JP6168513B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
インバータ回路や電源回路においてスイッチング素子として用いられるMOSFETは、プレーナ型およびスーパージャンクション型に大別される。
プレーナ型MOSFETは、たとえば、ドレイン層と、その上に配置されたn型ベース層と、その表層部に形成されたp型ベース層と、p型ベース層の表層部に間隔を開けて形成されたn型ドレイン層およびn型ソース層とを含む。ゲート電極は、n型ソース・ドレイン層間のp型ベース層の表面にゲート絶縁膜を介して対向するように配置される。
一方、スーパージャンクション型MOSFETは、たとえば、特許文献1に開示されているように、プレーナ型における上記の構成に加えて、p型ベース層からドレイン層に向かって延びたp型コラム層を含む。この構造により、オン抵抗を低減でき、かつ、スイッチング速度が向上する。
特開2012−142330号公報
スーパージャンクション型MOSFETにおける課題は、寄生ダイオードのハードリカバリである。ハードリカバリとは、逆回復電流の変化(dir/dt)が高速であることをいう。スーパージャンクション型MOSFETにおいては、寄生ダイオードがターンオフしたときに、p型ベース層だけでなくp型コラム層からも空乏層が広がる。とくに、p型コラム層から広がる空乏層は、隣接する別のp型コラム層から広がる空乏層と速やかに結合し、かつ直下のドレイン層にも速やかに到達する。そのため、電流の変化が急激に起こり、逆回復電流の遮断も高速に生じる。それに応じて、逆回復電流波形は、変化が急峻でかつ振幅の大きな発振波形(リンギング)を示す。このような逆回復特性(ハードリカバリ特性)は、大きなノイズを引き起こし、たとえば、MOSFETに制御信号を供給するコントローラの誤動作を引き起こすおそれがある。とりわけ、電動モータ等の誘導性負荷を駆動するインバータ回路においては、寄生ダイオードがオン/オフするから、この寄生ダイオードがターンオフするときのハードリカバリ特性が問題となる。
特許文献1の発明は、n型ドレイン層の裏面側からプロトン、He++He++等の重粒子を照射することによって逆回復特性は改善しているが、ハードリカバリ特性は改善できていない。
そこで、本発明の目的は、スーパージャンクション構造を有しつつ、簡単な構造で寄生ダイオードのハードリカバリを緩和できる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、第1導電型ドレイン層と、前記第1導電型ドレイン層上に形成された第1導電型ベース層と、前記第1導電型ベース層の表面に選択的に形成された複数の第2導電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の内方領域に前記第2導電型ベース層の周縁と間隔を空けて形成され、当該周縁との間にチャネル領域を形成する第1導電型ソース層と、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するように形成されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層に連なるように前記第1導電型ベース層内に形成され、前記第2導電型ベース層から前記第1導電型ドレイン層へ向かって延びた第2導電型コラム層であって、その深さ方向途中部に前記第1導電型ベース層の一部からなる分断領域を介在させることによって上下に分断されていて、前記第2導電型ベース層と一体をなす上側コラム層と、前記上側コラム層よりも前記第1導電型ベース層の深さ方向に長く形成されており、電気的にフローティングされた下側コラム層とを有する分断コラム層を含む第2導電型コラム層と、前記第1導電型ドレイン層に電気的に接続されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース層に電気的に接続されたソース電極と、前記分断領域から前記第1導電型ベース層の表面に沿う横方向に離れており、前記第1導電型ベース層の表面から前記分断領域と同じ深さ位置において、前記上側コラム層および前記下側コラム層の双方から間隔を空けて形成された第2導電型補助コラム層とを含、半導体装置である。
この半導体装置は、第2導電型ベース層に連なる第2導電型コラム層が第1導電型ドレイン層に向かって延びており、スーパージャンクション構造のMOSFETを構成している。第1導電型がn型であり、第2導電型がp型である場合、ドレイン電極をソース電極よりも高い電位に接続し、ゲート電極に閾値電圧以上の制御電圧を印加すると、p型ベース層の表面付近のチャネル領域に反転層(チャネル)が形成される。これにより、ドレイン電極、n型ドレイン層、n型ベース層、p型ベース層表面の反転層、n型ソース層およびソース電極を順に通る電流経路が形成される。ゲート電極に制御電圧を印加しなければ、前記反転層が生じないから、前記電流経路が遮断される。p型ベース層およびこれと一体なp型コラム層(分断コラム層)の上側コラム層と、n型ベース層との間のpn接合は、寄生ダイオードを構成している。この寄生ダイオードは、順方向電圧がかかっているときにはオン状態となり、逆方向電圧がかかっているときはオフ状態となる。寄生ダイオードがターンオフするとき、p型ベース層および上側コラム層内のキャリヤ(ホール)はソース電極へと引き寄せられ、n型ベース層およびn型ドレイン層内のキャリヤ(電子)はドレイン電極へと引き寄せられる逆回復現象が生じる。これによって流れる電流が逆回復電流である。キャリヤの移動によって、pn接合から空乏層が広がり、寄生ダイオードはオフ状態となる。
この発明では、p型コラム層が上下に分断された分断コラム層を有していて、分断コラム層において、相対的に長い下側コラム層はp型ベース層に対して電気的にフローティングされている。したがって、前記寄生ダイオードの動作に当該下側コラム層が寄与しないので、逆回復現象の際の急峻な空乏層の広がりが抑制される。これにより、ドレイン電極に向かう空乏層の広がりが抑制され、それによって、寄生ダイオードがターンオフするときに空乏層が広がる速さが抑制される。これにより、逆回復電流の変化速度(dir/dt)が小さくなるので、リカバリ特性が改善される。また、分断コラム層を設けるだけでよいので、構造も簡単である。
さらに、分断しているとはいえ、p型ベース層からn型ドレイン層へ向かってp型コラム層が延びているスーパージャンクション構造を有している。したがって、上側コラム層および下側コラム層それぞれから横方向に広がる空乏層が一体となるように、上側コラム層および下側コラム層の形状や分断領域の間隔を定めることによって、良好なオン抵抗およびスイッチング速度を達成するというスーパージャンクション構造本来の特性も実現することができる。
なお、上記の効果は、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型である場合にも当然達成することができる
また、この構成によれば、上側コラム層および下側コラム層それぞれから横方向に広がる空乏層を、第2導電型補助コラム層から広がる空乏層によって中継できるので、前記空乏層の一体化を第2導電型補助コラム層によって補助することができる。
請求項に記載の発明は、前記分断領域の上下方向の間隔が、0μmを超えて10μm以下である、請求項記載の半導体装置である。
この構成によれば、上側コラム層および下側コラム層それぞれから横方向に広がる空乏層を一体化し易くすることができる
また、前記第2導電型コラム層は、上下に分断されずに前記第2導電型ベース層から前記下側コラム層の下端位置まで連続する接続コラム層を含んでいてもよい
この構成によれば、スーパージャンクション構造の特性に特化した接続コラム層を選択的に設けることによって、半導体装置のスイッチング速度とオン抵抗との間のトレードオフの関係を調整することができる。
請求項に記載の発明は、前記半導体装置は、前記第1導電型ドレインの裏面部に部分的に形成された第2導電型コレクタ層をさらに含む、請求項1または2に記載の半導体装置である。
この構成によれば、第2導電型コレクタ層から第1導電型ベース層に電子もしくは正孔が注入されるので、第1導電型ベース層で伝導度変調を発生させることができる。その結果、高電流域では、IGBTを動作させたときに描かれる電流波形に沿って電流を上昇させることができる。すなわち、低電流域でのセット効率に優れるMOSFETの特性と、高電圧域において伝導度変調を発生させることができるIGBTの特性とを併せ持つ半導体装置を提供することができる。さらに、第2導電型コラム層が分断コラム層を有しているので、第2導電型コラム層の全てが接続コラム層である構造の半導体装置に前記第2導電型コレクタ層を設ける場合に比べて、高電流域におけるオン抵抗をより良好に低減することができる。
請求項に記載の発明は、前記第2導電型コラム層は、隣り合う前記第2導電型ベース層との間に連続性を持って所定の第1周期で配列されており、前記第2導電型コレクタ層は、前記第2導電型コラム層の前記第1周期よりも大きい所定の第2周期で連続性を持って配列されている、請求項に記載の半導体装置である。
たとえば、第1導電型ドレイン層の裏面全体に対する、第1導電型ドレイン層および第2導電型コレクタ層のそれぞれの占有率は、裏面全体が第1導電型もしくは第2導電型の領域単独で占有される一般的なMOSFETおよびIGBTに比べて小さくなる。そのため、第1導電型ドレイン層および第2導電型コレクタ層の一方の面積を増やせば、他方の面積が狭くなる。その結果、相対的に狭い層に対するドレイン電極のコンタクト抵抗が高くなり、そのオン抵抗の低減効果が弱まってしまう。つまり、この半導体装置に付与されたMOSFETの特性とIGBTの特性との間にはトレードオフの関係がある。
そこで、本願発明者が鋭意研究したところ、第2導電型コレクタ層の周期を第2導電型コラム層の周期と一致(第1周期=第2周期)させるのではなく、第1周期よりも大きくすることによって(第2周期>第1周期)、低電流域および高電流域の両方においてオン抵抗をバランスよく低減することができた。その結果、この半導体装置によれば、アプリケーションに最適なデバイス特性に制御することができる。
請求項に記載の発明のように、前記第2周期は、前記第1周期の2倍〜5倍であることが好ましい。
請求項に記載の発明のように、前記第1導電型ドレイン層の裏面全体に対する前記第2導電型コレクタ層の占有率は、50%〜80%であることが好ましい。
請求項に記載の発明は、前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の厚さ方向において、前記第2導電型コラム層に対向するように形成されている、請求項4〜6のいずれか一項に記載の半導体装置である。
この構成によれば、高電流域でのオン抵抗を一層低減することができる。
請求項に記載の発明のように、前記第2導電型コラム層は、ストライプ状に形成されていてもよい。この場合、前記第2導電型コレクタ層は、請求項に記載の発明のように、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、前記第2導電型コラム層に交差する形状に形成され、当該交差部分において前記第2導電型コラム層に対向していることが好ましく、請求項10に記載の発明のように、前記平面視において、ストライプ状に形成されていることがさらに好ましく、請求項11に記載の発明のように、前記平面視において、前記第2導電型コラム層に直交するストライプ状に形成されていることが特に好ましい。また、前記第2導電型コレクタ層は、前記平面視において、ストライプ状の第2導電型コラム層に交差する形状であれば、請求項12に記載の発明のように、多角形状または円形状に形成されていてもよい。
すなわち、ストライプ状に配列された第2導電型コラム層の一つ一つに対して第2導電型コレクタ層を均等な数だけ対向させれば、半導体装置のセル間でのオン抵抗のばらつきが小さくなる。そこで、請求項10に記載の発明のように、第2導電型コレクタ層を第2導電型コラム層に交差するストライプ状に形成すれば、各第2導電型コレクタ層は、複数の第2導電型コラム層を連続して横切ることとなるので、全ての第2導電型コラム層に対してほぼ均等に対向させることができる。同様の考えにより、請求項11に記載のように、第2導電型コレクタ層を第2導電型コラム層に直交するストライプ状に形成すれば、全ての第2導電型コラム層に対して均等な数の第2導電型コレクタ層を確実に対向させることができる。
また、請求項13に記載の発明のように、前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、前記第2導電型コラム層に平行なストライプ状に形成されていてもよい。
請求項14に記載の発明は、前記第2導電型コラム層は、多角形状または円形状に形成されている、請求項に記載の半導体装置である。
この場合、前記第2導電型コレクタ層は、請求項17に記載の発明のように、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、ストライプ状に形成されていてもよいし、請求項18に記載の発明のように、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、多角形状または円形状に形成されていてもよい。
また、請求項19に記載の発明のように、前記第2周期の一周期当たりに占める前記第2導電型コレクタ層と前記第1導電型ドレイン層の幅の比率は、1:1であることが好ましい。
また、請求項18に記載の発明のように、前記第1周期が5μm〜20μmであり、前記第2周期が5μm〜200μmであることが好ましい。
また、請求項19に記載の発明のように、前記第2導電型コレクタ層は、2.5μm〜160μmの幅を有していることが好ましい。
請求項20に記載の発明は、前記上側コラム層および前記下側コラム層それぞれから横方向に広がる空乏層を、前記第2導電型補助コラム層によって中継して一体化させる、請求項1〜19のいずれか一項に記載の半導体装置である。 請求項21に記載の発明は、第1導電型ドレイン層上に、その表面に沿う横方向の所定の第1位置に第2導電型不純物が選択的に注入された第1導電型のメイン層を第1時間エピタキシャル成長させ、その後、前記第1位置に前記第2導電型不純物が注入されない第1導電型のサブ層をエピタキシャル成長させた後、再び前記メイン層を前記第1時間よりも短い第2時間エピタキシャル成長させることによって、第1導電型ベース層を形成する工程と、前記第1導電型ベース層をアニール処理して前記メイン層内の第2導電型不純物を拡散させることによって、前記サブ層の深さ位置で上下に分断された上側コラム層と、前記上側コラム層よりも前記第1導電型ベース層の深さ方向に長い下側コラム層とを含む分断コラム層を有する第2導電型コラム層を形成する工程と、前記第1導電型ベース層の表面に、前記第2導電型コラム層に連なる第2導電型ベース層を選択的に形成する工程と、前記第2導電型ベース層の内方領域に、前記第2導電型ベース層の周縁と間隔が空くように、当該周縁との間にチャネル領域を形成する第1導電型ソース層を形成する工程と、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するようにゲート電極を形成する工程と、前記第1導電型ドレイン層に電気的に接続されたドレイン電極を形成する工程と、前記第1導電型ソース層に電気的に接続されたソース電極を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法である。
求項22に記載の発明は、前記第1導電型ベース層を形成する工程は、所定の第1厚さの前記メイン層を多段にエピタキシャル成長させ、その後、前記第1厚さと同じ第2厚さの前記サブ層を一段エピタキシャル成長させた後、再び前記第1厚さの前記メイン層を、前記サブ層の形成前よりも少ない段数で多段にエピタキシャル成長させる工程を含む、請求項21に記載の半導体装置の製造方法である。
この方法によれば、エピタキシャル成長するメイン層の段数を制御することによって、上側コラム層および下側コラム層の長さを簡単に調整することができる。
請求項23に記載の発明は、前記サブ層をエピタキシャル成長させる工程は、前記第1位置から前記横方向に離れた第2位置に第2導電型不純物を注入しながら前記サブ層を形成する工程を含み、前記第2導電型コラム層を形成する工程は、前記アニール処理で前記サブ層内の第2導電型不純物も拡散させることによって、前記上側コラム層および前記下側コラム層の双方から間隔を空けた位置に第2導電型補助コラム層を形成する工程を含む、請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法である。
この方法によって、請求項に記載の半導体装置を製造することができる。
請求項24に記載の発明は、前記サブ層をエピタキシャル成長させる工程は、5μm〜30μmのバッファ層を形成する工程を含む、請求項21〜23のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法である。
この方法によって、請求項に記載の半導体装置を製造することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の模式的な平面図である。 図2は、図1のII−II切断面における断面図である。 図3Aは、図1および図2の半導体装置の製造工程の一部を示す図である。 図3Bは、図3Aの次の工程を示す図である。 図3Cは、図3Bの次の工程を示す図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の模式的な平面図である。 図5は、図4のV−V切断面における断面図である。 図6Aは、図4および図5の半導体装置の製造工程の一部を示す図である。 図6Bは、図6Aの次の工程を示す図である。 図6Cは、図6Bの次の工程を示す図である。 図6Dは、図6Cの次の工程を示す図である。 図6Eは、図6Dの次の工程を示す図である。 図6Fは、図6Eの次の工程を示す図である。 図6Gは、図6Fの次の工程を示す図である。 図7は、p型コラム層およびp型コレクタ層のレイアウトの変形例を示す図である。 図8は、p型コラム層およびp型コレクタ層のレイアウトの変形例を示す図である。 図9は、p型コラム層およびp型コレクタ層のレイアウトの変形例を示す図である。 図10は、p型コラム層およびp型コレクタ層のレイアウトの変形例を示す図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図12は、寄生ダイオードがオン状態からターンオフするときの電流波形の一例を示す波形図である。 図13は、半導体装置のId−Vd特性を示すグラフである。 図14は、半導体装置のドレイン−ソース間の電圧と、出力容量との関係を示すグラフである。
<第1実施形態>
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置1の模式的な平面図である。図2は、図1のII−II切断面における断面図である。なお、図1では、説明に必要な構成のみを示しており、たとえばn型ソース層5、ゲート電極7、ソース電極8等の図示を省略している。
半導体装置1は、スーパージャンクション構造を有するnチャンネル型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。
半導体装置1は、n型ドレイン層17と、n型ベース層2と、p型コラム層3と、p型ベース層4と、p型補助コラム層30と、n型ソース層5と、ゲート絶縁膜6と、ゲート電極7と、ソース電極8と、ドレイン電極11とを含む。ゲート電極7上には、層間絶縁膜12が配置されている。
型ドレイン層17は、n型の半導体基板(たとえばシリコン基板)からなっていてもよい。n型の半導体基板は、n型不純物をドープしながら結晶成長させた半導体基板であってもよい。n型不純物としては、P(リン)、As(ヒ素)、SB(アンチモン)などを用いることができる。
型ベース層2は、n型不純物が注入された半導体層である。より具体的には、n型不純物を注入しながらエピタキシャル成長されたn型エピタキシャル層であってもよい。n型不純物としては、前述のものを適用できる。
p型コラム層3およびp型ベース層4は、p型不純物が注入された半導体層である。より具体的には、n型ベース層2に対してp型不純物をイオン注入(インプラ)することによって形成された半導体層であってもよい。p型不純物としては、B(ホウ素)、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)などを適用することができる。
p型ベース層4は、図1に示すように、n型ベース層2の表面の法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」とする)において周期的に離散配置された複数の領域において、n型ベース層2の表面部に選択的に形成されている。この実施形態では、複数のp型ベース層4は、互いに平行なストライプ状に形成されている。各p型ベース層4の幅は、たとえば、3μm〜10μmである。個々のp型ベース層4およびその周囲のn型ベース層2を含む領域は、セル13を形成している。すなわち、この半導体装置1は、図1のレイアウトでは、平面視においてストライプ状に配列された多数(複数)のセル13を有している。
p型コラム層3は、平面視において、各セル13のp型ベース層4の内方の領域に形成されている。より具体的には、この実施形態では、p型コラム層3は、平面視において、p型ベース層4の幅方向中央の領域においてストライプ状に形成されている。p型コラム層3は、p型ベース層4に連なるように形成されており、n型ベース層2において、p型ベース層4よりも深い位置までn型ドレイン層17に向かって延びている。したがって、p型コラム層3は、隣り合うp型ベース層4との間に連続性を持って配列されている。p型コラム層3のピッチP(本発明の第1周期の一例)は、5μm〜20μmである。ここで、ピッチPとは、p型コラム層3と、隣り合うp型コラム層3の間のn型ベース層2とを一つの繰り返し単位とし、当該繰り返し単位のn型ベース層2の表面に沿う方向の長さのことである。この実施形態では、p型コラム層3が各p型ベース層4の幅方向中央に配置されていることから、ピッチPはセル13のピッチ(セルピッチ)に一致している。
p型コラム層3は、その深さ方向途中部にn型ベース層2の一部からなる分断領域34を介在させることによって上下に分断されていて、上側コラム層31と、上側コラム層31よりもn型ベース層2の深さ方向に長く形成された下側コラム層32とを含む分断コラム層33を有する。すなわち、分断コラム層33は、p型コラム層3を、その深さ方向中央よりも上側の分断領域34で分断することによって形成されている。各コラム層31,32のn型ベース層2の深さ方向に沿う側面は、当該方向に沿って周期的に起伏した凹凸面となっている。この凹凸の数は、通常、後述するn型半導体層19(図3A)の段数とほぼ一致するが、図2では明瞭化のために前記段数より少ない凹凸を表している。
上側コラム層31は、p型ベース層4と一体をなしていて、p型ベース層4と共にn型ベース層2との界面(pn接合面)に寄生ダイオード(ボディダイオード)14を形成している。一方、下側コラム層32は、p型ベース層4とは分断領域34によって分離されていて、電気的にフローティングされている。
また、下側コラム層32の長さは、たとえば、上側コラム層31の2倍〜10倍であることが好ましく、具体的には、上側コラム層31の長さが1μm〜5μmであり、下側コラム層32の長さが2μm〜20μmであることが好ましい。なお、下側コラム層32の長さは、下側コラム層32の底部からn型ベース層2の裏面までのn型ベース層2の厚さが5μm以上となるように定めるとよい。5μm以上であれば、600V以上の耐圧性能を実現することができる。
また、分断領域34の間隔(上側コラム層31の下端と下側コラム層32の上端との距離)は、この実施形態のようにp型補助コラム層30が設けられる場合には、0.5μm〜10μmであってもよい。
そして、この実施形態では、全てのp型コラム層3が、分断コラム層33で構成されている。
p型補助コラム層30は、分断領域34からn型ベース層2の表面に沿う横方向に離れた位置において、上側コラム層31および下側コラム層32の双方から間隔を空けて形成されている。この実施形態では、p型補助コラム層30は、隣り合うp型ベース層4の間の領域(つまり、セル13の境界領域)の直下に形成されている。p型補助コラム層30は、当該領域において、p型ベース層4のストライプ方向に沿って間隔を空けて複数形成されている。p型補助コラム層30の平面形状は、図1に示すドット状であってもよいし、長方形状等であってもよい。平面視においてp型補助コラム層30を点在させることによって、隣り合うp型補助コラム層30の間の領域(図1の斜線部)を、MOSFETの電流経路として効率よく利用することができる。むろん、p型補助コラム層30は、当該領域においてストライプ状に形成されていてもよい。この場合でも、ドレイン電極11からソース電極8へ向かう電流は、図2に電流経路35で示すように、p型補助コラム層30を避けて通ることができる。p型補助コラム層30は、n型ベース層2に対してp型不純物をイオン注入(インプラ)することによって形成された半導体層であってもよい。p型不純物の例は、前述のとおりである。
型ソース層5は、平面視において各セル13のp型ベース層4の内方領域に形成されている。n型ソース層5は、当該領域において、p型ベース層4の表面部に選択的に形成されている。n型ソース層5は、p型ベース層4にn型不純物を選択的にイオン注入することによって形成されてもよい。n型不純物の例は、前述のとおりである。n型ソース層5は、p型ベース層4の周縁(p型ベース層4とn型ベース層2との界面)から所定距離だけ内側に位置するようにp型ベース層4内に形成されている。これにより、n型ベース層2およびp型ベース層4等を含む半導体層の表層領域において、n型ソース層5とn型ベース層2との間には、p型ベース層4の表面部が介在し、この介在している表面部がチャネル領域15を提供する。
この実施形態では、n型ソース層5は、平面視ストライプ状に形成されており、p型コラム層3の側面よりも外側の領域に形成されている。チャネル領域15は、n型ソース層5の形状に応じて、ストライプ状の形状を有している。
ゲート絶縁膜6は、たとえば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、ハフニウム酸化膜、アルミナ膜、タンタル酸化膜などからなっていてもよい。ゲート絶縁膜6は、少なくともチャネル領域15におけるp型ベース層4の表面を覆うように形成されている。この実施形態では、ゲート絶縁膜6は、n型ソース層5の一部、チャネル領域15、およびn型ベース層2の表面を覆うように形成されている。より端的には、ゲート絶縁膜6は、各セル13のp型ベース層4の中央領域およびこの領域に連なるn型ソース層5の内縁領域に開口を有するパターンで形成されている。
ゲート電極7は、ゲート絶縁膜6を介してチャネル領域15に対向するように形成されている。ゲート電極7は、たとえば、不純物を注入して低抵抗化したポリシリコンからなっていてもよい。この実施形態では、ゲート電極7は、ゲート絶縁膜6とほぼ同じパターンに形成されており、ゲート絶縁膜6の表面を覆っている。すなわち、ゲート電極7は、n型ソース層5の一部、チャネル領域15、およびn型ベース層2の表面の上方に配置されている。より端的には、ゲート電極7は、各セル13のp型ベース層4の中央領域およびこの領域に連なるn型ソース層5の内縁領域に開口を有するパターンで形成されている。すなわち、ゲート電極7は、複数のセル13を共通に制御するように形成されている。これにより、プレーナゲート構造が構成されている。
層間絶縁膜12は、たとえば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、TEOS(テトラエトキシシラン)などの絶縁材料からなる。層間絶縁膜12は、ゲート電極7の上面および側面を覆い、各セル13のp型ベース層4の中央領域およびこの領域に連なるn型ソース層5の内縁領域にコンタクト孔16を有するパターンで形成されている。
ソース電極8は、アルミニウムその他の金属からなる。ソース電極8は、層間絶縁膜12の表面を覆い、かつ各セル13のコンタクト孔16に埋め込まれるように形成されている。これにより、ソース電極8は、n型ソース層5にオーミック接続されている。したがって、ソース電極8は、複数のセル13に並列に接続されており、複数のセル13に流れる全電流が流れるように構成されている。また、ソース電極8は、コンタクト孔16を介して各セル13のp型ベース層4にオーミック接続されており、p型ベース層4の電位を安定化する。
ドレイン電極11は、アルミニウムその他の金属からなる。ドレイン電極11は、n型ドレイン層17の裏面に接するように形成されている。これにより、ドレイン電極11は、複数のセル13に並列に接続されており、複数のセル13に流れる全電流が流れるように構成されている。
ドレイン電極11を高電位側、ソース電極8を低電位側として、ソース電極8およびドレイン電極11の間に直流電源を接続すると、寄生ダイオード14には逆バイアスが与えられる。このとき、ゲート電極7に所定の閾値電圧よりも低い制御電圧が与えられていると、ドレイン−ソース間にはいずれの電流経路も形成されない。すなわち、半導体装置1は、オフ状態となる。一方、ゲート電極7に閾値電圧以上の制御電圧を与えると、チャネル領域15の表面に電子が引き寄せられて反転層(チャネル)が形成される。これにより、n型ソース層5とn型ベース層2との間が導通する。すなわち、ソース電極8から、n型ソース層5、チャネル領域15の反転層、n型ベース層2を順に通って、ドレイン電極11に至る電流経路35が形成される。すなわち、半導体装置1は、オン状態となる。
電動モータ等の誘導性負荷を駆動するインバータ回路に半導体装置1が適用されるとき、ソース電極8がドレイン電極11よりも高電位となって、寄生ダイオード14がオンし、この寄生ダイオード14を通って電流が流れる場合がある。その後、ソース電極8がドレイン電極11よりも低電位となると、寄生ダイオード14は、逆バイアス状態となって、ターンオフする。このターンオフ時には、寄生ダイオード14のpn接合部から空乏層が広がり、p型ベース層4およびp型コラム層3内のキャリヤ(正孔)がソース電極8側に移動し、n型ベース層2内のキャリヤ(電子)がドレイン電極11側へと移動する。
このキャリヤの移動により、寄生ダイオード14がオン状態のときとは逆方向への電流が流れる。この電流は、逆回復電流とよばれる。逆回復電流は、一旦増加し、その後に減少する。ダイオードの順方向電流が零となってから、逆回復電流の大きさがその最大値の10%にまで減少するまでの時間は逆回復時間と呼ばれる。逆回復電流の変化(dir/dt)が大きいときは、電流が零に収束するまでに振動(リンギング)が生じる場合がある。このような逆回復特性は、ハードリカバリと呼ばれ、ノイズや誤動作の原因となる。
この半導体装置1では、p型コラム層3が上下に分断された分断コラム層33を有していて、分断コラム層33において、相対的に長い下側コラム層32はp型ベース層4に対して電気的にフローティングされている。したがって、寄生ダイオード14の動作に当該下側コラム層32が寄与しないので、逆回復現象の際の急峻な空乏層の広がりが抑制される。これにより、ドレイン電極11に向かう空乏層の広がりが抑制され、それによって、寄生ダイオード14がターンオフするときに空乏層が広がる速さが抑制される。これにより、逆回復電流の変化速度(dir/dt)が小さくなるので、リカバリ特性が改善される。また、p型コラム層3を分断コラム層35とするだけでよいので、構造も簡単である。
さらに、分断しているとはいえ、p型ベース層4からn型ドレイン層17へ向かってp型コラム層3が延びているスーパージャンクション構造を有しており、分断領域34の側方にはp型補助コラム層30が設けられている。したがって、上側コラム層31および下側コラム層32それぞれから横方向に広がる空乏層を、p型補助コラム層30によって中継して一体化させることができる。これにより、良好なオン抵抗およびスイッチング速度を達成するというスーパージャンクション構造本来の特性も実現することができる。
図3A〜図3Cは、半導体装置1の製造工程の一部を工程順に示す図である。
まず、図3Aに示すように、n型ドレイン層17上に、本発明のメイン層の一例としての初期ベース層18が形成される。エピタキシャル成長の条件は、たとえば、1Ω・cm〜10Ω・cm、厚さ5μm〜20μmである。
次に、図3Bに示すように、初期ベース層18の上に、p型コラム層3を形成すべき第1位置36にp型不純物を選択的に注入(Bイオンを50keV、5.3×1013cm−2、0度で注入)しながら1Ω・cm〜10Ω・cm/2μm〜10μmの薄いn型半導体層19(下側のメイン層)を形成する工程を繰り返すマルチエピタキシャル成長により、複数層のn型半導体層19を積層させる。この実施形態では、初期ベース層18とn型半導体層19とを合わせて5段のn型半導体層を成長させる。その後、n型半導体層19と同じ抵抗および厚さ(1Ω・cm〜10Ω・cm/2μm〜10μm)のn型半導体層38(バッファ層)を、第1位置36から横方向に離れたp型補助コラム層30を形成すべき第2位置37にp型不純物を注入しながら、6段目のエピ層として一段成長させる。次に、再びn型半導体層19を、n型半導体層38の形成前よりも少ない段数(この実施形態では2段)、すなわち少ない厚みでマルチエピタキシャル成長させる。これにより、複数枚のn型半導体層19,38と初期ベース層18とが一体化されて、n型ベース層2が形成される。
次に、図3Cに示すように、アニール処理(1000℃〜1200℃)を行うことにより、複数層のn型半導体層19,38のp型不純物をドライブ拡散させる。これにより、分断コラム層33を有するp型コラム層3およびp型補助コラム層30が同時に形成される。すなわち、下側のメイン層であるn型半導体層19内のp型不純物が拡散によって下側コラム層32を提供し、上側のメイン層であるn型半導体層19内のp型不純物が拡散によって上側コラム層31を提供し、これらの間のn型不純物層38内のp型不純物が拡散によってp型補助コラム層30を提供する。したがって、p型不純物が注入される第1位置36および第2位置37は、それぞれp型コラム層3およびp型補助コラム層30の形成位置に合わせて設定すればよい。
次に、n型ベース層2の表面部に選択的に比較的低いエネルギでp型不純物が注入(Bイオンを50keV、5.0×1015cm−2、7度で注入)されて、p型ベース層4が形成される。また、平面視においてp型ベース層4内においてp型ベース層4の外周縁から所定距離だけ内方に後退した位置に外縁部を有する所定幅の環状領域にn型不純物が選択的に注入(Pイオンを130keV、2.0×1015cm−2、7度で注入)され、これにより、n型ソース層5が形成される。
次に、n型ベース層2およびp型ベース層4の表面(半導体結晶の表面)を覆うように、ゲート絶縁膜6が形成される。このゲート絶縁膜6は、半導体結晶表面の熱酸化によって形成されてもよい。さらに、ゲート絶縁膜6上に、ゲート電極7が形成される。ゲート電極7の形成は、たとえば、不純物を添加して低抵抗化したポリシリコン膜を全表面に形成し、その後、そのポリシリコン膜をフォトリソグラフィによって選択的にエッチングすることによって行ってもよい。このエッチングのときには、ゲート絶縁膜6を同時にパターニングして、ゲート電極7およびゲート絶縁膜6を同一パターンに形成してもよい。さらに、ゲート電極7を覆うように、層間絶縁膜12(たとえば、10000Å厚)が形成され、この層間絶縁膜12に、フォトリソグラフィによって、コンタクト孔16が形成される。次に、層間絶縁膜12上に、ソース電極8が形成され、必要に応じて、合金化によるオーミック接合形成のための熱処理が行われる。ソース電極8の形成は、たとえば、Ti/TiN(たとえば250/1300Å)のバリア膜を形成する工程と、当該バリア膜上にAlCu膜(たとえば4.2μm)堆積させる工程とを含む工程であってもよい。この後、図示しない表面保護膜(たとえば、16000Å厚)が形成され、その表面保護膜に、ソース電極8の一部をパッドとして露出させるパッド開口が形成される。
この後、n型ドレイン層17の裏面にドレイン電極11が形成され、必要に応じて、合金化によるオーミック接合形成のための熱処理が行われる。ドレイン電極11の形成は、Ti、Ni、AuおよびAgをこの順にスパッタしてする工程であってもよい。
以上の工程を経て、図1および図2の半導体装置1を得ることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置41の模式的な平面図である。図5は、図4のV−V切断面における断面図である。図4および図5において、前述の図1および図2に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。
半導体装置41は、n型ドレイン層17およびp型補助コラム層30が省略されている点が、前述の半導体装置1と異なっている。
より具体的には、半導体装置41は、ドレイン電極11のコンタクトをとるための層として、n型ドレイン層17に代えて、n型コンタクト層9を有している。
型コンタクト層9は、n型ベース層2の裏面全体にわたって形成されている。n型コンタクト層9は、p型コラム層3の底部に対して間隔が空くような深さで形成されている。これにより、p型コラム層3とn型コンタクト層9との間には、n型ベース層2が介在している。
また、半導体装置41は、n型コンタクト層9の裏面部に選択的にp型コレクタ層10を有している点において、前述の半導体装置1と異なっている。
型コレクタ層10は、n型ベース層2の裏面に選択的に形成され、当該裏面に沿って連続性を持って複数配列されている。この実施形態では、p型コレクタ層10は、図4にクロスハッチングで明示するように平面視においてp型コラム層3に平行なストライプ状に形成されている。これにより、n型ベース層2の裏面には、p型コレクタ層10と、隣り合うp型コレクタ層10間のn型コンタクト層9とがストライプ状に交互に露出することとなる。
型コレクタ層10のピッチP(本発明の第2周期の一例)は、p型コラム層3のピッチPよりも大きい。これにより、半導体装置1は、n型ベース層2の厚さ方向において、p型コレクタ層10に対向するp型コラム層3と、p型コレクタ層10に対向せずに、隣り合うp型コレクタ層10の間のn型部分に対向するp型コラム層3とを選択的に有することとなる。
ここで、ピッチPとは、p型コレクタ層10と、隣り合うp型コレクタ層10の間のn型コンタクト層9とを一つの繰り返し単位とし、当該繰り返し単位のn型ベース層2の表面に沿う方向の長さのことである。この繰り返し単位においてp型コレクタ層10とn型コンタクト層9が占める割合(幅)は、適宜変更可能であるが、この実施形態では1:1である。一方、この繰り返し単位においてp型コレクタ層10とn型コンタクト層9が占める割合(幅)は、別の局面から、n型ベース層2の裏面全体に対するp型コレクタ層10の占有率が50%〜80%となるように定めてもよい。
そして、p型コレクタ層10のピッチPは、ピッチPよりも大きければ特に制限されないが、好ましくはピッチPの2倍〜5倍である。これにより、半導体装置41の低電流域および高電流域の両方において良好なオン抵抗をバランスよく達成することができる。なお、図4および図5では、図面のスペースの制約から、ピッチPがピッチPの2倍の場合を示しているが、むろん、3倍、4倍、5倍、6倍およびそれ以上であってもよい。したがって、ピッチP=2×ピッチPを示す図4および図5では、p型コレクタ層10は、p型コラム層3を横切る方向に沿って、p型コラム層3一つ置きに一対一で対向しているが、ピッチP>2×ピッチPの場合には、隣り合う複数のp型コラム層3に跨るように対向していてもよい。また、ピッチPの具体的な大きさとしては、たとえば、前述のようにp型コラム層3のピッチPが5μm〜20μmである場合には、5μm〜200μmである。
さらにp型コレクタ層10の構成について説明を加えると、p型コレクタ層10の不純物濃度は、1×1017cm−3〜1×1022cm−3である。また、p型コレクタ層10は、n型ベース層2の裏面からn型コンタクト層9を厚さ方向に貫通してn型ベース層2に達するように形成されており、n型ベース層2の裏面から0.2μm〜3μmの深さを有している。また、p型コレクタ層10の幅は、5μm〜200μmである。
また、半導体装置41では、p型補助コラム層30の省略に伴い、分断領域34の間隔(上側コラム層31の下端と下側コラム層32の上端との距離)が、前述の第1実施形態の場合よりも狭くなっている。具体的には、1μm〜5μmであってもよい。これにより、上側コラム層31と下側コラム層32とを近づけることができるので、p型補助コラム層30がなくても、上側コラム層31および下側コラム層32それぞれから横方向に広がる空乏層を良好に一体化することができる。
そして、この半導体装置41によれば、n型ベース層2の裏面に複数のp型コレクタ層10が選択的に形成されているので、当該裏面にはn型ベース層2とp型コレクタ層10の両方が露出することとなる。これにより、n型ベース層2の裏面に、当該露出したn型ベース層2およびp型コレクタ層10の両方に接するようにドレイン電極11を形成することによって、低電流域でのセット効率に優れるMOSFETの特性と、高電圧域において伝導度変調を発生させることができるIGBTの特性とを併せ持つ半導体装置41を提供することができる。さらに、p型コラム層3が分断コラム層33を有しているので、p型コラム層3の全てが後述する接続コラム層39である構造の半導体装置にp型コレクタ層10を設ける場合に比べて、高電流域におけるオン抵抗をより良好に低減することができる。
一方、n型ベース層2の裏面全体に対する、n型ベース層2およびp型コレクタ層10のそれぞれの占有率は、裏面全体がn型もしくはp型の領域単独で占有される一般的なMOSFETおよびIGBTに比べて小さくなる。そのため、n型ベース層2およびp型コレクタ層10の一方の面積を増やせば、他方の面積が狭くなる。その結果、相対的に狭い層に対するドレイン電極11のコンタクト抵抗が高くなり、そのオン抵抗の低減効果が弱まってしまう。つまり、半導体装置41に付与されたMOSFETの特性とIGBTの特性との間にはトレードオフの関係がある。
そこで、本願発明者が鋭意研究したところ、p型コレクタ層10のピッチPをp型コラム層3のピッチPと一致(ピッチP=ピッチP)させるのではなく、ピッチPよりも大きくすることによって(ピッチP>ピッチP)、低電流域および高電流域の両方においてオン抵抗をバランスよく低減することができた。その結果、この半導体装置1によれば、アプリケーションに最適なデバイス特性に制御することができる。
むろん、前述の半導体装置1と同様の作用効果を実現することもできる。
図6A〜図6Gは、半導体装置41の製造工程の一部を工程順に示す図である。図6A〜図6Gにおいて、前述の図3A〜図3Cに示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。
まず、図6Aに示すように、基板42上に、n型不純物を注入しながら行うエピタキシャル成長によって、初期ベース層18が形成される。基板42としては、n型シリコン基板を採用することができるが、この基板42は後の工程で除去するものであるので、高品質なものである必要はなく、安価な基板を使用することができる。
次に、図6Bに示すように、初期ベース層18の上に、複数層のn型半導体層19、単層のn型半導体層38および複数のn型半導体層19を順にエピタキシャル成長させる。この際、n型半導体層38は、その全域にわたってp型不純物を注入せず、さらに、n型半導体層19よりも薄く(たとえば1μm〜5μm)なるように形成される。すなわち、n型半導体層38の厚さを調節することによって、後に形成される分断領域34の間隔を調節する。
次に、図6Cに示すように、アニール処理(1000℃〜1200℃)を行うことにより、複数層のn型半導体層19,38のp型不純物をドライブ拡散させる。これにより、分断コラム層33を有するp型コラム層3が形成される。次に、前述と同様の方法によって、p型ベース層4、n型ソース層5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、層間絶縁膜12およびソース電極8が形成される。
次に、図6Dに示すように、たとえばグラインダを用いて基板42を裏面側から研削する。この研削は、基板42を完全に除去してn型ベース層2の裏面が露出した後、p型コラム層3の直下のn型ベース層2の厚さが30μm以上残るように行う。研削後、n型ベース層2の裏面をスピンエッチングすることにより、裏面を鏡面に仕上げる。
このように、製造工程の途中までn型ベース層2が基板42に支持されているので、n型ベース層2の搬送・ハンドリングを行い易くすることができる。また、基板42の研削に続けてn型ベース層2の研削を連続して実行することができるので、p型コラム層3の直下のn型ベース層2の厚さを簡単に調節することができる。
次に、図6Eに示すように、n型ベース層2の裏面へ向かってn型不純物を全面に注入(Asイオンを30keV、1.0×1015cm−2、0度で注入)し、アニール処理することにより、n型コンタクト層9が形成される。
次に、図6Fに示すように、n型ベース層2の裏面を選択的に露出させるフォトレジスト20が形成される。そして、このフォトレジスト20を介して、まずBイオンを100keV、1.0×1015cm−2、7度の傾斜角度で注入する。続けて、Bイオンを注入する工程よりも小さなエネルギ、具体的には、30keV、1.0×1015cm−2、7度(同じ傾斜角度)でBFイオンを注入する。この際、BイオンおよびBFイオンをn型ベース層2の裏面に対して垂直ではなく、所定の傾斜角度を持たせて斜め注入することにより、イオンがn型ベース層2の深くまで入っていくチャネリングを防止することができる。この後、フォトレジスト20を、たとえばアッシングにより除去する。
次に、図6Gに示すように、n型ベース層2をレーザアニール処理することにより、前工程で注入したBイオンおよびBFイオンを活性化させる。これにより、n型コンタクト層9の一部の導電型がn型からp型へと反転して、p型コレクタ層10が形成される。
このとき、高温(たとえば1500℃程度)のアニール処理を実行しないので、ソース電極8の溶融を防止することができる。つまり、ソース電極8などの高温環境下で溶融し易い金属系の部分を、このアニール処理に先立って作製することができる。そのため、n型ベース層2の表面側の構造の大部分もしくは全てを、当該アニール処理を行う前に作製することができる。その結果、n型ベース層2の表裏面を何度も逆にしなくて済むので、製造効率を向上させることができる。
この後、n型ベース層2の裏面にドレイン電極11が形成され、必要に応じて、合金化によるオーミック接合形成のための熱処理が行われる。ドレイン電極11の形成は、Ti、Ni、AuおよびAgをこの順にスパッタしてする工程であってもよい。
以上の工程を経て、図4および図5の半導体装置41を得ることができる。
<p型コラム層3およびp型コレクタ層10のレイアウトの変形例>
次に、図7〜図10を参照して、p型コラム層3およびp型コレクタ層10のレイアウトの変形例について説明する。
まず図7および図8では、ストライプ状のp型コラム層3に対するp型コレクタ層10レイアウトの変形例を示している。
具体的には、図7では、p型コレクタ層10は、平面視においてストライプ状のp型コラム層3に交差するストライプ状に形成されている。より具体的には、p型コラム層3に直交するストライプ状に形成されている。この図7の構成によれば、各p型コレクタ層10は、ストライプ状のp型コラム層3を連続して横切ることとなり、全てのp型コラム層3に対して均等に対向することとなる。その結果、セル13間におけるp型コレクタ層10の面積のばらつきをなくすことができるので、セル13間でのオン抵抗のばらつきを小さくすることができる。なお、図7では、p型コラム層3に交差するストライプ状のp型コレクタ層10の一例として、これらの層3,10が互いに直交する場合を示しているが、p型コレクタ層10は、たとえば鋭角もしくは鈍角の傾斜角度で、p型コラム層3に対して斜めに交差していてもよい。
一方、図8では、p型コレクタ層10は、平面視において格子状に離散配置されており、各p型コレクタ層10は、隣り合う複数のp型コラム層3に跨るようにp型コラム層3に交差する(横切る)ひし形状に形成されている。各p型コレクタ層10の形状は、図8に示すようにひし形状であってもよく、その他の多角形状や円形状であってもよい。この図8の構成によれば、p型コレクタ層10は、図7の構成のようにストライプ状のp型コラム層3を連続して横切るものではないが、周期的な格子状に配列されていることから、図7の場合と同様に、全てのp型コラム層3に対して均等に対向させることができる。その結果、セル13間におけるp型コレクタ層10の面積のばらつきをなくすことができるので、セル13間でのオン抵抗のばらつきを小さくすることができる。
次に、図9および図10では、ひし形状のp型コラム層3に対するp型コレクタ層10レイアウトの変形例を示している。すなわち、図9および図10では、p型コラム層3は、n型ベース層2の表面部に格子状に離散配置された各p型ベース層4の内方領域に形成されており、p型コラム層3を取り囲むようにn型ソース層5が形成されている。各p型ベース層4の形状は、図9および図10に示すようにひし形状であってもよく、その他の多角形状や円形状であってもよい。また、p型コラム層3の形状も、各p型ベース層4に合わせてひし形であってもよく、その他の多角形状や円形状であってもよい。
そして、p型コレクタ層10は、図9では互いに平行なストライプ状に形成されており、図10ではp型ベース層4よりも大きいひし形状に形成されている。図10においてp型コレクタ層10は、平面視において格子状に離散配置されている。
以上、図7〜図10に示した変形例はほんの一例に過ぎず、p型コラム層3およびp型コレクタ層10のレイアウトは、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、図11に示す半導体装置51のように、p型コラム層3は、上下に分断されずにp型ベース層4から下側コラム層32の下端位置まで連続する接続コラム層39を選択的に含んでいてもよい。この場合、分断コラム層33および接続コラム層39は、規則的(たとえば互い違い)に配列されていてもよいし、ランダムに配列されていてもよい。図11に示すように、スーパージャンクション構造の特性に特化した接続コラム層39を選択的に設けることによって、半導体装置51のスイッチング速度とオン抵抗との間のトレードオフの関係を調整することができる。
また、前述の実施形態では、p型コラム層3は、マルチエピタキシャル成長によって形成したが、たとえば、n型ベース層2にディープトレンチを形成し、当該ディープトレンチにp型半導体層を埋め込むことによっても形成することができる。
また、セル13の構造は、前述の実施形態のようにプレーナゲート構造であってもよいし、トレンチゲート構造であってもよい。
また、半導体装置1,41,51の各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。たとえば、半導体装置1において、p型の部分がn型であり、n型の部分がp型であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
<実施例1>
図12は、寄生ダイオード14がオン状態からターンオフするときにソース電極8とドレイン電極11との間に流れる電流の波形の一例を示す波形図である。図12に示すように、「分断コラム層なし」の比較例では、寄生ダイオード14のターンオフ時に、リンギング(逆回復電流の振動)や電流の急変に起因するノイズが発生している。
これに対し、「分断コラム層あり」の実施例では、逆回復電流がスムーズに零に収束しており、ノイズが抑制されている。
<シミュレーション例1>
シミュレーション例1では、低電流域および高電流域それぞれのオン抵抗が、p型コレクタ層10の有無および分断コラム層33の有無によってどのように変化するかを確認した。結果を図13(a)(b)に示す。図13(a)(b)において、「4cell pitch」とは、図5に示す半導体装置41の構造において、p型コラム層3のピッチPの4倍(4cell pitch)のピッチPでp型コレクタ層10を備えていることである。なお、p型コレクタ層10の占有率=64%、p型コレクタ層10とn型コンタクト層9の幅の比率=1:1である。また、IGBT構造は、n型ベース層2の裏面全体にp型シリコン基板を設けることによって、半導体装置41をIGBT構造としたものである。
図13(a)によると、高電圧域では、分断コラム層33が形成されていれば、形成されていない場合に比べて、オン抵抗が低減されている。たとえば、「4cell pitch(分断コラム層あり)」と「4cell pitch」の構造上の違いは、分断コラム層の有無のみであるが、「4cell pitch(分断コラム層あり)」の方がより大電流を流すことができる。つまり、オン抵抗が低減されている。
一方、図13(b)によると、低電圧域では、p型コレクタ層10の選択的な形成によってn型コンタクト層9とドレイン電極11とのコンタクトを残すことにより、IGBT構造に比べて、オン抵抗が低減されている。
<シミュレーション例2>
シミュレーション例2では、半導体装置の寄生の出力容量が、分断コラム層33の数によってどのように変化するかを確認した。結果を図14に示す。図14において、「接続コラムあり(2倍Pitchごと)」とは、図11に示す半導体装置51の構造において、2つ置きにp型コラム層3を接続コラム層39とすること、つまり、図11で図示された構成である。この場合、隣り合う接続コラム層39の間には、2つの分断コラム層33が配置される。同様に「接続コラムあり(4倍Pitchごと)」とは、4つ置きにp型コラム層3を接続コラム層39とする構成であり、「接続コラムなし」とは、p型コラム層3の全てが分断コラム層33である構成のことである。
図14によると、半導体装置の寄生の出力容量は、「接続コラムなし」が最も低く、「接続コラムあり(4倍Pitchごと)」が次に低く、「接続コラムあり(2倍Pitchごと)」が最も高い。つまり、分断コラム層33の数が多いほど寄生のオン抵抗が低減されていることがわかる。
1 半導体装置
2 n型ベース層
3 p型コラム層
4 p型ベース層
5 n型ソース層
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
8 ソース電極
9 n型コンタクト層
10 p型コレクタ層
11 ドレイン電極
15 チャネル領域
17 n型ドレイン層
18 初期ベース層
19 n型半導体層
30 p型補助コラム層
31 上側コラム層
32 下側コラム層
33 分断コラム層
34 分断領域
36 第1位置
37 第2位置
38 n型半導体層
39 接続コラム層
41 半導体装置
51 半導体装置

Claims (24)

  1. 第1導電型ドレイン層と、
    前記第1導電型ドレイン層上に形成された第1導電型ベース層と、
    前記第1導電型ベース層の表面に選択的に形成された複数の第2導電型ベース層と、
    前記第2導電型ベース層の内方領域に前記第2導電型ベース層の周縁と間隔を空けて形成され、当該周縁との間にチャネル領域を形成する第1導電型ソース層と、
    ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するように形成されたゲート電極と、
    前記第2導電型ベース層に連なるように前記第1導電型ベース層内に形成され、前記第2導電型ベース層から前記第1導電型ドレイン層へ向かって延びた第2導電型コラム層であって、その深さ方向途中部に前記第1導電型ベース層の一部からなる分断領域を介在させることによって上下に分断されていて、前記第2導電型ベース層と一体をなす上側コラム層と、前記上側コラム層よりも前記第1導電型ベース層の深さ方向に長く形成されており、電気的にフローティングされた下側コラム層とを有する分断コラム層を含む第2導電型コラム層と、
    前記第1導電型ドレイン層に電気的に接続されたドレイン電極と、
    前記第1導電型ソース層に電気的に接続されたソース電極と
    前記分断領域から前記第1導電型ベース層の表面に沿う横方向に離れており、前記第1導電型ベース層の表面から前記分断領域と同じ深さ位置において、前記上側コラム層および前記下側コラム層の双方から間隔を空けて形成された第2導電型補助コラム層とを含、半導体装置。
  2. 前記分断領域の上下方向の間隔が、0μmを超えて10μm以下である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、前記第1導電型ドレインの裏面部に部分的に形成された第2導電型コレクタ層をさらに含む、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2導電型コラム層は、隣り合う前記第2導電型ベース層との間に連続性を持って所定の第1周期で配列されており、
    前記第2導電型コレクタ層は、前記第2導電型コラム層の前記第1周期よりも大きい所定の第2周期で連続性を持って配列されている、請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2周期は、前記第1周期の2倍〜5倍である、請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1導電型ドレイン層の裏面全体に対する前記第2導電型コレクタ層の占有率は、50%〜80%である、請求項またはに記載の半導体装置。
  7. 前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の厚さ方向において、前記第2導電型コラム層に対向するように形成されている、請求項4〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2導電型コラム層は、ストライプ状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、前記第2導電型コラム層に交差する形状に形成され、当該交差部分において前記第2導電型コラム層に対向している、請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記第2導電型コレクタ層は、前記平面視において、ストライプ状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第2導電型コレクタ層は、前記平面視において、前記第2導電型コラム層に直交するストライプ状に形成されている、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第2導電型コレクタ層は、前記平面視において、多角形状または円形状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  13. 前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、前記第2導電型コラム層に平行なストライプ状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  14. 前記第2導電型コラム層は、多角形状または円形状に形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  15. 前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、ストライプ状に形成されている、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記第2導電型コレクタ層は、前記第1導電型ベース層の表面の法線方向から見た平面視において、多角形状または円形状に形成されている、請求項14に記載の半導体装置。
  17. 前記第2周期の一周期当たりに占める前記第2導電型コレクタ層と前記第1導電型ドレイン層の幅の比率は、1:1である、請求項4〜16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記第1周期が5μm〜20μmであり、前記第2周期が5μm〜200μmである、請求項4〜17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記第2導電型コレクタ層は、2.5μm〜160μmの幅を有している、請求項3〜18のいずれか一項に記載の半導体装置。
  20. 前記上側コラム層および前記下側コラム層それぞれから横方向に広がる空乏層を、前記第2導電型補助コラム層によって中継して一体化させる、請求項1〜19のいずれか一項に記載の半導体装置。
  21. 第1導電型ドレイン層上に、その表面に沿う横方向の所定の第1位置に第2導電型不純物が選択的に注入された第1導電型のメイン層を第1時間エピタキシャル成長させ、その後、前記第1位置に前記第2導電型不純物が注入されない第1導電型のサブ層をエピタキシャル成長させた後、再び前記メイン層を前記第1時間よりも短い第2時間エピタキシャル成長させることによって、第1導電型ベース層を形成する工程と、
    前記第1導電型ベース層をアニール処理して前記メイン層内の第2導電型不純物を拡散させることによって、前記サブ層の深さ位置で上下に分断された上側コラム層と、前記上側コラム層よりも前記第1導電型ベース層の深さ方向に長い下側コラム層とを含む分断コラム層を有する第2導電型コラム層を形成する工程と、
    前記第1導電型ベース層の表面に、前記第2導電型コラム層に連なる第2導電型ベース層を選択的に形成する工程と、
    前記第2導電型ベース層の内方領域に、前記第2導電型ベース層の周縁と間隔が空くように、当該周縁との間にチャネル領域を形成する第1導電型ソース層を形成する工程と、
    ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するようにゲート電極を形成する工程と、
    前記第1導電型ドレイン層に電気的に接続されたドレイン電極を形成する工程と、
    前記第1導電型ソース層に電気的に接続されたソース電極を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法。
  22. 前記第1導電型ベース層を形成する工程は、所定の第1厚さの前記メイン層を多段にエピタキシャル成長させ、その後、前記第1厚さと同じ第2厚さの前記サブ層を一段エピタキシャル成長させた後、再び前記第1厚さの前記メイン層を、前記サブ層の形成前よりも少ない段数で多段にエピタキシャル成長させる工程を含む、請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記サブ層をエピタキシャル成長させる工程は、前記第1位置から前記横方向に離れた第2位置に第2導電型不純物を注入しながら前記サブ層を形成する工程を含み、
    前記第2導電型コラム層を形成する工程は、前記アニール処理で前記サブ層内の第2導電型不純物も拡散させることによって、前記上側コラム層および前記下側コラム層の双方から間隔を空けた位置に第2導電型補助コラム層を形成する工程を含む、請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記サブ層をエピタキシャル成長させる工程は、5μm〜30μmのバッファ層を形成する工程を含む、請求項21〜23のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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