JP2013155692A - 車両用エンジンの燃料ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用エンジンの燃料ポンプ装置において、エンジンの大型化を抑えつつ、燃料ポンプ装置への潤滑性を高めるとともに、バルブタイミングの精度を向上する。
【解決手段】車両用エンジン1の燃料ポンプ装置46において、ハウジングは、センサ用ハウジング48とポンプ用ハウジング51とで構成され、シリンダヘッド3の外周壁のうちカム軸軸線方向他端側に立設する他端外周壁33にセンサ用ハウジング取付部を形成し、複数のカムキャップのうちセンサ用ハウジング取付部に最も近接するカムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部との間にポンプカムを配置し、シリンダヘッド3の外周壁のうち最近接するカムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部との間の領域を囲んで配置された外周壁にポンプ用ハウジング51を締結する。
【選択図】図1

Description

この発明は車両用エンジンの燃料ポンプ装置に係り、特に、シリンダヘッドに配置した燃料ポンプによるエンジンの大型化を回避しながら、燃料ポンプの駆動を安定させることができる車両用エンジンの燃料ポンプ装置に関する。
車両用エンジンの燃料ポンプ装置には、特開2001−107773号公報に開示される構造がある。この公報に開示される燃料ポンプ装置は、カム軸をシリンダヘッドのカム軸軸線方向端部の外周壁から外方に延長させ、この延長した部分にポンプカムとセンシングロータとを配置し、ポンプカムによって駆動される燃料ポンプとセンシングロータの回転量を検出するセンサとを保持するハウジングをシリンダヘッドの外周壁の外側に取り付けた構造である。
特開2001−107773号公報
しかし、前記特開2001−107773号公報に開示の構造では、重量物である燃料ポンプを保持するハウジングが、シリンダヘッドのカム軸軸線方向端部の外周壁の外側に大きく突出して取り付けられているため、ハウジングのオーバーハング量が増大し、エンジン全体が大型化するとともに、燃料ポンプとセンサとを保持するハウジングが振動し易くなる問題がある。
そのため、ポンプカムの当接面と燃料ポンプの当接面とが小刻みに衝突し合い、また、衝突の結果、ポンプカムの当接面と燃料ポンプの当接面との間でのガタつきが大きくなり、ポンプカムと燃料ポンプとの間で異常摩擦が増大する虞があった。
さらに、ポンプカムをシリンダヘッドの外側に配置しているため、ポンプカムに潤滑油を流すために、専用の潤滑油路をシリンダヘッドに形成する必要があり、シリンダヘッドの構造が複雑化し、大型化する虞があった。
また、前記特開2001−107773号公報に開示の構造では、ポンプカムを、タイミングチェーンによって駆動されるカム軸軸線方向一端側のカムスプロケットから最も離れたカム軸軸線方向他端側の位置に配置している。
このため、タイミングチェーンの回転によってカムスプロケットがエンジン下向きに引っ張られた場合や、カムスプロケットに重量物である油圧式アクチュエータなどが取り付いて、この油圧式アクチュエータが振動によって揺れた場合などの状況においては、ポンプカムが設けられる位置でのカム軸の捩り量や変位量が増加して、ポンプカムの当接面と燃料ポンプの当接面との間のバルブタイミングの精度が低下する虞があった。
また、万一、ポンプカムとセンシングロータとの両方をシリンダヘッドのカム室内に配置した場合、容量の大きなポンプ用ハウジングとセンサ用ハウジングとが配置できる程度に、シリンダヘッドのカム軸軸線方向端部の外周壁とこの外周壁に最も近接して配置されたカムキャップとの間の空間を拡大させる必要性が生じるため、シリンダヘッド自体が大型化してエンジン全体の重量が増加する問題がある。
さらに、このような構造では、カム軸軸線方向において、カム軸軸線方向端部の外周壁とこの外周壁に近接するカムキャップとの間の距離が大きくなり、ポンプカムが設けられる位置でのカム軸の捩り量や変位量が増加して、ポンプカムの当接面と燃料ポンプの当接面との間のバルブタイミングの精度が低下する虞がある。
この発明は、車両用エンジンの燃料ポンプ装置において、エンジンの大型化を抑えつつ、燃料ポンプ装置への潤滑性を高めるとともに、バルブタイミングの精度を向上することを目的とする。
この発明は、エンジンを構成するシリンダヘッドに燃料を噴射する燃料供給装置を備え、前記シリンダヘッドに複数のジャーナル軸受部と該ジャーナル軸受部の上部に固定される複数のカムキャップとを備え、前記ジャーナル軸受部と前記カムキャップとに動弁機構のカム軸を回動可能に軸支し、前記カム軸のカム軸軸線方向一端側にタイミングチェーンによって駆動されるカムスプロケットを備える一方、前記カム軸のカム軸軸線方向他端側に前記カム軸の回転角度検出用のセンシングロータと前記燃料供給装置に燃料を供給するためのポンプカムとを備え、前記センシングロータの回転量を検出するセンサと前記ポンプカムにより駆動される燃料ポンプとを収容するハウジングを前記センシングロータと前記ポンプカムとを覆うように配置し、前記ハウジングを前記シリンダヘッドに取り付けた車両用エンジンの燃料ポンプ装置において、前記ハウジングは、前記センサを収容するセンサ用ハウジングと前記燃料ポンプを収容するポンプ用ハウジングとで構成され、前記シリンダヘッドの外周壁のうちカム軸軸線方向他端側に立設する他端外周壁に前記センサ用ハウジングが取り付けられるセンサ用ハウジング取付部を形成し、前記複数のカムキャップのうち前記センサ用ハウジング取付部に最も近接するカムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間に前記ポンプカムを配置するとともに、前記シリンダヘッドの外周壁のうち前記最近接するカムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間の領域を囲んで配置された外周壁に前記ポンプ用ハウジングを締結したことを特徴とする。
この発明は、ポンプカムをセンサ用ハウジング取付部に最も近接するカムキャップとセンサ用ハウジング取付部との間に配置したことで、センサ用ハウジングに比べて容積が大きくて重量物であるポンプ用ハウジングを、センサ用ハウジング取付部に最近接するカムキャップとセンサ用ハウジング取付部との間の領域を囲んで配置されたシリンダヘッドの外周壁に支持できるとともに、ポンプ用ハウジングがシリンダヘッドからカム軸軸線方向外側に向けて大きく突出するのを防止できる。
これによって、この発明は、燃料ポンプをシリンダヘッドに安定して保持できるとともに、エンジンがカム軸軸線方向に大型化するのを防止できる。さらに、燃料ポンプをシリンダヘッドに安定して保持できるため、燃料ポンプの振動を低減して、燃料ポンプとポンプカムとの間で生じる摩擦が増大するのを防止できる。
また、この発明の構造では、ポンプカムをセンサ用ハウジング取付部に最近接するカムキャップとセンサ用ハウジング取付部との間に配置したことで、ポンプカムをカム室内に配置している。
これによって、この発明は、複雑な潤滑油路をシリンダヘッドやポンプ用ハウジングに設ける必要がなく、エンジンの大型化を回避することができ、カム室内で生じたオイルミストにポンプカムを常に晒すことができ、ポンプカムと燃料ポンプとの接触する部分の潤滑性を高めて、異常摩擦が生じるのを防止できる。
さらにまた、この発明は、ポンプカムをセンサ用ハウジング取付部に最近接するカムキャップとセンサ用ハウジング取付部との間に配置したことで、重量物である燃料ポンプを収容するポンプ用ハウジングをカムスプロケットに巻き付けられるタイミングチェーンに少しでも近づけて配置することができるため、従来構造に比べて、燃料ポンプの振動を低減できるとともに、ポンプカムが取り付けられる位置でのカム軸の捩り量や変位量を低減でき、ポンプカムと燃料ポンプとの間のバルブタイミングの精度を向上させることができる。
図1はシリンダヘッドカバーを外したエンジンの平面図である。(実施例) 図2は図1の矢印II線によるエンジンの側面図である。(実施例) 図3は図2の矢印III線によるエンジンの端面図である。(実施例) 図4は図1のIV−IV線によるエンジンの断面図である。(実施例) 図5はシリンダヘッドのポンプ用ハウジング周辺の斜視図である。(実施例) 図6はシリンダヘッドのポンプカム周辺の斜視図である。(実施例) 図7は燃料ポンプ装置の燃料の流れを示す概略図である。(実施例)
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、1は車両用エンジン(以下「エンジン」と記す。)である。エンジン1は、シリンダブロック2の上部にシリンダヘッド3を取り付け、シリンダヘッド3の上部にシリンダヘッドカバー4を取り付け、シリンダブロック3の下部にクランク軸を軸支してオイルパンを取り付け、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3のクランク軸軸線方向一側の端部とシリンダヘッドカバー4のクランク軸軸線方向一側の下部とにチェーンカバー5を取り付けている。シリンダヘッド3は、シリンダヘッドカバー4で覆われたカム室6を形成している。チェーンカバー5は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3の端部とシリンダヘッドカバー4の下部との間にチェーン室7を形成している。
エンジン1は、図7に示すように、複数の燃焼室8を備えている。エンジン1を構成するシリンダヘッド3には、図4〜図6に示すように、各燃焼室8に連通する吸気ポート9及び排気ポート10を形成し、吸気ポート9及び排気ポート10を開閉する吸気弁11及び排気弁12を備えている。シリンダヘッド3には、エンジン1の各燃焼室8に燃料を噴射する燃料供給装置13の燃料噴射弁14を配置している。燃料噴射弁14は、デリバリパイプ15に接続されている。燃料供給装置13は、後述する燃料ポンプ装置46の燃料ポンプ52から供給される燃料をデリバリパイプ15により燃料噴射弁14に分配し、燃焼室8に燃料を噴射して供給する。
前記シリンダヘッド3は、図1〜図3に示すように、外周に外周壁16を立設している。シリンダヘッド3の外周壁16で囲まれたカム室6には、図4〜図6に示すように、複数の吸気側ジャーナル軸受部17、18と、これら吸気側ジャーナル軸受部17、18の上部に固定される複数の吸気側カムキャップ19、20とを備えるとともに、複数の排気側ジャーナル軸受部21、22と、これら排気側ジャーナル軸受部21、22の上部に固定される複数の排気側カムキャップ23、24とを備えている。
前記シリンダヘッド3には、吸気側カムキャップ19、20を吸気側ジャーナル軸受部17、18に吸気側締結ボルト25により締結し、吸気側ジャーナル軸受部17、18と吸気側カムキャップ19、20とにより動弁機構26の吸気側カム軸27を回動可能に軸支している。吸気側カム軸27は、前記吸気弁11を開閉駆動する吸気カム28を備えている。また、シリンダヘッド3には、排気側カムキャップ23、24を排気側ジャーナル軸受部21、22に排気側締結ボルト29により締結し、排気側ジャーナル軸受部21、22と排気側カムキャップ23、24とにより動弁機構26の排気側カム軸30を回動可能に軸支している。排気側カム軸30は、前記排気弁12を開閉駆動する排気カム31を備えている。
前記シリンダヘッド3は、図1に示すように、平面視で、吸気側カム軸27と排気側カム軸30とのカム軸軸線方向に長い略四角形状を有している。前記シリンダヘッド3の外周壁16は、カム軸軸線方向一端側に立設する一端外周壁32と、カム軸軸線方向他端側に立設する他端外周壁33と、カム軸軸線方向に直交する方向で吸気側カム軸27の外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁34と、カム軸軸線方向に直交する方向で排気側カム軸30の外側をカム軸軸線方向に沿って立設する排気側外周壁35とからなる。
前記シリンダヘッド3は、図1、図2、図4に示すように、カム軸軸線方向一端側の一端外周壁32に形成した吸気側ジャーナル軸受部36と排気側ジャーナル軸受部とに端部カムキャップ37を締結ボルト38により締結し、吸気カム軸27のカム軸軸線方向一端側と排気側カム軸30のカム軸軸線方向一端側とを回動可能に軸支している。
前記吸気側カム軸27のチェーン室6に臨むカム軸軸線方向一端側には、吸気カムスプロケット39を備えている。前記排気側カム軸30のチェーン室6に臨むカム軸軸線方向一端側には、排気カムスプロケット40を備えている。吸気カムスプロケット39と排気カムスプロケット40とには、それぞれタイミングチェーン41が巻きかけられている。タイミングチェーン41は、クランク軸に巻きかけられ、クランク軸の回転に同期して吸気カムスプロケット39と排気カムスプロケット40とを駆動する。
前記吸気カムスプロケット39と前記排気カムスプロケット40とは、それぞれ可変動弁機構42の吸気側油圧アクチュエータ43と排気側油圧アクチュエータ44とを備えている。可変動弁機構42は、吸気側油圧アクチュエータ43と排気側油圧アクチュエータ44とを油圧により作動してクランク軸に対する吸気側カム軸27と排気側カム軸30との各回転角の位相を変化させ、吸気弁11及び排気弁12の開閉時期を変更する。
一方、前記吸気側カム軸27のカム軸軸線方向他端側には、図4、図6に示すように、吸気側カム軸27の回転角度検出用のセンシングロータ45と、燃料供給装置13の燃料噴射弁14に燃料を供給するための燃料ポンプ装置46を構成するポンプカム47とを備えている。
前記センシングロータ45は、シリンダヘッド3の外周壁16のうち他端外周壁33を挿通して外側に突出させた吸気側カム軸27の先端に配置している。センシングロータ45は、センサ用ハウジング48により覆われる。センサ用ハウジング48は、センシングロータ45の回転量を検出する吸気側のセンサ49を収容する。他端外周壁33には、センサ用ハウジング48を取り付けるセンサ用ハウジング取付部50を形成している。センサ用ハウジング48は、センサ49を収容してセンシングロータ45を覆うように配置し、他端外周壁33のセンサ用ハウジング取付部50に取り付けられる。
前記燃料ポンプ装置46を構成するポンプカム47は、複数の吸気側カムキャップ19、20のうちセンサ用ハウジング取付部50に最近接する吸気側カムキャップ20と、センサ用ハウジング取付部50との間の吸気側カム軸27に配置している。ポンプカム47は、ポンプ用ハウジング51により上方を覆われる。ポンプ用ハウジング51は、ポンプカム47により駆動される燃料ポンプ52を収容してポンプカム47を覆うように配置し、シリンダヘッド3の外周壁16に締結ボルトで取り付けられる。
前記燃料ポンプ52は、図7に示すように、ポンプケース53内にポンプ室54を備え、ポンプ室54内に基端側を進入・退出可能なロッド55を備えている。ロッド55は、先端側にタペット56を備えている。タペット56は、タペットスプリング57でポンプカム47に向かって押圧され、タペット当接面58をポンプカム47のカム当接面59に押圧している。タペット55は、ポンプカム47の回転により往復動作されてポンプ室54内にロッド55を進入・退出させ、ポンプ室54の容積を拡縮する。
前記ポンプ室54は、吸入ポート60と吐出ポート61とを備えている。吸入ポート60は、燃料吸入通路62により燃料タンク63に連通している。吸入ポート60には、吸入側圧力弁64を設けている。吸入側圧力弁64は、吸入ポート60を開閉する弁体65と、弁体65を駆動して吸入ポート60の開度を調整する電磁石66及びスプリング67とからなる。前記吐出ポート61は、燃料供給通路68により前記燃料供給装置13のデリバリパイプ15に連通している。燃料供給通路68の途中には、吐出側圧力弁69を設けている。吐出側圧力弁69は、燃料供給通路68を連通・遮断する弁体70と、吐出ポート61の圧力が設定値以上になると燃料供給通路68を連通するように弁体70を開放動作させるスプリング71とからなる。
燃料ポンプ装置46は、吸気側カム軸27の回転によりポンプカム47が回転すると、燃料ポンプ52のタペット56が往復動作されてポンプ室54内にロッド55を進入・退出し、ポンプ室54の容積を拡縮する。燃料ポンプ52は、ポンプ室54の容積の拡縮により、燃料タンク63の燃料を燃料吸入通路62を介して吸入ポート60から吸入し、吐出ポート61に吐出する。吐出ポート61に吐出された燃料は、燃料供給通路68を介してデリバリパイブ15に供給され、燃料噴射弁14から燃焼室8に燃料を噴射される。
この燃料ポンプ装置46は、図4に示すように、複数の吸気側カムキャップ19、20のうち、センサ用ハウジング取付部50に最も近接する吸気側カムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間の吸気側カム軸27にポンプカム47を配置している。この燃料ポンプ装置46は、シリンダヘッド3の外周壁16のうち、センサ用ハウジング取付部50に最近接する吸気側カムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間の領域Sを囲んで配置されたシリンダヘッド3の外周壁16に、ポンプ用ハウジング51を締結している。この実施例では、図5、図6に示すように、他端外周壁33とカム軸軸線方向に直交する方向で吸気側カム軸27の外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁34とにポンプ用ハウジング51を締結している。
このように、燃料ポンプ装置46は、ポンプカム47をセンサ用ハウジング取付部50に最近接するカムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間に配置したことで、センサ用ハウジング48に比べて容積が大きくて重量物であるポンプ用ハウジング51を、センサ用ハウジング取付部50に最近接するカムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間の領域Sを囲んで配置された他端外周壁33とこの他端外周壁33に直交して連結する吸気側外周壁34との2つで堅固に支持できるとともに、ポンプ用ハウジング51がシリンダヘッド3からカム軸軸線方向外側に向けて大きく突出するのを防止できる。
これによって、燃料ポンプ装置46は、燃料ポンプ52をシリンダヘッド3に安定して保持できるとともに、エンジン1がカム軸軸線方向に大型化するのを防止できる。さらに、燃料ポンプ52をシリンダヘッド3に安定して保持できるため、燃料ポンプ52の振動を低減して、燃料ポンプ52のタペット56とポンプカム47との間で生じる摩擦が増大するのを防止できる。
また、燃料ポンプ52は、ポンプカム47の回転によって駆動しているため、ポンプカム47と燃料ポンプ52のタペット56とが接触する部分の互いのタペット当接面58、カム当接面59で摩擦が発生する。従来は、これら当接面58、59で発生する摩擦を低減するために、潤滑油をポンプカム47ヘと流す潤滑油路をシリンダヘッド3やポンプ用ハウジング51に設ける必要があり、シリンダヘッド3の複雑化や大型化を招くことがあった。
そこで、この燃料ポンプ装置46では、ポンプカム47をセンサ用ハウジング取付部50に最近接する吸気側カムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間に配置したことで、ポンプカム47をカム室6内に配置している。
これによって、この燃料ポンプ装置46は、複雑な潤滑油路をシリンダヘッド3やポンプ用ハウジング51に設ける必要がなく、エンジン1の大型化を回避することができ、カム室6内で生じたオイルミストにポンプカム47を常に晒すことができ、ポンプカム47と燃料ポンプ52のタペット56との接触する部分の潤滑性を高めて、異常摩擦が生じるのを防止できる。
さらにまた、タイミングチェーン41の回転によって吸気カムスプロケット39がエンジン1の下向きに引っ張られた場合や、吸気カムスプロケット39に重量物である吸気側油圧式アクチュエータ43などが取り付いて、この吸気側油圧式アクチュエータ43が振動によって揺れた場合など、タイミングチェーン41の回転や吸気側油圧式アクチュエータ43の振動などの状況では、吸気カムスプロケット39からカム軸軸線方向他端側に離れるにつれて、吸気側カム軸27の捩り量や変位量が増大し易くなる。
そこで、この燃料ポンプ装置46は、ポンプカム47をセンサ用ハウジング取付部50に最近接する吸気側カムキャップ20とセンサ用ハウジング取付部50との間に配置したことで、重量物である燃料ポンプ52を収容するポンプ用ハウジング51を吸気カムスプロケット39に巻き付けられるタイミングチェーン41に少しでも近づけて配置することができるため、従来構造に比べて、燃料ポンプ52の振動を低減できるとともに、ポンプカム47が取り付けられる位置での吸気側カム軸27の捩り量や変位量を低減でき、ポンプカム47と燃料ポンプ52との間のバルブタイミングの精度を向上させることができる。
また、この燃料ポンプ装置46は、図5に示すように、ポンプ用ハウジング51に、カム軸軸線方向に直交する方向で、排気側カム軸30に向かう側の端縁から排気側カム軸30の外側をカム軸軸線方向に沿って立設する排気側外周壁35まで延長する延長ハウジング72を形成している。燃料ポンプ装置46は、ポンプカム47を配置した吸気側カム軸27と排気側カム軸30との両カム軸を上方から覆って、シリンダヘッド3の外周壁15のうちカム軸軸線方向に直交する方向で吸気側カム軸27と排気側カム軸30との各外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁34と排気側外周壁35との間を、延長ハウジング72を形成したポンプ用ハウジング51で連絡して締結ボルトで締結している。
なお、図5に示すように、カム室6内の排気側カム軸30のカム軸軸線方向他端側には、排気側カム軸30の回転角度検出用のセンシングロータ73を備えている。このセンシングロータ73は、前記延長ハウジング72により覆われる。延長ハウジング72は、図1に示すように、センシングロータ73の回転量を検出する排気側のセンサ74を収容する。よって、延長ハウジング72は、排気側カム軸30のセンサ74を収容するセンサ用ハウジングとして機能し、前記吸気側カム軸27のセンサ49を収容するポンプ用ハウジング51と一体に形成されている。また、排気側カム軸30のカム軸軸線方向他端側の他端外周壁33には、排気側カバー75が取り付けられている。
このように、燃料ポンプ装置46は、ポンプ用ハウジング51で吸気側カム軸27と排気側カム軸30とを覆って、シリンダヘッド3のカム軸軸線方向に直交する方向の吸気側外周壁34と排気側外周壁35との間を連絡したことで、ポンプ用ハウジング51とシリンダヘッド3との締結箇所数を増加させることができるとともに、接触面積を増加させることができ、ポンプ用ハウジング51とシリンダヘッド3とをより強固に締結することができる。さらに、ポンプ用ハウジング51がシリンダヘッド3の補強部材としての役割を果たすことができ、吸気側カム軸27と排気側カム軸30との回転によって生じるシリンダヘッド3の外周壁16がカム軸軸線方向に直交する方向に振動するのを低減できる。
これによって、この燃料ポンプ装置46は、シリンダヘッド3の外周壁16からポンプ用ハウジング51ヘと伝達される振動を低減でき、燃料ポンプ52とポンプカム47との間の接触する部分の摩擦を低減できる。
さらに、この燃料ポンプ装置46は、ポンプ用ハウジング51で吸気側カム軸27と排気側カム軸30とを覆って、シリンダヘッド3の外周壁16のうち両カム軸の各外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁34と排気側外周壁35との間を連絡したことで、ポンプカム47によって燃料ポンプ52が駆動されて、ポンプカム47の回転によって燃料ポンプ52およびポンプ用ハウジング51が押し上げられそうになった場合、ポンプ用ハウジング51をシリンダヘッド3のうち吸気側カム軸27の領域と排気側カム軸30の領域とで支えることができ、ポンプ用ハウジング51が大きく変位するのを防止できる。
これによって、この燃料ポンプ装置46は、燃料ポンプ52の駆動を安定させることができ、ポンプカム47と燃料ポンプ52のタペット56との間の異常摩擦の増大およびバルブタイミングの精度の低下を防止できる。
なお、上述実施例では、吸気側カム軸27に燃料ポンプ52を配置したが、排気側カム軸30側に燃料ポンプ52を配置する場合にも同等の効果が期待できる。また、センシングロータ45は、吸気側カム軸27に圧入して設けることができ、あるいは、吸気側カム軸27からの削り出しで形成することもできる。
この発明は、エンジンの大型化を抑えつつ、燃料ポンプ装置への潤滑性を高めるとともに、バルブタイミングの精度を向上することができるものであり、カム軸で駆動される燃料ポンプを備えたエンジンに適用できる。
1 エンジン
3 シリンダヘッド
4 シリンダヘッドカバー
6 カム室
13 燃料供給装置
14 燃料噴射弁
16 外周壁
17、18 吸気側ジャーナル軸受部
19、20 吸気側カムキャップ
21、22 排気側ジャーナル軸受部
23、24 排気側カムキャップ
26 動弁機構
27 吸気側カム軸
30 排気側カム軸
32 一端外周壁
33 他端外周壁
34 吸気側外周壁
35 排気側外周壁
39 吸気カムスプロケット
40 排気カムスプロケット
41 タイミングチェーン
42 可変動弁機構
43 吸気側油圧アクチュエータ
44 排気側油圧アクチュエータ
45 センシングロータ
46 燃料ポンプ装置
47 ポンプカム
48 センサ用ハウジング
49 センサ
50 センサ用ハウジング取付部
51 ポンプ用ハウジング
52 燃料ポンプ

Claims (3)

  1. エンジンを構成するシリンダヘッドに燃料を噴射する燃料供給装置を備え、前記シリンダヘッドに複数のジャーナル軸受部と該ジャーナル軸受部の上部に固定される複数のカムキャップとを備え、前記ジャーナル軸受部と前記カムキャップとに動弁機構のカム軸を回動可能に軸支し、前記カム軸のカム軸軸線方向一端側にタイミングチェーンによって駆動されるカムスプロケットを備える一方、前記カム軸のカム軸軸線方向他端側に前記カム軸の回転角度検出用のセンシングロータと前記燃料供給装置に燃料を供給するためのポンプカムとを備え、前記センシングロータの回転量を検出するセンサと前記ポンプカムにより駆動される燃料ポンプとを収容するハウジングを前記センシングロータと前記ポンプカムとを覆うように配置し、前記ハウジングを前記シリンダヘッドに取り付けた車両用エンジンの燃料ポンプ装置において、前記ハウジングは、前記センサを収容するセンサ用ハウジングと前記燃料ポンプを収容するポンプ用ハウジングとで構成され、前記シリンダヘッドの外周壁のうちカム軸軸線方向他端側に立設する他端外周壁に前記センサ用ハウジングが取り付けられるセンサ用ハウジング取付部を形成し、前記複数のカムキャップのうち前記センサ用ハウジング取付部に最も近接するカムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間に前記ポンプカムを配置するとともに、前記シリンダヘッドの外周壁のうち前記最近接するカムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間の領域を囲んで配置された外周壁に前記ポンプ用ハウジングを締結したことを特徴とする車両用エンジンの燃料ポンプ装置。
  2. 前記カム軸は、吸気側カム軸と排気側カム軸とで構成され、前記ポンプカムは、前記センサ用ハウジング取付部に最近接する吸気側カムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間の吸気側カム軸に配置し、前記ポンプ用ハウジングは、前記ポンプカムを配置した吸気側カム軸を上方から覆って、前記シリンダヘッドの外周壁のうち前記最近接する吸気側カムキャップと前記センサ用ハウジング取付部との間の領域を囲んで配置された前記他端外周壁とカム軸軸線方向に直交する方向で前記吸気側カム軸の外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁とに締結したことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンの燃料ポンプ装置。
  3. 前記ポンプ用ハウジングは、前記ポンプカムを配置した吸気側カム軸と前記排気側カム軸とを上方から覆って、前記シリンダヘッドの外周壁のうちカム軸軸線方向に直交する方向で前記吸気側カム軸と前記排気側カム軸との各外側をカム軸軸線方向に沿って立設する吸気側外周壁と排気側外周壁との間を連絡して締結したことを特徴とする請求項2に記載の車両用エンジンの燃料ポンプ装置。
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