JP6250430B2 - 杭頭処理方法及び杭頭処理に用いられる杭頭埋設袋 - Google Patents

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Description

本願発明は、場所打ちコンクリート杭の杭頭処理方法及び当該杭頭処理方法に用いられる杭頭埋設袋に関する。
建築物の基礎を支える鉄筋コンクリート製の杭を施工する工法として、杭を構築しようとする地盤を掘削して掘削孔を形成した後に、前記掘削孔内に補強材である鉄筋を設置し、コンクリートを打設して杭を構築する場所打ちコンクリート杭工法が用いられる。
前記場所打ちコンクリート杭工法においては、掘削孔の掘削時に、掘削孔壁の崩壊を防止して保護するための安定液を掘削孔内に注入する。安定液は、主にベントナイトを主成分とした泥水がよく用いられ、ベントナイト以外に有機質ポリマー、液体分散剤、及び逸泥防止材等が配合されてなるものを用いることができる。
掘削孔を形成した後、コンクリート杭の強度保持を目的として前記掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠を掘削孔内に設置し、鉄筋籠の設置後コンクリートの打設を行う。
コンクリートの打設を行う際には、掘削孔内には前記安定液が溜まっている状態である。コンクリートの打設はトレミー管等を用いて安定液を抜き上げながら行われるため、打設されたコンクリートの上端部を構成する杭頭部には、コンクリートと安定液との混合体によって形成される部分が存在することとなる。安定液を不純物として含む前記混合体は、コンクリートのみからなる部分よりも強度が低下するなど、杭としては適していない性質を有することが多い。
このため、従来技術においては、前記混合体を構成すると考えられる分だけ余分にコンクリートを打設した部分を杭頭部に設け、当該部分を余盛りとし、コンクリートが固化した後に、前記余盛りをドリル等で除去する杭頭処理を行っていた。
特開2001−288743号公報
しかし、前記余盛りを構成する混合体もコンクリートと同様の硬質な物体であり、ドリル等で作業員が余盛りを破砕するには大きな労力が必要である。また、場所打ちコンクリート杭には、前述したように、前記掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠が埋設されている。そのため、特に鉄筋籠の内側近傍の余盛りを破砕する作業の際には前記杭主筋等を破損させないように作業をする必要があり、作業速度が低下し、杭頭処理の効率を下げる要因となっていた。
そこで、上記課題を解決する手段として本願発明に係る杭頭処理方法は、地盤に設けられた掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠を設置し、前記鉄筋籠の設置後に前記掘削孔内にコンクリートを打設することによって形成される場所打ちコンクリート杭の杭頭部の余盛りを除去する杭頭処理方法であって、前記鉄筋籠の上端部の内周面側には、周方向に沿って前記フープ筋との間に隙間部を形成する押さえ鉄筋が設けられてなり、前記掘削孔内に前記鉄筋籠を設置し、内部に中空部を有する柔軟で厚手の樹脂素材によって構成されてなる袋状本体と、前記袋状本体の先端部に設けられた空気注入口とを備え、空気が充填されると膨張して外表面が前記フープ筋と前記押さえ鉄筋に押し付けられ、前記フープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持される長尺な柱体である柱状形態となり、空気が排出されると前記隙間部を容易に通過し得る長尺な扁平体である長帯形態となる杭頭埋設袋を、長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記隙間部に挿入し、前記空気注入口から空気を充填して前記杭頭埋設袋を柱状形態とし、前記杭頭埋設袋の外表面を前記鉄筋籠のフープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持させることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と押さえ鉄筋の間に前記杭頭埋設袋を固定する固定作業を行い、前記固定作業を前記鉄筋籠の周方向に沿って繰り返し行うことによって、複数の杭頭埋設袋を、前記鉄筋籠の内周面に沿って環状に設置し、前記掘削孔に対して前記空気注入口が露出可能な位置までコンクリートの打設を行うことによって、前記杭頭埋設袋の前記袋状本体を打設されたコンクリートの杭頭部に埋め込み、前記コンクリートの硬化後、前記空気注入口を開放することによって前記杭頭埋設袋の中空部から空気を排気すると共に前記袋状本体を収縮させて長帯形態とし、長帯形態の前記袋状本体を把持して前記複数の杭頭埋設袋を前記杭頭部から抜き出し、残った余盛りを除去することを特徴とする。
また、前記鉄筋籠の上端部の外周面側には、周方向に沿って前記フープ筋との間に外縁隙間部を形成する外縁押さえ鉄筋が設けられてなり、前記掘削孔内に前記鉄筋籠を設置した後、前記固定作業前、若しくは固定作業後において、前記杭頭埋設袋を、前記長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記外縁隙間部に挿入し、前記空気注入口から空気を充填して前記杭頭埋設袋を柱状形態とし、前記杭頭埋設袋の外表面を前記鉄筋籠のフープ筋と前記外縁押さえ鉄筋とに挟持させることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と外縁押さえ鉄筋の間に前記杭頭埋設袋を固定する外縁固定作業を行い、前記外縁固定作業を前記鉄筋籠の周方向に沿って繰り返し行うことによって、複数の杭頭埋設袋を、前記鉄筋籠の外周面に沿って環状に設置することとしても良い。
さらにまた、本願発明に係る杭頭埋設袋は、地盤に設けられた掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠、及び前記掘削孔内に設置された前記鉄筋籠の上端部の内周面側において、周方向に沿って前記フープ筋との間に隙間部を形成して設けられた押さえ鉄筋を設置し、前記鉄筋籠の設置後に前記掘削孔内にコンクリートを打設することによって形成される場所打ちコンクリート杭の杭頭部の余盛りを除去する杭頭処理方法に用いられる杭頭埋設袋であって、内部に中空部を有する柔軟で厚手の樹脂素材によって構成されてなる袋状本体と、前記袋状本体の先端部に設けられた空気注入口とを備え、空気が充填されると前記隙間部より十分大きい直径となる長尺な柱体である柱状形態を形成し、空気が排出されると前記隙間部を容易に通過し得る長尺な扁平体である長帯形態を形成し、前記長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記隙間部に、前記鉄筋籠の内周面に沿って環状に複数挿入され、前記空気注入口から空気が充填されることにより柱状形態とされると共に、外表面が前記鉄筋籠のフープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持されることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と押さえ鉄筋の間に固定され、前記掘削孔に対して打設されたコンクリートの杭頭部に、前記先端部が上向きとなると共に前記先端部に設けられた空気注入口が露出可能な位置まで埋め込まれ、前記コンクリートの硬化後、前記空気注入口が開放されることによって前記中空部から空気が排気されると共に前記袋状本体が収縮して長帯形態とされ、長帯形態の前記袋状本体が把持されて前記杭頭部から抜き出されると杭頭部に余盛りが形成されることを特徴とする。
押さえ鉄筋は、フープ筋と向かい合う対向部との間に隙間部を形成するように鉄筋籠に取り付けられてなり、好ましくはU字型の鉄筋の開放両端部を鉄筋籠に固定してなるものである。このとき、複数のU字型の押さえ鉄筋が鉄筋籠の内周面に沿って環状に設置されることが好ましい。また、押さえ鉄筋のより好ましい構成は、フープ筋よりも直径の小さい環状鉄筋が、鉄筋籠から径方向内方に突設されてなる複数本の連結部材によって鉄筋籠に固定されてなるものである。前記連結部材には、鉄筋を用いることが好ましい。なお、押さえ鉄筋は、鉄筋籠に溶接によって固定されてなることが好ましい。
押さえ鉄筋は、杭頭埋設袋抜き出し後の残余の余盛り除去作業時に誤って破損したとしてもコンクリート杭の強度保持に何ら影響を及ぼすものではないため、余盛り除去作業の作業効率を下げることはない。また、杭頭埋設袋抜き出し後の残余の余盛り除去作業時に、押さえ鉄筋を除去してもよい。
前記隙間部に挿入された杭頭埋設袋は、空気注入口から空気が充填されることによって膨らみ、袋状本体が前記隙間部より十分大きい直径を有する柱状形態となる。このとき袋状本体は、少なくともフープ筋及び押さえ鉄筋の前記対向部によって挟持されることによって固定される。隙間部に固定された袋状本体は、打設されたコンクリートに埋め込んだ際にも浮かび上がることなく、隙間部に挿入された状態を保持することができる。
杭頭埋設袋は、柔軟で厚手の樹脂素材によって構成されてなる袋状本体を備えてなり、袋状本体の先端部に設けられた空気注入口から袋状本体の内部に形成された中空部に空気を注入することができる。杭頭埋設袋に用いられる樹脂素材としては、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂等から選択して用いることができるほか、これらの樹脂素材を組み合わせた多層構造であっても好ましい。中空部に空気が注入されていない状態の袋状本体は縮窄状態となっており、隙間部に容易に挿入することができる。
作業者は、空気注入口に圧縮空気のボンベを接続するなどして袋状本体の内部に空気を注入することができる。注入された空気は中空部を膨張させて袋状本体を膨らませる。袋状本体は厚手の樹脂素材を用いて構成されているため、中空部に充填された空気は空気注入口を閉塞させれば外部に漏出することがなく、杭頭埋設袋を打設されたコンクリートに埋め込んでも袋状本体の膨らんだ形状を維持することができる。そのため、空気が注入されて袋状本体が膨らんだ状態の複数の杭頭埋設袋を、前記鉄筋籠の内周面に沿って環状に設置すれば、掘削孔にコンクリートの打設を行っても鉄筋籠の内側近傍の領域にはコンクリートを侵入させずに杭頭部を形成することができる。
なお、空気注入口は一つの杭頭埋設袋に対し複数設けられていてもよい。また、例えば一つの杭頭埋設袋に二つの空気注入口を設けて、一方の空気注入口を空気の注入用として用いて、他方を空気の排出用に用いることとしてもよい。
一方、中空部に充填された空気を空気注入口から排出すると、袋状本体は縮窄状態に戻ろうと体積が収縮する。このとき作業者は、袋状本体の露出部分を把持して引き上げながら、硬化したコンクリートと密着した袋状本体の外表面を先端方向から徐々に剥がすことによって、杭頭埋設袋を容易に引き抜くことができる。具体的には、袋状本体は柔軟な樹脂素材からなるため、袋状本体を徐々に縮径するように変形させることによって、硬化したコンクリートから容易に剥がすことができる。
本願発明によれば、杭頭埋設袋を杭頭部から抜き出せば、鉄筋籠の内側近傍の余盛り除去作業を行うことができる。これにより、特に杭頭処理の効率の低下の要因となっていた鉄筋籠の内側近傍の余盛りをドリル等で破砕する必要がなくなり、余盛り除去作業を簡略化することができる。その結果、従来の杭頭処理と比較して作業効率を大幅に向上させることができる。
本願発明に係る杭頭埋設袋は、コンクリートの硬化後に中空部から空気を排気することによって収縮させた袋状本体を把持して引き上げれば、人力でも容易に杭頭部から除去することできる。従って本願発明によれば、従来の杭頭処理のうち、特に作業効率の低下の要因であった鉄筋籠の内側近傍の余盛り除去作業を、杭頭処理における最も容易な作業に転換させることができるという顕著な効果を発揮するものである。したがって本願発明に係る杭頭埋設袋は、杭頭処理の作業効率の大幅な向上に貢献できるものである。
(a)は、空気を充填する前の状態の本願発明に係る杭頭埋設袋1の正面図である。(b)は、空気を充填する前の状態の本願発明に係る杭頭埋設袋1の左側面図である。 (a)は、空気を充填する前の状態の本願発明に係る杭頭埋設袋1のA−A断面図である。(b)は、空気を充填する前の状態の本願発明に係る杭頭埋設袋1のB−B断面図である。 中空部4に空気が充填された状態の杭頭埋設袋1の正面図である。 中空部4に空気が充填された状態の杭頭埋設袋1を左右中心で縦に切断して左側面から縦断面図である。 場所打ちコンクリート杭の杭頭部13を形成する部分を、掘削孔9の深さ方向に切断した部分拡大断面図であって、空気を充填する前の状態の本願発明に係る杭頭埋設袋1を隙間部16に挿入して設置する様子を示す図である。 場所打ちコンクリート杭の杭頭部13を形成する部分を、掘削孔9の深さ方向に切断した部分拡大断面図であって、杭頭埋設袋1に空気を注入してフープ筋11と押さえ鉄筋15の間に固定した様子を示す図である。 複数の杭頭埋設袋1をフープ筋11と押さえ鉄筋15の間に固定して、前記鉄筋籠12の内周面に沿って環状に設置した状態を、掘削孔9の上方向からみた図である。 場所打ちコンクリート杭の杭頭部13を形成する部分を、掘削孔9の深さ方向に切断した部分拡大断面図であって、コンクリートを掘削孔9に打設して杭頭埋設袋1を杭頭部13に埋設した状態を示す図である。 場所打ちコンクリート杭の杭頭部13を形成する部分を、掘削孔9の深さ方向に切断した部分拡大断面図であって、打設したコンクリートの硬化後に、杭頭埋設袋1を杭頭部13から抜き出す様子を示す図である。 隙間部16に設置された複数の杭頭埋設袋1を全て抜き出して除去した後の杭頭部13及び余盛り14を、掘削孔9を深さ方向に切断して斜め上方からみた斜視図である。 他の実施の形態において、複数の杭頭埋設袋1をフープ筋11の内周面及び外周面に沿って環状に設置した状態を、掘削孔9の上方向からみた図である。
以下、本願発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。図1(a)は、空気を充填する前の長帯形態となっている本願発明に係る杭頭埋設袋1の正面図を示す。また、図1(b)は、長帯形態の本願発明に係る杭頭埋設袋1の左側面図を示す。杭頭処理袋1は、柔軟で厚手の樹脂素材からなる長尺の袋状本体2及び袋状本体2の先端部に設けられた空気注入口3によって構成されてなり、袋状本体2の内部には、図2(a)、(b)に示されるように、中空部4が形成されてなる。袋状本体2の先端に形成されている耳部5aは、前記厚手の樹脂素材からなる筒状体の先端を径方向内方に圧接させながら熱融着することで袋状本体2を形成する際に設けられる部分である。なお、袋状本体2の底部には樹脂素材からなる底板部5bが嵌め込まれて袋状本体2の内面において溶着されてなる。
空気注入口3は、袋状本体2の内外部を貫通して設けられた導通管6及び外部の圧縮空気ボンベAと接続可能なねじ口部7を有してなる。なお、空気注入口3は、内部に逆流防止弁が設けられることにより、空気の充填時に注入された空気が逆流しない構造を有することが好ましい。
空気を充填する前の状態の杭頭埋設袋1は、図1(b)に示すように袋状本体2は長尺で厚みの薄い扁平な長帯形態となっている。また、空気を充填する前の状態の杭頭埋設袋1は容易に折り曲げることができ、幅の狭い場所にも容易に挿入することができる。
一方、図3に示す中空部4に空気が充填された状態の杭頭埋設袋1は、図4に示すように中空部4が膨張することによって空気を充填する前の状態と比較して厚みが増加し、長尺な柱体である柱状態を構成する。柱状態となった杭頭埋設袋1は、ある程度の弾性を有するが、コンクリート中に埋設されても押しつぶされない程度の耐圧性を保持する。
次に、前記杭頭埋設袋1を用いた本願発明に係る杭頭処理方法について説明する。
図5には、場所打ちコンクリート杭の上端部である杭頭部13を形成する部分を、掘削孔9の深さ方向に切断した部分拡大断面図を示す。掘削孔9は、掘削機を用いて地盤8を掘削することにより設けられた柱状の穴であり、当該掘削孔9内にコンクリートを打設することによって建築物の基礎となるコンクリート杭Pが形成される。
掘削孔9には、コンクリートが打設される前に、掘削孔9の深さ方向に配置される杭主筋10及び杭主筋10を周方向に連結する環状のフープ筋11とからなる鉄筋籠12が設置される。場所打ちコンクリート杭Pの杭頭部13の上端部分は余盛り14である。余盛り14には、フープ筋11に沿って、掘削孔9の内側に環状の押さえ鉄筋15が設けられている。フープ筋11とその内側に設けられた押さえ鉄筋15との間には隙間部16が設けられており、空気を充填する前の状態の杭頭埋設袋1が容易に通過できる空間が形成されている。本実施の形態においては、押さえ鉄筋15は、杭頭部13において上下に間隔を空けて配置された上から2本のフープ筋11のそれぞれに対応して、2ヶ所に設けられてなる。ここで、押さえ鉄筋15は上下に3ヶ所以上に設けられていても好ましい。ただし、押さえ鉄筋15によって杭頭埋設袋1を安定的に固定させるためには、押さえ鉄筋15は少なくとも上下に間隔をあけて2ヶ所に設けられていることが好ましい。
ここで押さえ鉄筋15は、フープ筋11から掘削孔9の径方向内方に突設された連結部材17によって鉄筋籠12に固定されてなる。本実施の形態において、連結部材17は鉄筋からなる。押さえ鉄筋15の鉄筋籠12への固定は、連結部材17がフープ筋11及び押さえ鉄筋15のそれぞれと溶接されて行われることが好ましい。
前記押さえ鉄筋15が取り付けられた鉄筋籠12を掘削孔9に設置した後、中空部4に空気が充填されていない長帯形態の杭頭埋設袋1を図5に示すように隙間部16に挿し入れる。このとき、袋状本体2の先端部を上向きにして挿し入れることにより、空気注入口3が隙間部16に挿し入れられた杭頭埋設袋1の上部に位置するようにする。このように杭頭埋設袋1を隙間部16に挿し入れることによって空気注入口3からの空気の出し入れ作業を容易に行うことができる。
次に、図6に示すように、空気注入口3に圧縮空気ボンベAを接続して中空部4に空気を充填させる。杭頭埋設袋1の袋状本体2は、中空部4に空気が充填されることによって膨張して柱状形態となり、杭頭埋設袋1の外表面がフープ筋11と前記押さえ鉄筋15に押し付けられる。これにより、杭頭埋設袋1をフープ筋11と前記押さえ鉄筋15とに挟持させ、フープ筋11と押さえ鉄筋15の間に固定する固定作業を完了することができる。
前記固定作業を、前記鉄筋籠12の周方向に沿って繰り返し行うことによって、図7に示すように、複数の杭頭埋設袋1を鉄筋籠12の内周面に沿って環状に設置する。これにより、隙間部16に杭頭埋設袋1を敷き詰めることができる。
隙間部16に杭頭埋設袋1を敷き詰めて固定する作業が完了した後に、掘削孔9内にコンクリートを打設し、杭頭埋設袋1の袋状本体2をコンクリートに埋め込む。ただし、コンクリートの打設は、図8に示すように、杭頭埋設袋1の先端部はコンクリートから露出させ、空気注入口3がコンクリートに埋没しない位置まで行う。これにより、コンクリートの硬化後の空気の排気を容易に行うことができる。
打設したコンクリートが硬化した後、露出している空気注入口3を開放することで杭頭埋設袋1の中空部4から空気を排気する。空気が排気されると共に袋状本体2は長帯形態に戻ろうと体積が収縮する。作業者は、収縮した袋状本体2の露出部分を把持することができる。このとき作業者は、袋状本体2の露出部分を把持して引き上げながら、図9に示すように硬化したコンクリートと密着した袋状本体2の外表面を先端方向から徐々に剥がすことによって、杭頭埋設袋1を容易に引き抜くことができる。具体的には、袋状本体2は柔軟な樹脂素材からなるため、袋状本体2を徐々に縮径するように変形させることによって、硬化したコンクリートから容易に剥がすことができる。
さらに、図9の矢印aの方向に杭頭埋設袋1を引き抜くと同時に、杭頭処理袋1が埋め込まれていた隙間部16には空間が形成され、鉄筋籠12の内側近傍の余盛り除去作業を行うことができる。
コンクリートに埋め込まれていた複数の杭頭埋設袋1を全て引き抜くと、図10に示すようにコンクリート杭Pの杭頭部13にはフープ筋11の内側近傍に環状の空間が形成されると共に、杭主筋10から離間した中心部に余盛り14が残存した状態となる。
これにより、杭頭処理の効率の低下の要因となっていた鉄筋籠12の内側近傍の余盛りをドリル等で破砕する必要がなくなり、余盛り除去作業を簡略化することができる。さらに、ドリル等を用いて余盛り14を破砕しながら行う余盛り除去作業において、誤って杭主筋10を破損させてしまう事故の発生を抑制することができる。その結果、従来の杭頭処理と比較して作業効率を大幅に向上させることができる。
なお、杭頭埋設袋1抜き出し後の残余の余盛り14除去作業時に誤って押さえ鉄筋15を破損したとしてもコンクリート杭の強度保持に何ら影響を及ぼすものではないため、余盛り除去作業の作業効率を下げることはない。また、杭頭埋設袋1抜き出し後の残余の余盛り除去作業時に、押さえ鉄筋15を除去することとしてもよい。
また、他の実施形態として、前記鉄筋籠12の上端部である杭頭部13の外周面側に、周方向に沿って前記フープ筋11との間に外縁隙間部18を形成する外縁押さえ鉄筋19を設けても好ましい。
この場合、前記掘削孔9内に前記鉄筋籠12を設置した後、前記杭頭埋設袋1を、前記長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記外縁隙間部18に挿入する。そして前記空気注入口3から空気を充填して前記杭頭埋設袋1を柱状形態とし、前記杭頭埋設袋1の外表面を前記フープ筋11と前記外縁押さえ鉄筋19とに挟持させることによって、前記フープ筋11と外縁押さえ鉄筋19の間に前記杭頭埋設袋1を固定する外縁固定作業を行う。
さらに、前記外縁固定作業を前記鉄筋籠の周方向に沿って繰り返し行うことによって、複数の杭頭埋設袋1を、前記鉄筋籠12の外周面に沿って環状に設置する。また、フープ筋1の内面側には先の実施形態と同じく杭頭埋設袋1をフープ筋11と前記押さえ鉄筋15とに挟持させ、フープ筋11と押さえ鉄筋15の間に固定する固定作業を行う。
このようにして杭頭埋設袋1が設置された様子を、掘削孔9の上方向からみたのが図11である。
なお、押さえ鉄筋15及び外縁押さえ鉄筋19は、フープ筋11から掘削孔9の径方向内方及び径方向外方に突設された連結部材20によって鉄筋籠12に固定されてなる。当該他の実施の形態において、連結部材20は鉄筋からなる。押さえ鉄筋15及び外縁押さえ鉄筋19の鉄筋籠12への固定は、連結部材20がフープ筋11、押さえ鉄筋15及び外縁押さえ鉄筋19のそれぞれと溶接されて行われることが好ましい。
その後、掘削孔9にコンクリートを打設し、杭頭埋設袋1の袋状本体2をコンクリートに埋め込む。ただし、コンクリートの打設は、杭頭埋設袋1の先端部をコンクリートから露出させ、空気注入口3がコンクリートに埋没しない位置まで行う。これにより、コンクリートの硬化後の空気の排気を容易に行うことができる。
打設したコンクリートが硬化した後、露出している空気注入口3を開放することで杭頭埋設袋1の中空部4から空気を排気する。作業者は、収縮した袋状本体2の露出部分を把持して引き上げながら、硬化したコンクリートと密着した袋状本体2の外表面を先端方向から徐々に剥がすことによって、杭頭埋設袋1を容易に引き抜くことができる。具体的には、袋状本体2は柔軟な樹脂素材からなるため、袋状本体2を徐々に縮径するように変形させることによって、硬化したコンクリートから容易に剥がすことができる。
杭頭埋設袋1を引き抜くと同時に、杭頭処理袋1が埋め込まれていた隙間部16及び外縁隙間部18には空間が形成され、鉄筋籠12の内外近傍の余盛り除去作業を行うことができる。
コンクリートに埋め込まれていた複数の杭頭埋設袋1を全て引き抜くと、コンクリート杭Pの杭頭部13にはフープ筋11の内外近傍に環状の空間が形成されると共に、杭主筋10から離間した中心部に余盛り14が残存した状態となる。
外縁押さえ鉄筋19を設けて外縁隙間部18にも杭頭処理袋1を設置することで、杭頭部13における杭主筋10及びフープ筋11の内側近傍の領域だけでなく、フープ筋11の外側近傍の領域にもコンクリートを付着させることなくコンクリートの打設を行うことができる。このため、杭頭処理の効率をさらに向上させることができる。
1 杭頭埋設袋
2 袋状本体
3 空気注入口
4 中空部
9 掘削孔
10 杭主筋
11 フープ筋
12 鉄筋籠
13 杭頭部
14 余盛り
15 押さえ鉄筋
16 隙間部
17 連結部材

Claims (3)

  1. 地盤に設けられた掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠を設置し、前記鉄筋籠の設置後に前記掘削孔内にコンクリートを打設することによって形成される場所打ちコンクリート杭の杭頭部の余盛りを除去する杭頭処理方法であって、
    前記鉄筋籠の上端部の内周面側には、周方向に沿って前記フープ筋との間に隙間部を形成する押さえ鉄筋が設けられてなり、
    前記掘削孔内に前記鉄筋籠を設置し、
    内部に中空部を有する柔軟で厚手の樹脂素材によって構成されてなる袋状本体と、前記袋状本体の先端部に設けられた空気注入口とを備え、空気が充填されると膨張して外表面が前記フープ筋と前記押さえ鉄筋に押し付けられ、前記フープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持される長尺な柱体である柱状形態となり、空気が排出されると前記隙間部を容易に通過し得る長尺な扁平体である長帯形態となる杭頭埋設袋を、長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記隙間部に挿入し、
    前記空気注入口から空気を充填して前記杭頭埋設袋を柱状形態とし、前記杭頭埋設袋の外表面を前記鉄筋籠のフープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持させることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と押さえ鉄筋の間に前記杭頭埋設袋を固定する固定作業を行い、
    前記固定作業を前記鉄筋籠の周方向に沿って繰り返し行うことによって、複数の杭頭埋設袋を、前記鉄筋籠の内周面に沿って環状に設置し、
    前記掘削孔に対して前記空気注入口が露出可能な位置までコンクリートの打設を行うことによって、前記杭頭埋設袋の前記袋状本体を打設されたコンクリートの杭頭部に埋め込み、
    前記コンクリートの硬化後、前記空気注入口を開放することによって前記杭頭埋設袋の中空部から空気を排気すると共に前記袋状本体を収縮させて長帯形態とし、長帯形態の前記袋状本体を把持して前記複数の杭頭埋設袋を前記杭頭部から抜き出し、
    残った余盛りを除去する
    ことを特徴とする杭頭処理方法。
  2. 前記鉄筋籠の上端部の外周面側には、周方向に沿って前記フープ筋との間に外縁隙間部を形成する外縁押さえ鉄筋が設けられてなり、
    前記掘削孔内に前記鉄筋籠を設置した後、
    前記杭頭埋設袋を、前記長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記外縁隙間部に挿入し、
    前記空気注入口から空気を充填して前記杭頭埋設袋を柱状形態とし、前記杭頭埋設袋の外表面を前記鉄筋籠のフープ筋と前記外縁押さえ鉄筋とに挟持させることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と外縁押さえ鉄筋の間に前記杭頭埋設袋を固定する外縁固定作業を行い、
    前記外縁固定作業を前記鉄筋籠の周方向に沿って繰り返し行うことによって、複数の杭頭埋設袋を、前記鉄筋籠の外周面に沿って環状に設置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の杭頭処理方法。
  3. 地盤に設けられた掘削孔内に孔の深さ方向に配置される杭主筋及び杭主筋を周方向に連結する環状のフープ筋とからなる鉄筋籠、及び前記掘削孔内に設置された前記鉄筋籠の上端部の内周面側において、周方向に沿って前記フープ筋との間に隙間部を形成して設けられた押さえ鉄筋を設置し、前記鉄筋籠の設置後に前記掘削孔内にコンクリートを打設することによって形成される場所打ちコンクリート杭の杭頭部の余盛りを除去する杭頭処理方法に用いられる杭頭埋設袋であって、
    内部に中空部を有する柔軟で厚手の樹脂素材によって構成されてなる袋状本体と、前記袋状本体の先端部に設けられた空気注入口とを備え、
    空気が充填されると前記隙間部より十分大きい直径となる長尺な柱体である柱状形態を形成し、空気が排出されると前記隙間部を容易に通過し得る長尺な扁平体である長帯形態を形成し、
    前記長帯形態の状態で先端部が上向きとなるように前記隙間部に、前記鉄筋籠の内周面に沿って環状に複数挿入され、
    前記空気注入口から空気が充填されることにより柱状形態とされると共に、外表面が前記鉄筋籠のフープ筋と前記押さえ鉄筋とに挟持されることによって、前記鉄筋籠のフープ筋と押さえ鉄筋の間に固定され、
    前記掘削孔に対して打設されたコンクリートの杭頭部に、前記先端部が上向きとなると共に前記先端部に設けられた空気注入口が露出可能な位置まで埋め込まれ、
    前記コンクリートの硬化後、前記空気注入口が開放されることによって前記中空部から空気が排気されると共に前記袋状本体が収縮して長帯形態とされ、長帯形態の前記袋状本体が把持されて前記杭頭部から抜き出されると杭頭部に余盛りが形成される
    ことを特徴とする杭頭埋設袋。
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