JP6171201B2 - 固形状繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、固形状繊維製品処理剤組成物に関する。詳細には、本発明は、残香性に優れ、設計した香りを繊維製品に残すことができる固形状繊維製品処理剤組成物に関する。
近年、香りの強い製品へのニーズが高まってきており、洗濯後の繊維製品の残香性を向上させる技術は今なお向上が図られている。繊維製品に香りを残す方法として、柔軟仕上げ剤の使用が行われており、更に洗濯浴中の香料を繊維製品に多く残存させるためにClogP値の高い香料を香料処方中に多く配合するという技術が知られている(特許文献1)。しかしながら、ClogP値の高い香料を用いるだけでは、提供できる香りの種類が限定され、香りを楽しみたい生活者のニーズに応えきれない。
また、洗濯中に繊維製品に香りを残すために、柔軟仕上げ剤とは別に衣類用香り付け剤が用いられることも行われている(特許文献2)。衣類用香り付け剤は、従来の洗濯製品と独立させることにより、生活者が望む香りの強さをコントロールし、繊維製品に強い香りを残すことを可能にする。衣類用香り付け剤の使用にあたっては、洗濯機に装備されている自動投入口に入れて使用することが好ましいが、洗濯物量が多い場合には、洗剤、柔軟剤、漂白剤等の使用量が多くなり、投入口に入れるスペースがなくなる場合があることから、直接洗濯槽に入れるようになることが好ましい。
特許第3102893号明細書 特表2013-509508号公報
衣類用香り付け剤が液体である場合、洗濯槽内の衣類に付着、場合によってはシミのようになってしまい、除去できなくなる可能性もあることから、衣類用香り付け剤は固形状であることが望ましい。ただし、固形状の香り付け剤により、強い香りを繊維製品に残すことが可能になったとしても、洗濯しても繊維製品に悪臭が残存していた場合には、繊維製品からは設計した香りを感じることができない。
従って、本発明は、残香性に優れ、設計した香りを繊維製品に残すことができる固形状繊維製品処理剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、高度分岐環状デキストリンという特定のグルカンと香料成分とを含有する固形状繊維製品処理剤組成物を用いることで、消臭性を付与することができ、残香性に優れ、かつ設計した香りを繊維製品に良好に残すことを可能にする固形状繊維製品処理剤組成物を提供できることを見出した。
なお、高度分岐環状デキストリンと香料とを含有する組成物は知られているが(特開2004-067962号公報、特開2003-238375号公報、特開2003-238376号公報、特開2003-289823号公報及び特開2009-203177号公報)、これらには、当該組成物を用いて繊維製品を処理して香り付けを行うことは何ら開示も示唆もされていない。
本発明は、高度分岐環状デキストリンという特定のグルカンと香料成分とを含有する組成物を、繊維製品処理剤として用いるという新規な知見に基づいて完成されたものである。
本発明の一態様において、
(A)高度分岐環状デキストリン及び(B)香料を含む固形状繊維製品処理剤組成物が提供される。
本発明の一態様において、固形状繊維製品処理剤組成物は(C)界面活性剤を更に含む。
本発明の一態様において、(C)成分が、非イオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群から選ばれる。
本発明の一態様において、(C)成分が、下記式(1)で表され、
R1Y(EO)m(PO)nH (1)
式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、Yは−O−、−COO−、−CONH−、−NHCO−であり、m=3〜100であり、n=0〜10であり、EOはエチレンオキシドを表し、POはプロピレンオキシドを表す。
本発明の一態様において、(A)高度分岐環状デキストリン及び(B)香料を含む固形状繊維製品処理剤組成物を用いて、繊維製品を処理することを含む、繊維製品に香りを付与する方法が提供される。
本発明によれば、残香性に優れ、かつ消臭性を付与して、設計した香りを繊維製品に残すことができる固形状繊維製品処理剤組成物が提供される。
[(A)成分]
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる(A)成分は、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から10000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造部分とは、α−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分である、グルカンである。このようなグルカンは、高度分岐環状デキストリン又はクラスターデキストリンとも呼ばれ、本明細書においても、(A)成分を「高度分岐環状デキストリン」と言う。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンは、分子量が3万から100万程度であり、分子内に環状構造を1つ有し、さらにその環状部分に多数のグルカン鎖が結合した重量平均重合度2500程度のデキストリンを主に含む。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの内分岐環状構造部分は10〜100個程度のグルコースで構成されており、この内分岐環状構造部分に、非環状の多数の分岐グルカン鎖からなる外分岐構造部分が結合している。
例えば、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの重合度は50〜5000の範囲にある。
例えば、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの内分岐環状構造部分の重合度は、10〜100の範囲である。
例えば、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの外分岐構造部分の重合度は、40以上である。
例えば、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの外分岐構造部分の各単位鎖の重合度は、平均で10〜20である。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンは、例えば、デンプンを原料として、ブランチングエンザイムという酵素を作用させて製造される。原料であるデンプンは、グルコースがα−1、4−グルコシド結合によって直鎖状に結合したアミロースと、α−1,6−グルコシド結合によって複雑に分岐した構造をもつアミロペクチンからなり、アミロペクチンは、クラスター構造が多数連結された巨大分子である。使用酵素であるブランチングエンザイムは、動植物、微生物に広く分布するグルカン鎖転移酵素であり、アミロペクチンのクラスター構造の継ぎ目部分に作用し、これを環状化する反応を触媒する。
より詳細には、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンは、特開平8−134104に記載の、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から10000の範囲にあるグルカンである。本明細書において、高度分岐環状デキストリンは、特開平8−134104の記載を参酌して理解され得る。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンは、上記の通り特定の構造を有し、かつ重合度(重量平均分子量)が大きいものであり、α−シクロデキストリン(n=6)、β−シクロデキストリン(n=7)、γ−シクロデキストリン(n=8)などのグルコースが6〜8個結合した一般的なシクロデキストリンとは異なる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれる高度分岐環状デキストリンの具体例としては、グリコ栄養食品株式会社の「クラスターデキストリン」(登録商標)が挙げられる。
なお、高度分岐環状デキストリンに代えて、α−シクロデキストリン(n=6)、β−シクロデキストリン(n=7)、γ−シクロデキストリン(n=8)などのグルコースが6〜8個結合した一般的なシクロデキストリンを固形状繊維製品処理剤組成物中に配合しても、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物と同じように設計した香りを繊維製品に良好に残すことはできない。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において、(A)成分の配合量は特に限定されないが、(B)成分(香料)100質量部に対して、好ましくは10〜10000質量部、より好ましくは50〜1000質量部である。(A)成分の配合量が10重量部以上であると消臭効果が高く、良好に設計した香りを残すことが可能になる。(A)成分の配合量が10000質量部よりも多いと、香料の含有量が相対的に少なくなるので、香りが残りにくくなる場合がある。
[(B)成分]
(B)成分は、繊維製品に香気を付与するために配合される香料である。本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において、(B)成分として、繊維製品処理剤組成物に一般的に使用される香料を単独又は2種以上を混合して用いることができる。また、(B)成分は、繊維製品処理剤組成物に一般的に使用される香料を含む香料組成物であり得る。
香料として用いられる成分の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルデヒド類、フェノール類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ハイドロカーボン類、ケトン類、ラクトン類、ムスク類、テルペン骨格を有する香料、天然香料、動物性香料などが挙げられる。
各香料の具体例は以下の通りである。
アルデヒド類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC−12MNA、ミラックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、エチルバニリン、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリンや、ヘリオナールなどが挙げられる。
フェノール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オイゲノールや、イソオイゲノールなどが挙げられる。
アルコール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シトロネロール、ジハイドロミルセノール、ジハイドロリナロール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、サンダロール、サンタレックス、ターピネオール、テトラハイドロリナロール、メントール、ボルネオール、1−デカナール、バクダノールや、フェニルエチルアルコールなどが挙げられる。
エーテル類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セドランバー、グリサルバ、メチルオイゲノールや、メチルイソオイゲノールなどが挙げられる。
エステル類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、p−クレジルアセテート、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、アミルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、アミルサリシレート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、シトロネリルアセテート、デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エリカプロピオネート、エチルアセトアセテート、エリカアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ヘディオン、リナリルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、ヘキシルサリシレート、スチラリルアセテート、ターピニルアセテート、ベチベリルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、マンザネートや、アリルヘプタノエートなどが挙げられる。
ハイドロカーボン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リモネン(特に、d−リモネン)、α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、カンフェンや、テルピノーレン等が挙げられる。
ケトン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、α−ヨノン、β−ヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、シス−ジャスモン、メチルヨノン、アリルヨノン、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、カルボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコンやマルトールなどが挙げられる。
ラクトン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン、γ−ドデカラクトン、クマリンや、アンブロキサンなどが挙げられる。
ムスク類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シクロペンタデカノライド、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ムスクケトン、トナリッド、トナライドや、ニトロムスク類などが挙げられる。
テルペン骨格を有する香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゲラニオール(ゼラニオール)、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、ミント、シトロネラール、ミルセン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、テレピネロール、カルボン、ヨノン(例えばβ−ヨノン)、カンフェンや、ボルネオールなどが挙げられる。
天然香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油や、タイム油などの精油が挙げられる。
動物性香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、じゃ香、霊猫香、海狸香や、竜涎香などが挙げられる。
(B)成分としては、アルデヒド類、ケトン類及びハイドロカーボン類の香料成分を含有する香料組成物であることが好ましい。この好ましい香料組成物の具体例としては、下記の香料成分を含むものが挙げられる。

アルデヒド類
ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC−12MNA、ミラックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリン、エチルバニリン、ヘリオナール

ケトン類
α−ヨノン、β−ヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、シス−ジャスモン、メチルヨノン(メチルイオノン)、アリルヨノン(アリルイオノン)、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコン、マルトール、

ハイドロカーボン類
リモネン、α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、テルピノーレン

より好ましい香料組成物の具体例としては、α−アミルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、オクタナール、バニリン、エチルバニリン、ヘリオナール、β−ヨノン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、ラズベリーケトン、マルトール、リモネン、α−ピネン、β−ピネン及びミルセンを含むものが挙げられる。
更に好ましい香料組成物の具体例としては、α−アミルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、オクタナール、バニリン、ヘリオナール及びマルトールを含むものが挙げられる。
香料組成物には、酸化防止剤を配合してもよい。香料組成物用酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)、t−ブチル−p−ヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェニル−α−ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ−オリザノール、ビタミンE(α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、クェルセチンや、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。好ましくは2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエンである。
酸化防止剤の配合量は、香料組成物の総質量に対して、例えば0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%である。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において、(B)成分の配合量は特に限定されないが、固形状繊維製品処理剤組成物の総質量に対して、好ましくは、0.0001〜1%、より好ましくは0.001〜0.5%である。
[(C)成分]
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に含まれ得る(C)成分は、界面活性剤である。本発明の固形状繊維製品処理剤組成物が界面活性剤を含有することで、繊維製品により強く香りを残すことを可能にする。これは、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物を洗濯時に使用する際、界面活性剤があることで、香料が洗濯水により均一に分散されるためであると推測される。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得る界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられるが、香りを強く残すことができる観点から、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤が好ましい。また、高度分岐環状デキストリンは、洗濯液中に分散された悪臭成分を取り込むことにより、消臭効果を発揮していると推定されるが、界面活性剤としてカチオン性界面活性剤を用いた場合は、繊維製品に吸着し、悪臭の発生も抑制することが可能となる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得る非イオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、以下の式(1)で表される化合物が挙げられる。
R1Y(EO)m(PO)nH (1)
式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、Yは−O−、−COO−、−CONH−、−NHCO−であり、m=3〜100であり、n=0〜10であり、EOはエチレンオキシドを表し、POはプロピレンオキシドを表す。
R1は、好ましくは炭素数10〜20であり、より好ましくは10〜18である。
mは、好ましくは5〜80であり、より好ましくは5〜60である。
nは、好ましくは0〜8である。
また、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得る非イオン性界面活性剤として、炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基を有し、オキシエチレン基の平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキル(C1〜3)エステルや、オキシエチレン基の平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルアミン、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルポリグルコシド、オキシエチレン基の平均付加モル数が20〜100モルである硬化ヒマシ油等が挙げられる。中でも、炭素数10〜18のアルキル基を有し、オキシエチレン基の平均付加モル数が5〜60モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、オキシエチレン基の平均付加モル数が30〜70モルである硬化ヒマシ油が好ましい。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得るカチオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、エステル基、アミド基で分断されてもよい炭素数が6〜22のアルキル基を1つ有するモノアルキルトリメチルアンモニウム塩、各アルキル基の炭素数が4〜18であるジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキル基の炭素数が8〜18であるアルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキル基の炭素数が8〜18であるアルキルピリジニウム塩等が挙げられる。このうち、エステル基、アミド基で分断されてもよい炭素数が8〜18のアルキル基を1つ有するモノアルキルトリメチルアンモニウム塩、各アルキル基の炭素数が4〜12であるジアルキルジメチルアンモニウム塩が好ましい。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得るアニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(MES)、炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、炭素数10〜20のアルキル硫酸塩(AS)又はアルケニル硫酸塩、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均付加モル数が10モル以下のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド又はそれらの混合物を付加したアルキルエーテル硫酸塩(AES)又はアルケニルエーテル硫酸塩、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均付加モル数が10モル以下のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド又はそれらの混合物を付加したアルキルエーテルカルボン酸塩又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸等のアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩、炭素数10〜20の高級脂肪酸塩等が挙げられる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得る両性界面活性剤としては、特に限定されないが、アルキル基の炭素数10〜24のアルキルジメチルアミンオキサイド、アルカノイル基の炭素数が10〜24のアルカノイルアミドプロピルジメチルアミンオキサイド、アルキル基の炭素数が10〜24のN-アルキル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N-アルキル-N,N-ジメチル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン、アルカノイル基の炭素数が10〜24のN-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン等が挙げられる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において、(C)成分の配合量は特に限定されないが、(B)成分(香料)100質量部に対して、10〜1000重量部であることが望ましい。(C)成分の配合量が10質量部以上であると繊維製品に香りが良く残る。(C)成分の配合量が1000質量部を超えた場合には、香料の含有量が相対的に少なくなるので、香りが残りにくくなる場合がある。
[他の任意成分]
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)〜(C)成分以外の他の成分を含有してもよい。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物には、使用性を向上させる目的で、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機化合物、スクロース、マルトース、トレハロース、澱粉、セルロース等の糖類、室温で固体のポリエチレングリコール等を用いることができる。本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の形状等は特に限定されないが、造粒物の形態である場合、これらを用いることで、粒子の大きさをコントロールすることが可能となり、溶解性や使用性を向上することを可能とする。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物には、また、染料及び/又は顔料、防腐剤、紫外線吸収剤、抗菌剤等も配合することができる。
染料及び/又は顔料は、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の外観を向上する目的で配合することができる。好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料、反応性染料が好ましく、その配合量は組成物全体に対し、好ましくは1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmである。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物に用いられる染料としては、特開平6−123081号公報、特開平6−123082号公報、特開平7−18573号公報、特開平8−27669号公報、特開平9−250085号公報、特開平10−77576号公報、特開平11−43865号公報、特開2001−181972号公報又は特開2001−348784号公報などに記載されている染料を用いることもできる。
防腐剤は、主に、防腐力、殺菌力を強化し、長期保存中の防腐性を保つために本発明の固形状繊維製品処理剤組成物において用いられ得る。
防腐剤としては、例えば、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−ブチル−3−イソチアゾロン、2−ベンジル−3−イソチアゾロン、2−フェニル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、又はこれらの混合物などが挙げられる。中でも、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが好ましく、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの混合物がより好ましく、前者が約77質量%と後者が約23質量%との混合物が特に好ましい。
ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、類縁化合物としてジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)、又はこれらの混合物などが挙げられる。中でも、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが特に好ましい。
安息香酸類としては、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物中、防腐剤の配合量は、固形状繊維製品処理剤組成物の総質量に対して、0.0001〜1質量%であることが好ましい。防腐剤の配合量が下限値未満であると、防腐剤の添加効果が得られにくく、上限値を超えても、効果が向上しない。
紫外線吸収剤は、紫外線を防御する効果のある薬剤であり、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出する成分である。
紫外線吸収剤としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2、2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
抗菌剤は、繊維上での菌の増殖を抑え、さらには微生物の分解物由来の嫌なにおいの発生を抑える効果を有する成分である。
抗菌剤としては、例えば、四級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム)などのカチオン性殺菌剤、ダイクロサン、トリクロサン、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、8−オキシキノリン、ポリリジン等が挙げられる。
[製造方法]
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の製造方法は特に限定されない。
例えば、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物を攪拌混合法、噴霧乾燥法、真空乾燥法等により製造することができる。
一態様において、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物は、粉砕機に(A)成分を投入し、次いで攪拌しながら(B)成分を投入し、その後、更に攪拌することにより得られる。
[使用方法]
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の使用態様は特に限定されない。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物による衣類等の繊維製品の処理方法は特に限定されるものではなく、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物は、繊維製品に香りを付ける目的で、香り付け専用剤として使用することもできるし、粉末状の洗濯洗剤に混合して使用することもできる。また、洗濯時に粉末洗剤投入口に入れて使用することもできるし、洗濯機内の衣類の上に直接載せて使用することもできる。二槽式洗濯機等では、最後のすすぎの際に添加することも可能である。もっとも香りを強く残すためには、すすぎ時に使用することが好ましいが、生活者の利便性を考慮すると、洗濯開始時より使用することが好ましい。使用される洗濯洗剤は、特に限定されるものではなく、市販の洗濯洗剤を使用できる。
また、繊維製品に香りを付与する効果を向上させる目的で、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物は柔軟仕上げ剤と併用され得る。本発明の固形状繊維製品処理剤組成物と柔軟仕上げ剤とを併用して繊維製品を処理する場合、使用の順番は特に限定されない。使用される柔軟仕上げ剤は、特に限定されるものではなく、市販の柔軟仕上げ剤を使用できる。
本発明の固形状繊維製品処理剤組成物により処理され得る繊維製品は、特に制限されるものではなく、例えば、衣類、カーテン、ソファー、カーペット、タオル、ハンカチ、シーツ、マクラカバー等が挙げられる。その素材も、綿や絹、ウール等の天然繊維でもよいし、ポリエステル等の化学繊維でもよい。
繊維製品を処理する際の、本発明の固形状繊維製品処理剤組成物の使用量は、特に限定されないが、繊維製品1Kgに対し、0.1〜30gが好ましく、1〜20gがより好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
[(A)成分]
下記のA−1及びA−2を使用した。
A−1:クラスターデキストリン(登録商標、グリコ栄養食品株式会社)
A−2:ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(東京化成工業株式会社)
[(B)成分]
下記表1に示される香料組成物Aを使用した。
Figure 0006171201
[(C)成分]
下記のC−1〜C−5を使用した。
C−1:ポリオキシエチレンセチルエーテル(20EO)(日本エマルジョン株式会社製EMALEX120)
C−2:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(20EO)(日本エマルジョン株式会社製EMALEX720)
C−3:トリイソステアリル酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50EO)(日本エマルジョン株式会社製EMALEX RWIS-350)
C−4:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO)(日本エマルジョン株式会社製EMALEX HC-60)
C−5:塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ライオンアクゾ株式会社製アーカードT-800)
[その他の成分]
ポリエチレングリコール(ライオン株式会社製、PEG6000J)
(下記表2において「PEG」と表す。)
[固体状繊維製品処理剤組成物の調製方法]
下記表2に示す組成に従い、小型粉砕機(型式:SK−M、協立理工株式会社製)にA成分を投入し、攪拌しながらB成分を5分間かけて徐々に投入し、その後、さらに3分間攪拌を継続し、目的の固形状繊維製品処理剤組成物(実施例1〜10並びに比較例1及び2)を得た。
なお、C成分を使用する場合は、B成分を配合した後に、融解したC成分を同様に5分間かけて投入した。
[香り強度・消臭性の評価]
得られた各固形状繊維製品処理剤組成物について、香り強度及び消臭性を以下の手順で評価した。
<評価用肌シャツの処理方法>
市販の綿肌シャツを30代又は40代男性10名が2ヶ月以上着用と洗濯を繰り返したものを評価用肌シャツとした。
評価用肌シャツ10枚を水道水30Lの入った洗濯機(三菱電機製CW−C30A1−H)に入れ、さらに上記の通り得られた固形状繊維製品処理剤組成物10gを入れ、10分間処理した(水温20℃、浴比30倍)。その後、洗濯液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水を注水して3分間すすぎを行い、排水後、3分間脱水を2回繰り返し行い、室内で1晩陰干しし、乾燥後の肌シャツの臭い、および香り付与効果(香り強度・消臭性)を下記の方法で評価した。
<消臭性評価>
30代の男性及び女性10名(各5名ずつ)のパネラーに、上記処理後の肌シャツの臭いを嗅いでもらい、下記の6段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。結果を下記表2において、「消臭効果」の欄に示す。
5点:香料の香り以外の異臭はない(設計した香りのみが感じられる)。
4点:香料の香り以外に、かすかに皮脂臭が感じられる。
3点:香料の香り以外に皮脂臭が感じられる。
2点:香料の香り以外に明らかに皮脂臭が感じられる。
1点:香料の香り以外に強く皮脂臭が感じられる。
0点:香料の香り以外に耐えられないほど強く皮脂臭が感じられる。
<判定基準>
4点以上を合格とした
<香り強度の評価>
消臭性評価の際と同じパネラーに、同様に肌シャツの臭いを嗅いでもらい、香料自身の香りの強さについて、下記の6段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求めた。結果を下記表2において、「香り強度」の欄に示す。
5点:香料の強烈な香りが感じられる
4点:香料の強い香りが感じられる。
3点:香料の香りが楽に感知できる。
2点:香料のにおいであるか分かる程度の弱い香りが感じられる。
1点:香料の香りがやっと感じられる。
0点:無臭
<判定基準>3点以上を合格とした。
Figure 0006171201

Claims (5)

  1. (A)内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から10000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造部分とは、α−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分である、グルカン、及び
    (B)香料
    を含む固形状繊維製品処理剤組成物。
  2. (C)界面活性剤を更に含む、請求項1に記載の固形状繊維製品処理剤組成物。
  3. (C)成分が、非イオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群から選ばれる、請求項2に記載の固形状繊維製品処理剤組成物。
  4. (C)成分が、下記式(1)で表され、
    R1Y(EO)m(PO)nH (1)
    式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、Yは−O−、−COO−、−CONH−、−NHCO−であり、m=3〜100であり、n=0〜10であり、EOはエチレンオキシドを表し、POはプロピレンオキシドを表す、
    請求項2又は3に記載の固形状繊維製品処理剤組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の固形状繊維製品処理剤組成物を用いて繊維製品を処理することを含む、繊維製品に香りを付与する方法。
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