JP6171975B2 - ヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置 - Google Patents

ヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置に係り、特に、対象物までのレーザ光の飛行時間を外乱光があっても信頼度よく求めるためのヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置に関する。
従来、図16に示すように、時間測定回路とヒストグラム作成回路は、別々の回路として構成されていた。時間測定回路は、起点時刻(スタート信号)からイベント発生時刻(ストップ信号)までの経過時間を測定し、その測定結果をヒストグラム作成回路に伝える。ヒストグラム作成回路は、時間測定回路が出力する測定結果をもとに、時間ごとのイベント発生頻度を表すヒストグラムをメモリ内に作成する。処理待ちバッファは、時間測定回路とヒストグラム作成回路の間に介在し、あるイベントにともなうヒストグラム作成処理中に次のイベントが発生したときに、一時的に測定結果をバッファリングするものである。
また、時間測定回路は、スタート信号からストップ信号までの時間を測定し、その結果を出力する。時間分解能が低くても良い場合は、単純なカウンタでクロック数をカウントすればよいが、高い時間分解能が必要な場合は、複数のカウンタを異なる位相で動作させて、結果の平均値を求める等の工夫が必要となる。その例を図17、及び図18に示す(特許文献1)。
また、ヒストグラム作成処理は、ヒストグラムメモリのアドレスを指定して、その内容を読み出し、+1(重みを積算する場合は+w)加算して、書き戻す処理である。図16に示す構成では、ヒストグラム作成回路がヒストグラムメモリの内容を更新するシーケンスを実行し、ヒストグラムメモリ内にヒストグラムが作成される。これをタイミング図で表したものが図19である。図20には、ヒストグラムメモリのアドレスと時間測定値の関係を示している。作成したヒストグラムは、ヒストグラム読み出し回路の制御によってヒストグラムメモリから読み出され、出力される。
また、ヒストグラムメモリのスループット(単位時間当たりの処理能力)を向上させる従来技術として、図21に構成を、図22に動作を示すようなインターリーブという方法がある。メモリを複数のバンクに分割し、各バンクの動作タイミングをずらして並列に動作させることで、スループットを向上させる方法である。図22の例では、メモリA及びBの各々がバンクa、b、c、及びdの4バンクに分割され、1クロックずつ動作タイミングをずらすことにより、1クロック毎にメモリ更新処理を開始できる。また、メモリAとメモリBとは、いわゆるダブルバッファを構成しており、メモリAにヒストグラムを作成している間に、メモリBのヒストグラムの読出しを行い、メモリAにおいてのヒストグラムの作成が完了した後に、メモリAとメモリBとを切り替える。なお、インターリーブを使わなければ、4クロック毎にしかメモリ更新処理を開始できないため、インタリーブの方法を利用することによりスループットは4倍になる。
特開2013−205092号公報
しかし、時間測定回路において、時間分解能を高くしたい場合は、時間測定回路の時間分解能だけでなく、ヒストグラムメモリのスループットも相応に向上させる必要があるという問題がある。さらに、処理待ちバッファを介在させたとしても、イベント(時間測定回路の出力)を取りこぼすことなく処理することは困難であり、何らかのデッドタイムが発生するという問題がある。
本発明では、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながらヒストグラムを作成することができるヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明のヒストグラム作成装置は、互いに同一のクロック周期を有し且つ位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力する多相クロック生成部と、前記N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し、対応するクロック信号が入力されるN個のカウンタであって、対応するクロック信号による所定数のクロック毎にカウントアップし、カウント値を出力するN個のカウンタと、前記N個のカウンタに対応して設けられ、各番地に頻度を格納するためのN個のメモリと、前記N個のカウンタに対応して設けられたN個のヒストグラム作成部であって、被測定信号及び対応するクロック信号が入力され、対応するクロック信号による前記所定数のクロック毎に、被測定信号の信号レベルをサンプリングし、サンプリングした信号レベルが所定レベルである場合に、前記カウンタから出力されたカウント値に対して予め定められた、前記対応するメモリの番地に格納されている頻度を読み出し、所定値を加算して格納するN個のヒストグラム作成部と、を含んで構成されている。
第1の発明によれば、多相クロック生成部により、N個のクロック信号を生成し、出力し、N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し、対応するクロック信号が入力されるN個のカウンタにより、対応するクロック信号による所定数のクロック毎にカウントアップし、カウント値を出力し、N個のカウンタに対応して設けられたN個のヒストグラム作成部により、被測定信号及び対応するクロック信号が入力され、対応するクロック信号による所定数のクロック毎に、被測定信号の信号レベルをサンプリングし、サンプリングした信号レベルが所定レベルである場合に、カウンタから出力されたカウント値に対して、N個のカウンタに対応して設けられたN個のメモリのうち、対応するメモリの番地に格納されている頻度を読出し、所定値を加算して格納する。
このように、N個のクロック信号に対応して設けられたN個のカウンタと、N個のメモリと、N個のカウンタに対応して設けられたN個のヒストグラム作成部を用いて、N個のメモリの各番地に頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながらヒストグラムを作成することができる。
また、第1の発明において、前記多相クロック生成部は、互いに同一のクロック周期を有し且つ、他のクロック信号の何れかと前記カウントアップ周期の1/Nの位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力してもよい。
また、第1の発明において、前記カウントアップ周期を、前記ヒストグラム作成部が前記メモリから頻度を読み出し、所定値を加算して格納する処理にかかる時間以上の時間としてもよい。
また、第1の発明において、前記N個のメモリの各々を、メモリを2つ有するダブルバッファ構成としてもよい。
第2の発明のレーザレーダ装置は、レーザ光を複数回発光する発光部と、対象物で反射されたレーザ光を受光し、前記レーザ光を含む光の受光に応じた前記被測定信号を出力する受光部と、第1の発明のヒストグラム作成装置と、前記ヒストグラム作成装置の前記N個のメモリの各番地に格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納された番地に基づいて、前記対象物までのレーザ光の飛行時間を求める最大値探索部と、を含んで構成され、前記ヒストグラム作成装置の前記カウンタは、前記発光部によってレーザ光が発光される毎に、カウントを開始する。
第2の発明によれば、発光部により、レーザ光を複数回発光し、受光部により、受光した対象物で反射されたレーザ光を含む光に応じた被測定信号を出力し、最大値探索部により、ヒストグラム作成装置のN個のメモリの各番地に格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納された番地に基づいて、対象物までのレーザ光の飛行時間を求める。対象物までのレーザ光の飛行時間が求まれば、対象物までの距離に換算することができる。
このように、ヒストグラム作成装置のN個のメモリの各番地に格納された頻度の最大頻度を探索することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
また、第2の発明において、前記受光部は、複数の受光素子を備え、前記受光素子の反応個数を表す前記被測定信号を出力し、前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、被測定信号及び対応するクロック信号が入力され、対応するクロック信号による所定数のクロック毎に、被測定信号の信号レベルをサンプリングし、サンプリングした信号レベルが所定レベルである場合に、前記カウンタから出力されたカウント値に対して予め定められた、前記対応するメモリの番地に格納されている頻度を読み出し、前記被測定信号が表す前記反応個数に応じた数値を加算して格納してもよい。
また、第3の発明のヒストグラム作成装置は、互いに同一のクロック周期を有し且つ位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力する多相クロック生成部と、前記N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し被測定信号及び対応するクロック信号が入力されるN個のヒストグラム作成部であって、頻度を格納するための先頭レジスタから最後尾レジスタまでのM個のレジスタを有し、対応するクロック信号のクロック周期で、各レジスタに格納されている頻度を、循環させるように一つ前のレジスタに各々格納し、前記先頭レジスタに格納されていた頻度を、最後尾レジスタに格納するときに、被測定信号の信号レベルが所定レベルである場合、前記先頭レジスタに格納されていた頻度に、所定値を加算して前記最後尾レジスタに格納するN個のヒストグラム作成部と、を含んで構成されている。
第3の発明によれば、多相クロック生成部により、互いに同一のクロック周期を有し且つ位相差を有するN個のクロック信号を生成し、N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し被測定信号及び対応するクロック信号が入力されるN個のヒストグラム作成部により、頻度を格納するための先頭レジスタから最後尾レジスタまでのM個のレジスタを有し、対応するクロック信号のクロック周期で、各レジスタに格納されている頻度を、循環させるように一つ前のレジスタに各々格納し、先頭レジスタに格納されていた頻度を、最後尾レジスタに格納するときに、被測定信号の信号レベルが所定レベルである場合、先頭レジスタに格納されていた頻度に、所定値を加算して最後尾レジスタに格納する。
このように、N個のクロック信号を生成する多相クロック生成部と、M個のレジスタを有し、対応するクロック信号のクロック周期で、各レジスタに格納されている頻度を、循環させるN個のヒストグラム作成部を用いることにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながらヒストグラムを作成することができる。
また、第3の発明において、前記クロック周期を、前記ヒストグラム作成部が前記レジスタに格納されていた頻度に、所定値を加算して前記レジスタに格納する加算値が確定するまでの時間以上の時間としてもよい。
また、第4の発明のレーザレーダ装置は、レーザ光を複数回発光する発光部と、対象物で反射されたレーザ光を受光し、前記レーザ光を含む光の受光に応じた前記被測定信号を出力する受光部と、第3の発明のヒストグラム作成装置と、前記ヒストグラム作成装置の前記N個のヒストグラム作成部の各々の前記M個のレジスタに格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納された前記レジスタに基づいて、前記対象物までのレーザ光の飛行時間を求める最大値探索部と、を含んで構成され、前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、前記発光部によってレーザ光が発光される毎に、前記クロック周期での各レジスタに格納されている頻度の循環を開始する。
第4の発明によれば、発光部により、レーザ光を複数回発光し、受光部により、受光した対象物で反射されたレーザ光に応じた被測定信号を出力し、最大値探索部により、ヒストグラム作成装置のN個のヒストグラム作成部の各々のM個のレジスタに格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納されたレジスタに基づいて、対象物までのレーザ光の飛行時間を求める。
このように、ヒストグラム作成装置のN個のヒストグラム作成部の各々のM個のレジスタに格納された頻度の最大頻度を探索することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
また、第4の発明において、前記受光部は、複数の受光素子を備え、前記受光素子の反応個数を表す前記被測定信号を出力し、前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、前記先頭レジスタに格納されていた頻度を、最後尾レジスタに格納するときに、被測定信号の信号レベルが所定レベルである場合、前記先頭レジスタに格納されていた頻度に、前記被測定信号が表す前記反応個数に応じた数値を加算して前記最後尾レジスタに格納するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明のヒストグラム作成装置及びレーザレーダ装置によれば、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながらヒストグラムを作成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレーザレーダ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多相クロック生成部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の動作を例示するタイミングチャートを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレーザレーダ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の動作を例示するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るレーザレーダ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るレーザレーダ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る多相クロック生成部の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係るレーザレーダ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係るヒストグラム作成装置の動作を例示するタイミングチャートを示す図である。 時間測定回路とヒストグラム作成回路を別々の回路として構成した例を示す図である。 複数のカウンタを異なる位相で動作させて結果の平均値を求める例を示す図である。 複数のカウンタを異なる位相で動作させて結果の平均値を求める例を示す図である。 ヒストグラム作成回路がヒストグラムメモリの内容を更新するシーケンスを実行しヒストグラムメモリ内にヒストグラムを作成する例を示す図である。 ヒストグラムメモリのアドレスと時間測定値の関係の例を示す図である。 ヒストグラムメモリのスループットを向上させる従来技術の例を示す図である。 インターリーブの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。尚、各図面において、実質的に同一又は等価な構成要素又は部分には同一の参照符号を付している。
<発明の原理>
ここでは、レーザ光を発光させるタイミングを起点時刻とし、対象物で反射して戻ってきたレーザ光を検出したタイミングをイベント発生時刻とする。この間の時間は、レーザ光が対象物まで行って戻ってくるまでの往復の飛行時間となるので、光速を用いて対象物までの距離を算出することが出来る。
このとき、太陽光などの外乱光の影響を低減させるため、複数回の時間計測結果でヒストグラムを作成し、頻度の多い計測時間を測定値として採用する。距離分解能15センチ(必要な距離分解能は、システム要件によって異なるため、15センチは一例である。)を実現するためには、時間分解能は1nsが必要であり、ヒストグラムもその時間分解能で作成する必要がある。
しかしながら、ヒストグラム作成処理は、イベント発生時刻、即ち、飛行時間に対応するヒストグラムのビンに重みを積算していく処理であるから、指定されたメモリ内容を読出し、加算し、書き戻す処理である。現実に利用できるメモリで考えると、1nsの間に一連の処理を完了するのは非常に困難である。そこで、現実的な数値として、メモリ内容の読出しに4ns、加算に4ns、書き戻しに8nsと仮定すると、1メモリサイクルの処理に16nsかかることになる。
そこで、ヒストグラムメモリをN個(例えば16個)のバンクに分割し、各バンクの動作タイミングを1nsずつずらして動作させれば、全体では時間分解能1nsを実現できる。本実施の形態においては、各バンクの動作タイミングは、多相クロック生成回路から供給するものとする。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態に係るレーザレーダ装置について説明する。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るレーザレーダ装置100は、受光素子10と、パルス整形部12と、レーザ制御部14と、レーザ発光素子16と、ヒストグラム作成装置20と、出力部90とを備えている。
受光素子10は、レーザ発光素子16により発光されたレーザ光が物体に反射したレーザ光を受光する。受光素子10は光に反応して電圧パルスをパルス整形部12に出力する。
パルス整形部12は、受光素子10から入力される電圧パルスを波形整形し、ストップ信号として、ヒストグラム作成装置20に出力する。
レーザ制御部14は、レーザ発光素子16にレーザ光の発光指示を行うと同時に、ヒストグラム作成装置20にスタート信号を出力する。また、レーザ制御部14は、レーザ発光素子16に対して、レーザ光の発光指示を複数回行う。
レーザ発光素子16は、レーザ制御部14から入力される発光指示に従って、対象物に対してレーザ光を発光する。
ヒストグラム作成装置20は、レーザ発光素子16によりレーザ光を発光する毎に、レーザ光の発光時刻から、受光素子10においてレーザ光を受光するまでの時間を計測し、時間毎の頻度を表すヒストグラムを作成し、出力部90に出力する。受光素子10は、太陽光などにも反応するため、目的とするレーザ光とそれ以外の外乱光をより適切に分離するため、ヒストグラム作成装置20は、複数回の計測結果を統計処理する。
ヒストグラム作成装置20は、図2に示すように、多相クロック生成回路22と、16個のヒストグラム作成部29A〜29Pと、最大値探索回路42と、を備えている。
多相クロック生成回路22は、図3(C)に示すように、φGを元クロック1GHz(周期1ns)とし、2段のジョンソンカウンタで、250MHz(周期4ns)のクロック信号φ1とφ2を、1nsずらして生成する。さらに、フリップフロップを用いて、クロック信号φ2を1nsずつ遅延させてクロック信号φ3〜φ16を生成し、生成したクロック信号φ1〜φ16の各々を、カウンタ30A〜30Pの各々、ヒストグラム作成回路32A〜32Pの各々、及びヒストグラムメモリ36A〜36Pの各々に出力する。見かけ上は{φ1、φ5、φ9、φ13}、{φ2、φ6、φ10、φ14}、{φ3、φ7、φ11、φ15}、{φ4、φ8、φ12、φ16}は、それぞれ同じ波形となる。
また、多相クロック生成回路22は、図3(B)に示すように、別の2段のジョンソンカウンタを用いて、クロック信号φAとφBを生成する。さらに、生成したクロック信号φAとφBをφA1、φB1とし、フリップフロップ(図示省略)を1つずつ用いて、クロック信号φA1、φB1それぞれを、1nsずつ遅延させてクロック信号φA2〜φA16、及びφB2〜φB16を生成し、生成したクロック信号φA1〜φA16及びφB1〜φB16の各々を、カウンタ30A〜30Pの各々、ヒストグラム作成回路32A〜32Pの各々、及びヒストグラムメモリ36A〜36Pの各々に出力する。上記図3(B)に示すジョンソンカウンタは、φ1とφ2が0のときのみ動作するよう、イネーブル端子付きのD型フリップフロップを用いて構成する。このため、φAとφBの周期はφ1の4周期分の時間となる。このクロック信号φAとφBから、メモリ更新のためのタイミングが生成される。例えば、φA=1、φB=0のときにメモリ読み出し、φA=1、φB=1のときに加算、φA=0のときに書き戻しが行われる。
また、多相クロック生成回路22は、図3(A)に示すように、カウント信号を生成して、カウンタ30A〜30Pに出力する。
具体的には、レーザ制御部14から入力されるスタート信号を入力として、カウント信号を生成し、生成したカウント信号を、クロック信号φ1〜φ16を生成するフリップフロップ(C)のリセット端子、及びクロック信号φA、φBを生成するジョンソンカウンタ(B)を構成するフリップフロップのリセット端子に出力する。これにより、レーザ制御部14から入力されるスタート信号に応じて、各クロック信号の生成が開始される。なお、第1の実施の形態においては、φGから多相クロックを生成する例を示したが、PLL(Phase Locked Loop)を用いて多相クロックを生成してもよい。その場合、PLLの仕様に合わせて種々の変形を行う。
ヒストグラム作成装置20は、各バンクに対応してヒストグラム作成部29A〜29Pを備える。ヒストグラム作成部29A〜29Pの構成は、同様であるため、以下、ヒストグラム作成部29Aを例に説明する。
ヒストグラム作成部29Aは、カウンタ30Aと、ヒストグラム作成回路32Aと、メモリ切替回路34Aと、ヒストグラムメモリ36Aと、ヒストグラムメモリ38Aと、ヒストグラム読出回路40Aと、を含んで構成されている。
カウンタ30Aは、ヒストグラム作成回路32Aと対応するように配置され、多相クロック生成回路22から入力されるクロック信号φ1、φA1、φB1、及びカウント信号を入力として、クロック信号φ1による4クロック毎に、カウントアップを行い、カウント値を、ヒストグラム作成回路32Aに出力する。本実施の形態では、φA1及びφB1が0の値であって、かつ、クロック信号φ1が立ち上がる時点で、カウントアップが行われ、これにより、クロック信号φ1による4クロック毎に、カウントアップが行われる。カウント値は、ヒストグラム作成回路32Aにより作成されるヒストグラムのビンに対応する、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地を表す。なお、4クロックが、カウントアップ周期であり、ヒストグラム作成部32Aによる上記の1メモリサイクルの処理にかかる時間と対応している。また、カウントアップ周期が、ヒストグラム作成部32Aによる上記の1メモリサイクルの処理にかかる時間より長い時間であってもよい。
ヒストグラム作成回路32Aは、多相クロック生成回路22から入力されるクロック信号φ1、φA1、φB1、及びカウント信号と、パルス整形部12から入力されるストップ信号とを入力として、クロック信号φ1による4クロック毎に、ストップ信号の信号レベルをサンプリングし、ストップ信号が1である場合に、カウンタ30Aのカウント値が示す、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地に従って、ヒストグラムメモリ36A内の当該メモリの番地の頻度を読出し、1を加算して、当該メモリの番地に格納する。本実施の形態では、φA1及びφB1が0であって、かつ、クロック信号φ1が立ち上がる時点で、ストップ信号の信号レベルをサンプリングする。これにより、クロック信号φ1による4クロック毎に、ストップ信号のサンプリングが行われる。
メモリ切替回路34Aは、ヒストグラム作成回路32Aによるアクセス先を、ヒストグラムメモリ36A及びヒストグラムメモリ38Aの何れかに切り替える。ここで、ヒストグラムメモリ36Aと、ヒストグラムメモリ38Aとは、いわゆるダブルバッファを構成している。すなわち、ヒストグラム作成回路32Aがヒストグラムメモリ36Aに対してヒストグラムを作成しているときは、ヒストグラム読出回路40Aは、ヒストグラムメモリ38Aに記憶されているヒストグラムを読出し、ヒストグラム作成回路32Aのヒストグラム作成処理及びヒストグラム読出回路40Aのヒストグラム読出し処理が終わったところで、メモリ切替回路34Aは、ヒストグラム作成回路32Aによるアクセス先を、ヒストグラムメモリ38Aに切り替える。
ヒストグラム読出回路40Aは、ヒストグラム作成回路32Aによるアクセス先でない、ヒストグラムメモリ36A及びヒストグラムメモリ38Aの何れか一方に記憶されているヒストグラムを読み出して、最大値探索回路42に出力する。なお、ヒストグラム読出回路40Aが、ヒストグラムメモリ36A及びヒストグラムメモリ38Aの何れか一方に記憶されているヒストグラムを読み出した後に、そのメモリ内容を初期化する。
なお、ヒストグラム作成部29A〜29Pにより作成されるヒストグラムのビン数やデータのビット幅は設計要件として考慮すればよい。
また、ヒストグラムの読出しは、システム全体の動作周期の中で時間を確保すれば良いため、設計の自由度が大きい。時間的に許されるのであれば、ヒストグラム読出回路40A〜40Pを順番に動作させることによりヒストグラムを順次読み出してもよいし、ヒストグラム読出回路40A〜40Pを並列に動作させることによりヒストグラムを並列に読み出して時間を短縮するように構成してもよい。
最大値探索回路42は、ヒストグラム読出回路40A〜40Pの各々から出力されるヒストグラムに基づいて、全てのビンの中から最大値を探索し、その最大値のビンに対して予め定められた飛行時間(すなわち距離)を出力部90に出力する。なお、最大値のビンが複数存在する場合には、その最初のビンを探索結果として採用してもよいし、中央のビンを探索結果として採用してもよい。また、2番目に大きい値のビンに対応する飛行時間、3番目に大きい値のビンに対応する飛行時間を出力部90に出力してもよい。このように、レーザの飛行時間が得られるため、対象物との距離を測定することができる。
図4は、ヒストグラム作成装置20の動作を例示するタイミングチャートである。ヒストグラム作成部29B〜29Pは、ヒストグラム作成部29Aに入力されるクロック信号φ1、φA1、及びφB1を1nsずつずらしたクロック信号φ2〜φ16、φA2〜φA16、及びφB2〜φB16が入力されて、ヒストグラム作成部29Aと同様の動作を行うため、まず、ヒストグラム作成部29Aの動作について説明する。
レーザ制御部14から入力されるスタート信号を入力として、多相クロック生成回路22は、カウント信号を生成すると共に、クロック信号φ1、φA1、及びφB1を生成する。カウンタ30Aは、入力されたカウント信号が1になると、カウントを開始し、クロック信号φ1、φA1、及びφB1に基づくカウントアップ周期で、カウントアップする。なお、カウント値は、0の値からの整数値をとり、ヒストグラム作成回路32Aにより作成されるヒストグラムのビンに対応する、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地としてヒストグラム作成回路32Aに出力する。なお、図4では、カウント値と併記して括弧内に、16個のヒストグラム作成部29A〜29Pにより作成されるヒストグラム全体での通しの番号を示している。通しの番号では、16飛びの値をとり、16個のヒストグラム作成部29A〜29Pにより作成されるヒストグラム全体でのビンに対応する。また、ヒストグラム作成部29B〜29Pにおける通しの番号の初期値は、1〜15である。
次に、ストップ信号が1となったときについて、詳細に説明する。ヒストグラム作成回路32Aは、カウンタ30Aのカウントアップ(更新)のタイミング(φA1及びφB1が0であり、かつ、クロック信号φ1が立ち上がるタイミング)でストップ信号をサンプリングし、ストップ信号が1であれば、その時のカウンタ30Aの出力値を、ヒストグラム作成回路32Aにより作成されるヒストグラムのビンに対応する、ヒストグラムメモリ36A内の番地として、当該番地のメモリに格納されている値を更新する。
図4の例では、カウンタ30Aにおいて、カウント値3、4にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地3、4に格納されている値が更新される。また、カウンタ30Bにおいても、カウント値3、4にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36B内のメモリの番地3、4に格納されている値が更新される。また、カウンタ30Cにおいては、カウント値3にカウントアップするタイミングで、ストップ信号が0であるが、カウント値4にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36C内のメモリの番地4に格納されている値が更新される。また、カウンタ30Pにおいて、カウント値3にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36P内のメモリの番地3に格納されている値が更新されるが、カウント値4にカウントアップするタイミングでストップ信号が0であるため、ヒストグラムメモリ36P内のメモリの番地4に格納されている値は更新されない。
また、カウンタ30Aにおいて、カウント値6にカウントアップするタイミングの近辺でストップ信号が1となっているが、カウント値6にカウントアップするタイミングでストップ信号が0であるため、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地6に格納されている値は更新されない。一方、カウンタ30Bにおいては、カウント値6にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36B内のメモリの番地6に格納されている値が更新される。また、カウンタ30Cにおいても、カウント値6にカウントアップするタイミングでストップ信号が1となっており、ヒストグラムメモリ36C内のメモリの番地6に格納されている値が更新される。
ヒストグラムメモリ36Aに格納されている値を更新する際には、ヒストグラム作成回路32Aは、クロック信号φA1及びφB1に基づいて、クロック信号φA=1、φB=0の時にカウンタ30Aから取得したヒストグラムメモリ36A内の番地に基づいて、ヒストグラムメモリ36Aから指定された番地のメモリに格納されている値の読出しを行い、クロック信号φA=1、φB=1の時に読み出した値に1を加算し、クロック信号φA=0の時に加算した値を指定された番地のメモリへ書き戻しの動作を行う。
レーザ発光素子16によってレーザ光が発光される毎に、カウンタ30A及びヒストグラム作成回路32Aは、上記のように動作する。また、カウンタ30B〜30P及びヒストグラム作成回路32B〜32Pについても、組ごとに同様に動作する。これによって、ヒストグラムメモリ36A〜36Pの各番地に格納された頻度により、飛行時間毎の頻度を表すヒストグラムが作成される。
以上、説明したように、第1の実施の形態に係るレーザレーダ装置100によれば、16個のクロック信号に対応して設けられた16個のカウンタと、16個のヒストグラムメモリと、16個のカウンタに対応して設けられた16個のヒストグラム作成部を用いて、16個のヒストグラムメモリの各番地に頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら、レーザ光の飛行時間の各々に対する頻度を表すヒストグラムを作成することができる。また、ヒストグラム作成装置20の16個のヒストグラムメモリの各番地に格納された頻度の最大値を探索することにより、対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
また、カウンタとヒストグラムメモリを組にし、デッドタイムが生じないサイクルタイムで動作させると共に、その組を複数組、異なるタイミングで動作させることにより、メモリサイクルタイムに起因するデッドタイムを生じさせずに、必要な時間分解能を得ることができる。
また、カウンタとヒストグラムメモリとを組にし、デッドタイムが生じないサイクルタイムで動作させるため、カウンタとヒストグラム処理との間の処理待ちバッファが不要なり、構成を簡素化することが出来る。
また、カウンタ単独での高精度化が不要となるため、高精度化のための平均値算出回路等を削減することにより、構成を簡素化することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
第1の実施の形態においては、カウント値を0からの整数値をとる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通しの番号を、カウント値としてもよい。この場合には、図4のカウント値に併記した値のように、16飛びの値を、カウント値とする。
また、第1の実施の形態においては、クロック信号φA及びφBを1nsずつ遅延させてクロック信号φA2〜φA16、及びφB2〜φB16を生成する場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、クロック信号φA及びφBを生成する場合と同様に、クロック信号φ2、及びφ3を入力として、クロック信号φA2及びφB2を生成する回路と、クロック信号φ3、及びφ4を入力として、クロック信号φA3及びφB3を生成する回路と、クロック信号φ4、及びφ5を入力としてクロック信号φA4及びφB4を生成する回路とを用いてもよい。
また、第1の実施の形態においては、ヒストグラム作成装置をレーザレーダ装置に用いる場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、ヒストグラム作成装置をオシロスコープなどの測定器、及び放射線物理学などの科学計測分野に応用してもよい。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、受光素子が複数ある点が、第1の実施の形態と異なっている。
本発明の第2の実施の形態に係るレーザレーダ装置について説明する。図5に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るレーザレーダ装置200は、複数の受光素子10と、複数のパルス整形部12と、加算部202と、レーザ制御部14と、レーザ発光素子16と、ヒストグラム作成装置220と、出力部90とを備えている。
複数の受光素子10は、フォトダイオードアレイにより実現されており、レーザ発光素子16により発光されたレーザ光であって、物体に反射したレーザ光を受光する。受光素子10の各々は光に反応して電圧パルスを受光素子10の各々に対応するパルス整形部12に各々出力する。
加算部202は、パルス整形部12の各々から入力される波形整形された電圧パルスの各々に基づいて、反応した受光素子の個数を特定し、反応した受光素子の個数と、電圧パルスからなるストップ信号とをヒストグラム作成装置220に出力する。
ヒストグラム作成装置220は、レーザ発光素子16によりレーザ光を発光する毎に、レーザ光の発光時刻から、複数の受光素子10においてレーザ光を受光するまでの時間を計測し、時間毎に反応した受光素子の個数を頻度として表すヒストグラムを作成し、出力部90に出力する。ヒストグラム作成装置220は、図6に示すように、多相クロック生成回路22と、16個のヒストグラム作成部292A〜292Pと、最大値探索回路42と、を備えている。
ヒストグラム作成装置220は、各バンクに対応してヒストグラム作成部292A〜292Pを備える。ヒストグラム作成部292A〜292Pの構成は、同様であるため、以下、ヒストグラム作成部292Aを例に説明する。
ヒストグラム作成部292Aは、カウンタ30Aと、ヒストグラム作成回路232Aと、メモリ切替回路34Aと、ヒストグラムメモリ36Aと、ヒストグラムメモリ38Aと、ヒストグラム読出回路40Aと、を含んで構成されている。図7は、ヒストグラム作成装置220の動作を例示するタイミングチャートである。なお、図7に示す加算値Wxは、光に反応した受光素子の個数に対応した値である。
ヒストグラム作成回路232Aは、多相クロック生成回路22から入力されるクロック信号φ1、φA1、φB1、及びカウント信号と、加算部202から入力されるストップ信号とを入力として、クロック信号φ1の4クロック毎に、ストップ信号の信号レベルをサンプリングし、ストップ信号が1である場合に、カウンタ30Aのカウント値が示す、ヒストグラムメモリ36A内のメモリの番地に従って、ヒストグラムメモリ36A内の当該メモリの番地の頻度を読出し、加算部202から入力される反応した受光素子の個数の値を加算して、当該メモリの番地に格納する。
なお、第2の実施の形態に係るレーザレーダ装置200の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上、説明したように、第2の実施の形態に係るレーザレーダ装置200によれば、16個のクロック信号に対応して設けられた16個のカウンタと、16個のヒストグラムメモリと、16個のカウンタに対応して設けられた16個のヒストグラム作成部を用いて、16個のヒストグラムメモリの各番地に反応した受光素子の頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら、レーザ光の飛行時間の各々に対する頻度を表すヒストグラムを作成することができる。また、ヒストグラム作成装置220の16個のヒストグラムメモリの各番地に格納された反応した受光素子の頻度の最大値を探索することにより、対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、シングルメモリ構成とする点が、第1の実施の形態と異なっている。
本発明の第3の実施の形態に係るレーザレーダ装置について説明する。図8に示すように、本発明の第3の実施の形態に係るレーザレーダ装置300は、受光素子10と、パルス整形部12と、レーザ制御部14と、レーザ発光素子16と、ヒストグラム作成装置320と、出力部90とを備えている。
ヒストグラム作成装置320は、レーザ発光素子16によりレーザ光を発光する毎に、レーザ光の発光時刻から、受光素子10においてレーザ光を受光するまでの時間を計測し、時間毎の頻度を表すヒストグラムを作成し、出力部90に出力する。ヒストグラム作成装置320は、図9に示すように、多相クロック生成回路22と、16個のヒストグラム作成部294A〜294Pと、最大値探索回路42と、を備えている。
ヒストグラム作成装置320は、各バンクに対応してヒストグラム作成部294A〜294Pを備える。ヒストグラム作成部294A〜294Pの構成は、同様であるため、以下、ヒストグラム作成部294Aを例に説明する。
ヒストグラム作成部294Aは、カウンタ30Aと、ヒストグラム作成回路32Aと、ヒストグラムメモリ36Aと、ヒストグラム読出回路340Aと、を含んで構成されている。
ヒストグラム読出回路340Aは、ヒストグラムメモリ36Aに記憶されているヒストグラムを読み出して、最大値探索回路42に出力する。なお、ヒストグラム読出回路340Aが、ヒストグラムメモリ36Aに記憶されているヒストグラムを読み出した後に、そのメモリ内容を初期化する。
なお、第3の実施の形態に係るレーザレーダ装置300の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上、説明したように、第3の実施の形態に係るレーザレーダ装置300によれば、シングルメモリ構成において、16個のクロック信号に対応して設けられた16個のカウンタと、16個のヒストグラムメモリと、16個のカウンタに対応して設けられた16個のヒストグラム作成部を用いて、16個のヒストグラムメモリの各番地に頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら、レーザ光の飛行時間の各々に対する頻度を表すヒストグラムを作成することができる。また、ヒストグラム作成装置320の16個のヒストグラムメモリの各番地に格納された頻度の最大値を探索することにより、対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、スタート信号を多相クロック生成回路で生成する点が、第1の実施の形態と異なっている。
本発明の第4の実施の形態に係るレーザレーダ装置について説明する。図10に示すように、本発明の第4の実施の形態に係るレーザレーダ装置400は、受光素子10と、パルス整形部12と、レーザ制御部414と、レーザ発光素子16と、ヒストグラム作成装置420と、出力部90とを備えている。
レーザ制御部414は、ヒストグラム作成装置420からスタート信号を受けると同時に、レーザ発光素子16にレーザ光の発光指示を行う。
ヒストグラム作成装置420は、レーザ発光素子16によりレーザ光を発光する毎に、レーザ光の発光時刻から、受光素子10においてレーザ光を受光するまでの時間を計測し、時間毎の頻度を表すヒストグラムを作成し、出力部90に出力する。ヒストグラム作成装置420は、図11に示すように、多相クロック生成回路422と、16個のヒストグラム作成部296A〜296Pと、最大値探索回路42と、を備えている。
多相クロック生成回路422は、図12(F)に示すように、φGを元クロック1GHz(周期1ns)とし、2段のジョンソンカウンタで、250MHz(周期4ns)のクロック信号φ1とφ2を、1nsずらして作成する。さらに、フリップフロップを用いて、クロック信号φ2を1nsずつ遅延させてクロック信号φ3〜φ16を生成し、生成したクロック信号φ1〜φ16の各々を、ヒストグラム作成回路32A〜32Pの各々に出力する。
また、多相クロック生成回路422は、図12(E)に示すように、別の2段のジョンソンカウンタを用いて、クロック信号φA1とφB1とを生成する。さらに、生成したクロック信号φA1、及びφB1のそれぞれを、1nsずつ遅延させてクロック信号φA2〜φA16、及びφB2〜φB16を生成し、生成したクロック信号φA1〜φA16、及びφB1〜φB16の各々を、ヒストグラム作成回路32A〜32Pの各々に出力する。図12(E)に示すジョンソンカウンタは、クロック信号φ1とφ2が0のときのみ動作するよう、イネーブル端子付きのD型フリップフロップを用いて構成する。
また、多相クロック生成回路422は、図12(D)に示すように、カウント信号をオンにするための信号であるカウントオン信号(多相クロックに対して非同期)を入力として、多相クロックのクロック信号φA1、φB1、φ1、及びφ2の全てが同時に0であるタイミングでカウントオン信号をサンプリングし、同信号が1であればカウント信号を立ち上げ、カウンタ30A〜30Pの各々に出力し、カウント信号の立ち上がりを検出して、スタート信号を生成し、レーザ制御部414に出力する。図12(D)に示すスタート信号生成回路は、クロック信号φA1、φB1、φ1、及びφ2の全てが同時に0のときのみ動作するよう、イネーブル端子付きのD型フリップフロップを用いて構成する。
ヒストグラム作成装置420は、各バンクに対応してヒストグラム作成部296A〜296Pを備える。ヒストグラム作成部296A〜296Pの構成は、同様であるため、以下、ヒストグラム作成部296Aを例に説明する。
ヒストグラム作成部296Aは、カウンタ30Aと、ヒストグラム作成回路32Aと、メモリ切替回路34Aと、ヒストグラムメモリ36Aと、ヒストグラムメモリ38Aと、ヒストグラム読出回路40Aと、を含んで構成されている。
以上、説明したように、第4の実施の形態に係るレーザレーダ装置400によれば、スタート信号を多相クロック生成回路で生成し、16個のクロック信号に対応して設けられた16個のカウンタと、16個のヒストグラムメモリと、16個のカウンタに対応して設けられた16個のヒストグラム作成部を用いて、16個のヒストグラムメモリの各番地に頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながら、レーザ光の飛行時間の各々に対する頻度を表すヒストグラムを作成することができる。また、ヒストグラム作成装置420の16個のヒストグラムメモリの各番地に格納された頻度の最大値を探索することにより、対象物までのレーザ光の飛行時間を適切に求めることができる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態では、ヒストグラムメモリをビン単位に循環可能なレジスタ群で構成し、カウント信号がオンの間、所定時間(クロック周期)毎にレジスタ群の内容を1ビンずつ循環させる点が、第1の実施の形態と異なっている。
本発明の第5の実施の形態に係るレーザレーダ装置について説明する。図13に示すように、本発明の第5の実施の形態に係るレーザレーダ装置500は、受光素子10と、パルス整形部12と、レーザ制御部14と、レーザ発光素子16と、ヒストグラム作成装置520と、出力部90とを備えている。
ヒストグラム作成装置520は、レーザ発光素子16によりレーザ光を発光する毎に、レーザ光の発光時刻から、受光素子10においてレーザ光を受光するまでの時間を計測し、時間毎の頻度を表すヒストグラムを作成し、出力部90に出力する。ヒストグラム作成装置520は、図14に示すように、多相クロック生成回路522と、4個のヒストグラム作成部298A〜298Dと、最大値探索回路42と、を備えている。
多相クロック生成回路522は、上記図3(C)と同様に、φGを元クロック1GHz(周期1ns)とし、2段のジョンソンカウンタで、250MHz(周期4ns)のクロック信号φ1とφ2を、1nsずらして生成する。さらに、フリップフロップを用いて、クロック信号φ2を1nsずつ遅延させてクロック信号φ3及びφ4を生成し、生成したクロック信号φ1〜φ4の各々を、加算回路532A〜532Dの各々に出力する。なお、クロック信号φ1〜φ4のクロック周期は、ヒストグラム作成部520において後述するレジスタ530AMに格納する加算値が確定するまでの時間以上の時間である。
また、多相クロック生成回路522は、カウント信号を生成して、レジスタ530A〜530D、及び加算回路532A〜532Dに出力する。なお、ヒストグラム作成部298A〜298Dの各々に備えられているレジスタ530A1〜530AM、530B1〜530BM、530C1〜530CM、及び530D1〜530DMの各々に格納されているデータが1周する単位の長さ分だけ、カウント信号が1となるように、カウント信号が生成される。また、ヒストグラム作成部298A〜298Dの各々について、レジスタに格納されているデータの各々の循環が1nsずつ遅れて停止するように、ヒストグラム作成部298A〜298Dに入力されるカウント信号が生成される。
ヒストグラム作成装置520は、各バンクに対応してヒストグラム作成部298A〜298Dを備える。ヒストグラム作成部298A〜298Dの構成は、同様であるため、以下、ヒストグラム作成部298Aを例に説明する。
ヒストグラム作成部298Aは、レジスタ530A1〜530AMと、加算回路532Aと、ヒストグラム読出回路540Aと、を含んで構成されている。
レジスタ530A1〜530AMは、ヒストグラムのビンに対応する頻度を各々格納する。また、ヒストグラム作成部298Aは、対応するクロック信号φ1のクロック周期で、レジスタ530A2〜530AMの各々に格納されている頻度を、循環させるように一つ前のレジスタ530A1〜530A(M−1)に各々格納する。また、ヒストグラム作成部298Aは、先頭のレジスタ530A1に格納されていた頻度を、加算回路532Aに入力する。加算回路532Aの出力値が、最後尾のレジスタ530AMに格納される。このとき、加算回路532Aに入力されるストップ信号をサンプリングし、ストップ信号が1である場合、加算回路532Aにより、レジスタ530A1に格納されていた頻度に、1を加算した値が出力され、最後尾のレジスタ530AMに格納される。
ヒストグラム読出回路540は、レジスタ530A1〜530AMに記憶されているヒストグラムを読み出して、最大値探索回路42に出力する。なお、ヒストグラム読出回路540Aが、レジスタ530A〜530AMに記憶されているヒストグラムを読み出した後に、そのメモリ内容を初期化する。第2の実施の形態で示した様に受光素子が複数ある場合は、反応した受光素子の個数の値を加算する様に構成してもよい。
図15は、ヒストグラム作成装置520の動作を例示するタイミングチャートである。ヒストグラム作成部298A〜298Dの動作はヒストグラム作成部298Aに入力されるクロック信号φ1、及びクロック信号φ1を1nsずつずらしたφ2〜φ4、及びカウント信号が入力されて、ヒストグラム作成部298Aと同様の動作を行うため、以下、ヒストグラム作成部298Aの動作について説明する。
まず、レーザ制御部14から入力されるスタート信号を入力として、多相クロック生成回路22は、カウント信号を生成すると共に、クロック信号φ1を生成する。ヒストグラム作成部298Aは、カウント信号が1である場合に、クロック信号φ1に基づくクロック周期で、レジスタ530A1〜530AMに格納されている、ヒストグラムのビンに対応する頻度を循環させる。
ストップ信号が1となった時について、詳細に説明すると、ヒストグラム作成部298Aは、クロック信号φ1のクロック周期毎にストップ信号をサンプリングし、ストップ信号が1であれば、加算回路532Aは、先頭のレジスタ530A1に格納されていた頻度に1を加算した値を、最後尾のレジスタ530AMに格納する。
レーザ発光素子16によってレーザ光が発光される毎に、ヒストグラム作成部298Aは、上記のように動作する。また、ヒストグラム作成部298B〜298Dも同様に動作する。これによって、レジスタ530A1〜レジスタ530DMに格納された頻度により、飛行時間毎の頻度を表すヒストグラムが作成される。
以上、説明したように、第5の実施の形態に係るレーザレーダ装置500によれば、4個のクロック信号に対応して設けられた4個のヒストグラム作成部の各々に備えられているM個のレジスタを用いて、M個のレジスタに頻度を格納することにより、構成を簡素化し、デッドタイムを解消しながらレーザ光の飛行時間の各々に対する頻度を表すヒストグラムを作成することができる。また、ヒストグラム作成装置520の4×M個のレジスタに格納された頻度の最大値を探索することにより、対象物までのレーザ光の飛行時間を求めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
10 受光素子
12 パルス整形部
14 レーザ制御部
16 レーザ発光素子
20 ヒストグラム作成装置
22 多相クロック生成回路
29 ヒストグラム作成部
30 カウンタ
32 ヒストグラム作成回路
34 メモリ切替回路
36 ヒストグラムメモリ
38 ヒストグラムメモリ
40 ヒストグラム読出回路
42 最大値探索回路
90 出力部
100 レーザレーダ装置
200 レーザレーダ装置
202 加算部
220 ヒストグラム作成装置
232 ヒストグラム作成回路
292 ヒストグラム作成部
294 ヒストグラム作成部
296 ヒストグラム作成部
298 ヒストグラム作成部
300 レーザレーダ装置
320 ヒストグラム作成装置
340 ヒストグラム読出回路
400 レーザレーダ装置
414 レーザ制御部
420 ヒストグラム作成装置
422 多相クロック生成回路
500 レーザレーダ装置
520 ヒストグラム作成装置
522 多相クロック生成回路
530 レジスタ
532 加算回路
540 ヒストグラム読出回路

Claims (10)

  1. 互いに同一のクロック周期を有し且つ位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力する多相クロック生成部と、
    前記N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し、対応するクロック信号が入力されるN個のカウンタであって、対応するクロック信号による所定数のクロック毎にカウントアップし、カウント値を出力するN個のカウンタと、
    前記N個のカウンタに対応して設けられ、各番地に頻度を格納するためのN個のメモリと、
    前記N個のカウンタに対応して設けられたN個のヒストグラム作成部であって、被測定信号及び対応するクロック信号が入力され、対応するクロック信号による前記所定数のクロック毎に、被測定信号の信号レベルをサンプリングし、サンプリングした信号レベルが所定レベルである場合に、前記カウンタから出力されたカウント値に対して予め定められた、前記対応するメモリの番地に格納されている頻度を読み出し、所定値を加算して格納するN個のヒストグラム作成部と、
    を含む、ヒストグラム作成装置。
  2. 前記多相クロック生成部は、互いに同一のクロック周期を有し且つ、他のクロック信号の何れかと前記カウントアップ周期の1/Nの位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力する請求項1記載のヒストグラム作成装置。
  3. 前記カウントアップ周期を、前記ヒストグラム作成部が前記メモリから頻度を読み出し、所定値を加算して格納する処理にかかる時間以上の時間とした請求項1又は2記載のヒストグラム作成装置。
  4. 前記N個のメモリの各々を、メモリを2つ有するダブルバッファ構成とした請求項1〜3の何れか1項記載のヒストグラム作成装置。
  5. レーザ光を複数回発光する発光部と、
    対象物で反射されたレーザ光を受光し、前記レーザ光を含む光の受光に応じた前記被測定信号を出力する受光部と、
    請求項1〜請求項4の何れか1項記載のヒストグラム作成装置と、
    前記ヒストグラム作成装置の前記N個のメモリの各番地に格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納された番地に基づいて、前記対象物までのレーザ光の飛行時間を求める最大値探索部と、
    を含むレーザレーダ装置であって、
    前記ヒストグラム作成装置の前記カウンタは、前記発光部によってレーザ光が発光される毎に、カウントを開始するレーザレーダ装置。
  6. 前記受光部は、複数の受光素子を備え、前記受光素子の反応個数を表す前記被測定信号を出力し、
    前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、被測定信号及び対応するクロック信号が入力され、対応するクロック信号による所定数のクロック毎に、被測定信号の信号レベルをサンプリングし、サンプリングした信号レベルが所定レベルである場合に、前記カウンタから出力されたカウント値に対して予め定められた、前記対応するメモリの番地に格納されている頻度を読み出し、前記被測定信号が表す前記反応個数に応じた数値を加算して格納する請求項5記載のレーザレーダ装置。
  7. 互いに同一のクロック周期を有し且つ位相差を有するN個のクロック信号を生成し、出力する多相クロック生成部と、
    前記N個のクロック信号に対応して設けられ、かつ、同一のカウントアップ周期を有し被測定信号及び対応するクロック信号が入力されるN個のヒストグラム作成部であって、頻度を格納するための先頭レジスタから最後尾レジスタまでのM個のレジスタを有し、対応するクロック信号のクロック周期で、各レジスタに格納されている頻度を、循環させるように一つ前のレジスタに各々格納し、前記先頭レジスタに格納されていた頻度を、最後尾レジスタに格納するときに、被測定信号の信号レベルが所定レベルである場合、前記先頭レジスタに格納されていた頻度に、所定値を加算して前記最後尾レジスタに格納するN個のヒストグラム作成部と、
    を含む、ヒストグラム作成装置。
  8. 前記クロック周期を、前記ヒストグラム作成部が前記レジスタに格納されていた頻度に、所定値を加算して前記レジスタに格納する加算値が確定するまでの時間以上の時間とした請求項7記載のヒストグラム作成装置。
  9. レーザ光を複数回発光する発光部と、
    対象物で反射されたレーザ光を受光し、前記レーザ光を含む光の受光に応じた前記被測定信号を出力する受光部と、
    請求項7記載のヒストグラム作成装置と、
    前記ヒストグラム作成装置の前記N個のヒストグラム作成部の各々の前記M個のレジスタに格納された頻度から、最大頻度を探索し、探索された最大頻度が格納された前記レジスタに基づいて、前記対象物までのレーザ光の飛行時間を求める最大値探索部と、
    を含む、レーザレーダ装置であって、
    前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、前記発光部によってレーザ光が発光される毎に、前記クロック周期での各レジスタに格納されている頻度の循環を開始するレーザレーダ装置。
  10. 前記受光部は、複数の受光素子を備え、前記受光素子の反応個数を表す前記被測定信号を出力し、
    前記ヒストグラム作成装置の前記ヒストグラム作成部は、前記先頭レジスタに格納されていた頻度を、最後尾レジスタに格納するときに、被測定信号の信号レベルが所定レベルである場合、前記先頭レジスタに格納されていた頻度に、前記被測定信号が表す前記反応個数に応じた数値を加算して前記最後尾レジスタに格納する請求項9記載のレーザレーダ装置。
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