JP6171633B2 - 薬剤包装用ptpシートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

薬剤包装用ptpシートの製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、薬剤包装用PTPシートの製造装置及び製造方法に関する。
PTP(Press Through Package)包装は、医薬品包装の分野において、錠剤やカプセル剤等の固形薬剤の包装に広く用いられている。薬剤包装用PTPシートは、固形薬剤を収容するポケットを樹脂フィルムに成形し、ポケットに固形薬剤を装填した後、アルミニウム箔などからなるシートを樹脂フィルムに貼着することによって、ポケットを封止した包装体である。ユーザによってポケットが押圧されると、ポケットに装填された固形薬剤に押されることによってアルミニウム箔などからなるシートが破られて、固形薬剤が取り出される。
上述したような薬剤包装用PTPシートは、特許文献1に開示されたような製造装置によって製造される。当該製造装置は、フィルム受けロール19と加熱ロール20とを備えている。固形薬剤が装填された第1シート及びアルミニウム箔などからなる第2シートが両ロール19、20間を加熱圧接状態で通過することで第1シートに第2シートが圧着されて固形薬剤が装填された薬剤包装用PTPシートが製造される。
また、従来より、薬剤包装用PTPシートのアルミニウム箔などからなるシートにおける樹脂フィルムに貼着される側とは反対側の反対面に、滑り止めなどのために、網目状の溝が形成されている。特許文献1に記載された製造装置によって、網目状の溝が形成された薬剤包装用PTPシートを製造する場合、加熱ローラ20の表面に網目状の凸部を設けることが考えられる。
また、従来より、薬剤包装用PTPシートに、薬剤師が固形薬剤に関する情報、たとえば、固形薬剤の品名や患者が固形薬剤を服用する時期などを印刷するという需要が存在する。固形薬剤に関する情報が薬剤包装用PTPシートに印刷されていれば、それを確認した患者は、正しい用法で固形薬剤を服用することができる。
特許第4545664号公報
しかしながら、特許文献1に記載された製造装置によって網目状の溝が形成されるように製造された薬剤包装用PTPシートにおいて、当該溝が形成された面に固形薬剤に関する情報をバーコードなどの光学的に読み取り可能なコードとして印刷した場合、以下の問題が生じる。
つまり、当該面には網目状の溝が形成されているために、当該面に印刷された固形薬剤に関する情報の一部が削れてしまったり、印刷された情報を正面から見た場合の形が歪んで見えたりするおそれがある。それでも、固形薬剤に関する情報が文字や図である場合、1文字が丸ごと抜け落ちてしまっているなどといった重度の削れや歪みでない限り、ユーザは当該情報を読み取ることができる。しかしながら、固形薬剤に関する情報が上記のコードである場合、たとえ軽度の削れや歪みであったとしても、スキャンによってコードを読み取ることができなかったり、読み取れたとしても読み取りに複数回のスキャンや異なる位置でのスキャンが必要であったりするおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学的に読み取り可能なコードとして印刷された固形薬剤に関する情報を正確且つ迅速に読み取り可能な薬剤包装用PTPシートを製造することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る薬剤包装用PTPシートの製造装置は、帯状の第1シートを搬送する第1搬送部と、上記第1搬送部によって搬送される上記第1シートの表裏面の一方である第1面側に突出され且つ固形薬剤を収容可能なポケットを形成するポケット形成部と、上記ポケット形成部によって形成されたポケットに固形薬剤を装填する薬剤装填部と、帯状であって上記第1シートよりも薄く表裏面の一方である第2面に貼着剤が塗布された第2シートを搬送する第2搬送部と、表面に第1凹部及び上記ポケットが収容される第2凹部を有し且つ搬送される上記第1シートの上記第1面と当接する第1ローラ、及び表面に網目状の凸部を有し且つ搬送される上記第2シートの上記第2面と反対側の第3面と当接する加熱された第2ローラを備えており、上記第1ローラ及び上記第2ローラによって上記第1シート及び上記第2シートを挟持することにより、上記第2ローラの熱で上記貼着剤を溶かして、上記第1シートの上記第1面と反対側の第4面と上記第2シートの上記第2面とを貼着する貼着部と、上記第2搬送部によって搬送される上記第2シートの上記第3面に画像を印刷する印刷部と、を備える。上記第1凹部には、上記第1ローラよりも軟質であり且つ上記第1凹部の深さ以上の厚みである弾性部材が埋め込まれている。上記印刷部は、上記第3面のうち、上記貼着部による貼着の際に上記弾性部材と上記第2ローラとによって挟持される領域に画像を印刷する。
貼着部が第1シートと第2シートとを貼着させる際、第2シートの第3面には、第2ローラの凸部に押圧されることによって、網目状の溝が形成される。この際、第1凹部には第1ローラよりも軟質の弾性部材が埋め込まれているために、第2シートの第3面のうち弾性部材と第2ローラとによって挟持される領域に対する第2ローラの押圧力が緩和される。これにより、当該領域に形成される溝は、当該領域以外の領域に形成される溝よりも浅くなる。その結果、印刷部によって浅い溝が形成された領域に印刷された画像の削れや歪みを軽減することができる。
(2) 上記第1ローラの上記第1凹部は、上記第2ローラの軸方向において、上記第2ローラと当接した状態における上記第2シートの端よりも内側に設けられている。
第1凹部が第2ローラの軸方向において第2シートの端に対応する位置に設けられている場合、第1シートの端に対する第2ローラによる押圧力が緩和される。その結果、製造された薬剤包装用PTPシートにおいて、当該端における第1シートと第2シートとの間に隙間が生じてしまい、当該端から液体などがポケット内の空間に浸入してくるおそれがある。そこで、本構成では、第1凹部は第2ローラの軸方向において第2シートの端よりも内側に対応する位置に設けられている。そのため、製造された薬剤包装用PTPシートにおいて、当該端における第1シートと第2シートとの間に隙間が生じる可能性が低くなるため、当該端から液体などがポケット内の空間に浸入してくる可能性を低くすることができる。
(3) 上記第1ローラの表面において、上記第1凹部と上記第2凹部との少なくとも一部が重複している。
本構成によれば、当該製造装置によって製造された薬剤包装用PTPシートの第3面において、画像が印刷される領域と、固形薬剤が装填される空間に対応する領域とを共用することができる。これにより、薬剤包装用PTPシートを小さくすることができる。
(4) 上記第1ローラの表面において、上記第1凹部と1つの上記第2凹部との重複面積は、当該第2凹部の面積の半分以下である。
第2シートの第3面における画像が印刷される領域が第3面に所定の物質が塗布された領域である場合に、製造装置によって第1凹部と第2凹部とが重複するように薬剤包装用PTPシートが製造された場合、当該薬剤包装用PTPシートにおいては、当該領域の厚みが所定の物質の塗布によって増しているために、固形薬剤を取り出す際に第2シートが破られにくい。そこで、本構成では、第1ローラの表面において、第1凹部と1つの第2凹部との重複面積は、当該第2凹部の面積の半分以下に抑えられている。そのため、製造装置によって製造された薬剤包装用PTPシートにおいて、上述したように第2シートが破られにくくなることを抑制することができる。
(5) 上記印刷部は、上記第1シートに貼着される前の上記第2シートの上記第3面に画像を記録してもよい。
(6) 上記印刷部は、上記第1シートに貼着された後の上記第2シートの上記第3面に画像を記録する。
本構成によれば、画像が印刷された後の第3面は第2ローラによって押圧されないため、当該画像の削れや歪みの発生可能性を低くすることができる。
(7) 上記第1凹部の深さは、0.5[mm]〜1.5[mm]の範囲であってもよい。
本構成によれば、弾性部材を安定した状態で第1ローラに取り付けることができる。
(8) 上記弾性部材は、シリコンゴムであってもよい。
(9) 上記印刷部は、上記第2シートの上記第3面に向けてインク滴を吐出することによって上記第3面に画像を印刷してもよい。
(10) 上記印刷部は、紫外線硬化型のインク滴を吐出してもよい。
本構成によれば、第3面に着弾したインクは紫外線を当てられることによって迅速に乾燥するため、当該インクに誤って触れることなどによるインクの滲みの発生可能性を低くすることができる。
(11) 上記第2シートの上記第3面の一部に被記録材料が固着されており、上記第1凹部は、上記弾性部材が上記第2ローラとの間に上記被記録材料を挟持する位置に設けられていてもよい。
(12) 本発明は、帯状の第1シートを搬送する第1搬送工程と、搬送される上記第1シートの表裏面の一方である第1面側に突出され且つ固形薬剤を収容可能なポケットを形成するポケット形成工程と、上記ポケット形成工程において形成されたポケットに固形薬剤を装填する薬剤装填工程と、帯状であって上記第1シートよりも薄く表裏面の一方である第2面に貼着剤が塗布された第2シートを搬送する第2搬送工程と、表面に当該第1ローラよりも軟質であってその深さ以上の厚みの弾性部材が埋め込まれた第1凹部及び上記ポケットが収容される第2凹部を有し且つ搬送される上記第1シートの上記第1面と当接する第1ローラ、及び表面に網目状の凸部を有し且つ搬送される上記第2シートの上記第2面と反対側の第3面と当接する加熱された第2ローラによって、上記薬剤装填工程において固形薬剤が装填された上記第1シート及び上記第2シートを挟持することにより、上記第2ローラの熱で上記貼着剤を溶かして、上記第1シートの上記第1面と反対側の第4面と上記第2シートの上記第2面とを貼着する貼着工程と、搬送される上記第2シートの上記第3面のうち、上記貼着部による貼着の際に上記弾性部材と上記第2ローラとによって挟持される領域に画像を印刷する印刷工程と、を含む薬剤包装用PTPシートの製造方法として捉えることもできる。
本発明によると、光学的に読み取り可能なコードとして印刷された固形薬剤に関する情報を正確且つ迅速に読み取り可能な薬剤包装用PTPシートを製造することができる。
図1は、製造装置50を模式的に示す縦断面図である。 図2は、貼着部70を模式的に示す斜視図である。 図3(A)は、第1ローラ71のローラ部75の一部を模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、第1ローラ71の一部を模式的に示す断面図であり、図3(C)は、図3(B)のC−C断面図である。 図4は、第2凹部77及び弾性部材78を模式的に示す平面図である。 図5は、図4のV−V断面図であり、(A)には弾性部材78が埋め込まれていない状態が示されており、(B)には弾性部材78が埋め込まれた状態が示されている。 図6は、PTPシート10の外観斜視図であり、(A)には、斜め上から見た状態が示され、(B)には、斜め下から見た状態が示されている。 図7は、PTPシート10を第三角法により示す図である。 図8は、第2領域42に固形薬剤11に関する情報が印刷されているPTPシート10の背面図である。 図9は、PTPシート10の一部を模式的に示した縦断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。なお、以下の説明において、製造装置50が使用可能に設置された状態を基準として上下方向5が定義され、製造装置50に搭載された各ローラの軸方向が前後方向として定義され、上下方向5及び前後方向と直交する方向が左右方向7として定義される。
[PTPシート10]
本発明に係る製造装置50(図1参照)によって製造されるPTPシート10(本発明の薬剤包装用PTPシートの一例)は、図6〜図8に示されるように、平面視において概ね長方形のシートである。
PTPシート10は、熱可塑性樹脂のポリプロピレン(PP)である第1シート14と、第1シート14に貼着されており第1シート14よりも薄いアルミラミネートフィルムである第2シート15とを備えている。なお、第1シート14は、PP以外の樹脂でもよく、第2シート15は、アルミラミネートフィルム以外のラミネートフィルムでもよい。
第1シート14における第2シート15に貼着されていない面(以下、表面31と記す。)側に形成されたポケット16に、錠剤やカプセル剤などの固形薬剤11が収容されている。ポケット16の開口は第2シート15によって閉塞されている。ポケット16は、1枚の第1シート14において、互いに一定の間隔を空けて、表面31における短手方向に2個且つ長手方向に5個、つまり計10個設けられている。なお、ポケット16の数は10個に限らない。
患者の指先によって第1シート14のポケット16が押圧されることにより、固形薬剤11が第2シート15を押し破り、開口を通じてポケット16から取り出される。
第2シート15における第1シート14に貼着されていない側の面(以下、表面35と記す。)には、網目状の溝44が形成されている。また、表面35は、溝44の深さが第1深さの第1領域41と、溝44の深さが第1深さよりも浅い第2領域42とを有する。なお、図6(B)及び図8においては、第2領域42の溝が第1領域41の溝44よりも浅いことを示すために、第2領域42の溝の図示が省略されている。図8に示されるように、第2領域42には、後述する製造装置50の印刷部90によって、文字や図形或いは光学的に読み取り可能なコード(例えばバーコードやQRコード(登録商標))が印刷されている。
図9に示されるように、第2領域42には、少なくとも酸化チタンを含有する塗料23(本発明の被記録材料の一例)が固着されている。これは、白色の塗料23が固着されていることで、印刷されたコードなどとのコントラストを大きくするためである。なお、第2領域42には、他の材質の塗料が固着されていてもよいし、塗料が固着されていなくてもよい。
[製造装置50]
図1に示される製造装置50は、上述したPTPシート10を製造する装置である。製造装置50は、マイクロコンピュータなどを備えた不図示の制御部が以下で説明する各構成要素を制御することによって、PTPシート10を製造する。
製造装置50は、構成要素として、帯状の第1シート14が巻回された第1ロール51と、第1ロール51に巻回された第1シート14を搬送する第1搬送部52と、第1搬送部52によって搬送される第1シート14の表面31(本発明の第1面の一例)側に突出され且つ固形薬剤11を収容可能なポケット16を形成するポケット形成部53と、ポケット形成部53によって形成されたポケット16に固形薬剤11を装填する薬剤装填部54と、帯状の第2シート15が巻回された第2ロール55と、第2ロール55に巻回された第2シート15を搬送する第2搬送部56と、第1シート14及び第2シート15を貼着する貼着部70と、貼着部70によって第1シート14に貼着された後の第2シート15であって第2搬送部56によって搬送される第2シート15に画像を印刷する印刷部90と、帯状の第1シート14と帯状の第2シート15が貼り合わされた帯状のシートを型抜きして複数のPTPシート10とする型抜き部57と、を備えている。
製造装置50は、筐体17を備えている。筐体17の内部に、上述した第1ロール51、第1搬送部52、ポケット形成部53、薬剤装填部54、第2ロール55、第2搬送部56、貼着部70、印刷部90、及び型抜き部57が搭載されている。
第1ロール51は、前後方向に延びた軸61と、軸61に巻回された帯状の第1シート14とで構成されている。軸61の両端部には、第1シート14が巻回されていない。軸61の両端部は、筐体17の内側面に設けられた軸支持部に回転可能に支持される。軸61に巻回された第1シート14は、その一部が引き出されている。引き出された第1シート14は、引き出し先端が第1搬送部52、ポケット形成部53、及び薬剤装填部54を経て貼着部70に達するように搬送経路に沿ってセットされる。
第1シート14は、200μm〜350μmの範囲の厚みであることが好ましい。第1シート14の厚みが上記範囲であることにより、第1シート14を過度に厚くすることなく、ポケット16の気密性を確保することができる。本実施形態では、第1シート14は、250μmの厚みを有している。
第1搬送部52は、第1ロール51よりも第1シート14の搬送向き(図1に矢印で示されている。)下流側に設けられている。第1搬送部52は、前後方向に延びた軸を中心に回転するローラで構成されている。第1搬送部52は、第1シート14の裏面32(本発明の第4面の一例)と当接する位置に配置されているが、表面31と当接する位置に配置されていてもよい。第1シート14は、上向きから右向きに方向転換するように且つ張った状態で第1搬送部52と当接する。これにより、第1シート14の裏面32が第1搬送部52に当接した状態を維持することができる。モータから駆動伝達された第1搬送部52が回転することにより、第1ロール51に巻回されている第1シート14は、第1ロール51から引き出されて搬送向きに搬送される。以上のように、第1搬送部52によって、本発明の第1搬送工程が実行される。
なお、図1では、第1搬送部52は、第1シート14の搬送向きにおける第1ロール51よりも下流側且つポケット形成部53よりも上流側の位置に設けられているが、第1搬送部52は、第1シート14の搬送経路上であれば上記以外の位置に設けられていてもよい。また、図1では、第1搬送部52は1つ設けられているが、第1搬送部52は複数設けられていてもよい。
ポケット形成部53は、第1ロール51よりも第1シート14の搬送向き下流側に設けられている。ポケット形成部53は、第1シート14を加熱するヒーターと、ヒーターによって加熱された第1シート14の裏面32に空気を吹き付ける吹き付け部と、を備えている。吹き付け部は、前後方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた複数の吹き出し口から一定のインターバルで空気を吹き付ける。これにより、ヒーターによって加熱されて軟化している第1シート14の裏面32のうち、空気が吹き付けられた部分が陥没する。つまり、第1シート14の表面31のうち、裏面32における空気が吹き付けられた部分の裏側が突出する。その結果、第1シート14の表面31側に、複数のドーム状のポケット16が互いに一定の間隔を空けて格子状に形成される。なお、吹き付け部の位置及びインターバルの値を上述と異なるように構成することによって、ポケット16の位置や互いの間隔を様々に構成可能である。以上のように、ポケット形成部53によって、本発明のポケット形成工程が実行される。
薬剤装填部54は、複数の固形薬剤11が内部空間に収容された収容部62と、収容部62に収容された固形薬剤11を1つずつ排出する中空の排出部63と、を備えている。複数の排出部63が、収容部62の下側から突出している。複数の排出部63は、前後方向に沿って一定の間隔を空けて設けられている。各排出部63の先端部は、搬送される第1シート14の裏面32におけるポケット16に対応する位置に対して、当該先端部を上側且つ第1シート14を下側として対向可能な位置に設けられている。収容部62の内部空間と排出部63の内部空間とは連続している。各排出部63の先端部の前後方向及び左右方向7に沿った面の大きさは、固形薬剤11の一粒と略同じ大きさである。各排出部63の先端部は、開閉する。各排出部63が開くタイミングは、排出部63が搬送される第1シート14に形成されたポケット16と対向するタイミングである。各排出部63が開く時間は、一粒の固形薬剤11のみが排出される時間である。もちろん、各排出部63に、二粒目の固形薬剤11の排出を防止するストッパなどが設けられていてもよい。以上より、各排出部63が開くことで、一粒の固形薬剤11が各排出部63から排出されて、第1シート14のポケット16に装填される。以上のように、薬剤装填部54によって、本発明の薬剤装填工程が実行される。
第2ロール55は、前後方向に延びた軸64と、軸64に巻回された帯状の第2シート15とで構成されている。軸64の両端部には、第2シート15が巻回されていない。軸64の両端部は、筐体17の内側面に設けられた軸支持部に回転可能に支持される。軸61に巻回された第2シート15は、その一部が引き出されている。引き出された第2シート15は、引き出し先端が第2搬送部56を経て貼着部70に達するように搬送経路に沿ってセットされる。
第2シート15は、20μm〜25μmの範囲の厚みであることが好ましい。第2シート15の厚みが上記範囲であることにより、第2シート15によって開口を塞がれているポケット16の気密性を確保しつつも、ポケット16から固形薬剤11を取り出す際に第2シート15の破りやすさを確保することができる。本実施形態では、第2シート15は、20μmの厚みを有している。
図9に示されるように、アルミラミネートフィルムである第2シート15は、アルミニウム箔22の表裏面の一方にアクリル系樹脂33が塗布され、他方に塩化ビニル樹脂34(本発明の貼着剤の一例)が塗布されたシートである。アクリル系樹脂33が塗布された側の面は、第2シート15の表面35(本発明の第3面の一例)であり、後述する印刷部90によって固形薬剤11に関する情報が印刷される。塩化ビニル樹脂34が塗布された側の面は、第2シート15の裏面36(本発明の第2面の一例)であり、後述する貼着部70によって第1シート14と第2シート15とが貼り合わされる際、第1シート14の裏面32と貼り合わされる。
図1に示されるように、第2搬送部56は、第2ロール55よりも第2シート15の搬送向き(図1に矢印で示されている。)下流側に設けられている。第2搬送部56は、前後方向に延びた軸を中心に回転するローラで構成されている。第2搬送部56は、第2シート15の表面35と当接する位置に配置されているが、裏面36と当接する位置に配置されていてもよい。第2シート15は、方向転換するように且つ張った状態で第2搬送部56と当接する。これにより、第2シート15の表面35が第2搬送部56に当接した状態を維持することができる。モータから駆動伝達された第2搬送部56が回転することにより、第2ロール55に巻回された第2シート15は、第2ロール55から引き出されて搬送向きに搬送される。以上のように、第2搬送部56によって、本発明の第2搬送工程が実行される。
なお、図1では、第2搬送部56は、第2シート15の搬送向きにおける第2ロール55よりも下流側且つ貼着部70よりも上流側に設けられているが、第2搬送部56は、第2シート15の搬送経路上であれば上記以外の位置に設けられていてもよい。また、図1では、第2搬送部56は2つ設けられているが、第2搬送部56は1つまたは3つ以上設けられていてもよい。
型抜き部57は、印刷部90よりも第1シート14及び第2シート15が貼り合わされた帯状のシートの搬送向き(図1に矢印で示されている。)下流側に設けられている。型抜き部57は、当該帯状のシートを、図6〜図8に示された大きさのPTPシート10に打ち抜く。これにより、一枚の帯状のシートは、複数枚のPTPシート10となる。型抜き部57によって帯状のシートから打ち抜かれた複数のPTPシート10は、型抜き部57の下方に配置された貯留部58に落下して貯留部58に貯留される。
[貼着部70]
図1に示されるように、貼着部70は、薬剤装填部54よりも第1シート14の搬送向き下流側且つ第2搬送部56よりも第2シート15の搬送向き下流側であって、印刷部90よりも第1シート14及び第2シート15の搬送向き上流側に設けられている。貼着部70によって、本発明の貼着工程が実行される。貼着部70は、第1ローラ71と第2ローラ72とを備えている。第1ローラ71は、第1シート14及び第2シート15の搬送経路の下側に設けられている。第2ローラ72は、第1シート14及び第2シート15の搬送経路の上側に、第1ローラ71と対向して設けられている。第1ローラ71及び第2ローラ72は、第1シート14及び第2シート15を重ねた状態で圧接挟持可能な間隔を有して配置されている。
搬送される第1シート14は、第1ローラ71及び第2ローラ72の間に、表面31を下側にして進入する。また、搬送される第2シート15は、第1ローラ71及び第2ローラ72の間に、第1シート14よりも上側を、表面35を上側にして進入する。以上より、第1ローラ71は第1シート14の表面31と当接し、第2ローラ72は第2シート15の表面35と当接する。
図2に示されるように、第1ローラ71は、前後方向に延びた軸73と、軸73の周囲を覆うローラ部75とを備える。第1ローラ71は、モータから駆動伝達されることによって、軸73を中心に回転する。
図2及び図3に示されるように、第1ローラ71のローラ部75の表面には、複数の第1凹部76と複数の第2凹部77とが設けられている。
複数の第2凹部77は、互いに一定の間隔を空けて設けられている。第2凹部77は、図4に示されるように、軸73に沿った方向に5箇所且つローラ部75の周方向に沿った方向に2箇所の計10箇所を一つのグループとして設けられている。第2凹部77は、図3(A)に示されるように、当該グループが軸73に沿った方向に2グループ設けられており、且つ、図2及び図3(C)に示されるように、ローラ部75の周方向の全域に亘って設けられている。第2凹部77の位置は、搬送される第1シート14のポケット16に対応する位置である。また、第2凹部77の形状は、ポケット16と同様の円形で、当該円形の直径よりも若干大きい。また、第2凹部77の深さは、ポケット16の突出長よりも若干大きい。これにより、第2凹部77には、第1シート14のポケット16が収容される。
複数の第1凹部76は、互いに一定の間隔を空けて設けられている。第1凹部76は、図3(A)に示されるように、軸73に沿った方向に2箇所設けられており、且つ、図2に示されるように、ローラ部75の周方向の全域に亘って設けられている。
第1凹部76の軸73に沿った方向における位置は、第2ローラ72と当接した状態における第2シート15の軸73に沿った方向の両端よりも内側である。
図4に示されるように、第1凹部76は、平面視において長方形である。第1凹部76は、ローラ部75の表面において、一つの上記グループを構成する全ての第2凹部77、つまり10箇所の第2凹部77の内側部分と重複している。なお、第1凹部76は、10箇所の第2凹部77の一部とのみ重複していてもよいし、10箇所全ての第2凹部77と重複していなくてもよい。第1ローラ71の表面において、第1凹部76と1つの第2凹部77との重複面積は、当該第2凹部77の面積の半分以下である。図4では、10箇所の第2凹部77のうち4隅の第2凹部77では、その内側の1/4よりも小さい領域が第1凹部76と重複している。また、10箇所の第2凹部77のうち4隅以外の第2凹部77では、その内側の1/2よりも小さい領域が第1凹部76と重複している。
図5(A)に示されるように、第1凹部76の深さは、第2凹部77よりも浅い。第1凹部76の深さは、好ましくは0.1mm〜2.0mmの範囲であり、更に好ましくは0.5mm〜1.5mmの範囲である。本実施形態では、第1凹部76の深さは、1.0mmである。
図5(B)に示されるように、第1凹部76には、弾性部材78が埋め込まれている。図4に示されるように、弾性部材78は、直方体形状である。詳細には、弾性部材78は、3次元座標において、厚み方向の長さが他の2方向の長さよりも短い板形状である。板形状の弾性部材78の表裏面の2辺の長さは、第1凹部76の平面視における2辺の長さと略同一である。また、弾性部材78の厚みは、第1凹部76の深さよりも若干大きい。なお、弾性部材78の厚みは、第1凹部76の深さ以上であれば、図5(B)に示した厚みに限らない。
弾性部材78は、シリコンゴムである。ここで、第1ローラ71は、アルミ合金などの金属である。つまり、弾性部材78は、第1ローラ71よりも軟質である。なお、弾性部材78は、第1ローラ71よりも硬質であるならば、アルミ合金などの金属に限らない。
第1凹部76の位置は、第2シート15の第2領域42(図6〜図8参照)に対応する位置である。つまり、第1凹部76は、第1凹部76に埋め込まれた弾性部材78が第2ローラ72との間に、第2領域42に固着された酸化チタンを含有する塗料23(図9参照)を挟持する位置に設けられている。
図2に示されるように、第2ローラ72は、前後方向に延びた軸74と、軸74の周囲を覆うローラ部79とを備える。第2ローラ72は、モータから駆動伝達されることによって、軸74を中心に回転する。
第2ローラ72のローラ部79の表面には、網目状の凸部80が設けられている。詳細には、ローラ部79の表面には、四角錐形状の凹みが格子状に設けられている。これにより、ローラ部79の表面において凹んでいない部分は、網目状の凸部80となっている。なお、網目状の凸部80は、上述したような四角錐形状の凹みによって形成されるものに限らない。例えば、凸部80は、ローラ部79の表面に形成された網目状のリブであってもよい。なお、凸部80の突出量は一定である。
第2ローラ72の内部には、ヒーターが搭載されている。これにより、第2ローラ72のローラ部79の表面は加熱されている。
[印刷部90]
図1に示されるように、印刷部90は、貼着部70よりも第1シート14及び第2シート15の搬送向き下流側且つ型抜き部57よりも当該搬送向き上流側に設けられている。印刷部90によって、本発明の印刷工程が実行される。
印刷部90は、第2シート15の表面35に画像を印刷する。ここで、印刷部90は、表面35の第2領域42(図6〜図8参照)に画像を印刷する。つまり、印刷部90は、表面35のうち、貼着部70による貼着の際に弾性部材78と第2ローラ72とによって挟持された領域に画像を印刷する。
印刷部90は、公知のインクジェット方式によって第2シート15の表面35に画像を印刷する。以下に詳述する。印刷部90は、紫外線硬化型のインクが貯留されたインクタンク(不図示)と、搬送される第2シート15の表面35と対向する位置に設けられた複数のノズル91とを備えている。インクタンクとノズル91とは連通している。なお、図1では、便宜上5個のノズル91が描かれているが、ノズル91の数は5個に限らない。印刷部90は、制御部から出力されてきた画像データに基づいて、複数のノズル91から第2シート15の表面35の第2領域42に向けてインク滴を吐出する。これにより、第2領域42に、文字や図形或いは光学的に読み取り可能なコードなどが印刷される。なお、インクは、紫外線硬化型に限らず、例えば熱硬化型であってもよい。
[製造装置50によるPTPシート10の製造]
以下に、製造装置50によるPTPシート10の製造動作が説明する。特に、貼着部70の動作が詳細に説明される。
第1シート14が巻回された第1ロール51が、その引き出し先端が第1搬送部52、ポケット形成部53、及び薬剤装填部54を経て貼着部70に位置するようにセットされる。第2シート15が巻回された第2ロール55が、その引き出し先端が第2搬送部56を経て貼着部70に位置するようにセットされる。
第1搬送部52、第2搬送部56、第1ローラ71、及び第2ローラ72がモータから駆動伝達されて回転する。これにより、第1シート14及び第2シート15が搬送向きに搬送される。なお、モータは、各搬送部及び各ローラについて個別に設けられていてもよいし、少なくとも一部の搬送部及びローラについて共通であってもよい。
ポケット形成部53によって搬送される第1シート14にポケット16が形成され、薬剤装填部54によってポケット16に固形薬剤11が装填される。
第1シート14と固形薬剤11が装填された第2シート15とは、第1搬送部52及び第2搬送部56に搬送されることによって、第1シート14の裏面32と第2シート15の裏面36とが対向した状態で、貼着部70の第1ローラ71及び第2ローラ72の間に進入する。これにより、第1シート14及び第2シート15は第1ローラ71及び第2ローラ72によって挟持され、裏面32及び裏面36が互いに当接する。
このとき、第1シート14のポケット16は、第1ローラ71の第2凹部77に収容される。また、第2ローラ72が第2シート15を圧接することにより、網目状の凸部80が第2シート15の表面35に押しつけられる。これにより、第2シート15の表面35側に網目状の溝44(図6(B)及び図8参照)が形成される。
ここで、第2シート15の表面35のうち、第1ローラ71に埋め込まれた弾性部材78と第2ローラ72とによって挟持されている領域に形成される溝44の深さは、第2シート15の表面35のうち、第1ローラ71における弾性部材78以外の部分と第2ローラ72とによって挟持されている領域に形成される溝よりも浅くなる。弾性部材78によって、第1ローラ71による押圧力が緩和されるからである。以上より、第2シート15の表面35は、深い溝44が形成された第1領域41と浅い溝が形成された第2領域42とを有する。
また、このとき、第2シート15の裏面36に塗布された塩化ビニル樹脂34が、第2シート15と当接しており且つヒーターによって加熱された第2ローラ72のローラ部79の表面によって加熱されて半溶解する。これにより、第1シート14の裏面32と第2シート15の裏面36とが貼着される。
貼着部70によって互いに貼着された第1シート14及び第2シート15は、印刷部90へ搬送される。印刷部90は、第2シート15の表面35の第2領域42に固形薬剤11に関する情報(文字、図形、バーコードなど)を印刷する。
当該情報を印刷された第1シート14と第2シート15とは、型抜き部57へ搬送される。型抜き部57は、帯状であって互いに貼着された第1シート14と第2シート15とを、図6〜図8に示された大きさのPTPシート10に打ち抜く。具体的には、表面35における上述した一つのグループの周辺が長方形に打ち抜かれることによって、1枚のPTPシート10が生成される。打ち抜かれた複数のPTPシート10は、貯留部58に貯留される。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、貼着部70が第1シート14と第2シート15とを貼着させる際、第2シート15の表面35には、第2ローラ72の凸部80に押圧されることによって、網目状の溝44が形成される。この際、第1凹部76には第1ローラ71よりも軟質の弾性部材78が埋め込まれているために、第2シート15の表面35のうち弾性部材78と第2ローラ72とによって挟持される領域に対する第2ローラ72の押圧力が緩和される。これにより、当該領域に形成される溝44は、当該領域以外の領域に形成される溝44よりも浅くなる。その結果、印刷部90によって浅い溝44が形成された領域に印刷された画像の削れや歪みを軽減することができる。つまり、光学的に読み取り可能なコードとして印刷された固形薬剤11に関する情報を正確且つ迅速に読み取ることができる。
また、仮に、第1凹部76が第2ローラ72の軸74に沿った方向において第2シート15の端に対応する位置に設けられている場合、第1シート14の端に対する第2ローラ72による押圧力が緩和される。その結果、製造されPTPシート10において、当該端における第1シート14と第2シート15との間に隙間が生じてしまい、当該端から液体などがポケット16内の空間に浸入してくるおそれがある。そこで、本実施形態では、第1凹部76は第2ローラ72の軸74に沿った方向において第2シート15の端よりも内側に対応する位置に設けられている。そのため、製造されたPTPシート10において、当該端における第1シート14と第2シート15との間に隙間が生じる可能性が低くなるため、当該端から液体などがポケット16内の空間に浸入してくる可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、第1ローラ71の表面において第1凹部76と第2凹部77とが重複して設けられているため、製造装置50によって製造されたPTPシート10の表面35において、画像が印刷される領域と、固形薬剤11が装填される空間に対応する領域とを共用することができる。これにより、PTPシート10を小さくすることができる。
また、本実施形態のように第2シート15の表面35における画像が印刷される領域に少なくとも酸化チタンを含有する塗料23が塗布されており、且つ製造装置50によって第1凹部76と第2凹部77とが重複するようにPTPシート10が製造された場合、当該PTPシート10においては、画像が印刷される領域の厚みが塗料23の塗布によって増しているために、固形薬剤11を取り出す際に第2シート15を破りにくい。そこで、本実施形態では、第1ローラ71の表面において、第1凹部76と1つの第2凹部77との重複面積は、当該第2凹部77の面積の半分以下に抑えられている。そのため、製造装置50によって製造されたPTPシート10において、上述したように第2シート15が破られにくくなることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、貼着部70による貼着の後に印刷部90が画像を印刷するために、画像が印刷された後の表面35は第2ローラ72によって押圧されない。そのため、当該画像の削れや歪みの発生可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、インクが紫外線硬化型であるため、表面35に着弾したインクは紫外線を当てられることによって迅速に乾燥する。そのため、当該インクに誤って触れることなどによるインクの滲みの発生可能性を低くすることができる。
[変形例]
上述の実施形態では、印刷部90は、貼着部70によって第1シート14に貼着された後の第2シート15の表面35に画像を印刷したが、貼着部70によって第1シート14に貼着される前の第2シート15の表面35に画像を印刷してもよい。例えば、印刷部90は、第2ロール55よりも第2シート15の搬送向き下流側であって、貼着部70よりも第2シート15の搬送向き上流側に設けられていてもよい。
10・・・PTPシート
11・・・固形薬剤
14・・・第1シート
15・・・第2シート
16・・・ポケット
31・・・表面
32・・・裏面
35・・・表面
36・・・裏面
50・・・製造装置
52・・・第1搬送部
53・・・ポケット形成部
54・・・薬剤装填部
56・・・第2搬送部
70・・・貼着部
71・・・第1ローラ
72・・・第2ローラ
76・・・第1凹部
77・・・第2凹部
78・・・弾性部材
80・・・凸部
90・・・印刷部

Claims (12)

  1. 帯状の第1シートを搬送する第1搬送部と、
    上記第1搬送部によって搬送される上記第1シートの表裏面の一方である第1面側に突出され且つ固形薬剤を収容可能なポケットを形成するポケット形成部と、
    上記ポケット形成部によって形成されたポケットに固形薬剤を装填する薬剤装填部と、
    帯状であって上記第1シートよりも薄く表裏面の一方である第2面に貼着剤が塗布された第2シートを搬送する第2搬送部と、
    表面に第1凹部及び上記ポケットが収容される第2凹部を有し且つ搬送される上記第1シートの上記第1面と当接する第1ローラ、及び表面に網目状の凸部を有し且つ搬送される上記第2シートの上記第2面反対側の面である第3面と当接する加熱された第2ローラを備えており、上記第1ローラ及び上記第2ローラによって上記第1シート及び上記第2シートを挟持することにより、上記第2ローラの熱で上記貼着剤を溶かして、上記第1シートの上記第1面反対側の面である第4面と上記第2シートの上記第2面とを貼着する貼着部と、
    上記第2搬送部によって搬送される上記第2シートの上記第3面に画像を印刷する印刷部と、を備え、
    上記第1凹部には、上記第1ローラよりも軟質であり且つ上記第1凹部の深さ以上の厚みである弾性部材が埋め込まれており、
    上記印刷部は、上記第3面のうち、上記貼着部による貼着の際に上記弾性部材と上記第2ローラとによって挟持される領域に画像を印刷する薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  2. 上記第1ローラの上記第1凹部は、上記第2ローラの軸方向において、上記第2ローラと当接した状態における上記第2シートの端よりも内側に設けられている請求項1に記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  3. 上記第1ローラの表面において、上記第1凹部と上記第2凹部との少なくとも一部が重複している請求項1または2に記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  4. 上記第1ローラの表面において、上記第1凹部と1つの上記第2凹部との重複面積は、当該第2凹部の面積の半分以下である請求項3に記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  5. 上記印刷部は、上記第1シートに貼着される前の上記第2シートの上記第3面に画像を記録する請求項1から4のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  6. 上記印刷部は、上記第1シートに貼着された後の上記第2シートの上記第3面に画像を記録する請求項1から4のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  7. 上記第1凹部の深さは、0.5[mm]〜1.5[mm]の範囲である請求項1から6のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  8. 上記弾性部材は、シリコンゴムである請求項1から7のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  9. 上記印刷部は、上記第2シートの上記第3面に向けてインク滴を吐出することによって上記第3面に画像を印刷する請求項1から8のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  10. 上記印刷部は、紫外線硬化型のインク滴を吐出する請求項9に記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  11. 上記第2シートの上記第3面の一部に被記録材料が固着されており、
    上記第1凹部は、上記弾性部材が上記第2ローラとの間に上記被記録材料を挟持する位置に設けられている請求項1から10のいずれかに記載の薬剤包装用PTPシートの製造装置。
  12. 帯状の第1シートを搬送する第1搬送工程と、
    搬送される上記第1シートの表裏面の一方である第1面側に突出され且つ固形薬剤を収容可能なポケットを形成するポケット形成工程と、
    上記ポケット形成工程において形成されたポケットに固形薬剤を装填する薬剤装填工程と、
    帯状であって上記第1シートよりも薄く表裏面の一方である第2面に貼着剤が塗布された第2シートを搬送する第2搬送工程と、
    表面に当該第1ローラよりも軟質であってその深さ以上の厚みの弾性部材が埋め込まれた第1凹部及び上記ポケットが収容される第2凹部を有し且つ搬送される上記第1シートの上記第1面と当接する第1ローラ、及び表面に網目状の凸部を有し且つ搬送される上記第2シートの上記第2面反対側の面である第3面と当接する加熱された第2ローラによって、上記薬剤装填工程において固形薬剤が装填された上記第1シート及び上記第2シートを挟持することにより、上記第2ローラの熱で上記貼着剤を溶かして、上記第1シートの上記第1面反対側の面である第4面と上記第2シートの上記第2面とを貼着する貼着工程と、
    搬送される上記第2シートの上記第3面のうち、上記貼着部による貼着の際に上記弾性部材と上記第2ローラとによって挟持される領域に画像を印刷する印刷工程と、を含む薬剤包装用PTPシートの製造方法。
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