JP3152458U - 二次元コード印刷物 - Google Patents

Abstract

【課題】読者の好奇心を喚起できるように印刷された、２次元コードの印刷物を提供する。【解決手段】白色の二酸化チタンの微粉末を含む白色インクで２次元コード１２をごく薄く見えるように白色台紙１０に印刷する。ごく薄く印刷された内容に興味をそそられた読者が、コインで該印刷部分をこすると、二酸化チタンはコインより硬いので、コインが削られ、該２次元コードの形に摩耗分が残留し、２次元コードが浮かび上がるように構成する。好ましくは、コインで擦る事を促す文言１３を目立つ色で予め印刷しておく。【選択図】図１

Description

本考案は、ＱＲコード（登録商標）と呼ばれる二次元コードが台紙に印刷されている印刷物に関する。

二次元コードを読み取ることができる二次元コード読み取り機能付き携帯電話機（携帯端末）が普及し、この普及に連れて雑誌などの紙媒体に二次元コードが付されるようになってきた（例えば、特許文献１（図１０）参照。）。

特許文献１を次図に基づいて説明する。
図４は従来の雑誌の紙面を説明する図であり、雑誌１００のある頁の紙面１０１には、文字、写真、図などの印刷情報１０２が示されていると共に、右下隅に二次元コード１０３が付されている。

読者は、二次元コード１０３を二次元コード読み取り機で読み取ると、紙面１０１に関連する情報を記録することができる。
二次元コード１０３は、利用促進や販売促進などが目的であれば、宣伝効果が期待できる。

ところで、近年の情報誌では、複数個、多いときには十数個の二次元コードが一頁に印刷されている。
二次元コードが多過ぎると、読者は、二次元コード１０３を読み取る意欲が減退する傾向にある。であれば、期待した宣伝効果が得られないことになる。

そこで、二次元コードに注目させることができる技術が必要となる。

特開２００１−３１８８８６公報

本考案は、二次元コードに注目させることができる技術を提供することを課題とする。

請求項１に係る考案は、白色台紙に、白色インクで二次元コードが印刷されていることを特徴とする。

請求項２に係る考案は、白色台紙上で且つ二次元コードの近傍に、コインで擦ることを促す情報が、黒色インク、灰色インク又は有彩色インクで印刷されていることを特徴とする。

請求項３に係る考案は、印刷が施された紙に、この紙に施された印刷色と同色のインクに二酸化チタンを添加してなる二酸化チタン含有インクで二次元コードが印刷されていることを特徴とする。

請求項４に係る考案は、紙上で且つ二次元コードの近傍に、コインで擦ることを促す情報が、印刷色と異色のインクで印刷されていることを特徴とする。

請求項１に係る考案では、白色台紙に、白色インクで二次元コードを印刷した。白色台紙と、白色の二次元コードには、不可避的なコントラストの差が発生するため、台紙上に二次元コードが、ごく薄く見える。読書は、見えるようで見えない二次元コード（正しくは、二次元コードであるとは認識できない。）が、気になる。

読者は、何が印刷されているかを知りたくなり、コインなどで擦るはずである。
白色インクには、必ず白色の二酸化チタンの微粉末が含まれている。二酸化チタンは、セラミックであり、銀貨や銅貨等のコインより硬い。コインで擦ると、二酸化チタンで削られ、削りかすが、二次元コードに残留する。結果、二次元コードが浮かび上がる。

次に、読者は、浮かび上がった二次元コードが読み取り可能であるか否かが気になる。そこで、読者は、二次元コード読み取り機能付き携帯電話機（携帯端末）で読み取りを試みることが期待できる。

すなわち、請求項１に係る考案によれば、読者の好奇心を喚起し、二次元コードに注目させることができる。

請求項２に係る考案では、見えにくい二次元コードの近傍に、「コインでこすってね」などの文字情報が印刷されているために、読者にコインで擦る動作を促すことができる。情報は、文字、図形、こられの組合せの何れでも良い。

請求項３に係る考案は、請求項１を、カラー印刷に発展させた。請求項１と同様の作用効果が発揮される。

請求項４に係る考案は、請求項２を、カラー印刷に発展させた。請求項２と同様の作用効果が発揮される。

本考案に係る二次元コード印刷物を説明する図である。 図１の作用図である。 本考案に係る別の二次元コード印刷物を説明する図である。 従来の雑誌の紙面を説明する図である。

本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。

本考案の実施例１を図面に基づいて説明する。
図１に示されるように、（ａ）において、白色台紙１０を準備する。この白色台紙１０は、白色マットコート紙、その他の白色紙であれば種類は問わない。

次に、（ｂ）において、白色台紙１０に、宣伝情報１１を印刷するとともに、この宣伝情報１１の近くに、白色インクで白色の二次元コード１２を印刷する。印刷であるから、宣伝情報１１を印刷した後に、二次元コード１２を印刷する。又はその逆として、印刷の順序は任意である。これで、本考案に係る二次元コード印刷物１５が得られる。
白色インクは、例えば、ザ・インクテック株式会社製のＰＯ１００白が、推奨できる。

白色台紙１０の表面色と、二次元コード１２の色は、共に白色であるが、不可避的にコントラストの差が発生する。そのため、二次元コード１２は薄くぼんやりと見える。しかし、視認は困難であり、コードリーダで読み取ることもできない。そのため、読書は、見えるようで見えない二次元コード（正しくは、二次元コードであるとは認識できない。）が、気になる。

そして、好ましくは、二次元コード１２の近傍に、コインで擦ることを促す情報１３が、黒色インク、灰色インク又は有彩色インクで印刷する。
この情報１３は、（ｃ）に示すように「コインでこすってね」のような文字情報である。文字が読めない幼児を対象にするのであれば、情報１３はイラスト図柄であってもよい。情報１３は、文字と図柄のコンビネーションであっても良い。

気になる読者は、図２（ａ）に示す、「コインでこすってね」に注目し、コインで擦ることが期待できる。
二次元コード１２には、白色インクに必ず含まれている二酸化チタンが含まれている。
この二酸化チタンは硬いセラミックであり、ヤスリの役目を果たし、コインから微量の微粉末を剥離させる。この微粉末が、二次元コード１２に付着する。
すると、（ｂ）に示すように、二次元コードが読み取り可能な濃度の黒色が発現する。

読者は、発現した二次元コード１６が読み取り可能である心配になる。又は、読者は、二次元コード１６の内容に興味を示すことが期待される。そこで、読者は、二次元コード読み取り機能付き携帯電話機（携帯端末）で二次元コード１６を読み取る。

結果、氾濫する二次元コードのなかから、二次元コード１２を差別化させて、読者に注目させることができる。
なお、実施例１は白地主体の名刺や、モノクロの印刷物に好適であるが、カラー印刷物には難がある。そこで、カラー印刷物に適用できる例を次に説明する。

本考案の実施例２を図面に基づいて説明する。
図３に示されるように、（ａ）において、宣伝情報２１が印刷された紙２０を準備する。
次に、（ｂ）において、宣伝情報２１の印刷色と同色のインクに二酸化チタンを添加してなる二酸化チタン含有インクで二次元コード２２を印刷する。

宣伝情報２１の印刷色と、二次元コード２２の色は、同色であるが、不可避的にコントラストの差が発生する。そのため、二次元コード２２は薄くぼんやりと見える。しかし、視認は困難であり、コードリーダで読み取ることもできない。そのため、読書は、見えるようで見えない二次元コード（正しくは、二次元コードであるとは認識できない。）が、気になる。

そして、好ましくは、二次元コード２２の近傍に、コインで擦ることを促す情報２３が、紙２０の印刷色と異なる色のインクで印刷する。
この情報２３は、（ｃ）に示すように「コインでこすってね」のような文字情報である。文字が読めない幼児を対象にするのであれば、情報２３はイラスト図柄情報であってもよい。情報２３は、文字と図柄のコンビネーションであっても良い。

図２と同様に、コインで擦ることにより、目視可能でコードリーダで読み取り可能な濃い黒色の二次元コードが発現する。

本考案は、白色の二次元コード印刷物に好適である。

１０…白色台紙、１２…白色の二次元コード、１５…二次元コード印刷物、１６…発現した二次元コード。

Claims (4)

1. 白色台紙に、白色インクで二次元コードが印刷されていることを特徴とする二次元コード印刷物。
2. 前記白色台紙上で且つ前記二次元コードの近傍に、コインで擦ることを促す情報が、黒色インク、灰色インク又は有彩色インクで印刷されていることを特徴とする請求項１記載の二次元コード印刷物。
3. 印刷が施された紙に、この紙に施された印刷色と同色のインクに二酸化チタンを添加してなる二酸化チタン含有インクで二次元コードが印刷されていることを特徴とする二次元コード印刷物。
4. 前記紙上で且つ前記二次元コードの近傍に、コインで擦ることを促す情報が、前記印刷色と異色のインクで印刷されていることを特徴とする請求項３記載の二次元コード印刷物。

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