JP6167004B2 - コントロール弁 - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフト等の産業機械に備わるアクチュエータに対する流体の供給及び排出を切換えるコントロール弁に関する。
フォークリフトは、走行駆動する車両本体を備えており、車両本体の前方に荷物等を昇降するためのリフト装置が設けられている。リフト装置は、一対のフォーク爪を備えている。一対のフォーク爪は、前方に延在し、荷物を載せることができるようになっている。一対のフォーク爪は、リフトシリンダで駆動される。リフトシリンダは、いわゆる単動シリンダであり、駆動用油圧装置に接続されている。駆動用油圧装置は、リフトシリンダに対する作動油の供給及び排出を切換えることができるようになっている。リフトシリンダは、作動油が供給されると、伸張してフォーク爪を上昇させ、またその中の作動油が排出されると、収縮してフォーク爪を下降させるようになっている。
このようにリフトシリンダを駆動する駆動用油圧装置としては、例えば特許文献1のようなリフトシリンダ用油圧装置がある。このリフトシリンダ用油圧装置は、油圧ポンプと、コントロールバルブと、下げ速度規制バルブとを備えている。油圧ポンプは、コントロールバルブを介してリフトシリンダに接続されている。コントロールバルブは、リフトシリンダの接続先を油圧ポンプ又はタンクに切換えることができるようになっており、油圧ポンプに切換えることでリフトシリンダを伸張してフォーク爪を上昇させ、またタンクに切換えることでリフトシリンダを収縮させてフォーク爪を下降させるようになっている。このようにフォーク爪の昇降を切換えできるコントロールバルブには、リフトシリンダとの間に下げ速度規制バルブが設けられている。
下げ速度規制バルブは、絞りと逆止弁とを有している。これら絞りと逆止弁は、コントロールバルブとリフトシリンダとを繋ぐ流路に並列的に配置されている。逆止弁は、コントロールバルブからリフトシリンダに流れる作動油を許容し、その逆方向に流れる流体を止めるようになっている。このように構成される下げ速度規制バルブでは、フォーク爪を上昇させる際、作動油が逆止弁を通ってリフトシリンダに流れるので、フォーク爪を素早く上昇させることができる。逆に、フォーク爪を下降させる際、リフトシリンダに供給された作動油が逆止弁を通ることなく絞りを通ってタンクに排出されるので、フォーク爪の下降速度が制限される。
特開2000−255998号公報
特許文献1のリフトシリンダ用油圧装置では、コントロールバルブと下げ速度規制バルブとを接続する通路が長くなることを防ぐために、コントロールバルブと下げ速度規制バルブとが一体的に設けられている。しかし、コントロールバルブと下げ速度規制バルブとを繋ぐ流路をコントロールバルブのケーシングに形成しなければならず、余分な流路が形成されてしまう。このような余分な流路を形成し、また別途下げ速度規制バルブを設けなければならないので、部品点数が多く、構成が大型化することにより、高コスト化してしまうという問題がある。また、特許文献1のリフトシリンダ用油圧装置では、リフトシリンダからの慣性負荷による流量を制御するとき、振動が発生するという問題がある。
そこで本発明は、コンパクトな構造でアクチュエータからの最大排出流量を規制できるとともに、慣性負荷による流量制御時の振動発生を防止することができるコントロール弁を提供することを目的としている。
本発明のコントロール弁は、アクチュエータからの流体を封止する中立位置からアクチュエータから流体をタンクに排出する排出位置に移動させると、タンク通路を形成するメインスプールと、前記メインスプール内に変位自在に挿入されるコンペンセータスプールとを備え、前記コンペンセータスプールは、前記タンク通路の開度を調整し、前記アクチュエータから前記タンクに排出される流体の最大流量をその圧力変動に係わらず所定の流量に規制するようになっているものである。
本発明に従えば、メインスプールを供給位置に移動させると、アクチュエータに流体が供給され、メインスプールを排出位置に移動させると、アクチュエータに供給された流体がタンク通路を介して排出される。タンク通路は、その開度がコンペンセータスプールにより調整されており、アクチュエータに供給された流体の圧力に係わらず所定の流量しかタンクに流れないように前記流体の流量を規制している。このように流量を規制するコンペンセータスプールがメインスプールに挿入されていることにより、コンパクトな構成となり、低コストなコントロール弁を実現できる。
上記発明において、前記タンク通路が開く方向に前記コンペンセータスプールを付勢する付勢手段と、前記タンク通路の途中に設けられる可変絞りと、前記可変絞りの上流に設けられる固定絞りと、前記固定絞りの上流側の流体が導入され、前記付勢手段に抗する方向に前記コンペンセータスプールに力を与える第1圧力室と、前記固定絞りの下流側の流体が導入され、前記付勢手段と同じ方向に前記コンペンセータスプールに力を与える第2圧力室とを有し、前記コンペンセータスプールは、前記第1圧力室の流体の圧力を受圧する第1受圧面と、前記第2圧力室の流体の圧力を受圧する第2受圧面と、前記固定絞りより上流側から前記第1圧力室に流体を導く上流側スプール内通路と、前記固定絞りより下流側から前記第2圧力室に流体を導く下流側スプール内通路とを有することが好ましい。
上記構成に従えば、コンペンセータスプールが、付勢手段、第1受圧面及び第2受圧面からの力が釣り合うように移動することで、メインスプールとコンペンセータスプールによって形成される可変絞りの開度が制御され、可変絞りの上流に設けられる固定絞りの前後の差圧をほぼ一定とする圧力補償が可能となる。
これにより、アクチュエータから排出される流体の流量を流体の圧力変動に係わらず、所定の流量に規制することができる。
上記発明において、前記コンペンセータスプールは、前記第1圧力室と前記上流側スプール内通路の間に設けられ、前記第1圧力室から前記上流側スプール内通路への流体の排出を規制する逆止弁を有していることが好ましい。
上記構成に従えば、タンク通路から上流側スプール内通路を通じて第1圧力室に導かれた流体が上流側スプール内通路に戻ることを防ぐことができる。つまり、コンペンセータスプールがタンク通路を閉じる(可変絞りの開度を小さくする)方向に移動する際は、上流側スプール内通路から逆止弁を通じて第1圧力室に流体を速やかに導入することができ、コンペンセータスプールがタンク通路を開く(可変絞りの開度を大きくする)方向に移動する際は、逆止弁によって第1圧力室から上流側スプール内通路に流体が排出されることを制限することができる。これにより、コンペンセータスプールの作動に強いダンピング力を付加することができるので、慣性負荷による流量を制御するときに発生する圧力変化に起因するハンチングを防ぐことができる。
上記発明において、前記コンペンセータスプールは、その外周部の前記第1受圧面側に全周にわたって延びる環状の第3圧力室を有し、前記第3圧力室は、前記タンク通路の下流側と前記第1受圧面との間に形成されていることが好ましい。
上記構成に従えば、第1圧力室からメインスプールとコンペンセータスプールとの間隙を通じてタンク通路に排出される流量を低減させることができる。つまり、コンペンセータスプールがタンク通路を閉じる(可変絞りの開度を小さくする)方向に移動する際に、第1圧力室からメインスプールとコンペンセータスプールの間隙を通じてタンク通路に流体が排出される。しかし、第1圧力室とタンク通路との間に第3圧力室を設けることにより、第1圧力室からの排出流量に関係する第1圧力室と第3圧力室との圧力差を小さくすることができるので、第1圧力室からタンク通路に排出される流量が低減する。これにより、コンペンセータスプールの作動に強いダンピング力を付加することができるので、慣性負荷による流量を制御するときに発生する圧力変化に起因するハンチングを防ぐことができる。
上記発明において、前記コンペンセータスプールは、その外周部に全周にわたって延びる突環部を有し、前記固定絞りは、前記突環部と前記メインスプールの内周部とによって形成されて環状になっていることが好ましい。
上記構成に従えば、絞りが円環状になっているため、コンペンセータスプールの外径を小さくしても絞りの開口面積を確保することができる。これにより、コントロール弁をコンパクトにすることができる。
本発明によれば、コンパクトな構造でアクチュエータからの最大排出流量を規制できるとともに、慣性負荷による流量制御時の振動発生を防止することができる。
フォークリフトを側方から見た側面図である。 フォークリフトに備わる油圧駆動装置の油圧回路を示す油圧回路図である。 図2に示す油圧駆動装置に備わるリフトシリンダ用コントロール弁の周辺を拡大して示す油圧回路図である。 リフトシリンダ用コントロール弁を切断して示す断面図である。 図4に示すリフトシリンダ用コントロール弁に備わるコンペンセータスプールの周辺を拡大して示す拡大断面図である。
以下では、本発明に係るリフトシリンダ用コントロール弁1、及びそれを備えるフォークリフト2について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。以下で説明するリフトシリンダ用コントロール弁1及びフォークリフト2は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明は、以下に示す実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。また、以下の説明における方向の概念は、説明の便宜上、用いた方向の概念であり、同様の方向の概念を有するものに限定するものではない。
[フォークリフト]
フォークリフト2は、前方に置かれた荷物等を持ち上げて搬送する産業機械である。フォークリフト2は、図1に示すように走行可能な車両本体3を備えており、車両本体3の走行方向前方にリフト装置4が設けられている。リフト装置4は、一対のマスト5、一対のチルトシリンダ機構6、一対のフォーク爪7及び一対のリフトシリンダ機構8を有している。一対のマスト5は、上下方向に夫々延在しており、前後方向に傾動可能に車両本体3の前側部分に夫々設けられている。一対のマスト5の各々には、チルトシリンダ機構6が取り付けられている。一対のチルトシリンダ機構6は、車両本体3に夫々取り付けられている。一対のチルトシリンダ機構6は、互いに連動しており、伸縮することで対応するマスト5を前後方向に傾動させることできるようになっている。
このように傾動可能な一対のマスト5には、フォーク爪7が夫々取り付けられている。一対のフォーク爪7は、前後方向に延在しており、対応するマスト5に沿って上下方向にスライドするようになっている。即ち、各フォーク爪7は、対応するマスト5に沿って昇降するようになっている。このように昇降可能な一対のフォーク爪7には、リフトシリンダ機構8が夫々設けられている。一対のリフトシリンダ機構8は、いわゆる単動シリンダ機構であり、一対のマスト5に取り付けられている。一対のリフトシリンダ機構8は、互いに連動しており、伸長することで一対のフォーク爪7を上昇させ、伸縮することで一対のフォーク爪7を下降させるようになっている。このように伸縮する一対のリフトシリンダ機構8には、それらを伸縮駆動するための油圧駆動装置10が接続されている。
[油圧駆動装置について]
油圧駆動装置10は、図2に示すような油圧回路であり、基本的に油圧ポンプ11と、リフトシリンダ用コントロール弁(以下、単に「リフトコントロール弁」ともいう)1と、図示しないチルトシリンダ用コントロール弁(以下、単に「チルトコントロール弁」ともいう)を備えている。油圧ポンプ11は、電動機、又はエンジン等の駆動源12の出力軸12aに機械的に接続されており、駆動源12が駆動することでタンク13から作動油を吸入して吐出ポート11aから吐出するようになっている。油圧ポンプ11の吐出ポート11aには、ポンプ通路14が接続されている。ポンプ通路14には、リリーフ弁15が接続されており、リリーフ弁15より下流側にリフトコントロール弁1及びチルトコントロール弁が直列的に接続されている。また、チルトコントロール弁の下流側には、図示しないアンローダ弁を介してタンク13が接続されている。
<リフトコントロール弁について>
リフトコントロール弁1は、図2及び図3に示すようなセンターオープン型の電磁比例制御弁であり、5つのポート1a〜1eを有している。第1ポート1aは、ポンプ通路14を介して油圧ポンプ11に接続されている。また、第2ポート1bは、主逆止弁16を介してポンプ通路14に繋がっており、第1ポート1aと並列して油圧ポンプ11に接続されている。第3ポート1cは、ドレン通路51を介してタンク13に接続されている。第4ポート1dは、チルトコントロール弁に接続され、第5ポート1eは、ロジック弁43を介して一対のリフトシリンダ機構8の各々に接続されている。
このように5つのポート1a〜1eを有するリフトコントロール弁1は、メインスプール17を有しており、このメインスプール17を中立位置17Aから第1オフセット位置17B又は第2オフセット位置17Cに動かすことで、5つのポート1a〜1eの接続状態が切替わるようになっている。接続状態について説明すると、メインスプール17が中立位置17Aにある場合、第1ポート1aが第4ポート1dに接続され、その他の第2、第3及び第5ポート1b,1c,1eが夫々遮断されている。それ故、メインスプール17が中立位置17Aにあると、油圧ポンプ11から吐出される作動油は、図示しないチルトコントロール弁へと導かれる。なお、チルトコントロール弁では、リフトコントロール弁と同様に作動油の流れる方向を切換えられるようになっており、リフトコントロール弁1から流れる作動油の方向を切換えることでチルトシリンダ機構6を伸縮させて一対のマスト5を前後方向に傾動できるようになっている。
次に、メインスプール17を中立位置17Aから第1オフセット位置17Bに動かした場合、第2ポート1bが第5ポート1eに接続され、他の第1、第3及び第4ポート1a,1c,1dが夫々遮断される。これにより、油圧ポンプ11から吐出される作動油が一対のリフトシリンダ機構8の各々に導かれる。リフトシリンダ機構8は、シリンダ8aとピストン8bとを有しており、ピストン8bがシリンダ8aに摺動可能に挿入されている。シリンダ8a内は、ピストン8bにより上下の2つの空間8c,8dに分けられており、下側の空間8cがロジック弁43を介して第5ポート1eに接続され、上側の空間8dがタンク13に接続されている。それ故、リフトシリンダ機構8では、油圧ポンプ11から吐出される作動油が下側の空間8cに導かれ、導かれた作動油によりピストン8bが上方に押し上げられるようになっている。押し上げられることで、リフトシリンダ機構8が伸長し、フォーク爪7が昇降する。
逆に、メインスプール17を中立位置17Aから第2オフセット位置17Cに動かした場合、新たに第3ポート1cが第5ポート1eに接続される。なお、第2ポート1bは、遮断されたままである。このように第3ポート1cと第5ポート1eとが接続されることで、リフトシリンダ機構8とタンク13とが接続される。これにより、下側の空間8cにある作動油がタンク13へと排出され、リフトシリンダ機構8が収縮し、フォーク爪7が下降する。また、リフトコントロール弁1は、後述する第1パイロット圧p1及び第2パイロット圧p2を制御するべく第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19を有している。
第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19は、制御装置(図示せず)に接続され、この制御装置によって制御されている。制御装置は、運転席に設けられるリフト用レバー20(図1参照)の操作量に応じた電流を第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19に与えるようになっている。第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19は、その電流に応じた圧力に第1パイロット圧p1及び第2パイロット圧p2を調整し、メインスプール17に与えるようになっている。即ち、リフトコントロール弁1では、第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19の作用により、リフト用レバー20の操作に応じた位置にメインスプール17を移動させ、開口面積が制御される。これにより、一対のリフトシリンダ機構8への供給流量、又は一対のリフトシリンダ機構8からの排出流量を制御でき、フォーク爪7を昇降させることができる。
このように構成されるリフトコントロール弁1は、一対のリフトシリンダ機構8の各々からタンク13に排出される最大排出流量を規制するためにコンペンセータスプール21を備えている。コンペンセータスプール21は、固定絞り22及び可変絞り23を有する。固定絞り22は、メインスプール17の内周面とコンペンセータスプール21の外周面によって形成され、可変絞り23より第5ポート1e側に設けられている。可変絞り23は、メインスプール17の開口部とコンペンセータスプール21のランド部によって形成され、固定絞り22より上流側及び下流側の油圧、即ち上流圧と下流圧の差圧に応じて開度が変わるようになっている。このように固定絞り22及び可変絞り23を構成するコンペンセータスプール21は、メインスプール17内に挿入されている。以下では、メインスプール17及びコンペンセータスプール21を中心にリフトコントロール弁1の構造について説明する。
<リフトコントロール弁の構造について>
リフトコントロール弁1は、図4に示すようにケーシング24を有する。ケーシング24は、ケーシングブロック25と、第1カバー26と、第2カバー27とを有しており、ケーシングブロック25は、それを図4の左右方向に略一直線に貫通するスプール孔28が形成されている。このスプール孔28では、8箇所で部分的に拡径しており、各々の拡径した部分において円環状の流体室が形成されている。これら8つの流体室は、左から順に、第1タンク室28a、排出室28b、第1ポンプ室28c、第2タンク室28d、第2ポンプ室28e、第3ポンプ室28f、供給室28g及び第3タンク室28hである。
第1タンク室28aは、第3ポート1c(図2及び3参照)を介してタンク13(図2及び3参照)に接続されている。排出室28bは、ケーシングブロック25に形成される連通路29によって供給室28gと連通している。この連通路29は、第5ポート1e及びロジック弁43を介して一対のリフトシリンダ機構8に接続されている。第1及び第2ポンプ室28c,28eは、第1ポート1a(図2及び3参照)を介して油圧ポンプ11(図2参照)に接続され、第2タンク室28dは、第4ポート1d(図2及び3参照)を介してチルト用コントロール弁(図示せず)に接続されている。第3ポンプ室28fは、第2ポート1bを介して主逆止弁16に接続されている。この主逆止弁16は、ケーシングブロック25に一体的に形成されている。
このように8つの流体室28a〜28hが形成されるスプール孔28には、メインスプール17が挿入されている。メインスプール17は、大略的に中空の円柱状になっており、両端部(図4の左側端部及び右側端部)がスプール孔28から外側に突出している。ケーシングブロック25の両端面(図4の左端面及び右端面)には、第1カバー26及び第2カバー27が夫々固定されている。第1カバー26は、第1パイロット室26aを有しており、この第1パイロット室26aには、メインスプール17の左側端部が挿入されている。また、第2カバー27は、第2パイロット室27aを有しており、この第2パイロット室27aには、メインスプール17の右側腕部が挿入されている。
このようにメインスプール17の両端部が夫々挿入される第1パイロット室26a及び第2パイロット室27aには、更に第1ばね部材30及び第2ばね部材31が夫々収容されている。第1ばね部材30は、メインスプール17の左側端部に嵌挿されており、メインスプール17を第2パイロット室27aに向かって(即ち、図4の右側に向かって)付勢している。また、第2ばね部材31は、メインスプール17の右側端部に嵌挿されており、メインスプール17を第1パイロット室26aに向かって(即ち、図4の左側に向かって)付勢している。第1ばね部材30及び第2ばね部材31は、図4に示すような中立位置17Aに位置するように略同じ付勢力でメインスプール17を付勢している。
また、ケーシングブロック25には、第1電磁比例減圧弁18及び第2電磁比例減圧弁19が一体的に設けられ、第1電磁比例減圧弁18と第1パイロット室26aとを繋ぐ第1パイロット通路32と、第2電磁比例減圧弁19と第2パイロット室27aとを繋ぐ第2パイロット通路33とが形成されている。第1電磁比例減圧弁18は、前述の通り第1パイロット圧p1を調圧でき、また第2電磁比例減圧弁19は、第2パイロット圧p2を調圧することができるようになっている。第1パイロット通路32は、調圧された第1パイロット圧p1を第1パイロット室26aに導き、また第2パイロット通路33は、調圧された第2パイロット圧p2を第2パイロット室27aに導くようになっている。そして、メインスプール17は、導かれた2つのパイロット圧p1,p2を夫々受圧し、2つのパイロット圧p1,p2の差圧に応じた位置に移動するようになっている。このように差圧に応じて移動するメインスプール17は、中立位置17Aにおいて、
第1タンク室28a、排出室28b及び第1ポンプ室28cの各々の間を遮断し、また供給室28gと第3タンク室28hとの間を遮断している。
このように各部屋を遮断するメインスプール17は、その軸線方向中間部分の外周部に凹部17aを有する。凹部17aは、メインスプール17の外周面において、周方向全周にわたって形成されている。また、メインスプール17の軸線方向中間部分の外周部には、第1及び第2仕切部17b、17cが形成されている。第1及び第2仕切部17b,17cは、メインスプール17の軸線方向に離して設けられ、周方向全周にわたって延在している。また、第1及び第2仕切部17b,17cは、半径方向外方に向かって突出しており、それらの外周面は、スプール孔28を規定する内周面に当接している。
第1仕切部17bは、メインスプール17が第1オフセット位置17Bにあると、第2タンク室28dと第2ポンプ室28eとの間を遮断するようになっている。この際、第2タンク室28dは、メインスプール17により第1ポンプ室28cからも遮断されている。また、メインスプール17が第2オフセット位置17Cに動かされると、第1仕切部17bは、第2タンク室28dと第1ポンプ室28cとの間を遮断するようになっている。これに対して、第2仕切部17cは、メインスプール17の位置に係わらず第2ポンプ室28eと第3ポンプ室28fとを遮断している。このように遮断された第3ポンプ室28fは、メインスプール17が中立位置17A及び第2オフセット位置17Cにあるとき、供給室28gと遮断されているが、メインスプール17が第1オフセット位置17Bまで動くと、供給室28gと接続される。
このように各部屋28a〜28hの接続状態を切換えるメインスプール17は、その右端部を構成する本体部35と左端部を構成する蓋部36とを有する。本体部35は、大略円柱状に形成されており、その左端には、軸線に沿って挿入孔35aが形成されている。挿入孔35aは、有底の孔であり、メインスプール17の左端側に形成され、そこには、コンペンセータスプール21が摺動可能に挿入されている。このようにコンペンセータスプール21が挿入された挿入孔35aの開口には、蓋部36が螺合されており、挿入孔35aは、蓋部36で閉じられている。
コンペンセータスプール21は、図5に示すように大略的に円柱状になっており、その軸線方向先端側(図4の右側)が基端側(図4の左側)よりも小径になっている。このような形状を有するコンペンセータスプール21は、先端側にばね受け部21aが形成されている。このばね受け部21aは、周方向全周にわたって延在しており、外周面が本体部35の内周部35bに摺動可能に当接している。
また、コンペンセータスプール21において、ばね受け部21aよりも先端側には、付勢手段であるコンペン用コイルばね37が外装されている。コンペン用コイルばね37は、圧縮コイルばねであり、ばね受け部21aと挿入孔35aの底面35cとの間に設けられている。コンペン用コイルばね37は、コンペンセータスプール21を蓋部36に向かって付勢する。これにより、コンペンセータスプール21の先端が底面35cから離れてコンペンセータスプール21と底面35cとの間に第2圧力室35dが形成される。他方、コンペンセータスプール21の基端が蓋部36に当接する。このように当接するコンペンセータスプール21の基端と蓋部36との間に第1圧力室35eが形成されている。なお、コンペンセータスプール21が底面35c側に動くことで、上流側パイロット室35eが広くなっていく(例えば、図5参照)。
コンペンセータスプール21の外周部において、ばね受け部21aより基端側には、半径方向内方に向かって凹む凹部21dがある。凹部21dは、周方向全周にわたって延在し、本体部35の内周部35bとの間に円環状の内部流路38を形成する。この凹部21dには、突環部21eが形成されている。
突環部21eは、凹部21dの周方向全周にわたって延在し、半径方向外方に向かって突出している。突環部21eは、その外径がコンペンセータスプール21の基端側の外径より小径になっている。それ故、突環部21eと本体部35の内周部35bとの間に隙間が形成され、この隙間が円環状の固定絞り22を成している。このような円環状の固定絞り22は、コンペンセータスプール21の外径を小さくしても固定絞り22の開口面積を確保することができる。それ故、コンペンセータスプール21の外径を小さくすることができる。このような利点を有する固定絞り22は、内部流路38の途中に介在し、この固定絞り22により内部流路38が下流側38a(図4及び図5の左側)と上流側38b(図4及び図5の右側)とに分けられる。
また、コンペンセータスプール21には、下流側スプール内通路21f及び上流側スプール内通路21gが形成されている。下流側スプール内通路21fは、内部流路38の下流側38aと第2圧力室35dとを繋ぐようになっている。上流側スプール内通路21gは、内部流路38の上流側38bと第1圧力室35eとを繋ぐようになっている。これにより、第2圧力室35dには、内部流路38の下流側38aから下流圧に応じた下流側タンク通路圧p3が導かれ、第1圧力室35eには、内部流路38の上流側38bから上流圧に応じた上流側タンク通路圧p4が導かれる。コンペンセータスプール21は、下流側タンク通路圧p3を第2受圧面21b(図4の右側端面)で受圧し、上流側タンク通路圧p4を第1受圧面21c(図4の左側端面)で受圧するようになっている。これら下流側及び上流側タンク通路圧p3,p4には、固定絞り22で隔てられた内部流路38の下流側38aの下流圧及び上流側38bの下流圧が夫々導かれるため下流側及び上流側タンク通路圧p3,p4の間に差圧が生じており、コンペンセータスプール21の位置は、この差圧に応じて変わるようになっている。
このように構成されるコンペンセータスプール21が挿入されるメインスプール17の本体部35には、内部流路38の下流側38a及び上流側38bを本体部35外に夫々開放する下流側連通路35f及び上流側連通路35gが形成されている。上流側連通路35gは、メインスプール17の位置に係わらず排出室28bに接続されている。他方、下流側連通路35fは、メインスプール17が中立位置17A又は第1オフセット位置17Bにあると排出室28bに接続される。しかし、メインスプール17が第2オフセット位置17Cに移動すると、下流側連通路35fは、第1タンク室28aに接続され、排出室28b、上流側連通路35g及び内部流路38と共に、連通路29とタンク13とを繋ぐタンク通路41を成す。
なお、一対のリフトシリンダ機構8の収縮時(フォーク爪7の下降時)における最大速度までは、メインスプール17の作動による下流側連通路35fの開口面積の変化で流量制御を行う。メインスプール17の切換え量が大きくなり、下流側連通路35fの開口面積が所定値を超えると、後述するように、コンペンセータスプール21が作動する。また、メインスプール17の開口部とコンペンセータスプール21のランド部によって形成される可変絞り23を閉じることにより、最大流量が制限され、一対のリフトシリンダ機構8の収縮時(フォーク爪7の下降時)の速度を制限できる。
つまり、コンペンセータスプール21の位置に応じてタンク通路41の開度が変わるようになっており、下流側連通路35fと内部流路38とで可変絞り23を成している。この可変絞り23は、前述の通りコンペンセータスプール21の位置に応じてタンク通路41の開度を変えるが、コンペンセータスプール21の位置が前述の通り下流側タンク通路圧p3及び上流側タンク通路圧p4との差圧に依存しているため、下流側タンク通路圧p3及び上流側タンク通路圧p4の差圧に応じてタンク通路41の開度を調整するようになっている。それ故、可変絞り23は、シリンダ8の下側の空間8cの油圧の高低に係わらずタンク13に排出する排出流量を一定流量に制限する。
このように一定流量に制限するコンペンセータスプール21の上流側スプール内通路21gには、逆止弁39が設けられている。逆止弁39は、内部流路38の上流側38bから第1圧力室35eへの流れを許容し、その逆方向の流れを遮断するようになっている。このような逆止弁39を設けることで、タンク通路41から上流側スプール内通路21gを通じて第1圧力室35eに導かれた流体が上流側スプール内通路21gに戻ることを防ぐことができる。つまり、コンペンセータスプール21がタンク通路41を閉じる(可変絞りの開度を小さくする)方向に移動する際は、上流側スプール内通路21gから逆止弁39を通じて第1圧力室35eに流体を速やかに導入することができる。また、コンペンセータスプール21がタンク通路41を開く(可変絞りの開度を大きくする)方向に移動する際は、逆止弁39によって第1圧力室35eから上流側スプール内通路21gに流体が排出されることを制限することができる。これにより、コンペンセータスプール21の作動に強いダンピング力を付加することができるので、慣性負荷による流量を制御するときに発生する圧力変化に起因するハンチングを防ぐことができる。
また、コンペンセータスプール21の外周面には、凹部21dより第1圧力室35e側に円環状の第3圧力室40が形成されている。第3圧力室40は、周方向全周にわたって形成されており、コンペンセータスプール21の位置に係わらずメインスプール17の本体部35の内周部35bに対向している。第3圧力室40は、上流側スプール内通路21gに繋がっており、内部流路38の下流側38aより高圧に保たれている。これにより、第1圧力室35eの上流側タンク通路圧p4が内周部35bとコンペンセータスプール21との間を通って内部流路38の下流側38aにリークすることを防ぐことができる。つまり、コンペンセータスプール21がタンク通路41を閉じる(可変絞りの開度を小さくする)方向に移動する際に、第1圧力室35eからメインスプール17とコンペンセータスプール21の間隙を通じてタンク通路に流体が排出される。しかし、第1圧力室35eとタンク通路41との間に第3圧力室40を設けることにより、第1圧力室35eからの排出流量に関係する第1圧力室35eと第3圧力室40との圧力差を小さくすることができるので、第1圧力室35eからタンク通路41に排出される流量が低減する。これにより、コンペンセータスプール17の作動に強いダンピング力を付加することができるので、慣性負荷による流量を制御するときに発生する圧力変化に起因するハンチングを防ぐことができる。
このように構成されるリフトコントロール弁1は、メインスプール17が中立位置17Aにあるとき、一対のリフトシリンダ機構8の各々への作動油の供給を停止する。メインスプール17を第1オフセット位置17Bに移動させると、リフトコントロール弁1は、一対のリフトシリンダ機構8の各々に作動油を供給して、一対のリフトシリンダ機構8を伸長させてフォーク爪7を上昇させる。この際、作動油の供給量が規制されることがないので、フォーク爪7を素早く上昇させることができる。他方、メインスプール17を第2オフセット位置17Cに移動させると、リフトコントロール弁1は、タンク通路41を介して一対のリフトシリンダ機構8の各々の作動油をタンク13に排出して(図5の矢印参照)、ピストン8bの自重により一対のリフトシリンダ機構8を収縮させてフォーク爪7を下降させる。この際、リフトシリンダ機構8からタンク13に排出される作動油の流量は、可変絞り23により一定流量に規制される。これにより、フォーク爪7の下降速度を規制し、ゆっくりとフォーク爪7を下降させることができる。このように構成されるリフトコントロール弁1とリフトシリンダ機構8との間には、図2及び3に示すようにロジック弁43が設けられている。
<ロジック弁について>
ロジック弁43は、図4に示すようにケーシングブロック25に一体的に設けられている。ロジック弁43は、Aポート43aと、Bポート43bとを有している。Aポート43aは、リフトコントロール弁1の第5ポート1eに接続され、Bポート43bは、リフトシリンダ機構8の下側の空間8cに接続されている。このように接続されるロジック弁43は、弁体44及びスプリング45を有している。弁体44は、Aポート43aを閉じる閉位置とAポート43aを開く開位置との間で動くようになっている。このように移動する弁体44は、Aポート43aを開く方向にAポート43aの油圧(以下、単に「入口圧」ともいう)を受け、スプリング45によって閉位置に向かって付勢されている。それ故、ロジック弁43は、入口圧から弁体44が受ける作用力がスプリング45の付勢力より高くなると、弁体44が開位置の方へと動いてAポート43aが開くようになっている。
また、ロジック弁43は、パイロット室46を有している。パイロット室46は、弁体44に形成されるロジック弁用絞り47を介してBポート43bに接続されている。それ故、パイロット室46には、Bポート43bの油圧(以下、単に「出口圧」ともいう)に応じたロジック弁用パイロット圧p5が導かれる。このロジック弁用パイロット圧p5は、弁体44を閉位置に向かって押圧するように作用する。それ故、ロジック弁用パイロット圧p5が高くなると、入口圧からロジック弁用パイロット圧p5を減算した差圧が小さくなる。そうすると、スプリング45の付勢力より弁体44が閉位置に向かって動く。第2ポート1bと第5ポート1eとの間が遮断される等して入口圧が下降すると、やがてAポート43aが閉じられ、ロジック弁43によりリフトシリンダ機構8とリフトコントロール弁1との間が遮断される。
このようにロジック弁43によりリフトシリンダ機構8とリフトコントロール弁1との間が遮断されると、リフトシリンダ機構8の下側の空間8cからタンク13への流出がなくなるので、定位置にてフォーク爪7が保持される。このようにフォーク爪7を保持するロジック弁43は、パイロット室46に接続されるコントロールポート43cを有している。コントロールポート43cは、セレクター弁48を介してタンク13に接続されている。
<セレクター弁について>
セレクター弁48は、図4に示すようにケーシングブロック25に一体的に設けられている。セレクター弁48は、第1ポート48a、第2ポート48b及び両ポート48a,48bを接続する通路48hの開閉を行う弁部48gから構成されている。第1ポート48aは、ケーシング25に設けた流路50を介して前記コントロールポート43cと連通しており、第2ポート48bは第3タンク室28hと連通している。したがって、セレクター弁は、前記ロジック弁のパイロット室46とタンク13との接続及び遮断を切換できるようになっている。セレクター弁48のパイロット室48d(図4の右側空間)は、第2パイロット室27aとパイロット通路49を介して繋がっており、パイロット室48dに第2パイロット圧p2が導かれている。また、弁部48gには、スプール48eが一体成形されており、スプール48eには、ばね48fが設けられている。ばね48fは、弁部48gにより通路48hを閉じるようにスプール48eを付勢している。
このように構成されるセレクター弁48は、第2パイロット圧p2が所定の圧力まで上昇すると、スプール48eがばね48fに抗して左行する。これにより、通路48hが開いてパイロット室46とタンク13とが接続され、第2パイロット圧p2が所定の圧力未満になると、パイロット室46とタンク13との間を遮断するようになっている。パイロット室46とタンク13とが接続されることで、パイロット室46がタンク圧になる。これにより、入口圧Bポート43bに作用する負荷圧力によって弁体44が開位置に向かって移動してAポート43aが開き、リフトシリンダ機構8とリフトコントロール弁1とが接続される。この際、メインスプール17が第2オフセット位置17Cにあると、リフトシリンダ機構8の自重により押された作動油がリフトコントロール弁1を介してタンク13へと導かれ、ピストン8bが下降してフォーク爪7が下降する。
[油圧駆動装置の動作について]
以下では、油圧駆動装置10によりフォーク爪7を昇降させる昇降動作について説明する。フォークリフト2を始動させると、駆動源12が油圧ポンプ11を駆動して作動油を吐出させる。始動時、リフト用レバー20は、中間位置にあり、それに伴ってメインスプール17が中立位置17Aに位置している。中立位置17Aでは、第2ポンプ室28eが第2タンク室28dに接続される。つまり、第1ポート1aと第4ポート1dとが接続され、油圧ポンプ11から吐出される作動油がチルトコントロール弁(図示せず)に導かれる。チルトコントロール弁もまたセンターオープン型の弁であるので、作動油は、チルトコントロール弁及びアンローダ弁を通ってタンク13へと戻される。
フォーク爪7を上昇させるべくリフト用レバー20を操作する(例えば、後方に引く)と、第1電磁弁18が開かれて第1パイロット室26aに第1パイロット圧p1が導かれる。そうすることで、メインスプール17が第1オフセット位置17Bに移動し、第3ポンプ室28fと供給室28gとが接続される。つまり、第2ポート1bと第5ポート1eとが接続され、油圧ポンプ11から吐出される作動油は、主逆止弁16及び連通路29を通ってロジック弁43のAポート43aに導かれる。この際、第1タンク室28aと排出室28bとの間がメインスプール17により遮断されているため、連通路29を流れる作動油がタンク13に戻されることがない。
油圧ポンプ11の吐出圧が高いので、入口圧は、スプリング45の付勢力よりも十分に高くなっている。それ故、前記油圧がスプリング45の付勢力に打ち勝ってAポート43aを開き、作動油がAポート43a及びBポート43bを通ってリフトシリンダ機構8の下側の空間8cに供給される。このようにして下側の空間8cに作動油が供給されることで、ピストン8bが上昇してリフトシリンダ機構8が伸長し、フォーク爪7が上昇する。
フォーク爪7を所望の位置まで上昇させた後、リフト用レバー20を中間位置に戻すと、第1パイロット室26aのパイロット油がタンク13に戻される。そうすると、メインスプール17が第2ばね部材31により押されて中立位置17Aに戻される。メインスプール17が中立位置17Aに戻ると、第3ポンプ室28fと供給室28gとが遮断される。遮断されることで、ロジック弁43の入口圧が低下する。これに対して、ロジック弁43では、下側の空間8cの作動油圧力が絞り47を介してパイロット室46に作用しており、入口圧が低下することで、ロジック弁43の弁体44が閉位置へと移動し、Aポート43aが閉じられて下側の空間8cとリフトコントロール弁1との間が遮断される。これにより、ピストン8bが下がらなくなり、フォーク爪7が所望の高さで保持される。
その後、フォーク爪7を下降させるべくリフト用レバー20を操作する(例えば、前方に押す)と、第2電磁弁19が開かれて第2パイロット室27aに第2パイロット圧p2が導かれる。更に、第2パイロット室27aに導かれた第2パイロット圧p2は、セレクター弁48に導かれる。セレクター弁48が開位置に切り換わる(即ち、通路48hが開く)と、パイロット室46とタンク13とが接続される。これにより、ロジック弁43の弁体に作用するパイロット圧p5が低下してAポート43aが開き、リフトシリンダ機構8の下側の空間8cがBポート43b及びAポート43aを介して連通路29に接続される。
また、第2パイロット室26aに第2パイロット圧p2が導かれることで、メインスプール17が第2オフセット位置17Cに移動する。これにより、第1タンク室28aと排出室28bとが接続され、タンク通路41が構成される。つまり、第3ポート1cと第5ポート1eとが接続される。そうすると、下側の空間8cから押し出された作動油がタンク通路41を通ってタンク13に排出される。このように作動油が排出されることで、ピストン8bが下降してリフトシリンダ機構8が収縮し、フォーク爪7が下降する。
この際、タンク通路41を通ってタンク13に排出される作動油は、固定絞り22及び可変絞り23を通って第1タンク室28aに導かれ、タンク13に排出される。可変絞り23は、コンペンセータスプール21がコンペン用コイルばね37、第2受圧面21b及び第1受圧面21cからの力が釣り合うように移動することで、その開度が制御され、可変絞り23の上流に設けられる固定絞り21eの前後の差圧をほぼ一定とする圧力補償が可能となる。これにより、リフトシリンダ機構8の下側の空間8cの油圧の高低に係わらずタンク13に排出する作動油の最大排出流量を一定流量に制限できる。したがって、排出される作動油の最大排出流量を一定流量に制限することで、フォーク爪7の下降速度が過大になることを防止し、フォーク爪7を所望の速度で下降させることができる。
また、コンペンセータスプール21に、逆止弁39、及び第3圧力室40を設けることにより、コンペンセータスプール21の作動に強いダンピング力を付加することができるので、慣性負荷による流量を制御するときに発生する圧力変化に起因するハンチングを防ぐことができる。
このようにリフトコントロール弁1では、強いダンピング効果が付加されたコンペンセータスプール21をメインスプール17内に設けることで、リフトコントロール弁1だけでリフトシリンダ機構8から排出される作動油の排出流量を制御する際に、振動発生を防止し、かつ所望の流量に規制することができる。
本実施形態では、走行可能なフォークリフト2にリフトコントロール弁1を適用した場合ついて説明したが、固定式のフォークリフトにリフトコントロール弁1を適用することも可能である。また、リフトコントロール弁1を適用する機器は、フォークリフトに限定されず、ホイルローダやクレーン等の産業機械であってもよい。
本実施形態では、ロジック弁43及びセレクター弁48が設けられているが、必ずしも必要ではない。
本件発明は、フォークリフト等の産業機械に備わるアクチュエータに対する流体の供給及び排出を切換えるためのコントロール弁及びそれを備える産業機械に適用することができる。
1 リフトコントロール弁
2 フォークリフト
8 リフトシリンダ機構
13 タンク
17 メインスプール
17A 中立位置
17B 第1オフセット位置
17C 第2オフセット位置
21 コンペンセータスプール
21b 第2受圧面
21c 第1受圧面
21e 突環部
21f 下流側スプール内通路
21g 上流側スプール内通路
22 固定絞り
23 可変絞り
35d 第2圧力室
35e 第1圧力室
37 コンペン用コイルばね
38 内部流路
38a 下流側
38b 上流側
39 逆止弁
40 第3圧力室
41 タンク通路

Claims (4)

  1. アクチュエータからの流体を封止する中立位置からアクチュエータから流体をタンクに排出する排出位置に移動させると、タンク通路を形成するメインスプールと、
    前記メインスプール内に変位自在に挿入され、前記タンク通路の開度を調整することによって前記アクチュエータから前記タンクに排出される流体の最大流量をその圧力変動に係わらず所定の流量に規制するようになっているコンペンセータスプールと
    前記タンク通路が開く方向に前記コンペンセータスプールを付勢する付勢手段と、
    前記タンク通路の途中に設けられる可変絞りと、
    前記可変絞りの上流に設けられる固定絞りと、
    前記固定絞りの上流側の流体が導入され、前記付勢手段に抗する方向に前記コンペンセータスプールに力を与える第1圧力室と、
    前記固定絞りの下流側の流体が導入され、前記付勢手段と同じ方向に前記コンペンセータスプールに力を与える第2圧力室とを備え、
    前記コンペンセータスプールは、
    前記第1圧力室の流体の圧力を受圧する第1受圧面と、
    前記第2圧力室の流体の圧力を受圧する第2受圧面と、
    前記固定絞りより上流側から前記第1圧力室に流体を導く上流側スプール内通路と、
    前記固定絞りより下流側から前記第2圧力室に流体を導く下流側スプール内通路とを有する、コントロール弁。
  2. 前記コンペンセータスプールは、前記第1圧力室と前記上流側スプール内通路の間に設けられ、前記第1圧力室から前記上流側スプール内通路への流体の排出を規制する逆止弁を有している、請求項に記載のコントロール弁。
  3. 前記コンペンセータスプールは、その外周部の前記第1受圧面側に全周にわたって延びる環状の第3圧力室を有し、
    前記第3圧力室は、前記タンク通路の下流側と前記第1受圧面との間に形成されている、請求項に記載のコントロール弁。
  4. 前記コンペンセータスプールは、その外周部に全周にわたって延びる突環部を有し、
    前記固定絞りは、前記突環部と前記メインスプールの内周部とによって形成されて環状になっている、請求項乃至3の何れか1つに記載のコントロール弁。
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