JPH04123310U - 内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ - Google Patents

内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ

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JPH04123310U
JPH04123310U JP2805091U JP2805091U JPH04123310U JP H04123310 U JPH04123310 U JP H04123310U JP 2805091 U JP2805091 U JP 2805091U JP 2805091 U JP2805091 U JP 2805091U JP H04123310 U JPH04123310 U JP H04123310U
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JP
Japan
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rocker shaft
bolt
cap
recess
internal combustion
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Withdrawn
Application number
JP2805091U
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English (en)
Inventor
隆雄 一村
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 この考案は、内燃機関のロッカシャフトキャ
ップにおいて、ロッカシャフトをボルトによってシリン
ダヘッド側に締め付ける場合に、ロッカシャフトキャッ
プが適正位置よりずれることを防止して、締め付け作業
を容易に行えるようにすることを目的とする。 【構成】 ロッカシャフトキャップ27の一側にボルト
に接するボルト座面29が形成され、他側にロッカシャ
フト外周面に接する凹部30及び同凹部を外れた周縁3
1にロッカシャフト外周面と対向する突起部32,33
が形成され、ボルトの締め付け時に、突起部32,33
がロッカシャフトの外周面に接し、それに続いて突起部
32,33が外周面上を滑り移動して、ロッカシャフト
外周面に凹部30を接触させることができるように構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関の動弁系内のロッカシャフトをシリンダヘッドに締め付け 固定する際使用されるロッカシャフトキャップ、特に、ボルトに嵌挿され、ボル トヘッドとロッカシャフトの外周面との間に挾み込まれるロッカシャフトキャッ プに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の動弁系の内、オーバーヘッドカムシャフト方式あるいはオーバーヘ ッドバルブ方式を採るものではロッカアームを枢支するロッカシャフトを備える ものが多い。例えば、図10に示すように、ロッカシャフト1は各吸排気バルブ に対向する位置に各ロッカアーム2,2・・・をそれぞれ枢支し、しかもその複 数個所にはボルト3,3・・・を挿通させる挿通孔4が形成され、ここに挿通さ れたボルト3によってシリンダヘッド(図示せず)の上向壁に締め付け固定され ている。
【0003】 処で、このロッカシャフトにはロッカアームを介して吸排気バルブ側及び各シ ャフト側より外力が大きく加わり、これらの外力に対してロッカシャフトは変位 を生ずること無くシリンダヘッドに確実に固着される必要がある。そこで、通常 は複数の締め付け用のボルト3の締め付け力がロッカシャフト1に確実に伝わる ようにして、締め付け後のロッカシャフト1の変位を防止するようにしている。
【0004】 このために、例えば比較的大型のシリンダヘッドで使用されるロッカシャフト 1は複数のロッカシャフトブラケット及び複数のボルトを用いてシリンダヘッド 上に固定される。あるいはロッカシャフトブラケットの取付スペースを十分に採 ることが困難な小型のシリンダヘッドで使用されるロッカシャフト1は、ロッカ シャフト外周面にボルト座面(図10に二点鎖線で示した)5を直接形成してボ ルト3とロッカシャフトの外周面との当り面積の増大化を図ったり、更に、図1 0に実線で示すように、ロッカシャフト1の外周面とボルト3のヘッド301と の間にロッカシャフトキャップ6を介装し、これによってボルト3とロッカシャ フト1の外周面との当り面積の増大化を図り締め付け後のロッカシャフト1の変 位を防止するようにしている。 処で、ロッカシャフトキャップ6を用いた場合、その他のように、例えばロッ カシャフト1にボルト座面5を形成した場合のような剛性低下を防げ、しかもロ ッカシャフトブラケットを用いた場合のようなスペースの確保の必要性も少なく 、しかも締め付け力の確保も比較的容易である。
【0005】 例えば、図7乃至図9に示すように、シリンダヘッドのシャフト取付部7にロ ッカシャフト1を取付ける場合、あらかじめボルト3をロッカシャフトキャップ 6の取付穴8に挿通させ、その上でボルトをロッカシャフト1の所定個所の挿通 穴4に挿通させ、締め込み作業を行っている。あるいはロッカシャフトの外周面 11上にロッカシャフトキャップ6を載せ、その上で、取付穴8及び挿通穴4に ボルト3を挿通させ締め付け作業を行っている。 これによって、ロッカシャフトキャップ6の上面がボルト座面9を成してボル トヘッド301に十分な接触面積を確保して当接出来、下面の凹部10がロッカ シャフト1の外周面11に十分な接触面積を確保して当接出来る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
処で、このようにロッカシャフトキャップ6を挾んでボルト3がシリンダヘッ ド側に締め込まれて、ロッカシャフト1をシリンダヘッドのシャフト取付部7に 固定する作業がなされる場合、次のような問題があった。 即ち、作業者がボルト3の締め付け作業時にロッカシャフトキャップ6の凹部 10がロッカシャフトの外周面11に正しく当接するように保持していない場合 、ロッカシャフトキャップ6が図7乃至図9に二点鎖線で示すようにずれてしま う。このままの状態で締め付けが完了してしまうと、ボルト3の締め付け力はロ ッカシャフトキャップの凹部10を外れた一部分よりロッカシャフト1の外周面 の一部(線状部)にしか作用せず、ロッカシャフト1はこれに加わる外力によっ て経時的に変位を生じ易く成り、問題と成っている。
【0007】 本考案の目的は、ロッカシャフトをボルトによってシリンダヘッド側に締め付 ける場合に、ロッカシャフトキャップが適正位置よりずれることを防止して締め 付け作業が出来るようにした内燃機関のロッカシャフトキャップを提供すること にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案は、内燃機関の動弁系内のロッカシャフ トをボルトによって上記内燃機関のシリンダヘッドに締め込み固定する際に、上 記ボルトを挿通させる挿通孔が形成されると共に上記ボルトのヘッドと上記ロッ カシャフトとの間に介装される内燃機関のロッカシャフトキャップであって、特 に、一側には上記ボルトに接するボルト座面が形成され、他側には上記ロッカシ ャフト外周面に接する凹部及び同凹部を外れた周縁に上記ロッカシャフト外周面 と対向する突起部がそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
ボルトの締め付け時に、このボルトによってロッカシャフトの外周面に押しつ けられるロッカシャフトキャップの突起部がまずロッカシャフト外周面に接し、 それに続いて突起部がロッカシャフト外周面上を滑り移動してロッカシャフト外 周面に凹部を接触させることができ、ボルトの締め付け完了時にはロッカシャフ トキャップを適正位置に保持するようになる。
【0010】
【実施例】
図1の内燃機関のロッカシャフトキャップ20は図示しない、多気筒ガソリン エンジンのシリンダヘッドの上壁上に装着されている。ここでのシリンダヘッド の上壁には複数のシャフト取付部21が形成され、各シャフト取付部21の中央 部にはボルト3が締め込まれるボルト穴22が形成されている。 なお、ここではシャフト取付部21を一つのみ示した。
【0011】 各シャフト取付部21は直列状に配列され、これらにわたってロッカシャフト 1が載置される。このロッカシャフト1は吸気弁23を開閉させるロッカアーム 24を枢支し、これと対向する図示しない排気弁用のロッカシャフトと並設され ている。なお、符号25は吸気弁開閉用の吸気カムシャフトを示している。 ロッカシャフト1は各シャフト取付部21のボルト穴22との対向部に挿通穴 26を形成されている。各挿通穴26にはボルト3が挿通され、このボルト3に よってロッカシャフト1がシャフト取付部21に締め付けられる。
【0012】 更に、ボルト3にはロッカシャフトキャップ27が嵌挿される。 ロッカシャフトキャップ27は図3(a),(b),(c)に示すように、中 央にボルト3を挿通する中央穴28を形成され、全体は厚板片状に形成されてい る。 このロッカシャフトキャップ27の一側には平面状のボルト座面29が、他側 面には凹部30、その凹部の周縁の縁部31及び縁部31より突出し互いに対向 配備される一対の突起部32,33とが形成されている。しかも、中央穴28の 内壁面にはブッシュ34が嵌め込まれている。ここで、ブッシュ34には縁部3 41が形成され、これによってブッシュのずれを防止している。
【0013】 ブッシュ34は樹脂製であり、その内径はボルト3の外径にほぼ等しいか、場 合によっては多少小さく形成される。これによって、ボルト3にブッシュ34を 半固定できるようにすると共に相対的な傾きやあるレベル以上の外力によっては 相対的に摺動できるように構成されている。 凹部30はロッカシャフト1の外周面に一様に接することができるように、外 周面と同一の曲率で形成されている。一対の突起部32,33は互いにその突出 し量が異なり、縁部31の端部に形成された一方の突起部32が、縁部31の中 央部に形成された他方の突起部33よりも差δだけ大きく突き出すように構成さ れている。これによってボルトの締め込みに応じてロッカシャフトキャップ27 はまず他方の突起部33を外周面に当接させるように構成されている。
【0014】 なお、各突起部32,33はその先端部を球面状に処理されることが望ましく 、これによって、外周面との接触時の滑りを改善させることが出来る。 このようなロッカシャフトキャップ27を用いてロッカシャフト1をシリンダ ヘッド側に固定する作業を手作業によって行うものとする。
【0015】 まず、作業者はロッカシャフト1を複数のシャフト取付部21にわたって載置 する。この時ロッカシャフト1の各挿通穴26をボルト穴22に一致させるよう に配備する。 この後、あらかじめロッカシャフトキャップ27を嵌挿したボルト3を取り、 挿通穴26とボルト穴22に差し込み、締め付け作業に入る。このボルトの締め 付けによって、まずロッカシャフトキャップ27の一方の突起部32が図4乃至 図6に示すようにロッカシャフト1に当接する。これによってロッカシャフトキ ャップ27はボルトに対して傾き、やがて、両突起部32,33が外周面を滑る ようにしてずれ、図4に示すようにボルト3中心にT方向に回動する。
【0016】 ボルト3が締め込みを完了させる時には、ロッカシャフトキャップ27の凹部 30は外周面に当接することの可能な向きを取れ、ロッカシャフトキャップ27 のボルト座面29にボルトヘッド301が十分な接触面積を保って接触出来、凹 部30が外周面に十分な接触面積を保って接触出来る。この結果、ボルトの締め 付け力はロッカシャフトキャップ27の面接合域の全域にわたって一様に加わり 、ロッカシャフト1の傾きやずれを防止することが容易となる。
【0017】 このように、ロッカシャフトキャップ27に一対の突起部32,33を形成し たので、この突起部の働きによって、たとえロッカシャフトキャップ27の凹部 30が正しいロッカシャフトの外周面上に配備されていないとしても、ボルトの 締め付け完了時には凹部30を外周面に当接できる正しい位置に保持出来、ボル トの締め付け作業性を向上させることができる。
【0018】 上述の処において、ロッカシャフトキャップ27を半固定したボルト3は手作 業によってしめつけ処理されるものとしたが、場合によっては、ボルト締め付け 行程を自動化しても良く、この場合にはよりロッカシャフトキャップ27の突起 部332,33の位置規制作用が有効に働くことと成る。更に、図1のロッカシ ャフトキャップ27は一対の突起部32,33を設けていたが、場合によっては 一方の突起部32のみを形成しても良く、この場合でもボルトの締め付け時にロ ッカシャフトキャップを回動させて、凹部30を外周面に当接できる正しい位置 に保持出来る。
【0019】
【考案の効果】
以上のように、この考案はボルトの締め付け時に、ロッカシャフトキャップの 突起部がロッカシャフト外周面上を滑り移動して、ロッカシャフトキャップを回 動出来、ボルトの締め付け完了時にはロッカシャフト外周面に凹部を接触させる ことができるので、ロッカシャフトを確実にシリンダヘッドに固定出来、ロッカ シャフトの締め付け固定作業を適確に且つ容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例として内燃機関のロッカシャ
フトキャップを用いてロッカシャフトをシリンダヘッド
に固定した状態の要部分正面図である。
【図2】図1のロッカシャフトキャップを用いてロッカ
シャフトをシリンダヘッドに固定した状態図であり、
(a)はその側面図を、(b)はその平面図を示してい
る。
【図3】図1のロッカシャフトキャップの拡大図であ
り、(a)はその底面図を、(b)はその側面図を、
(c)は要部断面図を示している。
【図4】図1のロッカシャフトキャップを用いてボルト
の締め付け作業に入った状態での平面図である。
【図5】図1のロッカシャフトキャップを用いてボルト
の締め付け作業に入った状態での側面図である。
【図6】図1のロッカシャフトキャップを用いてボルト
の締め付け作業に入った状態での正面図である。
【図7】従来のロッカシャフトキャップ用いてボルトの
締め付け作業に入った状態での平面図である。
【図8】従来のロッカシャフトキャップ用いてボルトの
締め付け作業に入った状態での側面図である。
【図9】従来のロッカシャフトキャップ用いてボルトの
締め付け作業に入った状態での正面図である。
【図10】従来のロッカシャフトの概略側面分解図であ
る。
【符号の説明】
1 ロッカシャフト 3 ボルト 21 シャフト取付部 27 ロッカシャフトキャップ 28 中央穴 29 ボルト座面 30 凹部 32 突起部 33 突起部 301 ボルトヘッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の動弁系内のロッカシャフトをボ
    ルトによって上記内燃機関のシリンダヘッドに締め込み
    固定する際に、上記ボルトを挿通させる挿通孔が形成さ
    れると共に上記ボルトのヘッドと上記ロッカシャフトと
    の間に介装される内燃機関のロッカシャフトキャップに
    おいて、一側には上記ボルトに接するボルト座面が形成
    され、他側には上記ロッカシャフト外周面に接する凹部
    及び同凹部を外れた周縁に上記ロッカシャフト外周面と
    対向する突起部がそれぞれ形成されたことを特徴とする
    内燃機関のロッカシャフトキャップ。
JP2805091U 1991-04-23 1991-04-23 内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ Withdrawn JPH04123310U (ja)

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JP2805091U JPH04123310U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ

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JP2805091U JPH04123310U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ

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JPH04123310U true JPH04123310U (ja) 1992-11-09

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ID=31912214

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JP2805091U Withdrawn JPH04123310U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 内燃機関のロツカシヤフトキヤツプ

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JP (1) JPH04123310U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136952A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Honda Motor Co Ltd ロッカーシャフトの回り止め構造

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Effective date: 19950713