JP6171453B2 - ナノインプリントモールドの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ナノインプリントモールドを製造する方法に関する。
微細加工技術としてのナノインプリント技術は、基材の表面に微細凹凸パターンが形成されてなる型部材(インプリントモールド)を用い、当該微細凹凸パターンをインプリント樹脂等の被加工物に転写することで微細凹凸パターンを等倍転写するパターン形成技術である(特許文献1参照)。特に、半導体デバイスにおける配線パターン等のさらなる微細化の進行等に伴い、半導体デバイスの製造プロセス等においてナノインプリント技術が益々注目されている。
かかるナノインプリント技術にて用いられるインプリントモールドのパターン形成面には、半導体デバイスにおける配線パターン等を作製するための微細凹凸パターン(メインパターン)が形成されている。そして、一般に、そのパターン形成面に、インプリントモールドの剥離容易性、インプリント処理時における当該パターン形成面全面に対するインプリント樹脂の濡れ広がり性等を向上させることを目的とした、当該メインパターンよりも寸法の大きい微細凹凸パターン(ダミーパターン)も形成されている。
このようなインプリントモールドは、一般に下記のようにして製造される。
まず、インプリントモールドを構成する基材(石英基板等)上にハードマスク層を形成し、当該ハードマスク層上に、メインパターン及びダミーパターンに対応するレジストパターンをリソグラフィー法により形成する。そして、当該レジストパターンをマスクとしてハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成し、その後ハードマスクパターンをマスクとして基材をエッチングする。これにより、メインパターン及びメインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンがパターン形成面に形成されてなるインプリントモールドを製造することができる。
近年、半導体デバイス等の微細化が進行するのに伴い、当該半導体デバイスの製造過程で用いられるインプリントモールドにおいて、メインパターンに対する要求寸法が微細化の一途を辿っている。一方、上述したような従来のインプリントモールドの製造方法において、メインパターン及びダミーパターンに対応するレジストパターンがリソグラフィー法により形成されているが、半導体デバイス等の微細化に伴うインプリントモールドのメインパターンに対する要求寸法が、リソグラフィー法において用いられる露光装置(UV露光装置、レーザ露光装置、電子線描画装置等)による解像限界(リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法)未満になってきている。すなわち、上記インプリントモールドの製造方法におけるリソグラフィー法によりレジストパターンを形成するのが困難又は不可能な寸法(例えば、20nm以下程度)のメインパターンが、インプリントモールドのパターン形成面に形成されていることを要求されるようになってきている。
そのため、現在では、いわゆる側壁プロセスを用いてインプリントモールドを製造する技術が開発されてきている。この側壁プロセスにより形成される側壁パターンの寸法は、側壁パターンを構成する側壁材料の成膜厚さに依存するため、側壁プロセスを用いることで、上述したリソグラフィー法において用いられる露光装置による解像限界未満の寸法の側壁パターンを容易に形成することができる。そのような側壁パターンを、基材をエッチングする際のエッチングマスクとして用いることで、リソグラフィー法において用いられる露光装置による解像限界未満の要求寸法のメインパターンが形成され得る。
その一方で、メインパターンとともにパターン形成面に形成されるダミーパターンは、インプリントモールドの剥離容易性や、インプリント処理時における当該パターン形成面全面に対するインプリント樹脂の濡れ広がり性等を向上させるという目的を達成可能な寸法で設計される必要がある。このような目的を達成するだけであれば、ダミーパターンもメインパターンと同様の寸法で設計されていても問題はない。ダミーパターンがメインパターンと同一寸法であれば、メインパターンと同様の側壁プロセスにより、同時にダミーパターンを形成することができるものの、側壁プロセスの芯材を形成する過程における露光面積が増大し、インプリントモールドの製造コストが増大してしまうという問題がある。また、ダミーパターンは、半導体デバイス製造工程における化学的機械的研磨(CMP)を高精度に行うために半導体デバイス等においてメインパターンに対応するパターンが形成される面内におけるパターン粗密を改善すること等を目的として配置されることや、インプリントモールドを用いて作製される半導体デバイス等の機能に直接関係するものではないということもあるため、リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が可能な寸法(例えば、数十nm〜数μm程度)で設計されるのが通常である。
上記のような寸法を有するメインパターンと、当該メインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンとを同時にインプリントモールドのパターン形成面に形成する方法として、下記の方法が考えられる。
まず、インプリントモールドを構成する基材のハードマスク層上におけるメインパターンの形成領域に、芯材となるレジストパターンを形成するとともに、ダミーパターンの形成領域にもレジストパターンを形成する。なお、必要に応じて、レジストパターンをスリミングする。
次に、側壁パターンを構成する側壁材料膜を形成し、エッチバックにより側壁パターンを形成する。その後、芯材を除去することにより、メインパターンに対応するハードマスクパターンを形成するために用いられる側壁パターンを形成することができる。
しかしながら、芯材を除去する際にダミーパターンの形成領域に形成したレジストパターンも除去されてしまうため、ダミーパターンに対応するハードマスクパターンを形成するためのマスクパターンが枠状の側壁パターンとなってしまい、このままでは所望とする寸法のダミーパターンを形成することができないという問題がある。
そこで、従来、メインパターンと、メインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンとがパターン形成面内に形成されてなるインプリントモールドを製造する方法として、メインパターンを形成する領域においては芯材を除去した側壁パターン(第1パターン)を形成し、ダミーパターンを形成する領域においては芯材を残存させたままの側壁パターン(第2パターン)を形成し、第1及び第2パターンをマスクとしたエッチング処理によりハードマスク層(インプリントモールド用基材上に設けられているハードマスク層)をエッチングして、互いに異なる寸法の開口部を有するハードマスクパターンを形成し、当該ハードマスクパターンをマスクとして用いてインプリントモールド用基材をエッチングすることによりインプリントモールドを製造する方法が提案されている(特許文献2参照)。
米国特許第5,772,905号 特許第4825891号公報
特許文献2に開示されているインプリントモールドの製造方法において、メインパターンを形成する領域に芯材を除去した側壁パターン(第1パターン)を形成し、ダミーパターンを形成する領域に芯材を残存させたままの側壁パターン(第2パターン)をハードマスク層上に形成し、互いに寸法の異なる第1パターン及び第2パターンをマスクとしてハードマスク層をエッチングし、互いに寸法の異なる開口部を有するハードマスクパターンを形成している。そして、このような第1パターンとは寸法の異なる第2パターンを形成するために、第2パターンを構成する芯材及び側壁パターンを被覆するレジストパターンを形成し、その後、メインパターンを形成する領域の芯材のみをエッチングにより除去している。
しかしながら、側壁パターンや芯材の寸法が極めて微細であることで、第2パターンを構成する芯材及び側壁パターンを被覆するレジストパターンを形成する際のリソグラフィー処理のレジスト現像工程等を含む一連のウェットプロセスの過程において現像液やリンス液による表面張力や、遠心力等の外力が側壁パターン(第1パターン)に作用する。これにより、レジストパターンにより覆われていない側壁パターン(第1パターン)の倒れ、破損等が生じるおそれがあるという問題がある。
このようにして、側壁パターンの倒れ、破損、剥がれ、形状変化等が生じてしまうと、微細な寸法の微細凹凸パターン(メインパターン)を形成することができなくなり、インプリントモールドの製造歩留まりが低下してしまうという問題が生じる。
上記課題に鑑みて、本発明は、同一面(パターン形成面)内に寸法の異なる微細凹凸パターン(リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン及びパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン)が形成されてなるインプリントモールドを高い歩留まりで製造する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法未満の寸法のメインパターン及び当該メインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンが、同一のパターン形成面に形成されてなるナノインプリントモールドを製造する方法であって、前記ナノインプリントモールドを構成する基材上に前記メインパターンに対応する第1開口部と、前記ダミーパターンに対応する第2開口部とを有するハードマスクパターンを作成するハードマスクパターン作成工程と、前記ハードマスクパターン作成工程により作成された前記ハードマスクパターンをマスクとして前記基材をエッチングし、前記メインパターン及び前記ダミーパターンを形成する微細パターン形成工程とを有し、前記ハードマスクパターン作成工程は、前記基材上に設けられている前記第2開口部が形成された前記ハードマスク層上にインプリント樹脂を供給し、前記第1開口部に対応する微細凸状パターンを有する第1開口部形成用インプリントモールドを用いて前記ハードマスク層上の前記インプリント樹脂に、前記第1開口部に対応する開口部を有し、前記第2開口部を被覆する樹脂パターンを形成するインプリント工程と、前記樹脂パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングするエッチング工程とを含むことを特徴とするナノインプリントモールドの製造方法を提供する(発明1)。
互いに寸法の異なるメインパターン及びダミーパターンを有するナノインプリントモールドを製造するためには、当該ナノインプリントモールド用の基材上に設けられたハードマスク層にメインパターン及びダミーパターンのそれぞれに対応する開口部(互いに寸法の異なる開口部)を形成してなるハードマスクパターンを作成することが必要となる。
このとき、メインパターンの寸法が、リソグラフィー法(電子線リソグラフィー、UVリソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によりパターン形成可能な最小寸法未満の寸法である場合、メインパターンに対応する開口部をインプリントモールド基材上のハードマスク層に形成するためのエッチングマスクを当該リソグラフィー法により形成することはできない。
そのため、いわゆる側壁プロセスにより形成される側壁パターンをハードマスク層上に形成し、当該側壁パターンを、メインパターンに対応する開口部をハードマスク層に形成するためのエッチングマスクとして用いることで、リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法未満の寸法を有するメインパターンに対応する開口部が形成され得る。
しかしながら、メインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンに対応する開口部(メインパターンに対応する開口部よりも寸法の大きい開口部)を、側壁パターンをエッチングマスクとして用いて形成することは不可能である。側壁パターンの寸法は、側壁パターンを形成する際の側壁材料膜の成膜厚さに依存するところ、メインパターンを形成する領域とダミーパターンを形成する領域とにおいて側壁材料膜の成膜厚さを異ならせることができないためである。
上記発明(発明1)によれば、メインパターンに対応する開口部(第1開口部)を、当該開口部(第1開口部)を形成するためのモールド(第1開口部形成用モールド)を用いて形成した樹脂パターンをマスクとしたエッチング処理により形成することができる一方、第2開口部は、第1開口部とは別工程でハードマスク層に形成されるため、互いに寸法の異なる第1開口部及び第2開口部を高精度に形成することができる。よって、同一面(パターン形成面)内に寸法の異なる微細凹凸パターン(リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン及びパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン)が形成されてなるインプリントモールドを高い歩留まりで製造することができる。
上記発明(発明1)においては、前記第1開口部形成用モールドは、前記第1開口部形成用インプリントモールドを作製するための基材を用意し、当該基材上のハードマスク層にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、前記レジストパターンの側壁に側壁パターンを形成する側壁パターン形成工程と、前記側壁パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングする第1エッチング工程と、前記第1エッチング工程により形成されたハードマスクパターンをマスクとして前記基材をエッチングする第2エッチング工程とを含む第1開口部形成用モールド作製工程により作製されるのが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)においては、前記第2開口部は、前記第2開口部に対応する凸状パターンを有する第2開口部形成用インプリントモールドを用いて前記ハードマスク層上のインプリント樹脂に樹脂パターンを形成するインプリント工程と、前記樹脂パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングするエッチング工程とを含む第2開口部形成工程により形成されてもよいし(発明3)、前記第2開口部に対応する開口部を有するレジストパターンをリソグラフィー法により形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングする工程とを含む第2開口部形成工程により形成されてもよい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)においては、前記ダミーパターンの寸法を、リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法以上とすることができる(発明5)。
本発明によれば、同一面(パターン形成面)内に寸法の異なる微細凹凸パターン(リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン及びパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン)が形成されてなるインプリントモールドを高い歩留まりで製造する方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態により製造されるインプリントモールドの概略構成例を示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの製造方法の各工程を部分断面図にて示す工程フロー図である。 図3は、本発明の一実施形態における第1開口部形成用微細凹凸パターンを有するモールドの作製工程を断面図にて示す工程フロー図である。 図4(a)は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドの製造方法において形成される閉ループ構造を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA−A線断面図である。 図5は、本発明の一実施形態における閉ループ除去工程を平面図にて示す工程フロー図である。 図6は、図5に示す閉ループ除去工程を断面図(B−B線断面図)にて示す工程フロー図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態により製造されるインプリントモールドの概略構成例を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態におけるインプリントモールド1は、半導体デバイスの配線パターン等を作製するための微細凹凸パターン(メインパターン)11と、当該微細凹凸パターン(メインパターン)11よりも寸法の大きい微細凹凸パターン(ダミーパターン)12とを有する。少なくともメインパターン11の形状は、ラインアンドスペース形状である。なお、ダミーパターン12の形状は、ダミーパターン12の機能等に応じて適宜設定され得るものであり、例えば、ラインアンドスペース形状、ホール形状等に設定され得る。
両微細凹凸パターン11,12は、ともにインプリントモールド1のパターン形成面PS内の第1パターン領域PA1及び第2パターン領域PA2のそれぞれに形成されている。すなわち、両微細凹凸パターン11,12は、同一面内に形成されている。
メインパターン11の寸法は、一般のリソグラフィー(電子線リソグラフィー、UVリソグラフィー等)によってレジストパターンの形成が困難又は不能な程度の寸法(リソグラフィーの解像限界(限界露光線幅)未満の寸法)であって、例えば数nm〜二十数nm程度である。一方、ダミーパターン12の寸法は、一般のリソグラフィーによってレジストパターンの形成が可能な程度の寸法であって、例えば数十nm〜数μm程度である。
このような構成を有するインプリントモールド1を製造する方法について、以下詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るインプリントモールドの製造方法の各工程を部分断面図にて示す工程フロー図である。
図2に示すように、本実施形態に係るインプリントモールドの製造方法においては、まず、クロム、チタン、タンタル、珪素、アルミニウム等の金属;窒化クロム、酸化クロム、酸窒化クロム等のクロム系化合物、酸化タンタル、酸窒化タンタル、酸化硼化タンタル、酸窒化硼化タンタル等のタンタル化合物、窒化チタン、窒化珪素、酸窒化珪素等、又はそれらの中から任意に選択された2種以上の組み合わせにより構成されるハードマスク層20が一面に形成されているインプリントモールド基材10を用意し(図2(a))、インプリントモールド基材10のハードマスク層20上に所定の開口部31を有するレジストパターン30を形成する(レジストパターン形成工程,図2(b))。
このレジストパターン30は、インプリントモールド基材10をエッチングする際のマスクとして用いられるハードマスクパターン23における第2開口部22を形成するために用いられる。したがって、レジストパターン30における開口部31は、インプリントモールド1の第2パターン領域(ダミーパターン12の形成される領域)PA2におけるダミーパターン12を形成する位置(第2開口部22を形成する位置)に対応する位置に形成される。
インプリントモールド基材10としては、透明基板である限り特に制限はなく、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられている透明基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板等)を用いることができる。
ハードマスク層20は、パターニングされた上で、インプリントモールド基材10をエッチングする際のマスクとして用いられるものであるため、インプリントモールド基材10の種類に対応したエッチング選択比等を考慮して当該材料を選択するのが好ましい。例えば、インプリントモールド基材10が石英ガラスである場合、ハードマスク層20を構成する材料としてクロム系化合物等が好適に選択され得る。
なお、ハードマスク層20の厚さは、インプリントモールド基材10の種類に対応したエッチング選択比、インプリントモールド1におけるメインパターン11及びダミーパターン12の高さ(深さ)等を考慮して適宜設定される。例えば、インプリントモールド基材10が石英ガラスであって、ハードマスク層20がクロム系化合物膜である場合、ハードマスク層20の厚さは、数nm〜数十nm程度に設定され得る。
レジストパターン30を構成するレジスト材料としては、例えば、電子線感応型レジスト材料等を用いることができる。ハードマスク層20上に形成された電子線感応型レジスト膜にレジストパターン像を電子線描画により形成し、現像処理、リンス処理及び乾燥処理の一連のウェットプロセスを施すことで、レジストパターン30が形成される。なお、本実施形態においては、上記レジスト材料としてポジ型のものを用いているが、電子線の照射面積等の観点から問題がない限りは、ネガ型のものを用いてもよい。
レジストパターン30における開口部31の寸法は、インプリントモールド1のダミーパターン12の寸法に応じて(プロセスにより生じ得る誤差等を考慮して)適宜設定され得る。
なお、上記レジストパターン形成工程(図2(b))において、紫外線(UV)やレーザー等の照射によりレジストパターン像を形成してもよく、この場合において、レジストパターン30を構成するレジスト材料としては、露光光源(UV、レーザー等)の種類に適切なレジスト材料(UV感応型レジスト材料、レーザー感応型レジスト材料等)を用いればよい。
次に、上記レジストパターン30をマスクとして用いてハードマスク層20をエッチングし、レジストパターン30を除去することで、ダミーパターン12に対応する第2開口部22をハードマスク層20に形成する(第2開口部形成工程,図2(c))。
続いて、第2開口部22が形成されたハードマスク層20上にインプリント樹脂40を供給し(図2(d))、第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を用いて当該第1開口部形成用微細凹凸パターン51をインプリント樹脂40に転写する(インプリント工程,図2(e))。そして、当該モールド50を剥離することで、第2開口部22が形成されたハードマスク層20上に第1開口部形成用樹脂パターン41を形成する(図2(f))。上記モールド50は、第1開口部形成用微細凹凸パターン51が、製造予定のインプリントモールド1におけるメインパターン11に対応するものとして精確に形成されているものである。そのため、メインパターン11に対応する第1開口部21をハードマスク層20に形成するために用いられる第1開口部形成用樹脂パターン41を高精度に形成することができる。
そして、上述のようにして形成された第1開口部形成用樹脂パターン41をマスクとして用いて、第2開口部22が形成されたハードマスク層20をエッチングした後に、第1開口部形成用樹脂パターン41を除去し、メインパターン11に対応する第1開口部21及びダミーパターン12に対応する第2開口部22を有するハードマスクパターン23を作成する(ハードマスクパターン作成工程,図2(g))。
上述のようにして形成されたハードマスクパターン23をマスクとして用いてインプリントモールド基材10をエッチングし、インプリントモールド基材10の一面(パターン形成面)内に、メインパターン11及びダミーパターン12を同時に形成する(微細凹凸パターン形成工程,図2(h))。
最後に、ハードマスクパターン23を剥離することで、半導体デバイスの配線パターン等を作製するための微細凹凸パターン(メインパターン)11と、当該微細凹凸パターン(メインパターン)11よりも寸法の大きい微細凹凸パターン(ダミーパターン)12とがパターン形成面PSに形成されてなるインプリントモールド1を製造することができる(図1参照)。
なお、このようにして製造されるインプリントモールド1は、ともに凹状のメインパターン11及びダミーパターン12を有するものであるが、本実施形態に係るインプリントモールドの製造方法においては、必要に応じて当該インプリントモールド1を用いたインプリントリソグラフィー処理を実施してもよい。これにより、当該インプリントモールド1のメインパターン11及びダミーパターン12が転写されてなる、凸状のメインパターン及びダミーパターンを有するインプリントモールド(図示せず)を製造することもできる。
続いて、上述した本実施形態に係るインプリントモールドの製造方法のインプリント工程(図2(e))において用いられる、第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50の作製方法の一例を説明する。
まず、ハードマスク層HMが設けられているモールド基材STを用意し、当該ハードマスク層HM上にレジストパターンRPを形成する(レジストパターン形成工程,図3(a))。
モールド基材STとしては、インプリントモールドの用途(光インプリント用、熱インプリント用等の用途)に応じて適宜選択され得るものであり、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられている基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板;ニッケル基板、チタン基板、アルミニウム基板等の金属基板;シリコン基板、窒化ガリウム基板等の半導体基板等)を用いることができる。モールド基材STの厚さは、基板の強度、取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。なお、本実施形態において「透明」とは、波長300〜450nmの光線の透過率が70%以上であることを意味し、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。
ハードマスク層HMを構成する材料としては、例えば、クロム、チタン、タンタル、珪素、アルミニウム等の金属;窒化クロム、酸化クロム、酸窒化クロム等のクロム系化合物、酸化タンタル、酸窒化タンタル、酸化硼化タンタル、酸窒化硼化タンタル等のタンタル化合物、窒化チタン、窒化珪素、酸窒化珪素等を単独で、又は任意に選択した2種以上を組み合わせて用いることができる。
ハードマスク層HMは、後述するハードマスクパターン形成工程(図3(e))にてパターニングされた上で、モールド基材STをエッチングする際のマスクとして用いられるものであるため、モールド基材STの種類に対応したエッチング選択比等を考慮して当該材料を選択するのが好ましい。例えば、モールド基材STが石英ガラスである場合、ハードマスク層HMとしてクロム系化合物膜等が好適に選択され得る。
なお、ハードマスク層HMの厚さは、モールド基材STの種類に対応したエッチング選択比、インプリントモールド1におけるメインパターン11の高さ(深さ)等を考慮して適宜設定される。例えば、モールド基材STが石英ガラスであって、ハードマスク層HMがクロム系化合物膜である場合、ハードマスク層HMの厚さは、3〜10nm程度である。
レジストパターンRPを構成するレジスト材料としては、例えば、電子線感応型レジスト材料等を用いることができる。ハードマスク層HM上に形成された電子線感応型レジスト膜にレジストパターン像を電子線描画により形成し、現像処理、リンス処理及び乾燥処理の一連のウェットプロセスを施すことで、レジストパターンRPが形成される。
本実施形態においては、上記レジストパターンRPを構成するレジスト材料としてネガ型レジストを用いているが、電子線の照射面積や照射時間(描画時間)等の観点から問題がない限りは、ポジ型レジストを用いてもよい。なお、後述する芯材形成工程(図3(b)参照)にて形成される芯材CPと同等の寸法のレジストパターンRPを、上記レジストパターン形成工程(図3(a))において形成することができる限り、後述する芯材形成工程(レジストパターンRPをスリミングする工程,図3(b)参照)を省略してもよい。
レジストパターンRPの寸法は、特に限定されるものではないが、インプリントモールド1のメインパターン11の寸法の約2倍程度に設定することができる。例えば、インプリントモールド1のメインパターン11の寸法が15nmである場合、レジストパターンRPの寸法は30nm程度である。
なお、上記レジストパターン形成工程(図3(a))において、紫外線(UV)やレーザー等の照射によりレジストパターン像を形成してもよく、この場合において、レジストパターンRPを構成するレジスト材料としては、露光光源(UV、レーザー等)の種類に適切なレジスト材料(UV感応型レジスト材料、レーザー感応型レジスト材料等)を用いればよい。
また、上記レジストパターン形成工程(図3(a))において、レジストパターンRPに対応する凹凸パターンを有するインプリントモールドを用いたインプリント処理により、レジストパターンRPを形成してもよい。
レジストパターンRPは、後述する側壁パターン形成工程(図3(c))により側壁パターンWPを形成するための芯材CPとしての役割を果たすものである。
この側壁パターンWPは、後述するハードマスクパターン形成工程(図3(e))においてハードマスク層HMをエッチングするためのエッチングマスクとしての役割を果たす。そのため、側壁パターンWPの高さ(厚さ)は、側壁パターンWP及びハードマスク層HMのそれぞれを構成する材料のエッチング選択比にもよるが、ハードマスク層HMのエッチング処理中に側壁パターンWPが消失しない程度の高さ(厚さ)であることが要求される。
一方で、後述する芯材形成工程(図3(b))において、レジストパターンRPをエッチング処理に付することでスリミングして芯材CPを形成するため、芯材CPの高さ(厚さ)は、レジストパターンRPの高さ(厚さ)よりも低く(薄く)なる。したがって、レジストパターンRPの高さ(厚さ)は、後述する芯材形成工程(図3(b))におけるスリミング量等を考慮して、側壁パターンWPに要求される高さ(厚さ)よりも高く(厚く)しておく必要がある。
次に、ハードマスク層HM上に形成したレジストパターンRPに対しスリミング処理を施して、当該レジストパターンRPを細らせた芯材CPを形成する(芯材形成工程,図3(b))。レジストパターンRPのスリミング処理は、例えば、ウェットエッチング法、ドライエッチング法、それらの組み合わせ等により実施することができる。
レジストパターンRPのスリミング量は、特に限定されるものではないが、インプリントモールド1のメインパターン11におけるスペース寸法(凹部の寸法)がレジストパターンRPのスリミング処理により形成される芯材CPの寸法に依存するため、当該メインパターン11におけるスペース寸法に応じてレジストパターンRPのスリミング量を設定すればよい。
続いて、芯材CPを含むハードマスク層HMの全面に、側壁パターンWPを構成する側壁材料膜を形成し、RIE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチングによりエッチバックして、芯材CPの側壁に側壁パターンWPを形成する(側壁パターン形成工程,図3(c))。
側壁材料膜は、シリコン系材料(シリコン酸化物等)の側壁材料をALD法(Atomic layer deposition)、CVD法、スパッタリング法等の従来公知の成膜法により堆積させることで形成され得る。本実施形態のように、芯材CPの構成材料としてレジスト材料を用いる場合、より低温で成膜可能であり、かつ原子層レベルで膜厚コントロールが可能なALD法により側壁材料膜を形成するのが望ましい。
ALD法は、飽和表面反応を利用した原子層成膜方法であるため、原子層を1層ごとに成膜することが可能である。ALD法による1サイクルあたりの成膜速度は、約0.1〜0.2nm/cycle程度であるため、制御可能な成膜厚も同程度となる。そのため、成膜法として一般に広く用いられているCVD法(熱CVD、プラズマCVD等)を用いた場合より、ALD法を用いた方が、芯材CPの表面(側面部及び上面部)に側壁材料をより均一に堆積させることができる。
側壁材料膜の成膜厚みのばらつきは、そのままパターンCD(Critical Dimension:重要な寸法)ばらつきに直結するため、側壁材料膜の成膜厚みの均一性、特に芯材CPの側壁に沿って形成される部分の成膜厚みの均一性が重要となる。
そのため、側壁材料膜の成膜法としてALD法を用いることで、均一かつ垂直形状の側壁パターンWPを形成することができるため、側壁プロセスにおいて、微細なパターンの寸法制御性が格段に向上する。
さらに、ALD法においては低温成膜が可能なため、芯材CPの構成材料として有機レジスト材料を用いた場合に、芯材CP(レジストパターンRP)が損傷し難く、良好な形状の側壁パターンWPを形成可能となる。一般的なCVD法により側壁材料膜を形成する場合に、有機レジスト材料からなる芯材CP(レジストパターンRP)の形状を損傷させない低温プロセスと、芯材CP(レジストパターンRP)の表面(側面部及び上面部)への均一被覆性とを両立させることが困難であるが、ALD法を用いることで、室温成膜であっても高い均一被覆性を達成することができる。
インプリントモールド1におけるメインパターン11の寸法(ライン寸法,凸部の寸法)は、この側壁材料膜の成膜厚さに依存するため、側壁材料膜の成膜厚さは、メインパターン11の設計寸法に応じて設定され得る。
エッチバックにより形成される側壁パターンWPは、ハードマスク層HMのエッチングマスクとして用いられるものであるため、側壁パターンWPの高さ(モールド基材STの厚さ方向における長さ)は、ハードマスク層HMに対応したエッチング選択比等を考慮して適宜設定される。例えば、側壁パターンWPがシリコン酸化窒化物膜により構成され、ハードマスク層HMがクロム系化合物膜である場合、側壁パターンWPの高さは、10〜100nm程度である。
その後、側壁に側壁パターンWPが形成された芯材CPをアッシング(酸素含有ガスを用いたプラズマアッシング等)により除去する(芯材除去工程,図3(d))。これにより、芯材CPのみが除去され、ハードマスク層HM上に側壁パターンWPを残存させることができる。
続いて、側壁パターンWPをマスクとして用いてハードマスク層HMをドライエッチング法によりエッチングし、ハードマスクパターンHPを形成する(ハードマスクパターン形成工程,図3(e))。
上述のようにして形成されたハードマスクパターンHPをマスクとして用いてモールド基材STをエッチングし、モールド基材STのパターン形成面に、メインパターン11に対応する第1開口部21を形成するための第1開口部形成用微細凹凸パターン51を形成する(微細凹凸パターン形成工程,図3(f))。
最後に、ハードマスクパターンHPを剥離することで、メインパターン11に対応する第1開口部21を形成するための第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を製造することができる。
なお、上述した側壁パターン形成工程(図3(c))により形成される側壁パターンWPは、芯材CPの側壁に沿って形成されるため、図4(a)及び(b)に示すように、いわゆる閉ループ構造を有する。なお、図4(a)は、側壁パターン形成工程(図3(c))により形成された側壁パターンWP及び芯材CPを示す平面図であり、図4(b)は図4(a)におけるA−A線断面図であり、図4(a)において理解を容易にするために側壁パターンWPにハッチングを付している。
このように側壁パターンWPが閉ループ構造を有した状態のまま微細凹凸パターン形成工程(図3(f))まで実施すると、作製されるモールド50に形成される第1開口部形成用微細凹凸パターン51もまた閉ループ構造を有することになる。
したがって、本実施形態においては、第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50の製造工程に、閉ループ構造を除去する閉ループ除去工程がさらに含まれ得る。閉ループ除去工程が含まれることで、閉ループ構造を有しない第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を作製することができる。
この閉ループ除去工程は、側壁パターン形成工程(図3(c))、芯材除去工程(図3(d))及びハードマスクパターン形成工程(図3(e))のうちのいずれかの工程後に行われ得る。好適には、側壁パターン形成工程(図3(c))後又はハードマスクパターン形成工程(図3(e))後に、特に好適には、ハードマスクパターン形成工程(図3(e))後に閉ループ除去工程を行い得る。
閉ループ除去工程における閉ループ構造の除去方法としては、従来公知の方法を採用することができる。例えば、側壁パターン形成工程(図3(c))後に閉ループ除去工程が行われる場合、まず、図5(a)及び図6(a)に示す閉ループ構造の側壁パターンWP及び芯材CPの長手方向両端部以外を覆うレジストパターンrpを形成する(図5(b)、図6(b))。次に、当該レジストパターンrpをマスクとしたドライエッチングにより、当該レジストパターンrpの開口部から露出する側壁パターンWP及び芯材CPを除去する(図5(c)、図6(c))。そして、残存するレジストパターンrpを除去することで、閉ループ構造が除去された側壁パターンWPを形成することができる(図5(d)、図6(d))。
上述したような本実施形態に係るインプリントモールドの製造方法においては、リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン11に対応する第1開口部21は、当該メインパターン11に対応する第1開口部21を形成するための第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を用いたインプリント処理により形成される一方、リソグラフィー法によりパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン12に対応する第2開口部22は、公知のリソグラフィー法により形成される。そのため、寸法の異なるメインパターン11及びダミーパターン12のそれぞれに対応する第1開口部21及び第2開口部22を有するハードマスクパターン23が高精度に形成され得る。よって、当該ハードマスクパターン23を有するインプリントモールド基材10をエッチング処理に付することにより、同一面(パターン形成面)内に寸法の異なる微細凹凸パターン(リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン11及びパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン12)が形成されてなるインプリントモールド1を高い歩留まりで製造することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、ダミーパターン12に対応する第2開口部22を電子線リソグラフィー法により形成しているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、第2開口部形成用微細凹凸パターンを有するモールドを用いたインプリント処理を通じて第2開口部22を形成してもよい。
上記実施形態における閉ループ除去工程にて、閉ループ構造を有する側壁パターンWPの長手方向両端部をエッチングすることで、閉ループ構造を除去しているが、このような態様に限定されるものではない。例えば、インプリントモールド1におけるメインパターン11の構造に応じて、一方の端部のみをエッチングして閉ループ構造を除去し、平面視略コの字状又は平面視略U字状の側壁パターンWPを形成してもよいし、閉ループ構造を除去しなくてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
[第1開口部形成用微細凹凸パターンを有するモールドの作製]
図3に示す方法により、第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を作製した。
まず、厚さ5nmの窒化クロム(CrN)からなるハードマスク層HMが設けられている、モールド基材STとしての石英基板を用意し、ハードマスク層HM上に電子線感応型レジスト(ZEP520A,日本ゼオン社製)を塗布し、電子線描画装置を用いて寸法30nm、高さ60nmのラインアンドスペース状のレジストパターンRPを形成した(レジストパターン形成工程,図3(a))。
次に、ハードマスク層HM上に形成したレジストパターンRPに対しスリミング処理を施して、レジストパターンRPを細らせてなる、寸法15nmの芯材CPを形成した(芯材形成工程,図3(b))。
続いて、芯材CPを含むハードマスク層HMの全面に、SiO2からなる側壁材料膜(厚さ:15nm)をALD法により形成し、エッチングガス(CHF3+CF4)を用いたRIE(Reactive Ion Etching)によりエッチバックして、芯材CPの側壁に側壁パターンWPを形成した(側壁パターン形成工程,図3(c))。
その後、酸素含有ガスを用いたプラズマアッシングにより芯材CPを除去し、ハードマスク層HM上に側壁パターンWPを残存させた(芯材除去工程,図3(d))。
続いて、側壁パターンWPをマスクとして用いてハードマスク層HMをドライエッチング(エッチングガス:Cl2+O2)し、残存する側壁パターンWPを除去して、ハードマスクパターンHPを形成した(ハードマスクパターン形成工程,図3(e))。
上述のようにして形成されたハードマスクパターンHPをマスクとして用いて石英基板(モールド基材ST)をエッチングし、モールド基材STのパターン形成面に、メインパターン11に対応する第1開口部21を形成するための第1開口部形成用微細凹状パターン51(寸法:15nm)を形成した(微細凹凸パターン形成工程,図3(f))。
最後に、ハードマスクパターンHPを剥離し、第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を得た。
[インプリントモールドの製造]
次に、上述のようにして作製したモールド50を用い、図2に示す方法により、インプリントモールドを製造した。
まず、厚さ5nmの窒化クロム(CrN)からなるハードマスク層20が一面に形成されている、インプリントモールド基材10としての石英基板を用意し(図2(a))、ハードマスク層20上に電子線感応型レジスト膜(ZEP520A,日本ゼオン社製,厚さ:100nm)を形成し、電子線描画装置を用いて寸法200nmの開口部31を有するレジストパターン30を形成した(レジストパターン形成工程,図2(b))。
次に、レジストパターン30をマスクとして用い、ハードマスク層20をドライエッチング(エッチングガス:Cl2+O2)し、レジストパターン30を除去することで、ダミーパターン12に対応する第2開口部22をハードマスク層20に形成した(第2開口部形成工程,図2(c))。
続いて、第2開口部22が形成されたハードマスク層20上にインクジェット法によりインプリント樹脂40を滴下し(図2(d))、上述のようにして作製した第1開口部形成用微細凹凸パターン51を有するモールド50を用いて当該第1開口部形成用微細凹凸パターン51をインプリント樹脂40に転写した(インプリント工程,図2(e))。そして、インプリント樹脂40を硬化させた後、モールド50を剥離して、第2開口部22が形成されたハードマスク層20上に第1開口部形成用樹脂パターン41を形成した(図2(f))。
次に、第1開口部形成用樹脂パターン41をマスクとして用いて、第2開口部22が形成されたハードマスク層20をドライエッチング(エッチングガス:Cl2+O2)した後、第1開口部形成用樹脂パターン41を除去し、メインパターン11に対応する第1開口部21及びダミーパターン12に対応する第2開口部22を有するハードマスクパターン23を作成した(ハードマスクパターン作成工程,図2(g))。
上述のようにして形成されたハードマスクパターン23をマスクとして用いて石英基板(インプリントモールド基材10)をドライエッチング(エッチングガス:CHF3+CF4,凹部深さ:30nm)し、インプリントモールド基材10の一面(パターン形成面)内に、メインパターン11及びダミーパターン12を同時に形成した(微細凹凸パターン形成工程,図2(h))。
最後に、ハードマスクパターン23を剥離し、寸法15nm、深さ30nmの凹状メインパターン11と、メインパターン11よりも寸法の大きい(寸法:200nm,深さ:30nm)凹状ダミーパターン12とが同一のパターン形成面PSに形成されてなるインプリントモールド1を得た(図1参照)。
上述した第1開口部形成用凹凸パターン51を有するモールド50の作製過程において、破損等が生じることなく側壁パターンWPを高精度に形成することができたため、第1開口部形成用凹凸パターン51を高精度に形成することができ、その結果として、当該モールド50を用いたインプリントモールド1の製造過程においてもまた、微細な寸法(寸法15nm)のメインパターン11を高精度に形成することができた。
この実施例1から明らかなように、本発明によれば、同一のパターン形成面PS内に、寸法の異なる微細凹凸パターン(リソグラフィー法(UVリソグラフィー、電子線リソグラフィー、レーザリソグラフィー等)によるパターン形成が困難又は不可能な寸法(数nm〜二十数nm程度)のメインパターン11及びパターン形成が可能な寸法(数十nm〜数μm程度)のダミーパターン12)を高精度に形成することができるため、それらの微細凹凸パターンを有するインプリントモールド1を高い歩留まりで製造することができる。
本発明は、半導体デバイスの製造過程において半導体基板等に微細凹凸パターンを形成するためのナノインプリント工程にて用いられるインプリントモールドを製造する方法として有用である。
1…インプリントモールド
10…インプリントモールド基材(基材)
11…メインパターン
12…ダミーパターン
20…ハードマスク層
21…第1開口部
22…第2開口部
23…ハードマスクパターン
41…樹脂パターン

Claims (5)

  1. リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法未満の寸法のメインパターン及び当該メインパターンよりも寸法の大きいダミーパターンが、同一のパターン形成面に形成されてなるナノインプリントモールドを製造する方法であって、
    前記ナノインプリントモールドを構成する基材上に前記メインパターンに対応する第1開口部と、前記ダミーパターンに対応する第2開口部とを有するハードマスクパターンを作成するハードマスクパターン作成工程と、
    前記ハードマスクパターン作成工程により作成された前記ハードマスクパターンをマスクとして前記基材をエッチングし、前記メインパターン及び前記ダミーパターンを形成する微細パターン形成工程と
    を有し、
    前記ハードマスクパターン作成工程は、
    前記基材上に設けられている前記第2開口部が形成された前記ハードマスク層上にインプリント樹脂を供給し、前記第1開口部に対応する微細凸状パターンを有する第1開口部形成用インプリントモールドを用いて前記ハードマスク層上の前記インプリント樹脂に、前記第1開口部に対応する開口部を有し、前記第2開口部を被覆する樹脂パターンを形成するインプリント工程と、
    前記樹脂パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングするエッチング工程と
    を含むことを特徴とするナノインプリントモールドの製造方法。
  2. 前記第1開口部形成用モールドは、
    前記第1開口部形成用インプリントモールドを作製するための基材を用意し、当該基材上のハードマスク層にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
    前記レジストパターンの側壁に側壁パターンを形成する側壁パターン形成工程と、
    前記側壁パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングする第1エッチング工程と、
    前記第1エッチング工程により形成されたハードマスクパターンをマスクとして前記基材をエッチングする第2エッチング工程と
    を含む第1開口部形成用モールド作製工程により作製されることを特徴とする請求項1に記載のナノインプリントモールドの製造方法。
  3. 前記第2開口部は、前記第2開口部に対応する凸状パターンを有する第2開口部形成用インプリントモールドを用いて前記ハードマスク層上のインプリント樹脂に樹脂パターンを形成するインプリント工程と、前記樹脂パターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングするエッチング工程とを含む第2開口部形成工程により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のナノインプリントモールドの製造方法。
  4. 前記第2開口部は、前記第2開口部に対応する開口部を有するレジストパターンをリソグラフィー法により形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記ハードマスク層をエッチングする工程とを含む第2開口部形成工程により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のナノインプリントモールドの製造方法。
  5. 前記ダミーパターンの寸法は、リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のナノインプリントモールドの製造方法。
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