JP6168469B2 - 電子装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態の電子装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態の電子装置1は、例えばデジタル画像を撮影することが可能な装置であり、具体的には、撮影レンズを交換可能なデジタル一眼レフカメラ(クイックリターンミラー付)である。なお、電子装置1は、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、カムコーダ、携帯情報端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機等に置き換えてもよい。
Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。圧縮画像信号(撮影画像データ)は、SDカードアダプタ124に差し込まれたSDカードに保存される。また、CPU102は、Y/C分離後の信号をSDRAM106にキャッシュし、キャッシュされた信号をモニタ表示可能に処理して所定のフレームレートでLCD表示部118に出力する。これにより、ユーザは、リアルタイムのスルー画をLCD表示部118を通じて視認することができる。スルー画再生中、オーディオ再生部120からは、図示省略されたマイクにより拾われた周囲の音が再生される。
図2は、電子装置1の電源投入時に初期プログラムローダ200により実行される処理のフローチャートを示す。
初期プログラムローダ200は、電子装置1の電源が投入されると、各ハードウェアを初期化する。
初期プログラムローダ200は、USB通信部122のポートをチェックすることにより、USB通信部122にUSBケーブルが接続されているか否かを判定する。初期プログラムローダ200は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されていると判定した場合(図2のS12:YES)、本フローチャートの処理を図2の処理ステップS15(デモモードフラグの読み込み)に進める。初期プログラムローダ200は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されていないと判定した場合(図2のS12:NO)、本フローチャートの処理を図2の処理ステップS13(レンズ鏡胴の繰り出し)に進める。
初期プログラムローダ200は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されていない場合、システムを通常モードで速やかに起動させるための準備を行う。具体的には、初期プログラムローダ200は、レンズ鏡胴制御部112によるレンズ鏡胴の繰り出しを開始する。レンズ鏡胴の繰り出しなど、時間の掛かる処理をメインプログラム300の実行に先立って開始することにより、メインプログラム300によるシステムの起動完了までに掛かる時間を短縮することができる。ここで、通常モードは、例えば電子装置1の全ての機能(製造工程にて使用される検査機能等を除く。)を使用可能な標準的なモードである。
初期プログラムローダ200は、メインプログラム300を所定のワークエリアにロードする。これにより、メインプログラム300が起動する。USB通信部122にUSBケーブルが接続されていない場合、メインプログラム300は、システムを通常モードで起動させる。
RTC108(不揮発性メモリ)には、デモモードのフラグの値(「1」又は「0」)が保存されている。デモモードは、電子装置1の機能や性能を店頭にてデモンストレーションするためのモードである。デモモードには、例えば、通常モードに対して電子装置1の一部の機能を制限するもの(例えばレリーズ釦を押してシャッタを切っても撮影画像が記録されない等)、ユーザ操作用のメニュー構成が通常モード時と異なるもの、電子装置1の操作をガイド画面を交えて体験させるもの、電子装置1の機能や性能を紹介するデモ画面を再生するもの等がある。なお、デモモードフラグは、メインプログラム300によるシステム起動後であれば、ユーザによるUI116の操作を介して「1」又は「0」に切替可能である。「1」は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されている状態であれば、設定すべき動作モードがデモモードであることを示し、「0」は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されている状態であれば、設定すべき動作モードが通信モードであることを示す。初期プログラムローダ200は、USB通信部122にUSBケーブルが接続されている場合、RTC108(不揮発性メモリ)に保存されているデモモードフラグを読み込む。
初期プログラムローダ200は、RTC108(不揮発性メモリ)内のデモモードフラグが「0」に設定されている場合(図2のS16:NO)、USBケーブルを介して外部機器と通信するため、図2の処理ステップS13(レンズ鏡胴の繰り出し)を実行することなく、図2の処理ステップS14(メインプログラム300の起動)にてメインプログラム300を所定のワークエリアにロードして起動させる。この場合、メインプログラム300は、システムを通信モードで起動させる。
図3は、図2の処理ステップS14(メインプログラム300の起動)にて起動されたメインプログラム300により実行される処理のフローチャートを示す。以下においては、便宜上、最初に、図3の処理ステップS21(USBケーブルの接続判定)から処理ステップS25(システム起動音の再生)までの各処理ステップについて説明する。
メインプログラム300は、USB通信部122のポートをチェックすることにより、USB通信部122にUSBケーブルが接続されているか否かを判定する。
メインプログラム300は、LED126を点灯させる。なお、LED126は、例えば電源投入状態を表示するランプである。
メインプログラム300は、CCD撮像部114の電源を投入する。
メインプログラム300は、LCD表示部118の表示を点灯させる。
メインプログラム300は、オーディオ再生部120を制御して、ユーザにシステムの起動を報知するシステム起動音を再生させる。
次に、図3を参照して、メインプログラム300によるシステムの起動例を3例説明する。
USB通信部122にUSBケーブルが接続されていない場合を考える。この場合、メインプログラム300は、図3の処理ステップS21(USBケーブルの接続判定)にてUSB通信部122にUSBケーブルが接続されていないと判定し(図3のS21:NO)、図3の処理ステップS22(LED126の点灯)、処理ステップS23(CCD撮像部114の電源投入)、処理ステップS24(LCD表示部118の点灯)、処理ステップS25(システム起動音の再生)を実行する。メインプログラム300は次いで、図3の処理ステップ26にて通常モードに遷移する。これにより、通常モードでのシステムの起動が完了する。
USB通信部122にUSBケーブルが接続されている場合を考える。この場合、メインプログラム300は、図3の処理ステップS21(USBケーブルの接続判定)にてUSB通信部122にUSBケーブルが接続されていると判定し(図3のS21:YES)、図3の処理ステップ27にて、RTC108(不揮発性メモリ)に保存されているデモモードフラグを読み込む。メインプログラム300は、RTC108(不揮発性メモリ)内のデモモードフラグが「0」に設定されている場合(図3のS28:NO)、USBケーブルを介して外部機器と通信するため、図3の処理ステップS21(USBケーブルの接続判定)から処理ステップS25(システム起動音の再生)を実行することなく、図3の処理ステップS29にて通信モードに遷移する。これにより、通信モードでのシステムの起動が完了する。
USB通信部122にUSBケーブルが接続されている場合を考える。この場合、メインプログラム300は、図3の処理ステップS21(USBケーブルの接続判定)にてUSB通信部122にUSBケーブルが接続されていると判定し(図3のS21:YES)、図3の処理ステップ27にて、RTC108(不揮発性メモリ)に保存されているデモモードフラグを読み込む。メインプログラム300は、RTC108(不揮発性メモリ)内のデモモードフラグが「1」に設定されている場合(図3のS28:YES)、図3の処理ステップS22(LED126の点灯)、処理ステップS23(CCD撮像部114の電源投入)、処理ステップS24(LCD表示部118の点灯)、処理ステップS25(システム起動音の再生)を実行する。メインプログラム300は次いで、図3の処理ステップ26にてデモモードに遷移する。これにより、デモモードでのシステムの起動が完了する。
図4は、ユーザがUI116を操作することによって電子装置1の設定が変更された際に実行される処理のフローチャートを示す。
メインプログラム300は、ユーザによるUI116の操作に従って変更された設定値をフラッシュメモリ104に書き込む(又は更新する)。
メインプログラム300は、変更された設定値がデモモードフラグの値であるか否かを判定する。メインプログラム300は、変更された設定値がデモモードフラグの値でないと判定した場合(図4のS32:NO)、本フローチャートの処理を終了させる。メインプログラム300は、変更された設定値がデモモードフラグの値であると判定した場合(図4のS32:YES)、本フローチャートの処理を図4の処理ステップS33(RTC108内のデモモードフラグの更新)に進める。
メインプログラム300は、フラッシュメモリ104内のデモモードフラグの値が変更された場合、RTC108(不揮発性メモリ)内に保存されているデモモードフラグの値を変更後の値に更新する。
102 CPU
104 フラッシュメモリ
106 SDRAM
108 RTC
110 電源制御部
112 レンズ鏡胴制御部
114 CCD撮像部
116 UI
118 LCD表示部
120 オーディオ再生部
122 USB通信部
124 SDカードアダプタ
126 LED
128 バッテリ
200 初期プログラムローダ
300 メインプログラム
Claims (4)
- 電源を供給するバッテリ及び電子データを保存可能なメモリカードが着脱可能であり、メインプログラムを実行することによりシステム全体の制御を行う電子装置において、
所定の複数の動作モードのうち1つの動作モードを設定するモード設定手段と、
通信及び給電の少なくとも一方のためのケーブルを接続可能な接続手段と、
前記接続手段に対する前記ケーブルの接続の有無を検知する接続検知手段と、
前記メインプログラムによる前記システムの起動時に、前記接続検知手段によって前記ケーブルの接続が検知されると、該システムの起動処理を、前回の該システムの終了時に設定されていた動作モードに応じて変更する処理変更手段と、
を備え、
前記複数の動作モードは、
前記ケーブルと接続された外部機器と通信する通信モード、及び
所定のデモンストレーション用のデモモード
を含み、
前記処理変更手段は、
前記バッテリと前記メモリカードの少なくとも一方が取り外されている状態で前記接続検知手段によって前記ケーブルの接続が検知されると、前回の前記システムの終了時に設定されていた動作モードに拘わらず、前記メインプログラムに、該システムを前記デモモードで起動させる、
電子装置。 - 電源を供給するバッテリ及び電子データを保存可能なメモリカードが着脱可能であり、初期プログラムローダによってメモリにロードされたメインプログラムを実行することによりシステム全体の制御を行う電子装置において、
所定の複数の動作モードのうち1つの動作モードを設定するモード設定手段と、
通信及び給電の少なくとも一方のためのケーブルを接続可能な接続手段と、
前記接続手段に対する前記ケーブルの接続の有無を検知する接続検知手段と、
前記初期プログラムローダによって前記メインプログラムを前記メモリにロードする際に前記接続検知手段によって前記ケーブルの接続が検知されると、該初期プログラムローダによる処理を、前回の前記システムの終了時に設定されていた動作モードに応じて変更する処理変更手段と、
を備え、
前記複数の動作モードは、
前記ケーブルと接続された外部機器と通信する通信モード、及び
所定のデモンストレーション用のデモモード
を含み、
前記処理変更手段は、
前記バッテリと前記メモリカードの少なくとも一方が取り外されている状態で前記接続検知手段によって前記ケーブルの接続が検知されると、前回の前記システムの終了時に設定されていた動作モードに拘わらず、前記メインプログラムが該システムを前記デモモードで起動するための準備を、前記初期プログラムローダに実行させる、
電子装置。 - 前記処理変更手段は、
前記デモモードでの前記システムの起動が予定される場合に、前記メインプログラムの実行に先立ち、前記初期プログラムローダに、一部のハードウェアを駆動制御させる、請求項2に記載の電子装置。 - 前記メインプログラムが参照する設定値が保存される第一の記憶媒体と、
前回の前記システムの終了時に設定されていたモードを示す情報が保存される、前記第一の記憶媒体と異なる第二の記録媒体と、
を備える、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電子装置。
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