JP6166933B2 - 建物の改築方法、及び建物 - Google Patents

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本発明は、建物の改築方法、及び建物に関する。
標準的な構成(一般に、夫婦2人と子供2人の計4人)の家族の居住を想定した戸建住宅として、1階(所定階)に玄関、居間、台所、食堂、予備室、及び、水廻りを配置し、2階(上階)に、個室を3室(夫婦の主寝室、及び、2つの子供室)配置した2階建て住宅がある。このような住宅においては、2人の子供の独立後、採光の面で好条件な2階の2つ個室(子供室)があまり活用されず、採光の面で不利な1階の居間で生活を続けることが多い。
また、空室となった2階の個室を書斎或はホビールームとして使うことも想定される。このような場合、夫婦の一方が遮蔽された2階の個室に閉じこもることになり、コミュニケーションがとりづらいという問題や、孤独感が増すといった問題が生じる。例えば、特許文献1には、改築により居間の上方に吹抜け空間を設けることが記載され、これにより、1階と2階との一体感を高めている。
特開2008−133651号公報
特許文献1に記載された建物では、建物の中央部分に吹抜け空間を設けて、居間を開放的なものとしているが、このような位置に吹抜け空間を設けても、居間の採光性は向上せず、また、2階の個室も居間と遮蔽された状態のままであり、吹抜け空間が住空間の快適性の向上に寄与しない。
そこで、本発明は、吹抜け空間を設けることによって住空間の快適性を向上させることができる建物の改築方法、及び建物を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る建物の改築方法は、所定階に設けられた居間と、所定階の上階且つ居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室と、第一の上階個室に隣接する第二の上階個室とを有する建物の改築方法であって、上階の床の一部を除去し、第一の上階個室を居間と連通する吹抜け空間とする工程と、第二の上階個室と第一の上階個室とを仕切る仕切り壁を除去し、第二の上階個室を吹抜け空間に連通させる工程とを含む。
この方法では、上階の床の一部を除去する工程により、第一の上階個室が、居間と連通する吹抜け空間となる。第一の上階個室は建物外周部に面しているため、上階の床の一部を除去する工程によって形成される吹抜け空間も建物外周部に面する。このため、第一の上階個室の既存の採光窓、あるいは、建物外周壁に新たに設けた採光窓からの光を、吹抜け空間を通して居間に導くことができ、居間を明るく開放感のある空間とすることができる。これにより、建物の住空間の快適性を向上させることができる。
また、第二の上階個室と居間とを適度につなぐことができ、居間にいる人と第二の上階個室にいる人とが互いに気配を感じつつもそれぞれの独立性を保つことができる。
本発明の他の一側面に係る建物の改築方法は、所定階に設けられた居間と、所定階の上階且つ居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室と、所定階に設けられた予備室と、上階に設けられた主寝室とを有する建物の改築方法であって、上階の床の一部を除去し、第一の上階個室を居間と連通する吹抜け空間とする工程と、所定階の予備室を新たな主寝室に改装するとともに、上階の主寝室を新たな予備室とする工程とを含む。
この方法では、上階の床の一部を除去する工程により、第一の上階個室が、居間と連通する吹抜け空間となる。第一の上階個室は建物外周部に面しているため、上階の床の一部を除去する工程によって形成される吹抜け空間も建物外周部に面する。このため、第一の上階個室の既存の採光窓、あるいは、建物外周壁に新たに設けた採光窓からの光を、吹抜け空間を通して居間に導くことができ、居間を明るく開放感のある空間とすることができる。これにより、建物の住空間の快適性を向上させることができる。
また、普段の生活に必要な部屋が所定階に配置されることとなり、普段の生活を1フロアで完結させることができる。
建物の改築方法は、第一の上階個室に、第一の上階個室に設けられた既存の採光窓よりも高さ寸法の大きな採光窓を設置する工程を更に含んでいてもよい。この場合、採光窓を高さ寸法の大きなものにすることで、より効果的に採光することができる。
上階の床の一部を除去する工程では、上階の床の下面に沿った水平面に設置された水平ブレースを残して床を除去してもよい。この場合には、既存の構造部材に手を加えないので建物の構造の安全性を維持することができる。
上階の床の一部を除去する工程では、上階の床を除去する領域内に位置するとともに上階の床高さの位置に設置された梁を残して床を除去してもよい。この場合には、既存の構造部材に手を加えないので建物の構造の安全性を維持することができる。
上階の床を、上階の床高さの位置に設置された梁に載置され目地モルタルで固定された複数の軽量気泡コンクリートパネルによって構成してもよい。この場合には、目地モルタルを斫り取るだけで容易に床を除去することができる。
建物の改築方法は、建物の屋根に、太陽光発電装置を設置する工程を更に含んでいてもよい。この場合には、太陽光発電装置による荷重の増加分が、上階の床の荷重及び床に積載される積載荷重の減少分によって相殺され、建物の構造の安全性を確保しやすくなる。
本発明の更に他の一側面に係る建物は、所定階に設けられた居間と、所定階の上階且つ居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室の床の一部が除去されて形成された吹抜け空間と、第一の上階個室に隣接するとともに第一の上階個室との間に設けられた仕切り壁が除去されて吹抜け空間と連通する第二の上階個室と、を有する。
本発明によれば、吹抜け空間を設けることによって住空間の快適性を向上させることができる。
一実施形態に係る建物の改築前の1階の間取りを示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築前の2階の間取りを示す平面図である。 図1のIII-III線に沿った断面図である。 一実施形態に係る建物の改築後において1階に設けられたブレース位置を示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築後において2階に設けられたブレース位置を示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築前の2階の床構造を示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築後の1階の間取りを示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築後の2階の間取りを示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築後の2階の床構造を示す平面図である。 一実施形態に係る建物の改築後において1階のLDKから吹抜け空間を見上げた様子を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、改築により建物の間取りを変更する。まず、改築前の建物の構成について説明する。図1〜図6に示すように建物1は、2階建ての鉄骨造軸組からなる戸建住宅である。建物1は、構造躯体2と、構造躯体2によって支持される屋根とを有する。構造躯体2は、図3〜図5に示すように、基礎10から立ち上がる複数本の通し柱11と、隣り合う通し柱11間に架設される大梁(2階の床高さの大梁12及び2階の天井高さの大梁)と、大梁12間に架け渡された小梁13(図6参照)、及び、2階の天井高さの大梁間に架け渡された小梁等によって構成される。
基礎10は、直交する通りに沿って格子状に形成されたRC(鉄筋コンクリート)製の布基礎である。この通りは、予め定められた平面モジュール(基準単位)寸法の整数倍の間隔で直交する2方向に沿って設定される。通し柱11は、格子状に形成された基礎10の交点上に立設される。通し柱11は、例えば、角形鋼管から成り、大梁12及び小梁13はH形鋼から成る。
また、図4及び図5に示すように、構造躯体2には、壁等を設置するために用いられる間柱14が設けられる。また、建物1の1階及び2階のそれぞれにおいて、間柱14同士の間、及び、通し柱11と間柱14との間に、ブレース(筋交)15が複数設けられる。
ブレース15は、直交する通りに沿って複数設けられる。一例として、通りの方向に沿って見たときに、この通りの方向に沿って配置された複数のブレース15の合計長さが、建物1の半分以上の長さとなるように設けることができる。なお、図4及び図5において、白抜き四角印が通し柱11を示し、白抜き丸印が間柱14を示す。
図3に示すように、基礎10には、複数枚のALC(軽量気泡コンクリート)パネル21aが並べて載置される。ALCパネル21aの目地部には目地モルタル21bが充填され、1枚の面が形成される。これら複数枚のALCパネル21aによって1階床21が構成される。
図3及び図6に示すように、大梁12及び小梁13には、複数枚のALC(軽量気泡コンクリート)パネル22aが並べて載置される。ALCパネル22aの目地部には目地モルタル22bが充填され、1枚の面が形成される。これら複数枚のALCパネル22aによって2階床22が構成される。また、大梁12の下側には、2階床22の下面に沿った水平面内に水平ブレース24が設けられる。水平ブレース24は、地震力等の水平力が作用した際の床面のねじれ変形を防止するものであり、2階床22の剛床仮定を成立させる。
図3に示すように、外壁16は、平面モジュール寸法に基づく幅寸法を有する複数のALCパネルからなり、建物1の外周に位置する梁(大梁12等)によって、受け金物を介して固定される。
次に、改築前の建物1の間取りについて説明する。まず、1階の間取りについて、図1を用いて説明する。なお、以下の説明において、間取りの説明を容易とするために、図1の上方向を北として方向を説明する(間取りを示す他の平面図においても同様とする)。図1に示すように、建物1の1階には、台所・食堂R10、居間(所定階の居間)R11、和室(予備室)R12、玄関R13、ホールR14、階段室R15、トイレR16、洗面室R17、及び、浴室R18が設けられる。
台所・食堂R10、居間R11及び和室R12は、建物1の南側において、東側から西側に向かって順に設けられる。台所・食堂R10には、壁付けのキッチンセット等が設けられる。居間R11にはソファーやテレビ等が設けられる。和室R12は、畳敷きの部屋となっている。
玄関R13は、建物1の東側の面の北側の位置に設けられる。ホールR14、階段室R15、トイレR16、洗面室R17及び浴室R18は、建物1の北側の位置において、東側から西側に向かって順に設けられる。廊下R19は、ホールR14から西側に向かって延び、台所・食堂R10、居間R11、和室R12、ホールR14、階段室R15、トイレR16、及び、洗面室R17につながる。
次に、2階の間取りについて図2を用いて説明する。図2に示すように、建物1の2階には、主寝室R20、第一の子供室(第一の上階個室)R21、第二の子供室(第二の上階個室)R22、トイレR23、納戸R24、廊下R25、ベランダR26、及び、階段室R15が設けられる。
主寝室R20は、建物1の東側に設けられる。第一の子供室R21は、建物1の南側において、主寝室R20の西側に設けられる。即ち、第一の子供室R21は、建物1の外周部に面している。第一の子供室R21は、西側の位置に収納R21aを有する。第二の子供室R22は、建物1の南側において、第一の子供室R21の西側に隣接して設けられる。第二の子供室R22は、東側の位置に収納R22aを有する。また、第一の子供室R21と第二の子供室R22の収納R22aとが、建物1の1階の居間R11の直上に位置する。
トイレR23は、建物1の北側において、階段室R15の西側の位置に設けられる。納戸R24は、建物1の北側の位置において、トイレR23の西側に設けられる。廊下R25は、東西方向に延在し、主寝室R20、第一の子供室R21、第二の子供室R22、トイレR23、納戸R24、及び、階段室R15につながる。ベランダR26は、主寝室R20、第一の子供室R21及び第二の子供室R22から南側に向かって張り出した片持ち式のベランダである。
次に、図1〜図6を用いて説明した建物1の間取りを変更する改築の詳細について説明する。まず、1階の改築について説明する。なお、改築の前後において変更が無い部屋や構成要素については、改築前と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。図7に示すように、改築によって建物1の1階の南側には、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)R30、及び、主寝室R31が設けられる。
LDK R30は、改築前における台所・食堂R10、居間R11及び廊下R19を区画する間仕切り壁及び建具を除去することにより形成される。居間R11と廊下R19とを区画する間仕切り壁及び建具を除去することで露わになる通し柱11、間柱14及びブレース15は残存させる。この残存させる通し柱11、間柱14及びブレース15には、改築後の内装色に合った塗装を施す、或は、ボード材で覆う等の仕上げを行う。LDK R30に設けるキッチンセットR30aは、吊戸棚を設けないペニンシュラ型とする。このように、LDK R30は、改築前の廊下R19も取り込んだ大空間とする。
主寝室R31は、改築前の和室R12に相当する。主寝室R31は、畳敷きであった和室R12を、改築によりフローリング仕上げの洋室に改装する。また、改築前に設けられていた、和室R12と居間R11とを区画する引き違い形式の建具R12a(図1参照)を除去して間仕切り壁R31aにする(予備室を新たな主寝室に改装する工程)。これにより、主寝室R31の独立性を高めることができる。
次に、2階の改築について説明する。図8に示すように、改築前の主寝室R20、第一の子供室R21、第二の子供室R22、及び、廊下R25に替えて、建物1の2階に、ゲストルーム(予備室)R40、吹抜け空間Z、及び、2階小リビングR41を設ける。ゲストルームR40は、改築前の主寝室R20に相当する部屋であり、収納の形式変更等を行う(主寝室を新たな予備室とする工程)。このゲストルームR40は、例えば、子が帰省した場合等に使用される。
吹抜け空間Zは、1階のLDK R30の直上に設けられた空間である。吹抜け空間Zは、改築前における2階床22のうち、1階の居間R11の直上に位置する領域(図6の床パネル除去領域W)のALCパネル22a、2階の床仕上げ材及び1階の天井仕上げ材等を除去することにより形成される(第一の上階個室を居間と連通する吹抜け空間とする工程)。床パネル除去領域W内のALCパネル22aは、目地モルタル22b(図3参照)を斫り取ることで容易に除去することができる。
床パネル除去領域W内のALCパネル22a等を除去する際に、床パネル除去領域W内に位置する小梁13のうち、図9及び図10に示すように、主としてALCパネル22aを支持するために設けられていた小梁13b(図6参照)は除去する。また、床パネル除去領域W内に位置する小梁13のうち、張り出し形式のベランダR26を支持する梁13の基端部に連続する小梁13aは、残存させる。この小梁13aは、ベランダR26を支持する小梁13が接続される大梁12の接合部のねじれ変形を防止してベランダR26の「垂れ」を防止する機能を有する。
また、床パネル除去領域W内に位置する水平ブレース24は、残存させる。床パネル除去領域W内において露出する水平ブレース24及び小梁13aには、改築後の内装色に合った塗装を施す、或は、ボード材で覆う等の仕上げを行う。改築前の第一の子供室R21に設けられていた引き違い形式の掃出し窓(採光窓)R21b及び引き違い形式の腰高窓(採光窓)R21cを除去し、それぞれ、複数の縦長の嵌め殺し窓Zaに置き換える。嵌め殺し窓Zaとして、改築前に設けられていた掃出し窓R21b及び腰高窓R21cの高さ寸法よりも大きい高さ寸法を有するものを用いる(既存の採光窓よりも高さ寸法の大きな採光窓を設置する工程)。縦長の嵌め殺し窓(高さ寸法の大きな採光窓)Zaを設けることで、吹抜け空間Z内により多くの光を取り込み、LDK R30へ光を導くことができる。
2階小リビングR41は、改築前における第二の子供室R22及び廊下R25に相当する。2階床22の残存部と床パネル除去領域Wとの境界に沿って設けられていた間仕切り壁R21d、収納(第二の上階個室と第一の上階個室とを仕切る仕切り壁)R21a及びR22a、及び、建具等を除去した後、新たに、図8及び図10に示すように、2階小リビングR41と床パネル除去領域Wとの境界線に沿って、上端が天井まで達していない高腰壁R41aを設ける(第二の上階個室を吹抜け空間に連通させる工程)。高腰壁R41aには複数のスリットR41bを略等間隔に設ける。2階小リビングR41は、例えば、書斎やホビールーム等として使用される。その他、上述した主な個所以外にも、建物1内の各部の改築を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る改築方法では、建物1の2階の床のうち、床パネル除去領域W内の床を除去することで、改築前の第一の子供室R21が改築後にはLDK R30を連通する吹抜け空間Zとなる。第一の子供室R21は建物1の外周部に面しているため、吹抜け空間Zも建物1の外周部に面する。このため、吹抜け空間Zに設けた嵌め殺し窓Zaからの光を、吹抜け空間Zを通してLDK R30に導くことができ、LDK R30を明るく開放感のある空間とすることができる。これにより、建物1の住空間の快適性を向上させることができる。
改築の際に、第一の子供室R21に設けられていた既存の掃出し窓R21b及び腰高窓R21cよりも高さ寸法の大きな縦長の嵌め殺し窓Zaを設ける。このように、嵌め殺し窓Zaを高さ寸法の大きなものにすることで、より効果的に採光することができる。
2階小リビングR41と吹抜け空間Zとを区画する壁を、上端が天井まで達していない高腰壁R41aとする。この場合には、2階小リビングR41とLDK R30とを適度につなぐことができ、LDK R30にいる人と2階小リビングR41にいる人とが互いに気配を感じつつもそれぞれの独立性を保つことができる。
建物1の1階に設けられていた和室R12を主寝室R31に改築することで、普段の生活に必要な部屋が建物1の1階に配置されることとなり、普段の生活を1フロアで完結させることができる。
また、床パネル除去領域W内のALCパネル22a等を除去する際に、小梁13a及び水平ブレース24を残しておく。この場合には、既存の構造部材に手を加えないので建物1の構造の安全性を維持することができる。
建物1の2階の床を形成する際に、複数枚のALCパネル22aを設置し、これらを目地モルタル22bで固定する。この構成とすることで、2階床22の床の一部を除去(床パネル除去領域W内のALCパネル22a等を除去)する際に、目地モルタル22bを斫り取るだけで容易に床を除去することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の建物1内の改築に伴い、建物1の屋根面に太陽光発電装置を設置(太陽光発電装置を設置する工程)してもよい。この場合には、太陽光発電装置による荷重の増加分が、2階の床パネル除去領域W内の床の荷重及び床に積載される積載荷重の減少分によって相殺され、建物1の構造の安全性を確保しやすくなる。
なお、2階の床の一部を除去して、2階の部屋を1階の部屋と連通する吹抜け空間に改築したが、例えば、3階の床の一部を除去して、3階の部屋を2階の部屋と連通する吹抜け空間に改築することもできる。また、建物1の間取りは、上述したものに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
1…建物、13…小梁(上階の床高さの位置に設置された梁)、22…2階床(上階の床)、22a…ALCパネル(軽量気泡コンクリート)、22b…目地モルタル、24…水平ブレース、R11…居間(所定階に設けられた居間)、R12…和室(予備室)、R20…主寝室、R21…第一の子供室(第一の上階個室)、R21a,R22a…収納(第二の上階個室と第一の上階個室とを仕切る仕切り壁)、R21b…掃出し窓(既存の採光窓)、R21c…腰高窓(既存の採光窓)、R22…第二の子供室(第二の上階個室)、R31…主寝室、R40…ゲストルーム(予備室)、Z…吹抜け空間、Za…嵌め殺し窓(採光窓)。

Claims (8)

  1. 所定階に設けられた居間と、前記所定階の上階且つ前記居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室と、前記第一の上階個室に隣接する第二の上階個室とを有する建物の改築方法であって、
    前記上階の床の一部を除去し、前記第一の上階個室を前記居間と連通する吹抜け空間とする工程と、
    前記第二の上階個室と前記第一の上階個室とを仕切る仕切り壁を除去し、前記第二の上階個室を前記吹抜け空間に連通させる工程とを含む、建物の改築方法。
  2. 所定階に設けられた居間と、前記所定階の上階且つ前記居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室と、前記所定階に設けられた予備室と、前記上階に設けられた主寝室とを有する建物の改築方法であって、
    前記上階の床の一部を除去し、前記第一の上階個室を前記居間と連通する吹抜け空間とする工程と、
    前記所定階の予備室を新たな主寝室に改装するとともに、前記上階の主寝室を新たな予備室とする工程とを含む、建物の改築方法。
  3. 前記第一の上階個室に、前記第一の上階個室に設けられた既存の採光窓よりも高さ寸法の大きな採光窓を設置する工程を更に含む、請求項1又は2に記載の建物の改築方法。
  4. 前記上階の床の一部を除去する工程では、前記上階の床の下面に沿った水平面に設置された水平ブレースを残して床を除去する、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物の改築方法。
  5. 前記上階の床の一部を除去する工程では、前記上階の床を除去する領域内に位置するとともに前記上階の床高さの位置に設置された梁を残して床を除去する、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物の改築方法。
  6. 前記上階の床は、前記上階の床高さの位置に設置された梁に載置され目地モルタルで固定された複数の軽量気泡コンクリートパネルによって構成される、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物の改築方法。
  7. 前記建物の屋根に、太陽光発電装置を設置する工程を更に含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物の改築方法。
  8. 所定階に設けられた居間と、
    前記所定階の上階且つ前記居間の上方に設けられるとともに建物外周部に面する第一の上階個室の床の一部が除去されて形成された吹抜け空間と、
    前記第一の上階個室に隣接するとともに前記第一の上階個室との間に設けられた仕切り壁が除去されて前記吹抜け空間と連通する第二の上階個室と、を有する建物。
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