JP2016188514A - 立設パイプ体補強部材及び立設パイプ体補強工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電柱などの立設パイプ体の側面に形成される小さな孔からでも挿入でき、電柱内部での位置決めも行える補強体群からなる補強部材を提供することを課題とする。
【解決手段】円形の立設したパイプ体内を補強するための立設パイプ体補強部材として、 複数の棒体または紐体からなる補強体と、前記各補強体が前記パイプ体内において、前記パイプ体の長手方向にほぼ沿い、前記パイプ体の中心軸を囲むような所定の配置に置かれたと想定した状態において、前記補強体の長手方向に沿った複数の位置で、隣接する補強体同士を互いに拘束する軟質な紐体又は帯体からなる複数の連結体とから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電柱などの立設パイプ体内を補強するための部材及び当該部材を用いた補強工法に関する。
電柱など立設パイプを補強する方法として、本願の発明者は、特許第4157149号公報、特許第5249263号公報、特許第5295075号公報、特許第5323778号公報により、電柱の側面に孔を開け、この孔より筒状の補強シートを電柱の側面に設けた孔から挿入して電柱の内壁に貼りつける工法を提示している。具体的な工法手順は以下の通りである。まず、はじめに電柱の側面に孔を開け、この孔を介して、風船体により電柱内壁に係合する頭部固定装置を電柱内壁の上部に線材を用いて押し入れ、膨らませて固定する。頭部固定装置にはワイヤーが掛けられており、ワイヤーの両端は前記孔から表出している。次に、このワイヤーを介して、内部に長尺の風船体を入れた筒状の補強シートを電柱内に挿入する。なお、補強シートには接着剤を含浸しておくか、または、予め前記ワイヤーに接着剤噴射ノズルを固定して電柱内壁に接着剤を塗布しておく。その後、補強シート内の長尺の風船体に空気を入れて膨らませることで補強シート外周面を電柱内壁に押し付け補強シートを電柱に貼り付ける。なお、特許第5249263号公報、特許第5295075号公報には頭部固定装置を用いる代わりに、線材によって内部に長尺の風船体を入れた筒状の補強シートの先端側を押し上げて、この状態で電柱内に固定するもの方法が示されている。これらの工法を用いれば電柱の側面からの作業で電柱内に補強シートを貼ることができるので安全で、作業性もよい。このように補強シートを内部に貼った電柱の耐加重を上げるために内部にモルタルを充填することも行われる。
しかし、高耐加重が要求される電柱に対しては、補強シートを貼ってモルタルを充填しても要求される強度に達しないことがある。このような場合の方策として、電柱内部に下記特許文献に示されるように鉄筋やアラミドロッドのような補強となる棒材を入れることが考えられる。
特開2012-127134公報 特開2005-133497公報 特開2004-92376公報 特開2006-225987公報 特開2014-122540公報 特開2005-20964公報
ところで、特許文献1、5には補強シートに予め棒材を固定することが示されているが、電柱には鉄筋が入っておりこれを切ることなく開けることが出来る孔の大きさには限度がある一方で補強シート自体も厚みがあるため、電柱の鉄筋を切ることなく形成される孔から補強シートと棒材とを一緒にまとめて挿入することはほとんどの場合できない。特許文献2、3、4には棒材を保持する器具を挿入して棒材を固定することが示されているが、やはり硬質な器具を電柱の鉄筋を切ることなく形成される孔から挿入することはできないことが多い。特許文献5、6のように電柱の頂部に開口を形成すれば側方の孔を大きくする必要はなくなるが、頂部での作業が必要となり、作業の安全性が低下する。
本発明は、このような問題に鑑みて、電柱などの立設パイプ体の側面に形成される小さな孔からでも挿入でき、電柱内部での位置決めも行える補強体群からなる補強部材及びこれを用いた補強工法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、円形の立設したパイプ体内を補強するための部材であって、 複数の棒体または紐体からなる補強体と、前記各補強体が前記パイプ体内において、前記パイプ体の長手方向にほぼ沿い、前記パイプ体の中心軸を囲むような所定の配置に置かれたと想定した状態において、前記補強体の長手方向に沿った複数の位置で、隣接する補強体同士を互いに拘束する軟質な紐体又は帯体からなる複数の連結体と、からなる立設パイプ体補強部材である。
請求項2に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材において、前記各補強体の所定の配置は、前記パイプ体と同じ中心軸を持つ回転体上に存し、前記連結体は前記パイプ体と同じ回転中心を持つリング状に形成されるものである。
請求項3に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材において、前記各補強体の上端近傍に、前記各補強体に囲まれるように前記各補強体を外方へ押し広げる風船体を有する固定装置が設けられるものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の立設パイプ体補強部材において、前記固定装置の下端側には、ワイヤーを当該ワイヤーに沿った方向に関し移動可能に保持するワイヤー保持部が設けられるものである。
請求項5に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材において、前記各補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触するものである。
請求項6に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材において、前記各補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触又は近接するものであって、当該外周面の少なくとも一部に粘着材又は接着材を配されることで固定可能に形成される固定部が設けられるものである。
請求項7に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材において、前記各補強体は長手方向に沿ったほぼ同じ位置で分離可能かつ結合可能に形成されるものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の立設パイプ体補強部材を用いて、側面に内部に連通する孔が形成された円形の立設したパイプ体内を補強する立設パイプ体補強工法であって、前記立設パイプ体補強部材には前記各補強体に囲まれるように長尺の風船体からなる拡張具が予め挿入されており、前記孔から前記拡張具が挿入された前記立設パイプ体補強部材を細くまとめて前記パイプ体内に挿入し、所定高さ位置に位置づける挿入位置づけ工程と、前記拡張具を膨らませ、前記立設パイプ体補強部材の各補強体を側方に移動させ、前記各補強体を前記所定の配置に置く補強体移動工程と、前記拡張具の気体を抜いて、前記拡張具を前記孔から取り出す拡張具取出工程と、前記孔から時間経過によって硬化する充填材を前記パイプ体内に充填する充填工程とを有するものである。
請求項9に記載の発明は、前記立設パイプ体補強工法において、前記補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触又は近接するものであって、前記連結体の少なくとも一部に粘着材又は接着材を配することで固定可能に形成される固定部が設けられ、前記補強体移動工程において、前記連結体は前記パイプ体内壁に直接又は間接的に固定されるものである。
請求項10に記載の発明は、前記立設パイプ体補強工法において、前記各補強体の上端近傍に、前記各補強体に囲まれるように前記各補強体を外方へ押し広げる風船体を有する固定装置が設けられるものであって、前記立設パイプ体補強部材には前記補強体に囲まれるように内側には前記拡張具が予め挿入されていることに代えて、前記拡張具が予め挿入されておらず、前記挿入位置づけ工程と前記補強体移動工程との間に、前記固定装置の風船体を膨らませて前記補強体を前記立設パイプ体内壁に押しつけることで固定する固定装置膨張行程と、前記孔を介して前記立設パイプ体補強部材内に各補強体に囲まれるように前記拡張具を挿入する拡張具挿入工程とを有するものである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の立設パイプ体補強工法において、前記固定装置には長手方向に関し移動可能にワイヤーを保持するワイヤー保持部が設けられ、当該ワイヤー保持部にワイヤーが保持されるものであって、前記拡張具挿入工程においてワイヤーの一端に前記拡張具を固定し、ワイヤーの他端を引っ張って前記拡張具を前記固定装置に吊り下げることで、前記拡張具を前記立設パイプ体補強部材内に挿入するものである。
請求項12に記載の発明は、請求項8又は9に記載の立設パイプ体補強工法において、 前記立設パイプ体補強部材の各補強体は長手方向に沿ったほぼ同じ位置で分離可能かつ結合可能に形成されるものであって、前記立設パイプ体補強部材には前記各補強体に囲まれるように内側には前記拡張具が予め挿入されていることに代えて、前記拡張具が予め挿入されておらず、前記挿入位置づけ工程において、前記立設パイプ体補強部材の前記各補強体は予め分離しておき、分離された先端側の各補強体群部分に前記拡張具の先端側を挿入してから当該各補強体群部分を前記孔を介して前記パイプ体内に挿入し、当該挿入された補強体群部分の基端が前記パイプ体外部に表出した状態で、当該基端部分で分離された各補強体群部分を連結するとともに前記拡張具の挿入された部分に続く部分を挿入することを含む、前記立設パイプ体補強部材に前記拡張具を挿入しながら前記立設パイプ体補強部材を順次組み立て前記パイプ体内に挿入する過程を有するものである。
請求項13に記載の発明は、前記立設パイプ体補強工法において、前記立設パイプ体補強工法において、前記パイプ体内の下方側に配置される前記立設パイプ体補強部材と、前記パイプ体内の上方側に配置される前記立設パイプ体補強部材の2つの前記立設パイプ補強部材を用いるものであって、一の前記立設パイプ体補強部材に関して、前記挿入位置づけ工程と、前記棒体移動工程と、前記風船体取出し工程とを行った後に、他の前記立設パイプ体補強部材に関して前記前記挿入位置づけ工程と、前記棒体移動工程と、前記風船体取出し工程とを行い、その後、前記充填工程を行うものである。
請求項14に記載の発明は、前記立設パイプ体補強工法において、前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内に挿入する前に、前記パイプ体内壁形状にほぼ合致する側面を有する両底が閉じた気密性の筒状体からなる気密筒体を細くまとめて、前記孔から前記パイプ体内に挿入し、前記パイプ体内の所定位置に位置づけた後に、当該気密筒体内部に気体を入れることで前記パイプ体内で膨らませる気密筒体膨張工程を有するものであって、 前記挿入位置づけ工程では、前記孔に合致する前記気密筒体の外壁に開口を形成した後に、前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内の前記気密筒体内に挿入し、前記充填工程では前記パイプ体内の前記気密筒体内に前記充填材を充填するものである。
請求項15に記載の発明は、請求項8から13のいずれかに記載の立設パイプ体補強工法において、前記挿入位置づけ工程において、前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内に挿入する前に、前記立設パイプ体補強部材の所定位置に液密性のシートを固定しておくものである。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の立設パイプ体補強工法において、前記液密性のシートは、前記補強体が前記所定の配置となった状態において、前記すべての補強体の周りを取り囲み接触する筒状体に形成されるものである。
以上のような構成により本発明は、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明は、長尺の風船体からなる拡張具を各補強体に囲まれるように挿入して立設パイプ体内に挿入し、拡張具を膨らませることで所定位置に位置づけるものである。各補強体の位置決めは軟質の紐体又は帯体からなる連結体により行われるため嵩高くならず、比較的小さな孔からでも折りたたんで挿入することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、連結体がリング状に形成されることで折りたたまれた状態から拡張具が膨らむと、中心から外に向かって均等に押し広げられるので、風船体が膨らんだ状態で安定した状態で保持される。
請求項3に記載の発明は、固定装置の風船体を膨らませることで補強体を外方に広げてパイプ体内壁に押し付け、補強体をパイプ体内に固定することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、ワイヤー保持部にワイヤーを保持させることで当該ワイヤーを通じて前記拡張具等を吊り上げることができる。
請求項5に記載の発明は、補強体がパイプ体内壁に接触することで補強体の位置をより安定させることができる。
請求項6に記載の発明は、連結体に固定体を設けることで固定体によって前記立設パイプ体補強部材全体をパイプ体内壁に固定することができる。
請求項7に記載の発明は、補強体が分離可能かつ結合可能に形成されることで運搬・収納に際して分離した状態とできるので扱いやすい。
請求項8に記載の発明は、前記立設パイプ体補強部材の補強体の位置を拘束する連結体が軟質の紐体又は帯体により形成されることで、拡張具を入れた状態であっても細くまとめた際の最大径を小さくなるので、立設パイプに側面に開ける孔が小さくすることができ、これにより孔の形成によって立設パイプが弱くなることを低減させることができる。
請求項9に記載の発明は、連結体に固定部材を設けることで、予め中空パイプ内に接着剤を塗布しておいたりする手間を省くことができ、比較的効率的に作業を行うことができる。
請求項10に記載の発明は固定装置により前記立設パイプ体補強部材をパイプ体内に固定するので、より前記立設パイプ体補強部材をパイプ体内で安定するとともに、拡張具を後で挿入することで下端側の外径をその分細くでき、下端側の補強体をより増やすことが可能となる。
請求項11に記載の発明は拡張具をワイヤーで吊るし上げるので孔からワイヤーで引っ張るだけでよく、拡張具を線材などで押し上げる場合に比べて作業性がよい。
請求項12に記載の発明は、立設パイプ体補強部材を現場で組み立てるので運搬しやすく、組み立てながら立設パイプ体内に挿入するので組み立ての作業効率を高くすることができる。
請求項13に記載の発明は、立設パイプの上下に分けて前記立設パイプ体補強部材を挿入することで立設パイプ内部の長手方向に関してより多くの範囲に渡って補強体を配置することができる。
請求項14に記載の発明は、気密筒体を予め挿入しておくことで、立設パイプの外面に形成した孔以外の孔や亀裂などがあった場合でも、これらの孔や亀裂に充填材が入り込むことが抑制することができる。
請求項15に記載の発明は、立設パイプの外面に形成した孔以外の孔や亀裂などがあった場合でも、当該位置に合致するように立設パイプ体補強部材に液密性のシートを固定しておくことで、これらの孔や亀裂に充填材が入り込むことが抑制することができる。
請求項16に記載の発明は、液密性のシートを補強体の周りを取り囲み接触する筒状に形成することで安定して補強体に液密性のシートを固定することができる。
実施形態1、2に係る立設パイプ体補強部材を示す斜視図である。 拡張具を示す斜視図である。 頭部固定装置を示す斜視図である。 (a)〜(c)は電柱内に頭部固定装置を固定する工程を模式的に示す図であり、(d)は電柱内に立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図である。 立設パイプ体補強部材及び風船体の上端とワイヤーとの連結状態を示す部分拡大図である。 (a)〜(d)は電柱内に立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図である。 (a)(b)は電柱内に立設パイプ体補強部材を位置づける工程を模式的に示す図であり、(c)(d)は立設パイプ体補強部材の補強体を側方へ移動させる工程を模式的に示す図である。 モルタル注入具を示す斜視図である。 (a)〜(d)は電柱内にモルタルを打設する工程を模式的に示す図である。 実施形態に係る気密性筒体を示す斜視図である。 (a)〜(d)は電柱内に気密性筒体を挿入する工程を模式的に示す図である。 (a)(b)は電柱内に気密性筒体を固定する工程を模式的に示す図であり、(c)は気密性筒内に砕石を投入する工程を模式的に示す図であり、(d)は電柱内に下方側の立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図である。 (a)(b)は電柱内に下方側の立設パイプ体補強部材を位置づける工程を模式的に示す図であり、(c)(d)は電柱内に下方側の立設パイプ体補強部材の補強体を側方へ移動させる工程を示す図である。 (a)〜(d)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図である。 (a)(b)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図であり、(c)(d)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材の補強体を側方へ移動させる工程を模式的に示す図である。 (a)〜(d)は電柱内にモルタルを打設する工程を模式的に示す図である。 実施形態3に係る立設パイプ体補強部材を示す斜視図である。 止水スカートを示す斜視図である。 (a)〜(d)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図である。 (a)(b)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材を挿入する工程を模式的に示す図であり、(c)(d)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材を固定する工程を模式的に示す図である。 (a)〜(d)は電柱内に上方側の立設パイプ体補強部材の補強体を側方へ移動させる工程を模式的に示す図である。 (a)〜(c)は電柱内に下方側の立設パイプ体補強部材を位置づける工程を模式的に示す図であり、(d)は電柱内に下方側の立設パイプ体補強部材の補強体を側方へ移動させる工程を模式的に示す図である。 (a)〜(d)は電柱内にモルタルを打設する工程を模式的に示す図である。 立設パイプ体補強部材の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に実施形態に係る立設パイプ体補強部材Xの斜視図を示す。立設パイプ体補強部材Xは、補強体10、連結体20を有する。なお、本実施形態に係る立設パイプ体補強部材Xは電柱を補強するものである。
補強体10は3mのアラミドロッド11を3本、ジョイント11aで連結して一本の長い棒状体に形成したものであり、4本設けられる。ジョイント11aは筒体の内面に雌ネジが形成された一般的なジョイントであり、アラミドロッド11の端部にこれに係合する雄ネジを形成することでアラミドロッド11同士を連結するものである。なお、補強体10の上端側にはジョイント11aと外径を等しくするキャップ12が固定されている。
連結体20は、各補強体10を電柱内の所定位置に、電柱の中心軸周りに対称に、電柱内壁面に接触するように配置した状態において、各補強体10の最外側縁に接する扁平な略円筒体形状をとるアラミド繊維の布からなるシート体により形成される。なお各補強体10はジョイント部分が太くなっているので、電柱内壁の所定位置において補強体10はジョイント部分が接触する。連結体20と補強体10とは接触部分で糸や結束バンドで締結固定される。また、連結体20のアラミドロッド11が固定されている部分の反対面にはやや厚いゴムベルトからなる粘着テープを適当な長さに切った固定部21が粘着面側を外側にして固定されている。固定部21の厚さはジョイント11aの突出量よりも若干大きい量に設定される。固定部21の粘着面には使用前は剥離紙に覆われており、使用時に剥離紙を剥がして使用する。このような連結体20が補強体10の長手方向に沿って先端近傍から下端側へと複数設けられる。
この立設パイプ体補強部材Xの補強体10に囲まれる内側には長尺の風船体からなる拡張具100を挿入する。図2にこの拡張具100の斜視図を示す。拡張具100は細長い合成樹脂性の風船体であり、風船本体101と風船本体101に空気を入れるための空気流入ホース102とから構成される。風船本体101は立設パイプ体補強部材X内側の所定位置に配置されたときに、補強体10を電柱内壁に押しつけるのに適切な外径、具体的には、同じ高さに位置づけられる各連結体20の内径と同じかこれより若干小さい外径に形成される。風船本体101の上面には二本の先端にリングが設けられた紐101aが風船本体101の中心軸に対称に設けられている。
次に、以上のような構成を有する立設パイプ体補強部材を用いた第一の立設パイプ体補強工法について説明する。まず、ここでは補強対象となる電柱にアラミドなどの高強度繊維の布で形成された筒状の補強シートを特許4157149号、特許5249263号、特許5295075号、特許5323778号、特開2014-122540号公報等に示される公知の手法を用いて電柱内に貼り付けておく。ここでは、特開2014-122540号公報に示されるように、電柱の上端を開いて末口を形成し、この末口から接着剤を含浸させた補強シートをクレーンを用いて挿入し、補強シート内部に挿入していた長尺の風船体を膨らませることで電柱内に補強シートを接着固定し、最後に風船体の空気を抜いて風船体を取り出すといった方法が用いられるものとする。
次に、電柱の側面の孔から頭部固定装置110を挿入する。なお、貼り付けた補強シート側面の電柱の孔に重なる位置にも孔を空けておく。図3に頭部固定装置110の斜視図を示す。頭部固定装置110は、やや縦長の側周面に滑り止めが設けられ、中央を貫通する穴が設けられた風船本体111、風船の側面下端寄りに設けられる風船本体111の内部に連通する虫ゴムからなる空気注入口112、先端の空気入れ針により空気注入口112に接続されるパイプからなる空気注入管113、風船本体111の中央の穴に挿入されるアラミドの棒体からなる押し上げ棒114、風船本体111下端近傍に固定されるワイヤーWを掛けるための滑車115から構成される。なお、空気注入管113は、先端に設けられる空気入れ針が空気注入口112の虫ゴムに刺さることで固定されているので、強く引っ張ることで取り外すことができる。
このような頭部固定装置110をワイヤーWを滑車115に掛け、図4(a)に示すように風船本体111を細長く折りたたんだ状態で電柱Pの孔hから補強シートSが貼られた電柱P内に挿入し、押し上げ棒114で押し上げた後に図4(b)に示すように空気注入管113からエアポンプAPによって空気を入れて膨らませて電柱P内部の上部位置に固定し、その後、図4(c)に示すように空気注入管113、押し上げ棒114を引っ張って取り外す。
次に、立設パイプ体補強部材Xの各補強体10を構成するアラミドロッド11を分離した状態で、分離した先端側の立設パイプ体補強部材に拡張具100の先端側を入れて、これらとワイヤーWの一端と接続する。図5にワイヤーWと立設パイプ体補強部材Xの先端及び拡張具100の先端とを接続した状態を示す。図5に示すようにワイヤーWの一端側は二股に分かれて先端にフックW1が設けられており、それぞれのフックW1を拡張具100先端の紐101aに設けられたリングに掛けるとともに、立設パイプ体補強部材X先端近傍の連結体20にも下から引っ掛けるようにする。このような構造によりワイヤーWと立設パイプ体補強部材Xの先端及び拡張具100の先端とを連結されるので、拡張具100を下方に引くと、ワイヤーWは下方に引かれるが、ワイヤーW1のフックと立設パイプ体補強部材Xの連結体20との係合は解かれることとなる。
この状態で図4(d)に示すように立設パイプ体補強部材Xの先端側を細くまとめてワイヤーWの他端側を引っ張りながら電柱Pの孔hから挿入する。この際、連結体20の固定部21の剥離紙は剥がしておく。図6(a)に示すように、立設パイプ体補強部材Xの先端側部分が基端近傍まで挿入されたら、図6(b)に示すように、これに接続される立設パイプ体補強部材Xの中間部分を拡張具100の後端から被せるように装着して先端側に移動させ、ジョイント11aを用いて、立設パイプ体補強部材Xの先端側部分のアラミドロッド11基端と、立設パイプ体補強部材Xの中間部分のアラミドロッド11先端とを接続する。接続が完了したら図6(c)に示すように、ワイヤーWの他端側を引っ張りながらさらに接続した立設パイプ体補強部材Xの中間部分も拡張具100と一緒に電柱P内に押し込んでいく。同様にして、図6(d)に示すように、立設パイプ体補強部材Xの基端側部分も立設パイプ体補強部材Xの中間部分にアラミドロッド11同士をジョイント11aで連結することで接続し、その後、電柱P内に押し込む。立設パイプ体補強部材Xの基端側部分が接続されると立設パイプ体補強部材X全体が組み上がることになる。立設パイプ体補強部材Xが図7(a)に示すように、電柱P内に全て入ったら、図7(b)に示すようにワイヤーWの他端側を緩めて立設パイプ体補強部材Xが電柱Pの孔hより下にも位置するように下方に下ろす。立設パイプ体補強部材Xの位置が定まったら、図7(c)に示すように拡張具100に空気流入ホース102を通じて風船本体101に空気を入れて膨らませることで各補強体10を側方へと押し広げる。これによって各補強体10は電柱P内において想定された位置に位置づけられ、また、連結体20の固定部21が電柱P内壁に押し付けられることで電柱P内壁に粘着固定するので、各補強体10はこの状態に保持される。各補強体10が電柱P内壁に固定できたら、風船本体101の空気を抜き、図7(d)に示すように拡張具100を電柱の孔から取り出す。この際、拡張具100の先端及び立設パイプ体補強部材Xの先端とワイヤーWとの連結が前述したように図5のようになっていることで、風船体100を下方に引っ張ると、立設パイプ体補強部材XとワイヤーWとの係合は解かれ拡張具100のみを取り出すことができる。
拡張具100の取り出しが完了したら、拡張具100をワイヤーから外し、代わりにモルタル注入具を取り付ける。図8にモルタル注入具120の斜視図を示す。モルタル注入具120は、モルタル注入管121、エア抜きホース122を有する。モルタル注入管121は両端が閉じた軟質な素材からなる管体であり側面に一定間隔で開口121aが形成されている。また、下端側の途中部分にT字管121bが接続されている。T字管121bの水平に突出する管部分はネジが外周に形成されたジョイントが設けられ、内部には逆止弁が形成される。エア抜きホース122は上端が開放した軟質な素材からなる管体であり下端にL字管122aが固定されている。L字管122aの水平に突出する管部分はネジが外周に形成されたジョイントが設けられる。
モルタル注入具120は、図9(a)に示すように先端側をワイヤーWの一端側と接続し、図9(b)に示すように、ワイヤーの他端側を引っ張りながら電柱Pの孔hから押し込むことで電柱P内に挿入され、所定の高さに吊り下げられる。その後、図9(c)に示すようにモルタル注入具120のT字管とL字管の端部を表出させた状態を保持する所定の封止金具で電柱の孔を塞ぎ、モルタル注入管121内に通じるT字管をモルタルポンプに接続する。この状態で、モルタルポンプMPでモルタルを注入すると、モルタル注入管121内に注入されたモルタルはモルタル注入管121側面に形成された開口121aから電柱P内部に漏れ出すが、モルタルは粘性が高いのモルタル注入管121の上端及び下端に達する。これによって上方の開口121aからもモルタルが電柱内に流入するのでポンプへの負荷が低減される。モルタルは電柱Pの下端から上方へと溜まっていくので、図9(d)に示すように所定量に達したらモルタルMの注入を止める。その後、充填したモルタルMが硬化すれば立設パイプ体補強工法は完了する。
以上のように、第一の立設パイプ体補強工法では、立設パイプ体補強部材が軟質の連結部によってまとめられているので、小さな電柱の孔からでも挿入でき、また帯状の連結部が間隔を開けて補強体に固定されることで、補強シートに補強体を固定する場合に比較して補強体にモルタルが付着しやすくよりしっかりと固定することができる。また、末口が形成された電柱においても、末口からは立設パイプ補強部材を分割しながら挿入することは難しく、挿入するためには組み立てた後に超大型のクレーンで吊り下げて入れるしかないが、第一の立設パイプ体補強工法であれば、超大型クレーンを必要とせず、作業コストを低減させることができる。
(実施形態2)
次に、上記立設パイプ体補強部材Xを用いた、第二の立設パイプ体補強工法について説明する。第二の立設パイプ体補強工法では、補強シートに代えて気密性のある筒体である気密性筒体を予め電柱内に固定しておくものである。図10に気密性筒体130の斜視図を示す。気密性筒体130の本体131は合成樹脂の気密性のシートを電柱内壁の形状に合致する外周面を形成するように筒状に形成したものであり、上底と下底も閉じら気密的に封止されている。本体131側面下方位置には空気を入れるための空気流入ホース132が設けられる。また、本体131の内部上端には頭部固定装置70が固定されている。この頭部固定装置70の構成は図3に示す頭部固定装置100と近似しているが、側周面に滑り止め部分を設ける事に代えて、この部分が本体131の内周面に接着固定され、空気注入管71先端に接続される虫ゴムからなる空気注入口72はこの接着されている部分から本体131の外面に設けられ、押し上げ棒73の先端は本体131の外面に設けられる上底が閉じらた円筒状の押し上げ棒保持体74に挿入される。また、頭部固定装置70の滑車にはワイヤーWが予め掛けられている。
さらに、第二の立設パイプ体補強工法では、上記立設パイプ体補強部材Xとともに、約3分の1の長さのジョイント11aによる接続部がない短い立設パイプ体補強部材XA及びこの長さに合致する拡張具100Aを電柱の孔より下部分の補強のために使用する。
第二の立設パイプ体補強工法では、まず、電柱Pの側面に孔hを開け、図11(a)に示すように、この孔hに上記気密性筒体130を細くまとめて先端から挿入し、押し上げ棒72を用いて電柱P内に押し上げていく。なお、気密性筒体130の外周面には挿入前に速乾性の接着剤を塗布しておく。図11(b)に示すように、気密性筒体130が電柱P内の頂点近傍に達したら、図11(c)に示すように気密性筒体130の頭部固定装置70に空気注入管71から空気を入れることで膨張させて気密性筒体130の上端を電柱P内部に固定する。ここで、気密性筒体130の長さは電柱P内部の長さとほぼ同じであり、この段階では気密性筒体130本体131の下端側は電柱Pの孔hから表出したままとなるので、本体部131の外部に表出した下端側を電柱Pの孔hから押し入れ、図11(d)に示すように気密性筒体130全体を電柱内部に吊り下げた状態とする。さらに、図12(a)に示すように、頭部固定装置70から空気注入管71と押し上げ棒72を電柱Pの孔hから引っ張って取り出す。次に、この状態で、図12(b)に示すように、空気流入ホース132から空気を入れて気密性筒体130の本体131を膨らませる。気密性筒体130の外周に速乾性の接着剤を予め塗布しているので、気密性筒体130が膨らむことで気密性筒体130の外周面は電柱内壁に貼りつき、空気流入ホース132から空気を入れなくても気密性筒体130は膨らんだ状態を保持できるようになる。次に、電柱Pの孔hの位置における気密性筒体130の外面を切り開き、ここから図12(c)に示すように砕石を投入する。
一定量砕石が気密性筒体130の本体131の底に溜まったら、前述した短い立設パイプ体補強部材XAに拡張具100Aを挿入してから、図12(d)に示すように頭部固定装置70に吊り下げられているワイヤーWの一端に、これらの先端を固定する。そして、図13(a)に示すように、この状態で立設パイプ体補強部材XAを細くまとめてワイヤーWの他端を引っ張りながら電柱Pの孔hから電柱P内部へ挿入する。立設パイプ体補強部材XA全体が電柱内に入ったら、ワイヤーWの他端を緩めて、図13(b)に示すように立設パイプ体補強部材XAを電柱P内部の底側に下ろす。所定位置まで立設パイプ体補強部材XAを下ろしたら、図13(c)に示すように拡張具100Aに空気を入れて膨らませることで立設パイプ体補強部材XAの各補強体10を側方へと押し広げ電柱P内壁に粘着固定させる。その後、拡張具100Aの空気を抜いて、図13(d)に示すように拡張具100Aを電柱Pの孔hから取り出す。
次に、第一の立設パイプ体補強工法で用いた長い立設パイプ体補強部材Xを電柱P内に挿入する。この立設パイプ体補強部材Xの挿入方法は第一の立設パイプ体補強工法と同様であり、図14(a)〜(d)、図15(a)(b)に示すように、ワイヤーWの一端に立設パイプ体補強部材Xの先端部分及び拡張具100を接続したあと、立設パイプ体補強部材Xを順次組立てながら電柱Pの孔hからワイヤーWの他端を引っ張ることで立設パイプ体補強部材X全体を電柱P内に入れていく。そして、図15(b)に示すように、先に挿入した立設パイプ体補強部材XAの先端と、挿入した立設パイプ体補強部材Xの基端とが重なるような所定位置に位置づけ、図15(c)に示すように拡張具100を膨らませて電柱P内壁に立設パイプ体補強部材Xを固定した後、拡張具100の空気を抜いて図15(d)に示すように電柱Pの孔hから拡張具100を取り出す。
最後に第一の立設パイプ体補強工法と同様に、図16(a)に示すようにモルタル注入具120をワイヤーの一端に取り付けてワイヤーの他端を引くことで図16(b)に示すように電柱内に挿入し、図15(c)に示すようにモルタル注入具120のT字管とL字管の端部を表出させた状態で封止金具で電柱の孔を塞いでT字管にモルタルポンプを接続し、図16(d)に示すようにモルタル注入管121内にT字管からポンプでモルタルMを所定量注入する。その後、充填したモルタルMが硬化すれば立設パイプ体補強工法は完了する。
以上説明したような第二の立設パイプ体補強工法では気密筒体を始めに挿入しておくことで、立設パイプ体の外面に形成した孔以外の孔や亀裂などがあった場合でも、これらの孔や亀裂にモルタルが入り込むことが抑制することができる。
(実施形態3)
図17に実施形態3に係る立設パイプ体補強部材Yの斜視図を示す。立設パイプ体補強部材Yの、実施形態1、2に係る立設パイプ体補強部材Xとの相違点は、上端側に固定装置30が設けられている点である。固定装置30の構成は図3に示す頭部固定装置100と近似しているが、風船体本体31に側周面の滑り止め部分、中央を貫通する穴はなく、押し上げ棒114も設けられていない。空気注入口32、空気注入管33、滑車34は、頭部固定装置100と同じである。滑車34はワイヤー保持部を構成する。固定装置30は、各補強体10を電柱内の前記所定位置に配置した状態において、風船体本体31が十分膨らんだ状態で各補強体10先端近傍の最内側縁に接するよう、風船体本体31の外周面が各補強体10に固定されている。
実施形態3では、図18に示す止水スカート140を使用する。止水スカート140は薄い合成樹脂製の液密性のシートからなる上面が閉じた筒状体である。止水スカート140は各補強体10を電柱内の前記所定位置に配置した状態において、内周面が各補強体の最外側縁に接するような内径に形成され、立設パイプ体補強部材Xの上端から下端近傍に達する長さを有する。
次に、以上のような構成を有する立設パイプ体補強部材Y、止水スカート140を用いた第三の立設パイプ体補強工法について説明する。なお、最初に立設パイプ体補強部材Yの各補強体10を構成するアラミドロッド11を分離しておき、立設パイプ体補強部材Yの固定装置30の滑車34にワイヤーWを掛けるとともに、止水スカート140は蛇腹状に折りたたんだ状態にしておく。また、第三の立設パイプ体補強工法では、上記第二の立設パイプ補強工法と同じように、電柱の上方側に立設パイプ体補強部材Yを固定するとともに電柱の下方側に第二の立設パイプ体補強工法で用いた立設パイプ補強部材XAを固定する。
まず、図19(a)に示すように止水スカート140の上端側を伸ばし、ここに分離した立設パイプ体補強部材Yの先端側を固定部21の剥離紙を剥がしてから挿入する。また、伸ばした止水スカート140の外周面に速乾性の接着剤を塗布する。その後、図19(b)に示すように止水スカート140先端側に挿入された立設パイプ体補強部材Yの先端側を孔hを開けた電柱Pに押し入れて挿入する。図19(b)に示すように、立設パイプ体補強部材Yの先端側部分が基端近傍まで挿入されたら、図19(c)に示すようにジョイント11aを用いて、立設パイプ体補強部材Yの先端側部分のアラミドロッド11基端と、立設パイプ体補強部材Yの中間部分のアラミドロッド11先端とを接続する。その後、止水スカート140を伸ばして中間部分のアラミドロット11に被せ、止水スカート140の伸ばした部分の外周面に速乾性の接着剤を塗布する。その後、図19(d)に示すように立設パイプ体補強部材Yの中間部分も止水スカート140と一緒に電柱P内に押し込んでいく。同様にして、図20(a)に示すように、立設パイプ体補強部材Yの基端側部分も立設パイプ体補強部材Yの中間部分にアラミドロッド11同士をジョイント11aで接続することで接続し、止水スカート140を伸ばして被せてから接着剤を塗布した後、図20(b)に示すように電柱内に押し込む。立設パイプ体補強部材Xの基端側部分が接続されると立設パイプ体補強部材Y全体が組み上がることになる。次に、図20(c)に示すように立設パイプ体補強部材Yの基端が孔hに掛った状態で、固定装置30の空気注入管33からエアポンプAPによって空気を入れ、固定装置30の風船体本体31を膨らませて立設パイプ体補強部材Yの上端近傍のアラミドロッド11を止水スカート140を介して電柱P内壁に間接的に押し付けて固定する。その後、図20(d)に示すように、空気注入管33を引き抜いて孔hから取出し、パイプ体補強部材Yの基端側も電柱P内に押し入れる。これにより立設パイプ体補強部材Yとこれに被せられた止水スカート140は電柱P内に吊り下げられた状態となる。
次に、図21(a)に示すように、固定装置30の滑車34に掛るワイヤーWの一端に拡張具100の先端を固定し、ワイヤーWの他端側を引っ張ることで拡張具100を電柱P内に挿入して、図21(b)に示すように固定装置30から吊り下げられた状態にする。その後、図21(c)に示すように拡張具100に空気流入ホース102を通じて拡張具100に空気を入れて膨らませることで各補強体10を側方へと押し広げる。これによって各補強体10は電柱P内において想定された位置に位置づけられ、また、速乾性の接着剤が外周面に塗布された止水スカート140は電柱内壁に接着するとともに、立設パイプ体補強部材Yの連結体20の固定部21が止水スカート140の内周面に押し付けられることで粘着固定するので、各補強体10及び止水スカート140はこの状態に保持される。各補強体10及び止水スカート140が電柱P内壁に固定できたら、拡張具100の空気を抜き、図21(d)に示すように拡張具100を電柱Pの孔hから取り出す。
次に、電柱の下端側に短い立設パイプ補強部材XAを挿入する。まず、パイプ体補強部材XAに拡張具100Aを挿入してから、図22(a)に示すようにワイヤーWの一端に、これらの先端を固定する。そして、図22(a)に示すように、この状態で立設パイプ体補強部材XAを細くまとめてワイヤーWの他端を引っ張りながら電柱Pの孔hから電柱P内部へ挿入する。立設パイプ体補強部材XA全体が電柱内に入ったら、ワイヤーの他端を緩めて、図22(c)に示すように立設パイプ体補強部材XAを電柱P内部の底側に下ろす。所定位置まで立設パイプ体補強部材XAを下ろしたら、図22(d)に示すように拡張具100Aに空気を入れて膨らませることで立設パイプ体補強部材XAの各補強体10を側方へと押し広げ電柱P内壁に粘着固定させる。その後、拡張具100Aの空気を抜いて、図23(a)に示すように拡張具100Aを電柱Pの孔hから取り出す。
最後に第一の立設パイプ体補強工法と同様に、図23(b)に示すようにモルタル注入具120をワイヤーWの一端に取り付けてワイヤーWの他端を引くことで図23(c)に示すように電柱内に挿入し、モルタル注入具120のT字管とL字管の端部を表出させた状態で封止金具で電柱の孔を塞いでT字管にモルタルポンプを接続し、図23(d)に示すようにモルタル注入管121内にT字管からポンプでモルタルMを所定量注入する。その後、充填したモルタルMが硬化すれば立設パイプ体補強工法は完了する。
以上説明したような第三の立設パイプ体補強工法では止水スカートを被せることで、立設パイプ体の外面に形成した孔以外の孔や亀裂などがあった場合でも、これらの孔や亀裂にモルタルが入り込むことが抑制することができる。また、立設パイプ体補強部材Yは頭部に固定装置30を設けることで吊り上げることなく、押し入れてから固定装置30を膨らませることで固定でき、設置が容易であるとともに、電柱内で安定した状態で固定することができる。そして、拡張具100を後から立設パイプ体補強部材Yの後から挿入するので、立設パイプ体補強部材Yをより細くまとめることができ、孔hから挿入しやすくなったり、細くなった分だけ補強体を増やしたりすることができる。
なお、上記実施形態では立設パイプ体補強部材の補強体としてアラミドロッドを用いているが、十分な強度を持つもの棒状体であれば適宜採用することができ、鉄筋やカーボンロッドなどを利用してもよい。また、アラミドワイヤーや鋼製ワイヤーなどの高強度の紐体を用いることもできる。このような紐体は束ねると容易に曲がらないので電柱内に押し上げるように使用することもできる。
また、上記実施形態では、立設パイプ体補強部材を構成する補強体は4本であったが、これは例示であり、補強体の本数は適宜変更することができ、上方側と下方側で本数を変えることもできる。一例を図24に示す。図24(a)に正面図を示す立設パイプ体補強部材Zは、図24(b)のA−A線端面図に示すように上端側は8本の補強体10で形成され、図24(c)のB−B線端面図及び図24(d)のC−C線端面図に示すように中間部及び下端側は16本の補強体10で構成されている。
そして、上記実施形態1では補強シートを予め貼り付ける場合を示したが、補強シート無しに直接電柱内に立設パイプ体補強部材を固定するようにしてもよい。
また、上記実施形態3において補強するパイプ体に穴などが無い場合や、実施形態1のように補強シートが内周に貼られているような場合には、止水シート140を装着することなく立設パイプ体補強部材Yのみを電柱内に挿入固定してもよい。
それから、実施形態2において、立設パイプ体補強部材Xを用いる代わりに、実施形態3で用いた立設パイプ体補強部材Yを用いることもできる。この場合、ワイヤーWは立設パイプ体補強部材Yに掛けていればよい。
さらに、上記実施形態では、連結体20は粘着材によって電柱内壁に固定しているが、補強シートに接着剤が含浸されているような場合や、電柱内壁に接着剤を散布するような場合には、粘着材を用いなくても固定可能である。また、固定部材や連結体に挿入直前に接着剤を塗布するようにしてもよい。
それから、上記実施形態では連結体は電柱内壁の円に近接する底面を持つ円筒状に形成しているが、拡張具が十分に柔軟ならば例えば、補強体同士を最短距離で結ぶことで角筒状に形成する等、必ずしも円筒状である必要はない。
また、上記実施形態では立設パイプ体補強部材を分解したものを組み立てながら電柱内に挿入したが、電柱外で組みあがった立設パイプ体補強部材を挿入するようにしてもよい。
そして、上記実施形態3では止水スカート140は立設パイプ体補強部材Yのほぼ全長にわたる長さを有しているが、電柱の孔や亀裂の位置が予めわかっている場合は、当該位置部分を塞ぐように短い筒状に形成したり、立設パイプ体補強部材Yの挿入時に回転位置を調整する場合は、孔や亀裂の位置に重なるような四角等のシート状に形成して、立設パイプ体補強部材Yに予め固定しておくようにしてもよい。
また、上記実施形態3では拡張具100をワイヤーWで立設パイプ体補強部材の内側に吊り上げて挿入したが、丸めた拡張具100はそのまま孔hから押し上げて立設パイプ体補強部材の内側に挿入するようにしてもよい。
X、Y、Z 立設パイプ体補強部材
10 補強体
11 アラミドロッド
11a ジョイント
20 連結体
21 固定部
30 固定装置
100 拡張具
110 頭部固定装置
120 モルタル注入具
130 気密性筒体
131 本体
132 空気流入ホース
70 頭部固定装置
140 止水スカート

Claims (16)

  1. 円形の立設したパイプ体内を補強するための部材であって
    複数の棒体または紐体からなる補強体と、
    前記各補強体が前記パイプ体内において、前記パイプ体の長手方向にほぼ沿い、前記パイプ体の中心軸を囲むような所定の配置に置かれたと想定した状態において、前記補強体の長手方向に沿った複数の位置で、隣接する補強体同士を互いに拘束する軟質な紐体又は帯体からなる複数の連結体と、
    からなる立設パイプ体補強部材。
  2. 前記各補強体の所定の配置は、前記パイプ体と同じ中心軸を持つ回転体上に存し、
    前記連結体は前記パイプ体と同じ回転中心を持つリング状に形成される請求項1に記載の立設パイプ体補強部材。
  3. 前記各補強体の上端近傍に、前記各補強体に囲まれるように前記各補強体を外方へ押し広げる風船体を有する固定装置が設けられる請求項1又は2に記載の立設パイプ体補強部材。
  4. 前記固定装置の下端側には、ワイヤーを当該ワイヤーに沿った方向に関し移動可能に保持するワイヤー保持部が設けられる請求項3に記載の立設パイプ体補強部材。
  5. 前記各補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触するものである請求項1から4のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強部材。
  6. 前記各補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触又は近接するものであって、当該外周面の少なくとも一部に粘着材又は接着材を配されることで固定可能に形成される固定部が設けられる請求項1から5のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強部材。
  7. 前記各補強体は長手方向に沿ったほぼ同じ位置で分離可能かつ結合可能に形成される請求項1から6のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強部材。
  8. 請求項1に記載の立設パイプ体補強部材を用いて、側面に内部に連通する孔が形成された円形の立設したパイプ体内を補強する工法であって、
    前記立設パイプ体補強部材には前記各補強体に囲まれるように長尺の風船体からなる拡張具が予め挿入されており、
    前記孔から前記拡張具が挿入された前記立設パイプ体補強部材を細くまとめて前記パイプ体内に挿入し、所定高さ位置に位置づける挿入位置づけ工程と、
    前記拡張具を膨らませ、前記立設パイプ体補強部材の各補強体を側方に移動させ、前記各補強体を前記所定の配置に置く補強体移動工程と、
    前記拡張具の気体を抜いて、前記拡張具を前記孔から取り出す拡張具取出工程と、
    前記孔から時間経過によって硬化する充填材を前記パイプ体内に充填する充填工程と
    を有する立設パイプ体補強工法。
  9. 前記補強体が前記所定の配置に置かれたときに前記連結体の外周面は前記パイプ体内壁に接触又は近接するものであって、前記連結体の少なくとも一部に粘着材又は接着材を配することで固定可能に形成される固定部が設けられ、前記補強体移動工程において、前記連結体は前記パイプ体内壁に直接又は間接的に固定されるものである請求項8に記載の立設パイプ体補強工法。
  10. 前記各補強体の上端近傍に、前記各補強体に囲まれるように前記各補強体を外方へ押し広げる風船体を有する固定装置が設けられるものであって、
    前記立設パイプ体補強部材には前記補強体に囲まれるように内側には前記拡張具が予め挿入されていることに代えて、前記拡張具が予め挿入されておらず、
    前記挿入位置づけ工程と前記補強体移動工程との間に、前記固定装置の風船体を膨らませて前記補強体を前記立設パイプ体内壁に押しつけることで固定する固定装置膨張行程と、
    前記孔を介して前記立設パイプ体補強部材内に各補強体に囲まれるように前記拡張具を挿入する拡張具挿入工程とを
    有する請求項8又は9に記載の立設パイプ体補強工法。
  11. 前記固定装置には長手方向に関し移動可能にワイヤーを保持するワイヤー保持部が設けられ、当該ワイヤー保持部にワイヤーが保持されるものであって、
    前記拡張具挿入工程においてワイヤーの一端に前記拡張具を固定し、ワイヤーの他端を引っ張って前記拡張具を前記固定装置に吊り下げることで、前記拡張具を前記立設パイプ体補強部材内に挿入するものである
    請求項10に記載の立設パイプ体補強工法。
  12. 前記立設パイプ体補強部材の各補強体は長手方向に沿ったほぼ同じ位置で分離可能かつ結合可能に形成されるものであって、
    前記立設パイプ体補強部材には前記各補強体に囲まれるように内側には前記拡張具が予め挿入されていることに代えて、前記拡張具が予め挿入されておらず、
    前記挿入位置づけ工程において、前記立設パイプ体補強部材の前記各補強体は予め分離しておき、分離された先端側の補強体群部分に前記拡張具の先端側を挿入してから当該補強体群部分を前記孔を介して前記パイプ体内に挿入し、当該挿入された補強体群部分の基端が前記パイプ体外部に表出した状態で、当該基端部分で分離された補強体群部分を連結するとともに前記拡張具の挿入された部分に続く部分を挿入することを含む、前記立設パイプ体補強部材に前記拡張具を挿入しながら前記立設パイプ体補強部材を順次組み立て前記パイプ体内に挿入する過程を有するものである請求項8又は9に記載の立設パイプ体補強工法。
  13. 前記パイプ体内の下方側に配置される前記立設パイプ体補強部材と、前記パイプ体内の上方側に配置される前記立設パイプ体補強部材の2つの前記立設パイプ体補強部材を用いるものであって、
    一の前記立設パイプ体補強部材に関して、前記挿入位置づけ工程と、前記棒体移動工程と、前記風船体取出し工程とを行った後に、他の前記立設パイプ体補強部材に関して前記前記挿入位置づけ工程と、前記棒体移動工程と、前記風船体取出し工程とを行い、その後、前記充填工程を行う請求項8から12のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強工法。
  14. 前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内に挿入する前に、前記パイプ体内壁形状にほぼ合致する側面を有する両底が閉じた気密性の筒状体からなる気密筒体を細くまとめて、前記孔から前記パイプ体内に挿入し、前記パイプ体内の所定位置に位置づけた後に、当該気密筒体内部に気体を入れることで前記パイプ体内で膨らませる気密筒体膨張工程を有するものであって、
    前記挿入位置づけ工程では、前記孔に合致する前記気密筒体の外壁に開口を形成した後に、前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内の前記気密筒体内に挿入し、
    前記充填工程では前記パイプ体内の前記気密筒体内に前記充填材を充填する
    請求項8から13のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強工法。
  15. 前記挿入位置づけ工程において、前記立設パイプ体補強部材を前記パイプ体内に挿入する前に、前記立設パイプ体補強部材の所定位置に液密性のシートを固定しておくものである請求項8から13のいずれか1項に記載の立設パイプ体補強工法。
  16. 前記液密性のシートは、前記補強体が前記所定の配置となった状態において、前記すべての補強体の周りを取り囲み接触する筒状体に形成されるものである請求項15に記載の立設パイプ体補強工法。
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