JP5295075B2 - 中空パイプ体補強シート貼付工法 - Google Patents

中空パイプ体補強シート貼付工法 Download PDF

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Description

本発明は、電柱、鉄塔、気体や液体の配管などの中空パイプ体の内部に、側面から内壁に筒状の補強シートを貼り付ける工法に関する。
従来、老朽化した電柱などを補強するために、電柱内部に鉄筋を入れモルタルを打設することなどが行なわれている。しかし、鉄筋を入れてモルタルを打設する方法は通常、電柱の頂上部に孔を開けて、この孔から鉄筋を挿入する工程が必要であり、作業性が悪く、危険も大きい。これに対して、本願発明者は、下記特許文献において、鉄筋に変えて筒状の補強シートを電柱の側面に設けた孔から挿入して電柱の内壁に貼りつける工法を提示している。
具体的には、電柱の側面に孔を開け、この孔を介して、風船体により電柱内壁に係合する頭部固定装置と底部固定装置をそれぞれ電柱内壁の上部及び下部に線材を用いて押しいれて風船体内部に空気を入れることで固定する。そして、頭部固定装置及び底部固定装置に設けられた被係合部には予め前記孔から表出するようにワイヤーが設けられ、このワイヤーを用いて頭部固定装置及び底部固定装置間を移動するように、接着剤を噴射ノズルにより電柱内壁に吹きつけて塗布する。その後、噴射ノズルを取り出して、ワイヤーに補強シートの上端及び下端に結び付けて、引っ張ることで、補強シート上端および下端に設けられた係合部材を頭部固定装置及び底部固定装置の被係合部に係合させて固定する。最後に、補強シート内部を空気により膨らませて内壁に貼りつけることで、補強シートを電柱に貼りつけることができる。
特許第4157149号公報
ところで、上記の工法では、工程数が多く、また、ワイヤーを用いるので、ワイヤーの切断や絡まりが生じると作業ができなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みて、中空のパイプ体内部に筒状の補強シートを側面から挿入して貼り付ける工法として、工程数を減らすとともに、引っ張ることで操作をするワイヤーを用いないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、中空パイプ体を補強するために筒状の補強シートを当該中空パイプ体内に貼り付ける中空パイプ体補強シート貼付工法であり、まず、前記補強シート側面には内部に通じる孔である連通孔が設けられ、可撓性と弾性を有する第一線材が当該連通孔及び前記補強シートの内側を通って前記補強シートの先端側に固定される。そして、孔空け工程により、前記中空パイプ体の側面に内部に連通する孔であるパイロット孔を空け、補強シート挿入工程により前記第一線材を、前記連通孔及び前記パイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、前記補強シートとともに前記パイロット孔から押し入れて前記補強シートを前記中空パイプ体内に挿入し、補強シート保持工程により前記第一線材の移動を停止することで前記補強シートを前記中空パイプ体内の所定位置に保持する。その後、補強シート貼付工程により前連通孔及びパイロット孔を介して、所定の押圧力付与手段により前記補強シート内部に力を加えることで、前記補強シートを前記中空パイプ体内壁に押し付け、予め中空パイプ体内壁に塗布しておいた接着剤及び/又は補強シートに含ませた接着剤により、前記補強シートを前記中空パイプ体内壁に貼り付ける。
請求項2に記載の発明は、前記中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記第一線材は、前記補強シートに対して着脱可能に固定されるものであって、前記補強シート貼付工程の後に、前記第一線材を前記連通孔から外部に取り出す線材取出工程を有するものである。
請求項3に記載の発明は、前記中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シートの後端側にも可撓性と弾性を有する第二線材が固定されるものであって、前記補強シート挿入工程において第二線材の先端側も前記補強シート内に挿入し、前記補強シート保持工程において、前記第一線材と前記第二線材とを適当な位置に停止させることで前記補強シートの先端側と後端側に互いに逆方向の力を加えて、前記補強シートが真っ直ぐに伸びた状態を維持させるものである。なお、第二線材は予め補強シート内部に入れられていてもよく、補強シート挿入工程の途中で入れられるようにしてもよい。
請求項4に記載の発明は、前記中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記押圧力付与手段は、前記補強シートの長さ以上の長さを有する長尺風船体であって、当該長尺風船体は前記補強シート挿入工程の前に前記補強シート内に予め収められ、前記補強シート挿入工程が完了した時点で、当該長尺風船体の内部に空気を入れるための空気注入管が前記連通孔及びパイロット孔を通じて外部に存するようにされる。そして、前記補強シート貼付工程において、前記空気注入管に空気を入れることで前記長尺風船体を膨らませて前記補強シート内部に力を加えるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、 前記補強シート貼付工程の後で、前記長尺風船体の空気を抜き、前記長尺風船体を前記連通孔を通じて外部に取り出す、風船体取出工程を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項3又は4に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記第一線材は、前記長尺風船体の先端側に固定され、前記長尺風船体の先端は前記補強シートの先端側に一体に保持されることで、前記第一線材が間接的に前記補強シートに先端側に固定されるものである。
請求項7に記載の発明は、請求項3から5に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、前記長尺風船体の外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成されるとともに、当該接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管が前記連通孔及びパイロット孔を通って外部に存するように設けられる。そして、前記補強シート貼付工程において、前記長尺風船体を膨らませることに加えて、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により前記補強シートに接着剤を含ませるものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1、2、7に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シート貼付工法で、小型風船体挿入工程により前記中空パイプ体の補強シートを貼り付ける部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体に可撓性と弾性を有する第三線材を固定し、当該小型風船体の内部に空気を入れるための空気注入管が前記連通孔及びパイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、当該小型風船体が縮んだ状態で前記第三線材とともに前記小型風船体を前記連通孔及びパイロット孔から前記補強シート内に押入れ、小型風船体膨張移動工程により前記補強シート内部に存する当該小型風船体を前記空気注入管に空気を入れることで膨らませるとともに、前記第三線材を操作して前記小型風船体を前記中空パイプ体内部で移動させ、これらの工程により前記補強シート内部に力を加えるものである。なお、第三線材を空気注入管が兼ねるような構成とする場合もあり得る。
請求項9に記載の発明は、請求項10に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、前記小型風船体の外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成されるとともに、当該接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管が連通するものである。そして、前記小型風船体挿入工程では、接着剤供給管も連通孔及びパイロット孔から外部に存する状態を保持され、前記小型風船体膨張移動工程において、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により前記補強シートに接着剤を含ませながら、前記小型風船体を移動させるものである。
請求項10に記載の発明は、前記補強シートは予め中空パイプ体内壁に塗布しておいた接着剤により前記中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、前記孔空け工程の後、前記補強シート挿入工程の前に、前記中空パイプ体の最大内径よりもやや大きく膨らむことができるであって、外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成される小型風船体に可撓性と弾性を有する第四線材を固定し、当該小型風船体の内部に空気を入れるための空気注入管と、前記接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管とが前記パイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、当該小型風船体が縮んだ状態で前記第四線材とともに前記小型風船体を前記パイロット孔から前記中空パイプ体内に押入れる。そして、前記補強シート内部に存する当該小型風船体を前記空気注入管に空気を入れることで膨らませるとともに、前記第四線材を操作して前記小型風船体を前記中空パイプ体内部で移動させ、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により中空パイプ体内壁に接着剤を塗布する接着剤事前塗布工程を有するものである。なお、第四線材を空気注入管又は接着剤供給管が兼ねるような構成とする場合もあり得る。
請求項11に記載の発明は、請求項1、2、3、8に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、前記補強シート保持工程の後、補強シート貼付工程の前に、接着剤供給管が連通する接着剤を周囲に向かって噴射する噴射ノズルを可撓性と弾性を有する第五線材を固定して、前記第一線材に摺動に可能係合させ、前記連通孔及びパイロット孔から前記補強シート内に挿入する噴射ノズル挿入工程と、前記接着剤供給管から接着剤を供給して前記噴射ノズルから周囲に接着剤を噴射させながら、前記第五線材を操作して前記噴射ノズルを前記中空パイプ体内部で移動させる接着剤噴射工程と、を有するものである。なお、第五線材を接着剤供給管が兼ねる構成とする場合もあり得る。
請求項12に記載の発明は、前記中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記補強シートの先端側には、中心側から中空パイプ体内壁面に向かって伸長する伸長部材を中空パイプ体内壁に押し付けることで、中空パイプ体内部に固定される頭部固定装置が設けられるものであって、当該頭部固定装置には前記伸長部材を操作する線材である操作線材が連結される。そして、前記補強シート挿入工程において、操作線材は前記パイロット孔から外部に存する状態に保持され、前記補強シート保持工程の後、前記補強シート貼付工程の前に、前記操作線材を操作することで、前記頭部固定装置の伸長部材を中空パイプ体に押し付けて頭部固定装置を固定する補強シート保持補強工程を有する。なお、頭部固定装置は、特許第4157149号公報に示されるように機械的なジャッキからなり、操作線材を回すことでジャッキを操作するネジを回すことで操作するようなもの、次項の風船体からなり空気を入れることで操作するものなどが例示される。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記頭部固定装置は前記中空パイプ体の当該頭部固定装置が位置する部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体であり、前記操作線材は当該小型風船体に空気を送るパイプにより構成されるものである。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法において、前記第一線材はパイプ体からなり、前記操作線材を兼ねるものである。
請求項15に記載の発明は、請求項12又は13に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法に用いられる、中心側から中空パイプ体内壁面に向かって伸長する伸長部材を中空パイプ体内壁に押し付けることで、中空パイプ体内部に固定される頭部固定装置が先端側に設けられる高強度繊維を筒状に形成した補強シートである。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の補強シートにおいて、前記頭部固定装置は中空パイプ体の当該頭部固定装置が位置する部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体としたものである。
上記のような構成により本願発明は以下のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明は、中空パイプ体側面に設けた孔から可撓性と弾性を有する線材を用いて筒状の補強シートを中空パイプ体内部に押入れて、所定位置で固定し、この状態で補強シート内部に力を加えて補強シートを中空パイプ体内壁に押し付けて貼り付けるものであり、従来の工法に比べて工程数を著しく減らすことができ、また、引っ張るワイヤーを使わず可撓性と弾性を有する線材を用いるので、絡まったり、切れたりすることがなく、工法が中断する可能性を低くすることができる。
請求項2に記載の発明は、第一線材を取り出すので、他の中空パイプ体に対して、同じ第一線材を何度も使用することができ、経済的である。
請求項3に記載の発明は、補強シートの先端と後端とを引っ張った状態で中空パイプ体内に保持するので、補強シートを中空パイプ体内壁に押し付ける際に、上下方向で弛みが生じることを抑制することができ、又、横方向に設置されたパイプ体への適用に好適である。
請求項4に記載の発明は、補強シート内部に入れた長尺風船体を膨らませることで、補強シートを中空パイプ体内壁に押し付けるものであるので、補強シート全体を比較的均等な力で中空パイプ体内壁に押し付けることができる。
請求項5に記載の発明は、長尺風船体を取り出すので、他の中空パイプ体に対して、同じ長尺風船体を何度も使用することができ、経済的である。
請求項6に記載の発明は、長尺風船体の内部に第一線材が存することで、長尺風船体を膨らませたときに、長尺風船体の外面と補強シート内面との間に第一線材が挟まることがなくなるので、長尺風船体による補強シートへの押圧に偏りをなくすことができる。
請求項7に記載の発明は、長尺風船体外表面から噴出する接着剤を補強シート内面全体にほぼ同時に押し付けながら補強シートに含ませることができるので、作業時間を短くすることができる。
請求項8に記載の発明は、小型風船体を補強シート内部で膨らませて移動させることで、補強シートを中空パイプ体内壁面に押し付けるものであるので、端からしわを伸ばしながら補強シートを中空パイプ体内壁に押し付けることができ、補強シートをしわの発生を抑制しながら固定することができる。
請求項9に記載の発明は、小型風船体を移動させながら小型風船体外表面に設けた接着剤噴出口により接着剤を補強シートに含ませるものであり、簡易な構成で、比較的むらなく接着剤を補強シートに含ませることができる。
請求項10に記載の発明は、小型風船体を移動させながら小型風船体外表面に設けた接着剤噴出口により接着剤を中空パイプ体内壁に塗布するものであり、やはり、簡易な構成で、比較的むらなく接着剤を中空パイプ体内壁に塗布することができる。
請求項11に記載の発明は、噴射により補強シート内部から接着剤を吹き付けて接着剤を補強シートにしみこませるので大量の接着剤を短時間で補強シートにしみこませることができる。
請求項12に記載の発明は、補強シート保持工程の後に、補強シートの先端近傍に固定される頭部固定装置を中空パイプ体内に固定することで、第一線材による保持を補強するとともに、補強シートの位置が定まるので補強シート貼付工程において接着をより確実に行なうことができる。
請求項13に記載の発明は、頭部固定装置を風船体とすることで、全体が均等に膨らむので確実に中空パイプ体内に固定でき、また、構造も簡易にすることができる。
請求項14に記載の発明は、操作線材を第一線材と共用することで線材を減らすことができ、より簡易に扱うことができる。
(a)(b)ともに中空コンクリートポールの側面にパイロット孔を開ける状態を示す中空コンクリートポールの一部拡大断面図である。 (a)は中空コンクリートポールの側面にステップ孔を開ける前の状態を示す中空コンクリートポールの一部拡大断面図であり、(b)(c)はステップ孔を開ける工程をを示す中空コンクリートポールの一部拡大断面図である。 ステップ孔を示す中空コンクリートポールの一部拡大断面図である。 塗布器具を示す斜視図である。 (a)〜(c)はプライマー及び接着剤の塗布工程を模式的に示す図である。 長尺風船体を内蔵した補強シートを示す斜視図である。 (a)〜(d)は補強シート挿入工程及び補強シート保持工程を模式的に示す図である。 (a)〜(d)は補強シート貼付工程を模式的に示す図である。 補強シートの他の例を示す斜視図である。 小型風船体押し付け具を示す斜視図である。 (a)〜(d)は小型風船体押し付け具を用いた補強シートの電柱内壁への押し付け方法の一部を模式的に示す図である。 (a)(b)は図11の方法の続きを模式的に示す図である。 機械的な押し付け具を示す斜視図である。 噴射ノズルを示す斜視図である。 (a)は接着剤を射出する長尺風船体を内蔵する補強シートの模式的な断面図であり、(b)は(a)のA部分の拡大図である。 袋体に封入した補強シートを示す斜視図である。 (a)〜(d)は袋体に封入した補強シートを用いた接着剤の含浸方法を模式的に示す図である。 袋体に封入した補強シートの他の例を示す斜視図である。 フレキシブルチューブに封入した補強シートの例を示す斜視図である。 内部線材を両端に設けた補強シートの例を示す斜視図である。 (a)(b)とも頭部固定装置を設けた補強シートの例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、中空パイプ体として電柱が用いられる。本実施形態に係る中空パイプ体の補強シート貼付工法は、(1)孔空け工程、(2)接着剤塗布工程、(3)補強シート挿入工程・補強シート保持工程、(4)補強シート貼付工程からなる。以下、各工程について説明する。
(1)孔空け工程
まず、電柱側面に形成される昇降用足場ボルト受け口の一箇所を使用して、地面から2.0m以内の地上部に表面から内部に至る貫通孔であるパイロット孔を形成する。具体的には、図1(a)に示すように、電柱P側面に形成される昇降用足場ボルト受け口Nの位置に電動ドリルDを使用して外径5 m/m程度のキリを上向きに貫通させ、次に、図1(b)に示すようにキリを下向きに貫通させることで、パイロット孔11を2つ形成する。次に、図2(a)(b)に示すように中央先端に、5 m/m程度のキリを取り付けた外径50 m/mの特殊ダイヤモンドコアーを、電動ドリルに取り付け、中央先端のキリをまず上向きのパイロット孔に挿入して、上向きに穿孔を行い貫通させる。次に、図2(c)に示すように下向きのパイロット孔に中央先端のキリを挿入して下向きに穿孔を行い貫通させる。これにより、図3に示すような電柱Pの内壁に通じるステップ孔12が形成される。
(2)接着剤塗布工程
次に、形成されたステップ孔12を通じて、電柱P内壁にプライマー及び接着剤の塗布を行なう。なお、接着剤の塗布の前に必要に応じて、電柱P内の洗浄や研磨などを行なってもよい。接着剤の塗布には、図4に示すような小型風船体を利用した塗布器具20を用いる。塗布器具20は、電柱Pの内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体21、小型風船体21の側周面に固定されるリング状の薄いスポンジからなる塗布スポンジ22、塗布スポンジ22内を通る一定間隔で多数の孔が形成されている塗布液供給管23、風船体内部の縦方向の中心軸に固定される入れ子構造にすることで伸縮可能に形成される棒体からなる支持棒24、支持棒24が内部に通るように設けられる圧縮バネ25、線材30を固定するための線材固定ジョイント26とからなる。また、小型風船体21には、空気を供給する気体供給管21aが接続され、塗布液供給管23には液体供給管23aが接続されている。液体供給管23aは図示しない基端側で二股になっている。塗布器具20は、このような構成により、小型風船体21内に気体が入っていない状態のときには、支持棒24に支持される圧縮バネ25により縦に伸ばされて細長い状態となり、小型風船体21内に気体を入れることで適宜外径の大きさを変えることができる。
以上のような構成を有する塗布器具20を用いたプライマー及び接着剤の塗布工程について図5を用いて説明する。まず、塗布器具20の線材固定ジョイント26の線材固定ジョイントに、可撓性と弾性を有する線材30を固定する。線材はここでは株式会社マーベル社のスーパーイエロー(商標)が用いられる。また、気体供給管21aの基端には吸排気両用のエアポンプ20Aを接続し、液体供給管23aの二股になった基端にはそれぞれ定量ポンプ20B1、20B2を接続する。定量ポンプ20B1にはプライマーの主剤が入ったペール缶20B1aが接続され、定量ポンプ20B2にはプライマーの硬化剤が入ったペール缶20B2aが接続されている。
この状態で、図5(a)に示すように、小型風船体の空気を抜いた状態で塗布器具20をステップ孔12から入れ、線材30を操作することで内部に押し入れていく。所定の位置に到達した段階でエアポンプ20Aから空気を入れ、図5(b)に示すように小型風船体21を膨らませ、塗布スポンジ22が電柱Pの内壁に接するようにし、この状態で定量ポンプ20B1、20B2によりプライマーの主剤と硬化剤を塗布液供給管23へと送る。送られたプライマーの主剤と硬化剤は、送られる過程で混合され、塗布液供給管23から塗布スポンジ22に染みこんでいく。この状態で線材30を上下に移動させることで塗布器具20を上下させて、塗布スポンジ22にしみこんだプライマー液を電柱Pの内壁に塗布していくことができる。なお、電柱Pの内径は上方に行くほど小さくなるが、小型風船体21が弾性変形をすることで対応でき、また、必要に応じて、エアーポンプ20Aの空気圧を線材30の挿入長さに応じて調整するようにすることで小型風船体21の外径を調整するようにすることもできる。パイロット孔12より上のプライマー液の塗布が完了したら、一旦、小型風船体21の空気を抜いて、パイロット孔21の位置で図5(c)に示すように方向転換をして塗布器具20を下方に向け、この状態で小型風船体20の空気を入れて図5(d)のような状態とし、上記と同様に定量ポンプ20B1、20B2によりプライマーの主剤と硬化剤を塗布液供給管23へと送りながら、線材30を用いて塗布器具20を上下に移動させることでプライマー液をパイロット孔21より下の電柱P内壁に塗布していく。以上の作業が完了したら、小型風船体20の空気を抜き、塗布器具20を取り出してプライマー液の塗布作業は完了する。
プライマー液の塗布の後には、接着剤の塗布を行なう。接着剤も主剤と硬化剤に分かれており、作業手順はプライマー液の場合と同様であるので説明は省略する。なお、塗布器具20は、プライマー液の塗布に用いたものとは別のものを用いる。
なお、プライマー液および接着剤は電柱P内壁面に付着して流れ落ちないように粘着性を高めるための添加剤を配合することが望ましい。また、使用後の塗布器具20はプライマーや接着剤が硬化する前に洗浄液を通して洗浄することで何度でも使用することが可能である。
(3)補強シート挿入工程・補強シート保持工程
次に補強シートをパイロット孔12を通じて電柱P内に挿入し、所定位置で固定する。図6に補強シート40の斜視図を示す。なお、図では補強シート40は縦方向の途中で入れ子になって縮んだ状態で示されている。補強シート40は炭素繊維,アラミド繊維,ガラス繊維、ポリエチレン、ビニロンなどの高強度繊維繊維で構成されたシート体を2重にして丸め、接合部を伸縮性繊維帯41で縫い合わせることで筒体に形成したものであり、電柱Pの内壁面の所定範囲面に合致する外面を有する。補強シート40が電柱Pに固定された状態でパイロット孔12の位置に面する部分には、補強シート40内部に連通する管体からなる連通孔42が設けられている。また、補強シート40の内側には、補強シート40の内周面に沿う筒状の外周面を有する長尺風船体50が予め収められており、弱い強度の接着剤により補強シート40に固定されている。長尺風船体50の、前記連通孔42に合致する位置には、長尺風船体50の内部に連通する空気注入管51が前記連通孔42内を通るように設けられている。長尺風船体50の内部には、中空の可撓性及び弾性を有する中空の内部線材52が先端部を長尺風船体50の頂点部に固定され、基端側が空気注入管51内部を通って外部に表出するように設けられている。また、この内部線材52の基端側には、線材30を固定するための線材固定ジョイント52aが設けられる。また、内部線材52の側面には、長尺風船体50内に空気を入れるための穴が数箇所設けられ、これにより、内部線材52は空気注入管としての機能も果たす。
以上のような構成を有する補強シート40の補強シート挿入工程及び補強シート保持工程を図7を用いて説明する。長尺風船体50を内部に有する補強シート40はリール40Aに巻かれた状態で運搬される。まず、図7(a)に示すように、補強シート40を先端からパイロット孔12を通して電柱P内上方へと押し入れる。補強シート40内部には内部線材52が通っているので、補強シート40は先端側から順次上方へと押し入れることができる。補強シート40を押入れ、図7(b)に示すように、連通孔42がパイロット孔12の位置に達したら、内部の内部線材52の基端に線材30を結合する。そして、線材30と内部線材52とにより、さらに、補強シート40を押し入れて図7(c)に示すように補強シート40全体を電柱P内に挿入する。以上で、補強シート挿入工程が完了する。
そして、この状態で、補強シート40は真っ直ぐ伸びた状態で電柱P内に存するので、補強シート保持工程として、この状態のまま、線材30を一定量だけ巻き取り、図7(d)に示すように、パイロット孔12の位置と補強シート40の連通孔42の位置がほぼ一致するようにして線材30を固定する。この線材30の移動の停止により、補強シート40は図7(d)の位置に固定した状態で保持される。
(4)補強シート貼付工程
補強シート貼付工程について図8を用いて説明する。図7(d)の状態で、長尺風船体50内部に空気を入れて膨らませる。空気を入れるのは、空気注入管51の基端からでもよく、また、内部線材52に連通する線材30の基端からでもよい。ここでは、図8(a)に示すように線材30の基端にエアポンプ20Aを接続して空気を入れるものとする。なお、この場合、空気注入管51の側面を縛って、空気が漏れないようにしておく。線材30及び内部線材52は中空であり、内部線材52の側面には穴が設けられているので、エアポンプ20Aにより、線材30の基端から空気を入れると長尺風船体50内に空気がはいり、図8(a)に示すように長尺風船体50は膨らんで、補強シート40を電柱Pの内壁に押し付ける。電柱Pの内壁面には接着剤が塗布されているので、補強シート40は電柱Pの内壁に接着されることとなる。
一定時間この状態で保持して接着剤が十分硬化したのち、今度は、エアポンプ20Aを用いて長尺風船体50の空気を抜く、補強シート40と長尺風船体50は弱い強度の接着剤により接着されているので、この操作で長尺風船体50は補強シート40から離れて、しぼむこととなる。この状態で、線材30を電柱P内部に押入れ、図8(b)に示すように長尺風船体50の後端側がパイロット孔12の位置にくるようにする。そして、補強シート40の連通孔42の内部から長尺風船体50の後端部を引っ掛けて取り出し、この状態で、長尺風船体50を連通孔42から引っ張りだし、図8(c)に示すようにリールに巻き取る。同時に、内部線材52、線材30、も連通孔42を通じて抜き取られていくこととなる。図8(d)に示すように、長尺風船体50、内部線材52、線材30をすべて取り出して補強シートの貼付は完了する。
(変形例)
(a)押し付け方法
上記実施形態では、補強シート40とほぼ同じ長さを有する長尺風船体50を用いて、補強シート40を電柱P内壁に押し付けて接着をしたが、接着剤の塗布に用いたような小型風船体を利用して補強シートを電柱内壁に押し付けるようにしてもよい。この場合、図9に示す補強シート40Xを用いる。補強シート40は、頂点部外周縁から数本の紐43aを連結し、内部線材52の先端を係合できる係合部43bを紐43aの先端と連結固定するようにしてあり、内部線材52を連通孔42から補強シート40内部に直接通して先端を係合部43bに係合させておく。なお、係合部43bは内部線材52が嵌入するキャップ体であり、ある程度以上の力で引くことで、係合を解くことができる。また、補強シートを電柱内壁に押し付けるために、図10に示すような小型風船体押し付け具を用いる。小型風船体押し付け具60は、ゴムにより形成される中心軸の位置に線材が通る穴61が形成された略楕円上の風船体であって、内部に通じる管体である気体供給管60aが接続される。気体供給管60aは線材30と同じものを利用することで小型風船体押し付け具60を移動させる線材としての機能を果たす。
小型風船体押し付け具60を用いた、補強シートの電柱内壁への押し付け方法について、図11、12を用いて説明する。まず、図9に示す補強シート40Xを上述した補強シート挿入工程・補強シート保持工程と同じ方法で、図7(d)のような状態とする。なお、内部線材52と線材30とを接続する際に、小型風船体押し付け具60の穴61内に線材30を通しておく。次に、パイロット孔12及び連通孔42から小型風船体押し付け具60を挿入し、気体供給管60aを操作して、小型風船体押し付け具を図11(a)に示すように補強シート40X内に入れる。図に示すように小型風船体押し付け具60の気体供給管60aは連通孔42及びパイロット孔12を通してが外部に表出する。この状態のまま、小型風船体押し付け具60を補強シート40Xの上端に位置づけ、ここで、図11(b)に示すように気体供給管60aから空気をエアポンプにより入れて、小型風船体押し付け具60を膨らませる。これにより、補強シート40Xの上端部が電柱P内壁に押し付けられ接着されることになる。その後、空気圧を調整し小型風船体押し付け具60が補強シート40Xを電柱P内壁に押し付ける状態を維持しながら、気体供給管60aを操作して、小型風船体押し付け具60を下方に移動させていく。これにより、補強シート40は上端から順次下方に向かって電柱P内壁に貼り付けられていく。図11(c)に示すように小型風船体押し付け具60がパイロット孔の位置まで来たら、内部線材52を引っ張り補強シート40Xから取り外して、外部に取り出すとともに、小型風船体押し付け具60の空気を一旦抜いて、図11(d)に示すように小型風船体押し付け具60を下方に向ける。この状態で再び空気を入れて小型風船体押し付け具60を膨らませ、空気圧を調整して小型風船体押し付け具60が補強シート40Xを電柱P内壁に押し付ける状態を維持しながら、気体供給管60aを操作して、小型風船体押し付け具60を下方へと移動させていく。図12(a)に示すように、小型風船体押し付け具60が補強シート40Xの下端に達すれば補強シート40Xの全面が電柱P内壁に貼り付けられることとなるので、小型風船体押し付け具60の空気を抜いて、電柱Pから取り出し、図12(b)のような状態となれば、貼りつけ作業は完了する。
なお、ここでは変形例として小型風船体を利用した押し付け具を例示したが、機械的な器具を用いることも可能である。一例を図13に示す。図に示す押し付け具70は、3本のアームからなり両端が近づくと真ん中のアームが突出し、離れると真ん中のアームが戻るようなリンク体71を複数円状に配置し、両端を回動自在に支持することで、真ん中のアームの外接円が伸縮するように構成される。そして、真ん中のアームに押し付け板72が固定され、縦方向の中心軸に固定される入れ子構造にすることで伸縮可能に形成される棒体からなる支持棒73、支持棒73が内部に通るように設けられる引張りバネ74が設けられることで、押し付け板72は引張りバネ74により常に外方に付勢されるようになっている。なお、押し付け板72には、一部、線材30を内部に入れることができるように切り欠72aが設けられている。このような押し付け具70を操作線材75に接続して、電柱P内の補強シート40X内を移動させれば、押し付け板72が補強シートを外方に押し付け、補強シートを電柱P内壁に接着することができる。
(b)接着剤塗布方法
上記実施形態では、補強シートを電柱Pに挿入摺る前に、接着剤を予め電柱P内壁に塗布していたが、接着剤は補強シートを電柱P内に挿入した後で、補強シートの内側から補強シートにしみ込ませるようにしてもよい。また、接着剤を予め電柱P内壁に塗布した後に、さらに補強シートの内側からしみ込ませる方法を組み合わせてもよい。
例えば、上述した小型風船体押し付け具60に、塗布器具20の塗布スポンジ23、塗布液供給管23を組み合わせ、小型風船体押し付け具60による補強シートの電柱P内壁への押し付けをしながら塗布液供給管23に接着剤を供給することで補強シートに接着剤をしみ込ませて補強シートを電柱P内壁に接着することができる。
さらに、図14に示すような噴射ノズル80を用いることもできる。噴射ノズル80は、ノズル部81が外周に向かって均等に複数設けられた液体噴射用のノズルであって、外周全方向に均等に液体を噴射できる。そして、中心に内部線材52が通る穴82が設けられ、下端に液体供給管80aが接続される。液体供給管80aは線材30と同じものを利用することで噴射ノズル80を操作する線材として機能する。この噴射ノズル80を、内部線材52に噴射ノズル80の穴82を通し、図7(d)のような状態となった図9に示す補強シート40X内に入れ、液体供給管80aを上下動させながら、液体供給管80aに接着剤を供給することで、補強シート40Xに接着剤を含浸させることができる。補強シート40Xのパイロット孔12より下方部分の接着剤の塗布に関しては、噴射ノズル80の穴82から内部線材52を取り出し、噴射ノズル80のみを連通孔42から補強シート内に挿入し、下方に向けて液体供給管80aを上下動させながら、液体供給管80aに接着剤を供給することで、接着剤を塗布することができる。なお、下方に関しては噴射ノズルの姿勢が安定しないので、図14の想像線で示すスペーサー83などを設けてもよい。スペーサー83は、弾性を有する棒体の先端に球体を固定したものであり、各球体の中心が構成する図形の重心位置に噴射部分が位置するように構成されており、これにより、棒体を曲げることでパイロット孔12から補強シート内に挿入できるとともに、補強シート内では、球体部分が補強シートを介して電柱P内壁に接触し、噴射部分を安定した位置に保持することができる。
接着剤の塗布が完了した後は、小型風船体押し付け具60や機械的な押し付け具70などで、補強シートを電柱P内壁に押し付けて補強シートの接着を行う。
なお、噴射ノズル80を小型風船体押し付け具60や押し付け具70に固定することで、噴射ノズル80による接着剤の塗布と、小型風船体押し付け具60や押し付け具70による補強シートの押し付けを同時に行うようにしてもよい。
さらに、長尺風船体を用いて補強シートを電柱内壁に押し付けるような場合も、補強シートの内側から接着剤をしみ込ませるようにすることができる。例えば、図15(a)(b)に示す長尺風船体90のようなものを用いることができる。図15(a)は補強シート40と長尺風船体90の模式的な断面図を示し、図15(b)は(a)のA部分の拡大図を示す。長尺風船体90は図15(b)に示すように内側の風船体91の外側に筒状のシート体95が覆っており、風船体91内部には先端側で表面に通じる複数に枝分かれした液体供給管91aが設けられる。また、シート体95には複数の穴95aが設けられている。このような構成により、風船体91をある程度膨らませた状態で液体供給管91aから接着剤を供給すると接着剤は風船体91とシート体95の間に充填され、この状態で風船体91を膨らませて補強シート40を電柱P内壁に押し付けると、シート体95の穴から接着剤が排出され、補強シート40に接着剤がしみ込んでいくこととなる。
なお、図15(a)(b)に示すものは例示であり、長尺風船体の上部から大量の接着剤を長尺風船体の外表面に流すことで、補強シート40に接着剤をしみ込ませる等、種々の変形が可能である。
また、別の方法として、補強シートを長尺の筒状の袋体に封入して、この状態で袋体内に接着剤を充填することで補強シートに接着剤を含浸させる方法が考えられる。この場合、袋体ごとパイロット孔から中空パイプ体Pに挿入した後に袋体を取り去ることで、接着剤を含浸させた補強シートを中空パイプ体P内に残すことができる。具体例を以下に説明する。
図16に係る方法に用いる補強シートを袋体100に封入した封入補強シートFの斜視図を示す。この封入補強シートFは、図6に示す内部に長尺風船体が挿入された補強シート40を丸めて外径80mm程度に細くし、この外周にビニール製のシートを巻きつけて上面及び側面をラミネート加工により閉じて袋体としたものである。この封入補強シートFは、下端側から内部線材52を密閉状態でさらに外部に伸ばすためのパッキン101と、内部から外部への流通を阻止する逆支弁が形成された接続アダプタ102が設けられ、上端側側面に内部と流通する連通管103が設けられ、さらに、上端に一定以上の力で引くと袋体100の上端が破れて開放されるように設けられた鋼線104が設けられる。この封入補強シートFは、線材30の基端部を塞いだ状態で、連通管103より空気を抜くことで、約60mmの外径に形成され、その後連通管103の基端を閉じた状態で工場より現場に搬送される。
この封入補強シートFを用いた接着剤の含浸方法について以下に説明する。図17に、かかる方法手順を模式的に示す。まず、図17(a)に示すように、リール100Aに巻き取られた状態の封入補強シートFをリール100Aから引き出して、先端からパイロット孔12を通じて中空パイプ体P内に入れていく。封入補強シートFの基端がパイロット孔12近傍に来た状態で、図17(b)に示すように、内部線材52の基端に線材30を接続し、さらに、接続アダプタ102に二股になった管体を用いて、定量ポンプ20B1、20B2を接続する。定量ポンプ20B1には接着剤の主剤が入ったペール缶20B1aが接続され、定量ポンプ20B2には接着剤の硬化剤が入ったペール缶20B2aが接続されている。この状態で、連通管103の先端を開放し、定量ポンプ20B1、20B2を作動させて袋体100内に接着剤と硬化剤を混合しながら注入していく、これにより袋体100は膨らみ補強シート40には混合液が含浸していくことになる。混合液が連通管103を通じて外部に排出されたところで、定量ポンプ20B1、20B2の動作を止め、しばらく時間を置いて十分に補強シート40に接着剤が含浸させる。その後、図17(c)に示すように、下端部を切り開いて内部線材52と一体になったパッキン101を分離し、また、鋼線104を引っ張って袋体100の上端を開封する。この状態で図17(d)に示すように袋体100の下端側から刃物で切り開きつつ、袋体100を連通管103とともにリール100Bにより巻き取り、袋体100を中空パイプ体P内から外部に取り去る。以上により、接着剤を含浸した状態の補強シート40が残る。あとは、前述した図7(c)以降の操作を行うことで、補強シート40を中空パイプ体P内部に貼り付けることができる。
なお、ここでは、下端側から接着剤及び硬化剤を袋体100内に注入したが、連通管を通じて上端側から注入することもできる。また、接着剤を注入した後に、連通管等から内部に空気を入れることで圧力をかけて接着剤の補強シート40への含浸を促進することも考えられる。
さらに、ここでは、袋体100内に現場で接着剤を封入したが、工場で予め接着剤を封入しておくことも考えられる、この場合は、図18に示すような封入補強シートF2を用いればよい。封入補強シートF2を構成する袋体100Aは、内部線材52を密閉状態でさらに外部に伸ばすためのパッキン101と、上端側を開封するためお鋼線104のみが設けられ、工場において、袋体の一部を開封した状態で、開封したところから袋内に硬化時間の長い接着剤と硬化剤を入れて補強シート40の接着剤と硬化剤を含浸させた後に開封部分から100内の空気を抜いて全体を細くした後に、開封部分を閉じることにより形成される。この封入補強シートF2は、パイロット孔12から基端部まで中空パイプ体P内に挿入した後に、鋼線104を引っ張って上端を開放し、下端側を切り開いてパイロット孔12から外部に取り去ることで接着剤を含浸した状態の補強シート40を残すことができる。さらに、この封入補強シートF2を用いる場合は、挿入前にパイロット孔12の直前で袋体を切り裂いて取り去りつつ補強シート40部分のみを内部に入れるような方法も可能である。
さらに、封入補強シートの袋体としてより硬質なフレキシブルチューブを用いることができる。図19にフレキシブルチューブ110を用いた封入補強シートF3の一例を示す。封入補強シートF3は、補強シート40を丸めて外径80mm程度とした状態で、ビニール製のフィルムで巻き、外縁を閉じて袋体にした後に内部の空気を抜いて全体を外径60mm程度とし、これを内径60mm程度のフレキシブルチューブ110に挿入した後に、袋体を開封して引き抜くことでフレキシブルチューブ110内に補強シート40を入れたものである。この場合下端に逆支弁が形成された接続アダプタ102と、内部線材52を密閉状態でさらに外部に伸ばすためのパッキン101が設けられた蓋111により封止される。上端は密閉して連通管を設け、上端を線材により開封可能に形成してもよいが、フレキシブルチューブ110は上端を開放していても補強シート40に対してずれることがないので、開放したままでも使用することができる。ここでは、開放した場合について説明する。この封入補強シートF3の使用方法は、図16に示す封入補強シートFの使用方法とほぼ同じであるが、上端が開放されているので、接着剤と硬化剤をフレキシブルチューブの体積と補強シート40の体積から計算される所定量を所定速度で注入することで、上端から接着剤等が溢れず、かつ、補強シート40全体に接着剤が含浸するようにする。また、フレキシブルチューブ110をパイロット孔12から抜き取る際には、下端の蓋111を破壊して、フレキシブルチューブ110を切り開きながら回収する。
このフレキシブルチューブ110を用いる場合でも、図18に示すような予め工場で接着剤を封入しておいて現場に搬送する方法も考えられる。この場合は、上端にも蓋をしておき、現場ではずしてからパイロット孔12に挿入するようにすればよい。また、この場合も、封入補強シートF2の場合と同様に、パイロット孔12の直前でフレキシブルチューブ110を切り開いて取り去りつつ、補強シート40のみを中空パイプ体P内に挿入するようにしてもよい。
(c)補強シートの保持
上記実施形態では、線材30を固定することで先端を線材30、内部線材52で固定し、基端側が補強シート40の自重でぶら下げることで形状を保持しているが、よりしっかりと形状を保持するために基端側に錘を設けてもよい。また、補強するパイプ体が横になった配管のようなものである場合には、図20に示す補強シート40Yのように、両端に内部線材52、52Bを設けるようにしてもよい。これにより、両端を内部線材により突っ張って保持することができるので、横になったパイプ体でも補強シートを保持することができる。このように、両端に線材を保持した場合の、パイロット孔からの補強シートの挿入方法としては、両端を同時に入れてそれぞれの方向に線材を押し出すことが考えられる。別の方法としては、まず、先端側から補強シートをパイロット孔からパイプ体に挿入して全体をまず挿入し、その後、先端側の線材を引っ張って補強シートの連通孔とパイロット孔の位置が一致するところまで戻す。その後、基端側に固定される線材を押し込めば基端側は先端側と逆方向に移動させることができ、パイロット孔の両方向にそれぞれの線材が向かうように挿入することができる。
また、作業時に線材30、内部線材52に大きな荷重がかかると線材が座屈する恐れがあるので、これを補強するために、補強シートの上端側に頭部固定装置を設けることができる。具体的には、図21(a)(b)に示すように、風船体からなる頭部固定装置130を補強シート40Z1(Z2)上端に結合するように設け、頭部固定装置130内部にパイプ体からなる内部線材52Aを連通させる。この場合の内部線材52Aには側面に穴は設けないことにより、線材30とともに頭部固定装置130を膨らませる操作線材を構成する。これにより、線材30の基端側にエアコンプレッサーを接続し、補強シート40Z1(Z2)を上方に押し上げる過程で頭部固定装置130を内壁に当接しない程度に膨らませることで、補強シート40は中空パイプ体Pの側面に当たることなく真っ直ぐに上昇することができ、また、任意の位置で頭部固定装置130を中空パイプ体P内壁を押圧するように膨らませることで、線材30、内部線材52Aによる支持を補強することができる。
なお、頭部固定装置は、風船体に限られず特許第4157149号公報に示される頭部固定装置のように機械的に広がるようなものも採用できる。また、風船体を用いる場合に、風船体を内部に残す場合には、アース線などを通すことができるように風船体としてリング状のものを利用することもできる。
P 電柱
12 パイロット孔
20 塗布器具
21a 気体供給管
23a 塗布液供給管
30 線材
40、40X、40Y、40Z1、40Z2 補強シート
42 連通孔
50、90 長尺風船体
51 空気注入管
52、52B 内部線材
91a 液体供給管
60 小型風船体押し付け具
60a 気体供給管
70 機械式押し付け具
80 噴射ノズル
80a 液体供給管

Claims (16)

  1. 中空パイプ体を補強するために筒状の補強シートを当該中空パイプ体内に貼り付ける工法であり、前記補強シート側面には内部に通じる孔である連通孔が設けられ、可撓性と弾性を有する第一線材が当該連通孔及び前記補強シートの内側を通って前記補強シートの先端側に固定されるものであって、
    前記中空パイプ体の側面に内部に連通する孔であるパイロット孔を形成する孔空け工程と、
    前記第一線材を連通孔及び前記パイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、前記補強シートとともに前記パイロット孔から押し入れて、前記補強シートを前記中空パイプ体内に挿入する補強シート挿入工程と、
    前記第一線材の移動を停止することで前記補強シートを前記中空パイプ体内の所定位置に保持する補強シート保持工程と、
    前記連通孔及びパイロット孔を介して、所定の押圧力付与手段によって前記補強シート内部に力を加えることで、前記補強シートを前記中空パイプ体内壁に押し付け、予め中空パイプ体内壁に塗布しておいた接着剤及び/又は補強シートに含ませた接着剤により、前記補強シートを前記中空パイプ体内壁に貼り付ける補強シート貼付工程と
    を有する中空パイプ体補強シート貼付工法。
  2. 前記第一線材は、前記補強シートに対して着脱可能に固定されるものであって、前記補強シート貼付工程の後に、前記第一線材を前記連通孔及びパイロット孔から外部に取り出す線材取出工程を有する請求項1に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  3. 前記補強シートの後端側にも可撓性と弾性を有する第二線材が固定されるものであって、
    前記補強シート挿入工程において第二線材の先端側も前記補強シート内に挿入し、
    前記補強シート保持工程において、前記第一線材と前記第二線材とを適当な位置に停止させることで前記補強シートの先端側と後端側に互いに逆方向の力を加えて、前記補強シートが真っ直ぐに伸びた状態を維持させる請求項1又は2項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  4. 前記押圧力付与手段は、前記補強シートとほぼ同じかそれ以上の長さを有する長尺風船体であって、当該長尺風船体は前記補強シート挿入工程の前に前記補強シート内に予め収められるものであり、
    前記補強シート挿入工程が完了した時点で、当該長尺風船体の内部に空気を入れるための空気注入管が前記連通孔及び前記パイロット孔を通じて外部に存するものであって、
    前記補強シート貼付工程において、前記空気注入管に空気を入れることで前記長尺風船体を膨らませて前記補強シート内部に力を加えるものである
    請求項1から3のいずれか1項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  5. 前記補強シート貼付工程の後で、前記長尺風船体の空気を抜き、前記長尺風船体を前記空気注入管とともに前記連通孔及びパイロット孔を通じて外部に取り出す、風船体取出工程を有する請求項4に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  6. 前記第一線材は、前記長尺風船体の先端側に固定され、前記長尺風船体の先端は前記補強シートの先端側に一体に保持されることで、前記第一線材が間接的に前記補強シートの先端側に固定される請求項4又は5に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  7. 前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、
    前記長尺風船体の外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成されるとともに、当該接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管が連通するものであって、当該接着剤供給管も前記連通孔及びパイロット孔を通って外部に存するように設けられ、
    前記補強シート貼付工程において、前記長尺風船体を膨らませることに加えて、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により前記補強シートに接着剤を含ませるものである
    請求項4から6のいずれか1項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  8. 前記補強シート貼付工法において、
    前記中空パイプ体の補強シートを貼り付ける部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体に可撓性と弾性を有する第三線材を固定し、当該小型風船体の内部に空気を入れるための空気注入管が前記連通孔及び前記パイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、当該小型風船体が縮んだ状態で前記第三線材とともに前記小型風船体を前記連通孔及びパイロット孔から前記補強シート内に押入れる小型風船体挿入工程と、
    前記補強シート内部に存する当該小型風船体を前記空気注入管に空気を入れることで膨らませるとともに、前記第三線材を操作して前記小型風船体を前記中空パイプ体内部で移動させる小型風船体膨張移動工程と
    により前記補強シート内部に力を加えるものである請求項1から3のいずれか1項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  9. 前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、
    前記小型風船体の外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成されるとともに、当該接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管が連通するものであって、
    前記小型風船体挿入工程では、接着剤供給管も前記連通孔及びパイロット孔から外部に存する状態を保持され、
    前記小型風船体膨張移動工程において、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により前記補強シートに接着剤を含ませながら、前記小型風船体を移動させるものである
    請求項8に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  10. 前記補強シートは予め中空パイプ体内壁に塗布しておいた接着剤により前記中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであって、
    前記孔空け工程の後、前記補強シート挿入工程の前に、前記中空パイプ体の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる、外周面には接着剤が噴出する接着剤噴出口が形成される小型風船体に可撓性と弾性を有する第四線材を固定し、当該小型風船体の内部に空気を入れるための空気注入管と、前記接着剤噴出口に接着剤を供給する接着剤供給管とが前記パイロット孔から外部に存する状態を保持しつつ、当該小型風船体が縮んだ状態で前記第四線材とともに前記小型風船体を前記パイロット孔から前記中空パイプ体内に押入れ、前記補強シート内部に存する当該小型風船体を前記空気注入管に空気を入れることで膨らませるとともに、前記第四線材を操作して前記小型風船体を前記中空パイプ体内部で移動させ、前記接着剤供給管から接着剤を供給することで、前記接着剤噴出口から噴出する接着剤により中空パイプ体内壁に接着剤を塗布する接着剤事前塗布工程を有する
    請求項1から9のいずれか1項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  11. 前記補強シートは補強シートに含ませた接着剤により中空パイプ体内壁に貼り付けられるものであり、
    前記補強シート保持工程の後、補強シート貼付工程の前に、接着剤供給管に接続される、接着剤を周囲に向かって噴射する噴射ノズルを可撓性と弾性を有する第五線材を固定し、前記第一線材に摺動可能に係合させて、前記連通孔及びパイロット孔から前記補強シート内に挿入する噴射ノズル挿入工程と、
    前記接着剤供給管から接着剤を供給して前記噴射ノズルから周囲に接着剤を噴射させながら、前記第五線材を操作して前記噴射ノズルを前記中空パイプ体内部で移動させる接着剤噴射工程と、
    を有する請求項1、2、3、8のいずれかに記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  12. 前記補強シートの先端側には、中心側から中空パイプ体内壁面に向かって伸長する伸長部材を中空パイプ体内壁に押し付けることで、中空パイプ体内部に固定される頭部固定装置が設けられるものであって、当該頭部固定装置には前記伸長部材を操作する線材である操作線材が連結され、
    前記補強シート挿入工程において、操作線材は前記パイロット孔から外部に存する状態に保持され、
    前記補強シート保持工程の後、前記補強シート貼付工程の前に、前記操作線材を操作することで、前記頭部固定装置の伸長部材を中空パイプ体に押し付けて頭部固定装置を固定する補強シート保持補強工程を有する
    請求項1から11のいずれか1項に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  13. 前記頭部固定装置は前記中空パイプ体の当該頭部固定装置が位置する部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体であり、前記操作線材は当該小型風船体に空気を送るパイプにより構成されるものである請求項12に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  14. 前記第一線材はパイプ体からなり、前記操作線材を兼ねるものである請求項13に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法。
  15. 請求項12又は13に記載の中空パイプ体補強シート貼付工法に用いられる、
    中心側から中空パイプ体内壁面に向かって伸長する伸長部材を中空パイプ体内壁に押し付けることで、中空パイプ体内部に固定される頭部固定装置が先端側に設けられる高強度繊維を筒状に形成した補強シート。
  16. 前記頭部固定装置は中空パイプ体の当該頭部固定装置が位置する部分の最大内径よりもやや大きく膨らむことができる小型風船体である請求項15に記載の補強シート。
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