JP2002260577A - 飛行時間型質量分析装置用データ収集方法及び装置 - Google Patents

飛行時間型質量分析装置用データ収集方法及び装置

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JP2002260577A
JP2002260577A JP2001056251A JP2001056251A JP2002260577A JP 2002260577 A JP2002260577 A JP 2002260577A JP 2001056251 A JP2001056251 A JP 2001056251A JP 2001056251 A JP2001056251 A JP 2001056251A JP 2002260577 A JP2002260577 A JP 2002260577A
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Tadashi Watanabe
正 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レベル検出方式によるTDC回路を用いたTO
FMS用データ収集において時間分解能を向上させる。 【解決手段】時間分解能優先モード時には、シフトレジ
スタ12A、12Bには同一閾値レベルで2値化された
信号が入力される。シフトレジスタ12A、12Bに供
給されるP相クロック、N相クロックは位相が互いに逆
相になっている。そして、得られた時間データを合成す
る。パルス高測定モード時には、コンパレータ10A、
10Bでは異なる閾値レベルで2値化される。2回のス
キャンを1セットとし、1回目のスキャンではシフトレ
ジスタ12A、12BはそれぞれP相クロック、N相ク
ロックで動作し、2回目のスキャンではシフトレジスタ
12A、12BはそれぞれN相クロック、P相クロック
で動作する。そして、1セットのスキャンで得られた時
間データを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン化された試
料を加速し、質量の相違に基づく検出器への到達時間差
を測定して試料分析を行う飛行時間型質量分析装置(Ti
me Of Flight Mass Spctrometer:TOFMS)用のデ
ータ収集方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TOFMSにおけるTOFデータ
を収集する方式には、アナログ・ツー・デジタル(Anal
ogue to Digital Converter)方式(本明細書ではこの
方式をADC方式と称す)と、タイム・ツー・デジタル
(Time to Digital)方式(本明細書ではこの方式をT
DC方式と称す)の2つの方式がある。ADC方式は、
イオン化された試料を加速した時間を起点として、スペ
クトルをA/D変換する方式であり、TDC方式は、イ
オン化された試料を加速した時間を起点として、イオン
が検出器に到達した時間を、次々にストップオツチ方式
で記録する方式である。
【0003】ADC方式は、検出器のパルス領域から電
流領域までA/D変換できるため、扱えるイオン量が多
いという利点があるが、その一方、A/D変換速度が遅
いと検出器の出力パルス幅が狭い場合にはパルスをA/
D変換し損ねるため、高速のA/D変換器を高速のクロ
ックで動作させる必要があり、これによりメモリが大量
に必要となり、またA/D変換器が高速であったとして
もメモリの動作は低速なので、A/D変換器とメモリを
接続する制御回路は複数、通常は8個以上を並列に動作
させる必要があり、回路規模が大きくなるという欠点が
ある。また、高速A/D変換器は高価である、TDC方
式に比ベノイズの影響を受けやすいという欠点もある。
これに対して、TDC方式は、ある閾値レベル以下のパ
ルスを計数しないように設定できるためノイズに強く、
またイオンが検出器に到着した時間のみ記録するので、
必要とするメモリが少なくてすむという利点があるが、
パルスが連続してきた時にストップオツチ動作が間に合
わず数え落とし(不感時間:Dead Time)があるため、
計測できるイオン量が少なく、試料導入系で絞っておか
なければならないという欠点がある。そして、TOFM
Sにおいては、TOFデータを収集するため、ADC方
式あるいはTDC方式のどちらか一方を標準として搭載
しているのが通常である。
【0004】ところで、TDC方式には、リーディング
エッジ方式と称される方式と、レベル検出方式と称され
る2つの方式がある。リーディングエッジ方式は、検出
器から出力されるパルスが正極性とした場合、パルスの
立ち上がりを検出して、スタートパルスから当該パルス
を検出した時点までの時間を記録する方式であり、レベ
ル検出方式は、検出器出力を閾値レベルと比較して、検
出器出力が閾値レベル以上である場合に”1”、閾値レ
ベル未満の場合には”0”として2値化し、その2値化
された信号を連続的にシリアルシフトレジスタに入
れ、”1”が立っている時刻を記録する方式である。
【0005】そして、本出願人は、特願平11−374
255号において、レベル検出方式を用いたTDC方式
によるTOFデータの収集装置を提案した。これは、T
OFデータを収集する際、TOFMSの扱える試料のダ
イナミツクレンジを大きくでき、少ないメモリ容量、小
さな回路規模で、且つ低コストでデータ収集ができるよ
うにすることを目的としたものである。
【0006】以下、特願平11−374255号で提案
した構成について説明する。図5は上記出願で提案した
TOFMS用データ収集装置の全体構成を示す図、図6
は図5のTDC回路Aを例にした説明図、図7、図8は
検出器信号と各TDC回路に設定される閾値レベルの関
係を説明する図である。
【0007】まず、図5、図6を参照して、TOFMS
用データ収集装置の各部について説明する。発振回路
(OSC)2は、TOFMS(図示せず)から、試料の
イオンの飛行時間の起点となるスタートパルスを受ける
と所定の周波数のクロックの発生を開始し、TOFMS
からストップパルスを受けるとクロックの発生を停止す
る。TOFMSの時間分解能はOSC2のクロック周波
数で決まるため、OSC2は可能な限り高い周波数、例
えば1GHz程度のクロックを発生させるようにする。
【0008】OSC2からのクロックは、分周回路3、
及びTDC回路A〜Dのシフトレジスタ12のクロック
入力端子に供給される。分周回路3は、OSC2からの
クロックを1/2n (nは自然数)に分周して、値が”
1”のパルス信号である書き込み信号(write)を生成
する。そして、この書き込み信号はカウンタ4、及び図
6に示すように各TDC回路のAND回路14の一方の
入力端子に供給される。カウンタ4は、書き込み信号の
個数を計数し、その計数値をmビットのタイムコードと
して出力する。このタイムコードは、後述するように、
ヒストグラム演算装置5において、パルスが検出された
位置のスタートパルスからの時間を求めるタイムエンコ
ード処理を行う際に、スタートパルスからの時間の上位
桁として用いられることになる。なお、このタイムコー
ドは質量分析を行っている間発生される必要があるが、
そのビット数mの値は、TOFMSから供給されるスタ
ートパルスからストップパルスまでのスキャン時間、O
SC2のクロック周波数、及び分周回路3の分周比に基
づいて決定すればよい。
【0009】さて、図5の各TDC回路A〜Dは、コン
パレータ10の閾値レベルが異なるだけで同一構成であ
るので、TDC回路Aを例にした図6を参照してより詳
細に説明する。各系統のTDC回路は、図6に示すよう
に、コンパレータ10、DAC11、シフトレジスタ1
2、OR回路13、AND回路14及びFIFOメモリ
15で構成されている。
【0010】TOFMSの検出器信号は、バッファアン
プ1を介してTDC回路A〜Dの4系統のコンパレータ
10の一方の入力にそれぞれ供給される。コンパレータ
10の他方の入力には、制御回路20から与えられたデ
ジタルの閾値レベルがDAC15によってアナログ信号
に変換されて供給されている。そして、コンパレータ1
0は、バッファアンプ1の出力信号レベルを閾値レベル
と比較し、バッファアンプ1の出力レベルが閾値レベル
以上の場合には”1”、閾値レベル未満であれば”0”
を出力する。即ち、コンパレータ10はバッファアンプ
出力を閾値レベルによって2値化するのであり、コンパ
レータ10の出力が”1”のときはパルスが検出された
ことになる。そして、コンパレータ10の出力はシフト
レジスタ12のシリアルイン端子に入力される。
【0011】シフトレジスタ12は、2n ビットのシリ
アルイン−パラレルアウトのシフトレジスタである。即
ち、シフトレジスタ12のシフトビット数は分周回路3
の分周比に合わせてある。具体的には、分周回路3の分
周比を上記のように1/2nと表すものとすると、シフ
トレジスタ12のシフトビット数と、分周回路3の分周
比とは互いに逆数の関係になされているのである。従っ
て、分周回路3の出力は書き込み信号であるから、書き
込み信号はシフトレジスタ12のシフトビット数と一致
されているということができる。そして、シフトレジス
タ12は、OSC2からシリアルシフトクロック端子に
供給されたクロックのタイミングでコンパレータ10か
らのデジタル信号を取り込む。そして、シフトレジスタ
12は2n ビットだけ取り込むと、その2n ビットのデ
ータをパラレルアウトから出力する。
【0012】OR回路13はシフトレジスタ12のパラ
レルアウトから出力される2n ビットの全ビットの論理
和(OR)をとり、この2n ビットの中に一つでも値
が”1”のビットがあれば”1”を出力し、2n ビット
の中に値が”1”のビットが一つもなければ”0”を出
力する。
【0013】AND回路14は分周回路3からの書き込
み信号と、OR回路13の出力を入力して両者の論理積
(AND)を演算する。従って、2つの入力が共に”
1”である場合にのみAND回路14から”1”の値が
出力され、これによってAND回路14は分周回路3か
らの書き込み信号を通過する。なお、本明細書では、シ
フトレジスタ12からパラレルアウトされる2n ビット
のデータをシフトデータと称することにする。
【0014】FIFOメモリ15には、シフトレジスタ
12からのシフトデータと、カウンタ4からのタイムコ
ードと、AND回路14の出力が入力されるが、FIF
Oメモリ15は、AND回路14からの書き込み信号が
ある場合にのみ、シフトデータとタイムコードの書き込
みを行う。つまり、シフトデータの中に一つでも値が”
1”のビットがある場合にのみ、シフトデータとタイム
コードがFIFOメモリ15に書き込まれることにな
る。従って、FIFOメモリ15に必要な最低限のメモ
リ容量は(m+2n )ビットである。
【0015】この分周回路3からの書き込み信号、従っ
てAND回路14の出力である書き込み信号は、シフト
レジスタ12のシフトビット数と合わされているため、
シフトレジスタ12からパラレルアウトされるシフトデ
ータ中に1個でも”1”の値のビットがあれば、シフト
データ2n 個に一回FIFOメモリ15に書き込みが行
われることになるのである。
【0016】ヒストグラム演算装置5は、所定の周期で
FIFOメモリ15に読み取り信号(read clock)を送
ってFIFOメモリ15からデータを読み取り、読み取
ったタイムコードと2n 個のシフトデータに基づいて、
n 個のシフトデータデータ中の値が”1”のビットの
スタートパルスからの時間を解読するタイムエンコード
の処理を行う。このタイムエンコードの処理は次のよう
である。まず、OSC2のクロック周波数及び分周回路
3の分周比は既知であるから、FIFOメモリ15から
読み込んだタイムコードの値から、当該2n 個のシフト
データが何番目の書き込み信号によって書き込まれたも
のか、より具体的にはスタートパルスからどの時間から
どの時間までのデータであるかが分かる。このような意
味で、タイムコードはスタートパルスからの時間の上位
桁として用いられるのである。そして、値が”1”のビ
ットがそのシフトデータの中の何番目にあるかによっ
て、当該ビットのスタートパルスからの時間を求めるの
である。これがスタートパルスからの時間の下位桁とな
る。そして、ヒストグラム演算装置5は、タイムエンコ
ード処理の結果得られた検出パルスの時間データを保存
する。
【0017】ところで、質量分析を行う際には一つの試
料について、複数回のスキャンが行われる。そしてその
都度上記の処理が行われ、スキャン毎にタイムエンコー
ドされた時間データが蓄積されていく。
【0018】そして、測定が終了すると、ヒストグラム
演算装置5は、蓄積されたスキャン毎の検出パルスの時
間データを、スタートパルスからの時間が一致する時間
データの個数を計数してヒストグラムを作成する。これ
によってスペクトルが得られる。本明細書では、これを
スペクトル展開あるいはスペクトルに展開するというこ
とにする。
【0019】以上、TOFMS用データ収集装置の各部
について説明したが、次に全体的な動作について説明す
る。先ず、各TDC回路A〜Dのコンパレータ10には
それぞれ互いに異なる閾値レベルが設定されている。O
SC2はTOFMSからスタートパルスを受けると、ク
ロックの発振を開始する。このときには同時に検出器信
号がバッファアンプ1を介して、各TDC回路A〜Dの
コンパレータ10の一方に入力される。そして、バッフ
ァアンプ1の出力は各コンパレータ10によって2値化
される。各TDC回路のシフトレジスタ12は、OSC
2から供給されるクロックのタイミングでコンパレータ
10からの2値化信号を順次取り込み、クロックによっ
て順次シフトしていく。そして、各TDC回路のシフト
レジスタ12において2n ビット分だけシフトすると、
分周回路3から書き込み信号が発生され、カウンタ4
と、AND回路14に供給される。
【0020】そして、このとき、2n ビットのシフトデ
ータの中に1個でも値が”1”のビットがあれば、AN
D回路14は書き込み信号を通過させるので、FIFO
メモリ15は当該シフトビットと、カウンタ4からのタ
イムコードを書き込む。シフトデータの中に値が”1”
のビットが一つも無ければAND回路14は書き込み信
号を通過させないのでFIFOメモリ15はシフトデー
タとタイムコードの書き込みは行わない。
【0021】以上の動作がTDC回路A〜Dの4系統の
TDC回路においてそれぞれ行われる。そして、ヒスト
グラム演算装置5は、所定の周期毎に各TDC回路のF
IFOメモリ15に読み取り信号を送ってFIFOメモ
リ15からデータを読み取り、タイムエンコードの処理
を行い、得られた時間データを保存する。以上の動作が
1スキャン毎に繰り返され、スキャンの度毎に、各TD
C回路系統毎に時間データが蓄積されていく。そして、
ヒストグラム演算装置5は、スペクトル展開の処理を行
う。
【0022】図7、図8に検出器信号と4つの閾値レベ
ルの関係、FIFOメモリ15に書き込まれるシフトデ
ータの例、及びヒストグラムの例を示す。図の横軸は時
間である。なお、図では便宜上、図7、図8の2図に分
けているがこれらは連続しているものとする。図7
(a)、図8(a)のレベル1、レベル2、レベル3、
レベル4は、それぞれ、図5のTDC回路A、TDC回
路B、TDC回路C、TDC回路Dのコンパレータ10
の閾値レベルとしている。また、図7、図8はn=4の
場合を示している。
【0023】検出器信号が図7(a)、図8(b)に示
すようであるとすると、TDC回路A〜TDC回路Dの
それぞれのFIFOメモリ15に書き込まれる16ビッ
トのシフトデータは図7(b)、図8(b)に示すよう
になり、ヒストグラム演算装置5によって作成されるヒ
ストグラムは図7(c)、図8(c)に示すようにな
る。図7(c)及び図8(c)から、検出器信号の各パ
ルスについて、その高さと幅の情報が得られていること
が分かる。即ち、検出器からのパルスの到達時間と、パ
ルス高さ、パルス幅が同時に計測されているのである。
これがスペクトル展開である。
【0024】なお、図5ではTDC回路を4系統用いた
が、2系統以上であればよい。勿論、4系統より多くの
TDC回路を用いてもよく、多くのTDC回路を用いる
程、スペクトル展開されたものは実際のスペクトルに近
いものとなる。
【0025】以上のようであるので、図5、図6に示す
構成によれば、複数系統のTDC回路を用いることによ
って、検出器信号を複数の閾値レベルで弁別し、弁別さ
れた各信号をシリアルイン−パラレルアウトの各シフト
レジスタに入力し、シフトクロックで一定のビット数シ
フトする毎に、シフトレジスタに弁別した信号入力があ
ったことを条件に、クロックスタートからの時間とシフ
トデータを読み出して記録するので、検出器からのパル
スの到達時間、パルス幅、パルス高を同時計測すること
ができ、TOFMSの扱える試料のダイナミツクレンジ
を大きくし、少ないメモリ、小さな回路規模で、かつ低
コストでデータ収集することが可能である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図5、図6に示す構成
では、コンパレータ10からの2値化信号は、OSC2
からのクロック毎にシフトレジスタ12に書き込まれ、
順次シフトされていくから、時間分解能はクロック周波
数で決定されることになる。そして、レベル検出方式を
用いたTDC方式では、時間分解能はそのまま質量分解
能であるから、OSC2のクロック周波数は高いのが望
ましいのである。クロック周波数を高くする一つの手法
としてはOSC2の発信周波数を高くすればよいが、高
い周波数を発振できる発振回路の構成は難しいものであ
る。
【0027】そこで、本発明は、レベル検出方式による
TDC回路を用いたTOFMS用データ収集を行う場合
に、従来用いられていると同様の発振回路を用いた場合
にも時間分解能を向上させることができ、また所望の場
合には時間分解能を向上させると共に、検出器信号中の
パルスの高さの情報をも得ることができる飛行時間型質
量分析装置用データ収集方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の飛行時間型質量分析装置用データ
収集方法は、検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベ
ルにより2値化し、2値化された各信号をシリアルイン
−パラレルアウトの各シフトレジスタに入力し、シフト
クロックで所定のビット数シフトしてシフトデータを出
力する毎に、試料のイオンの飛行時間の起点となるスタ
ートパルスからの時間を示すタイムコードと、メモリへ
の書き込み信号を発生する構成を少なくとも備えるTD
C回路をk(ただし、kは2以上の自然数)系統用いて
飛行時間型質量分析装置用データを収集する方法であっ
て、各TDC回路のシフトレジスタに、互いに360°
/kずつ位相が異なるシフトクロックをそれぞれ供給
し、同一の閾値レベルで2値化された信号を各系統のT
DC回路で読み込んでデータシフトしていき、前記各系
統のTDC回路のシフトレジスタのシフトデータ中に所
定の値のビットがあったことを条件に当該シフトデータ
とそのときのタイムコードとを前記メモリに書き込むモ
ードを少なくとも備えることを特徴とする。請求項2記
載の飛行時間型質量分析装置用データ収集方法は、検出
器信号を互いに異なる複数の閾値レベルにより2値化
し、2値化された各信号をシリアルイン−パラレルアウ
トの各シフトレジスタに入力し、シフトクロックで所定
のビット数シフトしてシフトデータを出力する毎に、試
料のイオンの飛行時間の起点となるスタートパルスから
の時間を示すタイムコードと、メモリへの書き込み信号
を発生する構成を少なくとも備えるTDC回路をk(た
だし、kは2以上の自然数)系統用いて飛行時間型質量
分析装置用データを収集する方法であって、各TDC回
路のシフトレジスタに供給する、互いに360°/kず
つ位相が異なるシフトクロックを生成し、k回のスキャ
ンを1セットとして、その1セットを構成するスキャン
毎に各TDC回路のシフトレジスタに供給するクロック
の位相を順次切り替えると共に、互いに異なる位相のク
ロックを供給し、各TDC回路では互いに異なる閾値レ
ベルで2値化された信号を読み込んでデータシフトして
いき、前記各系統のTDC回路のシフトレジスタのシフ
トデータ中に所定の値のビットがあったことを条件に当
該シフトデータとそのときのタイムコードとを前記メモ
リに書き込むモードを少なくとも備えることを特徴とす
る。請求項3記載の飛行時間型質量分析装置用データ収
集方法は、検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベル
により2値化し、2値化された各信号をシリアルイン−
パラレルアウトの各シフトレジスタに入力し、シフトク
ロックで所定のビット数シフトしてシフトデータを出力
する毎に、試料のイオンの飛行時間の起点となるスター
トパルスからの時間を示すタイムコードと、メモリへの
書き込み信号を発生する構成を少なくとも備えるTDC
回路をk(ただし、kは2以上の自然数)系統用いて飛
行時間型質量分析装置用データを収集する方法であっ
て、各TDC回路のシフトレジスタに、互いに360°
/kずつ位相が異なるシフトクロックをそれぞれ供給
し、同一の閾値レベルで2値化された信号を各系統のT
DC回路で読み込んでデータシフトしていき、前記各系
統のTDC回路のシフトレジスタのシフトデータ中に所
定の値のビットがあったことを条件に当該シフトデータ
とそのときのタイムコードとを前記メモリに書き込む第
1のモードと、各TDC回路のシフトレジスタに供給す
る、互いに360°/kずつ位相が異なるシフトクロッ
クを生成し、k回のスキャンを1セットとして、その1
セットを構成するスキャン毎に各TDC回路のシフトレ
ジスタに供給するクロックの位相を順次切り替えると共
に、互いに異なる位相のクロックを供給し、各TDC回
路では互いに異なる閾値レベルで2値化された信号を読
み込んでデータシフトしていき、前記各系統のTDC回
路のシフトレジスタのシフトデータ中に所定の値のビッ
トがあったことを条件に当該シフトデータとそのときの
タイムコードとを前記メモリに書き込む第2のモードと
が切り替え可能となされていることを特徴とする。請求
項4記載の飛行時間型質量分析装置用データ収集装置
は、互いに異なるk相のクロックを発生する発振回路
と、発振回路から発生されたそれぞれの位相のクロック
に基づいて、各位相のクロックに対応する書き込み信号
を生成する分周回路と、所定の位相のクロックに対応す
る書き込み信号を計数して、試料のイオンの飛行時間の
起点となるスタートパルスからの時間を示すタイムコー
ドを生成するカウンタと、検出器信号を互いに異なる複
数の閾値レベルにより2値化するコンパレータと、コン
パレータからの2値化信号を前記発振回路から供給され
るクロックのタイミングで読み込んでデータシフトして
所定のビット数シフト毎にシフトデータをパラレルアウ
トとして出力するシリアルイン−パラレルアウトのシフ
トレジスタと、前記シフトデータの全ビットの論理和を
演算する第1の論理回路と、第1の論理回路と分周回路
からの書き込み信号の論理積を演算する第2の論理回路
と、第2の論理回路から所定の値の信号が出力された場
合に前記シフトレジスタからのシフトデータと、前記カ
ウンタからのタイムコードとを書き込むメモリとをそれ
ぞれが備えるk系統のTDC回路と、第1のモードが設
定された場合には、各系統のTDC回路のシフトレジス
タに互いに異なる位相のクロックをそれぞれ供給すると
共に、各系統のTDC回路のシフトレジスタでは同一の
閾値レベルで2値化された2値化信号を読み込むよう
に、第2のモードが設定された場合には、k回のスキャ
ンを1セットとして、その1セットを構成するスキャン
毎に各TDC回路のシフトレジスタに供給するクロック
の位相を順次切り替えると共に、各系統のTDC回路の
コンパレータにはリファレンス電圧としてそれぞれ互い
に異なる閾値レベルを供給する動作を行う切り替え手段
とを備えることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る飛行時
間型質量分析装置用データ収集装置の一実施形態の構成
を示す図であり、2系統のTDC回路を用いた場合の構
成を示す。なお、図1において、図6に示す構成要素と
同等なものについては同一の番号を付すが、一方の系統
のTDC回路の構成要素については番号の後ろにAを付
し、もう一方の系統のTDC回路の構成要素については
番号の後ろにBを付している。従って、例えば図1の
「12A」、「12B」が付されているシフトレジスタ
は、それぞれ、図6のシフトレジスタ12と同等のもの
であるが、「12A」は一方のA系統のTDC回路のシ
フトレジスタであることを示し、「12B」はもう一方
のB系統のTDC回路のシフトレジスタであることを示
している。その他についても同様である。
【0030】図1において、S1A,S2A,S1B,
S2Bはそれぞれ切り替えスイッチであり、その状態は
制御回路20によって制御される。また、MSはモード
スイッチであり、この状態も制御回路20によって制御
される。
【0031】このTOFMS用データ収集装置では、2
つの動作モードを有している。一つは、時間分解能を向
上させるモード(これを時間分解能優先モードと称する
ことにする)であり、もう一つは、時間分解能を向上さ
せるだけではなく、検出器信号中のパルスの高さの情報
をも得ることができるモード(これをパルス高測定モー
ドと称することにする)である。そして、オペレータ
は、図示しない入力装置から時間分解能優先モード、パ
ルス高測定モードの何れかのモードを設定する。例え
ば、サンプル量が少ない場合には測定感度を上げること
が望まれるから時間分解能優先モードを設定すればよ
く、サンプル量が多い場合にはスペクトルの波形を精度
よく再現するのが望まれるからパルス高測定モードを設
定すればよい。
【0032】OSC2は、2相のクロックを発生する。
ここでは一方をP(ポジティブ)相クロック、他方をN
(ネガティブ)相クロックと称することにする。これら
P相クロックと、N相クロックは周波数は同じで、位相
が180°異なっている。P相クロックは分周回路3P
と、切り替えスイッチS1A、S1BのP側に供給され
る。N相クロックは分周回路3Nと、切り替えスイッチ
S1A、S1BのN側に供給される。
【0033】分周回路3Pと分周回路3Nの分周比は同
じである。そして、従来と同様に、これらの分周比は2
つのシフトレジスタ12A及びシフトレジスタ12Bの
シフトビット数に合わされている。分周回路3PはP相
クロックを所定の分周比で分周して、書き込み信号を生
成する。この分周回路3Pで生成される書き込み信号を
P相書き込み信号と称する。同様に、分周回路3NはN
相クロックを所定の分周比で分周して、書き込み信号を
生成する。この分周回路3Nで生成される書き込み信号
をN相書き込み信号と称する。従って、例えばN相クロ
ックがP相クロックより半周期遅れて出力されるものと
すると、N相書き込み信号はP相書き込み信号より、P
相クロックの半周期遅れて出力されることになる。そし
て、P相書き込み信号は、カウンタ4と、切り替えスイ
ッチS2A、S2BのP側に供給され、N相書き込み信
号は、切り替えスイッチS2A、S2BのN側に供給さ
れる。カウンタ4は従来と同じである。
【0034】[時間分解能優先モード時の動作]まず、
時間分解能優先モード時の動作について説明する。時間
分解能優先モードが設定されると、制御回路20は、モ
ードスイッチMSを1側に設定し、切り替えスイッチS
1A、S2Aは共にP側、切り替えスイッチS1B、S
2Bは共にN側に設定し、ヒストグラム演算装置5に時
間分解能優先モードを指示し、DAC11Aに所定の閾
値レベルのデジタルデータを与える。ここではこの閾値
レベルはレベル1であるとする。従って、A系統のTD
C回路のコンパレータ10Aには、リファレンス電圧と
して、DAC11Aでアナログ化されたレベル1の電圧
が供給されることになる。なお、この時間分解能優先モ
ードでは、もう一方の系統のTDC回路のDAC11B
には閾値レベルのデジタルデータは与えられない。
【0035】さて、OSC2はTOFMSからスタート
パルスを受けると、クロックの発振を開始して、P相ク
ロックとN相クロックを出力する。このときには同時に
検出器信号がバッファアンプ1を介して、系統AのTD
C回路のコンパレータ10Aに信号入力に入力される。
勿論、系統BのTDC回路のコンパレータ10Bの信号
入力にも検出器信号が入力されるが、この場合にはDA
C11Bには閾値レベルのデジタルデータは与えられ
ず、しかも切り替えモードスイッチMSは1側に設定さ
れているので、コンパレータ10Bの出力は利用されな
い。
【0036】そして、シフトレジスタ12AはP相クロ
ックのタイミングでコンパレータ10Aのレベル1で2
値化された2値化信号を書き込み、P相クロックで順次
シフトしていく。同様に、シフトレジスタ12BはN相
クロックのタイミングでコンパレータ10Aからの2値
化信号を書き込み、N相クロックで順次シフトしてい
く。
【0037】そして、シフトレジスタ12Aは、P相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このときに
は分周回路3PからP相書き込み信号が発生され、切り
替えスイッチS2AのP側を介してAND回路14Aの
一方の入力端子に入力される。そして、この時点でシフ
トレジスタ12Aのシフトデータの中に1個でも値が”
1”のビットがあれば、OR回路13Aの出力は”1”
となるので、AND回路14AはP相書き込み信号を通
過させる。これにより、FIFOメモリ15Aはカウン
タ4からのタイムコード及びシフトレジスタ12Aから
のシフトデータを書き込む。しかし、シフトデータの全
ビットが”0”の場合にはOR回路13Aの出力は”
0”となり、AND回路14AはP相書き込み信号を通
過させないので、FIFOメモリ15Aはタイムコード
とシフトデータの書き込みは行わない。
【0038】同様に、シフトレジスタ12Bは、N相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このとき分
周回路3NからN相書き込み信号が発生され、切り替え
スイッチS2BのN側を介してAND回路14Bの一方
の入力端子に入力される。そして、この時点でシフトレ
ジスタ12Bのシフトデータの中に1個でも値が”1”
のビットがあれば、OR回路13Bの出力は”1”とな
るので、AND回路14BはN相書き込み信号を通過さ
せる。これにより、FIFOメモリ15Bはカウンタ4
からのタイムコード及びシフトレジスタ12Bからのシ
フトデータを書き込む。しかし、シフトデータの全ビッ
トが”0”の場合にはOR回路13Bの出力は”0”と
なり、AND回路14BはN相書き込み信号を通過させ
ないので、FIFOメモリ15Bはタイムコードとシフ
トデータの書き込みは行わない。
【0039】そして、ヒストグラム演算装置5は、所定
の周期毎に各TDC回路のFIFOメモリ15A、15
Bに読み取り信号を送ってFIFOメモリ15A、15
Bからデータを読み取り、それぞれのデータに対してタ
イムエンコード処理を行って時間データを得、更にそれ
ら2つの時間データを時間軸を一致させて合成し、それ
を保存する。
【0040】以上の動作が1スキャン毎に繰り返され、
スキャン毎にヒストグラム演算装置5には合成された時
間データが蓄積されていく。そして、ヒストグラム演算
装置5は、蓄積した時間データに基づいてスペクトル展
開の処理を行う。
【0041】図2は、上述した時間分解能優先モード時
の動作を説明するための図であり、コンパレータ10A
に与えられるレベル1という閾値レベルと、検出器信号
が図2(a)に示すような関係にあるとする。そして、
P相クロックによってシフトレジスタ12Aに読み込ま
れる2値化信号が図2(b)に示すようであるとする
と、P相クロックと位相が180°ずれているN相クロ
ックによってシフトレジスタ12Bに読み込まれる2値
化信号は図2(c)に示すようになる。そして、図2
(b)、(c)に示す2値化信号がタイムコードと共
に、それぞれFIFOメモリ15A、15Bに書き込ま
れ、ヒストグラム演算装置5によってタイムエンコード
されて合成されることになるが、合成された時間データ
をパルスとして表すと、図2(d)に示すようになる。
【0042】以上のようであるので、この時間分解能優
先モードでは、クロックを複数相に分割して、クロック
の分割する数と同数のTDC回路のシフトレジスタに互
いに異なる相のクロックを供給し、同一の閾値レベルで
2値化された信号を取り込んでデータシフトしていくの
で、OSC2のクロック周波数が従来と同程度であって
も、時間分解能を向上させることができる。そして、こ
のことにより測定感度を向上させることができるので、
サンプル量が少ない場合に有効である。
【0043】[パルス高測定モード時の動作]次に、パ
ルス高測定モード時の動作について説明する。パルス高
測定モード時には、複数回のスキャンを1セットとす
る。図1に示す構成ではTDC回路が2系統設けられて
いるので、2回のスキャンで1セットとなる。
【0044】パルス高測定モードが設定されると、制御
回路20は、モードスイッチMSを2側に設定すると共
に、ヒストグラム演算装置5にパルス高測定モードを指
示し、更に、DAC11A、12Aに互いに異なる所定
の閾値レベルのデジタルデータをそれぞれ与える。ここ
では、DAC11Aにはレベル1のデジタルデータが与
えられ、DAC11Bにはレベル2(>レベル1)のデ
ジタルデータが与えられるものとする。従って、A系統
のTDC回路のコンパレータ10Aには、リファレンス
電圧として、DAC11Aでアナログ化されたレベル1
の電圧が供給され、B系統のTDC回路のコンパレータ
10Bには、リファレンス電圧として、DAC11Bで
アナログ化されたレベル2の電圧が供給さることにな
る。
【0045】さて、1回目のスキャン時の動作は次のよ
うである。1回目のスキャン時には、制御回路20は、
A系統のTDC回路の切り替えスイッチS1A、S2A
は共にP側、B系統のTDC回路の切り替えスイッチS
1B、S2Bは共にN側に設定する。
【0046】そして、OSC2はTOFMSからスター
トパルスを受けると、クロックの発振を開始して、P相
クロックとN相クロックを出力する。このときには同時
に検出器信号がバッファアンプ1を介して、コンパレー
タ10A、10Bの信号入力にそれぞれ入力される。
【0047】そして、シフトレジスタ12AはP相クロ
ックのタイミングでコンパレータ10Aのレベル1で2
値化された2値化信号を書き込み、P相クロックで順次
シフトしていく。同様に、シフトレジスタ12BはN相
クロックのタイミングでコンパレータ10Bのレベル2
で2値化された2値化信号を書き込み、N相クロックで
順次シフトしていく。
【0048】そして、シフトレジスタ12Aは、P相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このときに
は分周回路3PからP相書き込み信号が発生され、切り
替えスイッチS2AのP側を介してAND回路14Aの
一方の入力端子に入力される。そして、この時点でシフ
トレジスタ12Aのシフトデータの中に1個でも値が”
1”のビットがあれば、OR回路13Aの出力は”1”
となるので、AND回路14AはP相書き込み信号を通
過させる。これにより、FIFOメモリ15Aはカウン
タ4からのタイムコード及びシフトレジスタ12Aから
のシフトデータを書き込む。しかし、シフトデータの全
ビットが”0”の場合にはOR回路13Aの出力は”
0”となり、AND回路14AはP相書き込み信号を通
過させないので、FIFOメモリ15Aはタイムコード
とシフトデータの書き込みは行わない。
【0049】同様に、シフトレジスタ12Bは、N相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このとき分
周回路3NからN相書き込み信号が発生され、切り替え
スイッチS2BのN側を介してAND回路14Bの一方
の入力端子に入力される。そして、この時点でシフトレ
ジスタ12Bのシフトデータの中に1個でも値が”1”
のビットがあれば、OR回路13Bの出力は”1”とな
るので、AND回路14BはN相書き込み信号を通過さ
せる。これにより、FIFOメモリ15Bはカウンタ4
からのタイムコード及びシフトレジスタ12Bからのシ
フトデータを書き込む。しかし、シフトデータの全ビッ
トが”0”の場合にはOR回路13Bの出力は”0”と
なり、AND回路14BはN相書き込み信号を通過させ
ないので、FIFOメモリ15Bはタイムコードとシフ
トデータの書き込みは行わない。
【0050】そして、ヒストグラム演算装置5は、所定
の周期毎に各TDC回路のFIFOメモリ15A、15
Bに読み取り信号を送ってFIFOメモリ15A、15
Bからデータを読み取り、それぞれのデータに対してタ
イムエンコード処理を行って時間データを得、更にそれ
ら2つの時間データを時間軸を一致させて合成し、それ
を保存する。
【0051】いま、例えば、コンパレータ10A、10
Bに与えられるレベル1、レベル2という閾値レベル
と、検出器信号が図3(a)に示すような関係にあると
する。そして、P相クロックによってシフトレジスタ1
2Aに読み込まれる2値化信号が図3(b)に示すよう
であるとすると、P相クロックと位相が180°ずれて
いるN相クロックによってシフトレジスタ12Bに読み
込まれる2値化信号は図3(c)に示すようになる。な
お、図3(b)〜(h)の縦軸の1、2は、それぞれレ
ベル1で検出されたパルスのパルス高、レベル2で検出
されたパルスのパルス高を示している。
【0052】そして、図3(b)、(c)に示す2値化
信号がタイムコードと共に、それぞれFIFOメモリ1
5A、15Bに書き込まれ、ヒストグラム演算装置5に
よってタイムエンコードされて合成されることになる
が、合成された時間データをパルスとして表すと、図3
(d)に示すようになる。
【0053】以上が1回目のスキャン時の動作であり、
2回目のスキャン時の動作は次のようである。2回目の
スキャン時には、制御回路20は、A系統のTDC回路
の切り替えスイッチS1A、S2Aは共にN側、B系統
のTDC回路の切り替えスイッチS1B、S2Bは共に
P側に設定する。即ち、切り替えスイッチS1A、S2
A、S1B、S2Bの接続は、1回目のスキャン時と反
対になされる。
【0054】そして、OSC2はTOFMSからスター
トパルスを受けると、クロックの発振を開始して、P相
クロックとN相クロックを出力する。このときには同時
に検出器信号がバッファアンプ1を介して、コンパレー
タ10A、10Bの信号入力にそれぞれ入力される。
【0055】そして、シフトレジスタ12AはN相クロ
ックのタイミングでコンパレータ10Aのレベル1で2
値化された2値化信号を書き込み、N相クロックで順次
シフトしていく。同様に、シフトレジスタ12BはP相
クロックのタイミングでコンパレータ10Bのレベル2
で2値化された2値化信号を書き込み、P相クロックで
順次シフトしていく。
【0056】そして、シフトレジスタ12Aは、N相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このときに
は分周回路3NからN相書き込み信号が発生され、切り
替えスイッチS2AのN側を介してAND回路14Aの
一方の入力端子に入力される。そして、この時点でシフ
トレジスタ12Aのシフトデータの中に1個でも値が”
1”のビットがあれば、OR回路13Aの出力は”1”
となるので、AND回路14AはN相書き込み信号を通
過させるので、FIFOメモリ15Aはカウンタ4から
のタイムコード及びシフトレジスタ12Aからのシフト
データを書き込む。しかし、シフトデータの全ビット
が”0”の場合にはOR回路13Aの出力は”0”とな
り、AND回路14AはN相書き込み信号を通過させな
いので、FIFOメモリ15Aはタイムコードとシフト
データの書き込みは行わない。
【0057】同様に、シフトレジスタ12Bは、P相ク
ロックによって所定のビット数分だけシフトすると、パ
ラレルアウトにシフトデータをセットする。このとき分
周回路3PからP相書き込み信号が発生され、切り替え
スイッチS2BのP側を介してAND回路14Bの一方
の入力端子に入力される。そして、この時点でシフトレ
ジスタ12Bのシフトデータの中に1個でも値が”1”
のビットがあれば、OR回路13Bの出力は”1”とな
るので、AND回路14BはP相書き込み信号を通過さ
せる。これにより、FIFOメモリ15Bはカウンタ4
からのタイムコード及びシフトレジスタ12Bからのシ
フトデータを書き込む。しかし、シフトデータの全ビッ
トが”0”の場合にはOR回路13Bの出力は”0”と
なり、AND回路14BはP相書き込み信号を通過させ
ないので、FIFOメモリ15Bはタイムコードとシフ
トデータの書き込みは行わない。
【0058】そして、ヒストグラム演算装置5は、所定
の周期毎に各TDC回路のFIFOメモリ15A、15
Bに読み取り信号を送ってFIFOメモリ15A、15
Bからデータを読み取り、それぞれのデータに対してタ
イムエンコード処理を行って時間データを得、更にそれ
ら2つの時間データを時間軸を一致させて合成し、それ
を保存する。
【0059】いま、例えば、コンパレータ10A、10
Bに与えられるレベル1、レベル2という閾値レベル
と、検出器信号が図3(a)に示すような関係にあると
する。そして、2回目のスキャン時にN相クロックによ
ってシフトレジスタ12Aに読み込まれる2値化信号が
図3(e)に示すようであるとすると、N相クロックと
位相が180°ずれているP相クロックによってシフト
レジスタ12Bに読み込まれる2値化信号は図3(f)
に示すようになる。
【0060】そして、図3(e)、(f)に示す2値化
信号がタイムコードと共に、それぞれFIFOメモリ1
5A、15Bに書き込まれ、ヒストグラム演算装置5に
よってタイムエンコードされて合成されることになる
が、合成された時間データをパルスとして表すと、図3
(g)に示すようになる。
【0061】以上のようにして、1回目のスキャン時の
合成時間データと、2回目のスキャン時の合成時間デー
タを得ると、ヒストグラム演算装置5は、これら1回目
のスキャン時の合成時間データと、2回目のスキャン時
の合成時間データを時間軸を一致させて合成する。この
1回目と2回目のスキャン時の合成時間データを合成し
た時間データをパルスとして表すと、図3(h)に示す
ようになる。
【0062】以上の動作が2回のスキャンを1セットと
して繰り返される。これによってヒストグラム演算装置
5にはセット単位の合成時間データが蓄積されていく。
そして、ヒストグラム演算装置5は、蓄積したセット単
位の合成時間データに基づいてスペクトル展開の処理を
行う。
【0063】以上のようであるので、このパルス高測定
モードでは、クロックを複数相に分割して、クロックの
分割する数と同数のTDC回路のシフトレジスタに、1
セットを構成するスキャン毎に切り替えて互いに異なる
相のクロックを供給し、各TDC回路では互いに異なる
閾値レベルで2値化された信号を取り込んでデータシフ
トしていくので、OSC2のクロック周波数が従来と同
程度であっても、時間分解能を向上させることができ、
且つ従来例で示したものと同様に、検出器信号中のパル
スの到達時間、パルス幅、パルス高をも計測することが
できる。そして、このパルス高測定モードでは、スキャ
ンをセット単位で多数回行うことによってスペクトルの
パルス波形を良好に再現できるので、サンプル量が多い
場合に有効である。
【0064】以上、一実施形態について説明したが、そ
の変形例を図4を参照して説明する。図4に示す構成
と、図1に示す構成とはモードスイッチMSが設けられ
る位置が異なっているだけで、その他は図1と同じであ
る。即ち、図1ではモードスイッチMSはコンパレータ
10Aの出力と、コンパレータ10Bの出力とを切り替
えるようになされているが、図4ではモードスイッチM
Sは、B系統のTDC回路のコンパレータ10Bのリフ
ァレンス電圧を切り替えるようになされている。このモ
ードスイッチMSは、時間分解能優先モード時には1
側、パルス高測定モード時には2側に切り替えられる点
は図1と同じである。これにより、コンパレータ10B
のリファレンス電圧は、時間分解能優先モード時にはD
AC11Aからコンパレータ10Aに与えられるリファ
レンス電圧と同じ電圧が与えられ、パルス高測定モード
時にはDAC11Bからレベル2のリファレンス電圧が
与えられることになる。その他の動作は上述したと同じ
である。
【0065】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、
種々の変形が可能である。例えば、図1、図4ではTD
C回路を2系統設けた場合について説明したが、より多
くの系統のTDC回路を設けることも可能であることは
当然である。そして、例えば、k(kは2以上の自然
数)系統のTDC回路を設けた場合には、位相が互いに
360°/kだけ異なるk相のクロックを生成し、各系
統のTDC回路のシフトレジスタには互いに異なる位相
のクロックを供給し、且つ各系統のTDC回路のFIF
Oメモリに対してはシフトレジスタに供給されるクロッ
クの位相に対応した書き込み信号を与えるようにすれば
よい。
【0066】そして、時間分解能優先モード時には、各
系統のTDC回路のシフトレジスタにはそれぞれ互いに
異なる位相のクロックを供給して、同一の閾値レベルで
2値化された2値化信号の読み込み、データシフトを行
うようにし、パルス高測定モード時には、各系統のTD
C回路では互いに異なる閾値レベルで2値化すると共
に、k回のスキャンを1セットとして、各回のスキャン
毎に順次異なる位相のクロックをシフトレジスタに供給
して2値化信号の読み込み、データシフトを行わせるよ
うにすればよい。
【0067】また、ヒストグラム演算装置5において、
どのようなタイミングで時間データを合成するかは任意
に定めることができ、例えば、全てのスキャンが終了し
てから各スキャンで得た時間データの全てを合成するよ
うにしてもよいものである。
【0068】以上のようであるので、このTOFMS用
データ収集装置によれば、1つのデータ収集装置で、時
間分解能を向上させることができるモードと、時間分解
能を向上させると共に検出器信号中のパルスの高さの情
報をも得ることができるモードとを、測定の目的に応じ
て切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飛行時間型質量分析装置用データ
収集装置の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置における時間分解能優先モード
時の動作を説明するための図である。
【図3】図1に示す装置におけるパルス高測定モード時
の動作を説明するための図である。
【図4】本発明に係る飛行時間型質量分析装置用データ
収集装置の変形例の構成を示す図である。
【図5】本出願人が先に提案した飛行時間型質量分析装
置用データ収集装置の全体構成を示す図である。
【図6】図5においてTDC回路Aを例にした説明図で
ある。
【図7】検出器信号と各TDC回路に設定される閾値レ
ベルの関係を説明する図である。
【図8】検出器信号と各TDC回路に設定される閾値レ
ベルの関係を説明する図である。
【符号の説明】
1…バッファアンプ、2…OSC、3…分周回路、4…
カウンタ、5…ヒストグラム演算装置、10…コンパレ
ータ、11…DAC、12…シフトレジスタ、13…O
R回路、14…AND回路、15…FIFOメモリ、2
0…制御回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベ
    ルにより2値化し、2値化された各信号をシリアルイン
    −パラレルアウトの各シフトレジスタに入力し、シフト
    クロックで所定のビット数シフトしてシフトデータを出
    力する毎に、試料のイオンの飛行時間の起点となるスタ
    ートパルスからの時間を示すタイムコードと、メモリへ
    の書き込み信号を発生する構成を少なくとも備えるTD
    C回路をk(ただし、kは2以上の自然数)系統用いて
    飛行時間型質量分析装置用データを収集する方法であっ
    て、 各TDC回路のシフトレジスタに、互いに360°/k
    ずつ位相が異なるシフトクロックをそれぞれ供給し、同
    一の閾値レベルで2値化された信号を各系統のTDC回
    路で読み込んでデータシフトしていき、前記各系統のT
    DC回路のシフトレジスタのシフトデータ中に所定の値
    のビットがあったことを条件に当該シフトデータとその
    ときのタイムコードとを前記メモリに書き込むモードを
    少なくとも備えることを特徴とする飛行時間型質量分析
    装置用データ収集方法。
  2. 【請求項2】検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベ
    ルにより2値化し、2値化された各信号をシリアルイン
    −パラレルアウトの各シフトレジスタに入力し、シフト
    クロックで所定のビット数シフトしてシフトデータを出
    力する毎に、試料のイオンの飛行時間の起点となるスタ
    ートパルスからの時間を示すタイムコードと、メモリへ
    の書き込み信号を発生する構成を少なくとも備えるTD
    C回路をk(ただし、kは2以上の自然数)系統用いて
    飛行時間型質量分析装置用データを収集する方法であっ
    て、 各TDC回路のシフトレジスタに供給する、互いに36
    0°/kずつ位相が異なるシフトクロックを生成し、k
    回のスキャンを1セットとして、その1セットを構成す
    るスキャン毎に各TDC回路のシフトレジスタに供給す
    るクロックの位相を順次切り替えると共に、互いに異な
    る位相のクロックを供給し、各TDC回路では互いに異
    なる閾値レベルで2値化された信号を読み込んでデータ
    シフトしていき、前記各系統のTDC回路のシフトレジ
    スタのシフトデータ中に所定の値のビットがあったこと
    を条件に当該シフトデータとそのときのタイムコードと
    を前記メモリに書き込むモードを少なくとも備えること
    を特徴とする飛行時間型質量分析装置用データ収集方
    法。
  3. 【請求項3】検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベ
    ルにより2値化し、2値化された各信号をシリアルイン
    −パラレルアウトの各シフトレジスタに入力し、シフト
    クロックで所定のビット数シフトしてシフトデータを出
    力する毎に、試料のイオンの飛行時間の起点となるスタ
    ートパルスからの時間を示すタイムコードと、メモリへ
    の書き込み信号を発生する構成を少なくとも備えるTD
    C回路をk(ただし、kは2以上の自然数)系統用いて
    飛行時間型質量分析装置用データを収集する方法であっ
    て、 各TDC回路のシフトレジスタに、互いに360°/k
    ずつ位相が異なるシフトクロックをそれぞれ供給し、同
    一の閾値レベルで2値化された信号を各系統のTDC回
    路で読み込んでデータシフトしていき、前記各系統のT
    DC回路のシフトレジスタのシフトデータ中に所定の値
    のビットがあったことを条件に当該シフトデータとその
    ときのタイムコードとを前記メモリに書き込む第1のモ
    ードと、 各TDC回路のシフトレジスタに供給する、互いに36
    0°/kずつ位相が異なるシフトクロックを生成し、k
    回のスキャンを1セットとして、その1セットを構成す
    るスキャン毎に各TDC回路のシフトレジスタに供給す
    るクロックの位相を順次切り替えると共に、互いに異な
    る位相のクロックを供給し、各TDC回路では互いに異
    なる閾値レベルで2値化された信号を読み込んでデータ
    シフトしていき、前記各系統のTDC回路のシフトレジ
    スタのシフトデータ中に所定の値のビットがあったこと
    を条件に当該シフトデータとそのときのタイムコードと
    を前記メモリに書き込む第2のモードとが切り替え可能
    となされていることを特徴とする飛行時間型質量分析装
    置用データ収集方法。
  4. 【請求項4】互いに異なるk相のクロックを発生する発
    振回路と、 発振回路から発生されたそれぞれの位相のクロックに基
    づいて、各位相のクロックに対応する書き込み信号を生
    成する分周回路と、 所定の位相のクロックに対応する書き込み信号を計数し
    て、試料のイオンの飛行時間の起点となるスタートパル
    スからの時間を示すタイムコードを生成するカウンタ
    と、 検出器信号を互いに異なる複数の閾値レベルにより2値
    化するコンパレータと、コンパレータからの2値化信号
    を前記発振回路から供給されるクロックのタイミングで
    読み込んでデータシフトして所定のビット数シフト毎に
    シフトデータをパラレルアウトとして出力するシリアル
    イン−パラレルアウトのシフトレジスタと、前記シフト
    データの全ビットの論理和を演算する第1の論理回路
    と、第1の論理回路と分周回路からの書き込み信号の論
    理積を演算する第2の論理回路と、第2の論理回路から
    所定の値の信号が出力された場合に前記シフトレジスタ
    からのシフトデータと、前記カウンタからのタイムコー
    ドとを書き込むメモリとをそれぞれが備えるk系統のT
    DC回路と、 第1のモードが設定された場合には、各系統のTDC回
    路のシフトレジスタに互いに異なる位相のクロックをそ
    れぞれ供給すると共に、各系統のTDC回路のシフトレ
    ジスタでは同一の閾値レベルで2値化された2値化信号
    を読み込むように、第2のモードが設定された場合に
    は、k回のスキャンを1セットとして、その1セットを
    構成するスキャン毎に各TDC回路のシフトレジスタに
    供給するクロックの位相を順次切り替えると共に、各系
    統のTDC回路のコンパレータにはリファレンス電圧と
    してそれぞれ互いに異なる閾値レベルを供給する動作を
    行う切り替え手段とを備えることを特徴とする飛行時間
    型質量分析装置用データ収集装置。
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