本体側壁と、カムハウジングの側壁であるハウジング側壁とを含む。そして、このシリンダヘッドでは、軸受け部が、カムハウジングに設けられた接続壁に設けられているとともに、本体側壁に排気ポートが開口している。さらに、ハウジング側壁に、同側壁から突出して気筒配列方向に沿って延び、他方の側壁に接続される排気管に面する対向面を有する突出部が設けられている。
上記構成によれば、突出部の対向面が排気管に面しているため、突出部によっても排気管からの放射熱を受けることができるようになる。そのため、突出部を備えていないシリンダヘッドと比べて受熱量が増大する。また、軸受け部と他方の側壁とが接続壁を介して繋がった状態になるため、他方の側壁に設けられた突出部が受けた熱が軸受け部に伝わりやすくなる。したがって、シリンダヘッドに設けられた軸受け部の温度を速やかに上昇させることができる。ひいては、軸受け部に供給されている潤滑油の温度を上昇させて潤滑油の粘度を低下させ、カムフリクションを小さくすることができる。
また、上記構成では、軸受け部が設けられたカムハウジングの側壁であるハウジング側壁に突出部が設けられるため、突出部が本体側壁に設けられている場合と比較して、放射熱を受ける突出部と軸受け部との距離が近くなる。したがって、上記構成によれば、カムハウジングに設けられた軸受け部の温度を一層速やかに上昇させることができ、カムフリクションを小さくすることができるようになる。
また、上記シリンダヘッドでは、突出部は上記他方の側壁の上端に形成されていることが望ましい。
シリンダヘッドを製造するときには、その上面の縁に沿って研磨加工を行い、同上面の縁に形成されたばりを取り除く場合がある。
上記構成によれば、突出部が上記他方の側壁の上端に設けられており、同側壁の上面と突出部の上面とが連続した面になるため、上述したように上面の縁に沿ってばり取り加工を行うことで突出部のばり取りも併せて行うことができる。したがって、突出部を設けたことによる製造工数の増大を抑えることができる。
また、上記シリンダヘッドでは、突出部は、上記他方の側壁において気筒配列方向における一端から他端まで連続して設けられていることが望ましい。
上記構成では、突出部は、シリンダヘッドの上記他方の側壁において気筒配列方向における一端から他端まで連続して設けられているため、排気管の放射熱を受ける面積が大きくなる。
また、排気管からの放射熱を、気筒配列方向における一端から他端まで途切れずに連続している突出部で遮ることになるため、この突出部をインシュレータとして機能させることができ、排気管側から見てこの突出部の背後に隠れた部分への入熱量を少なくすることができる。
したがって、上記構成によれば、シリンダヘッドの受熱量を増大させてより速やかに軸受け部の温度を上昇させることができるとともに、排気管側から見て突出部の背後に隠れた部分や、その部分に位置する部材の温度の上昇を抑えることもできるようになる。
また、上記シリンダヘッドでは、突出部は、気筒配列方向における寸法である長さ及び上記他方の側壁から突出している高さである幅よりも、長さの方向及び幅の方向の双方に対して垂直な方向の寸法である厚さが小さい板状をなしていることが望ましい。
上記構成によれば、排気管に面する対向面の面積を大きくする一方で、突出部の体積の増大を抑えることができる。したがって、シリンダヘッドの重量の増大を抑えつつ、突出部の受熱効率を上昇させて軸受け部の温度を速やかに上昇させることができるようになる。
また、上記課題を解決するための内燃機関は、上記シリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部に固定されて該シリンダヘッドの上方を覆うヘッドカバーとを備える。この内燃機関では、ヘッドカバーの側壁は、シリンダヘッドの側壁から上方に延びていて、突出部は、ヘッドカバーの側壁よりも側方に延びている。
一実施形態としてのシリンダヘッドを備える内燃機関を模式的に示す部分断面図。 同実施形態にかかるカムハウジングの斜視図。 同実施形態にかかるカムハウジングを別の角度からみたときの斜視図。 同実施形態にかかるカムハウジングの上面図。 同実施形態にかかるカムハウジングの下面図。 同実施形態にかかるカムハウジングの右側面図。 図6の7−7線に沿った断面図。 同実施形態にかかるカムハウジングの左側面図。 同実施形態にかかる突出部における受熱態様を示す模式図。 (a)〜(c)は同実施形態にかかるカムハウジングの上面の加工方法の一例を示す模式図。 他の実施形態としてのシリンダヘッドの構成を示す斜視図。
以下、シリンダヘッドの一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図1に示すように、このシリンダヘッド10を備える内燃機関では、シリンダヘッド10の下方にシリンダブロック11が固定されている。シリンダブロック11には複数の気筒12が設けられており、各気筒12は図1における奥行き方向に並んでいる。各気筒12にはピストン13が上下動可能に収容されている。
シリンダブロック11の下部には、オイルを貯留するオイルパン14が固定されている。
また、シリンダヘッド10の上部には、同シリンダヘッド10の上方を覆うヘッドカバー15が固定されている。
シリンダヘッド10は、シリンダブロック11の上部に固定されたシリンダヘッド本体16と、同シリンダヘッド本体16の上部に固定されたカムハウジング17とからなる。
シリンダヘッド本体16において、図1における左側に位置する左側壁18及び図1における右側に位置する右側壁22は、それぞれ気筒配列方向(図1における紙面奥行き方向)に沿って延びている。そして、左側壁18には排気ポート24が開口しており、右側壁22には吸気ポート20が開口している。
シリンダヘッド本体16の右側壁22における吸気ポート20が開口している部分には、吸気マニホールド19が接続されている。これにより、吸気マニホールド19は、吸気ポート20を通じて、シリンダヘッド本体16の下面、気筒12、及びピストン13の頂面によって区画形成された燃焼室21と連通している。このため、吸気マニホールド19内を流れる空気は、吸気ポート20を通じて燃焼室21に供給される。
また、シリンダヘッド本体16の左側壁18における排気ポート24が開口している部分には、排気マニホールド23が接続されている。これにより、排気マニホールド23は、排気ポート24を通じて、燃焼室21と連通している。このため、排気は、排気ポート24を通じて燃焼室21内から排気マニホールド23に排出される。
図2に示すように、カムハウジング17は、気筒配列方向(図2における左右方向)に沿って延びる左側壁25、及び右側壁26を備えている。これら側壁25,26は、前壁27及び後壁28によって接続されている。左側壁25と右側壁26との間には、前壁27及び後壁28が延びる方向と同じ方向に延びて側壁25,26を接続する複数の支持壁29が配設されている。前壁27及び各支持壁29には、半円状の凹部30が2つずつ設けられている。
図3に示すように、前壁27及び各支持壁29には、カムキャップ31がボルトによって固定される。カムキャップ31には、前壁27及び各支持壁29に形成された各凹部30に対向する位置に、同凹部30と対称な半円状の凹部が設けられている。このため、こうしてカムキャップ31が組み付けられた状態では、カムハウジング17の前壁27及び支持壁29に円形のジャーナル孔を備えた軸受け部32が形成される。すなわち、前壁27、並びに各支持壁29が接続壁に相当する。各軸受け部32には、吸気カムシャフト又は排気カムシャフトが挿通される。具体的には、各軸受け部32のうち、右側壁26側に位置する軸受け部32には吸気カムシャフト33が挿通される。そして、各軸受け部32のうち、左側壁25側に位置する軸受け部32には排気カムシャフト34が挿通される。これにより、図1に示すように、カムハウジング17に吸気カムシャフト33及び排気カムシャフト34が回転可能に支持される。なお、軸受け部32には各カムシャフト33,34を潤滑する潤滑油が供給される。
また、図3及び図4に示すように、カムハウジング17の各支持壁29及び各カムキャップ31には、鉛直方向(図4における紙面奥行き方向)に延びる複数のボルト孔35がそれぞれ形成されている。図5に示すように、各ボルト孔35は、カムハウジング17の底面36に開口している。各ボルト孔35には、カムハウジング17とシリンダヘッド本体16とを組み付けるためのボルトが挿通される。
なお、カムハウジング17では、各側壁25,26の間の距離が鉛直方向下方(図4における紙面奥側)ほど短くなるように、各側壁25,26が鉛直方向に対して傾斜している。このため、図4〜図7に示すように、支持壁29における右側壁26との接続部に設けられたボルト孔35は、上部の開口は支持壁29上に位置しているものの、下部の開口は右側壁26上に位置している。そして、図6及び図7に示すように、右側壁26の下部には、右側壁26から突出し、同右側壁26に沿って鉛直方向下方に延びる略円柱状のボルト壁部37が設けられている。ボルト孔35は右側壁26のボルト壁部37を貫通して底面36に開口している。なお、図8に示すように、左側壁25にも、右側壁26と同様に、ボルト壁部37が設けられている。これにより、支持壁29における左側壁25との接続部に設けられたボルト孔35は、左側壁25のボルト壁部37を通じて底面36に開口している。
また、図3及び図4に示すように、カムハウジング17の右側壁26及び後壁28の上面38には、カムハウジング17の外方に突出した略円形のフランジ部39が設けられている。フランジ部39にはボルト挿通孔40が形成されている。そして、このボルト挿通孔40に挿通されたボルトによってフランジ部39にヘッドカバー15が締結される。
ここで、図3及び図8に示すように、カムハウジング17の左側壁25には、同左側壁25から突出し、気筒配列方向に沿って同気筒配列方向における一端から他端、すなわち前壁27との接続部から後壁28との接続部まで延びる突出部41が設けられている。突出部41は、左側壁25の上端に設けられており、突出部41の上面と左側壁25の上面とが連続している。
また、突出部41は、図2に示すように、気筒配列方向における寸法である長さl、及び左側壁25から突出している高さである幅wよりも、長さの方向及び幅の方向の双方に対して垂直な方向の寸法である厚さtが小さい板状をなしている。突出部41には、上面側から肉抜きされてその厚さtが他の部分よりも薄い肉抜き部42が形成されている。突出部41の下面は平面形状である。なお、突出部41には、上面から下面まで貫通したボルト挿通孔40が形成されている。ボルト挿通孔40には、ヘッドカバー15を締結するときにボルトが挿通される。
こうした構成を備えるカムハウジング17は、図1に示すように、カムハウジング17の右側壁26がシリンダヘッド本体16の右側壁22の上方に、カムハウジング17の左側壁25がシリンダヘッド本体16の左側壁18の上方に位置するようにシリンダヘッド本体16に固定されている。そしてこれらシリンダヘッド本体16の左右の側壁18,22、及びカムハウジング17の左右の側壁25,26によって、シリンダヘッド10の気筒配列方向に沿って延びる一対の側壁、すなわちシリンダヘッド10の右側壁と左側壁とが形成されている。上述したように、シリンダヘッド本体16の左側壁18には、排気ポート24が開口しており、左側壁18にはこの開口と連通する排気マニホールド23が接続されている。このため、シリンダヘッド本体16の上部に固定されたカムハウジング17の左側壁25に設けられた突出部41は、排気マニホールド23の上方に位置し、その下面が排気マニホールド23に面している。なお、シリンダヘッド本体16の左側壁18はシリンダヘッド10の本体側壁に相当し、カムハウジング17の左側壁25はシリンダヘッド10のハウジング側壁に相当する。
次に、図9及び図10を参照して、本実施形態のシリンダヘッド10の作用について説明する。
排気マニホールド23内を高温の排気が通過することによって排気マニホールド23が温められると、排気マニホールド23の壁面から熱が放射される。
図9に示すように、シリンダヘッド10の左側壁、より詳しくはカムハウジング17の左側壁25には、排気マニホールド23に面した下面を備える突出部41が設けられているため、この下面が放射熱を受ける対向面として機能し、排気マニホールド23の放射熱が突出部41によって吸収される。そのため、突出部41を備えていないシリンダヘッド10と比べて排気マニホールド23からの受熱量が増大する。
また、軸受け部32は、カムハウジング17の左側壁25、及び右側壁26の間に設けられて両側壁25,26を接続する前壁27及び支持壁29に設けられているため、軸受け部32と左側壁25とが前壁27及び支持壁29を介して繋がった状態になる。このため、左側壁25に設けられた突出部41が受けた熱が軸受け部32に伝わりやすくなる。
さらに、カムハウジング17に軸受け部32が設けられており、このカムハウジング17の左側壁25に突出部41が設けられているため、突出部41がシリンダヘッド本体16に設けられている場合と比較して、放射熱を受ける突出部41と軸受け部32との距離が近くなる。
また、シリンダヘッド10を製造する過程において、シリンダヘッド10の上面38の縁にばりが形成される場合がある。こうしてばりが形成されている場合には、シリンダヘッド10の上面38を研磨してばりを取り除く必要がある。こうしたばり取りの加工方法としては、例えば次のような方法がある。
すなわち、図10(a)に示すように、シリンダヘッド10の上面38の一部に研磨加工を行う機械を対向させる。次に、図10(b)に示すように、この機械をシリンダヘッド10の上面38の縁に押し当てて研磨加工を行う。そして、図10(c)に示すように、この機械をシリンダヘッド10の上面38に沿って移動させつつ、上面38の縁を全周に亘って研磨加工する。
本実施形態では、突出部41がシリンダヘッド10の左側壁25の上端に設けられており、左側壁25の上面38と突出部41の上面とが連続した面になっている。このため、上述したばり取り加工を行う際に併せて突出部41のばり取り加工も行うことができる。
また、突出部41は、シリンダヘッド10の左側壁25において気筒配列方向における一端から他端まで連続して設けられているため、突出部41における対向面の面積、すなわち排気マニホールド23の放射熱を受ける下面の面積が大きくなる。また、排気マニホールド23からの放射熱を、気筒配列方向における一端から他端まで途切れずに連続している突出部41で遮ることになるため、この突出部41をインシュレータとして機能させることができ、図9に示すように、排気マニホールド23側から見てこの突出部41の背後に隠れたヘッドカバー15への入熱量が小さくなる。
また、突出部41は、突出部41の長さl及び幅wよりも、厚さtが小さい板状をなしているため、排気マニホールド23に面する対向面の面積が大きくなる一方で、突出部41の体積の増大が抑えられる。
また、突出部41は、その上面38に肉抜き部42が設けられており体積の増大が抑えられている。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)突出部41によって排気マニホールド23からの放射熱を受けることができ、突出部41を備えていないシリンダヘッド10と比べて受熱量を増大させることができる。また、軸受け部32が、前壁27及び支持壁29に設けられているため、軸受け部32と突出部41が設けられている左側壁25とが前壁27及び支持壁29を介して繋がった状態になる。これにより、左側壁25に設けられた突出部41が受けた熱が軸受け部32に伝わりやすくなる。このため、シリンダヘッド10に設けられた軸受け部32の温度を速やかに上昇させることができる。ひいては、軸受け部32に供給されている潤滑油の温度を上昇させて潤滑油の粘度を低下させ、カムフリクションを小さくすることができる。
(2)軸受け部32が設けられたカムハウジング17の左側壁25に突出部41が設けられているため、カムハウジング17に設けられた軸受け部32の温度を速やかに上昇させることができ、カムフリクションを小さくすることができるようになる。
(3)突出部41が左側壁25の上端に設けられており、左側壁25の上面38と突出部41の上面とが連続した面になるため、ばり取り加工を行う際に併せて突出部41のばり取り加工も行うことができ、突出部41を設けたことによる製造工数の増大を抑えることができる。
(4)突出部41は、カムハウジング17の左側壁25において気筒配列方向における一端から他端まで連続して設けられている。このため、排気マニホールド23の放射熱を受ける面積を大きくすることができるとともに、突出部41をインシュレータとして機能させて排気マニホールド23側から見てこの突出部41の背後に隠れたヘッドカバー15への入熱量を小さくすることができる。したがって、シリンダヘッド10の受熱量を増大させてより速やかに軸受け部32の温度を上昇させることができるとともに、ヘッドカバー15の温度の上昇を抑えることもできるようになる。
(5)突出部41を板状にしているため、シリンダヘッド10の重量の増大を抑えつつ、突出部41の受熱効率を上昇させて軸受け部32の温度を速やかに上昇させることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・突出部41の下面の形状を凹凸にして、対向面の面積を増大させてもよい。
・突出部41の形状を、長さl及び幅wよりも、厚さtが小さい板状にしたが、これらの寸法の関係を適宜変更してもよい。例えば、長さl及び幅wのいずれか一方よりも厚さtを大きくしたりしてもよい。こうした構成によっても上記(1)〜(4)の効果を得ることはできる。
・突出部41は、カムハウジング17の左側壁25において気筒配列方向において部分的に分断されていてもよい。なお、こうした場合には、左側壁25において軸受け部32との接続部の外側に突出部41が設けられていることが好ましい。こうした構成によっても上記(1)〜(3)の効果を得ることはできる。
・突出部41をシリンダヘッド10の左側壁の上端よりも下方の部分に設けるようにしてもよい。こうした構成によっても上記(1)及び(2)の効果を得ることはできる。
・軸受け部32が設けられた前壁27及び支持壁29と、側壁25,26とが直接接続されていなくてもよい。例えば、前壁27及び支持壁29と、側壁25,26との間に接続部材が設けられ、この接続部材を介して前壁27及び支持壁29と、側壁25,26とが接続されていてもよい。こうした場合には、前壁27及び支持壁29、並びに接続部材が、側壁25,26の間に設けられて両側壁25,26を接続する接続壁を構成する。
・シリンダヘッド10において、カムハウジング17の左側壁25に突出部41を設けるようにしたが、シリンダヘッド本体16の左側壁18に排気管に面する対向面を有する突出部を設けるようにしてもよい。こうした構成では、突出部と排気管との距離が近くなり、突出部がハウジング側壁に設けられている場合と比較して、突出部の受熱量が増大する。これにより、シリンダヘッド本体16の受熱量が増大するため、シリンダヘッド本体16とカムハウジング17との固定部を通じて熱が伝えられ、カムハウジング17の温度が上昇する。したがって、上記構成によってもシリンダヘッド10に設けられた軸受け部32の温度を上昇させることができ、上記(1)の効果を得ることはできる。なお、突出部を設ける位置は、排気マニホールド23の上方に限られず、排気マニホールド23の下方であってもよい。
また、シリンダヘッド本体16を製造するときには、その上面の縁に沿って研磨加工を行い、同上面の縁に形成されたばりを取り除く場合がある。このため、上記構成において、シリンダヘッド本体16の上端に突出部を設けるようにすれば、シリンダヘッド本体16の上面と突出部の上面とが連続した面になり、上述したように上面の縁に沿ってばり取り加工を行うことで突出部のばり取りも併せて行うことができる。したがって、シリンダヘッド本体16に突出部を設けたことによる製造工数の増大を抑えることができる。
・シリンダヘッド10は、シリンダヘッド本体16と、カムハウジング17とが一体に形成されていていてもよい。すなわち、シリンダヘッド10は、シリンダヘッド本体16と、カムハウジング17とに分かれていなくてもよい。こうした場合には、シリンダヘッド10において、排気ポート24の開口が形成された側壁に、同側壁から突出して気筒配列方向に沿って延びる突出部を設けるようにすればよい。こうした構成によっても上記(1)と同様の効果を得ることはできる。
・突出部41の形状は、上記実施形態のものに限られず、適宜変更が可能である。例えば、図11に示す構成を採用してもよい。
図11に示すように、シリンダヘッド50は、気筒配列方向に沿って延びる一対の側壁のうち、排気ポートが開口した側壁51に排気マニホールド23が接続されている。
シリンダヘッド50には、排気マニホールド23を囲むように、シリンダヘッド50の側壁51から突出した突出部52が設けられている。この突出部52は、上方部53、及び下方部54が気筒配列方向に沿って延びている。なお、突出部52は、その内周面が全周に亘って排気マニホールド23に面している。すなわち、突出部52の内周面が全て対向面として機能する。
こうした構成によっても、突出部52によって放射熱を受けることができ、上記(1)と同様の効果を得ることはできる。
なお、上記構成において、突出部は、排気管の全周を囲むのではなく、周方向における一部が分断された形状であってもよい。
・シリンダヘッド10に排気マニホールド23が一体に形成されていてもよい。こうした場合であっても、シリンダヘッド10において、排気マニホールド23の出口が開口する側壁に、同側壁から突出して気筒配列方向に沿って延び、同側壁に接続される排気管に面する対向面を有する突出部を設けるようにすればよい。
10…シリンダヘッド、11…シリンダブロック、12…気筒、13…ピストン、14…オイルパン、15…ヘッドカバー、16…シリンダヘッド本体、17…カムハウジング、18…左側壁、19…吸気マニホールド、20…吸気ポート、21…燃焼室、22…右側壁、23…排気マニホールド、24…排気ポート、25…左側壁、26…右側壁、27…前壁、28…後壁、29…支持壁、30…凹部、31…カムキャップ、32…軸受け部、33…吸気カムシャフト、34…排気カムシャフト、35…ボルト孔、36…底面、37…ボルト壁部、38…上面、39…フランジ部、40…ボルト挿通孔、41…突出部、42…肉抜き部、50…シリンダヘッド、51…側壁、52…突出部、53…上方部、54…下方部。

Claims (5)

  1. 気筒配列方向に沿って延びる一対の側壁と、前記一対の側壁の間に設けられて両側壁を接続する接続壁に設けられ、カムシャフトを回転可能に支持する軸受け部とを有し、同一対の側壁のうち一方の側壁には吸気ポートが開口しており、他方の側壁には排気ポートが開口しているシリンダヘッドであって、
    シリンダヘッド本体と、同シリンダヘッド本体の上部に固定されたカムハウジングとを含み、
    前記他方の側壁は、前記シリンダヘッド本体の側壁である本体側壁と、前記カムハウジングの側壁であるハウジング側壁とを含み、
    前記軸受け部が、前記カムハウジングに設けられた前記接続壁に設けられているとともに、
    前記本体側壁に前記排気ポートが開口しており、
    前記ハウジング側壁に、同側壁から突出して前記気筒配列方向に沿って延び、前記他方の側壁に接続される排気管に面する対向面を有する突出部が設けられている
    シリンダヘッド。
  2. 前記突出部は前記他方の側壁の上端に形成されている
    請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記突出部は、前記他方の側壁において前記気筒配列方向における一端から他端まで連続して設けられている
    請求項1または2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記突出部は、前記気筒配列方向における寸法である長さ及び前記他方の側壁から突出している高さである幅よりも、前記長さの方向及び前記幅の方向の双方に対して垂直な方向の寸法である厚さが小さい板状をなしている
    請求項1〜のいずれか一項に記載のシリンダヘッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドの上部に固定されて該シリンダヘッドの上方を覆うヘッドカバーとを備える内燃機関であって、
    前記ヘッドカバーの側壁は、前記シリンダヘッドの側壁から上方に延びていて、
    前記突出部は、前記ヘッドカバーの前記側壁よりも側方に延びている内燃機関。
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