JP6165490B2 - 中空柱状物の補強材及びこれを用いた中空柱状物の補強方法 - Google Patents

中空柱状物の補強材及びこれを用いた中空柱状物の補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば電柱等の中空柱状物の補強材及びこの補強材を用いた中空柱状物の補強方法に関する。
従来、電柱や土管のような中空柱状物を補強する場合に、例えば特許文献1に記載されるような中空柱状物の補強方法がある。特許文献1に記載の補強方法では、中空柱状物の上端部から補強シートを挿入して中空柱状物の内部に補強シートを設置し、補強シートの内側に樹脂材料を含む流動性固化材を注入する。
特開2010−168889号公報
しかしながら、上記のような特許文献1に記載の補強方法では、補強シートを中空柱状物の上端部から挿入し、また、流動性固化材も、中空柱状物の上端部から注入する。このため、高所での作業が必要になると共に、流動性固化材の注入時には、流動性固化材を中空柱状物の上端部までいったん送らなくてはならないので、流動性固化材を供給するのに必要な圧力が高くなり、より大きなポンプ等の設備が必要となる。したがって、補強作業が大がかりなものとなり、手間や時間がかかってしまう。
本発明の目的は、より簡単な方法で施工できる中空柱状物の補強材およびこの補強材を用いた中空柱状物の補強方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の中空柱状物の補強材は、繊維材料で作られ且つ筒状に形成された補強シートと、補強シートの鉛直方向最上部の内側に設けられた棒状部材であって、可撓性を有すると共に補強シートを中空柱状物の所定の位置まで持ち上げるのに十分な強度を有する棒状部材と、補強シートの内側に設けられ、内側から補強シートを中空柱状物内の所定位置で保持するための保持手段と、を備えた、ことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、棒状部材を用いて補強シートを下方から上方に持ち上げ、保持手段を用いて補強シートを中空柱状物内の所定位置で保持する。棒状部材で補強シートを上方に持ち上げることによって補強シートを中空柱状物内に配置することができるので、補強シートを中空柱状物内部に挿入する際の挿入口を、中空柱状物の下部に形成することができる。また、この挿入口を使用して充填材の注入等の他の作業も行うことができるから、中空柱状物の補強作業を、中空柱状物の下部で行うことができる。したがって、高所での作業を行う必要がなく、補強の施工作業が簡単になる。
本発明において、好ましくは、補強シートは、上端及び下端が封止されている。
このように構成された本発明においては、補強シートの上下端が封止されているので、例えば中空柱状物の上部のみ等の、中空柱状物の全長の一部のみを補強することが可能になる。
本発明において、好ましくは、棒状部材は、複数個に分割可能に構成されている。
このように構成された本発明においては、棒状部材が複数個に分割可能に構成されているので、棒状部材を搬送する際には棒状部材を分割することができる。したがって、補強材の全長を短くすることができ、棒状部材が配置されていない部分の補強シートは折りたたむことが可能になるから、補強材の搬送が容易になる。また、補強シートを中空柱状物の内部に配置する際には、分割された棒状部材で補強シートを上方に持ち上げた後、棒状部材の下端に分割された他の棒状部材を連結することによって棒状部材を延長し、補強シートを更に上方に持ち上げることができる。したがって、例えば中空柱状物の全長に亘るような、予め長い棒状部材を扱う必要がないので、補強シートの配置作業が簡略化する。
本発明において、好ましくは、保持手段は、膨張することによって補強シートを中空柱状物の内面に固定する袋状の膨張材である。
このように構成された本発明においては、保持手段が袋状の膨張材であるので、例えば膨張材内部に空気を注入することによって膨張材を膨張させると、膨張材の外面が補強シートの内面を外側に押圧し、補強シートを中空柱状物の内面に押し付けることにより、補強シートを中空柱状物の内面に固定する。膨張材を膨張させることによって補強シートの固定を行うことができるので、固定作業が簡単になる。また、膨張材への膨張圧力を監視することによって、補強シートの固定力をある程度把握することができるから、補強シートの固定作業の管理が容易となる。
本発明において、好ましくは、膨張材には、中空柱状物の外側に配置された圧力制御計器が接続されている。
このように構成された本発明においては、膨張材に圧力制御計器が接続されているので、膨張材を膨張させる際にその膨張状態を、計測した圧力を介して知ることができる。また、圧力制御計器が中空柱状物の外側に配置されているので、中空柱状物の外側で圧力を確認することができるので、確認作業が容易となる。
上記目的を達成するために、本発明の中空柱状物の補強方法は、中空柱状物の鉛直方向中央より下側に開口部を形成する開口部形成工程と、筒状に形成された補強シートを、開口部から可撓性を有する棒状部材で上部に押し上げて中空柱状物内部に挿入する挿入工程と、補強シートを中空柱状物内の所定位置で保持する固定工程と、中空柱状物内部且つ補強シートの内側へ、充填材を注入する注入工程と、を備えた、ことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、中空柱状物の鉛直方向中央より下側に開口部を形成し、この開口部から補強シートを挿入するので、中空柱状物の補強作業を高所で行う必要がない。したがって、補強の施工作業が簡単になる。
本発明において、好ましくは、挿入工程は、複数個に分割された棒状部材のうちの第1の棒状部材を用いて補強シートを中空柱状物内部で上部に押し上げる押上工程と、第1の棒状部材の下端に第2の棒状部材を連結する連結工程と、を含み、押上工程及び連結工程を分割された他の棒状部材に対して繰り返すことにより、分割された棒状部材を順次連結しながら補強シートを中空柱状物の上部に押し上げる。
このように構成された本発明においては、複数に分割された棒状部材を連結しながら、補強シートを中空柱状物内部に押し上げていくので、必要な作業スペースが小さくなるとともに、取り扱う棒状部材の長さが短くなるので、作業が簡単になる。これは、例えば中空柱状物の全長を補強する必要がある場合に、長い棒状部材を取り扱う必要がなくなり作業が簡単になるから、特に有用である。
本発明において、好ましくは、保持工程は、補強シートの最上部且つ内側に設けられた袋状の膨張材に空気を注入して、補強シートを中空柱状物内面に押し付ける膨張工程を含む。
このように構成された本発明においては、保持工程では、膨張材に空気を注入して膨張材を膨張させるので、簡単な作業で補強シートを中空柱状物内部の所定位置に固定することができる。また、膨張材を膨張させて補強シートを固定するので、膨張材内部の空気圧によって補強シートの固定力を知ることができる。したがって、補強シートの固定力の調整が簡単になる。
本発明において、好ましくは、注入工程は、補強シートの上端まで充填材が充填される前に、膨張材内部の空気の圧力を解除して、中空柱状物内面に対する補強シートの固定を解除する固定解除工程と、固定解除工程後、充填材の充填を続行する間、膨張材内部の空気圧を監視する空気圧監視工程と、空気圧監視工程で監視された空気圧が上昇したとき、充填材が膨張材まで到達したと判断して、充填材の注入を終了する注入終了工程と、を含む。
このように構成された本発明においては、充填材が補強シートの下部のほとんどの部分に充填されると、補強シートが膨張材なしでも中空柱状物内部で保持されるので、膨張材内部の空気の圧力を解除してから、充填材の充填を続行するとともに、膨張材内部の空気圧を監視する。充填材が膨張材を覆う位置まで充填されると、膨張材内部に残っていた空気が外側の充填材に押され、膨張材内の圧力が上昇する。ここで、膨張材は補強シートの最上部に位置しているので、膨張材内の空気圧が上昇したことは、充填材が膨張材の位置まで到達したことを示し、つまり充填材が補強シートの最上部まで達したことを意味する。そこで、注入終了工程において充填材の注入を終了する。充填材の充填高さを、膨張材の空気圧を監視することによって知ることができるので、充填材の充填終了タイミングを簡単且つ確実に把握することができる。
本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を示す、一部を破断した図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材の上部内部を示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材の搬送時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する際の漏洩防止弁を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する方法を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電柱100(図4等)の補強材1を示す、一部を破断した図である。本実施形態では、中空柱状物として中空の電柱100を採用している。この図1に示すように、補強材1は、筒状の補強シート2と、補強シート2の鉛直方向(軸方向)最上部に取り付けられた棒状部材としての中空パイプ4と、中空パイプ4の鉛直方向(軸方向)最上部に取り付けられた保持手段且つ膨張材としてのバルーン6と、を備える。
補強シート2は、高強度、高弾性率繊維や、合成繊維等の繊維材料またはこれらの混紡材料等の強化繊維で織られたシート状部材を縫い合わせて筒状に形成されており、左右端及び上下端が封止された袋状に形成されている。補強シート2の強化繊維の経糸は、電柱100の軸方向に沿うように配置されている。補強シート2は、電柱100の内部空間の形状に対応した形状に形成され、つまり、電柱100の地上部分及び地下部分を合わせた長さとほぼ同じ長さを有し、下側から上側に向かうにしたがって先細りの形状となっている。補強シート2には、軸方向に沿って間隔を隔てて、内部に連通する複数の連通孔8が形成されている。これらの連通孔8は、シート状部材を一部縫い合わせないことにより形成されている。なお、各図においては、連通孔8の位置がわかりやすいように実際には縫い合わせていない部分である連通孔8を孔が形成されているように、あるいは切り欠いているように示している。
図2は、本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材の上部内部を示す部分拡大断面図である。この図2及び図1に示すように、中空パイプ4は、金属、ポリ塩化ビニル樹脂、合成ゴム等の可撓性を有する材料で構成されており、その最上端が補強シート2の鉛直方向最上部の内側に固定されている。中空パイプ4は、複数本に分割可能に構成されており、図1では、中空パイプ4は、3本の中空パイプ4A,4B,4Cに分割されている。最も下側に位置する中空パイプ4Cの最下端には、合成樹脂シート、合成ゴムシート等の柔軟な材料で構成されたホース4Dが接続されている。中空パイプ4A〜4C及びホース4Dには、軸線方向に沿って所定間隔を隔てて複数の貫通孔10が形成されている。ここで、最も上の中空パイプ4Aには、バルーン6が配置される上部の所定範囲に貫通孔10が形成されておらず、バルーン6よりも下方の領域にのみ貫通孔10が形成されている。また、中空パイプ4A,4Bの最下端には、下方の中空パイプ4B,4Cとそれぞれ連結するための連結ねじ部12が設けられている。また、中空パイプ4Cとホース4Dの間には、分岐管13Aを有する連結管13が設けられている。なお、補強シート2の連通孔8の位置は、中空パイプ4の連結ねじ部12の位置と一致するように設定されている。また、中空パイプ4の長さは、ホース4Dの長さを含めた全体が、補強シート2の全長とほぼ一致する長さに設定されており、且つ、補強材1を電柱100内に設置した際に、中空パイプ4Cの最下端が、後述する電柱100の作業孔20の高さに一致する位置となるように設定されている。
ここで、中空パイプ4の材料は、後述するように、中空パイプ4を電柱100に形成した作業孔から上方に挿入することができる程度の可撓性と補強シート2を支持することができる強度を有するように選択されることが望ましい。中空パイプ4を挿入する際には、まず、最も上側に位置する中空パイプ4Aを挿入し、その後中空パイプ4Aに中空パイプ4Bを連結して挿入を続行し、その後更に中空パイプ4Cを連結して更に電柱100内に挿入するので、中空パイプ4の材料、形状、寸法等は、中空パイプ4Aのみを電柱100に挿入する場合、中空パイプ4A及び4Bを連結した状態で電柱100に挿入する場合、及び中空パイプ4A,4B,4Cを連結した状態で電柱100に挿入する場合を考慮して電柱100の上部まで補強シート2を持ち上げることができるよう、十分な可撓性及び強度を確保できるように選択される。
また、中空パイプ4は、補強シート2の鉛直方向最上部に設けられているが、補強シート2の鉛直方向最上部とは、中空パイプ4の最上端が補強シート2の最上端に一致しているものに限らず、補強シート2の最上端よりも下方の位置も含む。要するに、中空パイプ4が配置される補強シート2の鉛直方向最上部とは、補強シート2の中空パイプ4より上の部分が垂れ下がらずに保持される程度の上部の位置を意味し、また、中空パイプ4を充填材の充填にも使用する場合には、最も上の貫通孔からの充填材が補強シート2の最上端まで充填材を充填することができる程度の上部の位置を意味する。
バルーン6は、合成樹脂、合成繊維、合成ゴム等の材料で円柱状の袋状に形成されており、補強シート2内部において中空パイプ4Aの最上部の外面に固定されている。バルーン6の寸法は、膨張した状態で外面が電柱100の最上部の直径よりも大きくなるような直径寸法に形成されている。バルーン6の下端には、内部に空気を注入するためのチューブ14が接続されており、このチューブ14は、中空パイプ4Aに形成された貫通孔10の一つを通って中空パイプ4Aの内部にいったん入り、その貫通孔10よりも下方の貫通孔10から再度中空パイプ4Aの外部に出る。ここで、バルーン6の材料は、バルーン6を膨張させて補強シート2を電柱100の内壁に押し付けて固定したときに、補強材1の重量を保持することができる程度の強度を有し、この強度を確保するための空気圧に耐え得る材料が選択される。
次に、本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材1を電柱100に設置して電柱100を補強する方法について説明する。
図3は、本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材1の搬送時の状態を示す図である。補強材1は、電柱100の全長に亘る長さを有しているため搬送が難しい。そこで、本実施形態の補強シート2は、繊維で織られた布状に形成されているので、中空パイプ4Aの下方の位置で折り返し、図3に示すようにほぼ中空パイプ4Aの長さに折り畳んだ状態とし、この状態で搬送する。また、中空パイプ4Cの下方のホース4Dは、中空パイプ4Cに連結したまま、巻き上げた状態で搬送する。
図4〜9及び図11〜13は、本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材1を用いて電柱100を補強する方法を示す図である。なお、これらの図においては、中空パイプ4及びバルーン6は、補強シート2の内部に配置されているものであるが、動作をわかりやすくするために実線で示す。
まず、図4に示すように、電柱100の外面に、内部に貫通する開口部としての作業孔20を形成する開口部形成工程を行う。この作業孔20は、地上から作業者の手が届く位置、例えば地上から約2mの位置に、例えば幅約6cm、高さ30cmの長孔状に形成する。
次に、図5に示すように、作業孔20から補強材1を挿入する挿入工程を行う。このとき、中空パイプ4は、最上部の中空パイプ4Aのみが取り付けられた状態となっており、バルーン6はしぼんでいる。作業者は、中空パイプ4Aを補強シート2の上から把持し、中空パイプ4Aを上方に押し上げる押上工程を行う。中空パイプ4Aは、その最上端が電柱100の内壁に接触しその最下端が作業者によって保持されているので、撓んだ状態で補強シート2と共に上に押し上げられる。
中空パイプ4Aの下端まで補強材1を電柱100内に挿入したら、図6に示すように、補強シート2において中空パイプ4Aの下端の位置に対応する連通孔8から中空パイプ4Bを補強シート2内に挿入し、中空パイプ4Aと中空パイプ4Bとを連結ねじ部12で連結する連結工程を行う。そして、今度は中空パイプ4Bを補強シート2の上から把持して、更に補強材1を電柱100内に上方に挿入していく。
その後、同様に、中空パイプ4Cを中空パイプ4Bに連結して補強材1を更に電柱100内に上方に挿入し、図7に示すように、中空パイプ4Cの下端が作業孔20の位置に来るまで補強材1を挿入したら、挿入工程を終了する。挿入工程を終了する際には、中空パイプ4Cの下端を作業孔20の下端にもたせかけ、補強材1を作業孔20の下端で支持ずる。
次に、補強シート2の最上部を電柱100内の所定位置で保持する保持工程を行う。この保持工程では、図7に示すように、チューブ14を連通孔8及び作業孔20を通して電柱100外部に出し、このチューブ14にコンプレッサ22及び圧力制御計器23を接続する。そして、コンプレッサ22からバルーン6に空気を供給する。バルーン6に空気が供給されると、バルーン6が膨張し、中空パイプ4及び補強シート2を外側に押し、電柱100の内壁に押し付ける(膨張工程)。この押し付け力によって、補強シート2が電柱100の内壁で保持される。なお、補強シート2の保持力(固定力)の調整は、圧力制御計器23によって圧力を監視して、バルーン6内の空気圧を調整することにより行う。
補強シート2が電柱100に固定されたら、中空パイプ4Cよりも下方の補強シート2及び中空パイプ4C下方のホース4Dを作業孔20から電柱100内部に落とす。これにより、補強材1は、図8に示すように、バルーン6によってその最上端が固定され、電柱100内部に吊り下げられた状態となる。
次に、補強材1内部に充填材を注入する注入工程を行う。注入工程では、図9に示すように、連結管13の分岐管13Aにパイプ24を接続する。パイプ24は、分岐管13Aに対して差し込むことによって分岐管13Aに固定される。パイプ24には、流動性固化材等の充填材を収容したホッパ26と、ホッパ26内の充填材をパイプ24に送るポンプ28を接続する。このとき、作業孔20から充填材が漏れ過ぎないように、作業孔20の位置に漏洩防止弁30を取り付ける。
図10は、本発明の一実施形態にかかる中空柱状物の補強材を用いて中空柱状物を補強する際の漏洩防止弁30を示す図である。この図10に示すように、漏洩防止弁30は、矩形のシート状部分32と、シート状部分32に所定間隔を隔てて複数個(本実施形態では4つ)設けられた漏洩防止部34と、シート状部分32の略中央からシート状部分32に直交する方向に延びる円筒状部分36と、を有する。シート状部分32は、補強シートと同等の材料で構成されており、作業孔20を完全に覆う大きさに形成されている。漏洩防止部34は、金属やプラスチック等のある程度剛性を有する材料で形成された細長い棒状部材で、シート状部材32に貼り付けられている。複数本設けられた漏洩防止部34は、円筒状部分36の両側に同数ずつ(本実施形態では2本ずつ)設けられ、互いに平行に配置されている。円筒状部分36は、シート状部分32を貫通するように、シート状部分32の両面から突出するように設けられており、パイプ24の直径よりも大きな直径を有している。
漏洩防止弁30を電柱100内に取り付ける際には、漏洩防止部34を折らないように作業孔20から漏洩防止弁30を電柱100内部に挿入し、円筒状部分36にパイプ24を挿入する。漏洩防止部34の長手方向が作業孔20の長手方向に略直交するように、漏洩防止弁30の向きを調整する。この状態では、漏洩防止部34が作業孔20両側の電柱100内壁に当接するので、漏洩防止弁30が作業孔20から出るのが防止される。
ポンプ28によりパイプ24に充填材を供給すると、充填材は、図11に示すように、ホース4Dの最も下の貫通孔10から電柱100内部に注入される。その後、充填材の充填高さが上がって、ホース4Dの最も下の貫通孔10を覆うようになると、今度は、その貫通孔10よりも上方の貫通孔10から充填材が注入される。このように、下から順に貫通孔10を通して充填材が充填され、図12に示すようにバルーン6の直ぐ下方にまで充填材が達したら、ポンプ28を停止して充填材の充填を停止する。なお、充填材の充填高さは、補強シート2内に充填された充填材の体積を計算することにより、または電柱100に予め設けられているアース孔等からしみ出てくる水分を目視することにより概ね確認することができる。
次に、バルーン6の空気圧を解除してバルーン6による補強シート2の固定を解除する固定解除工程を行う。この固定解除工程では、圧力制御計器23内の空気バルブを開き空気圧を大気中に解放する。空気はチューブ14を通って開放され、バルーン6は図12に示すように、しぼむ。この状態では、補強シート2の下部のほとんどの部分に充填材が充填されているため、バルーン6による固定を解除しても、補強シート2は充填材によって電柱100内面上に保持される。
その後、ポンプ28を再開して充填材の充填を再開する。中空パイプ4Aの上部には貫通孔10が形成されておらず上端も封止されているので、充填材は、充填材に覆われた貫通孔10から注入され、電柱100の上部まで充填されることになる。充填材を充填している間、圧力制御計器23で圧力を監視する空気圧監視工程を行う。充填材がバルーン6にまで到達してバルーン6を押しつぶすと、バルーン6内部に残っていた少量の空気が押し出され、圧力制御計器23で計測される圧力が上昇する。作業者はその圧力の上昇を確認したら、充填材がバルーン6を押しつぶすまでに達したこと、即ち充填材が充填材1の最上部まで達したことを確認できたことになるから、ポンプ28を停止して、充填材の供給を停止する注入終了工程を行う。その後、パイプ24を分岐管13Aから引き抜く。すると、図13に示すように、漏洩防止弁30の円筒状部分36が充填材の圧力によって潰されて開口を閉じるので、筒状部分36で充填材の逆流が防止される。その後、作業孔20を塞ぎ、所定時間放置する等の処置により充填材1を硬化させて補強作業を終了する。
以上のように構成された本実施形態によれば、次のような優れた効果を得ることができる。
補強材1が柔軟性を有する補強シート2と可撓性を有する中空パイプ4を備えているので、中空パイプ4を用いて補強材1を電柱100内に上方に向かって挿入することができる。このため、電柱100の地上近くに作業孔20を設けて、この作業孔20から補強作業を行うことができるので、従来高所で行わなければならなかった作業が不要となり、補強作業を簡単且つ安全に行うことができる。
中空パイプ4に貫通孔10が設けられているので、中空パイプ4を充填材の充填パイプとして使用することができる。したがって、補強材1の設置及び充填材の充填の作業に必要な部品点数を低減することができるので、補強材1の構造を簡単にすることができる。
また、貫通孔10が所定間隔を隔てて複数個設けられているので、充填材を下から順に充填することができる。したがって、従来のような、充填材の充填を電柱100の上端部から行う必要がなくなるので、充填作業を簡単且つ安全なものにすることができるとともに、充填に必要な充填圧力を大幅に減少することができる。これにより、充填に必要な設備が大がかりなものになるのを避けることができる。
中空パイプ4が複数本の中空パイプ4A〜4Cに分割されているので、補強材1の搬送時には、中空パイプ4を分割し、補強シート2を折りたたんで搬送することができる。したがって、搬送作業を簡単に行えると共に搬送コストを大幅に改善することができる。
また、中空パイプ4が複数本に分割されているので、補強材1を電柱100内に設置する際には、分割された中空パイプ4Aに中空パイプ4Bを連結しながら補強材1を電柱100内に挿入していくことができる。したがって、補強材1の挿入時にも、数mにも亘る長い中空パイプを扱う必要がなく、補強材1の挿入作業スペースを小さくすることができるとともに挿入作業を簡単に行うことができる。
バルーン6が空気で膨張することにより補強シート2を保持することができるので、空気供給という簡単な作業で補強材1を電柱100内に固定することができる。また、バルーン6に空気を注入して膨張させることによって補強シート2を固定するので、補強シート2の固定力をバルーン6内の空気圧によって知ることができる。したがって、空気圧を管理することによってバルーン6の十分な固定力を確保し、補強シート2を電柱100内で確実に保持することができる。
補強シート2の上下端が封止されているので、充填材を充填した際に補強シート2全体に内側から外側に圧力がかかり、補強シート2が電柱100の内壁に押し付けられるので、補強シート2の補強力を確実に確保することができる。また、補強シート2の上下端が封止されているので、補強する範囲を特定することができるとともに、充填材の充填量を把握することができる。したがって、例えば電柱100の全長の一部のみを補強したい場合にも、上下端が封止された、電柱100の全長よりも短い補強シートを用いることにより、部分的な補強も可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、以下のような態様であってもよい。
前記実施形態では、バルーン6が補強シート2の最上端で膨張してこれを電柱100に固定したが、バルーン等の保持手段が補強シートを保持する箇所は、補強シートの最上部に限らず、補強シートが直立姿勢を保持できずに垂れ下がってしまわない程度に上部に位置していればよく、補強シートの長手方向中央よりも上側に位置していればよい。また、保持手段は、必ずしも補強シートの上部を保持しなくてもよい。更に、補強シートを中空柱状物内の所定位置で保持する手段は、前記実施形態のようなバルーンで補強シートを中空柱状物の内面に押し付けるものに限らず、機械的な部材を中空柱状物の内側から外側に付勢して付勢力で補強シートを固定するものや、中空パイプを所定位置に固定することにより、中空パイプを介して補強シートを所定の位置で保持するもの等、任意の形態を採用することができる。
補強シートの最上端まで充填材が充填されたか確認する手段は、前記実施形態では、バルーンの空気圧が上昇するのを確認することによって行われていたが、これに限らず、予め中空柱状物の内容積を考慮して充填材の充填量を決定しておいてもよく、あるいは目視やセンサによって充填材の充填高さを確認するようにしてもよい。
中空パイプは、前記実施形態では充填材を充填するためのパイプとしても使用され、貫通孔が設けられていたが、これに限らず、中空パイプを、充填材を充填するためのパイプとして使用しない場合には、中空でない棒状部材を用いてもよい。この場合には、棒状部材には貫通孔も設けられておらず、棒状部材は、補強シートを中空柱状物内で上方に押し上げるために使用される。設備が多少大がかりにはなるものの、充填材を充填するための装置は別途用意すればよい。
棒状部材は、複数本に分割されていなくてもよい。その場合には、一本の棒状部材を用いて補強シートを中空柱状物内に挿入すればよく、分割された棒状部材を互いに連結する必要がない。
棒状部材は、前記実施形態では、補強シートの最上部で補強シートに固定されていたが、これに限らず、単に補強シートの最上部に配置されていてもよい。この場合には、棒状部材が補強シートに取り付けられていなくても、棒状部材で補強シートを押し上げる際には、棒状部材の最上端が補強シートの最上端に当接することになるので、棒状部材の位置決めが自動的になされる。
筒状の補強シートは、前記実施形態では上下端が封止されていたが、これに限らず、例えば上下端が開放した筒状に形成されていてもよい。また、上下端両方が開放しているものに限らず、例えば、少なくとも下端が封止されていてもよく、あるいは少なくとも上端が封止されていてもよい。
中空柱状物は、電柱に限らず、例えば高架橋の柱、橋脚の構造物等、中空となっており補強を必要とする構造体であってもよい。
1 補強材
2 補強シート
4 中空パイプ(棒状部材)
6 バルーン(膨張材、保持手段)
10 貫通孔
20 作業孔(開口部)

Claims (9)

  1. 鉛直方向に配置された中空柱状物の補強方法であって、
    前記中空柱状物の長手方向中央より下側に開口部を形成する開口部形成工程と、
    筒状に形成された補強シートを、前記開口部から可撓性を有する棒状部材で上部に押し上げながら前記中空柱状物内部に配置する配置工程と、
    前記中空柱状物内部に配置された前記補強シートの内側へ、充填材を注入する注入工程と、を備え、
    前記配置工程は、複数個の棒状部材部で構成された前記棒状部材のうちの第1の棒状部材部を用いて前記補強シートを前記中空柱状物内部で押し上げる押上工程と、前記補強シートの長手方向に沿って間隔をあけて形成された複数の連通孔の1つから第2の棒状部材部を挿入して前記第1の棒状部材部の下端に前記第2の棒状部材部を連結する連結工程と、を含み、前記押上工程及び前記連結工程を他の棒状部材部に対して繰り返すことにより、複数の前記棒状部材部を順次連結しながら前記補強シートを前記中空柱状物内部に配置する、
    ことを特徴とする中空柱状物の補強方法。
  2. 前記配置工程の前で且つ前記注入工程の前に、前記補強シートを前記中空柱状物内の所定位置で保持する保持工程を更に有する、
    請求項1に記載の中空柱状物の補強方法。
  3. 前記保持工程は、前記補強シートの内側に設けられた袋状の膨張材を膨張させて前記補強シートを前記中空柱状物上部内面に押し付ける膨張工程を含む、
    請求項2に記載の中空柱状物の補強方法。
  4. 前記注入工程は、前記補強シートの上端まで充填材が充填される前に、前記膨張材内部の空気の圧力を解除して、前記中空柱状物内面に対する前記補強シートの固定を解除する固定解除工程と、
    前記固定解除工程後、充填材の充填を続行する間、前記膨張材内部の空気圧を監視する空気圧監視工程と、
    前記空気圧監視工程で監視された空気圧が上昇したとき、充填材が前記膨張材まで到達したと判断して、充填材の注入を終了する注入終了工程と、を含む、
    請求項3に記載の中空柱状物の補強方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の中空柱状物の補強方法に使用する補強材であって、
    繊維材料で作られ且つ筒状に形成された補強シートと、
    前記補強シートの内側に設けられた棒状部材であって、可撓性を有すると共に前記補強シートを鉛直方向に配置された前記中空柱状物の所定の位置まで押し上げるのに十分な強度を有する棒状部材と、を備え、
    前記棒状部材は、複数個の棒状部材部で構成されており、
    前記補強シートは、長手方向に沿って間隔をあけて形成された複数の連通孔を有する、 ことを特徴とする中空柱状物の補強材。
  6. 前記連通孔は、複数個の前記棒状部材部の端部の位置に対応する位置に設けられている、
    請求項5に記載の中空柱状物の補強材。
  7. 前記補強シートは、一端及び他端が封止されている、請求項5または請求項6に記載の中空柱状物の補強材。
  8. 前記補強シートの内側に設けられ、膨張することによって内側から前記補強シートを前記中空柱状物内の所定位置で保持するための袋状の膨張材を備えた、請求項5から7のいずれか1項に記載の中空柱状物の補強材。
  9. 前記膨張材には、前記中空柱状物の外側に配置された圧力制御計器が接続されている、請求項8に記載の中空柱状物の補強材。
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