JP2020118106A - 内燃機関のカバー構造 - Google Patents

Abstract

【課題】オイルレベルゲージがオイル制御弁に干渉することを防止できる内燃機関のカバー構造を提供すること。【解決手段】エンジン５のカバー構造において、オイルポンプ４１は、ポンプ部４２を収容するようにしてチェーンカバー１８に取付けられ、オイル制御弁４４が取付けられるオイル制御弁取付部４３Ａを有するポンプカバー４３を備えている。オイルレベルゲージ４５は、エンジン本体７の高さ方向に延びており、オイル制御弁取付部４３Ａは、ポンプカバー４３に対してチェーンカバー１８から離れる方向に突出する突出部４３Ｂを有し、突出部４３Ｂは、オイルレベルゲージ４５に接触する接触部を有する。【選択図】図２

Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関のカバー構造に関する。

オイルパンに貯留されるオイル量を検出するオイルレベルゲージを備えたものとして、特許文献１に記載される内燃機関が知られている。

この内燃機関は、シリンダブロックにチェーンケースが取付けられており、チェーンケースの端壁に対峙する内面にリブ状の帯状ガイドが一体に形成されている。

チェーンケースの取付け状態で、帯状ガイドとチェーンケースの右側の縁部との間にオイルレベルゲージが通るオイルレベルゲージ用通路が形成されている。チェーンケースの下部にはポンプカバーを有するオイルポンプが設置されており、オイルレベルゲージは、上下方向でポンプカバーの側方を通過してオイルパンまで延びている。

このようにオイルレベルゲージがオイルポンプの近傍に配置されるのは、オイルポンプがオイルパンのオイル溜まりからオイルを吸い上げるので、オイルポンプの近くでオイル溜まりに貯留されるオイルの油面を検出する必要があるためである。

特開２０１５-６３９０６号公報

このような従来の内燃機関にあっては、オイルレベルゲージがオイルポンプの近傍に設置されている。このため、ポンプカバーに、オイルポンプから吐出されるオイル量を可変させるオイル制御弁が装着されている場合に、エンジンの振動によってオイルレベルゲージがオイル制御弁と干渉しないようにする必要がある。

本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルレベルゲージがオイル制御弁に干渉することを防止できる内燃機関のカバー構造を提供することを目的とするものである。

本発明は、オイルが貯留されるオイルパンを有するエンジン本体と、前記エンジン本体の端部を覆うようにして、前記エンジン本体の端部に取付けられたカバー部材と、前記カバー部材の下部に設けられたオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出されるオイルを制御するオイル制御弁と、前記オイルパンに貯留されるオイル量を検出するオイルレベルゲージとを備えた内燃機関のカバー構造であって、前記オイルポンプは、ポンプ部と、前記ポンプ部を収容するようにして前記カバー部材に取付けられ、前記オイル制御弁が取付けられるオイル制御弁取付部を有するポンプカバーとを備えており、前記オイルレベルゲージは、前記エンジン本体の高さ方向に延びており、前記オイル制御弁取付部は、前記ポンプカバーに対して前記カバー部材から離れる方向に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記オイルレベルゲージに接触する接触部を有することを特徴とする。

このように上記の本発明によれば、オイルレベルゲージがオイル制御弁に干渉することを防止できる。

図１は、本発明の一実施例に係るパワートレインの正面図である。 図２は、本発明の一実施例に係るチェーンカバーの内側面図（左側面図）である。 図３は、本発明の一実施例に係るチェーンカバーの前面図である。 図４は、図２のIＶ−IＶ方向矢視断面図である。

本発明の一実施の形態に係る内燃機関のカバー構造は、オイルが貯留されるオイルパンを有するエンジン本体と、エンジン本体の端部を覆うようにして、エンジン本体の端部に取付けられたカバー部材と、カバー部材の下部に設けられたオイルポンプと、オイルポンプから吐出されるオイルを制御するオイル制御弁と、オイルパンに貯留されるオイル量を検出するオイルレベルゲージとを備えた内燃機関のカバー構造であって、オイルポンプは、ポンプ部と、ポンプ部を収容するようにしてカバー部材に取付けられ、オイル制御弁が取付けられるオイル制御弁取付部を有するポンプカバーとを備えており、オイルレベルゲージは、エンジン本体の高さ方向に延びており、オイル制御弁取付部は、ポンプカバーに対してカバー部材から離れる方向に突出する突出部を有し、突出部は、オイルレベルゲージに接触する接触部を有する。

これにより、本実施の形態の内燃機関のカバー構造は、オイルレベルゲージがオイル制御弁に干渉することを防止できる。

以下、本発明に係る内燃機関のカバー構造の実施例について、図面を用いて説明する。
図１から図４は、本発明に係る一実施例の内燃機関のカバー構造を示す図である。図１から図４において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。

まず、構成を説明する。
図１において、車両１は、左サイドメンバ２Ｌおよび右サイドメンバ２Ｒを備えている。左サイドメンバ２Ｌおよび右サイドメンバ２Ｒは、車両１の幅方向（以下、車幅方向という）に離隔して前後方向に延びている。

左サイドメンバ２Ｌおよび右サイドメンバ２Ｒにはそれぞれ左防振マウント部材３Ｌおよび右防振マウント部材３Ｒが設けられている。左防振マウント部材３Ｌおよび右防振マウント部材３Ｒは、パワートレイン４に連結されており、パワートレイン４は、左防振マウント部材３Ｌおよび右防振マウント部材３Ｒによって左サイドメンバ２Ｌおよび右サイドメンバ２Ｒに弾性的に支持されている。

パワートレイン４は、内燃機関としてのエンジン５と変速機６とから構成されている。エンジン５および変速機６は、左サイドメンバ２Ｌおよび右サイドメンバ２Ｒに対して車幅方向の内側において車幅方向に並んで配置されている。エンジン５は、熱エネルギーを機械的エネルギーに変換し、変速機６は、エンジン５の回転速度を変速して出力する。

エンジン５は、エンジン本体７を備えており、エンジン本体７は、シリンダブロック１１、シリンダヘッド１２、シリンダヘッドカバー１３およびオイルパン１４を有する。

シリンダブロック１１およびシリンダヘッド１２の右端部１１ａ、１２ａとシリンダヘッドカバー１３の図示しない右端部には、ボルト２０Ａ（図３、図４参照）によってチェーンカバー１８（図２、図３参照）が取付けられている。

チェーンカバー１８は、シリンダブロック１１の右端部１１ａ、シリンダヘッド１２の右端部１２ａおよびシリンダヘッドカバー１３の右端部に設けられたタイミングチェーン８（図２参照）を右方から覆っている。

本実施例のチェーンカバー１８は、本発明のカバー部材を構成し、シリンダブロック１１およびシリンダヘッド１２の車幅方向の右端部１１ａ、１２ａおよびシリンダヘッドカバー１３の右端部は、本発明のエンジン本体の端部を構成する。

シリンダブロック１１には図示しない複数の気筒が設けられている。気筒には図示しないピストンが収納されており、ピストンは、気筒に対して上下方向に往復運動する。ピストンは、図示しないコネクティングロッドを介してクランクシャフト１５（図２参照）に連結されており、ピストンの往復運動は、コネクティングロッドを介してクランクシャフト１５の回転運動に変換される。

図１において、クランクシャフト１５の回転中心軸を仮想線で示す。クランクシャフト１５は、車幅方向に延びており、エンジン５は、横置きエンジンから構成されている。

シリンダヘッド１２には図示しない複数の吸気ポートと、吸気ポートを開閉する図示しない複数の吸気バルブと、図示しない複数の排気ポートと、排気ポートを開閉する図示しない複数の排気バルブとが設けられている。吸気ポートは、気筒に空気を導入し、排気ポートは、気筒内で燃焼された排気ガスを気筒から排出する。

シリンダヘッド１２とシリンダヘッドカバー１３との間には図示しない動弁室が形成されており、動弁室には図２に示す吸気カムシャフト９および排気カムシャフト１０が収容されている。

図２において、クランクシャフト１５の端部にはクランクスプロケット１５Ａが設けられており、吸気カムシャフト９および排気カムシャフト１０の端部にはそれぞれ吸気カムスプロケット９Ａおよび排気カムスプロケット１０Ａが設けられている。

クランクスプロケット１５Ａと吸気カムスプロケット９Ａと排気カムスプロケット１０Ａとにはタイミングチェーン８が巻き掛けられており、クランクシャフト１５と吸気カムシャフト９と排気カムシャフト１０とは、タイミングチェーン８によって連結されている。

これにより、クランクシャフト１５の動力は、タイミングチェーン８を介して吸気カムシャフト９および排気カムシャフト１０に伝達される。吸気カムシャフト９は、排気カムシャフト１０に対して後側に設置されている。

オイルパン１４にはクランクシャフト１５やピストン等を潤滑したり、図示しない油圧制御回路を制御するためのオイルが貯留されている。

図３において、チェーンカバー１８の表面１８ｆの上部にはマウント取付部１９が設けられている。図１に示すように、マウント取付部１９は、チェーンカバー１８の表面１８ｆから右防振マウント部材３Ｒに向かって膨出しており、マウント取付部１９の上面には右防振マウント部材３Ｒのアーム部３Ｂが取付けられている。

右防振マウント部材３Ｒは、図示しないゴム等の弾性体を収容し、右サイドメンバ２Ｒに取付けられたマウント部材本体３Ａと、マウント部材本体３Ａからマウント取付部１９に延び、ボルト２０Ｂによってマウント取付部１９に固定されたアーム部３Ｂとを有する。

エンジン５は、右防振マウント部材３Ｒによって吊り下げられた状態で右防振マウント部材３Ｒを介して右サイドメンバ２Ｒに弾性的に支持されている。

図２、図３において、チェーンカバー１８の下部にはオイルポンプ４１が設けられている。図１において、オイルポンプ４１は、チェーンカバー１８の表面１８ｆから右防振マウント部材３Ｒ側に膨出する膨出部３３（図３参照）を有する。

図２において、オイルポンプ４１は、膨出部３３と合致するようにチェーンカバー１８の裏面１８ｒに取付けられたポンプカバー４３と、膨出部３３とポンプカバー４３に回転自在に収容されたポンプ部４２（図２において仮想線で示す）を有する。ポンプカバー４３とチェーンカバー１８の裏面１８ｒの間には図示しない吸入ポートと吐出ポートが形成されている。

ポンプ部４２は、クランクシャフト１５に取付けられてクランクシャフト１５によって回転駆動され、内歯を有する図示しないインナロータと、インナロータを取り囲むようにインナロータの径方向の外方に配置され、外歯を有する図示しないアウタロータとを備えている。

ポンプ部４２は、アウタロータの内歯とインナロータの外歯とが接触することにより、外歯と内歯との間にオイルを収容する図示しない作動室が形成されたトロコイド式のポンプ部から構成されている。なお、ポンプ部４２の構成は、トロコイド式に限定されるものではない。

ポンプ部４２において、クランクシャフト１５の動力がインナロータに伝達されることにより、インナロータとアウタロータとが一方向に回転する。このとき、作動室の容積増加および容積減少が連続して発生することにより、オイルパン１４に貯留されたオイルを吸入ポートから吸入し、吸入したオイルを吐出ポートから吐出する。

図２において、チェーンカバー１８にはオイル通路部２４、２５が一体に形成されている。オイル通路部２４は、チェーンカバー１８の表面１８ｆから外方である右防振マウント部材３Ｒに向かって膨出するとともに、チェーンカバー１８の裏面１８ｒから内方であるエンジン本体７側に向かって膨出しており、筒状に形成されている。

オイル通路部２４の内部にはオイル通路２４ａが形成されており、オイル通路２４ａにはオイルポンプ４１の吐出ポートから吐出されるオイルが導入される。オイル通路部２４は、オイルポンプ４１側から上方に延び、マウント取付部１９の下部に連結されている。

オイル通路部２５は、チェーンカバー１８の裏面１８ｒから内方に向かって膨出しており、筒状に形成されている。オイル通路部２５は、オイル通路部２４の上端に連結されている。オイル通路部２５は、マウント取付部１９側の端部からマウント取付部１９の下部に沿ってチェーンカバー１８の幅方向（前後方向）に延びている。

オイル通路部２５の内部にはオイル通路２５ａが形成されており、オイル通路２５ａは、オイル通路２４ａに連通されている。

チェーンカバー１８の裏面１８ｒにはボス部３０が設けられている。ボス部３０の上部には図示しないボルトが挿通される貫通穴３０ａが形成されており、ボス部３０は、図示しないボルトによってシリンダヘッド１２に締結されている。ボス部３０の下部は、オイル通路部２５に連結されている。

ボス部３０には潤滑用油路３０ｂが設けられている。潤滑用油路３０ｂは、オイル通路２５ａに連通しており、オイル通路２５ａを流れるオイルは、潤滑用油路３０ｂからエンジン本体７に形成された図示しないオイル通路に導入される。

一方、ポンプカバー４３には筒状のオイル制御弁取付部４３Ａが設けられている。オイル制御弁取付部４３Ａは、ポンプカバー４３の下部に設けられており、ポンプカバー４３からエンジン５側に膨出し、エンジン本体７の高さ方向（上下方向）に延びている。なお、エンジン本体７の高さ方向とチェーンカバー１８の高さ方向は、同方向である。

オイル制御弁取付部４３Ａには下方からオイル制御弁４４が差し込まれるようにしてオイル制御弁４４が取付けられている。オイル制御弁４４は、吐出ポートから吐出されてオイル通路２４ａに流れるオイルの流量を制御する。

オイル制御弁４４は、ポンプ部４２によって吐出ポートから吐出されてオイル通路２４ａに流れるオイルの流量を制御するものに限らず、ポンプ部４２によって吐出ポートから吐出されるオイルの圧力を調整するもの等であってもよい。すなわち、オイル制御弁４４は、オイルポンプ４１から吐出されるオイルを制御するものであればよい。

オイル制御弁４４の下部にはコネクタ４４Ａが取付けられている。コネクタ４４Ａは、図示しないハーネスを介して図示しないコントローラに接続されており、コントローラによって制御される。

エンジン５にはオイルレベルゲージ４５が設置されている。図２、図３に示すように、オイルレベルゲージ４５は、可撓性を有する素材により直線形状に形成されたゲージ部４５Ａと、ゲージ部４５Ａの基端（上端）に設けられた操作部４５Ｂとを有する。

ゲージ部４５Ａは、下部がオイル制御弁４４に近づくようにしてチェーンカバー１８に沿って上下方向に延びている。換言すれば、ゲージ部４５Ａは、エンジン本体７の高さ方向に延びている。操作部４５Ｂは、エンジン５の上部外方、すなわち、シリンダヘッドカバー１３の上部外方に設置されており、作業者によってエンジン５の外方からアクセス可能となっている。

オイルレベルゲージ４５は、オイルパン１４内に貯留されたオイルにゲージ部４５Ａが浸るようにエンジン本体７に挿入された状態において、オイルの油面の高さ位置を検出する。具体的には、オイルレベルゲージ４５は、ゲージ部４５Ａの先端（下端）に付着したオイルの位置からオイルパン１４に貯留されたオイルの油面の高さ位置を測定可能である。

オイル制御弁取付部４３Ａには環状の突出部４３Ｂが設けられている。突出部４３Ｂは、チェーンカバー１８の下端部１８ａと同じ高さ位置に設置されている。突出部４３Ｂは、ポンプカバー４３に対してチェーンカバー１８から離れる方向（左方）に向かって突出している（図３参照）。すなわち、突出部４３Ｂは、ポンプカバー４３からエンジン本体７に向かって突出している。

図２、図４に示すように、オイルレベルゲージ４５のゲージ部４５Ａは、突出部４３Ｂに挿通されており、突出部４３Ｂの内周面によって囲まれている。突出部４３Ｂの内周面には接触部４３ａが形成されており、ゲージ部４５Ａは、接触部４３ａに接触している。

突出部４３Ｂの内周面は、突出部４３Ｂの上端から下端に向かうに従って突出部４３Ｂの環状の中心Ｏ（図３参照）側に傾斜するテーパ形状に形成されている。すなわち、突出部４３Ｂの内周面は、上端から下端に向かって開口面積が小さくなる先細り形状に形成されている。

具体的には、接触部４３ａは、オイル制御弁４４側の内周面４３ｂと反対側であって、オイル制御弁４４から離れた側の突出部４３Ｂの内周面から構成されている。換言すれば、接触部４３ａは、チェーンカバー１８側の内周面と反対側であって、チェーンカバー１８から離れた側の突出部４３Ｂの内周面から構成されている。接触部４３ａは、突出部４３Ｂの内周面の円周方向の一定の範囲である。

また、図３に示す車両１の正面視において、オイルレベルゲージ４５のゲージ部４５Ａは、突出部４３Ｂの環状の中心Ｏに対してオイル制御弁４４から離れた側、すなわち、エンジン本体７側（左側)に位置している。

以上、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、オイルポンプ４１は、ポンプ部４２を収容するようにしてチェーンカバー１８に取付けられ、オイル制御弁４４が取付けられるオイル制御弁取付部４３Ａを有するポンプカバー４３を備えている。

オイルレベルゲージ４５は、オイル制御弁４４に近づくようにしてエンジン本体７の高さ方向に延びている。

オイル制御弁取付部４３Ａは、ポンプカバー４３からエンジン５側に膨出し、エンジン本体７の高さ方向に延びているので、ポンプカバー４３の中でも剛性が高い。

この剛性の高いオイル制御弁取付部４３Ａは、ポンプカバー４３に対してチェーンカバー１８から離れる方向に突出する突出部４３Ｂを有し、突出部４３Ｂは、ゲージ部４５Ａに接触する接触部４３ａを有する。

これにより、エンジン５の振動によってオイルレベルゲージ４５が振動した場合に、オイル制御弁４４から離れた位置でゲージ部４５Ａを接触部４３ａに接触させることができる。

これに加えて、剛性の高いオイル制御弁取付部４３Ａに設けられた突出部４３Ｂの接触部４３ａにゲージ部４５Ａを接触させることにより、突出部４３Ｂを変形し難くできる。この結果、ゲージ部４５Ａがオイル制御弁４４に干渉することを防止できる。

また、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、突出部４３Ｂは、ゲージ部４５Ａが挿通される環状に形成されており、接触部４３ａは、突出部４３Ｂの内周面から構成されている。

これにより、環状の突出部４３Ｂにゲージ部４５Ａを挿通することにより、オイルレベルゲージ４５を位置決めできる。

これに加えて、環状の突出部４３Ｂの内周面からなる接触部４３ａにゲージ部４５Ａを接触させることにより、エンジン５の振動によってオイルレベルゲージ４５が振動した場合に、ゲージ部４５Ａを接触部４３ａに確実に接触させることができる。この結果、ゲージ部４５Ａがオイル制御弁４４に干渉することをより効果的に防止できる。

なお、突出部４３Ｂは、環状形状に限定されるものではなく、例えば、ポンプカバー４３に対してチェーンカバー１８から離れる方向に突出する突出片であってもよい。この場合には、ゲージ部４５Ａを突出片の突出方向の先端に接触させればよい。

また、突出部は、例えば、ポンプカバー４３に対してチェーンカバー１８から離れる方向に突出する突出片と、突出片の先端に設けられ、ゲージ部４５Ａが接触するＵ字形状部、またはＶ字形状等の接触部によって構成されてもよい。

また、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、接触部４３ａは、オイル制御弁４４側の突出部４３Ｂの内周面４３ｂと反対側であって、オイル制御弁４４から離れた側の突出部４３Ｂの内周面から構成されている。

これにより、ゲージ部４５Ａを、オイル制御弁４４から離れた位置で接触部４３ａに接触させることができ、ゲージ部４５Ａがオイル制御弁４４に干渉することをより効果的に防止できる。

また、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、車両１の正面視において、ゲージ部４５Ａは、突出部４３Ｂの環状の中心Ｏに対してエンジン本体７側（左側)に位置している。

これにより、ゲージ部４５Ａを、オイル制御弁４４から離れた位置で接触部４３ａに確実に接触させることができ、ゲージ部４５Ａがオイル制御弁４４に干渉することをより効果的に防止できる。

また、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、オイル制御弁取付部４３Ａは、ポンプカバー４３の下部に設けられており、突出部４３Ｂは、チェーンカバー１８の下端部と同じ高さ位置に設置されている。

チェーンカバー１８の下端部は、オイルパン１４に貯留されるオイルの油面に近いので、突出部４３Ｂをチェーンカバー１８の下端部と同じ高さ位置に設置することにより、突出部４３Ｂによってゲージ部４５Ａをオイルの油面に近い位置で支持できる。

このため、突出部４３Ｂをチェーンカバー１８の下端部よりも上方に設置した場合に比べ、エンジン５の振動によるゲージ部４５Ａの振れ幅を小さくでき、ゲージ部４５Ａがオイル制御弁４４に干渉することをより効果的に防止できる。

また、本実施例のエンジン５のカバー構造によれば、突出部４３Ｂは、オイル制御弁４４に対してコネクタ４４Ａが配置される側（オイル制御弁４４の後側）とは反対側(オイル制御弁４４の前側)に設置されている。

これにより、コネクタ４４Ａと突出部４３Ｂとを前後方向に離すことができ、エンジン５の振動によってゲージ部４５Ａとコネクタ４４Ａが干渉することを防止できる。

本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。

１...車両、５...エンジン（内燃機関）、７...エンジン本体、１１ａ，１２ａ...右端部（エンジン本体の端部）、１８...チェーンカバー（カバー部材）、１８ａ...下端部（カバー部材の下端部）、４１...オイルポンプ、４２...ポンプ部、４３...ポンプカバー、４３Ａ...オイル制御弁取付部、４３Ｂ...突出部、４３ａ...接触部、４３ｂ...内周面（オイル制御弁側の突出部の内周面）、４４...オイル制御弁、４５...オイルレベルゲージ

Claims (4)

1. オイルが貯留されるオイルパンを有するエンジン本体と、前記エンジン本体の端部を覆うようにして、前記エンジン本体の端部に取付けられたカバー部材と、前記カバー部材の下部に設けられたオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出されるオイルを制御するオイル制御弁と、前記オイルパンに貯留されるオイル量を検出するオイルレベルゲージとを備えた内燃機関のカバー構造であって、
   前記オイルポンプは、ポンプ部と、前記ポンプ部を収容するようにして前記カバー部材に取付けられ、前記オイル制御弁が取付けられるオイル制御弁取付部を有するポンプカバーとを備えており、
   前記オイルレベルゲージは、前記エンジン本体の高さ方向に延びており、
   前記オイル制御弁取付部は、前記ポンプカバーに対して前記カバー部材から離れる方向に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記オイルレベルゲージに接触する接触部を有することを特徴とする内燃機関のカバー構造。
2. 前記突出部は、前記オイルレベルゲージが挿通される環状に形成されており、
   前記接触部は、前記突出部の内周面から構成されていることを特徴とする請求項１に記載の内燃機関のカバー構造。
3. 前記接触部は、前記オイル制御弁側の前記突出部の内周面と反対側であって、前記オイル制御弁から離れた側の前記突出部の内周面から構成されていることを特徴とする請求項２に記載の内燃機関のカバー構造。
4. 前記オイル制御弁取付部は、前記ポンプカバーの下部に設けられており、
   前記突出部は、前記カバー部材の下端部と同じ高さ位置に設置されていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の内燃機関のカバー構造。

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