JP6176650B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、入球口への不正行為を防止可能な遊技機に関する。
従来、台枠の隙間からセルと呼ばれる板状の不正行為用具を挿入し、台の裏側から始動口や入賞口を不正に作動させる不正行為(所謂、セルゴト)が知られている。このような不正行為を防止する手段を備えた遊技機が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示のパチンコ機は、上記の不正行為を防止するために、遊技盤の裏面側に突出する始動口や入賞口を保護する保護ケースを備えている。
特開2011−87620号公報
特許文献1に開示のパチンコ機では、保護ケースを遊技盤の裏面に固定するために、保護ケースのフランジ部が、遊技盤の裏面に形成された凹部に挿入されている。この場合、不正行為用具を凹部とフランジ部との間に挿入することで、不正行為用具を遊技盤の裏面に沿って保護ケース内に侵入させて、始動口や入賞口を不正に作動させるおそれがあった。
本発明は、入球口に対する不正行為を確実に防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、前記案内部材は、前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、前記第二流路の後端部は、前記可動板と略同形の開口であり、前記可動板は、前記軸から垂下した状態で、前記第二流路の後端部を形成する壁部と面一をなすように当該後端部を塞ぐ
上記遊技機では、遊技盤の正面に設けられた遊技領域を流下する遊技球が入球口に入球すると、遊技者に特典が付与される。入球口に入球した遊技球は、案内部材によって遊技盤の背面における所定の排出位置まで案内される。案内部材は、入球口に入球した遊技球を下方に案内する第一流路と、第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する第二流路とを有する。案内部材が有する可動板は、左右方向に延びる軸から垂下した状態で、第二流路を塞ぐ。可動板は、軸によって前後方向に揺動自在に支持され、且つ、垂下した状態から前方に揺動することが規制部によって規制される。
これによれば、入球口に入球した遊技球は、第一流路および第二流路を経由し、さらに可動板を前方から押して後方に揺動させる。このとき、可動板は第二流路を開放するため、遊技球は可動板の下方を経由して所定の排出位置まで移動する。一方、可動板は後方から押圧されても前方に揺動しないので、第二流路は可動板によって塞がれた状態が維持される。したがって、不正行為者が不正行為用具を所定の排出位置から第二流路に挿入しようとした場合、可動板によって不正行為用具が第一流路に進入することが規制される。その結果、不正行為用具を用いて入球口を不正に作動させる不正行為を、確実に防止できる。
また、軸から垂下した状態の可動板と第二流路の後端部との隙間が非常に小さくなるため、この隙間に不正行為用具を挿入しにくい。つまり、不正行為用具が第二流路に進入することが規制されるため、不正行為用具を用いて入球口を不正に作動させる不正行為をより確実に防止できる。
前記第二流路の後端部は、前記遊技盤の背面よりも後方に位置しており、前記案内部材は、前記第二流路の下側に設けられる壁面であって、前記遊技盤の背面から前記第二流路の後端部まで後方に延びる下壁部を有してもよい。この場合、第二流路の後端部は遊技盤の背面から離間しているため、不正行為者は遊技盤の背面に沿って不正行為用具を第二流路に挿入しにくい。さらに、不正行為者が遊技盤の背面に沿って不正行為用具を第二流路に挿入しようとした場合、不正行為用具は下壁部によって第二流路に進入することが規制される。したがって、不正行為用具を用いて入球口を不正に作動させる不正行為をより確実に防止できる。
本発明の第二態様に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、前記案内部材は、前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、前記規制部は、前記軸から垂下した前記可動板に対して前方から接触する、前記第二流路を形成する壁面の一部である。
上記遊技機では、遊技盤の正面に設けられた遊技領域を流下する遊技球が入球口に入球すると、遊技者に特典が付与される。入球口に入球した遊技球は、案内部材によって遊技盤の背面における所定の排出位置まで案内される。案内部材は、入球口に入球した遊技球を下方に案内する第一流路と、第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する第二流路とを有する。案内部材が有する可動板は、左右方向に延びる軸から垂下した状態で、第二流路を塞ぐ。可動板は、軸によって前後方向に揺動自在に支持され、且つ、垂下した状態から前方に揺動することが規制部によって規制される。
これによれば、入球口に入球した遊技球は、第一流路および第二流路を経由し、さらに可動板を前方から押して後方に揺動させる。このとき、可動板は第二流路を開放するため、遊技球は可動板の下方を経由して所定の排出位置まで移動する。一方、可動板は後方から押圧されても前方に揺動しないので、第二流路は可動板によって塞がれた状態が維持される。したがって、不正行為者が不正行為用具を所定の排出位置から第二流路に挿入しようとした場合、可動板によって不正行為用具が第一流路に進入することが規制される。その結果、不正行為用具を用いて入球口を不正に作動させる不正行為を、確実に防止できる。
また、第二流路を形成する壁面の一部によって、可動板が垂下した状態から前方に揺動することが規制される。したがって、簡易な構造で、可動板が垂下した状態から後方のみに揺動可能にすることができる。
前記規制部は、前記第一流路の下流端から後方に向けて湾曲し、且つ、前記可動板の下方まで延びる曲面状をなし、前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を自身の形状に沿って後方に転動させる壁面であってもよい。この場合、簡易な構造で、可動板が垂下した状態から後方のみに揺動可能にし、且つ、第一流路を流下した遊技球を後方に案内することができる。
本発明の第三態様に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、前記案内部材は、前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、前記第一流路に設けられ、前記入球口に入球した遊技球を検出する球検出手段を備え、前記特典付与手段は、前記球検出手段によって前記遊技球が検出された場合に、前記特典を付与し、前記可動板の揺動状態を検出する揺動検出手段と、前記揺動検出手段によって検出された前記可動板の揺動状態と、前記球検出手段によって検出された前記遊技球の数量とに基づいて、前記球検出手段に対する不正行為を検出する不正行為検出手段とを備える。
上記遊技機では、遊技盤の正面に設けられた遊技領域を流下する遊技球が入球口に入球すると、遊技者に特典が付与される。入球口に入球した遊技球は、案内部材によって遊技盤の背面における所定の排出位置まで案内される。案内部材は、入球口に入球した遊技球を下方に案内する第一流路と、第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する第二流路とを有する。案内部材が有する可動板は、左右方向に延びる軸から垂下した状態で、第二流路を塞ぐ。可動板は、軸によって前後方向に揺動自在に支持され、且つ、垂下した状態から前方に揺動することが規制部によって規制される。
これによれば、入球口に入球した遊技球は、第一流路および第二流路を経由し、さらに可動板を前方から押して後方に揺動させる。このとき、可動板は第二流路を開放するため、遊技球は可動板の下方を経由して所定の排出位置まで移動する。一方、可動板は後方から押圧されても前方に揺動しないので、第二流路は可動板によって塞がれた状態が維持される。したがって、不正行為者が不正行為用具を所定の排出位置から第二流路に挿入しようとした場合、可動板によって不正行為用具が第一流路に進入することが規制される。その結果、不正行為用具を用いて入球口を不正に作動させる不正行為を、確実に防止できる。
また、不正行為用具が進入しにくい第一流路に球検出手段を設けることで、不正行為用具によって球検出手段が不正操作されることを確実に防止できる。
また、可動板の揺動状態と入球口への入賞数とに基づいて、球検出手段に対する不正操作を確実に検出できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 切替部材100が第一位置にある、センター役物60の正面図である。 回転役物200およびその周辺の拡大斜視図である。 切替部材100が第二位置にある、センター役物60の上側部分の拡大正面図である。 遊技盤2の背面図である。 球通路部材300の斜視図である。 中央通路部303の分解斜視図である。 可動板370が垂下した状態にある、図2のA−A線矢視方向断面図である。 可動板370が揺動した状態にある、図2のA−A線矢視方向断面図である。
本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1および図2の手前側、奥側、上側、下側、左側、右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側(正面側)、後側(背面側)、上側、下側、左側、右側とする。
図1および図2を参照して、パチンコ機1の概略構成を説明する。パチンコ機1には、遊技盤2が設けられている。遊技盤2は、正面視略正方形の板状であり、透明なガラス板を保持した前面枠13によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、発射機(図示外)に金属製の遊技球50(図5参照)を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上部中央には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿10が設けられている。下皿10の右横には、遊技球50の発射を調整する発射ハンドル11が設けられている。前面枠13の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。発射機によって発射された遊技球50は、遊技領域4内を流下する。遊技領域4の略中央には、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成される画像表示装置28が設けられている。画像表示装置28は、動画等の様々な映像を表示可能な表示面28Aを有する。画像表示装置28は、遊技者が大量の賞球を獲得可能な大当たり遊技を生起するか否かの大当たり判定の結果を報知するためのデモ図柄を表示する。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)のデモ図柄を変動させた後に、大当たり判定の結果を示すデモ図柄の組合せを確定表示させる報知演出を実行することで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
遊技領域4の中央部には、画像表示装置28の表示面28Aを取り囲むように、正面視円形状の遊技部材であるセンター役物60が取り付けられる。センター役物60の上端部には上方に開口した飛込口80が設けられ、下端部には第一始動口16が設けられる。したがって、パチンコ機1の組立時には、センター役物60を遊技盤2の中央部に組み付けることで、遊技領域4内に飛込口80および第一始動口16を設けることができる。
センター役物60の右方には普通図柄始動ゲート12が設けられ、下方には第二始動口75が設けられる。普通図柄始動ゲート12の下方には第一大入賞口18、第二大入賞口19が上下方向に並んで設けられる。第二大入賞口19の下方には、普通入賞口90が設けられる。普通入賞口90と第二始動口75との間には、第三始動口85が設けられる。第二始動口75の左上方には、3つの普通入賞口91,92,93が設けられる。第二始動口75の下方であって、遊技領域4の中央下端部には下側アウト口8が設けられている。
パチンコ機1は、CPU、ROM、RAM等を有して遊技制御を行う主基板(図示外)を備えている。第一始動口16、第二始動口75、第三始動口85、普通入賞口90〜93、第一大入賞口18、第二大入賞口19のいずれかの入球口に遊技球50が入球すると、主基板は遊技球50が入球した入球口の種別に応じて、遊技者に所定数の遊技球50が賞球として付与する。また、第一始動口16、第二始動口75、第三始動口85のいずれかの入球口に遊技球50が入球すると、主基板は先述の大当たり判定を実行する。なお、第一始動口16、第二始動口75、第三始動口85、普通入賞口90〜93、第一大入賞口18、または第二大入賞口19等に入球せずに、遊技領域4の下側まで流下する遊技球50は、下側アウト口8によって回収され、遊技盤2外に排出される。
図2および図3を参照し、センター役物60の詳細構造を説明する。センター役物60は、正面視環状の外周壁600を有する。外周壁600で囲まれた内側領域の略中心部には、画像表示装置28の表示面28Aを前方に露出させる表示用開口60Aが設けられている。さらに、センター役物60の内側領域には、遊技球50が移動可能な流路として、飛込口80から下方に延びる第一流路64と、第一流路64の下流側に連通する分岐部65と、分岐部65から互いに異なる方向に分岐する第二流路66および第三流路67とが設けられている。
第一流路64は、飛込口80からやや右側に湾曲するように下方に延びる。第一流路64の下端部には、旋回部64Aが設けられる。旋回部64Aは、自身に進入した遊技球50が上下方向を中心に旋回可能な内周面を有する。第一流路64の下流側端部は、旋回部64Aの下端部に形成された開口を介して、表示用開口60Aの上方に設けられた分岐部65に連通している。
分岐部65の内部には、遊技領域4を流下する遊技球50の流下方向を変化させる遊技部材である切替部材100が設けられている。切替部材100は、旋回部64Aから供給された遊技球50を、第二流路66および第三流路67のいずれに振り分ける。
第二流路66は、分岐部65から左下方向に延び、さらに表示用開口60Aの左側を下方に延びる。第二流路66の下端部には、遊技球50を後述の回転役物200に向けて排出する排出口66A(図5参照)が設けられている。第三流路67は、分岐部65から右下方向に延び、さらに表示用開口60Aの右側を螺旋状に下方に延びる。第三流路67の下端部には、遊技球50を後述の回転役物200に向けて排出する排出口67A(図5参照)が設けられている。
表示用開口60Aの右側には、遊技球50を1球だけ内部に貯留可能な貯留装置68が設けられている。第三流路67は、その螺旋状の流路の途中で、貯留装置68に接続されている。貯留装置68の内部に遊技球50が貯留されていない場合、貯留装置68は第三流路67を流れる遊技球50を1球だけ捕捉して自身の内部に貯留する。一方、貯留装置68の内部に遊技球50が貯留されている場合、第三流路67を流れる遊技球50は、貯留装置68に捕捉されることなく排出口67Aまで移動する。
貯留装置68は、内部に貯留解除ソレノイド(図示外)を備える。貯留装置68の内部に遊技球50が貯留されている状態で貯留解除ソレノイドが作動すると、遊技球50は貯留が解除される。センター役物60における表示用開口60Aの左側上方には、タッチセンサ70が設けられている。遊技者がタッチセンサ70に手をかざすことで、貯留装置68の貯留解除ソレノイドが作動する。貯留装置68で貯留が解除された遊技球50は、貯留装置68の下端部に設けられた排出口68A(図5参照)から排出されて、後述の回転役物200に向けて移動する。
外周壁600は、上端部にある飛込口80の左右両端から円周方向に沿って、下端部にある第一始動口16近傍まで形成される。外周壁600は、飛込口80に対して左右一対に設けられた右側案内部材61と左側案内部材62とを含む。右側案内部材61には、右側アウト口71が設けられている。複数の遊技球50が右側案内部材61の転動面上で滞留し積み上がる状態(所謂、ブドウ状態)を形成した場合に、ブドウ状態を形成する遊技球50を回収する。左側案内部材62には、左側アウト口72が設けられている。複数の遊技球50が左側案内部材62の転動面上でブドウ状態を形成した場合に、ブドウ状態を形成する遊技球50を回収する。
図3を参照し、切替部材100の詳細構造を説明する。切替部材100は、分岐部65内で支軸100Aを中心に揺動自在に設けられた可動体である。切替部材100は、先端部101を上方に移動させる第一位置(図3参照)と、先端部101を下方に移動させる第二位置(図5参照)との間で揺動可能である。なお、支軸100Aには、切替部材100を第一位置に保持するための弾性力を付与する弾性部材(図示外)が設けられている。
切替部材100の先端部101には、遊技球50を旋回させた状態で所定時間保持可能なクルーン102が設けられている。クルーン102の下端部には、遊技球50を下側に排出する排出口が設けられている。クルーン102と支軸100Aとの間には、第一案内部103が設けられている。第一案内部103は、切替部材100が第一位置にある状態で、切替部材100に供給された遊技球50をクルーン102に案内する壁面である。切替部材100の支軸100A側の端部(図3では右下方向の端部)には、第二案内部104が設けられている。第二案内部104は、切替部材100が第二位置にある状態で、切替部材100に供給された遊技球50を第三流路67に案内する壁面である。
図4を参照し、回転役物200の詳細構造を説明する。センター役物60の内側領域には、飛込口80に入球した遊技球50が転動可能なステージ63が設けられている。ステージ63は、表示用開口60Aの直下に設けられた、略前後方向に延びる面部である。ステージ63の左端部には、第二流路66の排出口66Aが形成されている。ステージ63の右端部には、第三流路67の排出口67Aおよび貯留装置68の排出口68Aが形成されている。
ステージ63の略中央部には、排出口66A,67A,68Aよりも低い位置に、平面視で略円形状の凹部である振分部81が形成されている。振分部81の底部中央には、回転役物200の振分面210が配置されている。回転役物200は、図示外のモータによって、振分面210を上下方向に延びる軸200Aを中心に回転させる。振分面210には、上下方向に貫通する8つの穴が、平面視で軸200Aを中心に均等間隔で形成されている。これら8つの穴は、軸200Aを挟んで配置された2つのチャンス穴211と、残り6つのハズレ穴212とで構成される。
第二流路66の排出口66Aから排出された遊技球50は、排出口66Aから右後方に延びる案内路82を経由して、振分部81の内部に供給される。第三流路67の排出口67Aから排出された遊技球50は、排出口67Aから左後方に延びる案内路83を経由して、振分部81の内部に供給される。貯留装置68の排出口68Aから排出された遊技球50は、排出口68Aから左前方に延びる案内路84を経由して、振分部81の内部に供給される。
振分部81の内部に供給された遊技球50は、振分面210の外側を取り囲む円環状の転動面81Aを周回するように転動する。遊技球50は転動面81Aを周回したのち、回転する振分面210に向けて移動し、チャンス穴211またはハズレ穴212に落入する。チャンス穴211に落入した遊技球50は、図示外の案内路を経由して第一始動口16に入賞する。ハズレ穴212に落入した遊技球50は、第一始動口16の左右両側に設けられた排出路84,85の何れかを介して、センター役物60の下側に排出される。
図3および図5を参照し、遊技球50がセンター役物60の内側領域を流下する態様を説明する。飛込口80へと入球した遊技球50は、第一流路64を流下して、旋回部64Aに進入する。旋回部64Aに進入した遊技球50は、旋回部64Aの内周面に沿って旋回し、その旋回力が弱まると旋回部64Aから落下する(図5参照)。
図3に示すように、切替部材100に遊技球50が供給されていない状態では、切替部材100は弾性部材(図示外)の弾性力によって第一位置に保持される。この場合、旋回部64Aから落入した遊技球50は、分岐部65に進入して第一案内部103によって受けられる。第一案内部103によって受けられた遊技球50の荷重によって、切替部材100は弾性部材(図示外)の弾性力に抗って正面視で反時計周り方向に回転する。これにより、図5に示すように、切替部材100は第一位置から第二位置に変位する。
切替部材100が第一位置から第二位置に変位するのに伴って、第一案内部103は遊技球50をクルーン102に案内する。この遊技球50は、クルーン102の内部で旋回し、その旋回力が弱まるとクルーン102の排出口から落下して、第二流路66に進入する。切替部材100が第二位置にある場合、旋回部64Aから落入した遊技球50は、分岐部65に進入して第二案内部104によって受けられる。第二案内部104は、遊技球50を第三流路67に案内する。
遊技球50がクルーン102の排出口から落下すると、切替部材100は再び遊技球50が供給されていない状態に戻る。切替部材100は、弾性部材(図示外)の弾性力によって、正面視で時計周り方向に回転する。これにより、図3に示すように、切替部材100は第二位置から第一位置に復帰する。
先述したように、第二流路66に進入した遊技球50は、案内路82を経由して振分部81の内部に供給される。第三流路67に進入した遊技球50のうちで、貯留装置68に貯留されなかった遊技球50は、案内路83を経由して振分部81の内部に供給される。貯留装置68に貯留された遊技球50は、案内路84を経由して振分部81の内部に供給される。振分部81の内部に進入した遊技球50は、回転役物200によってチャンス穴211またはハズレ穴212に振り分けられる(図4参照)。
図6および図7を参照し、球通路部材300の詳細構造を説明する。以下の説明では、遊技盤2の正面側に設けられた部材に対して、遊技盤2の背面で前後方向に対応する位置を、当該部材の背面位置という。
遊技盤2の略中央には、センター役物60を組み付けるための開口部である役物用開口2Aが設けられている。遊技盤2の背面には、背面視で役物用開口2Aを取り囲む枠状の部材である球通路部材300が設けられている。球通路部材300は、遊技領域4に設けられた各種の入球口(第一始動口16、第二始動口75、第三始動口85、普通入賞口90〜93、第一大入賞口18、および第二大入賞口19)に入球した遊技球50を、所定の排出位置まで案内する。
球通路部材300は、役物用開口2Aの右側(図6では左側)を上下方向に延びる右側通路部301と、役物用開口2Aの左側(図6では右側)を上下方向に延びる左側通路部302と、役物用開口2Aの中央下側に設けられた中央通路部303とを含む。球通路部材300の周囲には、ビス穴が形成された複数のフランジ部309が形成されている。球通路部材300は、各フランジ部309のネジ穴に挿入されたネジによって、遊技盤2の背面に固定される。
右側通路部301を説明する。右側通路部301は、役物用開口2Aの右上位置(図6では左上位置)から、役物用開口2Aの右側を蛇行しながら下方向に延びる。右側通路部301の下端部は、下側アウト口8の右上側(図6では左上側)に位置しており、遊技球50の排出口301Aが形成されている。右側通路部301の内部には、右側アウト口71の背面位置から排出口301Aまで延びる遊技球50の流路である右側流路351が形成されている。右側アウト口71に入球した遊技球50は、遊技盤2の背面側に送り出されたのち、右側流路351を流下して排出口301Aまで移動する。
第一大入賞口18、第二大入賞口19、第三始動口85および普通入賞口90に入球した遊技球50も、遊技盤2の背面側に送り出されたのち、右側流路351に案内される。したがって、これらの入球口に入球した遊技球50も、右側流路351を流下して排出口301Aまで移動する。排出口301Aから排出された遊技球50は、図示外の遊技機島に回収される。
右側通路部301には、第一大入賞口18から右側流路351に向けて移動する遊技球50を検出する検出スイッチ251が設けられている。検出スイッチ251によって遊技球50が検出された場合、主基板(図示外)は第一大入賞口18への入賞に基づく賞球を付与する。同様に、右側通路部301には、第二大入賞口19から右側流路351に向けて移動する遊技球50を検出する検出スイッチ252が設けられている。検出スイッチ252によって遊技球50が検出された場合、主基板(図示外)は第二大入賞口19への入賞に基づく賞球を付与する。
右側通路部301には、第三始動口85から右側流路351に向けて移動する遊技球50を検出する検出スイッチ253が設けられている。検出スイッチ253によって遊技球50が検出された場合、主基板(図示外)は第三始動口85への入賞に基づく賞球を付与し、且つ先述の大当たり判定を実行する。右側通路部301には、普通入賞口90から右側流路351に向けて移動する遊技球50を検出する検出スイッチ254が設けられている。検出スイッチ254によって遊技球50が検出された場合、主基板(図示外)は普通入賞口90への入賞に基づく賞球を付与する。
左側通路部302を説明する。左側通路部302は、役物用開口2Aの左上位置(図6では右上位置)から、役物用開口2Aの左側を蛇行しながら下方向に延びる。左側通路部302の下端部は、下側アウト口8の左上側(図6では右上側)に位置しており、遊技球50の排出口302Aが形成されている。左側通路部302の内部には、左側アウト口72の背面位置から排出口302Aまで延びる遊技球50の流路である第一左側流路352が形成されている。左側アウト口72に入球した遊技球50は、遊技盤2の背面側に送り出されたのち、第一左側流路352を流下して排出口302Aまで移動する。
さらに、左側通路部302の内部には、普通入賞口91〜93の各背面位置から排出口302Aまで延びる遊技球50の流路である第二左側流路353が形成されている。普通入賞口91〜93に入球した遊技球50は、遊技盤2の背面側に送り出されたのち、第二左側流路353を流下して排出口302Aまで移動する。排出口302Aから排出された遊技球50は、図示外の遊技機島に回収される。第二左側流路353には、第二左側流路353を流下する遊技球50を検出する検出スイッチ255が設けられている。検出スイッチ255によって遊技球50が検出された場合、主基板(図示外)は普通入賞口90〜93への入賞に基づく賞球を付与する。
役物用開口2Aの中央下側において、右側通路部301と左側通路部302との間には、中央通路部303が設けられている。中央通路部303は、第一始動口16および第二始動口75に入球した遊技球50を、遊技盤2の背面における所定の排出位置まで案内する部材である。
図6〜図9を参照し、中央通路部303の詳細構造を説明する。図7および図8に示すように、中央通路部303は、前部材310、後部材320、可動板370、検出スイッチ257を有する。前部材310は、中央通路部303の前側部分を構成する板状部材である。前部材310の周囲3箇所には、ネジ穴が形成されたボス319が設けられている。後部材320は、中央通路部303の後側部分を構成する板状部材であり、前部材310と略対応する形状を有する。後部材320の周囲3箇所には、前部材310のボス319に対応する位置に、ネジの挿入穴が形成された3つのフランジ329が設けられている。後部材320のフランジ329を介して、前部材310のボス319にネジを固定することで、後部材320が前部材310に後方から組み付けられる。
前部材310の背面側および後部材320の前面側には、遊技球50の流路である中央流路360を形成するための溝部が形成されている。前部材310に後部材320が組み付けられると、中央通路部303の内部に中央流路360が形成される。中央流路360は、第一入球口361、第一案内路362、第二入球口363、第二案内路364、第三案内路365、第四案内路366、排出口367を有する。
前部材310の上端部311は、前部材310の右上側(図8では左上側)から上方に開口している。前部材310に後部材320が組み付けられると、前部材310の上端部311と後部材320の上端部321とで、遊技球50が入球可能な開口である第一入球口361が形成される。第一案内路362は、第一入球口361から左下方向(図8では、右下方向)に延びる遊技球50の流路である。前部材310における上端部311よりも下方に、遊技球50が入球可能な開口である第二入球口363が形成されている。第二案内路364は、第二入球口363から左下方向に延びる遊技球50の流路である。
図6および図9に示すように、第一入球口361は第一始動口16の背面位置よりも若干下側に設けられている。第一始動口16の直下には、第一始動口16に入球した遊技球50を検出する検出スイッチ256が設けられている。検出スイッチ256の下側には、第一入球口361まで後方下側(図9では左下方向)に延びる流路16Aが設けられている。流路16Aは、第一始動口16に入球した遊技球50を遊技盤2の背面側に送り出し、第一入球口361に案内する。
第二入球口363は、第二始動口75の背面位置よりも若干下側に設けられている。第二始動口75の下側には、第二入球口363まで後方下側に延びる流路(図示外)が設けられている。この流路は、第二始動口75に入球した遊技球50を遊技盤2の背面側に送り出し、第二入球口363に案内する。
図7および図8に示すように、第一案内路362および第二案内路364は、各々の下端部で第三案内路365に合流する。第三案内路365は、第一案内路362および第二案内路364の各下端部から後方(図8では、左下方向)に延びる遊技球50の流路である。第三案内路365のうちで遊技球50が転動する壁面(つまり、下面)は、前部材310に設けられた分離壁313によって、左右に並ぶ2つの案内面(左側案内面365Aおよび右側案内面365B)として仕切られている。
左側案内面365Aは、第一案内路362の下端部から、分離壁313の左側(図8では右側)を経由して後方に延びる壁面である。右側案内面365Bは、第二案内路364の下端部から、分離壁313の右側(図8では左側)を経由して後方に延びる壁面である。第三案内路365の左右方向長さは、少なくとも遊技球2個分の大きさよりも大きい。
後部材320の左下側(図8では右下側)には、後方に突出する排出カバー323が設けられている。前部材310に後部材320が組み付けられると、排出カバー323は第三案内路365を後方から被覆する。排出カバー323の内部空間は、第三案内路365と連通する遊技球50の流路である第四案内路366である。前部材310の下端部312は、前部材310の左下側に設けられて、第三案内路365の後端部をなす。後部材320の下端部322は、排出カバー323の下端部をなし、且つ下方に開口している。前部材310に後部材320が組み付けられると、前部材310の下端部312と後部材320の下端部322とで、第四案内路366の下端部から遊技球50を排出する排出口367が形成される。
なお、第三案内路365の後端部(つまり、前部材310の下端部312)は、遊技盤2の背面よりも後方に位置している。前部材310は、第三案内路365の下方で遊技盤2の背面から前部材310の下端部312まで延びる壁面である下壁部318を有する(図9参照)。
前部材310における第二入球口363の左側(図8では右側)には、検出スイッチ257が設置される空間であるスイッチ設置部369が設けられている。検出スイッチ257は、遊技球50が通過可能な検出穴257Aを有する。検出スイッチ257がスイッチ設置部369に設置されると、検出穴257Aは第二案内路364の流路途中に配置される。これにより、第二案内路364を流下する遊技球50は検出穴257Aを通過して、検出スイッチ257によって検出される。
可動板370は、円筒部371と板部372とを有する。円筒部371は、左右方向に延びる軸孔を有する。板部372は、円筒部371から径方向外側に延びる長方形状をなす。可動板370は、円筒部371の軸孔に挿入される軸370Aを中心に回転可能である。板部372の左右方向長さは、前部材310の下端部312の左右方向長さより若干小さい。板部372の軸370A側から可動側端部373までの長さ(図8では上下方向長さ)は、少なくとも遊技球50の直径よりも大きい。
前部材310における下端部312の上方には、左右方向に延びる切欠部である一対の軸支部315,316が、第三案内路365を挟んだ左右両側に形成されている。軸支部315,316は、検出スイッチ257の検出穴257Aよりも若干上側に形成されている。同様に、後部材320において軸支部315,316に対向する位置にも、左右方向に延びる切欠部である一対の軸支部325,326が形成されている。前部材310に後部材320が組み付けられると、左側の軸支部315,325が軸370Aの左端部を軸支する孔部を形成し、右側の軸支部316,326が軸370Aの右端部を軸支する孔部を形成する。これにより、可動板370は、中央通路部303の内部に設置され、下端部312の上方で軸370Aを中心に前後方向に揺動可能である。
図6、図9および図10を参照し、遊技球50が中央通路部303を流下する態様を説明する。図9に示すように、遊技球50が中央通路部303を流下していない場合、可動板370の板部372は自重によって軸370Aから垂下する。第三案内路365の後端部は、板部372と略同形の開口である。したがって、軸370Aから垂下する板部372は、第三案内路365の後端部を塞ぐ。このとき、可動側端部373は前部材310の下端部312に対して隙間なく近接し、且つ、板部372の背面は下端部312と同じ前後方向の位置(図9では左右方向の位置)となる。したがって板部372は、下端部312と面一をなすように第三案内路365の後端部を塞ぐ。
左側案内面365Aは、第一案内路362の下流端から後方に向けて湾曲し、且つ、軸370Aから垂下する板部372の下方まで延びる曲面状をなす。同様に、右側案内面365Bは、第二案内路364の下流端から後方に向けて湾曲し、且つ、軸370Aから垂下する板部372の下方まで延びる曲面状をなす。第三案内路365の下面(左側案内面365Aおよび右側案内面365B)の後端部は、軸370Aから垂下する板部372の可動側端部373に対して前側(図9では右側)から接触している。したがって、板部372は、軸370Aから垂下した状態から前方(図9では右方向)に揺動することが規制されるため、後方(図9では左方向)のみに揺動可能である。
図6および図10に示すように、遊技球50が第一始動口16に入賞した場合、遊技球50は流路16Aを介して第一入球口361に案内され、第一案内路362を流下する。このとき、検出スイッチ256によって遊技球50が検出されて、主基板(図示外)は第一始動口16への入賞に基づく賞球を付与し、且つ先述の大当たり判定を実行する。第一案内路362を流下した遊技球50は第三案内路365に進入して、左側案内面365Aの形状に沿って後方に転動する。
左側案内面365A上を転動する遊技球50は、第三案内路365の後端部を塞ぐ板部372を前方から付勢する。この付勢力によって、板部372は排出カバー323の内部で軸370Aを中心に後方に揺動し、第三案内路365の後端部を開放する。これにより遊技球50は、可動板370の直下を経由して第四案内路366に進入し、自重によって排出口367から落下する。その後、板部372は自重によって、排出カバー323の内部で軸370Aを中心に前方に揺動し、軸370Aから垂下した状態に戻る(図9参照)。
遊技球50が第二始動口75に入賞した場合、遊技球50は図示外の流路を介して第二入球口363に案内され、第二案内路364を流下する。このとき、検出スイッチ257によって遊技球50が検出されて、主基板(図示外)は第二始動口75への入賞に基づく賞球を付与し、且つ先述の大当たり判定を実行する。第二案内路364を流下した遊技球50は第三案内路365に進入して、右側案内面365Bの形状に沿って後方に転動する。右側案内面365B上を転動する遊技球50も、先述と同様に板部372を前方から付勢する。この付勢力によって板部372が後方に揺動することで、遊技球50は第四案内路366に進入し、自重によって排出口367から落下する。その後、板部372は自重によって前方に揺動し、軸370Aから垂下した状態に戻る(図9参照)。なお、排出口367から排出された遊技球50も、図示外の遊技機島に回収される。
以上説明したように、本実施形態によれば、遊技盤2の正面に設けられた遊技領域4を流下する遊技球50が第一始動口16または第二始動口75に入球すると、遊技者に特典が付与される。第一始動口16または第二始動口75に入球した遊技球50は、中央通路部303によって遊技盤2の背面における所定の排出位置まで案内される。中央通路部303は、第一始動口16または第二始動口75に入球した遊技球50を下方に案内する第一案内路362および第二案内路364と、第一案内路362および第二案内路364の各下流端まで案内された遊技球50を後方に案内する第三案内路365とを有する。中央通路部303が有する可動板370は、左右方向に延びる軸370Aから垂下した状態で、第三案内路365を塞ぐ。可動板370は、軸370Aによって前後方向に揺動自在に支持され、且つ、垂下した状態から前方に揺動することが左側案内面365Aおよび右側案内面365Bによって規制される。
これによれば、第一始動口16に入球した遊技球50は、第一案内路362および第三案内路365を経由し、さらに可動板370を前方から押して後方に揺動させる。第二始動口75に入球した遊技球50は、第二案内路364および第三案内路365を経由し、さらに可動板370を前方から押して後方に揺動させる。このとき、可動板370は第三案内路365を開放するため、遊技球50は可動板370の下方を経由して排出口367まで移動する。
一方、可動板370は後方から押圧されても前方に揺動しないので、第三案内路365は可動板370によって塞がれた状態が維持される。したがって、不正行為者が不正行為用具を排出口367から第三案内路365に挿入しようとした場合、可動板370によって不正行為用具が第一案内路362および第二案内路364に進入することが規制される。その結果、不正行為用具を用いて第一始動口16または第二始動口75を不正に作動させる不正行為を、確実に防止できる。
可動板370は、軸370Aから垂下した状態で、第三案内路365の後端部を形成する下端部312と面一をなすように当該後端部を塞ぐ。軸370Aから垂下した状態の可動板370と第三案内路365の後端部との隙間が非常に小さくなるため、この隙間に不正行為用具を挿入しにくい。つまり、不正行為用具が第三案内路365に進入することが規制されるため、不正行為用具を用いて第一始動口16または第二始動口75を不正に作動させる不正行為をより確実に防止できる。
第三案内路365の後端部は、遊技盤2の背面から離間しているため、不正行為者は遊技盤2の背面に沿って不正行為用具を第三案内路365に挿入しにくい。さらに、不正行為者が遊技盤2の背面に沿って不正行為用具を第三案内路365に挿入しようとした場合、不正行為用具は下壁部318によって第三案内路365に進入することが規制される。したがって、不正行為用具を用いて第一始動口16または第二始動口75を不正に作動させる不正行為をより確実に防止できる。
第三案内路365を形成する壁面の一部(左側案内面365Aおよび右側案内面365B)によって、可動板370が垂下した状態から前方に揺動することが規制される。さらに、左側案内面365Aおよび右側案内面365Bは、それぞれ、第一案内路362および第二案内路364の各下流端まで案内された遊技球50を自身の形状に沿って後方に転動させる壁面である。したがって、簡易な構造で、可動板370が垂下した状態から後方のみに揺動可能にし、且つ、第一案内路362または第二案内路364を流下した遊技球50を円滑に案内することができる。
第一案内路362および第二案内路364は、第三案内路365よりも上流側に設けられているため、第三案内路365よりも不正行為用具が進入しにくい。第二案内路364に検出スイッチ257を設けることで、不正行為用具によって検出スイッチ257が不正操作されることを確実に防止できる。
上記実施形態において、第一始動口16および第二始動口75が、本発明の「入球口」に相当する。主基板(図示外)が、本発明の「特典付与手段」に相当する。中央通路部303が、本発明の「案内部材」に相当する。第一案内路362および第二案内路364が、本発明の「第一流路」に相当する。第三案内路365が、本発明の「第二流路」に相当する。左側案内面365Aおよび右側案内面365Bが、本発明の「規制部」に相当する。検出スイッチ257が、本発明の「球検出手段」に相当する。
本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。可動板370が軸370Aから垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部は、左側案内面365Aおよび右側案内面365Bに限定されず、例えば中央通路部303に設けた他の部材でもよい。入球口は、第一始動口16および第二始動口75に限定されず、他の始動口や入賞口でもよい。例えば、右側通路部301や左側通路部302に、中央通路部303と同様に可動板370を設けてもよい。
また、可動板370の揺動状態を検出するセンサを設けてもよい。この場合、このセンサによって検出された可動板370の揺動状態と、検出スイッチ256,257によって検出された遊技球50の数量とに基づいて、主基板(図示外)が検出スイッチ256,257に対する不正行為を検出することができる。例えば、検出スイッチ256,257によって検出された遊技球50の数量(つまり、第一始動口16および第二始動口75への入賞数)が、可動板370の揺動回数よりも多い場合、主基板(図示外)は検出スイッチ256,257が不正操作されたと判断できる。
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
16 第一始動口
50 遊技球
70 タッチセンサ
75 第二始動口
256,257 検出スイッチ
303 中央通路部
318 下壁部
362 第一案内路
364 第二案内路
365 第三案内路
365A 左側案内面
365B 右側案内面
367 排出口
370 可動板
370A 軸

Claims (5)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、
    前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
    前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、
    前記案内部材は、
    前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、
    前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、
    左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、
    前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、
    前記第二流路の後端部は、前記可動板と略同形の開口であり、
    前記可動板は、前記軸から垂下した状態で、前記第二流路の後端部を形成する壁部と面一をなすように当該後端部を塞ぐことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第二流路の後端部は、前記遊技盤の背面よりも後方に位置しており、
    前記案内部材は、前記第二流路の下側に設けられる壁面であって、前記遊技盤の背面から前記第二流路の後端部まで後方に延びる下壁部を有することを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  3. 遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、
    前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
    前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、
    前記案内部材は、
    前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、
    前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、
    左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、
    前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、
    前記規制部は、前記軸から垂下した前記可動板に対して前方から接触する、前記第二流路を形成する壁面の一部であることを特徴とする遊技機。
  4. 前記規制部は、前記第一流路の下流端から後方に向けて湾曲し、且つ、前記可動板の下方まで延びる曲面状をなし、前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を自身の形状に沿って後方に転動させる壁面であることを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  5. 遊技球が流下可能な遊技領域が、前側の面である正面に設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域が流下する遊技球が入球可能な入球口と、
    前記入球口に遊技球が入球した場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
    前記入球口に入球した遊技球を、前記遊技盤の後側の面である背面において所定の排出位置まで案内する案内部材とを備え、
    前記案内部材は、
    前記入球口に入球した遊技球を下方に案内する遊技球の流路である第一流路と、
    前記第一流路の下流端まで案内された遊技球を後方に案内する遊技球の流路である第二流路と、
    左右方向に延びる軸から垂下した状態で前記第二流路を塞ぎ、且つ、当該軸によって前後方向に揺動自在に支持された板状体である可動板と、
    前記可動板が前記軸から垂下した状態から前方に揺動することを規制する規制部とを有し、
    前記第一流路に設けられ、前記入球口に入球した遊技球を検出する球検出手段を備え、
    前記特典付与手段は、前記球検出手段によって前記遊技球が検出された場合に、前記特典を付与し、
    前記可動板の揺動状態を検出する揺動検出手段と、
    前記揺動検出手段によって検出された前記可動板の揺動状態と、前記球検出手段によって検出された前記遊技球の数量とに基づいて、前記球検出手段に対する不正行為を検出する不正行為検出手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
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