JP2021127558A - 液体着香剤組成物 - Google Patents

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奈奈 石森
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ひとみ 小林
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亮 橋本
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Abstract

【課題】柔軟剤や衣類用スプレー剤(例えば、所定のカチオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤を含むもの)に対する相溶性が良好な、繊維処理製品用の着香剤組成物を提供する。【解決手段】(A)香料組成物、(B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び(C)アルコール脂肪酸エステルを含有し、水分の含有量が20質量%以下である、液体着香剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体着香剤組成物に関する。詳細には、本発明は、繊維処理製品用の液体着香剤組成物に関する。
衣料用柔軟剤、洗剤、スプレータイプの繊維処理剤等の製品の使用において、香りのバリエーションや強度を楽しみたい生活者ニーズが存在し、従来技術として、特許文献1及び2が知られている。
このように、消費者の嗜好に合わせた香りの種類や強度を提供するためには、消費者自身で着香剤組成物を無香性の組成物へミックスする方法が考えられる。ところが、着香剤を柔軟剤や衣類用スプレーに配合する場合、着香剤と柔軟剤や衣類用スプレーを均一に混和することが好ましいが、着香剤の組成によっては柔軟剤や衣類用スプレーにうまく混和できないことがある。
特開2000−169898号公報 特表2009−506819号公報
従って、本発明の課題は、柔軟剤や衣類用スプレー剤(特には、所定のカチオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤を含むもの)に対する相溶性が良好な液体着香剤組成物を提供することである。
本発明は、下記〔1〕〜〔2〕に関するものである。
〔1〕(A)香料組成物、
(B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び
(C)アルコール脂肪酸エステル
を含有し、水分の含有量が20質量%以下である、液体着香剤組成物。
〔2〕(B)成分が、多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物及び多価アルコールのアルキレンオキシド付加物から選択される、前記〔1〕記載の液体着香剤組成物。
本発明の一態様によれば、柔軟剤や衣類用スプレー剤(特には、所定のカチオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤を含むもの)に対する相溶性が良好な液体着香剤組成物を提供することができる。
液体着香剤組成物を入れる容器の一例である(部分断面図)。 液体着香剤組成物を入れる容器の一例である(外観写真)。
[(A)成分]
本発明の液体着香剤組成物において、(A)成分は香料組成物であり、本発明の液体着香剤組成物が混合される繊維処理用製品における残香性向上のために配合され得る。
香料の種類に特に制限はなく、柔軟剤組成物などの繊維製品用仕上げ剤組成物に一般的に使用される香料成分を、目的に応じて適宜選択することができる。香料は、1種類の香料成分であってもよく、複数種類の香料成分の混合物であってもよい。また、香料は、香料成分単独であってもよく、香料成分と他の成分(例えば、溶剤)とを含む香料組成物であってもよい。
香料成分の具体例としては、例えば、アルデヒド類、フェノール類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ハイドロカーボン類、ケトン類、ラクトン類、ムスク類、テルペン骨格を有する香料、天然香料、動物性香料などが挙げられる。
各香料の具体例は以下の通りである。
アルデヒド類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC−12MNA、ミラックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、エチルバニリン、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリンや、ヘリオナールなどが挙げられる。
フェノール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オイゲノールや、イソオイゲノールなどが挙げられる。
アルコール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シトロネロール、ジハイドロミルセノール、ジハイドロリナロール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、サンダロール、サンタレックス、ターピネオール、テトラハイドロリナロール、メントール、ボルネオール、1−デカナール、バクダノールや、フェニルエチルアルコールなどが挙げられる。
エーテル類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セドランバー、グリサルバ、メチルオイゲノールや、メチルイソオイゲノールなどが挙げられる。
エステル類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、p−クレジルアセテート、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、アミルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、アミルサリシレート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、シトロネリルアセテート、デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エリカプロピオネート、エチルアセトアセテート、エリカアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ヘディオン、リナリルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、ヘキシルサリシレート、スチラリルアセテート、ターピニルアセテート、ベチベリルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、マンザネートや、アリルヘプタノエートなどが挙げられる。
ハイドロカーボン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リモネン(特に、d−リモネン)、α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、カンフェンや、テルピノーレン等が挙げられる。
ケトン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、α−ヨノン、β−ヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、シス−ジャスモン、メチルヨノン、アリルヨノン、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、カルボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコンやマルトールなどが挙げられる。
ラクトン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン、γ−ドデカラクトン、クマリンや、アンブロキサンなどが挙げられる。
ムスク類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シクロペンタデカノライド、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ムスクケトン、トナリッド、トナライドや、ニトロムスク類などが挙げられる。
テルペン骨格を有する香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゲラニオール(ゼラニオール)、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、ミント、シトロネラール、ミルセン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、テレピネロール、カルボン、ヨノン(例えばβ−ヨノン)、カンフェンや、ボルネオールなどが挙げられる。
天然香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油や、タイム油などの精油が挙げられる。
動物性香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、じゃ香、霊猫香、海狸香や、竜涎香などが挙げられる。
本発明の液体着香剤組成物における(A)成分の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体着香剤組成物の総質量に対し、好ましくは1〜90質量%、より好ましくは5〜80質量%、さらにより好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは30〜60質量%である。(A)成分の含量が10質量%以上であると、本発明の液体着香剤組成物が繊維処理用製品に配合された際に、残香性がより良好になる。
[(B)成分]
本発明の液体着香剤組成物において、(B)成分は、アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤であり、水やエタノールの含有量が多く均一系であるスプレー製品用組成物への(A)成分の溶解性を向上させるために配合される。
アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性としては、例えば、多価アルコール、高級アルコール、高級アミン又は高級脂肪酸から誘導されるものを用いることができる。具体的には、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンひまし油、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドなどが挙げられる。ここで、「オキシアルキレン」は、アルキレンオキシド付加物であることを示す。
(B)成分としては、1分子あたりアルキレンオキシドが平均2モル〜100モル附加された非イオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくはアルキレンオキシドの平均付加モル数が5〜80、さらに好ましくは10〜60、特に好ましくは20〜50、最も好ましくは20〜40である。アルキレンオキシドの平均付加モル数が100以下であれば、乳化系の柔軟剤との相溶性がより良好であり得、2以上であればプラスチックの劣化を抑制し得る。なお、詳細な作用機構は不明だがプラスチック劣化を引き起こす成分の特徴として一定水準の疎水度を有する点が挙げられる。疎水度の低い成分はプラスチックとの相溶性が低くプラスチック内部に浸透しないため劣化を起こしにくい。そのため本発明の好ましい成分として記載しているアルキレンオキシドを2以上付加した非イオン界面活性剤のように疎水度の低い成分はプラスチック劣化を抑制し得ると考えられる。
アルキレンオキシドとしては、炭素数2〜4のアルキレンオキシドが好ましく、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドがより好ましく、エチレンオキシドが特に好ましい。
(B)成分の具体例としては、モノオレイン酸POE(15)グリセリル、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット、テトライソステアリン酸POE(30)ソルビット、PPG−33ソルビトール、POE(40)ひまし油、POE(50)ひまし油、POE(40)硬化ひまし油、POE(60)硬化ひまし油、POE(100)硬化ひまし油、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(12)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20)、POE(20)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(20)イソデシルエーテル、POE(60)イソヘキサデシルエーテル、POE(20)イソトリデシルエーテル、POE(40)イソトリデシルエーテル、POE(60)イソトリデシルエーテル、POE(80)イソトリデシルエーテル、POE(45)トリデシルエーテル、POE(60)トリデシルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(30)ステアリルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(25)オクチルドデシルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(7.5)ノニルフェニルエーテル、POE(15)ノニルフェニルエーテル、POE(15)ステアリルアミン、POE(15)ステアリン酸アミドなどが挙げられる。ここで、「POE」はポリオキシエチレンを示し、「POP」はポリオキシプロピレンを示し、それらの後の()内の数値は平均付加モル数を示す。また、EOはエチレンオキシドを示し、その前の数値はEOの付加モル数を示す。
(B)成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
(B)成分としては、上記の中でも、多価アルコールの誘導体が、水やエタノールの含有量が多く均一系であるスプレー製品用組成物への(A)成分の溶解性向上の観点で好ましく、多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物がより好ましく、多価アルコール脂肪酸エステルのEO付加物(EO付加モル数10以上)、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物(EO付加モル数10以上)がさらに好ましい。
また、(A)成分の組成によっては、プラスチック等の劣化の原因となり、着香剤をプラスチック製容器に入れて保存したときに、容器が劣化して蓋が閉めにくくなったり、着香剤を吸い上げるのに使用するスポイトの劣化に影響する場合があるが、(B)成分は、(A)成分に起因するプラスチック等の劣化を抑制するのに有効である。
多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物において、脂肪酸の炭素数は好ましくは8以上、より好ましくは14以上であり、また、好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。脂肪酸の炭素鎖は、特に限定はされないが、分岐および不飽和結合を有するものが好ましく、より好ましく不飽和基を持つものである。不飽和基を有する場合、低温条件における流動性が高くハンドリング性に優れる。
多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物において、アルコールの価数は好ましくは2以上、より好ましくは4以上であり、また、好ましくは8以下、より好ましくは6以下である。
また、(B)成分としては、4価以上のアルコール脂肪酸エステルのEO付加物が好ましく、中でも脂肪酸の炭素数が14以上、かつEO付加モル数10以上であるものがより好ましい。さらに好ましくはソルビトール脂肪酸エステルのEO付加物であり、中でも脂肪酸の炭素数が14以上、かつEO付加モル数10以上であるものが特に好ましい。
(B)成分における多価アルコールの誘導体としては、具体的には、モノオレイン酸POE(15)グリセリル、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット、テトライソステアリン酸POE(30)ソルビット、PPG−33ソルビトール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)、ジオレイン酸ポリエチレングリコール(12)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20)が挙げられ、モノオレイン酸POE(15)グリセリル、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビットがより好ましく、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビットがさらに好ましく、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)が特に好ましく、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビットが最も好ましい。
本発明の液体着香剤組成物における(B)成分の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体着香剤組成物の総質量に対し、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは10〜80質量%、さらに好ましくは20〜70質量%、最も好ましくは30〜60質量%である。(B)成分の含量が5質量%以上であると、液体着香剤組成物のスプレー製品用組成物との相溶性がより良好であり得、90質量%以下であると、液体着香剤組成物の乳化系柔軟剤との相溶性がより良好であり得る。
(B)成分のHLB値は好ましくは、8−15、より好ましくは9−13、さらにより好ましくは10−12である。HLB値が8−15の場合、スプレー製品組成物との相溶性がより良好となり得る。
本発明の液体着香剤組成物における、(B)成分に対する(A)成分の質量比A/Bは、好ましくは0.1〜4、より好ましくは0.1〜3、さらに好ましくは0.5〜2.5である。A/Bが0.1以上であると、液体着香剤組成物の柔軟剤との相溶性がより良好であり得、4以下であると、液体着香剤組成物のスプレー製品用組成物との相溶性がより良好であり得る。
[(C)成分]
本発明の液体着香剤組成物において、(C)成分は、アルコールと脂肪酸のエステルである。液体着香剤組成物中にアルコール脂肪酸エステルを配合することにより、カチオン界面活性剤が含まれる柔軟仕上げ剤組成物に代表される乳化物への相溶性を向上させることができる。また、液体着香剤組成物中にアルコール脂肪酸エステルを配合することにより、プラスチックの劣化防止効果が奏される。
(C)成分のアルコール脂肪酸エステルにおけるアルコールとしては、1価又は2価以上のアルコールであればよく、2価以上の多価アルコールが好ましい。具体的には、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、スクロースなどが挙げられる。
(C)成分のアルコール脂肪酸エステルにおける脂肪酸としては、アルキル鎖長が8〜24の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸が好ましく、具体的には、クエン酸、2−エチルヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、イソノナン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、エイコサン酸などが挙げられる。
(C)成分におけるアルコール脂肪酸エステルとしては、室温で液体のものが好ましく、例えば、クエン酸トリエチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、グリセリンジアセテート、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリル酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、グリセリンジアセテート、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルが好ましく、より好ましくはトリカプリル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、グリセリンジアセテート、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルであり、さらに好ましくは、トリカプリル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、特に好ましくは、トリカプリル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、最も好ましくはトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルである。
(C)成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明の液体着香剤組成物における(C)成分の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体着香剤組成物の総質量に対し、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは10〜60質量%、さらに好ましくは15〜40質量%、最も好ましくは20〜35質量%である。
本発明の液体着香剤組成物における、(C)成分に対する(A)成分の質量比A/Cは、好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.2〜8、さらに好ましくは0.5〜5、特に好ましくは1〜3である。A/C比が0.1以上であると、十分な香り持続性を付与し得、10以下であると、容器の劣化に対する影響を小さくし得る。
本発明の液体着香剤組成物における、(C)成分に対する(B)成分の質量比B/Cは、好ましくは0.2〜10、より好ましくは0.5〜8、さらに好ましくは1〜6、最も好ましくは1.5〜4である。B/C比が0.2以上であると、液体着香剤組成物のスプレー製品用組成物との相溶性がより良好であり得、10以下であると、液体着香剤組成物の柔軟剤との相溶性がより良好であり得る。
[水分量]
本発明の着香剤組成物は、任意に水を含有してもよいが、水分量は、当該着香剤組成物の総質量に対して20質量%以下である。水分量が20質量%以下であると、(A)成分である香料組成物における香料の種類によって、白濁したり、分離相を生じる場合を防ぐことができ、外観上の問題を回避できると同時に、白濁や分離相は柔軟剤等の繊維処理剤と混合する際の香料の配合量のばらつき要因となるため、これを回避することができる。
[(D)成分]
本発明の液体着香剤組成物は、(D)成分として、酸化防止剤を任意に含み得る。酸化防止剤は、液体柔軟剤組成物(例えば、繊維製品用仕上げ剤組成物又は柔軟剤組成物)に一般的に使用されるものを使用し得る。具体的には、2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)、t−ブチル−p−ヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェニル−α−ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ−オリザノール、ビタミンE(α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、クェルセチンや、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。好ましくは、2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエンである。
本発明の液体着香剤組成物における酸化防止剤の含量は、液体着香剤組成物に対して、例えば0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.2〜3質量%、さらに好ましくは0.5〜2質量%である。
[他の任意成分]
本発明の液体着香剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)〜(D)成分以外にも、本発明の技術分野において公知の成分を適宜配合することができる。具体例としては、(B)成分以外の界面活性剤、溶剤、防腐剤、シリコーン化合物、染料及び/又は顔料、紫外線吸収剤、抗菌剤やスキンケア成分などが挙げられる。以下、いくつかの任意成分について詳細に説明する。
(防腐剤)
防腐剤は、液体着香剤組成物に防腐性を与えるために用いられる。防腐剤としては、例えば、イソチアゾリン系化合物、イソチアゾリノン系化合物等が挙げられる。具体例としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが挙げられ、それぞれ市販品として、「ケーソンCG」、「Nipacide BIT 20」がよく知られており、本発明の液体着香剤組成物においても使用することができる。
(シリコーン化合物)
シリコーン化合物は、香りの持続性や繊維の平滑性を向上させる目的で用いられ得る。シリコーン化合物は、その種類に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。シリコーン化合物の分子構造は、直鎖状であってもよいし、分岐状であってもよいし、また、架橋していてもよい。また、シリコーン化合物は変性シリコーン化合物であってもよく、前記変性シリコーン化合物は、1種の有機官能基により変性されたものであってもよいし、2種以上の有機官能基により変性されたものであってもよい。シリコーン化合物は、オイルの状態で使用することができ、具体例としては、例えば、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
(染料及び/又は顔料)
染料及び/又は顔料は、外観を向上する目的で配合することができる。好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。
本発明の液体着香剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料、反応性染料が好ましく、その配合量は組成物全体に対し、好ましくは1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmである。
本発明の液体着香剤組成物に用いられる染料としては、特開平6−123081号公報、特開平6−123082号公報、特開平7−18573号公報、特開平8−27669号公報、特開平9−250085号公報、特開平10−77576号公報、特開平11−43865号公報、特開2001−181972号公報又は特開2001−348784号公報などに記載されている染料を用いることもできる。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤は、紫外線を防御する効果のある薬剤であり、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出する成分である。
紫外線吸収剤としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2、2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
[液体着香剤組成物の製造方法]
本発明の液体着香剤組成物の製造方法は特に限定されず、各成分を混合することにより本発明の液体着香剤組成物を製造することができる。例えば、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を、常温にて混合する方法で製造することができる。
[液体着香剤組成物の容器]
本発明の液体着香剤組成物を含有させる容器は、特に限定されないが、材質は、プラスチック、ガラス、陶器、金属等が挙げられる。容器の容量は、5〜100mlが好ましく、5〜50mLがより好ましい。
本発明の液体着香剤組成物の容器としては、容器から直接組成物を滴下するもの、スポイト付きのキャップを備えた容器、ポンプディスペンサーを備えた容器等が使用でき、例えば、特開2018−167840に記載のスポイト付きのキャップを備えた容器、特開2005―132466に記載のポンプディスペンサーを備えた容器等が挙げられる。特に添加量を自由自在に調整できるスポイト付きのキャップを備えた容器が好ましい。
着香剤の組成によっては、プラスチック製容器やシリコーン製スポイトの劣化の原因となることがあったが、本発明の液体着香剤組成物は、プラスチック製容器やシリコーン製スポイトに入れて保存しても、容器やスポイトへの影響が小さく有利である。
本発明の液体着香剤組成物の好適な容器を図1及び2に示す。材質として、本体容器1は遮光ガラス(褐色)、キャップ部分2はポリプロピレン、吸い上げ菅3は透明ガラス、スポイト部位4はシリコーンが好適である。
[液体着香剤組成物の使用方法]
本発明の液体着香剤組成物は、繊維処理用製品、例えば柔軟剤や繊維処理用スプレー剤と混合して使用することができる。本発明の着香剤組成物の使用量を変更することで容易に香りの強度を調整可能であり、また複数の香りの着香剤組成物を組合せることで、好みの香りを家庭で作り上げる楽しみが得られるものである。
本発明の液体着香剤組成物を柔軟剤と混合して使用する場合の一例としては、以下のような2工程の手順がある。
工程1:洗濯機投入口で直接、あるいは計量キャップなどの別容器の中で事前に、柔軟剤組成物と液体着香剤組成物を混合し、一つの繊維処理剤組成物を形成する工程
工程2:洗濯のすすぎの段階(1回すすぎの洗剤を用いてもよく、その場合は1回目のすすぎの段階)ですすぎ水に工程1の繊維処理剤組成物を溶解させて繊維製品を柔軟処理する工程。あるいは、たらいのような容器中の水に溶解させ、更に繊維製品を入れて浸漬処理する工程。
柔軟剤組成物の添加量/液体着香剤組成物の添加量は、特に限定されないが、1〜500が好ましく、10〜100がより好ましく、20〜80が更に好ましい。
また、本発明の液体着香剤組成物を繊維処理用スプレー剤と混合して使用する場合の一例としては、スプレータイプの容器に充填されている液体組成物(スプレー製品用組成物)に液体着香剤組成物を添加、混合し、賦香性の繊維処理用スプレー剤とすることが挙げられる。液体着香剤組成物と液体組成物(スプレー製品用組成物)の混合は、スプレータイプの容器中ではなく別の容器で事前に行い、混合後の組成物をスプレータイプの容器に充填してもよい。
繊維処理用スプレー剤用の液体剤組成物の添加量/液体着香剤組成物の添加量は、特に限定されないが、1〜5000が好ましく、10〜3000がより好ましく、10〜1000が更に好ましい。
水、およびエタノール等溶剤を含有して均一な溶液である繊維処理用スプレー剤組成物に香料組成物は混和しにくいのが通常であるが、本発明の着香剤組成物であれば、上述の通り広い範囲の混合比率において、混和することができる。
(柔軟剤組成物)
本発明の液体着香剤組成物が混合され得る柔軟剤組成物としては、特に限定されず、カチオン界面活性剤である柔軟基材を配合した組成物であればよい。例えば、柔軟基材が、エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であると、柔軟剤組成物と本発明の液体着香剤組成物の相溶性の点で好ましい。
柔軟剤組成物は、ノニオン界面活性剤、無機塩、防腐剤、及び香料等、柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。
また、柔軟剤組成物は、本発明の着香剤組成物による香り付けへの影響の観点から、無香性/微香性であることが好ましい。
(繊維処理用スプレー剤)
本発明の液体着香剤組成物が混合され得る繊維処理用スプレー剤(スプレー製品用組成物)としては、特に限定されず、繊維処理に用いられるものであればよい。例えば、繊維処理用スプレー剤は、ノニオン界面活性剤を含むもの、とりわけアルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤を含むものであると、繊維処理用スプレー剤と本発明の液体着香剤組成物の相溶性の点で好ましい。
繊維処理用スプレー剤は、溶剤、芳香族アルコール、香料、抗菌剤、苦味剤等、繊維処理用スプレー剤分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。
また、繊維処理用スプレー剤は、本発明の着香剤組成物による香り付けへの影響の観点から、無香性/微香性であることが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
1.液体着香剤組成物
[(A)成分]
下記表1〜7に示される組成で香料成分を含む香料組成物を使用した。
Figure 2021127558
Figure 2021127558
Figure 2021127558
Figure 2021127558
Figure 2021127558
Figure 2021127558
Figure 2021127558
[B成分]
下記のB−1〜B−7を使用した。
・B−1:テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30EO)(NIKKOL GO-430NV、日光ケミカルズ株式会社製)
・B−2:テトライソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット(30EO)(ユニオックスST-30IS、日油株式会社製)
・B−3:テトラオレイン酸ソルビット(40EO)(NIKKOL GO-440V、日光ケミカルズ株式会社製)
・B−4:テトラオレイン酸ソルビット(60EO)(NIKKOL GO-460V、日光ケミカルズ株式会社製)
・B−5:ジオレイン酸PEG12(DO-600、三洋化成工業株式会社製)
・B−6:トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル(ISO-320G、東邦化学工業株式会社製)
・B−7:PPG−33ソルビトール(もしくはポリオキシプロピレンソルビット)(ユニオールHS-2000D、日油株式会社製)
[C成分]
下記のC−1〜C−4を使用した。
・C−1:トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(NIKKOLトリエスターF-810、日光ケミカルズ株式会社製)
・C−2:ジカプリル酸プロピレングリコール(NIKKOL SEFSOL-228、日光ケミカルズ株式会社製)
・C−3:モノカプリル酸プロピレングリコール(NIKKOL SEFSOL-218、日光ケミカルズ株式会社製)
・C−4:ミリスチン酸イソプロピル(RADIA 7730、Oleon社製)
任意成分として下記の(D)成分を使用した。
・D−1:ジブチルヒドロキシトルエン(東京化成工業株式会社)
[液体着香剤組成物の調製方法]
各成分の配合量を、下記表10に記載の通り調整して、次の手順により液体着香剤組成物を調製した。(A)成分と(D)成分を混合することで(D)成分を溶かし、次いで(B)成分及び(C)成分を混合することで、目的の液体着香剤組成物を得た。必要に応じて、さらにイオン交換水を配合することで最終組成物とした。
2.無香性柔軟剤組成物
以下の(E)〜(I)成分を使用した。
[E成分]カチオン界面活性剤(柔軟基剤)
・E−1:特開2003−12471号公報の実施例4に記載のカチオン界面活性剤 12%
[F成分]非イオン界面活性剤
・F−1:ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテルEO60モル(ライオンケミカル(株)社製) 2%
[G成分]無機塩
・G−1:塩化カルシウム((株)トクヤマ製、商品名:粒状塩化カルシウム) 0.5%
[H成分]防腐剤
・H−1:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(クラリアントジャパン株式会社製、商品名:Nipacide BIT20) 0.01%
[I成分]香料
・I−1:下記表8に示される組成で香料成分を含む香料組成物 0.5%
Figure 2021127558
[無香性柔軟剤組成物の調製方法]
内径100mm、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)を用い、次の手順により柔軟剤組成物を調製した。
まず、(E)成分、(F)成分、(I)成分を混合攪拌して、油相混合物を得た。一方、(H)成分をバランス用イオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用イオン交換水の質量は、980gから油相混合物と(G)成分(G成分を溶解するのに必要なイオン交換水を含む)の合計量を差し引いた残部に相当する。
次に、(E)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(E)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,000rpmで、1回目の水相混合物添加後に2分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。しかる後、(G)成分を添加し、必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)、または水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH2.5に調整し、更に全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、無香性柔軟剤組成物を得た。
3.無香性スプレー製品用組成物
以下の(J)〜(O)成分を使用した。
[J成分]ノニオン界面活性剤
・J−1:POE硬化ヒマシ油EO40(ブラウノンRCW−40 青木油脂社製) 0.5%
・J−2:モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンEO20(NIKKOL TO−10V 日光ケミカルズ社製) 1.0%
[K成分]溶剤
・K−1:エタノール(95度エタノール 日本アルコール社製) 50%
[L成分]芳香族アルコール
・L−1:フェノキシエタノール(ニューポールEFP 三洋化成社製) 0.5%
[M成分]香料
・M−1:下記表9に示される組成で香料成分を含む香料組成物 0.05%
Figure 2021127558
[N成分]抗菌剤
・N−1:塩化ラウリルトリメチルアンモニウム 0.2%
[O成分]苦味剤
・O−1:安息香酸デナトニウム 0.05%
[無香性スプレー製品用組成物の調製方法]
(J)、(K)、(L)及び(M)成分を混合し、次いで(N)、(O)、並びに精製水(バランス)を混合して、無香性スプレー製品用組成物を調製した。
[評価方法]
<柔軟剤との相溶性評価>
上記のとおり調製した無香性柔軟剤組成物30gが入った50mLビーカーに、上記のとおり調製した着香剤組成物1.2gを添加した際の、ゲル化物/油浮きの発生具合を下記の評価基準に従って目視にて評価した。△(わずかな劣化)以上を合格とした。結果を下記表10に示す。
(評価基準)
○:変化なし(ゲル化物/油浮きなし)
△:わずかにゲル化物/油浮きが発生
×:ゲル化物/油浮きが発生
<スプレー剤との相溶性評価>
上記のとおり調製した無香性スプレー製品用組成物10gが入った20mLビーカーに、上記のとおり調製した着香剤組成物0.05gを添加し、攪拌した後の外観を、下記の評価基準に従って目視にて評価した。△(わずかに白濁)以上を合格とした。結果を下記表10に示す。
(評価基準)
○:透明
△:わずかに白濁
×:白濁
Figure 2021127558

Claims (2)

  1. (A)香料組成物、
    (B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び
    (C)アルコール脂肪酸エステル
    を含有し、水分の含有量が20質量%以下である、液体着香剤組成物。
  2. (B)成分が、多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物及び多価アルコールのアルキレンオキシド付加物から選択される、請求項1に記載の液体着香剤組成物。
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