JP2009285122A - 遊技機 - Google Patents

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努 河合
Takeshi Nakazono
武 中園
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Abstract

【課題】開閉扉の開閉状態を区別して検知すると共に不正行為を抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】検知部と被検知部との接触状態から開閉扉の開閉状態を検知する検知手段とを備えた遊技機において、検知手段は、遊技盤面の中心に対して軸支機構側に設けられた第1検知手段と反対側に設けられた第2検知手段とを有し、第2検知手段の被検知部を検知部側に向けて付勢すると共に伸縮可能な付勢手段を備え、開閉扉の閉鎖状態では第1及び第2検知手段の検知部と被検知部が共に接触状態になり、開放の際には第1検知手段の検知部と被検知部が非接触状態となる一方、第2検知手段の検知部と被検知部は所定量開放するまで付勢手段により接触するように構成され、第1検知手段及び第2検知手段のそれぞれの接触状態を判断する判断手段と、開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関し、特に開閉扉の開閉状態を検知することができる遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の遊技機は、遊技球等の遊技媒体が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤を備え、遊技盤を保持する前面枠の前面側には一端側に配置された軸支機構によって開閉自在に軸支された開閉扉が配置されて、遊技を行う際に開閉扉が軸支機構の反対側で固定されて閉鎖状態とされる。そして、遊技が行われる際には、発射装置によって発射された遊技球が遊技領域に打ち込まれ、遊技領域内を流下して所定位置に配置された入球領域(入賞口等)に入球することによって、遊技者に対して所定数の賞球が付与されるように構成される。
このような遊技機では、外部からピアノ線等の異物(不正器具)を侵入させて入賞口等を開放させて遊技球を入球させやすい状態にして多くの賞球を獲得しようとする等の不正行為が行われることがある。その際、遊技機の内部に異物を侵入させるために、例えば、閉鎖状態となっている開閉扉を開放方向へ強引に引っ張る等して前面枠と開閉扉との間に隙間が形成される。
そこで、上記の如く開閉扉を不正に開放しようとする不正行為に対処するために、開閉扉の開放を検出するための検出器を前面枠に取り付けた遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この遊技機では、検出器の取付位置に対応する開閉扉の裏側(前面枠側)に凸部が突設され、開閉扉の開閉に伴って前面枠に取り付けられた検出器のスイッチを押して閉鎖状態であることを検知するように構成される。
しかしながら、従来の遊技機では、単に開閉扉が開放していることを検知することに留まるものであり、点検等で開閉扉を開放させるような正常な開放状態や、不正を行うために開閉扉と前面枠との間に隙間を形成する不正状態等を区別して検知することができなかった。
特開平10−216321号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、開閉扉の開閉状態を区別して検知すると共に不正行為を抑制することができる遊技機を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技盤を保持可能な前面枠と、前記前面枠の一端側に配置された軸支機構と、前記前面枠の前面側で前記軸支機構に軸支されて前記前面枠に対して開閉自在に構成された開閉扉と、前記前面枠もしくは前記開閉扉の一方に設けられた検知部と他方に設けられた被検知部との接触状態から前記開閉扉の開閉状態を検知する検知手段とを備えた遊技機において、前記検知手段は、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側に設けられた第1検知手段と、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側とは反対側に設けられた第2検知手段とを有し、前記第2検知手段の前記被検知部に、前記被検知部を前記検知部側に向けて付勢すると共に伸縮可能な付勢手段を備え、前記前面枠に対して前記開閉扉を閉鎖した状態においては、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部が共に接触状態になるように構成し、前記開閉扉を開放する際には前記第1検知手段の前記検知部と前記被検知部が非接触状態となる一方、前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部は所定量開放するまで前記付勢手段により接触するように構成され、前記第1検知手段及び前記第2検知手段のそれぞれの接触状態を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段とを備えたことを特徴とする遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記報知手段は、前記判断手段による前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が異なる場合は報知を開始し、前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が同一となることに基づいて前記報知を停止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記報知手段は、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記判断手段による判断結果が異なる際においても、前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態である場合と前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態である場合とでは異なる態様で報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機に係る。
請求項4の発明は、前記判断手段によって、前記第1検知手段及び前記第2検知手段が共に接触状態あるいは非接触状態であると判断した場合及び前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態であると判断した場合は正常な状態と判定し、前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態であると判断した場合のみ異常な状態と判定する開放状態判定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項1の発明に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技盤を保持可能な前面枠と、前記前面枠の一端側に配置された軸支機構と、前記前面枠の前面側で前記軸支機構に軸支されて前記前面枠に対して開閉自在に構成された開閉扉と、前記前面枠もしくは前記開閉扉の一方に設けられた検知部と他方に設けられた被検知部との接触状態から前記開閉扉の開閉状態を検知する検知手段とを備えた遊技機において、前記検知手段は、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側に設けられた第1検知手段と、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側とは反対側に設けられた第2検知手段とを有し、前記第2検知手段の前記被検知部に、前記被検知部を前記検知部側に向けて付勢すると共に伸縮可能な付勢手段を備え、前記前面枠に対して前記開閉扉を閉鎖した状態においては、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部が共に接触状態になるように構成し、前記開閉扉を開放する際には前記第1検知手段の前記検知部と前記被検知部が非接触状態となる一方、前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部は所定量開放するまで前記付勢手段により接触するように構成され、前記第1検知手段及び前記第2検知手段のそれぞれの接触状態を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段とを備えたため、開閉扉の開閉状態を区別して検知すると共に不正行為を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記報知手段は、前記判断手段による前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が異なる場合は報知を開始し、前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が同一となることに基づいて前記報知を停止するため、開閉扉の開閉状態を判別しやすくすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記報知手段は、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記判断手段による判断結果が異なる際においても、前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態である場合と前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態である場合とでは異なる態様で報知するため、開閉扉の開閉状態をより正確に判別することができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3において、前記判断手段によって、前記第1検知手段及び前記第2検知手段が共に接触状態あるいは非接触状態であると判断した場合及び前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態であると判断した場合は正常な状態と判定し、前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態であると判断した場合のみ異常な状態と判定する開放状態判定手段を備えたため、開閉扉の正常な開閉状態と不正状態とを容易に判別することが可能となり、不正行為をより抑制することができる。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図、図2は図1の遊技機の背面側からの分解斜視図、図3は開閉扉を正常に開放した状態の正面図、図4は開閉扉の正常な開放状態を表した要部断面図、図5は開閉扉の正常な閉鎖状態を表した要部断面図、図6は開閉扉を所定量開放させた状態を表した要部断面図、図7は開閉扉の不正状態を表した要部断面図、図8は同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図9はメイン処理に関するフローチャート、図10は割り込み処理に関するフローチャート、図11は開放報知処理に関するフローチャート、図12はサブ制御メイン処理に関するフローチャート、図13は受信割り込み処理に関するフローチャート、図14は10msタイマ割り込み処理に関するフローチャートである。
図1〜図3に示す実施例の遊技機1は、この発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機である。遊技機1では、前面枠60の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球(遊技媒体)の内側ガイドレール4及び外側ガイドレール5が略円形に立設され、前記外側ガイドレール5によって囲まれて遊技球が流下可能な遊技領域6に、遊技球の入賞可能な入賞領域である入賞口等の役物が設けられている。この実施例では、前記遊技盤3の遊技領域6に、次の複数の入賞口が設けられている。なお、図1においては、遊技盤3に備えられた釘は省略している。
まず、遊技領域6の中心線上に設けられた画像表示装置9の下方に、普通電動役物で可動片11a,11bを有する始動入賞口10、特別電動役物である大入賞装置(大入賞口)15が配設されており、その下方にはアウト口17が配設されている。また、上方左側には普通図柄変動開始用ゲート19、その下方にランプ風車18、普通図柄が変動表示及び停止表示可能な普通図柄表示領域41が設けられている。さらに、遊技領域6の下方両側には左袖入賞口23と右袖入賞口25が配設され、さらには前記大入賞装置15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。この実施例において、始動入賞口10は、遊技領域6を流下する遊技球を受け入れ可能とすると共に、その入球(入賞)に起因して特別遊技状態(大当たり状態)に移行するか否かの判定を開始するための入球口に相当する。以下実施例において、始動入賞口10を入球口の一例として説明する。
また、遊技機1の前面側には、遊技状態を報知する枠飾りランプ35、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37,38、遊技者の遊技操作によって適宜の演出等を操作可能な遊技スイッチ39、遊技者による操作ハンドルH1(操作手段)の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置H等がそれぞれ組み付けられている。
図中の画像表示装置9(図柄表示手段、判定結果報知手段等を兼ねる。)において、符号43は数字,アルファベット,記号あるいは絵(キャラクタ)等の図柄を変動表示及び停止表示(最終的に確定表示する前の仮停止表示を含む、以下同じ)可能な図柄表示装置、49はセンター飾りを有する画像表示装置9の窓枠部、50は図柄表示装置43の液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部である。また、画像表示部50は、特別図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景等)、キャラクタ(人物、動物、植物、物等)、文字等の装飾図柄を表示し、該装飾図柄は前記特別図柄の変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能となっている。図柄表示装置43については、画像表示部50が前記したように液晶表示器に限られるものではなく、有機EL、CRT、その他の表示手段で構成されていてもよい。
この実施例の画像表示部50は、横に並ぶ3つの図柄表示領域(実施例では、左特別図柄表示領域、中特別図柄表示領域、右特別図柄表示領域)で構成される図柄表示部を有し、それぞれの図柄表示領域で判定図柄(この実施例では特別図柄となる。)が変動表示及び停止表示される。また、画像表示部50には、特別図柄等に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっている場合もある。なお、この実施例において画像表示部50に表示される左、中、右特別図柄は、各々『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの数字からなる図柄である。
遊技盤3の背面(裏面)には、入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞口用検出スイッチ(遊技球検出手段に相当する。)等が設けられている。この実施例では、検出スイッチが各入賞口に対してそれぞれ設けられている。始動入賞口10に入賞(入球口に入球)した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチは入賞球の通路に設けられており、入賞球の検出によって図柄表示装置43の図柄変動は開始される。その際、特別図柄変動中に始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、現在変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)を画像表示部50内に区画された特別図柄保留記憶数表示領域(図示せず)に表示し、記憶数の減少によって前記表示表示領域内の特別図柄保留記憶数の表示個数を減らす。この例の他に、窓枠部49内に適宜のランプを設け、特別図柄保留記憶数として点灯、消灯により記憶数を報知することもできる。
その他、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用スイッチが、それぞれ対応する遊技盤3背面に設けられている。
前述のとおり、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、前記特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出(図柄変動条件の契機)されると、図柄表示装置43における画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域で各特別図柄が変動を開始し、所定時間変動後、予め設定された順で特別図柄が変動停止して、停止図柄の組合せが確定表示される。なお、図柄変動パターン等によっては、特別図柄の確定表示以前に、いわゆるリーチ状態となったり、リーチ予告、当たり予告等が行われる。そして、前記確定表示された停止図柄の組合せが、予め決められた特別図柄組合せである特定の大当たり図柄組合せ、例えば、同一の特別図柄の組合せからなる通称ぞろ目であると、大当たり状態(特別遊技状態)に移行する。大当たり状態になると、大入賞装置15の開閉板が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞装置15内へ入賞可能にする。
ここで、リーチ状態とは、画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域において、特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たり図柄の組合せ(同一図柄の組合せ)が表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域のうち、最終停止図柄(ここでは右特別図柄)を表示する表示領域(ここでは右特別図柄表示領域)だけを残して、残りの2つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように仮停止するリーチ変動表示処理がなされている。
また、リーチ状態時には、画像表示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、画像表示部50における特別図柄を利用した図柄利用演出や特別図柄の背後に表示されるキャラクタや背景等を表示してリーチアクションが演出される。なお、リーチ状態になる前に、リーチ状態になる可能性または大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしてもよい。前記の予告としては、画像表示部50上へのキャラクタの表示や残像表示等が挙げられる。
遊技盤3の大入賞装置15の背面側には、大入賞装置15への入賞球を検出する入賞球検出スイッチが設けられている。前記各入賞口への遊技球の入賞を各検出スイッチが検出するとき、すなわち遊技における入賞条件が成立すると、賞球払出装置によって、入賞球数に応じて予め設定されている所定数の遊技球が賞品球として払い出される。開閉板は、所定時間(例えば30秒)経過した時点で閉鎖される。これにより、遊技者はより多くの賞球を得ることができる。一連の遊技は特別遊技(大当たり遊技)であり、その状態は特別遊技状態である。
前記した入賞口用検出スイッチの他に遊技盤背面に設けられている装置としては、始動入賞口10の可動片11a,11bを開閉する始動入賞口用ソレノイドと、大入賞装置15の開閉板を開閉する大入賞口開放用ソレノイド等があり、普通図柄変動開始用ゲート19には通過する遊技球を検出する普通図柄変動開始スイッチがある。
普通図柄変動開始スイッチでゲート19を通過する遊技球を検出することによって、普通図柄表示領域41における普通図柄の変動は開始する。そして、普通図柄表示領域41において図柄変動した後に確定表示された図柄が予め設定されている特定の図柄であった場合には、小当たり(普通図柄当たり)となり、始動入賞口用ソレノイドにより始動入賞口10の可動片11a,11bの拡開開放が後記する所定時間行われ、賞球が払い出される。なお、図示しないが、画像表示部50内には普通図柄変動数記憶領域が区画されており、前記の普通図柄変動開始用ゲート19を遊技球が通過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)として記憶し表示するようになっている。
この遊技機1は、図2に示すように、前面側から順に、開閉扉65、前面枠60、遊技盤3、機構枠7、外枠(機枠)8がそれぞれ一体に組み付けられている。この実施例では、図示のように、前面枠60の一端側に公知のヒンジ部材からなる軸支機構61が配置される。
開閉扉65は、当該遊技機1の最前面に設けられ、遊技領域6を保護するガラス板等の透明板からなる保護板を支持する枠体である。図1に示すように、この開閉扉65には上側球受け皿32、下側球受け皿34、音声出力手段であるスピーカ37、遊技スイッチ39が備えられている。開閉扉65の一側(この例では、遊技者から見て左側の上下)には、後述の軸支機構61に軸支される軸部66が設けられている。
前面枠60は、開閉扉65の背面に配置され、その中央部分に遊技板3を収容する遊技板収容開口部が形成され、その周囲には遊技盤押さえ位置と遊技盤押さえ解除位置とに回動可能な遊技板押さえ部が4箇所設けられて、遊技盤3を保持するように構成されている。この遊技板収容開口部の下部には、操作ハンドルH1の裏側位置に発射装置Hの他に、遊技球発射ユニット、ファール球通路等が備えられている。また、前面枠60の一端側(この例では、遊技者から見て左側の上下)には、公知のヒンジ部材からなる軸支機構61が配置されており、開閉扉65を開閉自在に軸支するように構成される。さらに、前面枠60の上方左右側にはそれぞれ扉開放スイッチが設けられている。なお、図3において、符号62は開閉扉65の閉鎖時に閉鎖状態の開閉扉65を施錠するための施錠機構であり、図示しないカギ部材の操作によって係合部63,63が開閉扉65と係合または係合解除される。
機構枠7は、前面枠60の背面に配置され、中央部分に遊技板3を収容する遊技板収容開口部が形成されている。この機構枠7の裏面側は、遊技盤3の裏面側と共に裏機構を構成する。この裏機構では、遊技球を貯留する貯留タンク、タンクレール、枠用外部出力端子基板、受電基板、賞球センサ中継基板、盤面用外部出力端子基板、FG中継基板、電源基板、払出制御基板、発射装置制御基板、カードインターフェイス接続部、電源プラグ、接地線等が機構枠7の背面側に配置され、ランプ中継基板、中継基板、音声制御基板、ランプ制御基板、主制御基板、図柄制御基板等が遊技盤3の背面側に配置されている。
外枠(機枠)8は、当該遊技機1の外周側部を構成する部材であり、下方に音声出力手段であるスピーカ38が設けられている(図4参照)。また、当該外枠8の一端側(この例では、遊技者から見て左側の上下)には、軸部8aが配置されており、前面枠60の軸支機構61に軸支される。なお、前面枠60は、外枠8の軸部8aを軸として開閉可能となっている。
また、この遊技機1では、図3〜図7に示すように、前面枠60に設けられた検知部71と開閉扉65に設けられた被検知部76との接触状態から開閉扉65の開閉状態を検知する検知手段70が設けられている。この検知手段70は、前面枠60と開閉扉65の上端側に設けられた第1検知手段80と第2検知手段90とを有する。
第1検知手段80は、遊技盤3面の中心に対して軸支機構61側に設けられたものであり、前面枠60に取り付けられた接触式スイッチ(スイッチA)82を有する第1検知部81と、開閉扉65の第1検知部81(接触式スイッチ82)との接触面で構成される第1被検知部86からなる。実施例の第1検知部81としては、公知のドアスイッチ(オムロンアミューズメント株式会社製ドアスイッチC7A−D−C611)が使用される。なお、図5〜図7の符号83はスイッチ82を前面枠60に取り付けるための取付基部である。
第2検知手段90は、遊技盤3面の中心に対して軸支機構61側とは反対側に設けられたものであり、前面枠60に取り付けられた接触式スイッチ(スイッチB)92を有する第2検知部91と、開閉扉65に取り付けられ伸縮可能に構成された付勢手段95によって第2検知部91側に向けて付勢される第2被検知部96とからなる。実施例において、第2被検知部96は、図4〜図7に示すように、開閉扉65内に配置され、公知の圧縮バネからなる付勢手段95によって開閉扉65の前面枠60側面65Aから突出可能に付勢された被検知部本体97を備えている。なお、図5〜図7の符号93はスイッチ92を前面枠60に取り付けるための取付基部、98は付勢手段95及び被検知部本体97を収容するとともに被検知部本体97の進退量を規制する取付基部である。
ここで、開閉扉65の開閉状態と、各検知手段80,90の状態との関係について、図4〜図7を用いて説明する。図4に示す状態は、当該遊技機1の点検等を行う際に施錠機構62を操作して開閉扉65の施錠を解除する正規の手法で開閉扉65を開放させた正常な開放状態である。開閉扉65の正常な開放状態では、軸支機構61を軸として開閉扉65が開放されるものであり、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86及び第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96は、共に非接触状態となっている。
図5に示す状態は、開閉扉65が前面枠60に対して閉鎖されて施錠機構62によって施錠された正常な閉鎖状態である。開閉扉65の正常な閉鎖状態では、第1検出手段80の第1検知部81と第1被検知部86が接触状態となると共に第2検出手段90の第2検知部91と第2被検知部96が接触状態となっている。また、その際、第2検知手段90の第2被検知部96は、被検知部本体97が付勢手段95の付勢力に抗して前面枠60の反対側に後退して開閉扉65の前面枠60側面65Aと面一となって突出していない状態となる。
図6に示す状態は、開閉扉65が前面枠60に対して所定量開放した状態である。開閉扉65が所定量開放した状態では、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86が非接触状態となる一方、第2検知手段90の第2被検知部96が付勢手段95によって第2検知部91側に付勢されることにより第2検知部91と第2被検知部96とが接触状態となっている。なお、この実施例において、開閉扉65が所定量開放した状態とは、開閉扉65が正常に閉鎖された状態から約3°開放された状態であり、開閉扉65の開閉端部(軸支機構61と反対側の端部)には約12mmの隙間が形成される。
図7に示す状態は、閉鎖状態となっている開閉扉65を開放方向へ強引に引っ張る等して前面枠60と開閉扉65との間に隙間を形成する不正を行った不正状態である。この不正状態では、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86が接触状態となる一方、第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96が接触状態となる。
この遊技機1では、図8のブロック図にて概略を説明するように、主制御回路121と、同回路121にサブ制御回路131、払出制御回路118、中継回路141、フォト分配回路146等が接続される。サブ制御回路131には、表示制御回路161、音声制御回路112が接続される。中継回路141には遊技盤3に配設された大入賞装置15に係わるスイッチが接続されている。加えて、払出制御回路118には貸球払出装置148、発射制御回路119等が接続され、当該発射制御回路119には発射装置Hが接続されている。この払出制御回路118及びフォト分配回路146には賞球払出装置145が接続されている。各制御基板は主制御回路121、サブ制御回路131からの制御信号に基づいて所定の処理を実行可能に制御されている。なお、遊技機1では画像表示装置9や各種役物、ランプ表示器35、スピーカ37,38等により、適宜の作動態様による演出や報知が実行される。
主制御回路121は、CPU,RAM,ROM、並びに複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータとサブ制御回路131等を結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと大入賞装置等に接続される中継回路141等を結ぶ入出力回路等で構成される。CPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ、各種タイマ等を備え、演算制御を行う他、大当たりの発生確率や小当たり(始動入賞口10の拡開開放を行う普通図柄当たり)の発生確率を定める乱数等も生成している。主なカウンタとしては、大当たり乱数(0〜629)、大当たり図柄乱数(0〜9)、リーチ乱数(0〜126)、特別図柄データ1(0〜9)、特別図柄データ2(0〜9)、特別図柄データ3(0〜9)等がある。
当該CPUは、実施例において、特別遊技判定手段、特別遊技移行手段、特典遊技判定手段、特典遊技移行手段、通常遊技判定手段、通常遊技移行手段、特典時特別遊技判定手段、特典時特別遊技移行手段に相当すると共に、図柄表示手段、遊技選択手段、判断手段、開放状態判定手段、切替設定手段、報知決定手段、遊技状態制御手段、遊技状態記憶手段、特別遊技実行手段、特典遊技実行手段、時間設定手段、計測手段、遊技進行制御手段、報知制御手段、遊技進行検出手段、変動態様選択手段、演出制御手段、開始手段、停止手段、演出継続手段、直近特別遊技状態実行制御手段、初期化手段等に相当する。前記列記した各手段に係る処理は同主制御回路121内のRAM,ROM等と連携して適式に各種演算されることにより、遊技機1における遊技進行は制御されている。
また、前記RAMは、保留数記憶手段、遊技状態記憶手段、当否判定成立回数記憶手段等の各種記憶手段に相当し、始動入賞口検出スイッチの検出信号及びゲート検出スイッチの検出信号に関する記憶領域,CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域,停止された特別遊技状態用演出の停止位置に関する記憶領域,各種データ(コマンドデータ)を一時的に記憶する記憶領域やフラグ,CPUの作業領域を備えており、後述する特別図柄の図柄情報(各カウンタの取得数値)等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、後述する各遊技状態における大当たり等の判定値等が書き込まれている。なお、実施例では、主制御回路121のCPUは、割り込み時間(4msec)毎に主制御回路121のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
サブ制御回路131は、各種ランプ等の発光制御を行う発光制御回路115を内部に備え、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータと主制御回路121、音声制御回路112、表示制御回路161とを結ぶ入出力回路を備える。同サブ制御回路131内のCPU,RAM,ROM等では、前記の主制御回路121とほぼ同様の演算が実行される。このサブ制御回路131においては、主制御回路121で生成されたコマンドデータから末端の各制御回路に対し調製したコマンドデータがさらに生成される。このため、主制御回路121の演算負荷は軽減されると共に主制御回路は遊技の進行に関するコマンド生成に特化される。また、発光制御回路115には各種ランプ及びその他の発光体、LED等が接続される。なお、実施例では、サブ制御回路131のCPUは、割り込み時間(4msec)毎にサブ制御回路131のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
表示制御回路161は、判定結果報知手段、連続報知手段、表示制御手段、図柄報知手段等に相当し、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータとサブ制御回路131を結ぶ入力回路と、前記コンピュータと図柄表示装置43、普通図柄表示装置41を結ぶ出力回路等で構成される。表示制御回路内のCPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行うようになっている。同回路のRAMは、記憶領域とCPUによる作業領域等を有しており、各種画像データを記憶する。同回路内のROMには、画像表示部50に表示する特別図柄、背景、遊技演出上の画像データが書き込まれている。表示制御回路161は、図柄表示装置に相当する。画像表示装置9(特には図柄表示装置43の画像表示部50)に表示される遊技画像としては、特別図柄、普通図柄、遊技状態に応じて現れるキャラクタ、風景等の背景画像、特別遊技状態の映像報知、特典遊技状態の映像報知等がある。これらの表示制御に関する信号は主制御回路121からサブ制御回路131を経由して受信され、表示用データが設定されて表示制御は行われる。
サブ制御回路131の出力回路には音声制御回路112が接続され、同回路112にスピーカ37が接続されている。サブ制御回路131内の発光制御回路115や音声制御回路112についても、それぞれに制御用CPU、制御データROM、制御データRAMが適式に備えられ(図示せず)、主制御回路121、サブ制御回路131から送信される遊技上の各種コマンド(リーチ、大当たり、小当たり、特別遊技状態実行中、特典遊技状態等の報知等)を受信し、各種コマンドに応答した発光(点灯)、発声(発音)等が実行される。
次に、実施例のパチンコ遊技機1において前記主制御回路121が行う一連の処理について説明する。なお、図8に示した主制御回路121のCPUは、割り込み時間(4msec)毎に主制御回路121のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
主制御回路121が実行するメイン処理Mにおいては、図9に示すように、初期設定(S1)、割り込み禁止処理(S2)、主要乱数更新処理(S3)、割り込み許可処理(S4)、割り込み処理(S10)が行われる。
初期設定(S1)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、割り込み時間の設定、SIO,PIO,CTCの設定等が行われる。メイン処理Mは割り込み時間毎に繰り返し行われるが、初期設定(S1)は電源投入時のみ必要となるため最初の1順目のみ実行され、以降は実行されない。割り込み禁止処理(S2)では、実施例の場合、4msec毎に割り込み処理(S10)が入ってきても所定の割り込み許可条件が満たされるまで、割り込みを禁止する。
主要乱数更新処理(S3)では、大当たり当否判定乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、演出乱数用カウンタ等の各種カウンタの乱数値が同更新処理(S3)を経る毎に1ずつ加算更新され、対応した乱数の上限値に至ると‘0’に戻り、再度加算が始まる。更新された各乱数は主制御回路50のRAM内に記憶される。また、割り込み許可処理(S4)では、4msec毎に入ってくる割り込み処理(S10)に許可を与える。なお、各カウンタの所定時に取得された数値は、主制御回路121のRAM内に最高4個まで格納され、前記RAMに記憶された各カウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。
割り込み処理(S10)においては、図10のフローチャートから理解されるように、出力処理(S20)、入力処理(S30)、主要乱数更新処理(S40)、始動入賞口スイッチ検出処理(S50)、普通動作処理(S60)、特別動作処理(S70)、保留球数処理(S80)、開放検知処理(S100)、その他の処理(S150)が行われる。
出力処理(S20)では、各処理により主制御回路121のRAMのコマンドバッファ内に出力データの有無が確認され、出力データがある場合には、当該出力バッファ内の出力データがサブ制御回路をはじめとする各々の制御回路に出力される。出力データがない場合には、データの出力は行われず終了する。出力データには、特別遊技状態、特典遊技状態、確率変動状態等の各種遊技状態のコマンド等がある。
入力処理(S30)では、遊技機1に備えられている各種のセンサ(検出スイッチ)による検出信号がある場合の信号入力が行われる。
主要乱数更新処理(S40)では、前記のメイン処理Mにて行われている主要乱数更新処理(S3)と同様の処理が行われる。
始動入賞口スイッチ検出処理(S50)では、始動入賞口10へ遊技球が入賞したか、すなわち、始動入賞口10への遊技球の入球が始動入賞口検出スイッチにより検出されたか否か確認されて、主制御回路121のRAM(検出数記憶手段に相当)に記憶されている特別図柄用の保留球数が4以上でない場合に、特別図柄用の保留球数に始動入賞口検出スイッチにて検出した遊技球検出数が1加算される。また、主制御回路121のRAM内に記憶されている特別図柄に関係する乱数値が取得されて、遊技の当否判定条件に関する成立回数が記憶される。なお、ここで取得される乱数とは、大当たり当否判定乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、特別図柄データ乱数等である。
普通動作処理(S60)では、普通図柄の当否判定、図柄設定に関連する乱数の取得が行われ、普通図柄当たり(小当たり)の判定、普通図柄の変動や停止、始動入賞口10の開閉等の普通図柄に関連する処理が行われる。
特別動作処理(S70)では、外れ特別図柄作成処理が行われた後、特別動作ステータスの値が確認され、特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理、特別動作ステータスが2の場合には特別図柄変動処理、特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理、特別動作ステータスが1,2,3のいずれにも該当しない場合、つまり特別動作ステータスが4である場合には特別電動役物処理がそれぞれ実行される。
外れ特別図柄作成処理では、前記の始動入賞口スイッチ検出処理(S50)にて取得されRAM内に記憶されている特別図柄データ1のアドレス値と特別図柄データ3の乱数とが互いに一致しているか否か確認される。一致しない場合には、特別図柄データ1,2,3の乱数値が外れ特別図柄のデータ格納先に転送されて、外れ特別図柄1(左特別図柄),2(中特別図柄),3(右特別図柄)として格納される。なお、一致する場合には、当該外れ特別図柄作成処理は終了される。
特別図柄待機処理では、保留球数が0ではない場合、特別図柄大当たり判定処理、特別図柄選択処理、特別図柄変動パターン作成処理、特別図柄乱数シフト処理、特別図柄変動開始設定がそれぞれ実行される。また、保留球数が0である場合、図柄表示装置43が特別図柄の変動中であるか否か(待機画面中であるか否か)確認され、待機画面中でなければ、図柄表示装置43を待機画面にする待機画面設定処理が行われ、待機画面中であればそのまま当該特別図柄待機処理が終了される。
特別図柄大当たり判定処理では、主制御回路121のRAM内に記憶されている大当たり当否判定乱数が判定値としてロードされ、現在確率変動状態時(高確率状態時)か否か、つまり確変中であるか否か確認される。確変中の場合には、高確率状態時(大当たり確率:7/315)における大当たり成立数値とロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される。また、確変中でない場合には、低確率状態時(大当たり確率:1/315)における大当たり成立数値とロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される。いずれにおいても大当たり当否判定乱数の一致が確認されると大当たり成立となり、大当たりフラグがONにセットされる。大当たりが不成立となる場合、当該特別図柄大当たり判定処理は終了する。
特別図柄選択処理では、大当たりフラグがONであるか否か確認され、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、大当たり図柄乱数に基づく図柄が図柄表示装置43に確定停止表示される大当たり特別図柄組合せとしてセットされる。大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)には、始動入賞口スイッチ検出処理(S50)にて取得され主制御回路のRAM内に記憶されているリーチ乱数がロードされ、予め決定されているリーチ成立数値と一致するか否か確認される。一致する場合にはリーチは成立となり、特別図柄データ1が図柄表示装置43に確定停止表示される左,右特別図柄としてセットされ、当該特別図柄データ1に1を加算したデータが図柄表示装置43に確定停止表示される中特別図柄としてセットされる。また、一致しない場合にはリーチ無しとなり、外れ特別図柄作成処理にて作成された外れ特別図柄1,2,3が停止特別図柄1,2,3としてセットされる。以上の各処理を伴い、特別図柄選択処理は終了する。なお、停止特別図柄1,2,3とは、順に、画像表示部50に確定停止表示される停止左特別図柄、停止中特別図柄、停止右特別図柄である。
特別図柄変動パターン作成処理では、大当たりフラグがONであるか否か確認され、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、予め決定されている特別図柄変動の変動パターンのうち第1テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される。また、大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、予め決定されている特別図柄変動の変動パターンのうち第2テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される。いずれにおいても変動パターンの選択が行われた後、その他の必要な処理が行われ、当該特別図柄変動パターン作成処理は終了する。
特別図柄乱数シフト処理では、主制御回路内RAMの保留球数のデータ記憶領域において、ロード順位(読み出し順位)1位のアドレスの記憶領域に記憶されていた保留球数のデータが、既述の処理によりロードされ空席となることに起因して、ロード順位2位以下のアドレスに記憶されている保留球数のデータに対しロード順位を1ずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。すなわち、主制御回路内RAMに記憶された当否判定条件の成立回数の減算が行われ、各保留球数に対応するデータは各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされて、最上位(ロード順位が最後、実施例では4個目)の保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる。
特別図柄変動開始設定では、特別動作ステータスが2に設定され、同時に特別図柄の変動開始等に関する必要な処理が行われる。この処理の後、特別図柄待機処理は終了する。
特別図柄変動処理では、予め決定されている特別図柄変動の変動パターンの各テーブルパターン内より選択された変動パターンの変動時間(msec)に対応する特別動作タイマが設定されると共にこの減算をおこなう特別動作タイマ判定処理が行われる。そこで、特別動作タイマ=0か否か、つまり変動パターンの変動時間終了か否か確認され、特別動作タイマが0でない場合、すなわち変動時間の残余がある場合には特別図柄変動処理は終了する。特別動作タイマが0である場合、すなわち変動時間終了の場合、変動停止図柄用のテーブルが選択されて、特別動作ステータスの3がセットされる。
特別図柄確定処理では、大当たりフラグがONであるか否か確認され、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、特別電導役物の動作カウンタ並びにラウンドカウンタがセットされ、特別動作ステータスが4にセットされる。また、大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、特別動作ステータスが1にセットされる。それぞれの特別動作ステータスのセット後、特別図柄確定処理は終了する。なお、実施例では、ラウンドカウンタは16回にセットされる。
特別電動役物処理では、確変フラグがOFFにセットされ、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)であるか否か確認される。大当たり終了フラグがONではない(大当たり遊技が終了ではない)場合、現在大入賞装置15が開放中か否か確認され、大入賞装置15が開放中でない(閉鎖中)場合には、大入賞装置15の開放時間か否か(動作タイマが0であるか否か)確認される。ここで、大当たり動作タイマが0である場合には大入賞装置15の開放処理が行われ、大当たり動作タイマが0でない場合にはそのまま特別電動役物処理を終了する。
現在大入賞装置15が開放中である場合、大入賞装置15内(入賞球数カウントスイッチ)で検出された入賞球数が10個に達したか、ラウンド時間(実施例では30秒)を経過したかのいずれかであるか否か確認され、いずれでもない場合には当該特別電動役物処理を終了する。これに対し、10個の入賞、ラウンド時間経過のいずれかが満たされている場合、大入賞装置閉鎖処理が行われ、ラウンドカウンタの値から1ずつ減算が行われる。なお、大入賞装置閉鎖処理では、ラウンドカウンタが0であるか否か、つまり特別遊技(大当たり遊技)状態の終了が確認され、同ラウンドカウンタが0でなければそのまま特別電動役物処理は終了する。ラウンドカウンタが0である場合には、大当たり終了処理が行われ、主制御回路RAM内の特別図柄用の保留球数記憶領域に記憶されている大当たり乱数データが大当たり終了コマンドと共にサブ制御回路(表示制御回路)へ送信される。その後、大当たり終了フラグはONにセットされ、特別電動役物処理は終了する。
大当たり終了フラグがON(すなわち大当たり遊技終了)である場合、大当たり終了フラグがOFFにセットされ、大当たりフラグもOFFにセットされる。次に確定停止図柄が確変図柄(実施例では奇数のぞろ目)であるか否か確認され、確変図柄である場合、確変フラグがONにセットされ、特別動作ステータスが1にセットされ、特別電動役物処理は終了する。確定停止図柄が確変図柄と異なる図柄の場合、そのまま特別動作ステータスが1にセットされ、特別電動役物処理は終了する。
保留球数処理(S80)では、記憶されている保留球数がロードされ、そのロードされた保留球数が出力バッファにセットされる。
開放報知処理(S100)では、図11のフローチャートから理解されるように、まず、第1検知手段80における第1検知部81の接触式スイッチ(スイッチA)82がオフ(第1検知部81と第1被検知部86が非接触状態)であるか否か確認される(S101)。スイッチ82がオフ(第1検知部81と第1被検知部86が非接触状態)である場合、続いて、第2検知手段90における第2検知部91の接触式スイッチ(スイッチB)92がオフ(第2検知部91と第2被検知部96が非接触状態)であるか否か確認される(S102)。スイッチ92がオフ(第2検知部91と第2被検知部96が非接触状態)である場合、開閉扉65が正常な開放状態であると判定されて報知コマンド1がセットされる(S103)。また、前記S102において、スイッチ92がオフでない(第2検知部91と第2被検知部96が接触状態)場合、開閉扉65が所定量開放した状態であると判定されて報知コマンド2がセットされる(S104)。
一方、前記S101において、スイッチ82がオフでない(第1検知部81と第1被検知部86が接触状態)場合、続いて、第2検知手段90における第2検知部91の接触式スイッチ(スイッチB)92がオフ(第2検知部91と第2被検知部96が非接触状態)であるか否か確認される(S105)。スイッチ92がオフ(第2検知部91と第2被検知部96が非接触状態)である場合、開閉扉65が異常な状態であると判定されて報知コマンド3がセットされる(S106)。また、前記S105において、スイッチ92がオフでない(第2検知部91と第2被検知部96が接触状態)場合、開閉扉65が正常な閉鎖状態であると判定されて報知コマンド4がセットされる(S107)。
ここで、報知コマンド1はランプ35等の発光手段による発光を行うとともにスピーカ37,38等の音声手段による発音(発声)を停止する第1報知態様、報知コマンド2はランプ35等の発光手段によって第1報知態様とは異なる発光パターンの発光を行うとともにスピーカ37,38等の音声手段による発音(発声)を停止する第2報知態様、報知コマンド3はランプ35等の発光手段による発光及びスピーカ37,38等の音声手段による発音(発声)を行う第3報知態様、報知コマンド4はランプ35等の発光手段による発光及びスピーカ37,38等の音声手段による発音(発声)を停止する第4報知態様をそれぞれ実行するためのコマンドを表す。実施例において、発光による報知は各種ランプを点滅させる態様であり、第1報知態様、第2報知態様、第3報知態様ではそれぞれ点滅する早さが異なる(例えば、第1報知態様が最も遅く、第3報知態様が最も早い)ように構成されている。また、音声による報知はブザーを鳴らす態様である。
なお、この開放報知処理(S100)は、第1検知手段80及び第2検知手段90のそれぞれの接触状態を判断する判断手段及び開放状態判定手段に相当する。また、この実施例において、ランプ35等の各種発光手段及びスピーカ37,38等の音声手段が、前記判断手段の判断結果に基づいて開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段に相当する。
その他の処理(S150)では、その他の遊技に必要な処理が適式に行われる。以上、開示の各処理を経て割り込み処理(S10)は終了する。
図12のフローチャートは遊技機1のサブ制御回路131が実行するサブ制御メイン処理を示す。サブ制御回路131のCPUは同回路のROM内に記憶されている各種プログラムに従いサブ制御メイン処理(S200)を実行する。サブ制御回路131のCPUの初期化設定が行われ(S210)、電断信号がONでありサブ制御回路のRAM内容が正常であるか否か確認される(S220)。正常であれば、そのまま乱数更新処理(S240)、受信割り込み処理(S250)、10msタイマ割り込み処理(S260)が行われる。また、S220にて電断信号やRAM内容にエラーがあるときは、RAMの初期化が行われ(S230)、乱数更新処理(S240)、受信割り込み処理(S250)、10msタイマ割り込み処理(S260)が実行される。
受信割り込み処理(S250)では、図13のフローチャートから理解されるように、主制御回路121から発信されるSTB信号がサブ制御回路131に受信されたか(ONされたか)否かが確認される(S251)。STB信号が確認されると主制御回路121からSTB信号と合わせて送信される受信コマンドがサブ制御回路RAM内の所定領域に格納される(S252)。STB信号の受信確認がなければ、当該処理S250は終了する。この受信コマンドには、例えば、大当たりや外れの特別図柄変動パターン、通常遊技状態、第1特典遊技状態、第2特典遊技状態、さらには開閉扉65の開閉状態の報知に関連する各種コマンドが含まれる。
10msタイマ割り込み処理(S260)では、図14のフローチャートから理解されるように、コマンド監視処理(S261)、ランプ処理(S262)、コマンド送信処理(S263)が行われる。コマンド監視処理(S261)では、前記受信割り込み処理(S250)で受信した各種コマンドの解析及び動作の設定が行われる。ランプ処理(S262)では、出力するランプデータの作成及び出力処理が行われる。コマンド送信処理(S263)では、表示制御回路161,音声制御回路112に対して各種コマンドを送信する処理が行われる。
次に、当該遊技機1において、開閉扉65の開閉状態を検知する際の作用について説明する。まず、点検などを行うために軸支機構61を軸として開閉扉65を開放した状態である場合、図4に示すように、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86及び第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96がともに非接触状態となり、判断手段である開放報知処理(S100)に基づいて正常な開放状態と判断され、各種ランプがゆっくり点滅する発光を行う一方、スピーカによる発音(発声)は行われない。
一方、開閉扉65が前面枠60に対して閉鎖されて施錠機構62によって施錠された状態である場合、図5に示すように、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86及び第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96がともに接触状態となり、判断手段である開放報知処理(S100)に基づいて正常な閉鎖状態と判断され、各種ランプによる発光及びスピーカによる発音(発声)は行われない。
このように、第1検知手段80と第2検知手段90の判断結果が同一(ともに非接触状態または接触状態)である場合には、スピーカによる報知は実行されず(停止される)、特に、正常な状態であると判定される。
また、施錠機構62によって正常に閉鎖された状態で前記施錠機構の遊びの範囲内において開閉扉65が移動した場合、あるいは、施錠機構62を解除して正常な手順に従って開閉扉65を開放しようとする場合では、図6に示すように、開閉扉65が軸支機構61を軸として開放方向へ正常に移動することによって、前面枠60に対して所定量開放した状態となる。その際、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86が非接触状態となる一方、第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96が接触状態となる。すなわち、第2検知手段90側の前面枠60と開閉扉65との間隔は第1検知手段80側の前面枠60と開閉扉65との間隔より広くなるが、第2検知手段90の第2被検知部96が付勢手段95によって第2検知部91側に付勢されているため、第2検知部91と第2被検知部96の接触状態が維持される。これにより、判断手段である開放報知処理(S100)に基づいて所定量開放した状態と判断され、各種ランプが点滅する発光を行う一方、スピーカによる発音(発声)は行われない。
さらに、閉鎖状態となっている開閉扉65を開放方向へ強引に引っ張る等して前面枠60と開閉扉65との間に隙間を形成した場合、図7に示すように、第1検知手段80の第1検知部81と第1被検知部86が接触状態となる一方、第2検知手段90の第2検知部91と第2被検知部96が非接触状態となり、判断手段である開放報知処理(S100)に基づいて異常な状態と判断され、各種ランプが激しく点滅する発光を行うとともに、スピーカによるブザーの発音(発声)が行われる。
このように、第1検知手段80と第2検知手段90の判断手段(S100)による判断結果が異なる際においては、第1検知手段80が非接触状態で第2検知手段90が接触状態である場合には各種ランプによる発光を行いかつスピーカによる発音(発声)を行わず、第1検知手段80が接触状態で第2検知手段90が非接触状態である場合には各種ランプによる発光及びスピーカによる発音(発声)を行うように、それぞれ異なる態様で報知がなされる。そして、特に、第1検知手段80が接触状態で第2検知手段90が非接触状態であると判断した場合のみ異常な状態と判定される。
なお、この遊技機1では、仮に遊技者が不正器具を遊技機1内に侵入させて、開閉扉65の代わりに前記不正器具を第2検知部91に検知させながら不正に開閉扉65を開放しようとしたとしても、第2検知手段90の第2被検知部96が付勢手段95によって第2検知部91側に付勢された状態であるため、第2検知部96が開閉扉65から常に突出した状態となり、開閉扉65と第2検知部91との間に前記不正器具が挿入されることを防止し、不正行為を抑制することができる。
以上図示し説明したように、本発明の遊技機では、検知手段は、遊技盤面の中心に対して軸支機構側に設けられた第1検知手段と、遊技盤面の中心に対して軸支機構側とは反対側に設けられた第2検知手段とを有し、第2検知手段の被検知部に、被検知部を検知部側に向けて付勢すると共に伸縮可能な付勢手段を備え、前面枠に対して開閉扉を閉鎖した状態においては、第1検知手段と第2検知手段の検知部と被検知部が共に接触状態になるように構成し、開閉扉を開放する際には第1検知手段の検知部と被検知部が非接触状態となる一方、第2検知手段の検知部と被検知部は所定量開放するまで付勢手段により接触するように構成され、第1検知手段及び第2検知手段のそれぞれの接触状態を判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づいて開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段とを備えるため、開閉扉が開放された際には、第1検知手段の第1検知部と第1被検知部とが非接触状態となる開閉扉の開放量と、第2検知手段の第2検知部と第2被検知部とが非接触状態となる開閉扉の開放量とが異なるものとなり、第1検知手段及び第2検知手段のそれぞれの接触状態の判断結果に応じて開閉扉の開閉状態を区別して検知することができる。加えて、第2検知手段の被検知部が付勢手段によって検知部側に向けて付勢される構成により、検知手段に対する不正行為を抑制することができる。
また、この遊技機では、第1検知手段と第2検知手段の判断結果に対応して異なる態様の報知を行うことにより、開閉扉の開閉状態をより正確に判別することができる。特に、第1検知手段と第2検知手段の判断結果が同一となる場合に報知が停止されることにより、第1検知手段と第2検知手段が共に接触状態である正常な閉鎖状態と、共に非接触状態である正常な開放状態とでは報知が行われないため、遊技店の開店中に遊技機の点検等を行った場合や正常に稼動している遊技機から報知が行われることがなく、遊技客に不快感を与える虞を抑制することができる。
さらに、第1検知手段及び第2検知手段が共に接触状態あるいは引接触状態の場合と第1検知手段が非接触状態で第2検知手段が接触状態である場合に正常な状態と判定し、第1検知手段が接触状態で第2検知手段が非接触状態である場合のみ異常な状態であると判定する開放状態判定手段を備えたことにより、不正に開閉された状態を異常な状態として報知することが可能となって、正常な開閉状態(正常な開放状態、正常な閉鎖状態、所定量開放した状態)と不正状態とを容易に判別することができ、不正行為を抑制することができる。
なお、本発明の遊技機は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、実施例では、判断手段の判断結果に基づいて開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段をランプ等の発光手段やスピーカ等の音声手段としたが、これに限らず、適宜の報知画像を画像表示部に表示する画像表示装置を報知手段とすることもできる。これらの報知手段は、それぞれを組み合わせて用いてもよい。
また、実施例では、検知手段の検知部を前面枠に設けるとともに被検知部を開閉扉に設けるように構成したが、検知部を開閉扉に設けるとともに被検知部を前面枠に設けるように構成することもできる。
さらに、実施例では、開閉扉の開放状態を報知する際の発光体による発光を、点滅の早さで区別するように構成したが、これに限らず、発光色をそれぞれ異なるものとして区別可能に構成してもよい。
また、実施例では、開閉扉の所定量の開放が約3°とされているが、付勢手段を適宜調整することによって第2被検知部と第2検知部との接触状態を維持することができる開閉扉の開放量を任意に設定することが可能となる。このように構成することにより、付勢手段の調整量に対応した任意の開放量を検知することができる。なお、開閉扉の所定の開放量としては、例えば、遊技盤の点検作業等を行うために最低限必要な開放量(30°〜120°)まで付勢手段によって第2検知手段の検知部と被検知部とが接触するように構成してもよい。
さらに、開閉扉を前面枠に対して閉鎖した状態で施錠する施錠機構を設けたが、所定操作(例えば、施錠の解除操作)を行った際に、第1検知手段の第1検知部と第1被検知部が非接触状態となる位置まで開閉扉が開放されるように構成してもよい。その際、第2検知手段の第2検知部と第2被検知部は接触状態となるように構成することが好ましい。
本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図である。 図1の遊技機の背面側からの分解斜視図である。 開閉扉を正常に開放した状態の正面図である。 開閉扉の正常な開放状態を表した要部断面図である。 開閉扉の正常な閉鎖状態を表した要部断面図である。 開閉扉を所定量開放させた状態を表した要部断面図である。 開閉扉の不正状態を表した要部断面図である。 同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。 メイン処理に関するフローチャートである。 割り込み処理に関するフローチャートである。 開放報知処理に関するフローチャートである。 サブ制御メイン処理に関するフローチャートである。 受信割り込み処理に関するフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理に関するフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機
3 遊技盤
6 遊技領域
60 前面枠
61 軸支機構
65 開閉扉
80 第1検知手段
81 第1検知部
86 第1被検知部
90 第2検知手段
91 第2検知部
96 第2被検知部

Claims (4)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技盤を保持可能な前面枠と、
    前記前面枠の一端側に配置された軸支機構と、
    前記前面枠の前面側で前記軸支機構に軸支されて前記前面枠に対して開閉自在に構成された開閉扉と、
    前記前面枠もしくは前記開閉扉の一方に設けられた検知部と他方に設けられた被検知部との接触状態から前記開閉扉の開閉状態を検知する検知手段とを備えた遊技機において、
    前記検知手段は、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側に設けられた第1検知手段と、前記遊技盤面の中心に対して前記軸支機構側とは反対側に設けられた第2検知手段とを有し、
    前記第2検知手段の前記被検知部に、前記被検知部を前記検知部側に向けて付勢すると共に伸縮可能な付勢手段を備え、
    前記前面枠に対して前記開閉扉を閉鎖した状態においては、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部が共に接触状態になるように構成し、
    前記開閉扉を開放する際には前記第1検知手段の前記検知部と前記被検知部が非接触状態となる一方、前記第2検知手段の前記検知部と前記被検知部は所定量開放するまで前記付勢手段により接触するように構成され、
    前記第1検知手段及び前記第2検知手段のそれぞれの接触状態を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて前記開閉扉の開閉状態を報知可能な報知手段
    とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記報知手段は、前記判断手段による前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が異なる場合は報知を開始し、前記第1検知手段と前記第2検知手段の判断結果が同一となることに基づいて前記報知を停止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記報知手段は、前記第1検知手段と前記第2検知手段の前記判断手段による判断結果が異なる際においても、前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態である場合と前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態である場合とでは異なる態様で報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記判断手段によって、前記第1検知手段及び前記第2検知手段が共に接触状態あるいは非接触状態であると判断した場合及び前記第1検知手段が非接触状態で前記第2検知手段が接触状態であると判断した場合は正常な状態と判定し、前記第1検知手段が接触状態で前記第2検知手段が非接触状態であると判断した場合のみ異常な状態と判定する開放状態判定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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