JP2013136952A - ロッカーシャフトの回り止め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロッカーシャフトの回り止め構造において、ロッカーシャフトの加工を少なくし、簡素な構造とする。
【解決手段】 ロッカーシャフト21をシリンダヘッド2側に対して回り止めするロッカーシャフトの回り止め構造であって、表面から裏面へと貫通する挿通孔52と、表面の第1挿通孔の周囲に形成された平面状のボルト座56と、裏面の第1挿通孔の周囲にロッカーシャフトの外周面と相補的な形状に形成され、外周面と当接する凹面57と、突出してロッカーシャフトの端部に引っ掛かる鉤部54とを備えたボルト支持部材50と、ロッカーシャフトに形成されたロッカーシャフト側挿通孔39と、ボルト座側から挿通孔及びロッカーシャフト側挿通孔を通過し、シリンダヘッド側に形成された雌ねじ孔46に螺合するボルト60とを有するようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関のロッカーシャフトの回り止め構造に係り、より詳細には、ロッカーシャフトをシリンダヘッドに対して回り止めする技術に関する。
内燃機関の動弁装置として、シリンダヘッドに支持されたロッカーシャフトにロッカーアームを回動可能に支持し、クランクシャフトと同期して回転するカムシャフトに形成されたカム駒でロッカーアームを回動させ、ロッカーアームによって吸気及び排気バルブを開閉させるようにしたものがある。このような動弁装置において、ロッカーシャフトは、シリンダヘッドに対して回転不能に固定されることが一般的である。
ロッカーシャフトのシリンダヘッドに対する回り止め構造として、ロッカーシャフトの外周面の一部を平面状に切り欠いてボルト座を形成し、ボルト座からロッカーシャフトの径方向に貫通するボルト挿通孔を形成し、ボルトをボルト座側からボルト挿通孔に挿通し、シリンダヘッドに螺合させるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。ボルト座には、ボルトの頭部が当接し、ボルトによってロッカーシャフトがシリンダヘッドに締結される。
特開平6−248914号公報
ロッカーアームを複数の隣接したアームから構成し、各アーム内を油圧によって変位する切換ピンで各アームを連結、分離するようにした可変動弁装置においては、ロッカーアームに作動油を供給するためにロッカーシャフトの内部に油路が形成される。このようにロッカーシャフトの内部に油路を形成する場合には、ロッカーシャフトの肉厚が薄くなるため、外周面の一部を切り欠いてボルト座を形成することが困難になる。特に、ロッカーシャフトを円管から構成し、その内部に管を挿入して複数の油路を形成する場合には、ロッカーシャフトが一層薄肉に形成されることがあり、ボルト座を形成することがより困難になる。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、ロッカーシャフトの回り止め構造において、ロッカーシャフトの加工を少なくし、簡素な構造とすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ロッカーシャフト(21)をシリンダヘッド側(2)に対して回り止めするロッカーシャフトの回り止め構造であって、表面から裏面へと貫通する第1挿通孔(52)と、前記表面の前記第1挿通孔の周囲に形成された平面状のボルト座(56)と、前記裏面の前記第1挿通孔の周囲に前記ロッカーシャフトの外周面と相補的な形状に形成され、前記外周面と当接する凹面(57)と、突出して前記ロッカーシャフトの端部に引っ掛かる鉤部(54)とを備えたボルト支持部材(50)と、前記ロッカーシャフトに形成された第2挿通孔(39)と、前記ボルト座側から前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を通過し、前記シリンダヘッド側に形成された雌ねじ孔(46)に螺合するボルト(60)とを有することを特徴とする。ここで、シリンダヘッド側とは、シリンダヘッド又はシリンダヘッドに結合された他の部材を含む。シリンダヘッドに結合された部材とは、例えば、カムシャフトやロッカーシャフトを支持するためのシャフトホルダや、燃料噴射ポンプを支持するためのハウジング等を含む。
この構成によれば、ロッカーシャフトの外周面とボルトの頭部との間にボルト支持部材を介装したことによって、ロッカーシャフトにボルト座を形成する必要がなくなる。ボルト支持部材は、凹面によってロッカーシャフトの外周面に接触(嵌合)することができ、ロッカーシャフトに対して安定性良く配置される。また、鉤部をロッカーシャフトの端部に引っ掛かけることによって、ボルト支持部材のロッカーシャフトに対する大まかな位置決めを容易に行うことができる。
本発明の他の側面は、前記ロッカーシャフトは、その軸線方向における端部(33、34)を除いて内部に油路を有し、前記第2挿通孔は、前記端部(33)に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2挿通孔が油路を避けた部分に形成されるため、第2挿通孔の加工が容易である。
本発明の他の側面は、前記シリンダヘッド側の前記雌ねじ孔が形成された部分(45)は、前記ロッカーシャフトの外周面と相補的な凹面に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ロッカーシャフトがシリンダヘッド側に対して安定的に保持されるようになる。
本発明の他の側面は、前記雌ねじ孔の軸線が、前記シリンダヘッドに支持されたカムシャフトと重ならないように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ボルトの取り付け及び取り外しが容易になる。
本発明の他の側面は、前記ボルト支持部材は、前記ボルト座側から見て、前記第1挿通孔の中心よりも鉤部が設けられた側に重心を有するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ロッカーシャフトを鉛直方向に配置した状態で、その下端部にボルト支持部材を取り付ける場合に、第1挿通孔にボルトを挿通すると、ボルト支持部材は自重によって鉤部が下方に移動し、ロッカーシャフトの下端部に引っ掛かるため、位置決め及び締結が容易になる。
以上の構成によれば、ロッカーシャフトの回り止め構造において、ロッカーシャフトの加工を少なくし、簡素な構造とすることができる。
シリンダヘッドの動弁室を示す斜視図 ロッカーシャフトを一部破断して示す平面図 ロッカーシャフトの左端部を示す断面図 図2のIV−IV断面図 ロッカーシャフトの回り止め構造を示す断面図 ボルト支持部材を示す平面図 図6のVII−VII断面図 図6のVIII−VIII断面図 ロッカーシャフト、ロッカーアーム及びシャフトホルダからなる組立体を示す平面図
以下、図面を参照して、本発明を自動車のエンジンに適用した実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係るエンジン1は、直列4気筒4バルブDOHC型のエンジンである。図に示す方向は、車体の進行方向を前方とし、シリンダ軸線方向においてシリンダブロックに対するシリンダヘッド(ヘッドカバー)側を上方として定めている。エンジン1は、車体に横置きに配置されており、シリンダ列方向(クランク軸方向)が左右方向(車幅方向)と一致している。
図1に示すように、シリンダヘッド2は、左右方向に延在した略直方体状の下部と、下部の上端に設けられた箱形の上部とを有している。シリンダヘッドの下部には、いずれも図示しない、シリンダヘッド2の下面に開口する4つの燃焼室と、各燃焼室から前方に延びる排気ポートと、各燃焼室から後方に延びる吸気ポートとが形成されている。上部は、下部の上端縁部に沿って上方へと突設された縁壁3を有し、上方に向けて開口した箱状の動弁室4を形成している。シリンダヘッド2の下部の上面は、動弁室4の底面を形成している。
シリンダヘッド2の左端部に形成された縁壁3の上端面には、ポンプハウジング下部8が結合されている。ポンプハウジング下部8の上部には、ポンプハウジング上部9が結合されている。ポンプハウジング上部9は、燃料を図示しないインジェクタへと圧送する燃料噴射ポンプ11を支持する。燃料噴射ポンプ11は、公知のプランジャポンプである。
動弁室4内の底面には、4つのシャフトホルダ14〜17が突設されている(図9参照)。各シャフトホルダ14〜17は、シリンダヘッド2とは別部材に形成され、底面から上方へと突出すると共に、前後方向に延在している。各シャフトホルダ14〜17は、互いに所定の間隔をおいて、左右方向に列設されている。各シャフトホルダ14〜17は、右側から第1シャフトホルダ14、第2シャフトホルダ15、第3シャフトホルダ16及び第4シャフトホルダ17とする。
図9に示すように、各シャフトホルダ14〜17には、円形の貫通孔である吸気側ロッカーシャフト支持孔18及び排気ロッカーシャフト支持孔19が形成されている。それぞれの吸気側ロッカーシャフト支持孔18は、左右方向に延びる軸線を有し、互いに同軸となるように配置されている。同様に、それぞれの排気ロッカーシャフト支持孔19は、左右方向に延びる軸線を有し、互いに同軸となるように配置されている。ポンプハウジング下部8の右端部は、第4シャフトホルダ17と所定の距離をおいて対向し、第4シャフトホルダ17の吸気側及び排気側ロッカーシャフト支持孔18、19と同軸となる円形の貫通孔である吸気側及び排気側ロッカーシャフト支持孔18、19を有している。このことから、ポンプハウジング下部8は、第5シャフトホルダと一体に形成されているといえる。各吸気側ロッカーシャフト支持孔18には吸気側ロッカーシャフト21が挿通され、各排気ロッカーシャフト支持孔19には排気側ロッカーシャフト22が挿通されている。
各シャフトホルダ14〜17の上端面には、軸受の下半部をなす半円状の凹部25、26が2つずつ形成されている(図9参照)。同様に、ポンプハウジング下部8の右端部の上端面には、半円状の凹部25、26が2つ形成されている。各シャフトホルダ14〜17及びポンプハウジング下部8の上端面には、それぞれの凹部25、26を覆うように軸受の上半部をなすカムキャップ27が結合され、吸気側カムシャフト28及び排気側カムシャフト29を回転可能に支持するカムシャフト支持部を形成している。
吸気側ロッカーシャフト21は、図2に示すように、両端が開口した円筒管31を本体として有している。円筒管31は、断面において外形が真円形状となっている。図2及び図3に示すように、円筒管31の内孔32は、左端部33及び右端部34において、段違いに拡径されている。図4に示すように、円筒管31の左端部33及び右端部34を除く中間部35の内孔32には、円周面の一部が中心側に凹まされた油路管36が圧入されている。図2及び図3に示すように、円筒管31の内孔32の左端部33及び右端部34には、キャップ37が圧入され、油路管36の両端部及び内孔32の中間部35が閉塞されている。油路管36及びキャップ37によって、内孔32内は2つの油路に区画されている。なお、他の実施形態では、内孔32に2つ以上の油路管36を配置し、3つ以上の油路を画成するようにしてもよい。内孔32の内周面と油路管36の外周面との間に形成された油路は吸気側ロッカーシャフト21を径方向に貫通する径方向油路(図示しない)によって吸気側ロッカーシャフト21の外部に連通し、油路管36の内部に形成された油路は、図4に示すように、油路管36と内孔32の内周面とが接触する部分において油路管36及び吸気側ロッカーシャフト21を径方向に共に貫通する径方向油路38によって吸気側ロッカーシャフト21の外部に連通している。
図3に示すように、吸気側ロッカーシャフト21の左端部33は、キャップ37よりも端部側に配置され、その内部には油路管36は配置されていない。左端部33には、径方向に貫通する、円孔のシャフト側挿通孔39が形成されている。シャフト側挿通孔39は、その軸線が円筒管31の軸線上を通過するように配置されている。
吸気側ロッカーシャフト21の、各シャフトホルダ14〜17の間に対応する部分には、図示しないバルブを駆動するロッカーアーム41が回動可能に支持されている。本実施形態では、ロッカーアーム41は、それぞれ吸気側ロッカーシャフト21に回動可能に支持され、切換ピンによって連結、解除がなされる3つのロッカーアームから形成されており、公知の可変動弁機構を構成している。各ロッカーアーム41は、径方向油路38に連通する油路を有し、吸気側ロッカーシャフト21から作動油の供給を受けて切換ピンを作動させる。他の実施形態では、ロッカーアーム41は、可変動弁機構を構成せずに、1つのロッカーアームから形成されてもよい。
吸気側ロッカーシャフト21の左端部33は、ポンプハウジング下部8に形成された吸気側ロッカーシャフト支持孔18を通過し、図5に示すように、ポンプハウジング下部8の形成された受座45の上方に接触した状態で配置される。受座45は、吸気側ロッカーシャフト21の左端部33の外周面と相補的な形状をなす凹面に形成され、吸気側ロッカーシャフト21の左端部33の外周面と接触可能となっている。受座45には、雌ねじ孔46が形成されている。雌ねじ孔46は、その軸線が吸気側カムシャフト28と重ならないように向きが設定されている。吸気側ロッカーシャフト21は、シャフト側挿通孔39が雌ねじ孔46と同軸になるように、ポンプハウジング下部8に対して配置されている。
図5に示すように、吸気側ロッカーシャフト21の左端部33が受座45に接触した状態で、左端部33の上部にはボルト支持部材50が取り付けられる。図6〜8に示すように、ボルト支持部材50は、略直方体状をなす本体部51を有している。本体部51の一方側に形成された外面を表面とし、表面と相反する側の本体部51の外面を裏面とする。表面が形成された側を表側、裏面が形成された側を裏側とする。本体部51の表面は平面に形成されている。本体部51には、表面から裏面へと貫通する、円孔である挿通孔52が形成されている。本体部51の側部には、挿通孔52の軸線と直交する方向に突出する共に、先端部の裏面から挿通孔52の軸線と平行に突出した爪部53を有する鉤部54が形成されている。鉤部54は、本体部51に対して幅狭となる一定の幅を有している。鉤部51の基部、すなわち本体部51との境界部は、隅部が曲面に形成され、本体部51の側部から鉤部54の側部へと滑らかに連続している。これにより、鉤部54に荷重が加わる場合に、鉤部54と本体部51との境界部に応力集中が発生し難くなっている。本体部51の表面を形成する平面は、鉤部54の表面をなす平面と連続している。鉤部54の表面側の先端部は、段違いに凹まされ、厚みが薄くなっている。
本体部51の表面における挿通孔52の開口端の周囲には、平面状のボルト座56が形成されている。本体部51の裏面における挿通孔52の開口端の周囲から鉤部54の爪部53を除く裏面にかけては、吸気側ロッカーシャフト21の外周面と相補的な形状を有する凹面57が形成されている。凹面57の底部(最深部)は、挿通孔52の中心から鉤部54の先端部へと延在している。また、凹面57の底部の延在方向は、本体部51の長手方向と一致している。
ボルト支持部材50は、その重心が挿通孔52の中心よりも鉤部54側に配置されるように、挿通孔52の位置、鉤部54の大きさが設定されている。具体的には、挿通孔52の中心は、本体部51の中央から鉤部54が設けられた側と相反する側にオフセットして配置されている。また、鉤部54が所定の重量をもって本体部51の側部に突設されていることによって、ボルト支持部材50の重心が挿通孔52の中心よりも鉤部54側に配置されている。
ボルト支持部材50は、凹面57において吸気側ロッカーシャフト21の外周面に接触し、挿通孔52がシャフト側挿通孔39と同軸となる位置に配置されている。挿通孔52、シャフト側挿通孔39及び雌ねじ孔46には、ボルト座56側からボルト60が挿入されている。ボルト60は、雌ねじ孔46に螺合し、かつその頭部がボルト座56に当接することによって、ボルト支持部材50、吸気側ロッカーシャフト21及びポンプハウジング下部8を一体に締結している。このようにして、吸気側ロッカーシャフト21の回り止め構造が形成される。ポンプハウジング下部8はシリンダヘッド2に結合されているため、吸気側ロッカーシャフト21はシリンダヘッド2に対して回り止めがなされると共に、その軸線方向への変位が規制される。
排気側ロッカーシャフト22の油路構造及び回り止め構造については、説明を省略するが、上述した吸気側ロッカーシャフト21の構造と同様である。
次に、上述した吸気側ロッカーシャフト21の回り止め構造の形成手順を説明する。この回り止め構造は、吸気側ロッカーシャフト21をポンプハウジング下部8及び各シャフトホルダ14〜18に組み付ける際に形成される。最初に、吸気側ロッカーシャフト21及び排気側ロッカーシャフト22を、それぞれ軸線が鉛直方向を向き、左端部33が下端に位置するように配置する。次に、第5シャフトホルダとしてのポンプハウジング下部8を、その吸気側及び排気側ロッカーシャフト支持孔18、19の軸線が上下方向を向くように配置し、吸気側及び排気側ロッカーシャフト21、22の下端をポンプハウジング下部8の吸気側及び排気側ロッカーシャフト支持孔18、19に上方から下方へと挿通する。これにより、吸気側ロッカーシャフト21の左端部33は受座45に対応して配置される。
続いて、ボルト支持部材50を吸気側ロッカーシャフト21の外周面に配置し、ボルト60を挿通孔52、シャフト側挿通孔39及び雌ねじ孔46に挿入する。このときのボルト60の締結が完了していない状態では、ボルト支持部材50は、挿通孔52の中心よりも鉤部54側にオフセットした位置に重心を有するため、自重によって鉤部54が挿通孔52に対して下方に移動し、爪部53において吸気側ロッカーシャフト21の端面に引っ掛かることができる。そのため、ボルト支持部材50の吸気側ロッカーシャフト21に対する位置決めが容易になる。ボルト60の締結が進むと、ボルト支持部材50の凹面57が吸気側ロッカーシャフト21の外周面に接触(嵌合)し、ボルト支持部材50の吸気側ロッカーシャフト21に対する位置が固定される。以上のようにして、吸気側ロッカーシャフト21がポンプハウジング下部8に変位不能に結合される。排気側ロッカーシャフト22とポンプハウジング下部8との結合は、説明を省略するが、吸気側ロッカーシャフト21と同様である。
次に、図9に示すように、吸気側ロッカーシャフト21及び排気側ロッカーシャフト22を、その上端側からロッカーアーム41、第4シャフトホルダ17、ロッカーアーム41、第3シャフトホルダ16、ロッカーアーム41、第2シャフトホルダ15、ロッカーアーム41、第1シャフトホルダ14に順に挿通する。その後、第1〜第4シャフトホルダ14〜17をシリンダヘッド2の底面上に配置すると共に、ポンプハウジング下部8を縁壁3上に配置する。そして、シャフトホルダ14〜17及びポンプハウジング下部8の凹部25、26上に吸気側及び排気側カムシャフト28、29とカムキャップ27とを配置し、ボルトによって、カムキャップ27、各シャフトホルダ14〜17及びシリンダヘッドを一体に締結する。また、ボルトによってポンプハウジング下部8を縁壁3に締結する。このようにして、吸気側ロッカーシャフト21をシリンダヘッド2に対して回り止めしつつ、動弁機構を組み上げることができる。
最初に、吸気側及び排気側ロッカーシャフト21、22の左端部33を上端に配置した場合には、上述した順序と逆に、第1シャフトホルダ14に各ロッカーシャフト21、22を最初に挿通し、ロッカーアーム41、第2シャフトホルダ15と順次挿通し、最後にポンプハウジング下部8を挿通させることになる。上端に配置された吸気側ロッカーシャフト21の左端部33にボルト支持部材50を取り付ける場合には、鉤部54が爪部53において左端部33の端面に引っ掛かることによって、ボルト支持部材50の吸気側ロッカーシャフト21に対する位置決めがなされる。
本実施形態における回り止め構造では、ボルト座56を備えたボルト支持部材50を、吸気側ロッカーシャフト21とボルト60の頭部との間に介装したため、吸気側ロッカーシャフト21の外面にボルト座を形成する必要がない。そのため、吸気側ロッカーシャフト21が内部に油路を含み、肉厚が比較的薄い場合に好適である。ボルト支持部材50は、凹面57を有するため、吸気側ロッカーシャフト21の外面にがた付きなく広い範囲で接触することができる。また、ボルト支持部材50は、平面状のボルト座56を有するため、ボルト60の頭部ががた付きなく着座することができ、ボルト支持部材50、吸気側ロッカーシャフト21及びポンプハウジング下部8とを一体にがた付きなく締結することができる。
また、ボルト支持部材50は、鉤部54が吸気側ロッカーシャフト21の端面に引っ掛かることによって、ボルト支持部材50の吸気側ロッカーシャフト21の軸線方向における位置決めを容易に行うことができる。特に、吸気側ロッカーシャフト21の端面が下方を向くように配置されている場合には、ボルト支持部材50は、重心が挿通孔52の中心よりも鉤部54側にオフセットして配置されていることから、自重によって鉤部54が挿通孔52に対して下方に移動し、端面近傍に配置され、端面との係合が容易に形成される。
本実施形態では、内部に油路が存在しない左端部33、より詳細にはキャップ37よりも端部側にシャフト側挿通孔39を設けたため、油路のシール等、複雑な構造を省略して簡素な構成とすることができる。
また、雌ねじ孔46の軸線が吸気側カムシャフト28と重ならないように配置したことによって、吸気側カムシャフト28を取り付けた後も、ボルト60の取り付け、取り外しが容易になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。本発明では、受座45をポンプハウジング下部8に形成したが、シリンダヘッド2に直接形成してもよい。本実施形態では、第5シャフトホルダをポンプハウジング下部8と一体に設けたが、ポンプハウジング下部8は省略可能な部材であり、その場合には吸気側ロッカーシャフト21の左端部33を支持する第5シャフトホルダをシリンダヘッド2に一体又は別部材として設ければよい。
また、本実施形態では、吸気側ロッカーシャフト21を内部に油路管36を含む多重管としたが、これに代えて、中実の円柱としてもよい。また、本実施形態では、各シャフトホルダ14〜17及びポンプハウジング下部8をシリンダヘッド2とは別部材から形成したが、シリンダヘッド2と一体に形成してもよい。
1…エンジン、2…シリンダヘッド、4…動弁室、8…ポンプハウジング下部、14…第1シャフトホルダ、15…第2シャフトホルダ、16…第3シャフトホルダ、17…第4シャフトホルダ、21…吸気側ロッカーシャフト、22…排気側ロッカーシャフト、31…円筒管、32…内孔、33…左端部、34…右端部、35…中間部、36…油路管、37…キャップ、39…シャフト側挿通孔(第2挿通孔)、41…ロッカーアーム、45…受座、46…雌ねじ孔、50…ボルト支持部材、51…本体部、52…挿通孔(第1挿通孔)、53…爪部、54…鉤部、56…ボルト座、57…凹面、60…ボルト

Claims (5)

  1. ロッカーシャフトをシリンダヘッド側に対して回り止めするロッカーシャフトの回り止め構造であって、
    表面から裏面へと貫通する第1挿通孔と、前記表面の前記第1挿通孔の周囲に形成された平面状のボルト座と、前記裏面の前記第1挿通孔の周囲に前記ロッカーシャフトの外周面と相補的な形状に形成され、前記外周面と当接する凹面と、突出して前記ロッカーシャフトの端部に引っ掛かる鉤部とを備えたボルト支持部材と、
    前記ロッカーシャフトに形成された第2挿通孔と、
    前記ボルト座側から前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を通過し、前記シリンダヘッド側に形成された雌ねじ孔に螺合するボルトとを有することを特徴とするロッカーシャフトの回り止め構造。
  2. 前記ロッカーシャフトは、その軸線方向における端部を除いて内部に油路を有し、
    前記第2挿通孔は、前記端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロッカーシャフトの回り止め構造。
  3. 前記シリンダヘッド側の前記雌ねじ孔が形成された部分は、前記ロッカーシャフトの外周面と相補的な凹面に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロッカーシャフトの回り止め構造。
  4. 前記雌ねじ孔の軸線が、前記シリンダヘッドに支持されたカムシャフトと重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のロッカーシャフトの回り止め構造。
  5. 前記ボルト支持部材は、前記ボルト座側から見て、前記第1挿通孔の中心よりも鉤部が設けられた側に重心を有するように形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のロッカーシャフトの回り止め構造。
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