JP5628708B2 - 遊技機用の検出装置 - Google Patents
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Description
遊技機に配設されるケース体(101)と、
前記ケース体(101)に設けられた単一の検出手段(110)と、
前記ケース体(101)に設けられ、前記検出手段(110)により検出される検出位置および該検出手段(110)により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部(115,120)とを備え、
前記複数の検出部(115,120)は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成され、
前記複数の検出部(115,120)の内の1つが検出位置にある状態では、他の検出部(115,120)の検出位置への変位が規制されるよう構成されたことを要旨とする。
また、前記複数の検出部の内の1つが検出位置にある状態では、他の検出部の検出位置への変位を規制することで、当該複数の検出部が重複して検出されるのを防止できる。しかも、検出手段により検出されていた検出部が検出位置から非検出となる非検出位置へ変位することで、他の検出部が検出位置へ変位し得るから、各検出部により検出対象の状態を確実に検出手段で検出することができる。
遊技機に配設されるケース体(101)と、
前記ケース体(101)に設けられた単一の検出手段(110)と、
前記ケース体(101)に設けられ、前記検出手段(110)により検出される検出位置および該検出手段(110)により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部(115,120)とを備え、
前記複数の検出部(115,120)は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成され、
前記検出手段(110)は、受光部(110a)と発光部(110b)とを対向させたフォトセンサからなり、
前記複数の検出部(115,120)は、直交座標の異なる軸線に沿って移動するよう構成されて、該複数の検出部(115,120)の交点位置に前記検出手段(110)が配置されたことを要旨とする。
また、受光部と発光部とを対向させた検出手段に対して直交方向から複数の検出部が移動するよう構成したことで、検出部の誤検出を防止し得る。
遊技機に配設されるケース体(101)と、
前記ケース体(101)に設けられた単一の第1の検出手段(110)と、
前記ケース体(101)に設けられ、前記単一の第1の検出手段(110)により検出される検出位置および該単一の第1の検出手段(110)により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部(115,120)とを備え、
前記複数の検出部(115,120)は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成されると共に、
前記複数の検出部(115,120)の何れかが非検出位置にある状態を検出する第2の検出手段(152)が前記ケース体(101)に設けられたことを要旨とする。
また、非検出位置にある複数の検出部の何れかを検出する第2の検出手段を設けることにより、不具合の状態を個別に判別して不具合の状態に応じた対応が容易になると共に、ケース体に第2の検出手段を設けることで、第2の検出手段に相当する検出手段を検出装置とは個別に設けた場合に較べて、コンパクトな構成とすることができ、コスト削減や省スペース化に寄与し得る。
実施例に係るパチンコ機10の概略構成は、図1または図2に示すように、遊技店に設けられた図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置されると共に前後に開口する矩形枠状に形成された固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支され、各種制御手段130等の遊技機構成部品が設置される本体枠としての中枠12と、該中枠12に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域16aが画成された遊技盤16と、該中枠12の前面側に着脱および開閉可能に枢支されると共に遊技盤16を透視保護する装飾枠としての前枠13とを基本的に備えている。また、実施例のパチンコ機10では、パチンコ球を貯留可能な球貯留部材としての球皿部材(以下、上球皿部材23という)が前記前枠13の下部位置に一体的に配設されており、前枠13の開閉動作に合わせて上球皿部材23が開閉するよう構成されている。更に、前記中枠12の前面側における前記前枠13の下方位置に、前記上球皿部材23の貯留量を超えて供給されるパチンコ球を貯留する球貯留部材としての球皿部材(以下、下球皿部材14という)が着脱および開閉可能に枢支されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記前枠13および下球皿部材14の夫々が前記中枠12の前側で開閉可能な開閉部材として機能すると共に、該前枠13が球皿部材としても機能している。そして、前記中枠12における下球皿部材14の右側には、遊技者により回動操作される操作ハンドル15が配設されており、該操作ハンドル15の回動操作により中枠12に配設された打球発射装置51(図2、図4参照)が作動して、上球皿部材23に貯留されたパチンコ球が遊技盤16の遊技領域16aに向けて1球ずつ発射されるよう構成されている。
ここで、前記遊技盤16は、図2に示すように、略円形状に湾曲する外レール17および内レール18が盤面(前面)に配設されて、該内外レール17,18の内側に画成される遊技領域16a内に、図柄表示装置や入賞装置等の遊技用部品(何れも図示せず)が配置されている。また、前記外レール17および内レール18の一部は、パチンコ球が通過可能な距離だけ離間した状態で遊技領域16aの径方向に重なるよう構成されて、前記打球発射装置51(後述)から発射されたパチンコ球が通過する発射通路19を画成している。ここで、図2に示すように、前記発射通路19は、遊技盤16の下端左寄り位置で下方に開口すると共に、遊技盤16の左上部位置で遊技領域16a内に開口しており、前記打球発射装置51から発射されて発射通路19を通過したパチンコ球が遊技領域16aの上部位置に打ち出されるようになっている。そして、前記遊技領域16aに打ち出されたパチンコ球が入賞装置に入賞することで、入賞装置が備える入賞検出センサ131(図22参照)から前記中枠12に配設された制御手段130(図22参照)に入賞検出信号が入力され、該入賞検出信号の入力に応じて制御手段130が後述する球払出装置42(図22参照)を作動制御して所定数の賞球を払い出すようになっている。なお、以下の説明においては、前記発射通路19の下方開口を始端開口部19aと指称する。
前記前枠13は、図1、図2に示すように、前記中枠12の前面左側端部に配設されたヒンジ金具を介して開閉可能に枢支される前枠基体部20に、前後に貫通するよう窓枠20aが形成されており、該前枠13を中枠12に対して閉鎖した状態で、前記遊技盤16に形成された遊技領域16a(図2参照)が窓枠20aを介して前方に露出するよう構成されている。そして、前記前枠基体部20の裏面側には、前記窓枠20aの開設位置に対応してガラス板等の透明な透視保護板21が着脱可能に配設されており、パチンコ機10の前側から遊技盤16を視認可能な状態で透視保護している。なお、前記前枠基体部20の前面には、前記窓枠20aの周囲を囲繞するよう各種の装飾部材20bが配設されている。
前記下球皿部材14は、図1、図2に示すように、前記中枠12の前面左側端部に配設されたヒンジ金具を介して開閉可能に枢支される球皿基体部27と、該球皿基体部27の前面側に設けられ、上方へ開口する下球貯留部27aとを備えている。また、前記球皿基体部27には、前後に貫通する下側給出口28が前記下球貯留部27a内で開口するよう形成されており、前記下球皿部材14を中枠12に対して閉鎖した際に、該下側給出口28が中枠12の溢れ球通路68,69(後述)に連通して、該溢れ球通路68,69を通過したパチンコ球が下球貯留部27aに排出されるようになっている。
前記中枠12は、図2に示すように、上縁をなす上枠部30と、下縁をなし、スピーカ132や打球発射装置51等を設置する設置部として機能する下枠部31と、左側縁をなす左枠部32と、右側縁をなす右枠部33とから構成されて、これら上下左右の各枠部30,31,32,33を組み付けた際に、全体が前記外枠11の開口形状に整合する枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部30,31,32,33を組み付けた際に前後方向に開口する遊技盤設置部の開口内側に、前記遊技盤16が着脱可能に設置されている。なお、前記中枠12を構成する上下左右の各枠部30,31,32,33は独立した部材である必要はなく、上下左右の各枠部の内の複数の枠部または全ての枠部を樹脂等で一体成形することも可能である。ここで、前記上枠部30の前面には、前記前枠13の開放を検出する前枠開放検出手段35が右上部位置に配設されている。前記前枠開放検出手段35は、前記中枠12に配設された制御手段130に配線接続されており、該前枠開放検出手段35から開放検出信号が制御手段130へ入力されることで、当該制御手段130が球払出装置42を作動停止するよう構成されている。また、前記前枠開放検出手段35から開放検出信号が入力されると、前記制御手段130から報知手段に開放報知信号を出力して、前枠13の開放を報知するようになっている。
前記中枠12における下枠部31には、図2〜図5に示すように、前記遊技盤設置部に設置された遊技盤16の盤面(前面)と略同一平面上に位置するベース面部45が設けられており、前記操作ハンドル15の操作により作動してパチンコ球を前記発射通路19に向けて発射する打球発射装置51を設置する発射装置設置部50と、前記前側球案内通路56に連通すると共に前記下球皿部材14の下球貯留部27aに連通する球回収経路部60とがベース面部45の前面側に設けられている。ここで、前記ベース面部45の上縁部には、前記発射通路19の始端開口部19aと対応する位置において左右に離間する左右の庇状部46,47が前方へ突出するよう設けられており、前記発射通路19の始端開口部19aがベース面部45に開口するようになっている。そして、前記右庇状部47の下方位置が、前記打球発射装置51を設置する発射装置設置部50とされて、発射レール51aが発射通路19の始端開口部19aを指向する傾斜姿勢となるよう打球発射装置51が配設されている。これにより、前記操作ハンドル15の操作に応じて作動された打球杆51bにより打球されたパチンコ球が発射レール51aに沿って発射されて、左右の庇状部46,47の間の開口を介して発射通路19に飛翔するようになっている。また、前記発射通路19に飛翔したパチンコ球の内で前記遊技領域16aまで到達する勢いがないパチンコ球(所謂ファール球)は、発射通路19を逆流して左右の庇状部46,47の間の開口を介してベース面部45の前側(球回収経路部60)に落下するようになっている。すなわち、前記左右の庇状部46,47の間の開口は、前記打球発射装置51で発射されたパチンコ球が通過する発射口として機能すると共に、ファール球が通過するファール球戻り口として機能するものであって、以下の説明では左右の庇状部46,47の間の開口を、通過口48と指称するものとする。
前記カバー部材70は、図5〜図8に示すように、前記ベース面部45からパチンコ球の直径寸法以上離間する位置に着脱可能に配設された平板状の部材であり、該カバー部材70とベース面部45との間をパチンコ球が通過し得るよう構成されている。そして、前記左庇状部46、第1〜第3画壁部61,62,64および下画壁部63の夫々の前端部に前記カバー部材70が当接するよう構成されて、該カバー部材70により前記第1球経路65および第2球経路66を通過するパチンコ球の前側への飛び出しを防止している。
図5〜図12に示すように、前記中枠12の一部を構成する前記カバー部材70には、前記挿入口71をパチンコ球が通過不能な閉鎖位置(図5、図6、図9等参照)および該挿入口71をパチンコ球が通過可能な開放位置(図11、図12参照)の間を回転変位可能な球止め手段80が軸支されており、前記中枠12に対して前枠13を開放して前記球受け部25が第1球経路65から抜け出された際に、前記球払出装置42から払い出されて球案内通路39,56を通過したパチンコ球が挿入口71を介して前方へ零れ落ちるのを防止するようになっている。ここで、前記球止め手段80は、後述する第1の捻りバネ86(付勢手段)により常には閉鎖位置に向けて付勢するよう構成されており、前記挿入口71に球受け部25が挿入された際に、該球受け部25に押圧されて球止め手段80が開放位置に変位されると共に、該挿入口71から球受け部25が抜き出された際に、球止め手段80が第1の捻りバネ86の付勢により自然と閉鎖位置に復帰するよう構成されている。
前記第1規制部材81は、図8〜図10に示すように、直線状に延在する第1軸部82(軸部)と、該第1軸部82の軸方向に離間する位置に設けられて当該第1軸部82の径方向に延出する第1連結部83(連結部)と、該第1連結部83の延出端部に設けられて前記閉鎖位置において前記挿入口71に臨んで該挿入口71を部分的に塞ぐ第1規制板84(規制板)とを備えており、前記カバー部材70に形成された下側軸支部72(軸支部)に第1軸部82が回転可能に軸支されている。ここで、前記下側軸支部72は、前記カバー部材70の裏面に、上方へ開口する略L字状に設けられて、該下側軸支部72の上方開口を介して前記第1規制部材81の第1軸部82を下側軸支部72とカバー部材70との間に回転可能に嵌合し得るようになっている。また、前記下側軸支部72は、前記挿入口71の下側開口縁に沿って左右に離間する複数箇所(実施例では2箇所)に設けられている。すなわち、前記第1規制部材81の第1軸部82は、前記カバー部材70に対して複数箇所(実施例では2箇所)で回転可能に軸支されており、該第1規制部材81の耐衝撃性を向上するようになっている。なお、前記各下側軸支部72の突出端部には、前方(カバー部材70側)に突出する抜止め突部72aが形成されており、該下側軸支部72に嵌合させた第1軸部82の脱落を防止している。
前記第2規制部材91の基本的な構成は、前記第1規制部材81と同様であって、図8〜図10に示すように、直線状に延在する第2軸部92(軸部)と、該第2軸部92の軸方向に離間する位置に設けられて当該第2軸部92の径方向に延出する第2連結部93(連結部)と、該第2連結部93の延出端部に設けられて前記閉鎖位置において前記挿入口71に臨んで該挿入口71を部分的に塞ぐ第2規制板94(規制板)とを備えており、前記カバー部材70に形成された上側軸支部74(軸支部)に第2軸部92が回転可能に軸支されている。ここで、前記上側軸支部74は、前記カバー部材70の表面の上下に離間する位置に前方へ突出するよう設けられた一対の挟持片74a,74bから前方へ開放するよう構成されて、該上側軸支部74の前方開口を介して前記第2規制部材91の第2軸部92が回転可能に嵌合するようになっている。前記上側軸支部74を構成する下側の挟持片74aは、前記挿入口71の上側開口縁に設けられている。また、前記下側の挟持片74aの突出端部には、上側の挟持片74b側に突出する抜止め突部74cが形成されており、該上側軸支部74に嵌合させた第2軸部92の脱落を防止している。なお、前記上側軸支部74は、前記挿入口71の上側開口縁に沿って1箇所に設けられているが、該挿入口71の上側開口縁に沿って離間する複数箇所に上側軸支部74を形成することもできる。
また、前記中枠12(下枠部31)には、図4、図5に示すように、該中枠12に対して開閉する開閉部材が開放した状態および球貯留部へパチンコ球を供給不能な状態の夫々を検出する単一の満杯開放検出手段100が配設されて、開閉部材の開放状態および球貯留部へのパチンコ球の供給不能状態を異常発生として共通的に検出し得る構成されている。具体的には、実施例に係る満杯開放検出手段100は、前記開閉部材としての下球皿部材14を中枠12に対して開放した状態および前記下球貯留部27aへパチンコ球を供給不能な状態の夫々を、単一の検出センサ110で検出し得るよう構成されている。前記満杯開放検出手段100は、図13〜図16に示すように、前記中枠12(下枠部31)に配設されるケース体101と、該ケース体101に設けられた単一の検出センサ110(検出手段)と、当該ケース体101に設けられ、検出センサ110により検出される検出位置および該検出センサ110により非検出となる非検出位置の間を変位する複数(実施例では2つ)の検出部115,120とを備えている。ここで、実施例の満杯開放検出手段100には、前記検出部115,120として、前記中枠12に対する下球皿部材14の開放状態に対応した検出位置および該中枠12に対する下球皿部材14の閉鎖状態に対応する非検出位置に変位する第1検出部115と、前記下球貯留部27aへパチンコ球を供給不能な状態に対応した検出位置および該下球貯留部27aへパチンコ球を供給可能な状態に対応した非検出位置に変位する第2検出部120とを備えており、該第1検出部115の非検出位置から検出位置への変位および第2検出部120の非検出位置から検出位置への変位の夫々を、前記単一の検出センサ110で検出し得るようになっている。
図15、図16、図19、図20に示すように、前記第1検出部115は、前記検出手段の後方に配置され、前後にスライド移動し得るよう前記ケース体101の収容部104に収容されるスライド板116と、該スライド板116に前方へ突出するよう設けられ、前記検出センサ110の後方差込口に挿脱される第1検出片117と、当該スライド板116に前方へ突出するよう設けられて前記第1作動孔105に挿入される第1作動部118とを備えている。すなわち、前記第1検出部115は、前記収容部104内で前記スライド板116が前方移動し、前記検出センサ110の後方差込口に第1検出片117が挿入されて該検出センサ110で検出される検出位置(第1位置)と、該収容部104内でスライド板116が後方移動し、検出センサ110の後方差込口から第1検出片117が抜き出されて検出センサ110が非検出となる非検出位置(第2位置)に変位し得るよう構成されている。ここで、前記ケース体101の前側半体102には、前記収容部104内に後方へ向けて延出するガイド部102aが左右に離間する位置に設けられると共に、前記スライド板116の左右端部には、該一対のガイド部102aを挟む位置に、対応のガイド部102aに摺接する支持片116aが前方へ向けて延出するよう形成されおり、前後にスライド移動する前記第1検出部115の安定性を向上している。
図15、図16、図21に示すように、前記第2検出部120は、前記ケース体101に揺動可能に支持される揺動支持部121と、該揺動支持部121に設けられて前記第2作動孔106に臨む第2作動部122と、該第2作動部122に設けられて、前記検出センサ110の上方差込口に挿脱される第2検出片123とを備えている。前記揺動支持部121は、前記ケース体101の収容部104の内部において、前記第2作動孔106の開口左縁部近傍に前後に延在するよう形成された揺動軸107に揺動可能に支持されており、該揺動支持部121から前記第2作動孔106の開口方向へ向けて前記第2作動部122が延出するよう構成されている。前記第2作動孔106は、前記第2作動部122で略全体が覆われており、該第2作動孔106を介してパチンコ球がケース体101の内部に入り込まないよう構成されている。そして、前記第2作動部122における前記検出センサ110の上方位置(第2作動部122の右端部)に、前記第2検出片123が下方へ垂下するよう構成されて、前記揺動支持部121(揺動軸107)を中心に前記第2検出部120が前記第2作動孔106の内外方向(実施例では上下方向)に揺動することで、検出センサ110の上方差込口に第2検出片123が挿脱されるようになっている。
次に、実施例に係る遊技機用の検出装置の作用につき説明する。
次に、前記満杯開放検出手段の別の実施例を説明する。なお、別実施例に係る満杯開放検出手段150の基本的な構成は、前述した実施例で説明した満杯開放検出手段100と同一であり、同一の構成・部材に関しては同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。なお、前記第1検出部115および第2検出部120を検出する前記検出センサ110は、共通の検出センサ110と指称する。
なお、遊技機用の検出装置の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) 実施例では、満杯開放検出手段に設けられる検出手段としてフォトセンサを採用したが、これに限られるものではなく、マイクロスイッチ等の機械式のセンサや、近接スイッチ等従来公知の各種の検出手段を採用することができる。すなわち、検出手段としては、第1検出部の非検出位置から検出位置への変位および第2検出部の非検出位置から検出位置への変位を検出し得るものであればよい。
(3) 実施例では、開閉部材の開閉に伴って第1検出部が前後方向にスライド移動することで検出位置および非検出位置に変位するよう構成したが、これに限らず第1検出部を揺動させるよう構成してもよく、本体枠に対する前記開閉部材の開放状態に対応した検出位置および該本体枠に対する開閉部材の閉鎖状態に対応する非検出位置に変位するよう構成されていればよい。同様に、実施例では、遊技球の滞留に伴って第2検出部が揺動することで検出位置および非検出位置に変位するよう構成したが、これに限らず第2検出部がスライド移動するよう構成してもよく、球受け皿へ遊技球を供給不能な状態に対応した検出位置および該球受け皿へ遊技球を供給可能な状態に対応した非検出位置に変位するよう構成されていればよい。
(4) 実施例では、前記第1検出部が検出位置にある状態では、前記第2検出部の検出位置への変位が規制され、該第2検出部が検出位置にある状態では、第1検出部の検出位置への変位が規制されるようにしたが、第1検出部および第2検出部の夫々が同時に検出位置に変位し得るよう構成することもできる。具体的には、実施例の検出手段における受光部および発光部の間隔を、第1検出部および第2検出部を同時に差込み得るよう拡げることで実現可能である。
(5) 実施例では、第1検出部および第2検出部が直交座標の異なる軸線(具体的には前後および上下)に移動するよう構成したが、これに限られるものではなく、各検出部の検出位置から非検出位置への移動方向を夫々異ならせることで、検出位置から非検出位置へ移動する検出部同士が干渉するのを効果的に防止し得る。例えば、第1検出部を検出位置から非検出位置へ移動直線的に移動するよう構成すると共に、第2検出部が検出位置から非検出位置へ向けて第1検出部の移動方向と逆向きになるよう構成することが可能である。
(6) 別実施例では、第2の検出手段で第1検出部を検出するよう構成したが、該第2の検出手段で非検出位置にある第2検出部を検出するようにしても、同様の作用効果が得られる。
(7) 別実施例では、第2の検出手段を満杯開放検出手段に設けるようにしたが、これに限られるものではなく、該満杯開放検出手段とは独立した第2の検出手段を設けて開閉部材の開放を検出するよう構成してもよい。例えば、満杯開放検出手段の第1検出部で前枠の開閉を検出し得るよう構成した場合では、中枠に設けた前枠開放検出手段を第2の検出手段として採用することができる。
(8) 実施例では、検出装置に設けた複数の検出部により、本体枠に対して検出対象としての開閉部材の開放状態と、同じく検出対象としての球受け皿へ遊技球を供給不能な状態とを検出して、満杯開放検出手段として利用した形態を示したが、検出装置での検出対象としては、これらに限られるものではない。例えば、本発明に係る検出装置を可動演出装置に採用して、可動体を検出対象とすることも可能である。すなわち、球受け皿へ遊技球を供給可能な状態から供給不能な状態への状態変化や、可動物(開閉部材や可動体)の移動に伴う状態変化のように、検出対象の状態変化に伴って検出部を検出位置および非検出位置に変位させ得るものであれば、本発明に係る検出装置を適用し得る。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
110 検出センサ(検出手段、フォトセンサ)
110a 発光部
110b 受光部
115 第1検出部(検出部)
118 第1作動部(作動部)
119 コイルバネ(付勢手段)
120 第2検出部(検出部)
122 第2作動部(作動部)
124 第2の捻りバネ(付勢手段)
125 第2の検出センサ(第2の検出手段)
Claims (5)
- 遊技機に配設されるケース体と、
前記ケース体に設けられた単一の検出手段と、
前記ケース体に設けられ、前記検出手段により検出される検出位置および該検出手段により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部とを備え、
前記複数の検出部は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成され、
前記複数の検出部の内の1つが検出位置にある状態では、他の検出部の検出位置への変位が規制されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機用の検出装置。 - 遊技機に配設されるケース体と、
前記ケース体に設けられた単一の検出手段と、
前記ケース体に設けられ、前記検出手段により検出される検出位置および該検出手段により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部とを備え、
前記複数の検出部は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成され、
前記検出手段は、受光部と発光部とを対向させたフォトセンサからなり、
前記複数の検出部は、直交座標の異なる軸線に沿って移動するよう構成されて、該複数の検出部の交点位置に前記検出手段が配置された
ことを特徴とする遊技機用の検出装置。 - 遊技機に配設されるケース体と、
前記ケース体に設けられた単一の第1の検出手段と、
前記ケース体に設けられ、前記単一の第1の検出手段により検出される検出位置および該単一の第1の検出手段により非検出となる非検出位置の間を変位する複数の検出部とを備え、
前記複数の検出部は、前記検出位置から非検出位置への移動方向が夫々異なるよう構成されると共に、
前記複数の検出部の何れかが非検出位置にある状態を検出する第2の検出手段が前記ケース体に設けられた
ことを特徴とする遊技機用の検出装置。 - 前記検出部を前記検出位置または非検出位置へ付勢する付勢手段を備えると共に、該付勢手段で付勢された検出部を作動させる作動部を備えた請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機用の検出装置。
- 前記複数の検出部は、夫々独立して検出位置および非検出位置の間で変位し得るよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機用の検出装置。
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